JP4588166B2 - ソルビン酸カリウム造粒物及びその製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は食品添加物などとして有用なソルビン酸カリウム造粒物とその製造法、及びソルビン酸カリウムの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソルビン酸及びその塩は防腐作用、防黴作用を有する上、通常の使用濃度においては、人体に対して殆ど毒性を示さないため、食品添加物として有用である。
ソルビン酸の製造方法としては様々な方法が知られているが、クロトンアルデヒドとケテンとを重合反応させて中間体であるポリエステルを生成させ、次いでこのポリエステルを分解してソルビン酸を得る経路が工業的には重要である。こうして得られたソルビン酸は種々の着色物質その他の不純物を含んでいるため、活性炭処理や蒸留、再結晶などの精製工程に供した後、苛性カリと中和反応させてソルビン酸カリウムが製造されるのが一般的である。こうして製造されたソルビン酸カリウムは造粒工程を経て顆粒として提供されることが多い。
【0003】
一般に、ソルビン酸カリウムは製造からの時間経過に伴い着色や臭気が強くなり、その品質が劣化していく。この品質低下を防止するためには様々な対策が採られており、これまでにも製造段階での着色物質を除去して製造直後の色相をより良くする製造法に関する提案や、製造後に不活性ガスで封印したり水分透過のない梱包材で梱包するなど保存方法に関する提案がなされている。
しかし、いずれの方法も、実際の効果やコストなどの点で必ずしも工業的に満足できる方法とは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、色相の経時安定性に優れたソルビン酸カリウム造粒物及びその製造法を提供することにある。
本発明の他の目的は、色相の経時安定性に優れたソルビン酸カリウム造粒物を得る上で有用なソルビン酸カリウムの製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するため、ソルビン酸カリウムの一連の製造工程のうちソルビン酸カリウム合成工程に着目し、ソルビン酸カリウム造粒物を長期間保存した場合の色相の低下と、そのとき含まれる不純物量との関係を詳細に検討したところ、造粒物中のNa含量と色相低下度の間に関連性があるという知見を得た。これより、アルカリとしてソルビン酸カリウム中に混入したNaが長期間の保存後に着色物質に変化するものと推測された。また、同時に製造プロセスを仔細に検討した結果、前記Naが主として原料として用いる水酸化カリウムに由来するものであることも特定した。さらに、本発明者らは、顆粒状に形成されたソルビン酸カリウムについてその全細孔総容積を測定し、長期間保存した場合の色相の低下との関係を詳細に検討したところ、全細孔総容積と色相低下度の間にも関連性があることが判明し、造粒物の吸湿性が色相の安定性に関与していることが示唆された。これらのことから、ソルビン酸カリウム造粒物中のNa不純物が水分を吸収することにより着色物質が生成するものと推察された。同様の見地より、顆粒の硬度及びNa分と色相の安定性の間にも関連性があることが判明した。
【0006】
本発明者らは、以上の知見に基づき、ソルビン酸カリウム造粒物の全細孔総容積及び/又はNa含有量を一定の範囲に規定するか、或いは顆粒硬度及びNa含有量を一定の範囲に規定することにより、該ソルビン酸カリウム造粒物の色相低下を防止できることを見出し本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、(i)全細孔総容積が0.3ml/g以下であり且つNa分が5000ppm以下、(ii)Na分が450ppm以下、又は(iii)全細孔総容積が0.4ml/g以下又は顆粒硬度が15%以下であり且つNa分が1000ppm以下であるソルビン酸カリウム造粒物を提供する。
本発明は、また、ソルビン酸カリウム水溶液を流動層造粒乾燥に付して上記のソルビン酸カリウム造粒物を得るソルビン酸カリウム造粒物の製造法を提供する。
本発明は、さらに、Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.0024以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウムを造粒するソルビン酸カリウム造粒物の製造法を提供する。
本発明は、さらにまた、Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.006以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウム100重量部を、1〜8.5重量部の水と1〜8重量部の水溶性有機溶媒とで調湿して押出し造粒するソルビン酸カリウム造粒物の製造法を提供する。
本発明は、また、Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.006以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和するソルビン酸カリウムの製造法を提供する。尚、本明細書には上記発明の他に(i)全細孔総容積が0.3ml/g以下、(ii)Na分が450ppm以下、又は(iii)全細孔総容積が0.4ml/g以下又は顆粒硬度が15%以下であり且つNa分が1000ppm以下であるソルビン酸カリウム造粒物についても記載する。
【0008】
なお、本明細書において、「ppm」とは重量基準の百万分率を意味する。
また、顆粒状のソルビン酸カリウム(ソルビン酸カリウム造粒物)は、その結晶塊が固着することにより成形されているが、その際に結晶間に隙間が生じており、これはあたかも細孔と見なすことができ、その径や容積は各種触媒などの性状を評価する際に通常用いられる細孔径測定方法等により評価することができる。本明細書における「細孔」とは、上記の隙間を包含するものである。
また、顆粒硬度とは、試料(顆粒)を標準篩(全農:500μ)にかけて得られる非通過分W0(g)(約100g)を、磁性ボール(直径30±2mm、重量35±3g、3個)とともに可変水平型ローラーボールミルの磁性ポット(内径100mm、深さ100mm)内に入れ、ローラー速度75rpmで15分間回転させて粉砕処理を行い、処理後の試料を前記の篩にかけた時の通過分の重量をW(g)としたとき、下記式により算出される値をいう。
顆粒硬度(%)=W/W0×100
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のソルビン酸カリウム造粒物の特色は、(i)全細孔総容積が0.3ml/g以下(好ましくは0.25ml/g以下)、(ii)Na分が450ppm以下(好ましくは400ppm以下)、又は(iii)全細孔総容積が0.4ml/g以下(好ましくは0.38ml/g以下)又は顆粒硬度が15%以下(好ましくは12%以下)であり且つNa分が1000ppm以下(好ましくは800ppm以下)である点にある。ソルビン酸カリウム造粒物の全細孔総容積及びNa含有量又は顆粒硬度が上記範囲を逸脱する場合には、経時的に着色度が大きく増大する。
【0010】
全細孔総容積が0.3ml/g以下の造粒物では、Na分が多くても色相の経時安定性は高く、また、Na分が450ppm以下の造粒物では、全細孔総容積が大きくても色相の経時安定性は高い。これは、ソルビン酸カリウム造粒物中に含まれるNa不純物が水分を吸収することにより着色物質が生成するためであると考えられる。すなわち、全細孔総容積が小さければ吸湿を抑制できるので着色物質の生成が抑制されるとともに、Na分が十分少なければ着色物質の生成量が少なくなることから、色相の経時的変化が小さいものと考えられる。
【0011】
なお、前記(i)の場合であっても、造粒物中のNa分は少ない程よく、例えば5000ppm以下、好ましくは2500ppm以下、さらに好ましくは1500ppm以下である。また、前記(ii)の場合においても、造粒物の全細孔総容積は小さい程よく、例えば2ml/g以下、好ましくは1ml/g以下、さらに好ましくは0.5ml/g以下である。
【0012】
ソルビン酸カリウム造粒物の細孔径分布については特に制限はないが、細孔径1μm以下の細孔の総容積が全細孔総容積の10%以上、特に40%以上であるのが好ましい。
ソルビン酸カリウム造粒物の形状は、特に限定されず、例えば、球状、楕球状、塊状、ペレット状、円柱状、レンズ状、不定形状等の何れであってもよい。
【0013】
ソルビン酸カリウム造粒物は、ソルビン酸と水酸化カリウムとを水の存在下で反応させて得られるソルビン酸カリウム水溶液、又はこのソルビン酸カリウム水溶液を濃縮、乾燥して得られるソルビン酸カリウム粉末などを、造粒に付すことにより得ることができる。
【0014】
ソルビン酸としては、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により得られるソルビン酸を使用できる。ソルビン酸の一般的な製造法として、クロトンアルデヒドとケテンとを触媒(例えば、脂肪酸亜鉛など)の存在下で反応させて得られるポリエステルを、酸またはアルカリで加水分解するか、又は熱水中で分解する方法が挙げられる。こうして得られるソルビン酸は、通常、様々な不純物を含んでいるため、それを除去するための精製工程が必要である。精製工程において、ソルビン酸を水酸化ナトリウム水溶液に溶解させてタール分を除去する操作を行う場合には、その後の工程でNa分をできる限る除去しておくのが好ましい。例えば、ソルビン酸を水酸化ナトリウム水溶液に溶解させてタール分を除去した後、塩酸酸性化して遊離のソルビン酸を析出させる際、Na分が塩化ナトリウムとしてソルビン酸中に混入することがあるが、ソルビン酸の水への溶解度は常温付近では0.3重量%程度であるため、ソルビン酸を水洗することにより低い損耗率でNa分を除去することができる。
【0015】
ソルビン酸と水酸化カリウムとの反応(中和反応)は水の存在下で行われる。例えば、ソルビン酸の水系スラリーと水酸化カリウム水溶液とを混合することによりソルビン酸カリウムを生成させることができる。反応温度は、例えば0〜30℃程度、反応中の反応液のpHは8〜13程度である。なお、反応終了時点でのpHは11程度に調整するのが好ましい。反応は、連続式、セミバッチ式、バッチ式の何れの方式で行うこともできる。
【0016】
ソルビン酸カリウム又はソルビン酸カリウム水溶液の造粒は、公知乃至慣用の造粒法により行うことができる。このような造粒法として、例えば、粉末を調湿剤で調湿して押し出す押出し造粒法、水溶液を熱風とともに噴霧して流動層を形成させて乾燥と造粒とを同時に行う流動層造粒乾燥法のほか、噴霧乾燥法、転動法、振動法、圧縮成形法などが挙げられる。前記押出し造粒法において用いる調湿剤としては、例えば、水;メタノール等のアルコールなどの水溶性有機溶媒;及びこれらの混合溶媒などが挙げられる。
【0017】
押出し造粒法を用いた場合、一般に全細孔総容積が0.2ml/g以上のソルビン酸カリウム顆粒が得られるが、調湿剤の種類や量、押出し圧力の変更により全細孔総容積や細孔径分布又は顆粒硬度を微調整することができる。また、流動層造粒乾燥法では、一般に全細孔総容積が0.3ml/g以下のソルビン酸カリウムの顆粒を得ることができ、ソルビン酸カリウム水溶液の噴霧量、乾燥用熱風の温度、量などを適当に調節することにより、乾燥(造粒)速度や造粒物の全細孔総容積及び細孔径分布を制御できる。
【0018】
本発明のソルビン酸カリウム造粒物は、上記方法において、例えば、中和反応に用いる水酸化カリウム中のNa含量と、ソルビン酸カリウムの造粒方法又は造粒条件とを適宜選択することにより得ることができる。
【0019】
例えば、前記(i)全細孔総容積が0.3ml/g以下であるソルビン酸カリウム造粒物は、ソルビン酸カリウム水溶液を流動層造粒乾燥に付して造粒することにより製造できる。流動層造粒乾燥において、乾燥用熱風の流速は、例えば0.1〜10m/秒、好ましくは0.5〜5m/秒程度であり、該熱風の供給温度は、例えば100〜160℃、好ましくは105〜140℃程度である。流動層内の温度は、例えば45〜100℃、好ましくは50〜80℃程度である。
【0020】
また、前記(ii)Na分が450ppm以下であるソルビン酸カリウム造粒物は、例えば、Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.0024以下(好ましくは0.0022以下)である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウムを造粒することにより製造できる。この場合、造粒法は特に限定されず、上記の種々の方法を採用できる。NaとKのモル比(Na/K)が0.0024以下の水酸化カリウムは、市販の水酸化カリウムの中から選択して使用できる。なお、一般に市販されている水酸化カリウムは、日本工業規格に従い、そのNa含量は1重量%以下であるが、Na含量が0.07〜0.3重量%程度のものが多い。
【0021】
さらに、前記(iii)全細孔総容積が0.4ml/g以下又は顆粒硬度15%以下であり且つNa分が1000ppm以下であるソルビン酸カリウム造粒物は、例えば、Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.006以下(好ましくは0.004以下)である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウム100重量部を、1〜8.5重量部(好ましくは1〜8重量部、さらに好ましくは4〜8重量部程度)の水と1〜8重量部(好ましくは3〜7重量部程度)の水溶性有機溶媒(例えば、メタノール等)とで調湿して押出し造粒することにより製造できる。
【0022】
押出し造粒で得られる顆粒の硬度は、造粒前のソルビン酸カリウム粉末の性状の影響を受ける。すなわち、調湿条件が同一であれば比較的微細な粉末からは硬い顆粒が得られ、粗い粉末からは脆い顆粒が得られる。また、同一の粉末から造粒した場合は、水の使用量が多ければ乾燥後に硬い顆粒が得られるが、水の使用量が多すぎると(例えばソルビン酸カリウム100重量部に対して8.5重量部を超えると)造粒後の湿顆粒同士の癒着が生じ、生産性が悪くなりやすい。造粒時に高い圧密をかけてやることで高硬度を得ることも可能であり、例えば、成形用スクリーンの目穴の径を小さくすることで達成できる。押出しに関わる操作条件は様々であるが、各操作条件を適宜選択することにより、顆粒硬度15%以下の高硬度の顆粒を得ることができる。
【0023】
このように、長期に亘り色相安定性の優れた顆粒を製造するためには、Na含量の低い水酸化カリウムを使用できる場合には、押出し造粒法等の何れの造粒法も採用できるが、Na含量が多い水酸化カリウムを用いる場合には流動層造粒乾燥法が有用である。
【0024】
本発明では、ソルビン酸カリウムの製造後長期間経過した後の着色度を大幅に改善することができるため、長期保存用の食品添加物として適しており、その意義は極めて大きい。こうして得られたソルビン酸カリウム造粒物は、魚肉練り製品、バター、チーズ、味噌、ジャムなどの食品等の保存料として使用できる。
【0025】
【発明の効果】
本発明のソルビン酸カリウム造粒物によれば、細孔総容積及び/又はNa分或いは顆粒硬度及びNa分が特定の範囲にあるので、吸収水分とNa不純物に起因する着色物質の生成が低減するためか、長期間経過後にも色相の変化が極めて小さく、経時色相安定性に優れる。
本発明のソルビン酸カリウム造粒物の製造法によれば、経時色相安定性に優れたソルビン酸カリウム造粒物を簡易に且つ効率よく製造できる。
本発明のソルビン酸カリウムの製造法によれば、経時色相安定性に優れたソルビン酸カリウム造粒物を得る上で有用なソルビン酸カリウムを簡易に得ることができる。
【0026】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例における顆粒硬度は以下の測定法に従って得られた値である。
(顆粒硬度測定法)
機器:可変水平型ローラーボールミル(磁性ポットの内径100mm、深さ100mm)
条件:ローラー速度 75rpm
磁性ボール 直径30±2mm、重量35±3g、3個使用
操作:▲1▼定められた標準篩(全農:500μ)で試料(顆粒)を篩う。
▲2▼▲1▼で得られた非通過分の試料W0(g)(約100g)を磁性ボールとともに磁性ポットに入れ、15分間回転させて粉砕操作を行う。
▲3▼試料を取り出し、▲1▼と同じ篩で篩い分け、粉化した通過分の重量W(g)を量り、下記式により顆粒硬度(崩壊率)を求める。
顆粒硬度(%)=W/W0×100
【0027】
実施例1
反応槽に張込んだ蒸留水に精製ソルビン酸を投入して攪拌し、スラリーを形成させたところに、49重量%水酸化カリウム水溶液を滴下して中和反応を行った。反応液のpHが8〜13の範囲内におさまるように、引き続きソルビン酸及び水酸化カリウム水溶液を断続的に反応槽に供給し、最終的に最初に仕込んだ蒸留水1重量部に対してソルビン酸2.22重量部及び水酸化カリウム水溶液2.27重量部を3時間余りで反応させた。反応中の液温は25℃に保ち、反応終了時に10重量%水酸化カリウム水溶液でpHを11に調整した。なお、反応に用いた49重量%水酸化カリウム水溶液中のNa含量は700ppmであった[Na/K(モル比)=0.0034]。
こうして得られたソルビン酸カリウム水溶液を真空乾燥機(例えば、2重管乾燥機及び溝型乾燥機)を用いて含水率が0.1重量%以下となるように乾燥し、ソルビン酸カリウムの粉末を得た。この粉末のNa含有量を測定したところ、550ppmであった。このソルビン酸カリウム粉末100重量部に対し、水7.0重量部及びメタノール6.0重量部で調湿し、押出し造粒機を用いて造粒した。
得られた顆粒の細孔径分布を水銀圧入法により計測したところ、全細孔総容積は0.35ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は50%であった。また、この顆粒のNa含有量は550ppm、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.0%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.2重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は94.0%であった。
【0028】
実施例2
Na含量が1500ppmの49重量%水酸化カリウム水溶液[Na/K(モル比)=0.0073]を反応に用いた以外は実施例1と同様の操作を行って、ソルビン酸カリウム水溶液を得た。
この水溶液を流動層造粒乾燥機を用い、乾燥用熱風入り温度120℃、熱風流速1m/秒、層内温度65℃の条件で乾燥、造粒して、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。この顆粒の細孔状態を計測したところ、全細孔総容積は0.21ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は20%であった。また、この顆粒のNa含有量は1200ppmであり、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.2%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.2重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は92.1%であった。
【0029】
実施例3
Na含量が400ppmの49重量%水酸化カリウム水溶液[Na/K(モル比)=0.0019]を反応に用いた以外は実施例1と同様の操作を行って、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。
この顆粒の細孔状態を計測したところ、全細孔総容積は0.35ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は50%であった。また、この顆粒のNa含有量は350ppmであり、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.2%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.1重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は95.8%であった。
【0030】
比較例1
Na含量が2000ppmの49重量%水酸化カリウム水溶液[Na/K(モル比)=0.0097]を反応に用いた以外は実施例1と同様の操作を行って、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。
この顆粒の細孔状態を計測したところ、全細孔総容積は0.35ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は50%であった。また、この顆粒のNa含有量は1500ppmであり、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.1%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.41重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は70.2%であった。
【0031】
比較例2
ソルビン酸カリウム粉末100重量部に対し、調湿剤として、水9.0重量部及びメタノール9.0重量部を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。
この顆粒の細孔状態を計測したところ、全細孔総容積は0.42ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は40%であった。また、この顆粒のNa含有量は550ppmであり、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.3%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.6重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は72.4%であった。
【0032】
比較例3
ソルビン酸カリウム粉末100重量部に対し、調湿剤として、水9.0重量部及びメタノール9.0重量部を用いた以外は、比較例1と同様の操作を行い、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。
この顆粒の細孔状態を計測したところ、全細孔総容積は0.41ml/g、1μm以下の細孔の合計容積の全細孔総容積に占める割合は40%であった。また、この顆粒のNa含有量は1500ppmであり、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.0%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.9重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は56.6%であった。
【0033】
実施例4
実施例1と同様の操作を行ってソルビン酸カリウムの粉末を得た。このソルビン酸カリウム粉末100重量部に対し、水8.0重量部及びメタノール5.0重量部で調湿し、押出し造粒機を用いて造粒した。
得られた顆粒の硬度を測定したところ、10.0%であった。また、この顆粒のNa含有量は550ppm、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ、96.0%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.2重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は94.5%であった。
比較例4
ソルビン酸カリウム粉末100重量部に対し、調湿剤として、水3.0重量部及びメタノール8.2重量部を用いた以外は実施例4と同様の操作を行い、ソルビン酸カリウムの顆粒を得た。
この顆粒の硬度を測定したところ、20.0%であった。また、この顆粒のNa含有量は550ppm、含水率は0.05重量%であった。さらに、この顆粒2gを蒸留水8.6mlに溶解し、430nmの波長における光の透過度(色価)を分光光度計で、蒸留水を対照として測定したところ96.0%であった。
得られたソルビン酸カリウムの顆粒をポリエチレンの袋に入れて密封し、20℃の室温で2年間保存した後、上記と同様に含水率を測定したところ0.6重量%であり、波長430nmにおける光の透過率は82.0%であった。
Claims (5)
- (i)全細孔総容積が0.3ml/g以下であり且つNa分が5000ppm以下、(ii)Na分が450ppm以下、又は(iii)全細孔総容積が0.4ml/g以下又は顆粒硬度が15%以下であり且つNa分が1000ppm以下であるソルビン酸カリウム造粒物。
- ソルビン酸カリウム水溶液を流動層造粒乾燥に付して請求項1記載のソルビン酸カリウム造粒物を得るソルビン酸カリウム造粒物の製造法。
- Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.0024以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウムを造粒するソルビン酸カリウム造粒物の製造法。
- Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.006以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和して得られたソルビン酸カリウム100重量部を、1〜8.5重量部の水と1〜8重量部の水溶性有機溶媒とで調湿して押出し造粒するソルビン酸カリウム造粒物の製造法。
- Na含量がNaとKのモル比(Na/K)として0.006以下である水酸化カリウムでソルビン酸を中和するソルビン酸カリウムの製造法。
Priority Applications (1)
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