JP6855264B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、着座者の荷重を受け止める座体が前後位置調整可能とされた椅子に関するものである。
着座者の荷重を受け止める座体の前後位置を自由に調整できるようにした椅子が知られている。この種の椅子は、座体が座受け部材に前後移動可能に支持されるとともに、座受け部材と座体の間に座受け部材に対する座体の前後位置をロックするロック機構が設けられている。ロック機構は、座体に設けられた解除操作片の操作によって解除操作される。解除操作片は、通常、座体の本体部と別体部品として構成され、座体の本体部に回動可能に取り付けらるとともに、付勢スプリングによって初期位置方向に付勢されている。
しかし、このような構成の椅子においては、解除操作片周りの部品点数が増加するうえに、解除操作片を椅子の本体部に組み付けるために煩雑な作業が必要となる。このため、これに対処し得る椅子として、解除操作片を座体の座板部材に一体に形成したものが案出されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の椅子は、座板部材(座シェル)の一部に切り込み部が設けられ、その切り込み部の内側領域が上方に押し上げ操作可能な解除操作片(レバー片)とされている。解除操作片には、下方側に突出する係合突片が設けられ、その係合突片が、座受け部材に形成された複数の係合孔のうちのいずれかに挿入係合されるようになっている。解除操作片の係合突片は、初期状態では下方に位置していずれかの係合孔に挿入係合されており、解除操作片が着座者によって押し上げ操作されることで係合孔から離脱する。これにより、座受け部材に対する座体の自由な前後移動が可能になる。
ところが、特許文献1に記載の椅子の場合、解除操作片の弾性のみによって解除操作片を初期位置に復帰させる構造とされているため、解除操作片の繰り返し操作によって経時劣化が生じ、初期位置に戻ろうとする解除操作片の反力が低下することが懸念される。
そこで、このような不具合に対処し得る椅子が案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の椅子は、座体のクッション部材の外面と座板部材の外周縁部とが張材によって被覆され、その張材の外周縁部が紐状の緊締部材によって座板部材の下面側に締め込み固定されている。そして、ロック機構を解除操作するための解除操作片(レバー片)の一端部が座板部材と一体化され、解除操作片の他端部側に、張材を締め込むための上記の緊締部材の固定部が設けられている。解除操作片に設けられた固定部は、緊締部材が締め込まれることによって緊締部材から下方側への付勢力を受ける。したがって、この椅子においては、解除操作片の弾性反力と緊締部材による付勢力が解除操作片を初期位置に戻す力として働くため、解除操作片の繰り返し操作に伴う経時劣化を抑制することができる。
特許第3782715号公報 特許第5311369号公報
しかしながら、特許文献2に記載の椅子の場合、座板部材の下面側で締め込まれる緊締部材の締め込み力が解除操作片に直接作用するため、緊締部材の締め込み具合が解除操作片の反力に大きく影響し、緊締部材の締め込み力が大き過ぎると、解除操作片の操作感を悪化させてしまい、逆に緊締部材の締め込み力が小さく過ぎると、解除操作片の経時劣化の抑制が不充分になるとともに、張材の位置ずれを来してしまう。
そこで本発明は、解除操作片の操作感の低下や張材の位置ずれを招くことなく、解除操作片の経時劣化を抑制することができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る椅子は、着座者の荷重を受け止める座体と、前記座体を前後位置調整可能に支持する座受け部材と、前記座受け部材に対する前記座体の前後位置をロックするロック機構と、を備え、前記座体は、前記座受け部材に前後移動可能に支持される座板部材と、前記座板部材に保持されるクッション部材と、前記クッション部材の外面と前記座板部材の外周縁部とを被覆する張材と、前記座板部材の下面側で締め込まれることによって、前記張材の外周縁部を前記座板部材の下面側に保持する紐状の緊締部材と、を有し、前記座板部材は、上面側で前記クッション部材を保持する座板本体部と、一端部が前記座板本体部と一体化され、前記一端部から延出した他端側が操作部とされるとともに、前記一端部の近傍が初期位置にある状態で前記ロック機構をロック状態に維持し、前記一端部の近傍が初期位置から上方変位した状態で前記ロック機構のロックを解除する解除操作片と、を有し、前記緊締部材は、前記座板本体部の下面のうちの、前記解除操作片の前記操作部から離間した位置で、かつ、当該緊締部材の締め込みに伴う前記張材の張力によって前記クッション部材が前記解除操作片の前記一端部の近傍を下方に付勢する位置に配置され、前記クッション部材の前記解除操作片の前記一端部よりも外側の上縁部には、外側端部から上方に膨出し、前記張材の張力を受けて前記解除操作片の前記一端部の近傍に付勢力を作用させる膨出部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成により、張材がクッション部材の外面と座板部材の外周縁部を被覆した状態で、張材の外周縁部が緊締部材によって座板部材の下面側で締め込まれると、張材の張力がクッション部材を介して解除操作片の一端部の近傍を下方に付勢するようになる。この結果、解除操作片の弾性反力と、張材とクッション部材を介した緊締部材による付勢力が解除操作片を初期位置に戻す力として働く。また、このとき緊締部材は解除操作片の操作部から離間した位置に配置されているため、緊締部材の締め込み力は解除操作片の操作部には直接作用しなくなる。
したがって、上記の構成を採用することにより、緊締部材の締め込み力が大き過ぎて解除操作片の操作感が低下する不具合や、緊締部材の締め込み力が小さく過ぎて張材の位置ずれを招く不具合を招くことなく、解除操作片の繰り返し操作に伴う経時劣化を抑制することができる。
また、この場合、クッション部材の解除操作片の一端部よりも外側の上縁部に設けられた膨出部に張材の張力が当該膨出部を下方内側に押し込むように作用すると、解除操作片の一端部の近傍部にクッション部材による付勢力が安定して作用するようになる。
前記解除操作片の前記一端部の近傍には、前記クッション部材に当接して前記緊締部材の締め込みに伴う付勢力を前記クッション部材の下面から受ける突部が突設されるようにしても良い。
この場合、解除操作片が、その一端部の近傍に突設された突部でクッション部材から付勢力を受けるため、クッション部材からの付勢力が解除操作片の一定位置に安定して作用するようになる。このため、解除操作片の操作感が安定するとともに、解除操作片の経時劣化も安定的に抑制することが可能になる。
前記緊締部材は、前記座板本体部の下面のうちの、前記膨出部の下方領域で、かつ、前記解除操作片の一端部の近傍よりも下側となる位置に配置されるようにしても良い。
この場合、緊締部材の締め込み力が、張材を介してクッション部材の外側の上縁部の膨出部を下方内側方向(解除操作片の一端部方向)に引き込み、クッション部材から解除操作片の一端部の近傍を下方に付勢する付勢力が効率良く作用するようになる。
前記ロック機構は、前記座受け部材に一体に形成された被係合部と、前記解除操作片の前記一端部の近傍に一体に形成された係合部とを有し、前記解除操作片の前記一端部の近傍が初期位置にある状態で前記係合部が前記被係合部と係合し、前記解除操作片の前記一端部の近傍が初期位置から上方変位した状態で前記係合部が前記被係合部から離脱するように設定されるようにしても良い。
この場合、座受け部材の被係合部とともにロック機構を構成する係合部が解除操作片の一端部の近傍に一体に形成されているため、ロック機構と、そのロック機構のロックを解除するための機構を、部品点数の少ない簡単な構造によって容易に形成することができる。
本発明によれば、緊締部材が、座板本体部の下面のうちの、解除操作片の操作部から離間した位置で、かつ、当該緊締部材の締め込みに伴う張材の張力によってクッション部材が解除操作片の一端部の近傍を下方に付勢する位置に配置されているため、解除操作片の操作感の低下や張材の位置ずれを招くことなく、解除操作片の経時劣化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子を左前部斜め上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子を右後部斜め上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座受け部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座受け部材と座体の下面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の図6のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の図6のIX−IX線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明においては、椅子1に正規姿勢で着座した人の正面となる向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子1に正規姿勢で着座した人の上方となる向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子1に正規姿勢で着座した人の左側となる向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。図中の適所には、前方を指す矢印FRと、上方を指す矢印UPと、左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態に係る椅子1を左前部斜め上方から見た図であり、図2は、本実施形態に係る椅子1を右後部斜め上方から見た図である。また、図3は、本実施形態に係る椅子1を左側方から見た図である。
これらの図に示すように、本実施形態係る椅子1は、フロアF上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、支基3の上面に取り付けられた座受け部材5と、座受け部材5に前後位置調整可能に取り付けられ上面に着座者が着座する座体4と、支基3から後部上方側に延出して座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ6と、を備えている。
脚部2は、キャスタ7a付きの多岐脚7と、多岐脚7の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱8と、を備え、脚柱8の上端部に支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。
支基3には、脚柱8の昇降調整機構と背凭れ6の傾動調整機構が内蔵されている。脚柱8のガススプリングの操作部は、支基3内の昇降調整機構に連結されている。
座受け部材5は、支基3の上部に設置され、その上部に後述する座体4を前後位置調整可能に支持している。
背凭れ6は、背枠60と、背枠60に張設された張材65と、を有している。張材65の前面は、着座者の背部からの荷重を受ける荷重受け面とされている。
背枠60は、その基部61が、支基3内の傾動調整機構に連結されている。支基3には、操作ノブ12が突設されている。操作ノブ12は、着座者によって操作されることにより、背枠60を後方に傾動させるときの反力を調整することができる。
図4は、座体4を分解して左前部上方側から見た図であり、図5は、座受け部材5を左前部上方側から見た図である。
座体4は、座受け部材5に前後移動可能に支持される座板部材13と、座板部材13の上面側に保持されるウレタン等から成るクッション部材14と、クッション部材14の上面及び外周縁部と座板部材13の外周縁部とを被覆する張材15と、張材15の外周縁部を座板部材13の下面側で締め込み固定する紐状の緊締部材16と、を備えている。
座板部材13は、着座荷重を支持する強度部材であり、硬質樹脂等によって平面視が略方形状に形成されている。座板部材13の外周縁部には、上方に起立する周壁13aが突設されている。また、座板部材13の左右の側縁部には、前後方向に略沿って延出し底部が上方に隆起する凹状ガイド部20が一体に形成されている。凹状ガイド部20は、下方側に開口して、その開口部分に、座受け部材5の後述する左右のガイドレール21(図5参照)が摺動自在に組み付けられるようになっている。
クッション部材14は、座板部材13の上部に保持されて着座者の身体に柔軟な当接感を与えるための部材であり、外形が座板部材13よりも一回り大きく、座板部材13の周壁13aの突出高さよりも肉厚の厚い平面視方形状のブロックによって形成されている。クッション部材14の外周縁部は、座板部材13の周壁13aに上方から当接している。クッション部材14は、左右の側縁部の肉厚が中央領域の肉厚よりも肉厚に形成されている。
張材15は、織布等によって形成され、外周縁部には、紐状の緊締部材16が挿通される袋状の挿通部17(図7,図8,図9参照)が形成されている。挿通部17に挿通された緊締部材16は、張材15がクッション部材14の外面と、座板部材13の外周面と下面側の所定範囲とを被覆した状態で、作業者の手や治具等によって締め込まれることで、張材15の外周縁部を座板部材13の幅方向内側(座板部材13の中心に向かう方向)へ変位させる。これにより、張材15は、下方に開口するとともに、その開口幅が座板部材13よりも小である袋状をなすように外形を変え、座板部材13に保持された状態になるとともに、外周縁部が外力により内側方へ引き寄せられることによって、張力、換言すれば、クッション部材14への押圧力を蓄勢した状態になる。この結果、張材15は、クッション部材14の外側の上縁部を内下方に圧縮変形させた状態において、クッション部材14を座板部材13に保持させる。
図6は、座受け部材5と座体4を下面側から見た図であり、図7は、図6のVII−VII線に沿う断面を示す図である。また、図8は、図6のVIII−VIII線に沿う断面を示す図であり、図9は、図6のIX−IX線に沿う断面を示す図である。なお、図6〜図9において、張材15や緊締部材16は図示都合上仮想線で示されている。
座受け部材5は、図5,図6に示すように、パイプ状の前フレーム22fと後フレーム22rが前後に離間して平行に配置され、前フレーム22fと後フレーム22rの左右の各側縁部に跨って支持プレート23が取り付けられている。左右の各支持プレート23の外側縁部には、上述のガイドレール21が一体に形成されている。座受け部材5は、前フレーム22fと後フレーム22rが支基3に支持され、左右のガイドレール21が座体4(座板部材13)の左右の縁部を前後移動可能に支持するようになっている。
ここで、座体4の座板部材13と座受け部材5の間には、座受け部材5に対する座体4の前後位置をロックする左右一対のロック機構24が設けられている。ロック機構24は、座受け部材5の左右のガイドレール21の前後方向の一部に形成された櫛歯状の被係合部25と、座板部材13の左右の側縁部に形成されて被係合部25と係合可能な櫛歯状の係合部26と、を備えている。被係合部25と係合部26は、いずれも相互に係合可能な凹凸部を有しているが、被係合部25の凹凸部の数は、係合部26の凹凸部の数よりも多く設定されている。係合部26の凹凸部は、座体4の前後位置に応じて被係合部25のいずれかの凹凸部と係合可能とされている。
また、座板部材13は、図4に示すように、上面側でクッション部材14を保持する座板本体部27と、座板本体部27の左右の側部に一体に形成された一対の解除操作片28と、を有している。左右の各解除操作片28は、一端部が座板本体部27の左右の凹状ガイド部20よりも椅子幅方向内側位置に一体に連結され、他端部が下方にクランク状に屈曲して椅子幅方向外側に延出している。各解除操作片28は、座板本体部27の凹状ガイド部20を椅子幅方向に跨ぐ一対のスリット29と、当該一対のスリット29を凹状ガイド部20の外側位置で連結する連結スリット29Aとにより、座板本体部27に対して他端部側が自由端とされている。解除操作片28の他端部側は、図7に示すように、下方に略直角に屈曲した後に椅子幅方向外側にクランク状に屈曲している。解除操作片28の他端部側は、ロック機構24を解除操作するための操作部28aとされている。
ロック機構24の係合部26は、各解除操作片28の一端部の近傍の凹状ガイド部20の底壁部分に下方に膨出して形成されている。係合部26の凹凸部は、椅子幅方向内側に指向しており、被係合部25の凹凸部は、係合部26の凹凸部と対向するように椅子幅方向外側に指向している。ロック機構24は、解除操作片28の一端部の近傍が初期位置にある状態で、係合部26と被係合部25とをロック状態(係合状態)に維持し、解除操作片28の一端部の近傍が初期位置から上方変位した状態で係合部26と被係合部25とのロック状態を解除するようになっている。係合部26と被係合部25のロック解除は、解除操作片28の操作部28aが着座者等によって上方に引き上げられることによって行われる。
また、各解除操作片28の一端部の近傍には、図7,図9に示すように、上方側に突出してクッション部材14の下面に当接する第1突部30(突部)と第2突部31(突部)が形成されている。第1突部30は、解除操作片28の係合部26よりも椅子幅方向外側位置(他端側の下方屈曲部の直上位置)から上方に突出し、第2突部31は、解除操作片28の係合部26よりも椅子幅方向内側位置から上方に突出している。
また、座板本体部27の下面側の外周縁部には、図6,図8,図9に示すように、張材15の外周縁部の挿通部17に挿通された緊締部材16を係止するための第1係止突起32aと第2係止突起32bがそれぞれ複数突設されている。第1係止突起32aは、座板本体部27の外周縁部の下面から下方に突出した後に座板本体部27の外側に向かって突出しており、第2係止突起32bは、第1係止突起32aと対向する位置で下方に突出した後に座板本体部27の内側に向かって突出している。第1係止突起32aと第2係止突起32bは、座板部材13の下面側で緊締部材16が締め込まれたときに、その締め込み荷重を内側と外側から受け止めて張材15の張力を一定に保ち、かつ、緊締部材16と張材15の外周縁部とが座板部材13から離脱するのを規制する。
座板部材13の左右の側縁部の下面に突設される係止突起32は、緊締部材16が解除操作片28の操作部28aから離間し、かつ、緊締部材16が以下の位置に保持されるように形成されている。即ち、この位置は、緊締部材16の締め込みに伴う張材15の張力によってクッション部材14が解除操作片28の一端部の近傍を下方に付勢する位置とされている。
図6に示すように、座板部材13の左右の側縁部の下面に突設される係止突起32は、解除操作片28と側面視で重ならない前後位置に配置されている。また、図7,図9に示すように、クッション部材14のうちの、解除操作片28の一端部よりも外側の上縁部には、外側の端部から上方に弧状に膨出する膨出部14aが設けられ、その膨出部14aが、緊締部材16の締め込みに伴う張材15の張力を受けて、解除操作片28の第1突部30と第2突部31とに下方に向かう付勢力を作用させるようになっている。
解除操作片28の側部外側に配置された緊締部材16は、図7,図9に示すように、座板本体部27の下面のうちの、膨出部14a(荷重受け部)の下方領域で、かつ、解除操作片28の一端部の近傍よりも下側となる位置に位置されている。
以上のように、本実施形態に係る椅子1は、張材15の外周縁部を締め込む緊締部材16が、座板本体部27の下面のうちの、解除操作片28の操作部28aから離間した位置で、かつ、緊締部材16の締め込みに伴う張材15の張力によってクッション部材14が解除操作片28の一端部の近傍を下方に付勢する位置に配置されている。
このため、張材15がクッション部材14の外面と座板部材13の外周縁部を被覆した状態で、張材15の外周縁部が緊締部材16によって座板部材13の下面側で締め込まれると、張材15の外周縁部が座板部材13の下面側で幅方向内側に引き寄せられ、その結果、張材15の張力がクッション部材14の膨出部14aを内下方に押圧して、クッション部材14に解除操作片28の一端部の近傍方向に向かう付勢力を蓄積させる。これにより、クッション部材14は、図9中の白抜き矢印で示すように、解除操作片28の一端部の近傍を下方に付勢するようになり、解除操作片28には、自身の弾性反力に加えて、張材15とクッション部材14を介した緊締部材16による付勢力が解除操作片28を初期位置に戻す力として働くようになる。
また、本実施形態に係る椅子1の場合、緊締部材16が解除操作片28の操作部28aから離間した位置に配置され、解除操作片28の操作部28aに緊締部材16の締め込み力が直接作用しないため、緊締部材16の締め込み力が強すぎて解除操作片の操作感が低下したり、逆に、緊締部材16の締め込み力が弱すぎて張材15の位置ずれを招いたりする不具合が生じない。
したがって、本実施形態に係る椅子1を採用した場合には、解除操作片28の操作感の低下や張材15の位置ずれを招くことなく、解除操作片28の繰り返し操作に伴う経時劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る椅子1においては、解除操作片28の一端部の近傍に、クッション部材14の下面に当接して緊締部材16の締め込みに伴う付勢力をクッション部材14から受ける第1突部30と第2突部31が設けられているため、クッション部材14から入力される付勢力が解除操作片28の一定位置に安定して作用するようになる。したがって、この構成を採用した場合には、解除操作片28の操作感をより安定させることができるとともに、解除操作片28の経時劣化もより安定的に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、解除操作片28の一端部の近傍に第1突部30と第2突部31が設けられているが、第1突部30と第2突部31のいずれか一方のみを設けるようにしても良い。
さらに、本実施形態に係る椅子1においては、クッション部材14の解除操作片28の一端部よりも外側の上縁部に、荷重受け部である膨出部14aが設けられ、その膨出部14aで張材15の張力を受けてクッション部材14が解除操作片28の一端部の近傍に付勢力を作用させるようになっている。このため、解除操作片28の一端部の近傍の第1突部30や第2突部31にクッション部材14による付勢力を安定して作用させることができる。
また、本実施形態に係る椅子1では、緊締部材16が、座板本体部27の下面のうちの、荷重受け部である膨出部14aの下方領域で、かつ、解除操作片28の一端部の近傍よりも下側となる位置に配置されている。このため、緊締部材16が締め込まれたときに、張材15を介してクッション部材14の膨出部14aを下方内側の解除操作片28の一端部方向に効率良く押し込むことができる。したがって、この構成を採用した場合には、緊締部材16の締め込み力を、解除操作片28の一端部の近傍に対する付勢力として効率良く作用させることができる。
また、本実施形態に係る椅子1は、座受け部材5に一体に形成された被係合部25と、解除操作片28の一端部の近傍に一体に形成された係合部26と、によってロック機構24の主要部が構成され、解除操作片28の一端部の近傍が初期位置にある状態で係合部26が被係合部25と係合し、解除操作片28の一端部の近傍が初期位置から上方変位した状態で係合部26が被係合部25から離脱するようになっている。したがって、この構成を採用した場合には、ロック機構24と、そのロック機構24のロックを解除するための機構を、部品点数の少ない簡単な構造によって容易に形成することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、解除操作片28が座板部材13の座板本体部27に一体に形成されているが、解除操作片は、座板本体部に取り付けられて自身の弾性によって初期位置に復帰する構造であれば、座板本体部と別体部品によって構成されていても良い。
また、上記の実施形態においては、座板本体部27の下面に突設された第1係止突起32aと第2係止突起32bによって紐状の緊締部材16を座板本体部27の下面側に拘束しているが、紐状の緊締部材16は、その一部を座板本体部27の下面側の適所に固定するようにしても良い。
1 椅子
4 座体
5 座受け部材
13 座板部材
14 クッション部材
14a 膨出部
15 張材
16 緊締部材
24 ロック機構
25 被係合部
26 係合部
27 座板本体部
28 解除操作片
28a 操作部
30 第1突部(突部)
31 第2突部(突部)

Claims (2)

  1. 着座者の荷重を受け止める座体と、
    前記座体を前後位置調整可能に支持する座受け部材と、
    前記座受け部材に対する前記座体の前後位置をロックするロック機構と、を備え、
    前記座体は、
    前記座受け部材に前後移動可能に支持される座板部材と、
    前記座板部材に保持されるクッション部材と、
    前記クッション部材の外面と前記座板部材の外周縁部とを被覆する張材と、
    前記座板部材の下面側で締め込まれることによって、前記張材の外周縁部を前記座板部材の下面側に保持する紐状の緊締部材と、を有し、
    前記座板部材は、
    上面側で前記クッション部材を保持する座板本体部と、
    一端部が前記座板本体部と一体化され、前記一端部から延出した他端側が操作部とされるとともに、前記一端部の近傍が初期位置にある状態で前記ロック機構をロック状態に維持し、前記一端部の近傍が初期位置から上方変位した状態で前記ロック機構のロックを解除する解除操作片と、を有し、
    前記緊締部材は、前記座板本体部の下面のうちの、前記解除操作片の前記操作部から離間した位置で、かつ、当該緊締部材の締め込みに伴う前記張材の張力によって前記クッション部材が前記解除操作片の前記一端部の近傍を下方に付勢する位置に配置され
    前記クッション部材の前記解除操作片の前記一端部よりも外側の上縁部には、外側端部から上方に膨出し、前記張材の張力を受けて前記解除操作片の前記一端部の近傍に付勢力を作用させる膨出部が設けられていることを特徴とする椅子。
  2. 前記緊締部材は、前記座板本体部の下面のうちの、前記膨出部の下方領域で、かつ、前記解除操作片の一端部の近傍よりも下側となる位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載の椅子。
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