JP6192219B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

この発明は、背凭れ部や座体等の荷重支持体の構造を改良した椅子に関するものである。
事務用等として用いられる椅子の背凭れ部や座体は、通常、骨格部を成す基板の表面側にウレタン等のクッション材が配置され、クッション材の外側面と基板の外周縁部にかかる部分がシート状の張材によって覆われている。
この種の椅子の張材の取り付けに際しては、張材の全域に安定した張力を付与し易いことから、張材の周縁部を基板の裏面側に折り返して内側に引き込み、その周縁部の端末を基板の裏面に係止固定する手法が多く用いられている。このような手法を採用した椅子は、張材自体の張力を生かし、張材の取り付けのための複雑な支持構造を基板に形成する必要がない点で優れている。
また、張材の周縁部の端末を基板の裏面に係止する手段としては、張材の周縁部に剛性を有する縁材を予め取り付けておき、その縁材を、基板の裏面側に形成された係止溝に挿入して係止させるようにしたものが知られている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1,2に記載された椅子は、張材の周縁部に取り付けられる縁材に係合突起が形成されるとともに、基板の裏面側の係止溝に、縁材の係合突起と係合される抜け止め部が形成され、張材の周縁部を基板の裏面に取り付ける際に、縁材を基板側の係止溝に嵌合して縁材の係合突起を係止溝側の抜き止め部に係止させるようになっている。
また、特許文献3に記載の椅子は、張材の周縁部に取り付けられる縁材の一端側に、係止溝の一方の側壁部の端部コーナに係止されるフック部が一体に形成されるとともに、縁材の他端側に張材の周縁部が接合され、縁材が他端側を先にして係止溝内に挿入されるようになっている。この椅子の場合、係止溝の幅は縁材の厚みに比較して広くに形成されている。このため、縁材が係止溝内に挿入された状態で張材の張力が縁材の他端に作用すると、縁材の一端のフック部が係止溝の一方の側壁部の端部コーナに係止され、その状態で縁材が当該端部コーナを支点として回動し、縁材の他端が係止溝の他方の側壁の内面に押し当てられて係止される。
実公昭64−006156号公報 特許第4964501号公報 実公昭54−032643号公報
しかし、特許文献1,2に記載の椅子は、係止突起を有する縁材を基板側の幅の狭い係止溝に嵌入して、縁材の係合突起を係止溝側の抜き止め部に係止させる構造とされているため、張材の周縁部を基板の裏側に係止させる際に、張材の大きな張力に抗しつつ縁材を係止溝側の適正位置に嵌入する作業が難しい。このため、作業性の改善が望まれている。
また、特許文献3に記載の椅子は、係止溝の溝幅が縁材の厚みに比較して広く設定されているため、係止溝に対する縁材の挿入作業は行い易くなるものの、係止溝内に挿入された縁材の端部は傾斜状態で係止溝の他方の側壁の内面に押しつけられているだけであるため、係止溝からの縁材の脱落を確実に防止することは難しい。
そこでこの発明は、基体側の係止溝に対する縁材の取り付け作業を容易にでき、しかも、係止溝からの縁材の脱落をより確実に防止することのできる椅子を提供しようとするものである。
この発明に係る椅子では、裏面側に係止溝が設けられた基体と、該基体の表面と外周縁部にかかる部分を覆い、周縁部が前記基体の外周縁部の裏側に折り返される張材と、該張材の前記周縁部に取り付けられ、前記基体の裏側で前記係止溝に挿入されて係止される縁材と、を有する荷重支持体を備えた椅子において、前記縁材は、前記係止溝の前記基体の外周縁部寄りの端縁に当接する第1の当接部と、当該縁材が前記張材の張力を受けて前記第1の当接部を支点として回動して、前記係止溝の前記基体の内側寄りの内側面に当接する第2の当接部と、を有し、前記縁材と前記基体の間には、前記縁材が前記張材の張力を受けて前記第1の当接部を支点として回動することによって嵌合し、前記縁材の前記係止溝からの抜け方向の変位を規制する嵌合手段が設けられていることを特徴とするものである。
この発明の場合、張材の周縁部の縁材を係止溝に取り付ける際には、縁材の第2の当接部側を先にして縁材を係止溝内に挿入する。こうして縁材の第2の当接部側が係止溝内に挿入されると、縁材の第1の当接部が係止溝の端縁に当接し、縁材が張材の張力を受けて第1の当接部を支点として回動する。こうして縁材が回転すると、嵌合手段による嵌合によって係止溝からの縁材の抜け方向の変位が規制される。
前記嵌合手段は、前記係止溝の前記基体の内側寄りの内側面に突設された突起部と、前記縁材の前記係止溝への挿入領域に形成され、前記突起部と嵌合可能な嵌合孔と、を備えた構成としても良い。
この場合、縁材の第2の当接部側が係止溝内に挿入されて当該縁材が第1の当接部を支点として回動すると、係止溝の内側面に突設された突起部に縁材の嵌合孔が嵌合し、その嵌合によって係止溝からの縁材の抜けが規制される。
前記嵌合手段は、前記基体の裏面のうちの前記係止溝の前記基体の外周側の外側位置に設けられた係止凹部と、前記縁材のうちの前記第1の当接部を挟んで前記係止溝への挿入領域と反対側に設けられ、前記係止凹部と嵌合可能な係止突起と、を備えた構成としても良い。
この場合、縁材の第2の当接部側が係止溝内に挿入されて当該縁材が第1の当接部を支点として回動すると、基体の裏面の係止溝から外れた位置に設けられた係止凹部に、縁材の係止突起が嵌合し、その嵌合によって係止溝からの縁材の抜けが規制される。また、こうして係止溝に係止突起が嵌合されると、縁材の基体外周側方向への位置ずれも規制されることになる。
前記基体の裏側には、当該基体の外周縁部と前記係止溝の前記基体の外側寄りの端縁
を連結する補強壁が設けられ、前記係止凹部は、前記補強壁上に形成されることが望ましい。
この場合、係止溝に係止突起が嵌合されることによって基体外周側方向に向く荷重が縁材の係止突起から係止溝に作用するが、係止溝は基体の外周縁部と係止溝の外側寄りの端縁とを連結する補強壁に形成されていることから、基体外周側方向に向く縁材の荷重を補強壁によって確実に受け止めることができる。
前記係止溝の端縁は、前記基体の外周縁部よりも当該基体の裏面側に突出させることが好ましい。
この場合、張材の周縁部を基材の裏面側に引き込むことで基材の外周縁部の前面側のクッション材が押し潰されると、その弾性反力が張材の周縁部の縁材にストレートに作用し易くなる。このため、その弾性反力に起因する張材の張力が縁材に効率良く回転力として付与されるようになる。
この発明によれば、係止溝に対する縁材の挿入時に縁材が挿入姿勢のまま嵌合される構造でないことから、基体側の係止溝に対する縁材の取り付け作業を容易に行うことができ、しかも、挿入後に縁材が張材の張力を受けて第1の当接部を支点にして回動したときに、嵌合手段による嵌合によって縁材の抜け方向の変位が規制されるために、係止溝からの縁材の脱落もより確実に防止することができる。
また、この発明によれば、係止溝に対する縁材の取り付け時に、嵌合手段による嵌合によって縁材の抜け方向の変位が規制されるため、縁材が確実に係止溝内に係止されたことを作業者が感触や音で知ることができる。このため、張材の取付作業の確実性をより高めることができる。
この発明の一実施形態の椅子の側面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背板の背面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背凭れ本体のカバー部材を取り去った背面図である。 この発明の一実施形態の椅子の背凭れ本体の図4のV−V断面に対応する断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶものとする。
図1,図2は、この実施形態の椅子1の全体構成を示す側面図と背面図である。
これらの図に示すように、この実施形態の椅子1は、フロアF上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、支基3から後部上方側に延出して座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ部6と、を備えている。
脚部2は、キャスタ7a付きの多岐脚7と、多岐脚7の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱8と、を備え、脚柱8の上端部に支基3が水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱8の昇降調整機構と背凭れ部6の傾動調整機構が内蔵されている。背凭れ部6は、側面視略L字状の背凭れ支持フレーム9と、背凭れ支持フレーム9の後上部に取り付けられ座体4に着座した着座者の背部を直接支持する背凭れ本体10と、を備え、背凭れ支持フレーム9の前部下端が支基3内の傾動調整機構に連結されている。
背凭れ部6の背凭れ本体10は、骨格部を成す背板11(基体)と、背板11の前面から裏面側(後面側)の外周縁部にかかる範囲に配置されるウレタン等から成るクッション材12(図5参照)と、クッション材12の外側面と背板11の外周縁部と裏面(後面)の一部にかかる部分を被覆するシート状の張材13と、背板11の裏面側(後面側)を覆うカバー部材14と、を備えている。この実施形態の場合、クッション材12は、張材13の裏面に熱溶着によって一体に接合されている。
また、この実施形態においては、背凭れ部6の背凭れ本体10が荷重支持体を構成している。
図3は、背板11を裏面側から見た図であり、図4は、カバー部材14を取り去った背凭れ本体10を裏面側から見た図、図5は、図4のV−V断面に対応する断面図である。
背板11は、弾性を有する合成樹脂によって形成されている。背板11は、正面視では四隅が丸みを帯びた縦長の略長方形状に形成され、その前面側で着座者の腰部から背部に亘る部位を支持し得るようになっている。背板11は、高さ方向の下から3分の1程度の高さ位置で着座者の腰部付近を支持し、それよりも上方側の領域で着座者の背部付近を支持する。なお、以下では、背板11のうちの着座者の腰部付近を支持する領域を「腰部支持領域11a」と呼び、それよりも上方側で着座者の背部付近を支持する領域を「背部支持領域11b」と呼ぶものとする。
背板11は、側面視で腰部支持領域11aが前方側に凸状に湾曲し、その部分が着座する着座者の腰部に最初に接触する膨出領域を構成している。また、背板11の前面は、上下方向のほぼ全域の水平断面が後方側に凹状に湾曲する形状とされている。この背板11の前面の凹形状は上下方向で窪み深さが変化しており、腰部支持領域11aの上下方向の中間部付近が最も大きく窪んでいる。また、背板11の外周縁部は裏面側に向かって湾曲し、特に、上方側の縁部11cは端末部が略水平姿勢に近づくように裏面側(後方側)に向かって大きく湾曲している。
なお、図3,図4中の符号90は、背板11の腰部支持領域11aの上下方向の略中央位置から背部支持領域11bに跨る領域に、背板11の柔軟な撓み変形を得るために形成されたスリットがある。
さらに、背板11の裏面側には、背板11の外周形状に略沿うように係止溝15が環状に形成されている。この係止溝15は、背板11の裏面に突設された内側壁部15aと外側壁部15bによって形成されている。係止溝15は、背板11の外周端部から中央領域側に設定距離離間した位置に設けられている。係止溝15には、後に詳述するように背板11を被覆した張材13の周縁部13aが挿入されて係止される。
また、背板11の裏面のうちの、背板11の左右の側辺と、その側辺に対向する外側壁部15bの間の領域には、背板幅方向に延出して背板11の側辺と外側壁部15bを連結する複数の補強リブ17が設けられている。なお、背板11の水平断面は、腰部支持領域11aが最も大きく凹状に窪んでいるため、この凹形状の窪み深さに応じて腰部支持領域11aに配置される補強リブ17の前後方向の突出高さが他の補強リブ17の突出高さよりも高くなっている。
背板11の裏面側を覆うカバー部材14は、背板11の裏面側に凹凸嵌合等の適宜手段によって固定される。この実施形態の場合、座体4の後方側から上方に立ち上がる背凭れ支持フレーム9の延出部9aは、カバー部材14の前面側に締結固定されている。支持フレーム9の延出部9aの前方側は背板11によって覆われている。この実施形態では、カバー部材14は、背凭れ支持フレーム9とともに着座者からの入力荷重を支える強度部材として機能するため、剛性の高い合成樹脂によって形成されている。
なお、カバー部材14は必ずしも強度部材でなくても良く、その場合には、背板11を直接背凭れ支持フレーム9に連結すれば良い。
ここで、背板11の前面と外周縁部を覆う張材13は、その周縁部13aが背板11の外周縁部で裏面側に折り返され、その状態で周縁部13aが背板11の裏面に係止固定されている。
張材13は、背板11よりも一回り大きく裁断され、背板11の裏面側に折り返される周縁部13aの複数箇所には、樹脂製の縁材20が取り付けられている。縁材20は、図5に示すように断面略L字状の板状に形成されている。縁材20は、係止溝15内に挿入される挿入片20aと、挿入片20aの基端から略L字状に屈曲して延出する外側係止片20bと、を有し、張材13の周縁部13aは、挿入片20aと外側係止片20bの連接部の近傍の外側面側に接合されている。この実施形態の場合、張材13の周縁部13aの裏面にはクッション材12が薄く被着され、その肉薄のクッション材12部分に縁材20が接合されている。なお、張材13と縁材20の接合態様は、この実施形態の態様に限らず、張材13の裏面に縁材20を直接接合するようにしても良い。
縁材20の挿入片20aには、肉厚方向に貫通する嵌合孔21が形成され、係止溝15の内側壁部15aの内面の開口端の近傍部分には、嵌合孔21に嵌入可能な断面略直角三角形状の突起部22が形成されている。この突起部22の係止溝15の底部側の面は、内側壁部15aの内面に対して略直角を成す方向に延出しており、突起部22の開口側の面は、係止溝15の底部側に向かって傾斜している。以下、この面を「傾斜面22a」と呼ぶ。また、縁材20の外側係止片20bは、基端側の外側面のみが張材13に接合され、その基端部分よりも先端側が張材13から離反する方向に変位可能な係止突起23とされている。
また、縁材20の挿入片20aと外側係止片20bの基端の内側コーナ部分は、係止溝15の外側壁部15bの突出端(係止溝15の外側寄りの端縁)に回動可能に当接する第1の当接部24とされている。なお、外側壁部15bの突出端は、縁材20の内側コーナ部分を回動可能に支持するために断面円弧状であることが望ましい。また、縁材20の挿入片20aの先端部は、縁材20が張材13の張力を受けて第1の当接部24を支点として回動したときに、係止溝15の内側壁部15aの内面に当接する第2の当接部25とされている。
ここで、張材13の周縁部13aに取り付けられた各縁材20は、張材13の周縁部13aを背板11の裏面側に折り返して内側に引き込んだ状態において、挿入片20aが係止溝15内に挿入されて係止される。
係止溝15内の縁材20の挿入される箇所は、図3,図4に示すように、係止溝15の左右の側辺部のうちの、補強リブ17に隣接する各箇所と、係止溝15の上辺部及び下辺部の延出方向に離間した3箇所と、四隅の各角部に対応する箇所とされている。背板11の各補強リブ17の端面(背板11の裏面方向の面)上には、縁材20の係止突起23と嵌合可能な係止凹部26が形成されている。図5に示すように、係止凹部26は、補強リブ17の端面のうちの係止溝15の外側壁部15bとの連接位置から、背板11の外周端部方向に向かって略三角形状に窪んで形成されている。
なお、この実施形態においては、縁材20の挿入片20aの嵌合孔21と係止溝15内の突起部22、縁材20の外側係止片20bの係止突起23と補強リブ17上の係止凹部26が、それぞれ縁材20の係止溝15からの抜け方向の変位を規制する嵌合手段を構成している。
各縁材20は、図5中の仮想線で示すように、挿入片20aを係止溝15の外側壁部15bに沿わせるように起立させ、その挿入片20aが係止溝15内に挿入される。このとき、係止溝15の内側壁部15aに突設された突起部22の開口側に臨む面は、係止溝15の底部側に傾斜する傾斜面22aとされているため、挿入片20aは先端部を傾斜面22aに沿わせて係止溝15内に挿入することにより、自然と起立姿勢となるように誘導される。
縁材20は、こうして挿入片20aが係止溝15内に挿入された後に、張材13から張力を受けて第1の当接部24を支点として回動する。これにより、挿入片20aの先端側の第2の当接部25が係止溝15の内側壁部15aの内面に当接するとともに、挿入片20aの嵌合孔21が係止溝15内の突起部22に嵌合される。これにより、縁材20の挿入片20aは係止溝15内に係止されるとともに、嵌合孔21と突起部22との嵌合によって係止溝15からの脱落が防止される。
また、側辺部に位置される係止溝15においては、挿入片20aが係止溝15に挿入された後に、縁材20が張材13から張力を受けて第1の当接部24を支点として回動すると、外側係止片20bが補強リブ17上の係止凹部26内に嵌合される。これにより、縁材20の背板11の外周方向の変位が規制されるとともに、係止溝15からの縁材20の挿入片20aの脱落が防止される。
また、図5に示すように、背板11の外周縁部には裏面側に向かって膨出する外縁膨出部27が一体に形成されている。背板11の外周縁部は、前面から裏面側の外縁膨出部27にかかる部分が連続した湾曲面をなすように形成されている。なお、縁材20を係止する係止溝15の開口側の端縁は外縁膨出部27よりも背板11の裏面側に大きく突出している。また、背板11の左右の側辺部の裏面に形成された前述の補強リブ17は、その裏面側の端面が、係止溝15の外側壁部15bの突出端と外縁膨出部27の裏面側の頂部とを直線状に接続するように突出高さが変化している。
なお、図5において、符号28は、背板11の外周縁部でのクッション材12の滑りを規制するために設けられた凸部である。
実際に、張材13をクッション材12とともに背板11に取り付ける場合には、張材13をクッション材12ととも背板11の前面側に被せ、その状態で張材13とクッション材12の周縁部を背板11の外周縁部の裏側に折り返し、張材13の周縁部13aの端末を内側に引き込んで各縁材20を前述のようにして係止溝15の対応個所に係止固定する。
以上のように、この実施形態の椅子1は、張材13の周縁部13aに取り付けられる縁材20に、係止溝15の外側壁部15bの突出端に当接する第1の当接部24と、縁材20が張材13の張力を受けて第1の当接部24を支点として回動したときに、係止溝15の内側壁部15aの内面に当接する第2の当接部25が設けられるとともに、縁材20と背板11の間に、前記の縁材20の回動時に、相互に嵌合して係止溝15からの縁材20の抜け方向の変位を規制する嵌合孔21と突起部22や、係止突起23と係止凹部26が設けられている。このため、縁材の第2の当接部25側(挿入片20a)を起立姿勢にするだけで縁材20を係止溝15内に容易に挿入することができるうえ、張材13の張力を受けての縁材20の回動により、嵌合孔21と突起部22や、係止突起23と係止凹部26を相互に嵌合させて係止溝15からの縁材20の抜けを確実に防止することができる。
さらに、この椅子1の場合、係止溝15に対する縁部20の取り付け時に、嵌合孔21と突起部22の嵌合や、係止突起23と係止凹部26の嵌合によって、縁材20が確実に係止溝15内に係止されたことを作業者が感触や音で容易に把握することができる。したがって、張材13の取付作業をより確実なものとすることができる。
また、この実施形態の椅子1では、縁材20の係止溝15からの抜け方向の変位を規制する嵌合手段が、係止溝15の内側壁部15aの内面に突設された突起部22と、縁材20の挿入片20aに形成されて縁材20の回動時に突起部22に嵌合する嵌合孔21とによって構成されているため、極めて簡単な構成によって係止溝15からの縁材20の抜け変位を規制することができる。
特に、この実施形態の場合、突起部22の係止溝15の開口に臨む側の面が傾斜面22aとされているため、係止溝15への挿入片20aの挿入時に、挿入片20aを傾斜面22aに沿わせて係止溝15内に押し込むことにより、張材13の張力に抗しつつ挿入片20aを起立姿勢にして容易に挿入することができる。したがって、背板11に対する張材13の周縁部13aの取り付け作業をより容易にすることができる。
また、この実施形態の椅子1においては、縁材20の係止溝15からの抜け方向の変位を規制する嵌合手段が、背板11の裏面の係止溝15よりも外周側に設けられた係止凹部26と、縁材20の外側係止片20bに形成されて縁材20の回動時に係止凹部26に嵌合する係止突起23とによっても構成されているため、簡単な構成によって係止溝15からの縁材20の抜け変位をさらに確実に規制することができる。さらに、この係止凹部26と係止突起23とによる嵌合手段は、縁材20の背板外周側方向への変位も確実に規制することができる。
さらに、この実施形態の場合、背板11の左右の側辺部側では内側壁部15aの突起部22と挿入片20aの嵌合孔21とによる嵌合手段と、背板11の裏面の係止凹部26と外側係止片20bの係止突起23とによる嵌合手段が併設されているため、縁材20が第1の当接部24を挟んだ一端側と他端側の間の広い範囲で背板11に安定して支持されるようになる。
また、特に、この実施形態の場合には、背板11の外周縁部と係止溝15の外側壁部15bを連結する補強リブ17の裏面に、縁材20側の係止突起23と嵌合する係止凹部26が形成されているため、縁材20から背板外周側方向に向く荷重を補強リブ17によって確実に受け止めることができる。したがって、縁材20の支持をより強固かつ安定のものとすることができる。
また、この実施形態の椅子1においては、縁材20を支持する係止溝15の端縁が背板11の外周の外縁膨出部27よりも背板裏面側に大きく突出しているため、張材13の周縁部13aが背板11の裏面側で内側に引き込まれることによって、背板11の外周縁部前面側のクッション材12が強く押し潰されたときに、そのクッション材12の弾性反力が縁材20を回動させる方向にストレートに作用し易くなる。したがって、クッション材12の弾性反力を利用して縁材20の係止溝15からの抜けをより確実に規制することが可能になる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、背凭れ部の背凭れ本体が荷重支持体である実施形態であるが、荷重支持体は座体であっても良い。さらに、基体は必ずしも板状構造のものに限らず、枠状のものであっても良い。
11 背板
13 張材
15 係止溝
17 補強リブ(補強壁)
20 縁材
21 嵌合孔(嵌合手段)
22 突起部(嵌合手段)
23 係止突起(嵌合手段)
24 第1の当接部
25 第2の当接部
26 係止凹部(嵌合手段)

Claims (5)

  1. 裏面側に係止溝が設けられた基体と、
    該基体の表面と外周縁部にかかる部分を覆い、周縁部が前記基体の外周縁部の裏側に折り返される張材と、
    該張材の前記周縁部に取り付けられ、前記基体の裏側で前記係止溝に挿入されて係止される縁材と、を有する荷重支持体を備えた椅子において、
    前記縁材は、前記係止溝の前記基体の外周縁部寄りの端縁に当接する第1の当接部と、当該縁材が前記張材の張力を受けて前記第1の当接部を支点として回動して、前記係止溝の前記基体の内側寄りの内側面に当接する第2の当接部と、を有し、
    前記縁材と前記基体の間には、前記縁材が前記張材の張力を受けて前記第1の当接部を支点として回動することによって嵌合し、前記縁材の前記係止溝からの抜け方向の変位を規制する嵌合手段が設けられていることを特徴とする椅子。
  2. 前記嵌合手段は、前記係止溝の前記基体の内側寄りの内側面に突設された突起部と、前記縁材の前記係止溝への挿入領域に形成され、前記突起部と嵌合可能な嵌合孔と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記嵌合手段は、前記基体の裏面のうちの前記係止溝の前記基体の外周側の外側位置に設けられた係止凹部と、前記縁材のうちの前記第1の当接部を挟んで前記係止溝への挿入領域と反対側に設けられ、前記係止凹部と嵌合可能な係止突起と、を備えてなることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記基体の裏側には、当該基体の外周縁部と前記係止溝の前記基体の外側寄りの端縁
    を連結する補強壁が設けられ、前記係止凹部は、前記補強壁上に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記係止溝の端縁は、前記基体の外周縁部よりも当該基体の裏面側に突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
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