JP4587583B2 - クロマト分離の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロマト分離方法に関するものであり、詳しくは、2以上の成分を含む混合流体を、各成分が富化された2以上の画分にクロマト分離する方法の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体吸着剤を用いるクロマト分離法は、工業的に広く実施されており、2成分以上の混合物から、各成分が富化された画分をクロマト分離により取得する方法も種々提案されている。
クロマト分離方法において、特に擬似移動床方式は分離性能に優れ、生産性が高い点から工業的に広く採用されている。この方式では、充填床への原料流体や脱着剤の供給は所定の流速で行われ、また充填床内を移動する流体も所定流速で流れている。しかしながら、擬似移動床方式は複雑な装置を必要とし、充填床への原料流体や脱着剤の供給、更には充填床内を循環する流体の移動等にかなり高度な制御技術が必要とされる。
【0003】
一方、より簡単な装置で良好な分離成績を上げることができるクロマト分離方法も、特開昭63−158105、特開平2−049159などに示されている。例えば、特開昭63−158105には、原料流体を供給する工程、脱着剤流体を供給する工程及び充填床内の流体を循環する工程の少なくとも3つの工程からなるサイクルを反復するクロマト分離法が開示されている。
擬似移動床法では、充填床内に形成されている濃度の分布は、マクロ的にみるとほぼ一定の形をしており、経時的にその濃度分布がその形状を維持したままで充填床内を循環的に移動している。従って、充填床内の液を移動させるために必要な圧力、つまり充填床内の液を移動させる時に発生する圧力損失は、どの時間帯でもほぼ等しいと言える。この様な場合には、前述のような流速を一定に制御する方法により、再現性良く装置の運転制御が行われ、所望の分離性能を得ることが出来る。
【0004】
一方、特開昭63−158105でも、原料流体、脱着流体の供給や充填床内の液を移動させる際には、流速を所定流速に制御すると共に、工程の切り換えを所定の時間が経過した時に行うようにして制御する方法が用いられている。しかし、この方法の場合、充填床内の各成分の濃度及び充填床内に形成される濃度分布は、各工程で経時とともに変わり、逐次変化している。即ち、原料流体が供給され、特定の成分が富化された液が抜き出される原料供給工程においては、その供給開始時点から終了時点までの間で充填床内の成分の濃度は逐次増加し、また、脱着剤が供給され、別の特定の成分が富化された液が抜き出される脱着剤供給工程においては、その開始時点から終了時点までの間で充填床内の成分の濃度は逐次減少している。更に、液の供給と抜き出しを行わず、充填床内の流体を循環的に移動させ、複数成分混在帯域を充填床の前端に移動させる工程においても、その開始時点から終了時点までの間、充填床内の濃度分布は逐次変化するのである。
【0005】
クロマト分離の対象として最も一般的な原料流体は各種の糖液類であるが、糖液類は濃度によって粘性が大きく異なり高濃度の糖液類は高粘性を呈する。従って、原料流体が糖液類のように、その濃度によって粘性が大きく異なる流体である場合には、充填床内に存在する成分の濃度やその分布が変化すると、充填床内の流体を移動させるために必要とされる圧力も変化する。換言すれば、充填床内の流体を移動させる時に発生する圧力損失が、逐次変化していく。
尚、本明細書中において、「糖液類」とは、糖類、糖アルコール、澱粉やイヌリンなどの加水分解物成分等を含む液体を総称するものである。
【0006】
この圧力損失の変化を詳細に解析してみると、複数成分を含む原料流体が供給される原料供給工程では、供給される原料流体よりも濃度が低く、且つ特定の成分が富化された液が抜出されているので、この工程の段階においては、充填床内に存在する流体中の原料成分の平均的な濃度は逐次増加していることになる。また、脱着剤を供給して、別の特定の成分に富化された液を抜出す工程では、脱着剤よりも抜出される流体の濃度が高いことが明らかであり、このことは脱着剤を供給して、別の特定の成分に富化された液を抜出す工程においては、充填床内に存在する流体中の原料成分の平均的な濃度は逐次減少していることを意味するのである。
従って、充填床内の流体を移動させるために必要とされる圧力は、一般的に供給工程の終了付近において最大値に達し、脱着剤を供給する工程の終了付近において最小値となる。
【0007】
特開昭63−158105号に記載のようなクロマト分離方法においては、原料流体、脱着剤流体の供給、並びに充填床内の流体の循環的移動手段としては、ポンプを使用し、前述のように単位時間当たりのポンプの吐出流量、すなわち流速を所定流速に制御することによって運転制御がなされているが、ポンプの揚程は、原料供給工程の終了付近の最大圧力値以上の能力を有するように設定する必要がある。一方、脱着剤を供給する工程においては、ポンプは、原料供給工程の終了付近で必要とされるほどの揚程は要しない。そこで、脱着剤の供給時には、過剰の圧力を制御弁などにより消費することにより、所定の流体の流量となるように制御されている。
【0008】
また、充填床を収容する容器の耐圧性能も、原料供給工程の終了付近の最大圧力に耐えられる強度を有する必要があるが、脱着剤を供給する工程においては、容器は、これほどの耐圧性能を必要としない。
この様に、従来の上記クロマト分離方法においては、ポンプの単位時間当たりの吐出流量を所定流量に制御することにより運転しているので、当該ポンプの揚程能力および充填床を収容する容器の耐圧能力を遭遇する最大圧力以上に設定する必要があるが、原料供給工程においては、その能力は充分に活用されるものの、この工程以外の時間帯においては過剰能力となり、当該装置の製作価格の高騰化の原因および運転経費の増加の原因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特開昭63−158105号に示されるような、充填床内の原料成分の濃度及びその濃度分布が周期的に変化するクロマト分離方法により、複数成分を含む混合物から各成分の富化された画分を分離する方法を実施する際の改善された運転制御手法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、当該クロマト分離方法における原料流体、脱着剤流体、及び充填床内の流体の循環的移動を、単位時間当たりのポンプの吐出流量を所定値に制御する方法に代え、ポンプの充填床へ供給される流体の圧力を一定に制御する方法で行うものであり、その要旨は次の通りである。
吸着剤が充填された充填床の前端と後端が流体通路で連結され流体の循環を可能にしたクロマト分離系に、吸着剤に対する親和性が異なる複数の成分を含む原料流体を供給し、充填床の前端から後端の方向に床内を流通させて各成分の濃度分布を有する吸着帯域を形成させたのち2以上の画分に分離する方法であって、少なくとも、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から任意の一成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から他の成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、(i)の工程で抜き出された成分と他の成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を任意の順序で含むサイクルを繰り返すことよりなるクロマト分離方法において、原料流体、脱着剤流体及び循環流体の移送ポンプの充填床へ供給される流体の圧力を一定に制御し運転することを特徴とするクロマト分離の制御方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を以下詳細に説明する。
特開昭63−158105号に示されるような、原料流体が間欠的に供給され、かつ充填床内に原料流体の成分が常に存在するクロマト分離方法では、基本的には以下に示す(i)、(ii)、(iii)を含む複数の工程を1サイクルとし、このサイクルを繰り返すことにより行われる。
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から任意の一成分が富化された画分を抜き出す工程(供給工程と略称)、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から他の成分が富化された画分を抜き出す工程(脱着工程と略称)、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、(i)の工程で抜き出された成分と他の成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程(循環工程と略称)。
【0012】
本発明に係わるクロマト分離方法では、分離対象とする原料の含有成分に応じて、上記(i)〜(iii)の各工程、更にはこれに付加工程を適宜組み合わせたサイクルを繰り返すことにより行われるが、分離に使用されるクロマト分離装置の一例を図1に示す。図中、1及び2は吸着剤が充填された充填床であり、各充填床の容量は等しくても異なっていても良い。3は原料流体タンク、4は脱着剤流体タンクを表し、5〜9は各画分の抜き出しラインを表す。10〜19は各ラインに設けられた開閉弁を表し、20は原料流体、脱着剤流体及び循環流体の移送用ポンプを表す。
このような装置を用いるクロマト分離法においては、充填床内の各成分の濃度及びその分布は、時間とともに変化する。
即ち、各成分の濃度は、供給工程において、原料流体の供給開始時点から終了時点までの間逐次増加し、供給工程の終了時にその濃度は最大になる。また、脱着工程においても、脱着剤の供給開始時点から終了時点までの間成分濃度は次第に低下し、終了時点で最低になる。更に、循環工程においては、全体としての成分濃度そのものは変化しないが、その開始時点から終了時点までの間、各成分は移動するにつれ充填床内で相互に分離し、その濃度分布は逐次変化する。
従って、上記のクロマト分離法では、供給工程と脱着工程が行われるので、充填床内に原料流体の成分が高濃度で存在する状態と低濃度で存在する状態が現出することになる。
【0013】
ところが、クロマト分離に供される原料流体が各種の糖液類のように、その濃度によって粘性が大きく異なる流体である場合は、充填床に存在する成分の濃度やその分布が変化することは、換言すれば、充填床を流体が一定の流速で移動する場合に必要な圧力が逐次変化することであり、充填床内を流体が一定の流速で移動する時に発生する圧力損失が、逐次変化していることを意味する。そして、糖液類の成分が最も高濃度で存在する供給工程の終了時点では、それ以前と同じ流速で流体を移動させると充填床に高い圧力損失を生じさせることになる。
【0014】
この圧力損失の変化を詳細にみると、原料流体の供給工程では、供給される原料流体よりも濃度の低い特定の成分に富化された液が抜出されているので、この工程においては、充填床内に存在する原料流体の各成分の平均的な濃度は逐次増加し、工程終了時点で最高濃度に達することを意味する。また、原料流体の供給工程に引き続いて脱着剤を供給する脱着工程が行われる場合には、抜出される流体は脱着剤よりもその成分濃度が高いことから充填床内に存在する原料流体の平均的な成分濃度は逐次減少していることが明らかである。この事は、充填床内を流体を一定の流速で移動させる場合の圧力は、供給工程の終了付近において最大値に達し、脱着工程の開始と共に低下し始めその終了付近において最小値となることを意味する。
【0015】
図1に示すクロマト分離装置を用いて分離方法を行う場合、従来は、単位時間当たりのポンプの吐出流量、すなわち流速を所定値に制御する方法で行われている。この場合、ポンプの揚程は、供給工程の終了付近で達する最大圧力値以上の能力を有するように設定されている。一方、脱着剤を供給する脱着工程では、流体を所定の流速で移動させるのに要する圧力が供給工程における圧力よりも低いので、供給工程と同じ流速で流体を移動させる場合は、当該ポンプには、供給工程の終了付近で必要とするほどの揚程は要らず、圧力は過剰となる。
このことは、言い換えれば、流速を所定値に制御するいわゆる定流速制御では供給工程終了付近以外の時間帯においては、ポンプの過剰の揚程能力を制御弁などにより消費して、その消費圧力と流体の移動に必要な圧力との和がポンプの揚程能力と等しくなるように制御して稼働させることになる。
【0016】
このように、供給工程で要する圧力に応じた揚程能力に設計されたポンプは、供給工程終了付近以外の時間帯では能力的に過剰となっているので、本発明ではこの過剰の能力を工程の全時間帯に亘って有効に活用するため、定流速制御の代わりにポンプから充填床に供給される流体の圧力を一定とする定出制御を行う。これによりポンプを常に最大能力で作動させることになり極めて効率的となる。そして、供給工程終了付近以外の時間帯においては、従来の流速を所定値に制御する定流速制御を行っている場合よりもより大きな流速で流体を移動させることが出来るのである。
【0017】
本発明方法では、この制御方法を行うことにより、原料流体の供給を始めてから、次サイクルの供給工程を開始するまでに要する時間、即ち、1サイクルに要する時間は、従来の流速を所定値に制御する、所謂定流速制御方法の場合よりも短くなる。1サイクル当たりに処理される原料流体の量は一定なので、本発明方法により、定圧制御を行う場合は、1サイクルの所用時間が短くなるので、クロマト分離装置の単位時間当たりの処理量は増加することになる。
【0018】
更に、本発明方法ではクロマト分離法の1サイクルの各工程の切り換えを、時間ではなくポンプの吐出液量が所定値に達した時、即ち、ポンプから吐出される液量を積算して、これが所定の値に達した時に行うことにより、更に効率的に操作することが可能となる。
なお、充填床を収容する容器の耐圧能力は、ポンプの揚程能力に応じて設計製作されているので、ポンプをその持つ揚程能力で常時運転しても何らの支障はない。
【0019】
本発明によれば、既存のクロマト分離装置の場合、1サイクル当たりの所要時間が短縮されるので、より生産性を高めることが出来る。また、クロマト分離装置を新設する場合には、装置の小型化が可能なので、本発明方法はクロマト分離装置の建設費の低減化を可能にする利点を有する。
【0020】
本発明方法は、複数成分を含みクロマト分離が可能な種々の混合物に適用することができる。対象とする混合物の代表的なものは糖液類であり、例えば、種々の糖類、或いは糖アルコールの混合物等が挙げられ、具体的には異性化糖からの果糖の分離、異性化糖からのオリゴ糖の分離、糖蜜からの蔗糖の分離、マルトース、マルトデキストリン等を含む澱粉の加水分解物からの各成分の分離、フラクトース、イヌロビオースなどを含むイヌリンの加水分解物からの各成分の分離、イソマルトース及びイソマルトースデキストリンを含む混合物からの各成分の分離、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコールを含む混合物からの各成分の分離等に適用することができる。
【0021】
充填床に使用される吸着剤の代表的なものとしては、イオン交換樹脂が挙げられる。具体的にはNa,K等のアルカリ金属塩形、又はCa等のアルカリ土類金属塩形の強酸性カチオン交換樹脂が挙げられる。
【0022】
本発明は、特開昭63−158105号に示される前記(i)〜(iii)の基本的工程に、更に分離される被対象物及び分離条件に応じて付加工程を加えたより多数工程からなる分離方法を実施する場合にも適用することが出来、その実施態様例を示せば以下の通りである。
▲1▼ 吸着剤が充填された充填床の前端と後端が流体通路で連結され流体の循環を可能にしたクロマト分離系に、吸着剤に対する親和性が異なる複数の成分を含む原料流体を供給し、充填床の前端から後端の方向に床内を流通させて各成分の濃度分布を有する吸着帯域を形成させたのち2以上の画分に分離するクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が高い成分と吸着剤に対する親和性が低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を2つの画分に分離する方法。
【0023】
▲2▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iv)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が高い成分と吸着剤に対する親和性が低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を2つの画分に分離する方法。
【0024】
▲3▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床中間部から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分をさらに抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が高い成分と吸着剤に対する親和性が低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iv)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(v)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が高い成分と吸着剤に対する親和性が低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を2つの画分に分離する方法。
【0025】
▲4▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が高い成分と吸着剤に対する親和性が低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を2つの画分に分離する方法。
【0026】
▲5▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も高い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iv)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(v)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を3つの画分に分離する方法。
【0027】
▲6▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床中間部から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分をさらに抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も高い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iv)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(v)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(vi)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を3つの画分に分離する方法。
【0028】
▲7▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から原料流体をさらに供給しつつ、充填床中間部から吸着剤に対する親和性が最も低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も高い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iv)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(v)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(vi)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も低い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を3つの画分に分離する方法。
【0029】
▲8▼ 上記▲1▼に記載のクロマト分離方法において、
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床中間部から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が最も高い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
(iv)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(v)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が最も低い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(vi)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から吸着剤に対する親和性が3番目に高い成分が富化された画分を抜き出す工程、
(vii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、吸着剤に対する親和性が2番目に高い成分と吸着剤に対する親和性が3番目に高い成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を繰り返すことにより混合物を4つの画分に分離する方法。
【0030】
なお、本発明は、特開昭62−91205、特開平1−80409、特開平4−227804、特開平4−334503、特開平4−367701、特開平11−267404特開平11−183459、特開平4−363102などに記載されているような、1サイクルにおいて、限定された時間帯のみ原料流体を供給し特定の成分に富化された流体を抜き出し、他の時間帯では原料流体の供給は行わず、脱着剤の供給により特定の成分に富化された流体を抜き出し、また流体の循環移動を行うクロマト分離の方法においても適用できることは勿論である。
【0031】
【実施例】
次に本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1に示した装置を用いて、表−1に示す組成の原料(糖アルコール混合物)のクロマト分離を、吸着剤としてCa塩形の強酸性カチオン樹脂(ダイヤイオンUBK-535;三菱化学社製、登録商標)を使用し、脱着剤として水を使用して行った。内径102.3mm、充填高1,500mmの直列に連結した2本1組として、合計2組のカラムに吸着剤を合計49.3リットル充填した充填床を80℃に保ち、ポンプから充填床に供給される流体の圧力を0.5MPaに調整して通液し、表−2に示す液量で分離操作を繰り返し行った。
【0032】
12サイクル目で図2に示す流出曲線が得られ、定常状態となった。図2において縦軸は流出液中の各成分の濃度(wt%)、横軸は時間(分)を表し、曲線はそれぞれDP1(ソルビトール)成分、DP2(マルチトール)成分、DP3+(3糖類以上の糖アルコール)成分の濃度分布曲線を示し、Tは全糖濃度(各成分濃度の合計)曲線を示す。定常状態到達後の各画分の成分組成と各成分の回収率を表−1に示す。この時、原料供給工程の終了付近で、容積流速は約26L/hrを示し、脱着工程の終了付近では約32L/hrを示した。また、1サイクルの所用時間は71.4分間であった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
比較例1
表−1に示す原料のクロマト分離を、実施例1と同様な装置を使用し、ポンプから充填床に供給される流体の圧力を一定に調整せず、床内を容積流量26.3L/hrに調整して通液した以外は実施例1と同様として操作し、表−2に示す液量で分離操作を繰り返し行った。
12サイクル目で図3に示す流出曲線が得られ、定常状態となった。定常状態到達後の各画分の成分組成と各成分の回収率を表−3に示す。この時、原料供給工程の終了付近で、ポンプ吐出圧力は約0.5MPaを示し、脱着工程の終了付近では約0.3MPaを示した。また、1サイクルの所用時間は78.6分間であった
DP2の回収率は「比較例」がやや有利であるが、ほぼ同等の品質のDP2画分が得られたものの、1サイクルの時間が約10%長く、「実施例1」に比べ、原料処理能力が約1割低い結果となった。
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】
本発明方法によれば、同一の装置において1サイクルに要する時間が、従来の定流量制御方法の場合よりも短くなるのでクロマト分離装置の単位時間当たりの処理量は、同一の吸着剤を充填した容器により構成されたクロマト分離装置においては、向上することになり、また対象物の処理量が一定の場合には、クロマト分離装置の吸着剤を充填する容器の容量は少なくて良く、クロマト分離装置の建設費の低減化を可能にする利点を有する。更に、流体の移送ポンプは一定圧力の条件下で変動することなく作動するので、安定した運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明方法を実施するのに用いられるクロマト分離装置の一例である。
【図2】図2は、実施例1のクロマト分離における充填床内から流出する液体の各成分の濃度変化を示す一例であり、縦軸は各成分の濃度(wt%)、横軸は時間(分)を表す。
【図3】図3は、比較例1のクロマト分離における充填床内から流出する液体の各成分の濃度変化を示す一例であり、縦軸は各成分の濃度(wt%)、横軸は時間(分)を表す。
【符号の説明】
1,2 充填床
3 原料タンク
4 脱着剤タンク
5〜9 画分抜き出しライン
10〜19 開閉弁
20 移送用ポンプ
Claims (4)
- 吸着剤が充填された充填床の前端と後端が流体通路で連結され流体の循環を可能にしたクロマト分離系に、吸着剤に対する親和性が異なる複数の成分を含む原料流体を供給し、充填床の前端から後端の方向に床内を流通させて各成分の濃度分布を有する吸着帯域を形成させたのち2以上の画分に分離する方法であって、少なくとも
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から任意の一成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から他の成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、(i)の工程で抜き出された成分と他の成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を任意の順序で含むサイクルを繰り返すことよりなるクロマト分離方法において、原料流体、脱着剤流体及び循環流体の移送ポンプの充填床へ供給される流体の圧力を一定に制御して運転することを特徴とするクロマト分離の制御方法。 - 吸着剤が充填された充填床の前端と後端が流体通路で連結され流体の循環を可能にしたクロマト分離系に、吸着剤に対する親和性が異なる複数の成分を含む原料流体を供給し、充填床の前端から後端の方向に床内を流通させて各成分の濃度分布を有する吸着帯域を形成させたのち2以上の画分に分離する方法であって、少なくとも
(i)充填床前端から原料流体を供給しつつ、充填床後端から任意の一成分が富化された画分を抜き出す工程、
(ii)充填床前端から脱着剤流体を供給して充填床後端から他の成分が富化された画分を抜き出す工程、
(iii)充填床への流体の供給及び充填床からの流体の抜き出しを行わずに床内の流体を循環させ、(i)の工程で抜き出された成分と他の成分が混在する帯域を充填床の前端に移動させる工程、
の各工程を任意の順序で含むサイクルを繰り返すことよりなるクロマト分離方法において、原料流体、脱着剤流体及び循環流体の移送ポンプの充填床へ供給される流体の圧力を一定に制御し、且つ当該工程におけるポンプの累積吐出液量により工程の切り替えを行うことを特徴とするクロマト分離の制御方法。 - 糖液類を原料流体として供給することを特徴とする請求項1又は2記載のクロマト分離の制御方法。
- 吸着剤として、陽イオン交換樹脂を使用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のクロマト分離の制御方法。
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