JP6315793B2 - 椅子の荷重支持部材、及び、荷重支持部材の組立方法 - Google Patents

椅子の荷重支持部材、及び、荷重支持部材の組立方法 Download PDF

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Description

この発明は、椅子の背凭れや座等の荷重支持部材、及び、荷重支持部材の組立方法に関するものである。
事務用等として用いられる椅子は、脚柱の上部に支基が連結され、その支基に着座者の臀部を支持する座と、着座者の背部を支持する背凭れと、が取り付けられている。この種の椅子の荷重支持部材である背凭れや座は、フレーム枠等の強度部材と、強度部材に支持されて荷重を受ける荷重受け板と、荷重受け板を被覆するカバー部材と、を備えている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の椅子の背凭れは、カバー部材の上下に袋状部が設けられ、上下の袋状部をそれぞれ荷重受け板の上縁部と下縁部とに被せることにより、カバー部材が荷重受け板に取り付けられている。
特許文献2に記載の椅子の背凭れは、カバー部材の側縁部の複数箇所が、ボスと貫通孔との嵌合によって荷重受け板に係止され、その状態において、カバー部材の側縁部が荷重受け板と強度部材の接合部間に挟み込まれている。
特許文献3に記載の椅子の背凭れは、カバー部材の外周域に袋状部が設けられ、その袋状部が荷重受け板の外周縁部に被せられている。カバー部材の袋状部には、ゴム状弾性部材が内蔵され、そのゴム状弾性部材の弾性によってカバー部材の外周縁部が荷重受け板に押し付けられている。
特許第5079308号公報 特開2011−092544号公報 特開2014−018600号公報
しかしながら、特許文献1に記載される椅子の背凭れは、カバー部材の上下の袋状部を荷重受け板の上縁部と下縁部とに被せることによってカバー部材を荷重受け板に容易に取り付けることができるものの、その反面、カバー部材の取り付け後に不意の外力がカバー部材に作用したときには、カバー部材が荷重受け板から脱落し易くなる。
また、特許文献2に記載の椅子の背凭れは、カバー部材の側縁部の複数箇所がボスと嵌合孔との嵌合と、荷重受け板と強度部材による挟み込みによってカバー部材が荷重受け板に係止されているため、カバー部材の取り付け後に不意の外力がカバー部材に作用しても、カバー部材が脱落するようなことはなくなるものの、カバー部材の交換時等に荷重受け板に対するカバー部材の脱着が難しくなる。
また、特許文献3に記載の椅子の背凭れは、カバー部材の外周縁部が袋状部に内蔵されたゴム状弾性部材の弾性によって荷重受け板に押し付けられているため、ゴム状弾性部材の剛性高めることにより、カバー部材の取り付け後に不意の外力がカバー部材に作用した場合にもカバー部材の脱落を防止することができる。しかし、この椅子の背凭れの場合、カバー部材の取り付け時や取り外し時には、ゴム状弾性部材の弾発力に抗してカバー部材の取り付けや取り外しを行わなければならないため、ゴム状弾性部材の剛性を高めると荷重受け板に対するカバー部材の脱着が難しくなる。
そこでこの発明は、不意の外力がカバー部材に作用した場合のカバー部材の脱落を防止でき、しかも、カバー部材を支持部材本体に対して容易に脱着することのできる椅子の荷重支持部材、及び、荷重支持部材の組立方法を提供しようとするものである。
この発明に係る椅子の荷重支持部材は、上記課題を解決するために、着座者の荷重を支持する略矩形状部を有する支持部材本体と、前記支持部材本体の略矩形状部を被覆するカバー部材と、を備える椅子の荷重支持部材において、前記カバー部材は、前記支持部材本体の略矩形状部の前面を被覆する略矩形状の主カバー部と、前記支持部材本体の略矩形状部の一方の対辺に対応する前記主カバー部の辺に延設される一対の側縁被覆部と、前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第1の端縁係止部と、前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第2の端縁係止部と、を有し、前記支持部材本体には、前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部に対応する一対の係止溝が設けられ、前記一対の係止溝の各長手方向の一方の端部には、挿入開口が設けられ、前記カバー部材は、前記一対の側縁被覆部が前記挿入開口を通して前記一対の係止溝内に嵌入されるとともに、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部が、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺でそれぞれ折り返されて係止されるようにした。
これにより、カバー部材は、主カバー部が支持部材本体の略矩形状部の前面を被覆した状態において、一対の側縁被覆部が支持部材本体の係止溝内に嵌入され、第1の端縁係止部と第2の端縁係止部が支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に折り返した状態で係止される。カバー部材は、一対の側縁被覆部が係止溝内に嵌入されることにより、側縁方向の位置ずれや脱落が防止され、第1の端縁係止部と第2の端縁係止部がそれぞれ折り返された状態で支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に係止されることにより、係止溝に沿う方向の位置ずれが規制される。また、カバー部材は、第1の端縁係止部と第2の端縁係止部がそれぞれ折り返された状態で支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に係止されることから、係止溝に沿った位置ずれやそれに伴う脱落が生じにくくなるが、仮に、係止溝に沿ってカバー部材が移動することがあっても、一対の側縁係止部が係止溝内に嵌入されているため、カバー部材全体が即時に脱落するのを回避することができる。
また、カバー部材を支持部材本体の略矩形状部に取り付ける場合には、カバー部材の一対の側縁被覆部を、挿入開口を通して支持部材本体の係止溝内にスライドさせて嵌入し、その後に第1の端縁係止部と第2の端縁係止部を支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に係止させることができる。一方、カバー部材を支持部材本体の略矩形状部から取り外す場合には、支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に対する第1の端縁係止部と第2の端縁係止部の係止を外し、その後に一対の側縁被覆部を、支持部材本体の係止溝内からスライドさせて引き抜くことができる。
前記支持部材本体は、着座者の荷重を受ける前記略矩形状部である荷重受け板と、着座者の荷重を支持する強度を有し、前記荷重受け板を支持する強度部材と、を有し、前記一対の係止溝は、前記荷重受け板の対辺と前記強度部材との対向面の間に形成されるようにしても良い。
この場合、係止溝が荷重受け板と強度部材の対向面の間に形成されているため、係止溝を荷重受け板や強度部材に単独で形成する場合に比較して、荷重受け板や強度部材の構造を簡素化することができる。このため、この構造を採用することにより、製造コストの削減を図ることができる。
前記係止溝は、狭幅部と、当該狭幅部よりも溝底部側に位置されて、前記狭幅部よりも幅広に形成された拡幅部と、を有し、前記カバー部材の前記側縁被覆部には、前記係止溝の前記狭幅部よりも幅方向の厚みが厚く前記拡幅部内に嵌入される抜け規制部が設けられるようにしても良い。
この場合、カバー部材の側縁被覆部が係止溝内に嵌入されると、係止溝の狭幅部よりも幅方向の厚みの厚い側縁被覆部の抜け規制部が係止溝の拡幅部内に配置されることになる。この結果、カバー部材の側縁被覆部の係止溝からの脱落が防止されるとともに、側縁被覆部が安定姿勢に維持され易くなる。また、カバー部材の側縁被覆部を係止溝内にスライドさせて嵌入する際には、幅方向の厚みの厚い抜け規制部によって側縁被覆部の形状が安定するうえに、抜け規制部がガイドとして機能するため、係止溝に対する側縁被覆部の嵌入作業を容易に行うことができる。
前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方は、前記主カバー部の裏面側で袋状をなすように当該主カバー部に予め固定されるようにしても良い。
この場合、第1の端縁係止部と第2の端縁係止部のうちの一方の袋状部分を、先に支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に係止させておき、その後に第1の端縁係止部と第2の端縁係止部のうちの他方を折り返して支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に係止させることができる。したがって、この構造を採用することにより、カバー部材を支持部材本体の略矩形状部に容易に取り付けることができる。
前記カバー部材を前記支持部材本体の略矩形状部に装着する前の状態における前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部の係止部間長さは、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺間の長さよりも短く設定されることが好ましい。
この場合、第1の端縁係止部と第2の端縁係止部のうちの一方の袋状部分を、先に支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に係止させ、その後に第1の端縁係止部と第2の端縁係止部のうちの他方を支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に係止させるときに、カバー部材を引き延ばしてカバー部材に張力を付与することができる。これにより、カバー部材が取り付け状態で安定形状に維持されるとともに、支持部材本体の略矩形状部に対するカバー部材の位置ずれも防止されるようになる。
この発明に係る荷重支持部材の組立方法は、着座者の荷重を支持する略矩形状部を有する支持部材本体と、前記支持部材本体の略矩形状部を被覆するカバー部材と、を備える椅子の荷重支持部材を組み立てる方法において、前記カバー部材には、前記支持部材本体の略矩形状部の前面を被覆する略矩形状の主カバー部と、前記支持部材本体の略矩形状部の一方の対辺に対応する前記主カバー部の辺に延設される一対の側縁被覆部と、前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第1の端縁係止部と、前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第2の端縁係止部と、を設け、前記支持部材本体に、前記カバー部材の前記一対の側縁係止部に対応し、かつ長手方向の一方の端部に挿入開口を有する一対の係止溝を形成し、前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部を、前記挿入開口を通して対応する前記係止溝内にスライドさせて嵌入し、前記カバー部材の前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部とを、折り返した状態で前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺にそれぞれ係止させるようにした。
この荷重支持部材の組立方法を採用することにより、支持部材本体に対するカバー部材の安定的な係止を実現しつつも、カバー部材を支持部材本体に容易に取り付けることができる。
前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方を、前記主カバー部の裏面側で袋状をなすように当該主カバー部に予め固定し、前記カバー部材を前記支持部材本体の略矩形状部に装着する前の状態における前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部の係止部間長さを、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺間の長さよりも短く設定しておき、前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部を、前記挿入開口を通して対応する前記係止溝内にスライドさせて嵌入する際に、前記カバー部材を、前記一対の側縁被覆部と前記係止溝との規定の嵌合位置よりもオーバーストロークさせて、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方の袋状部分を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の一方に対向させ、その後に、前記カバー部材を、前記一対の側縁被覆部と前記係止溝との規定の嵌合位置までスライドさせて戻すことにより、前記カバー部材の前記袋状部分を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の一方に係止させ、さらにその後に、前記カバー部材の前記主カバー部を引き延ばして、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの他方を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の他方に折り返して係止させるようにしても良い。
この荷重支持部材の組立方法を採用することにより、カバー部材を支持部材本体により容易に取り付けることができる。
この発明によれば、カバー部材の一対の側縁被覆部が支持部材本体の係止溝内に嵌入された状態で、そのカバー部材の第1の端縁係止部と第2の端縁係止部が支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺に折り返した状態で係止されるため、支持部材本体の略矩形状部にカバー部材が取り付けられた状態において、当該カバー部材に不意の外力が作用しても、カバー部材の脱落を確実に防止することができる。
さらに、この発明によれば、支持部材本体の係止溝に対して、一端の挿入開口を通してカバー部材の側縁被覆部を嵌入したり、一端の挿入開口を通して係止溝内からカバー部材の側縁被覆部を引き抜いたりすることができるため、カバー部材を支持部材本体の略矩形状部に対して容易に脱着することができる。
この発明の一実施形態に係る椅子の右側面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図2のIII−III断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図3のIV部の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図3のV−V断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図3のVI−VI断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の図3のVII−VII断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の背凭れと背凭れ連結部材を連結した状態で前部下方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の背凭れフレームを背凭れ連結部材と連結した状態で前部下方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の背板を後部下方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れと背凭れ連結部材を連結して後部上方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背板の右側面図である。 この発明の一実施形態に係る椅子の背凭れフレームの正面図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの図5のXIV部の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するための椅子の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するための椅子の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するための椅子の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するためのカバー部材の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するための椅子の斜視図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの組立方法を説明するための背凭れの背面図である。 この発明の一実施形態に係る背凭れの図20のXXI−XXI断面に対応する断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1は、この実施形態に係る椅子1の右側面を示す図であり、図2は、椅子1の背面を示す図である。また、図3は、椅子1の図2のII−II断面に対応する縦断面図である。
これらの図に示すように、この実施形態に係る椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、支基3の上面側に取り付けられて着座者の臀部を支持する座4と、座4の後方側に配置されて着座者の背部を支持する背凭れ5と、支基3と背凭れ5を連結する背凭れ連結部材である連結ステー6と、座4の下面側の左右の両側部から座4の上方側に延出し、着座者の肘や腕先が載せ置かれる肘掛け7と、を備えている。なお、この実施形態においては、背凭れ5が椅子の荷重支持部材を構成している。また、肘掛け7は、図1,図2以外の図面においては図示を省略されている。
脚部2は、キャスタ9a付きの多岐脚9と、多岐脚9の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱10と、を備え、脚柱10の上端部に支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱10の昇降調整機構と背凭れ5の傾動調整機構が内蔵されている。
図4は、図3のIV部を拡大して示した図であり、図5,図6,図7は、図3のV−V断面、VI−VI断面、VII−VII断面にそれぞれ対応する断面を示す図である。
背凭れ5は、これらの図にも示すように、着座者の背部から荷重を受ける荷重受け板である背板11と、背板11の背部に取り付けられ、着座者の荷重を支持する強度を有する強度部材である背凭れフレーム12と、背板11の主に前面側を被覆するカバー部材60と、を有している。この実施形態においては、背板11と背凭れフレーム12が支持部材本体を構成している。なお、カバー部材60は、図3,図4においては、図示都合上省略されている。
図8は、背凭れ5を連結ステー6と連結した状態でこれらを前部下方側から見た図であり、図9は、背凭れフレーム12を連結ステー6と連結した状態でこれらを前部下方側から見た図である。また、図10は、背板11を後部下方側から見た図であり、図11は、背凭れ5を後部上方側から見た図、図12は、背板11の右側面を示す図、図13は、連結ステー6を組み付けた背凭れフレーム12の正面図である。
背板11は、樹脂材料によって正面視が縦長の略矩形形状に形成されている。また、背板11は、図1,図3,図12等に示すように着座者の腰部に対応する位置(下から三分の一程度上方に上がった位置)が最も前方側に膨出するように上下方向に沿って湾曲して形成されている。背板11は、上縁部11a及び下縁部11bと、左右両側の側縁部11c,11dを残し、中央領域に所定パターンの複数の長孔93…が形成されている。背板11は、この複数の長孔93…により、着座者の背部から荷重が入力されたときに中央領域の柔軟な変形を許容する。なお、この実施形態においては、背板11が支持部材本体の略矩形状部を構成している。
背板11は、図2,図10,図11等に示すように略上半部の左右幅が略下半部の左右幅よりも広く形成され、略上半部の左右の側辺は略平行となって形成されている。背板11の略上半部側の左右の側縁部11c,11dには、図5,図6,図10に示すように、後述する背凭れフレーム12と連結するための上部側の第1係合凹部13(背受け側嵌合部)と、下部側の第2係止凸部14(背受け側嵌合部)が一体に設けられている。第1係合凹部13と第2係止凸部14は、左右の側縁部11c,11dの後面側に突出して設けられている。
第1係合凹部13は、図5に示すように、略C字状断面が上下方向に所定長さ連続する溝状に形成されている。第1係合凹部13の溝は後方側に向かって開口している。一方、第2係止凸部14は、図6に示すように、円形断面部が幅の狭い棒状の支柱部に支持された断面形状に形成され、その断面が上下方向に所定長さ連続している。これらの第1係合凹部13と第2係止凸部14とは、後に詳述する背凭れフレーム12側の第1係止凸部15(支持部材側嵌合部)と第2係合凹部16(支持部材側嵌合部)とにそれぞれ嵌合されるようになっている。
また、背板11の左右の側縁部11c,11dには、第1係合凹部13や第2係止凸部14よりも幅方向外側位置から後方側に向かって緩やかに屈曲し、側面視で、第1係合凹部13や第2係止凸部14よりも後方側位置まで延出する遮蔽壁17が設けられている。この遮蔽壁17は、後に詳述するように背凭れ5を側方から見たときに、第1係合凹部13や第2係止凸部14が外部から見えないように、側部外側から覆い隠すように機能する。
幅方向左右の各遮蔽壁17は、背板11の中央領域の上端部よりも下方に離間した位置に設けられている。特に、この実施形態においては、各遮蔽壁17の上部辺は遮蔽壁17の椅子後方側の延出方向に向かって下方に傾斜している。背板11の中央領域の上縁部11aと各遮蔽壁17の上部辺の間は、図12に示すように側面視で略V字状の溝が形成されるように離間している。したがって、背板11の中央領域の上端部は、各遮蔽壁17の延出端に対してより大きく離間されている。
背板11の下縁部11bの幅方向の中央部には、図3,図4,図7,図10等に示すように、後方側に半球状に膨出するボス部18が一体に形成されている。このボス部18の前面側には、背板11の前面側の荷重受け面の一般部に対して凹状に窪む窪み部19が設けられている。ボス部18には前後方向に貫通するボルト挿通孔20が形成され、ボルト挿通孔20の窪み部19側に寄った位置にはナット21が埋設されている。また、背板11の下縁部11bのうちの窪み部19の形成される位置は、座4の後面と対向する位置とされている。
背凭れフレーム12は、図2,図9,図13等に示すように、正面視が下向きの略五角形状の枠状フレーム部12Aと、枠状フレーム部12Aの下端から下方に延出した後に前方側に湾曲して延びる連結フレーム部12Bと、を備えている。この実施形態の背凭れフレーム12においては、図2に示すように、後面視で前方の背板11の露出する内側開口部92が枠状フレーム部12Aの内側領域に形成されている。
枠状フレーム部12Aの左右の側辺12Ac,12Adは、相互に略平行となるように上下方向に沿って延出している。この側辺12Ac,12Adは、背板11の略上半部の左右の側縁部11c,11dの後面に対向して配置される。
枠状フレーム部12Aの上辺12Aaは、側辺12Ac,12Adに連結される左右の端部に対し、中央領域が後方側に凹状に湾曲している。上辺12Aaの幅方向の中央領域の後面には、図2,図3等に示すように、ヘッドレストやハンガー等のオプション部材を取り付けるための凹部22が設けられている。この凹部22は、オプション部材を用いないときには蓋部材23によって閉塞されている。
図9に示すように、枠状フレーム部12Aの左右の側辺12Ac,12Adと連結フレーム部12Bの前面側には、各側辺12Ac,12Adから連結フレーム部12Bに連続する一対の外縁リブ24が突設されている。この外縁リブ24は、左右の各側辺12Ac,12Adと連結フレーム部12Bの底面に対して略直交方向に突出しており、各側辺12Ac,12Adから連結フレーム部12Bに亘る領域の強度の向上が図られている。
また、枠状フレーム部12Aの左右の側辺12Ac,12Adと、各側辺12Ac,12Adの下端に連続する傾斜辺12Ae,12Afの幅方向内側の端部には、前方側に向かって突出する補強リブである内縁リブ25(内側遮蔽壁)が連続して形成されている。
枠状フレーム部12Aの左右の側辺12Ac,12Adの上端側の各前面には、背板11の側縁部11c,11dの上部側の第1係合凹部13に嵌合される第1係止凸部15が突設され、左右の側辺12Ac,12Adの下端側の各前面には、背板11の側縁部11c,11dの下部側の第2係止凸部14に嵌合される第2係合凹部16が突設されている。
第1係止凸部15は、図5に示すように、円形断面部が幅の狭い棒状の支柱部に支持された断面形状に形成され、その断面が上下方向に所定長さ連続している。一方、第2係合凹部16は、図6に示すように、略C字状断面が上下方向に所定長さ連続する溝状に形成されている。第2係合凹部16の溝は前方側に向かって開口している。
ここで、図9に示すように、左右の側辺12Ac,12Adに形成される外縁リブ24と内縁リブ25の上端部には、これらに略直交するように前方側に突出する端部壁26が一体に連設されている。上方側の第1係止凸部15の各下端部は端部壁26の上面と連続して一体に形成されている。
一方、左右の側辺12Ac,12Adの下端側に設けられる第2係合凹部16は、図6,図9に示すように、外縁リブ24よりも幅方向外方側に配置されている。
枠状フレーム部12Aから連結フレーム部12Bの前面側まで延出した一対の外縁リブ24の間には、連結フレーム部12Bの底壁にも結合された連結ブロック27が結合されている。この連結ブロック27は、連結フレーム部12Bの底壁と一対の外縁リブ24に連結される複数の横リブ(符号省略)と、横リブ間を縦方向に連結する一対の縦リブ(符号省略)とを備えている。連結ブロック27の幅方向中央領域には、図3,図4,図7等に示すように、連結フレーム部12Bの底壁側との間に後述する連結ステー6の上方延出部40を収容配置するための収容空間41が形成されている。また、連結ブロック27の収容空間41の前方側には、上下方向に板状に延出する前部支持壁28が設けられ、連結ブロック27の収容空間41の上方側には、連結ステー6の上方延出部40の上端部が嵌入される貫通孔29(嵌合係止部)が設けられている。
連結ブロック27の前部支持壁28には、図4に示すように、前後方向に貫通する上下一対のボルト挿通孔30,31が形成されている。上方側のボルト挿通孔30には、ナット32が埋設されている。前部支持壁28の前面のうちの、下部側のボルト挿通孔31の延長上位置には、背板11の下縁部11bのボス部18が嵌入される半球状の凹部33が形成されている。
この実施形態の場合、連結フレーム部12Bの下縁の前方側に湾曲して延出する部分は下部支持壁34を構成し、連結フレーム部12Bの下部支持壁34と前部支持壁28の間を連結する部分は連結壁35を構成している。下部支持壁34の左右両側には側壁36,36が延設され、下部支持壁34と両側の側壁36,36を合わせた断面形状が上方側に開口する略コ字状とされている。この実施形態の場合、下部支持壁34と両側の側壁36,36を合わせた略コ字状断面の上方側の空間部が挿入許容空間37を構成している。
連結ステー6は、上方側に開口する略コ字状の金属製の前部プレート6Aと、この前部プレート6Aの上面に結合された金属製の肉厚の後部片6Bと、を備えている。前部プレート6Aは左右一対の側壁が前方側に向かって延出し、これらの側壁が支基3内に挿入され、支基3内の図示しない傾動機構に連結されている。
後部片6Bは、前部プレート6Aの上面に結合されるベース部44と、ベース部44の後端位置から後部斜め上方に鈍角をなして延出する傾斜連結部45と、傾斜連結部45の後端位置から上方側に屈曲して延出する前述の上方延出部40と、を有している。
後部片6Bの傾斜連結部45は、ベース部44とほぼ同幅に形成されているが、上方延出部40はベース部44や傾斜連結部45に比較して狭い幅に形成されている。そして、上方延出部40の上端部には、段差状に幅の狭まったガイド突起46が突設されている。このガイド突起46は、上方延出部40が背凭れフレーム12側の収容空間41内に収容配置されるときに、連結ブロック27の上壁の貫通孔29に嵌入される。こうして、ガイド突起46が貫通孔29に嵌入される際には、ガイド突起46が所定長嵌入されたところで、ガイド突起46と上方延出部40の一般部との間の段差部が貫通孔29の下縁に当接する。
ここで、背凭れフレーム12の下縁の下部支持壁34は、図3,図4に示すように、連結ステー6の後方延出部である前部プレート6Aとベース部44の下面に沿うように前方に延出し、前部プレート6Aとベース部44の下面に当接するようになっている。この実施形態の場合、下部支持壁34は、下方側から前部プレート6Aとベース部44の重ね合わせ部に対して左右2本のボルト49,49によって締結固定されている。
背凭れフレーム12の前部支持壁28は、図3,図4等に示すように、連結ステー6の上方延出部40が収容空間41に収容配置された状態において、当該上方延出部40の前面に沿って延出している。そして、前部支持壁28は、上方延出部40の前面に当接した状態で、上下2本のボルト50,51によって上方延出部40に締結固定されている。上部側のボルト50は、上方延出部40の上方側のボルト挿通孔30に挿入され、そのボルト挿通孔30に埋設されたナット32に螺合される。また、下部側のボルト51は、上方延出部40の下方側のボルト挿通孔31と背板11のボルト挿通孔20に挿入され、背板11のボルト挿通孔20に埋設されたナット21に螺合される。
なお、背凭れフレーム12の下縁の後壁のうちの、前部支持壁28の後面に対向する位置には、ボルト50,51の締結作業を行うための作業孔52が形成されている。作業孔52は、上下方向に長い楕円状に形成され、背凭れフレーム12の収容空間41を通して前部支持壁28の後面側を椅子1の後方側に開放するようになっている。作業孔52は、背凭れフレーム12の下縁の後壁のうちの最も後方側に膨出する部分に形成されている。作業孔52は、ボルト50,51の締結作業を終えた後には、楕円状の閉塞部材53が嵌合され、その閉塞部材53によって閉塞される。
また、背凭れフレーム12の下縁(連結壁35)の後壁のうちの、作業孔52の下方位置から下部支持壁34に連なる領域は、連結ステー6の傾斜連結部45にほぼ沿う傾斜部35aとされている。
背凭れ5は、連結ステー6に組み付ける前に、背凭れフレーム12の前面側に背板11を取り付けておく。このとき、最初に背凭れフレーム12の枠状フレーム部12Aの前面上部の第1係止凸部15に、背板11の後面上部の対応する第1係合凹部13を上方から下方にスライドさせつつ嵌合する。この後、背板11の上下方向略中央の左右の縁部を枠状フレーム部12Aの前面に押し付け、背板11の後面の第2係合凹部16を、枠状フレーム部12Aの前面の第2係止凸部14に嵌合する。これにより、背板11の略上半部は背凭れフレーム12の枠状フレーム部12Aに係止される。また、背板11の下縁部11bは、その後面側の中央に突設された半球状のボス部18が背凭れフレーム12の前部支持壁28の前面の凹部33に嵌入される。そして、背板11の下縁部11bは、背凭れ5を連結ステー6に取り付ける際に、上方延出部40の後面側からボルト51をボス部18内のナット21に螺合することによって背凭れフレーム12と連結ステー6に共締め固定される。
ところで、背板11の略上半部側の左右の側縁部11c,11dに後方側に向かって延設された遮蔽壁17は、図5,図6,図11に示すように、背凭れフレーム12の枠状フレーム部12Aの側辺12Ac,12Adの外側側面を覆う位置まで延出している。各遮蔽壁17と枠状フレーム部12Aとの間には、上下方向に沿って延出する係止溝61が形成されている。
図14は、図5のXIV部を拡大して示した図である。
図5,図6,図14等に示すように、遮蔽壁17の先端部は、枠状フレーム部12Aの側辺12Ac,12Adの後部面と面一になる位置まで延出している。遮蔽壁17と枠状フレーム部12Aの間に形成される係止溝61は、図14に示すように、遮蔽壁17と枠状フレーム部12Aの後部面近くの狭幅部61aと、狭幅部61aよりも溝底部側に位置され、狭幅部61aよりも幅広に形成された拡幅部61bと、有している。各係止溝61の上端側には、図11に示すように、上方側に開口する挿入開口62が形成されている。この実施形態の場合、各係止溝61の下端側には、上端側の挿入開口62と同様の開口63が形成されている。
一方、背板11を被覆するカバー部材60は、図2,図4,図5,図6等に示すように、背板11の前面を被覆する略矩形状の主カバー部60aと、主カバー部60aの左右の側辺(背板11の一方の対辺に対応する辺)に延設された一対の側縁被覆部60b,60bと、主カバー部60aの下辺(背板11の他方の対辺のうちの一辺に対応する辺)に設けられた第1の端縁係止部60cと、主カバー部60aの上辺(背板11の他方の対辺のうちの他辺に対応する辺)に設けられた第2の端縁係止部60dと、を有している。主カバー部60aは、上下方向の寸法こそ背板11の上下方向の寸法よりも若干短いものの、背板11の前面と略同形状に形成されている。
カバー部材60の背板11の前面に重ねられる主カバー部60aは、図5,図6,図7に示すように、シート状の樹脂の内部に適宜肉薄のクッション材64が内装されている。
カバー部材60の側縁被覆部60bは、背板11の上半部に対応する領域にのみ形成されており、その延出端には、図5,図6,図14に示すように、上下方向に延出する丸棒状の芯材65が埋設されている。この実施形態の場合、側縁被覆部60bのうちの芯材65の埋設されている延出端部分が、他の部分に比較して肉厚の厚い抜け規制部66を構成している。側縁被覆部60bは、背板11の遮蔽壁17の外側面を覆い、かつ延出端側が遮蔽壁17と枠状フレーム部12Aの間の係止溝61内に嵌入されている。このとき、側縁被覆部60bの抜け規制部66は、係止溝61内の拡幅部61bに配置される。側縁被覆部60bの抜け規制部66の幅方向の厚みは、係止溝61の狭幅部61aよりも厚く設定されている。したがって、側縁被覆部60bは、抜け規制部66が係止溝61内に嵌入されると、狭幅部61aを通した係止溝61からの抜けを規制されることになる。
カバー部材60の第1の端縁係止部60cは、図2等に示すように、主カバー部60aの下端から後方側に折り返され、その折り返された幅方向の側縁部が主カバー部60aの側縁部に接合されることにより、主カバー部60aの後面上方側に開口する袋状構造とされている。
また、カバー部材60の第2の端縁係止部60dは、主カバー部60aの上端部において、後方側に折り返し可能な構造とされている。第2の端縁係止部60dはシート状の樹脂の内部に剛性のある板状の樹脂芯材67が埋設され、その樹脂芯材67の保形性によって後方側への折り曲げ状態が維持されるようになっている。
また、カバー部材60は、上述のように主カバー部60aの上下方向の寸法が背板11の上下方向の寸法よりも若干短く形成されているため、カバー部材60を背板11に装着する前の状態における第1の端縁係止部60cと第2の端縁係止部60dの係止部間長さは、背板11の上辺と下辺の間の長さ(他方の対辺間の長さ)よりも短く設定されている。また、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bと、これらに隣接する辺に設けられる第1の端縁係止部60cや第2の端縁係止部60dとは連続せずに離間して設けられている。したがって、第1の端縁係止部60cと第2の端縁係止部60dとは、左右の側縁被覆部60bによって強く拘束されることなく、ある程度自由に変形させることができる。
図15〜図17と、図19は、この実施形態に係る椅子1の背凭れ5の組立方法を説明するための斜視図であり、図18は、カバー部材60の斜視図、図20は、背凭れ5の背面図、図21は、図20のXXI−XXI断面に対応する断面図である。
つづいて、これらの図を参照して背凭れ5の組立方法について説明する。
まず、背凭れフレーム12の前面側に背板11を重ね合わせ、背板11の上半部側を第1係合凹部13と第1係止凸部15、第2係止凸部14と第2係合凹部16の各嵌合によって背凭れフレーム12の枠状フレーム部12Aに係止し、さらに背板11の下半部側を前述したボルト締結によって背凭れフレーム12の連結フレーム部12Bに締結固定する。
こうして、背板11が背凭れフレーム12に結合されると、背板11の左右の各遮蔽壁17が枠状フレーム部12Aの幅方向の外側に配置され、背板11と背凭れフレーム12の間に、背板11の左右の側辺に沿う一対の係止溝61が形成される。このとき、係止溝61の上端部には上方側に開口する挿入開口62が形成され、係止溝61の下端部には下方側に開口する開口63が形成される(図11参照)。
つづいて、カバー部材60を用意し、そのカバー部材60の上方の第2の端縁係止部60dの内部に前述した樹脂芯材67を挿入して配置する。樹脂芯材67は、図18に示すように、第2の端縁係止部60dの裏面に形成されたスリット68を通して第2の端縁係止部60dの内部に挿入される。
次に、この状態から、図15に示すように、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bを、背板11と背凭れフレーム12の間の左右の係止溝61に位置合わせし、主カバー部60aを背板11の前面に重ね合せるようにして、背板11に対してカバー部材60を下方に移動させる。このとき、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bの延出端側を、上端側の挿入開口62を通して対応する係止溝61内にスライドさせて嵌入する。
カバー部材60は、このとき、図16に示すように、左右の側縁被覆部60bと対応する係止溝61との規定の嵌合位置を越えて所定量Sだけ下方にオーバーストロークさせる。この実施形態の場合、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bと係止溝61の延出長さはほぼ同長さであるが、このとき、側縁被覆部60bが下端の開口63を通して係止溝61の外側に突き出ることにより、カバー部材60のオーバーストロークが許容される。こうして、カバー部材60が背板11に対して所定量S下方にオーバーストロークすると、カバー部材60の下端の第1の端縁係止部60cの袋状部分が背板11の下端部よりも下方に位置し、その袋状部分が開口を背板11の下端に対向させるようにして背板11の下方側に露出する。
この後、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bを対応する係止溝61内でスライドさせつつカバー部材60を上方に移動させ、図17に示すように、カバー部材60の第1の端縁係止部60cの袋状部分を背板11の下縁部に嵌合して、カバー部材60の下端を背板11の下端に係止させる。このとき、側縁被覆部60bと係止溝61とは、カバー部材60の主カバー部60aが背板11の前面にほぼ重なる規定の嵌合位置となる。カバー部材60の上端側の第2の端縁係止部60dは、このとき折り返されずに上方に平坦に展開した状態となっている。
この後、カバー部材60の上端部を上方側に引っ張り、カバー部材60の主カバー部60aを微小量引き延ばして主カバー部60aに張力を付与した状態において、図19に示すように、第2の端縁係止部60dを背板11の上端部で後面側に折り返す。こうして、内部に樹脂芯材67の埋設された第2の端縁係止部60dが背板11の後面側に折り返されると、図20,図21に示すように、第2の端縁係止部60dに埋設された樹脂芯材67が背板11の後面形状に略沿って湾曲し、樹脂芯材67の弾性によって第2の端縁係止部60dの折り返し状態が保持される。この結果、カバー部材60の上端部が背板11の上端部に係止され、カバー部材60は、主カバー部60aが背板11の前面をほぼ完全に覆った状態で背板11に固定される。
また、カバー部材60が背板11に取り付けられた後に、交換等のためにカバー部材60を背板11から取り外す場合には、上述のカバー部材60の取り付け時とは逆に、最初に、カバー部材60の上端側の第2の端縁係止部60dを上方側に展開し、カバー部材60の上端部と背板11の上端部との係止を外す。
次に、この状態でカバー部材60の左右の側縁被覆部60bを対応する係止溝61内でスライドさせつつカバー部材60を下方に移動させ、カバー部材60の下端側の第1の端縁係止部60cを背板11の下端から引き外す。
この後、カバー部材60の左右の側縁被覆部60bを対応する係止溝61内でスライドさせつつカバー部材60を上方に移動させ、左右の側縁被覆部60bを対応する係止溝61から引き抜く。これにより、カバー部材60は背板11から取り外される。
以上のように、この実施形態に係る椅子1の背凭れ5は、カバー部材60の左右の側縁被覆部60b,60bが背板11と背凭れフレーム12の間の係止溝61,61内に嵌入された状態で、カバー部材60の下端側の第1の端縁係止部60cと上端側の第2の端縁係止部60dが背板11の下端部と上端部とに折り返された状態で係止されている。このため、カバー部材60は、左右の側縁被覆部60b,60bが係止溝61,61内に嵌入されることにより、左右方向の位置ずれや脱落が防止され、第1の端縁係止部60cと第2の端縁係止部60dがそれぞれ折り返された状態で背板11の下端部と上端部に係止されることにより、カバー部材60の上下方向の位置ずれや挿入開口62や下端の開口63方向へのカバー部材60の移動を規制することができる。
したがって、この実施形態に係る背凭れ5においては、カバー部材60に不意の外力が作用しても、カバー部材60の脱落を防止することができる。また、この背凭れ5の場合、カバー部材60の一対の側縁被覆部60b,60bが係止溝61,61内に嵌入されているため、カバー部材60が不意の外力を受けて仮に係止溝61に沿う方向に位置ずれすることがあっても、一対の側縁被覆部60b,61bが係止溝61,61に保持された状態が維持されるため、カバー部材60が即時に脱落するのを防止することができる。
また、特にこの実施形態に係る椅子においては、カバー部材60の側縁被覆部60b,60bの嵌入される一対の係止溝61,61が、カバー部材11と、背凭れフレーム12の左右の側辺12Ac,12Adの対向面の間に形成されているため、係止溝61,61をカバー部材11や背凭れフレーム12に単独で形成する場合に比較して、カバー部材11や背凭れフレーム12の構造を簡素化することができる。したがって、この構造を採用することにより、背凭れ5の製造コストの削減を図ることができる。
また、この実施形態に係る椅子1の背凭れ5は、背板11と背凭れフレーム12の間の左右の係止溝61に対して、挿入開口62を通してカバー部材60の左右の側縁被覆部60bを嵌入したり、挿入開口62を通して係止溝61内からカバー部材60の左右の側縁被覆部60bを引き抜いたりすることができるため、カバー部材60を背板11に対して容易に脱着することができる。
したがって、この実施形態に係る背凭れ5においては、組立時や取り外し時の作業性を向上させることができる。
また、この実施形態に係る背凭れ5においては、背板11と背凭れフレーム12の間の左右の係止溝61が、狭幅部61aと、狭幅部61aよりも溝底部側に位置される拡幅部61bと、を有し、カバー部材60側の側縁被覆部60bに、係止溝61の狭幅部61aよりも幅方向の厚みが厚く拡幅部61b内に嵌入される抜け規制部66が設けられている。このため、側縁被覆部60bの抜け規制部66が係止溝61の拡幅部61b内に嵌入されることにより、側縁被覆部60bの係止溝61からの脱落を確実に防止することができる。さらに、側縁被覆部60bの延出端側の剛性が厚みの厚い抜け規制部66によって高められるため、装着状態で側縁被覆部60bを安定姿勢に維持することができる。
また、この背凭れ5の場合、カバー部材60の側縁被覆部60bを係止溝61内でスライドさせる際には、幅方向の厚みの厚い抜け規制部66によって側縁被覆部60bの形状が安定しているうえに、抜け規制部66がガイドとして機能するために、係止溝61に対する側縁被覆部60bのスライド操作を容易に行うことができる。
さらに、この実施形態に係る背凭れ5では、カバー部材60の下端側の第1の端縁係止部60cが、主カバー部60aの裏面側で袋状を成すように主カバー部60aに予め固定されているため、カバー部材60の取り付け時に、先に、第1の端縁係止部60cの袋状部分を背板11の下端に係止させておき、その後にカバー部材60の上端側の第2の端縁係止部60dを折り返して背板11の上端部に係止させることができる。したがって、この構造を採用することにより、カバー部材60を背板11により容易に取り付けることができる。
特に、この実施形態に係る背凭れ5の場合、カバー部材60を背板11に装着する前の状態における第1の端縁係止部60cと第2の端縁係止部60dの係止部間長さが、背板11の上辺と下辺の間の長さよりも短く設定されているため、第1の端縁係止部60cの袋状部分を背板11の下端に係止させ、その後に第2の端縁係止部60dを折り返して背板11の上端部に係止させるときに、カバー部材60を上下に引き延ばしてカバー部材60に適度な張力を付与することができる。したがって、この構造を採用することにより、カバー部材60を安定形状に維持することができるとともに、背板11に対するカバー部材60の位置ずれも防止することができる。
さらに、この実施形態に係る背凭れ5においては、カバー部材60の上端側の第2の端縁係止部60dの内部に、ある程度の剛性を持つ樹脂芯材67が埋設され、第2の端縁係止部60dが背板11の上端部で折り返されたときに、樹脂芯材67の弾性によって第2の端縁係止部60dの折り返し形状を保持できるようになっている。このため、この構造を採用することにより、極めて簡単な構造によって第2の端縁係止部60dを背板11の上端部に係止させることができる。
また、この実施形態の場合、第2の端縁係止部60dの裏面にスリット68を予め形成しておき、カバー部材60の取り付け時に、第2の端縁係止部60dのスリット68を通して第2の端縁係止部60dの内部に樹脂芯材67を挿入するようにしている。このため、カバー部材60の本体部をコンパクトに折り畳んで、樹脂芯材67とともに包装容器に収容することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、背板11と背凭れフレーム12の間に、カバー部材60の側縁被覆部60bの嵌入される係止溝61が形成されているが、係止溝は、背板11と背凭れフレーム12のいずれか一方に形成するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、背凭れが椅子の荷重支持部材を構成しているが、椅子の荷重支持部材は背凭れに限らず、座であっても良い。
11 背板(荷重受け板,略矩形状部,支持部材本体)
12 背凭れフレーム(強度部材,支持部材本体)
60 カバー部材
60a 主カバー部
60b 側縁被覆部
60c 第1の端縁係止部
60d 第2の端縁係止部
61 係止溝
61a 狭幅部
61b 拡幅部
62 挿入開口
66 抜け規制部

Claims (7)

  1. 着座者の荷重を支持する略矩形状部を有する支持部材本体と、
    前記支持部材本体の略矩形状部を被覆するカバー部材と、を備える椅子の荷重支持部材において、
    前記カバー部材は、
    前記支持部材本体の略矩形状部の前面を被覆する略矩形状の主カバー部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の一方の対辺に対応する前記主カバー部の辺に延設される一対の側縁被覆部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第1の端縁係止部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第2の端縁係止部と、を有し、
    前記支持部材本体には、前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部に対応する一対の係止溝が設けられ、
    前記一対の係止溝の各長手方向の一方の端部には、挿入開口が設けられ、
    前記カバー部材は、前記一対の側縁被覆部が前記挿入開口を通して前記一対の係止溝内に嵌入されるとともに、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部が、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺でそれぞれ折り返されて係止されていることを特徴とする椅子の荷重支持部材。
  2. 前記支持部材本体は、
    着座者の荷重を受ける前記略矩形状部である荷重受け板と、
    着座者の荷重を支持する強度を有し、前記荷重受け板を支持する強度部材と、を有し、
    前記一対の係止溝は、前記荷重受け板の対辺と前記強度部材の対向面の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子の荷重支持部材。
  3. 前記係止溝は、狭幅部と、当該狭幅部よりも溝底部側に位置されて、前記狭幅部よりも幅広に形成された拡幅部と、を有し、
    前記カバー部材の前記側縁被覆部には、前記係止溝の前記狭幅部よりも幅方向の厚みが厚く前記拡幅部内に嵌入される抜け規制部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子の荷重支持部材。
  4. 前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方は、前記主カバー部の裏面側で袋状をなすように当該主カバー部に予め固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子の荷重支持部材。
  5. 前記カバー部材を前記支持部材本体の略矩形状部に装着する前の状態における前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部の係止部間長さは、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺間の長さよりも短く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の椅子の荷重支持部材。
  6. 着座者の荷重を支持する略矩形状部を有する支持部材本体と、
    前記支持部材本体の略矩形状部を被覆するカバー部材と、を備える椅子の荷重支持部材を組み立てる方法において、
    前記カバー部材には、
    前記支持部材本体の略矩形状部の前面を被覆する略矩形状の主カバー部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の一方の対辺に対応する前記主カバー部の辺に延設される一対の側縁被覆部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの一辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第1の端縁係止部と、
    前記支持部材本体の略矩形状部の他方の対辺のうちの他辺に対応する前記主カバー部の辺に設けられる第2の端縁係止部と、を設け、
    前記支持部材本体に、前記カバー部材の前記一対の側縁係止部に対応し、かつ長手方向の一方の端部に挿入開口を有する一対の係止溝を形成し、
    前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部を、前記挿入開口を通して対応する前記係止溝内にスライドさせて嵌入し、
    前記カバー部材の前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部とを、折り返した状態で前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺にそれぞれ係止させることを特徴とする荷重支持部材の組立方法。
  7. 前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方を、前記主カバー部の裏面側で袋状をなすように当該主カバー部に予め固定し、
    前記カバー部材を前記支持部材本体の略矩形状部に装着する前の状態における前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部の係止部間長さを、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺間の長さよりも短く設定しておき、
    前記カバー部材の前記一対の側縁被覆部を、前記挿入開口を通して対応する前記係止溝内にスライドさせて嵌入する際に、前記カバー部材を、前記一対の側縁被覆部と前記係止溝との規定の嵌合位置よりもオーバーストロークさせて、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの一方の袋状部分を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の一方に対向させ、
    その後に、前記カバー部材を、前記一対の側縁被覆部と前記係止溝との規定の嵌合位置までスライドさせて戻すことにより、前記カバー部材の前記袋状部分を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の一方に係止させ、
    さらにその後に、前記カバー部材の前記主カバー部を引き延ばして、前記第1の端縁係止部と前記第2の端縁係止部のうちの他方を、前記支持部材本体の略矩形状部の前記他方の対辺の他方に折り返して係止させることを特徴とする請求項6に記載の椅子の荷重支持部材の組立方法。
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