JP4587784B2 - 真空チャンバ - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング装置やエッチング装置などの処理装置に備えられ、所定のプロセスを実行する真空チャンバに関する。
近年、例えば液晶ディスプレイは広い製品に応用されていると共に大型化が進み、処理基板としては、例えば2100mm×1850mmサイズのガラス基板まで用いられるようになってきた。この液晶ディスプレイの製造には、例えば配線用金属膜の成膜プロセスを行うスパッタリング装置など多くの処理装置が用いられ、これらの処理装置は、所定のプロセスを行うべく真空チャンバを有している。
処理基板の大型化に伴って、この処理基板の全面に亘って成膜プロセスなどを一括して行い得るように処理装置の真空チャンバ自体も大型化させる必要がある。この場合、アルミニウムやステンレスなどのブロックから削り出して大型の真空チャンバを製作したのでは、専用の大型切削加工装置が必要になる等、真空チャンバ自体の製作費の高騰を招く。
このことから、複数に分割した構成部品を適宜溶接して枠状の側壁部を形成し、その開口した上面及び底面に、Oリングを介して天板及び底板を装着することで、所定容積の真空チャンバを得ることが提案されている(特許文献1)。
特開平8−64542号公報(例えば、特許請求範囲の記載参照)
しかしながら、上記のものでは、真空チャンバの容積を大きく設定すると、側壁部の重量やサイズ(表面積)が大きくなってそれ自体の強度が低下する。この場合、開口した上面及び底面にOリングなどのシール部材を介して天板及び底板を装着した後、真空排気手段を用いて内部の処理空間を真空排気すると、側壁部のうち、特に強度が低下した部分の領域で歪が生じて側壁部が反り、真空リークが発生する虞がある。このため、リブ等の補強手段によって側壁部を補強する必要があるという不具合がある。
また、上記のものでは、真空チャンバの容積を設定する側壁部を溶接して事前に組立てているため、以後分解することは困難であり、処理装置の設定場所まで輸送するためには、結局大型の特殊なトレーナーなどの輸送手段が必要になって不便であり、また、側壁部のサイズや重量によっては法令の制限を受けて輸送できない虞がある。
そこで、上記点に鑑み、本発明の課題は、内部の処理空間の容積を大きく設定した場合でも、輸送するのに便利であり、また、別個の補強手段を必要とせず、十分な強度を有する真空チャンバを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の真空チャンバは、内部に処理空間が形成された多面体のチャンバ本体を備え、そのチャンバ本体の上面及び下面の少なくとも一方に処理空間に通じる開口を形成し、この開口を覆って処理空間の真空状態の保持を可能とする密閉手段を装着して構成される真空チャンバにおいて、前記チャンバ本体は複数のチャンバ片から構成され、前記各チャンバ片の前記密閉手段の装着面に、各チャンバ片の内壁面の内側に延出させて第1のフランジ部が形成され、前記各チャンバ片の他のチャンバ片との接合面に、各チャンバ片の外壁面の外側に延出させて第2のフランジ部が形成されると共に、前記接合面の前記装着面寄りの端部に、各チャンバ片の内壁面の内側に延出させて、前記第1のフランジ部に連続する第3のフランジ部が形成され、前記第1のフランジ部に、前記開口を囲う第1の溝が形成され、隣り合う2つのチャンバ片の一方のチャンバ片の前記第2のフランジ部に第2の溝が形成されると共に、前記第3のフランジ部に前記第1の溝と前記第2の溝とを結ぶ第3の溝が形成され、前記第1の溝から前記第3の溝に亘って装着可能な一体的に形成されたシール部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、真空チャンバの設定場所まで、真空チャンバを構成するチャンバ片の状態でそれぞれ輸送し、設定場所において、フランジ部相互を接合してチャンバ本体が組付けられる。この場合、接合面にフランジ部を設けたため、この接合箇所が補強手段としての役割を果たし、真空チャンバの処理空間の容積を大きく設定することで重量やサイズが大きくなっても、真空排気の際に真空チャンバが反ることを防止するために別個の補強手段を必要としない。また、コンパクトで軽量な各チャンバ片からチャンバ本体を構成したため、大型の特殊な輸送手段は不要であり、輸送するのに有利である。
本発明においては、前記各チャンバ片の第2のフランジ部に所定間隔を存してボルト締結用のねじ孔が列設され、前記第3のフランジ部に、第3の溝を挟んでボルト締結用の他のねじ孔が形成されていることが望ましい。
尚、前記チャンバ本体を組付ける際に、チャンバ片の数を変えて処理空間の容積の変更を可能とするのがよい。
以上説明したように、本発明の真空チャンバは、内部の処理空間の容積を大きく設定した場合でも、輸送するのに便利であり、また、別個の補強手段を必要とせず、十分な強度を有するという効果を奏する。
図1及び図2を参照して説明すれば、1は、本発明の真空チャンバである。真空チャンバ1は、略直方体に形成され、その内部には、大面積(例えば2100mm×1850mm)のガラス基板への成薄プロセスなどを行い得る処理空間11が形成されている。真空チャンバ1は、左右一対のチャンバ片12a、12bを接合してなるチャンバ本体12と、接合したチャンバ本体12の上面に装着される密閉手段である天板13aとから構成されている。チャンバ片12a、12b及び天板13aはそれぞれアルミニウムやステンレス等から製作される。このように、チャンバ本体12をコンパクトで軽量なチャンバ片12a、12bから構成することで、大型で特殊な輸送手段は不要であり、真空チャンバ1を備えたスパッタ装置などの処理装置の設定場所まで輸送するのに有利である。
両チャンバ片12a、12bは、これらを組付けた際に上面を開口した箱状のチャンバ本体12をその長手方向の中央部で二分割した形態をそれぞれ有している。各チャンバ片12a、12bの接合面14の両側には、この接合面14から延出させてフランジ部15a、15b(外側に延出させたフランジ部を第2のフランジ部15a、内側に延出させたフランジ部を第3のフランジ部15bである)がそれぞれ形成されている。なお、図2中、各チャンバ片12a、12bの天板との装着面において、各チャンバ片12a、12bの内壁面の内側に延出させて形成されたフランジが第1のフランジ部15cである。
チャンバ本体12の外側に向かって延出させた第2のフランジ部15aは、チャンバ本体12の外周面全面に亘って一体に形成されている。チャンバ本体12の内側に延出させた第3のフランジ部15bが第1のフランジ部15cに連続しており、第3のフランジ部15bは、主として、後述するシール部材の片締め防止及びチャンバ本体12の組付作業の簡素化のため、チャンバ本体12の内側の上部(接合面14のうち天板13aの装着面寄りの端部)にのみ形成されている。そして、第2及び第3の両フランジ部15a、15bには、相互に対向させて複数のねじ孔151がそれぞれ列設され、各ねじ孔151にボルトBを螺着して両チャンバ片12a、12bが相互に接合できる。
これにより、処理空間11の容積を大きく設定することでチャンバ本体12のサイズや重量が大きくなっても、その自重によって応力集中するチャンバ本体12の中央領域にフランジ部15a、15bが存在することでチャンバ本体12が補強される。このため、別個の補強手段をチャンバ本体12に取り付ける必要はなく、真空排気の際に真空チャンバ1に生じる歪を可能な限り小さくして真空チャンバ1が反ることが防止できる。その上、フランジ部15a、15bを接合するだけでチャンバ本体12が組付けられるため、その組付作業も容易である。
ところで、上記のようにチャンバ本体12を構成すると、天板13aとのシール面が分割されているが、この場合でも、処理空間11が高真空領域(例えば10−5Pa)まで真空排気できるようにする必要がある。本実施の形態では、一方のチャンバ片12aの接合面14に、この接合面14に沿って第2の溝16aを形成した。また、両チャンバ片12a、12b相互を接合したときに天板13aとの接合面をなす両チャンバ片12a、12bの上面に、両チャンバ片12a、12bを接合すると環状をなすように第1の溝16bを形成し、第3のフランジ部15bに形成した第3の溝16cを介して第2の溝16aの両自由端を第1の溝16bに連通させている。
また、両チャンバ片12a、12bの上面には、第1の溝16bの外周に沿ってねじ孔121が列設され、各ねじ孔121の形成位置に対応させて天板13aにはねじ孔131が列設されている。そして、各ねじ孔121、131を一致させてチャンバ本体12の上面に天板13aを載置し、ボルトBを螺着することで接合されたチャンバ本体12と天板13aとが組付けられる。
この場合、両チャンバ片12a、12bを接合したときの第1、第2及び第3の各溝16a、16b、16cの形に一致させて、合成ゴムや金属製のシール部材Rを一体に製作し、各チャンバ片12a、12b及び天板13aを組付ける際に、無端のシール部材Rが第1の溝16a及び第2の溝16b、16cに取り付けられる。これにより、両チャンバ片12a、12b及び天板13aを組付けて真空チャンバ1を構成した場合、その内部の処理空間11が密閉されて高真空まで処理空間11を真空排気できる。
両チャンバ片12a、12bの長手方向に沿った相互に対向する面には、開口部122がそれぞれ形成され、開口部122の外周にはねじ孔123が列設されている。そして、この開口部122を設けた面を介して、例えば図示しない別個の真空チャンバに、ねじ孔123に処理空間11側からボルトBを螺着することで真空チャンバ1を装着でき、これにより、マルチチャンバ方式の処理装置用の真空チャンバに構成できる。この場合、開口部122を介して別個の真空チャンバから処理空間11への処理基板の搬送が可能である。開口部122を利用しない場合、開口部122の外周を囲うように合成ゴム製Oリングなどのシール部材を設けて密閉手段である蓋体を取付けてもよい。
次に、本実施の形態の真空チャンバ1の組付を説明する。真空チャンバ1を備えた処理装置の設定場所まで、チャンバ片12a、12b及び天板13aをそれぞれ搬送する。次いで、一方のチャンバ片12aの第1及び第3の溝16a、16cに、シール部材Rのうち第1及び第3の溝16a、16cに対応する部分R1を取り付け、この状態で、両チャンバ片12a、12bの各フランジ部15a、15bを相互に密接させて保持する。この場合、両フランジ部15a、15bのねじ孔151を相互に一致させておく。
次いで、相互に一致した各ねじ孔151にボルトBを螺着していくことで、両チャンバ片12a、12bを接合する。次いで、両チャンバ片12a、12bを接合することで環状になった第2の溝16bにシール部材の残りの部分R2を取り付け、チャンバ本体12の上面のねじ孔121と天板13aのねじ孔131とをそれぞれ一致させつつ、チャンバ本体12の上面に天板13aを載置し、ねじ孔121、131にボルトを螺着することで真空チャンバ1が組付けられる。
尚、上記実施の形態では、上面開口にシール部材Rを介して密閉手段である天板13aを装着するものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、処理空間11内の処理基板を加熱する赤外線ランプを備えた加熱手段(図示せず)やスパッタリング用のカソードを装着することもできる。この場合、加熱手段やカソードが密閉手段を構成する。
また、上記実施の形態では、上面を開口したものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、各チャンバ片12a、12bをさらに軽量化するために、図3に示すように、上面に加えて下面に開口を形成し、チャンバ本体12の組付けた後、底板13bを装着するようにしてもよい。この場合、シール部材Rの片締防止や強度を高めるために、チャンバ本体12の内側に形成すべき第3のフランジ部15bを、チャンバ本体12の内側の上部だけでなく、下部にも形成するのがよい。
両チャンバ片12a、12bの下面にはまた、その上面と同様、他の第の溝(図示せず)を形成し、接合面に形成した第の溝16aのそれぞれの自由端を、フランジ15bに形成した第3の溝16cを介して第1の溝16bに連通させておく。この場合、各溝16a、16b、16cに取り付けられるシール部材R10は、上記と同様、両チャンバ片12a、12bを接合したときの各溝16a、16b、16cの形に一致させて一体に製作される。各チャンバ片12a、12bの下面にはねじ孔(図示せず)が列設され、ねじ孔の形成位置に一致させて底板13bにねじ孔132が列設され、両チャンバ片12a、12bを接合した後に、ねじ孔121、132にボルトBを螺着してチャンバ本体12に底板13bが取り付け、真空チャンバ10aが組付けられる。
また、上記実施の形態では、2個のチャンバ片12a、12bを接合するものについて説明したが、これに限定されるものではなく、各チャンバ片をさらにコンパクトかつ軽量にして輸送を容易にするため、図4に示すように、チャンバ本体1を組付けた場合に上面を開口した箱状のチャンバ本体12をその長手方向に沿って均等に四分割した形態をそれぞれ有するように各チャンバ片12a、12b、12cを形成してもよい。この場合、両端に位置するチャンバ片12a、12bは、上記したものと同様の形態を有している。両チャンバ片12a、12bの間に介設される連結用のチャンバ片12cの相互に背向する接合面14a、14bには、両端のチャンバ片12a、12bに形成したフランジ部15a、15bに対応させてフランジ部15、15e(第2のフランジ部)がそれぞれ形成されている。
また、連結用のチャンバ片12cの接合面14a、14bのうち一方14aには、この接合面14aに沿って第2の溝16dが形成され、天板13aとの接合面をなす各チャンバ片12a、12b、12cの上面には、接合時に環状をなすように第1の溝16eが形成され、第の溝16dの自由端が第3のフランジ部15cに形成した第3の溝16fを介しての溝16eに連通させている。
第2のフランジ部15dには、両端のチャンバ片12a、12bのフランジ部15aに形成したねじ孔151に対向させて複数のねじ孔152がそれぞれ列設され、その上面には、第の溝16eの外周にねじ孔121が列設されている。そして、各チャンバ片12a、12b、12cを接合してチャンバ本体12を組付け、チャンバ本体12の上面のねじ孔121と天板13aのねじ孔131とをそれぞれ一致させてチャンバ本体12の上面に天板13aを載置し、ねじ孔121、131にボルトを螺着することで真空チャンバ10bが組付けられる。
ここで、チャンバ本体12を組付ける際に、両端のチャンバ片12a、12bの間に介設される連結用のチャンバ12cの数を適宜設定して処理空間11の容積を変更することも可能である。この場合、シール部材R2は、各チャンバ片12a、12b、12cを接合したときの第1から第3の各溝の形に一致させて一体に製作される。
また、上記実施の形態では、チャンバ本体12をその長手方向の所定位置で分割したものについて説明したが、これに限定されるものではなく、図5に示すように、各チャンバ片12を組付けた際に、上面及び下面を開口すると共に、長手方向に沿った相互に対向する側面に開口部122を形成した箱状のチャンバ本体12をその長手方向の中央部で長手方向及び横方向に四分割した形態をそれぞれ有する各チャンバ片120a、120b、120c、120dから構成してもよい。
各チャンバ片120a、120b及び120c、120dの第1の接合面140aには、上記と同様、チャンバ本体12の内側及び外側に向かって延出させて第2及び第3のフランジ部150a、150bがそれぞれ形成されている。この場合、一方のフランジ部150aがチャンバ本体12の外周面全面に亘って一体に形成され、他方のフランジ部150bがチャンバ本体12の内側の上部及び下部に形成されている。なお、図5中、天板13a及び底板13bとの装着面に各チャンバ片120a、120b及び120c、120dの内壁面の内側に延出させて形成されたフランジが第1のフランジ部150cである。そして、両フランジ部150a、150bには、相互に一致させて複数のねじ孔151がそれぞれ列設され、ねじ孔151にボルトBを螺着して両チャンバ片120a、120b及び120c、120dがそれぞれ接合できる。
他方、各チャンバ片120a、120c及び120b、120dの他方の接合面140bには、図示しない他の真空チャンバとの連結を考慮して、チャンバ本体12の内側にのみ第3のフランジ部150が、その上部及び下部に形成されている。この場合、図示しない別個の真空チャンバに、ねじ孔123に処理空間11側からボルトBを螺着して真空チャンバ10cに装着するため、真空排気の際に真空チャンバ10cが反ることを防止できる。そして、両フランジ部150a、150bには、相互に一致させて複数のねじ孔151がそれぞれ列設され、ねじ孔151にボルトBを螺着して両チャンバ片120a、120c及び120b、120dがそれぞれ接合できる。
この場合、第1の接合面140aのうち一方には、この接合面140aに沿って第1の溝160aが形成され、この第1の溝160aの両自由端を、天板13a及び底板13bとの接合面をなす上面及び下面に、接合時に環状をなすように形成した第2の溝160bに連通させている。
第2の接合面140bにはまた、略L字状に湾曲させて第3の溝160cが形成され、この第の溝160cの自由端の一端を第2の溝160bに連通させると共に、開口部122の周囲を囲うように形成した他の第2の溝160dに連通させている。この場合もまた、第1及び第2の溝160a、160b、160c、160dに装着されるシール部材R30は、各チャンバ片120a、120b、120c、120dを接合したときの第1及び第2の各溝160a、160b、160c、160dの形に一致させて一体に形成されている。
そして、無端のシール部材R30を装着しつつ、各チャンバ片120a、120b、120c、120dを接合してチャンバ本体12を組付け、開口した上面及び下面に、天板13a及び底板13bを取り付けて真空チャンバ10cが構成される。この場合、各接合面140a、140bの間に、図示しない別のチャンバ片を介在させて処理空間の容積を変更できるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、例えば上面(及び下面)の開口に一体の天板(及び底板)を装着するものについて説明したが、これに限定されるものではなく、表面積の小さい複数の天板や底板が装着できるようにチャンバ本体21を構成し、天板や底板の輸送が便利になるようにしてもよい。
図6に示すように、真空チャンバ10dのチャンバ本体21は、このチャンバ本体21を組付けた際に内部に処理空間11を形成した直方体のチャンバ本体21を、その長手方向に沿って均等に三分割した形態をそれぞれ有する各チャンバ片21a、21b、21cから構成されている。両端に位置するチャンバ片21a、21bの相互に向かい合う接合面22a、22bには、チャンバ本体21の外側に向かって延出させてフランジ部23a、23bがその外周面全面に亘って一体に形成されている。フランジ部23a、23bには、相互に対向させて複数のねじ孔24a、24bがそれぞれ列設され、ねじ孔24aの内側に位置させて一方のチャンバ片21aの接合面22aには、合成ゴム製Oリングなどのシール部材R4の装着を可能とする第1の溝25aが環状に形成されている。
チャンバ片21a、21bの上面26には、内部の処理空間11に通じる開口部26aが形成され、各開口部26aの外側には、合成ゴム製Oリングなどのシール部材R5の装着を可能とする第2の溝26bが環状に形成され、第2の溝26bの外側にはねじ孔26cが列設されている。そして、各ねじ孔26cの形成位置に対応させてねじ孔130aを列設した天板130が、各ねじ孔27,130aにボルトBを螺着することで装着できる。
尚、他方のチャンバ片21bの側面27には開口部27aが形成され、その外周にはねじ孔27bが列設されている。そして、この開口部27aを設けた側面27を介して、例えば図示しない別個の真空チャンバに、ねじ孔27bに処理空間11側からボルトBを螺着することで真空チャンバ10dを装着でき、これにより、マルチチャンバ方式の処理装置用の真空チャンバに構成できる。開口部27aを利用しない場合、開口部27aの外周を囲うように合成ゴム製Oリングなどのシール部材を設けて密閉手段である蓋体を取付けてもよい。
両チャンバ片21a、21bの間に介設される連結用のチャンバ片21cの相互に背向する接合面22c、22dには、両端のチャンバ片21a、21bに形成したフランジ部23、23bに対応させてフランジ部23c、23dがそれぞれ形成されている。各フランジ部23c、23dには、フランジ部23a、23bに形成したねじ孔24a、24bに対向させて複数のねじ孔24cがそれぞれ列設されている。
連結用のチャンバ片21cの一方の接合面(第1の溝が形成されていない接合面と対向する面)22dには、この接合面22dに沿ってシール部材R4の装着が可能な第1の溝25bが環状に形成されている。チャンバ片21cの上面28にはまた、上記と同様、開口部28aが形成され、開口部28aの外側には、第2の溝28bが環状に形成されていると共にねじ孔28cが形成され、天板130が装着できるようになっている。
そして、第1の溝25a、25bにシール部材R4を装着した後、各フランジ部23a、23b、23c、23dを相互に密接させ、ボルトBをねじ孔24a、24b、24cに螺着することで各チャンバ片21a、21b、21cを接合してチャンバ本体21が組付けられる。次いで、チャンバ本体21の上面に形成した第2の溝26b、28bを装着した後、各ねじ孔27と天板130の各ねじ孔130aとをそれぞれ一致させて天板13aをそれぞれ載置し、各ねじ孔27、130aにボルトBを螺着することで真空チャンバ10dが組付けられる。この場合、連結用のチャンバ片21cの組付ける数を変えると、処理空間11の容積が変更できる。
本発明の真空チャンバを組付状態で示す斜視図。 図1に示す真空チャンバを分解した状態で示す斜視図。 本発明の真空チャンバの他の変形例を分解した状態で示す斜視図。 本発明の真空チャンバの他の変形例を分解した状態で示す斜視図。 本発明の真空チャンバの他の変形例を分解した状態で示す斜視図。 本発明の真空チャンバの他の変形例を分解した状態で示す斜視図。
1 真空チャンバ
11 処理空間
12 チャンバ本体
12a、12b チャンバ片
13a、天板
14 接合面
15a、15b フランジ部

Claims (3)

  1. 内部に処理空間が形成された多面体のチャンバ本体を備え、そのチャンバ本体の上面及び下面の少なくとも一方に処理空間に通じる開口を形成し、この開口を覆って処理空間の真空状態の保持を可能とする密閉手段を装着して構成される真空チャンバにおいて、
    前記チャンバ本体は複数のチャンバ片から構成され、
    前記各チャンバ片の前記密閉手段の装着面に、各チャンバ片の内壁面の内側に延出させて第1のフランジ部が形成され、
    前記各チャンバ片の他のチャンバ片との接合面に、各チャンバ片の外壁面の外側に延出させて第2のフランジ部が形成されると共に、前記接合面の前記装着面寄りの端部に、各チャンバ片の内壁面の内側に延出させて、前記第1のフランジ部に連続する第3のフランジ部が形成され、
    前記第1のフランジ部に、前記開口を囲う第1の溝が形成され、隣り合う2つのチャンバ片の一方のチャンバ片の前記第2のフランジ部に第2の溝が形成されると共に、前記第3のフランジ部に前記第1の溝と前記第2の溝とを結ぶ第3の溝が形成され、
    前記第1の溝から前記第3の溝に亘って装着可能な一体的に形成されたシール部材を有することを特徴とする真空チャンバ。
  2. 前記各チャンバ片の第2のフランジ部に所定間隔を存してボルト締結用のねじ孔が列設され、前記第3のフランジ部に、第3の溝を挟んでボルト締結用の他のねじ孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の真空チャンバ。
  3. 前記チャンバ本体を組付ける際、チャンバ片の数を変えて処理空間の容積の変更を可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の真空チャンバ。
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