JPH04363102A - 複数成分の分離方法 - Google Patents
複数成分の分離方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
分を含む混合物流体を、各成分が富化された2以上の画
分に分離する方法、代表的には2以上の複数の成分を含
む多成分系の液体から、これに含まれている成分をクロ
マトグラフィーの手法を用いて分離する方法に関するも
のである。
吸着剤に対し種々の成分が吸着特性の違いをもつことを
利用してクロマトグラフィーの手法により液体に含まれ
る複数の成分を分離する方法(以下「クロマト分離法」
と略称する)は、従来から工業的に広く利用されている
。
塔を無端直列に連結して循環流路の系を形成させた系に
対して、吸着剤に対する親和性の異なる2以上の成分を
含む原液を通流すると、この原液に含まれている各成分
は、その親和力の違いによって系内を移動する速度が異
なるため、親和力の弱い成分が富化される吸着帯域と、
親和力の強い成分が富化される吸着帯域とが順次に分れ
て形成される。したがってこれら各々に分かれた吸着帯
域から各成分を抜き出すことができるという原理がクロ
マト分離法である。このクロマト分離法は、所謂バッチ
法である固定床方式と、吸着剤を移動させる移動床式と
、吸着剤の移動は行なわずに液の供給、抜き出しの位置
を間欠的に順次下流側に移行させることで移動床を模擬
した操作を行なう擬似移動床式の方法とが知られ、工業
的な用途では、特に擬似移動床式の方法が、連続処理に
より高い生産性の得られる有用性の高い方法として広く
用いられているが、大略上記のように分類して説明され
るクロマト分離法においては、分離目的が2成分の場合
、3成分の場合、分離効率が重視される場合、生産性が
重視される場合、設備的な負担の軽減が重視される場合
、制御の簡単化が重視される場合、等々の種々の観点か
ら、実際に実施しようとする対象原料や成分を考慮して
、その中から適する方法が採用される。
法も提案されており、例えば本発明者は、従来の一般的
な擬似移動床式の分離方法とは異なる分離方法を提案し
ている(特願平2−402826号)。
いる吸着帯域と親和力の強い成分が形成している吸着帯
域との間から該系に原液を供給しながら、予め定めた成
分の富化された画分を該系から抜き出す操作を行なう第
1工程と、原液を供給することなく、上記系を循環させ
る操作と溶離液を供給しながら上記第1工程で残留した
成分の富化された画分を抜き出す操作を同時に行わせる
第2の工程とを備えた方法であり、従来の、吸着剤が充
填された1つの充填層の先端に原液と溶離液を交互に供
給し、充填層の末端より吸着剤に対する親和力の弱い成
分から強い成分に順次に分れ流出する画分を順次分け取
る回分式のクロマト分離法等に比較して、吸着剤の利用
効率が高く分離性能に優れた有利な方法である。
成分を夫々の画分に分離が可能なことにある。
号)をさらに説明すれば、これは、吸着剤が充填された
単位充填塔の多数個を用いて無端直列の循環流路を形成
し、かつこの循環流路が循環、遮断可能に設けられてい
る系に対し、吸着剤に対する親和性の異なる3以上の成
分を含む原液を前記多数個の単位充填層に通流すること
により吸着剤に対する親和力の弱い成分から強い成分に
順次に分れた吸着帯域を形成させ、この状態で親和力の
弱い成分のうちで予め選んだ成分が形成している吸着帯
域よりも上流の位置において上記系の循環を遮断しなが
ら、この遮断の下流位置で該系に原液を供給すると共に
、遮断位置の上流で吸着帯域を形成している成分のうち
で予め定めた成分のものを該系から抜き出す第1工程と
、原液を供給することなく上記系を循環させながら、上
記第1工程で残留した吸着帯域に分けられている各成分
を、二成分系の擬似移動床の方法(すなわち溶離液を供
給しながら目的成分の画分を抜き出し、かつその供給、
抜き出しの位置を系の下流側に順次移行させる操作)に
従って溶離液を供給しながら各成分を各別に抜き出す第
2工程と、の各工程を1サイクルとして繰返す方法であ
る。
を供給することにより各成分が富化された帯域を各々の
画分として抜きだす工程と、充填層への流体の供給およ
び充填層からの流体の抜きだしを行わずに充填層内の流
体を循環させる工程と、この後に溶離液を供給して上記
工程で残留した成分の富化された画分を抜き出す工程を
繰り返す方法(例えば特開昭63−158105号や特
公昭62−1762号)という方法も提案されている。
動層の運転方法を変更して、2成分分画用の擬似移動層
運転を行う供給−抜き出し工程と、充填層への流体の供
給および充填層からの流体の抜きだしを行わずに充填層
内の流体を循環させる循環工程の2つの工程を行う方法
(特開平2−49159号)も提案されている。
のための従来の一般的な擬似移動床式の方法と区別され
る上記のいくつかの分離方法は、原液の供給が連続的に
行われているのではなくて間欠的であり、このために原
液の供給を停止した時点で、原液の供給された単位充填
塔内に高濃度の原液が滞留していることになる。このよ
うな場合、例えば原液が糖液等であると、これは高濃度
域で粘度および/または浸透圧が高いという性質から、
上記高濃度の原液が滞留している帯域に高流速の流れを
生じさせるとこの充填層に過大な圧力損失を生じさせる
ことになる。
、原液を間欠的に供給する方式の分離方法は、従来の原
液を連続的に供給する擬似移動床式の分離法に比較して
、 ・循環ポンプの揚程を高くしなくてはならない。 ・原液を供給する単位充填塔内の吸着剤の破砕を招き易
い。 ・カラムの設計圧力を高くする必要があり、設備費の増
大につながる。 ・イオン交換樹脂のように弾力性のある吸着剤を使用す
る場合には、吸着剤の変形によって起こる充填層の閉塞
を招き易い。 といった更に改善すべき問題点を見出すに至った。
液の供給工程の後の循環工程や溶離液の供給工程におい
て、循環流量や溶離液の供給流量を低くして、供給され
た原液をゆっくりと展開する方法や、原液の濃度を低く
抑えて供給する方法が考えられる。しかしこれらの方法
はいずれも充填層の圧力損失を低く抑えることに伴って
、前者の方法では1サイクルの時間が長くなるという問
題を招き、また後者の方法では1サイクル当たりの処理
固形分量が少なくなるという問題を招き、高い生産性を
得ることができない。
問題点を解消しつつ、同時に高い生産性を確保すること
ができる方法の開発を目的として成されたものである。
上のように、クロマト分離法に属する擬似移動床の技術
を鋭意検討、整理して、循環ポンプの揚程やカラムの耐
圧設計を軽減でき、原液を供給する単位充填塔内の吸着
剤の破砕を防止する等々の要求を満足しつつ、高い生産
性を実現できる本発明方法を完成したものである。
給しない工程を有する分離法(換言すれば原液供給を間
欠的に行なう分離法)では、原液を供給する工程が終了
した時点において、系内の分離対象成分の固形分量は最
大であり、そしてこの固形分量は、原液を供給しない工
程で溶離液の供給と所定の成分の富化された画分を抜き
出すことに伴って減少し、次のサイクルで原液の供給開
始をする直前において最小となる。また、供給された原
液は、系内の液の循環や溶離液の供給による目的成分の
富化された画分の抜き出しと同時進行で展開(分離)が
行われており、分離対象成分のそれぞれが相互に分かれ
て行くことにより、系内のピーク濃度も経時的に減少す
る。
圧も下がるので、充填層を流れる流量を同一に保ったま
まとすれば、充填層での圧力損失が低下することになる
が、循環流速を増大させて圧力損失を設計上の上限値に
近い値に保っても設備の運転は差し支えなく、むしろそ
のようにすることで1サイクル当たりの時間の短縮によ
り生産性を向上させることができる。
された複数の単位充填塔を用いて無端直列の循環流路を
形成させ、この循環流路に、吸着剤に対する親和性の異
なる2以上の成分を含む原液を通流させることにより、
吸着剤に対する親和力の弱い成分から強い成分が富化さ
れた吸着帯域を順次に分けて形成させた系に対し、親和
力の弱い成分が富化された単位充填塔の塔頂から該系に
原液を供給しながら、予め定めた成分の富化された画分
を該系から抜き出す操作を行なう第1工程と、原液を供
給することなく、上記系を循環させる操作、及び溶離液
を供給しながら上記第1工程で残留した成分の富化され
た画分を抜き出す操作を、同時または順次に行わせる第
2工程とを備えた方法において、上記第2工程における
循環流量及び/又は溶離液供給の流量を経時的に増加さ
せることを内容としたところにある。
使用する吸着剤がイオン交換樹脂である場合には、高濃
度の糖液が、高粘度を示すばかりではなく浸透圧も高く
、原液の供給された充填層においてイオン交換樹脂が収
縮して、この充填剤層の流れによって生ずる圧力損失を
増加させる作用があるから、原液供給によって固形分量
が高い水準にある場合には、液流通の流量を大きく設定
することは適当でないが、系内の状態により流量を制御
するという本発明方法の有用性はきわめて大きい。
供給流量を経時的に減少させることは、原液の供給工程
の初期においては系内の分離対象成分の固形分量が少な
いので、原液供給の初期流速を大きくして原液供給工程
での平均流速を高めることができることを意味するから
、1サイクルの時間を短縮できて生産性の向上に有効で
ある。
なる性質の流体を分離対象とする場合や高濃度域で浸透
圧が高くなる流体をイオン交換樹脂のように浸透圧によ
って膨潤・収縮の起こる吸着剤により分離する場合に特
に有効である。また、大量の流体を処理する工業的な対
象として、吸着剤として陽イオン交換樹脂を使用して種
々の糖類あるいは糖アルコール混合物の分離精製を行な
う糖精製の工業的設備や、吸着剤として陰イオン交換樹
脂を使用し、アシッドリターデーションの原理を利用し
て鉱酸とその塩の分離を行なう場合の方法として、その
有用性は極めて大きい。
合物を、各成分が富化された2以上の画分への分離を行
うために使用される無端循環系に原液を間欠的に供給す
る方式の分離方法としてその生産性を飛躍的に増大でき
るという効果がある。
ことは、この方法に用いる装置の規模を小さくできるこ
とであるから、設備費の軽減に有効である。
力損失が局部的に異常に高くなるような運転方法を避け
ることが出来るため、吸着剤にかかる物理的な負荷を軽
減して、吸着剤の寿命を長くできるという効果もある。
度を高くして分離操作を行うことも可能となるため、こ
のような操作を採用した場合には生産性が一層向上され
るという効果がある。
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り以下の実施
例に限定されるものでないことは当然である。
いることができる装置の構成概要の一例を示したもので
あり、この図において、1〜8は各々同一の吸着剤が充
填された単位充填層であり、各単位充填層1〜8の間は
配管により液流通可能に連結されていると共に、最後段
の単位充填層8の後端は最前段の単位充填層1の前端に
液体流路11を介して連結されている。なお10−2,
10−4,10−6,10−8 は流体流路の途中に介
設されている循環用のポンプで、図示しない制御装置に
より、流量をあらかじめ定めた数種の設定値に制御でき
るようになっている。
けられた遮断弁であり、図示しない制御装置によって開
閉制御される。
記遮断弁9の下流側には液供給管が連結されていて、こ
の液供給管には原液の供給弁5eを介して原液の供給配
管12eが連結されていると共に、溶離液の供給弁5d
を介して共通の溶離液の供給配管12d が連結されて
いる。また上記遮断弁9の上流側には液を系外に抜き出
すための液抜き出し用の配管が連結されていて、これは
以下に説明するように3成分それぞれの富化された画分
を分取できるように3つに分岐されて、それぞれ吸着剤
に対する親和力の弱い成分(以下「成分A」という)、
強い成分(以下「成分C」という)、強くも弱くもなく
中間的として分類される成分(以下「成分B」という)
の画分の抜き出し弁 4a,4b,4cを介して各々
の成分についての共通 の抜き出し配管12a, 1
2b, 12c に連結されている。また上記各単位充
填層1〜4、5〜8、及び8〜1の間には、上記共通の
溶離液の供給配管12dが各々溶離液の供給弁2d,3
d,4d,6d,7d,8d,1dを介して連結されて
おり、これらの各供給弁は、上記供給弁5d及び原液の
供給弁5eと共に不図示の制御装置によってその開閉が
適宜に切換えられるようになっている。
層1〜4、5〜8、及び8〜1の間には、液の抜き出し
用の配管が連結されている。そしてこれらの液の抜き出
し用の配管は、単位充填層1と2の間のものにおいては
成分AとCの抜き出しのための抜き出し弁1a,1cを
介して共通の抜き出し配管12a,12c に連結され
、単位充填層2〜4の間のものにおいては成分A〜Cの
抜き出しのための抜き出し弁2a,2b,2c及び3a
,3b,3cを介して共通の抜き出し配管12a,12
b,12cに連結され、単位充填層5〜8及び8〜1の
間のものにおいては成分AとCの抜き出しのための抜き
出し弁3a〜8a,3b〜8bを介して共通の抜き出し
配管12a, 12cに連結されており、これらの各抜
き出し弁は、上記抜き出し弁4a,4b,4cと共に不
図示の制御装置によってその開閉が適宜に切換えられる
ようになっている。
て示す。
(異性化糖液)のクロマト分離を、吸着剤としてCa型
の強酸性カチオン交換樹脂(アンバーライトCG600
0;商品名)を使用し、溶離液として水を使用して行な
った。
、充填層高1500mmの充填塔に吸着剤を合計11
0 リットル充填した充填層を60℃に保ち、表2に示
すタイムスケジュールで分離操作を繰り返し行った。本
実施例では吸着剤との親和性の強さの順番は、果糖>ぶ
どう糖>オリゴ糖の順であり、抜き出し弁(1a〜8a
)からはオリゴ糖成分に富む流体、抜き出し弁(4b)
からはぶどう糖成分に富む流体、抜き出し弁(1c,3
c〜8c)からは果糖成分に富む流体が取り出される。
75 l /hr溶離液の供給流量
32.77 l /hrオリゴ糖画分の抜
き出し流量 4.17 l /hrぶどう糖画
分の抜き出し流量 64.35 l /hrステ
ップ2での流量 溶離液の供給流量 10.0
1 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
4.49 l /hr果糖画分の抜き出し流量
5.52 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 44.23 l /
hrステップ3での流量 溶離液の供給流量 12.8
7 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
5.78 l /hr果糖画分の抜き出し流量
7.09 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 56.87 l /
hrステップ4〜8での流量 溶離液の供給流量 14.3
0 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
6.42 l /hr果糖画分の抜き出し流量
7.88 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 63.19 l /
hr
なるまで行った後、分画液のサンプリングを行った。結
果を表3に示す。
液を供給する第1工程であり、ステップ2〜8が原液を
供給しない第2工程であり、ステップ2〜8においては
系内を循環させることによってステップ1において供給
した原液中の各成分の展開をはかりながら、同時に溶離
水を供給して、第1工程において系内に残留したそれぞ
れの成分が富化された画分の抜き出しを行っている。こ
の循環を行うステップ2〜8において、本実施例では、
ステップ2とステップ3、次いでステップ4〜8と段階
的に充填層内の循環流量を増加させている。なお循環流
量の増加のさせかたは、本実施例のように段階的に増加
させる方法でなく、プログラム制御等により連続的に増
加させても良いことは言うまでもない。
合において、循環流量を経時的に増加させる時の増加の
させかたは、循環工程の初期にあっては流量の増加量を
小さくし、第1工程で供給された原液の展開がすすむに
つれて徐々に流量の増加量を大きくして加速することが
望ましい。たとえば、循環流量をプログラム制御により
ある設定値からこれより大きい他の設定値に連続的に増
加させる場合においては、図2に示す■の方法に比べて
■の方法の方がより望ましい。この理由は、原液が糖液
(例えば蔗糖液)の場合、温度が60℃の時なら、固形
分濃度60g/100gの時に粘度は9.6センチポア
ズであり、固形分濃度50g/100gの時に粘度は3
.93センチポアズ、固形分濃度40g/100gの時
に粘度は1.98センチポアズと濃度の僅かな低下に対
して粘度が著しい低下を見せるという現象を知ることに
よって理解することができる。
かかる時間は、81.14 分であり、単位時間当たり
、単位吸着剤当たりの原液処理能力は、0.0478
l/l−吸着剤/hであった。
各画分の抜き出しを同時に行う方法の例であり、この場
合には、抜き出している画分の流量及び供給している溶
離液の流量も同時に増大させるのが好ましく、通常は循
環流量の増加にほぼ比例させて増大することがよい。
を系への流体の供給、及び抜き出しを行うことなく実施
し、この循環の後に溶離液を供給することによりいずれ
かの成分が富化された画分の抜き出しを行う方法におい
ては、循環を行わせる流量を初期には遅くし、供給され
た原液の展開がすすむにつれて連続的に、あるいは段階
的に流量を増加させたり、この循環工程の後に続く溶離
液の供給によるいずれかの成分が富化された画分の抜き
出しの工程において、溶離液の供給流量を段階的に、あ
るいは連続的に増加させることによって生産性を飛躍的
に向上させることができる。
れた方法において常に一定の容積流速で操作するのでは
なく、原液を供給する工程(段階)の後に行う循環工程
以降の工程(段階)において、容積流量を段階的に、あ
るいは連続的に増加させることにより高い生産性を得る
ことができる。
方法においては、循環工程の設定流量R0 を段階的に
あるいは連続的に増加させることによって高い生産性を
得ることができる。
で提案された方法においては、ステップ1と表記される
原液の供給工程の後であって最初の循環工程以降の工程
(ステップ)において、容積流量を段階的に、あるいは
連続的に増加させることによって高い生産性を得ること
ができる。
の運転方法で分離を行った例を比較例として上げる。す
なわち、上記の実施例1と同一の装置、同一の吸着剤を
使用し、同一の原液を同一の操作温度で分離した。
75 l /hr溶離液の供給流量
32.77 l /hrオリゴ糖画分の抜
き出し流量 4.17 l /hrぶどう糖画
分の抜き出し流量 64.35 l /hrステ
ップ2〜9での流量 溶離液の供給流量 10.0
1 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
4.49 l /hr果糖画分の抜き出し流量
5.52 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 44.23 l /
hr表4に示す操作を上記の流量で定常状態になるまで
行った後、分画液のサンプリングを行った。結果を表5
に示す。
間は、103.7分であり、単位時間当たり、単位吸着
剤当たりの原液処理能力は、0.0374 l/l−
吸着剤/hであった。
発明の方法は、分離性能を低下させることなく28%程
度生産性を向上させることができた。 比較例2 上記の実施例1と同一の装置、同一の吸着剤を使用し、
同一の原液を同一の操作温度で分離操作を行った。
75 l /hr溶離液の供給流量
32.77 l /hrオリゴ糖画分の抜
き出し流量 4.17 l /hrぶどう糖画
分の抜き出し流量 64.35 l /hrステ
ップ2〜8での流量 溶離液の供給流量 12.8
7 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
5.78 l /hr果糖画分の抜き出し流量
7.09 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 56.87 l /
hr表6に示す操作を上記の流量で定常状態になるまで
行うことを目的としたが、定常状態に到達する前の第3
サイクルのステップ2において、系内の最高圧力がカラ
ムの設計圧力(6 kg/cm2)を越えたため、分離
操作を断念した。
て供給された原液がステップ2ではまだ充分に展開され
ていない状態であるにもかかわらず、生産性の向上を目
指してステップ2から突然過大な流量に設定したことに
よる失敗であり、実施例1に示すように、段階的に徐々
に循環流量を増加させることによってこのような失敗を
防ぐことができる。
原液を同一の操作温度で分離操作を行った。
84 l /hr溶離液の供給流量
42.01 l /hrオリゴ糖画分の抜
き出し流量 5.34 l /hrぶどう糖画
分の抜き出し流量 82.5 l /hrステ
ップ1−2での流量 原液の供給流量 35.
75 l /hr溶離液の供給流量
32.77 l /hrオリゴ糖画分の抜
き出し流量 4.17 l /hrぶどう糖画
分の抜き出し流量 64.35 l /hrステ
ップ2での流量 溶離液の供給流量 10.0
1 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
4.49 l /hr果糖画分の抜き出し流量
5.52 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 44.23 l /
hrステップ3での流量 溶離液の供給流量 12.8
7 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
5.78 l /hr果糖画分の抜き出し流量
7.09 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 56.87 l /
hrステップ4〜8での流量 溶離液の供給流量 14.3
0 l /hrオリゴ糖画分の抜き出し流量
6.42 l /hr果糖画分の抜き出し流量
7.88 l /hr溶離液供給部と果糖
画分抜き 出し部の間の充填層内循環流量 63.19 l /
hr表7に示す操作を上記の流量で定常状態になるまで
行った後、分画液のサンプリングを行った。結果を表8
に示す。
1−2が原液を供給するであり、ステップ2〜8が原液
を供給しない工程である。
量の段階的な増加に加えて、原液を供給する工程におい
て、原液の供給流量を初期に大きくし、段階的に減少さ
せることにより生産性の向上をはかった点を特徴として
いる。
かかる時間は、80.26 分であり、単位時間当たり
、単位吸着剤当たりの原液処理能力は、0.0483
l/l−吸着剤/hであり、分離性能を低下させるこ
となく実施例1よりもさらに、生産性を向上させること
ができた。
装置であって、3以上の成分を含む原液の各成分を分離
するための擬似移動層装置の構成概要一例の装置を示し
た図である。
的に増加させる場合の流量増加のさせかたを説明するた
めの図である。
…親和力の中間的な成分の抜き出し弁1c〜8c…親和
力の強い成分の抜き出し弁1d〜8d…溶離液の供給弁 5e…原液の供給弁 9…遮断弁 10−2,10−4,10−6,10−8 …循環ポン
プ11…液体流路 12a …親和力の弱い成分の抜き出し配管12b …
親和力の中間的な成分の抜き出し配管12c …親和力
の強い成分の抜き出し配管12d …溶離液の供給配管 12e …原液の供給配管
Claims (9)
- 【請求項1】 吸着剤が充填された複数の単位充填塔
を用いて無端直列の循環流路を形成させ、この循環流路
に、吸着剤に対する親和性の異なる2以上の成分を含む
原液を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の
弱い成分から強い成分が夫々富化された吸着帯域を順次
に分けて形成させた系に対し、親和力の弱い成分が富化
された単位充填塔の塔頂から該系に原液を供給しながら
、予め定めた成分の富化された画分を該系から抜き出す
操作を行なう第1工程と、原液を供給することなく、上
記系を循環させる操作、及び溶離液を供給しながら上記
第1工程で残留した成分の富化された画分を抜き出す操
作を、同時または順次に行わせる第2工程と、を備えた
方法において、上記第2工程における循環流量及び/又
は溶離液供給の流量を経時的に増加させることを特徴と
する複数成分の分離方法。 - 【請求項2】 請求項1の第1工程において、溶離液
を供給して予め定めた成分の富化された画分を該系から
抜き出す操作を、上記原液の供給及び予め定めた成分の
富化された画分抜き出し操作と同時または順次に行なう
ことを特徴とする複数成分の分離方法。 - 【請求項3】 請求項1または2の第2工程において
、溶離液を供給する位置、及び所定の成分の富化された
画分を抜き出す位置を、吸着帯域の移動に合わせて系の
下流側に順次移行させる操作を行なうことを特徴とする
複数成分の分離方法。 - 【請求項4】 吸着剤が充填された複数の単位充填塔
を用いて無端直列の循環流路を形成させ、この循環流路
に、吸着剤に対する親和性の異なる2以上の成分を含む
原液を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の
弱い成分から親和力の強い成分が夫々富化された吸着帯
域を順次に分けて形成させた系に対し、親和力が弱い成
分が富化された単位充填塔の塔頂から原液を供給する操
作と、他の成分が富化された単位充填塔の塔頂から溶離
液を供給する操作とを同時又は順次に行なうと共に、こ
れらの液供給と同時に予め定めた成分が富化された単位
充填塔の塔末から該成分の画分を抜き出し、かつこれら
の液供給の位置及び液抜き出しの位置を吸着帯域の移動
に合わせて系の下流側に順次移行させる操作を行なう工
程と、原液を供給することなく、系内で液を循環させる
工程と、を備えた方法であって、上記原液を供給するこ
となく系内で液を循環させる工程の循環流量を経時的に
増加させることを特徴とする複数成分の分離方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
分離対象の原液が、糖液であることを特徴とする複数成
分の分離方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
吸着剤がイオン交換樹脂であることを特徴とする複数成
分の分離方法。 - 【請求項7】 吸着剤が充填された複数の単位充填塔
を用いて無端直列の循環流路を形成させた系に対して、
吸着剤に対する親和性の異なる2以上の成分を含む原液
を供する操作、溶離液を供給する操作、原液中の各成分
が富化された吸着帯域の画分を抜き出す操作、系内で液
を循環通流させる操作、各液を供給する位置及び各成分
の画分を抜き出す位置を吸着帯域の移動に合わせて系の
下流側に順次移行させる操作、の各操作を組み合わせて
1サイクルを構成し、これを繰り返して原液中の複数の
成分の画分を該系から分離して抜き出すクロマト分離法
において、上記1サイクル中に、原液を供給せずに、上
記系内で液を循環させる操作と、溶離液を供給しながら
所定の成分が富化された吸着帯域の画分を抜き出す操作
との少なくともいずれかの操作を行なう工程を設けると
共に、この工程における液循環の流量及び/又は溶離液
の供給流量を経時的に増加させることを特徴とする複数
成分の分離方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
循環流量及び/又は溶離液の流量を経時的に増加させる
操作が、段階的であるかあるいは無段階であることを特
徴とする複数成分の分離方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかの第1工程
において、上記系に供給する原液の供給流量を経時的に
減少させる操作を行なうことを特徴とする複数成分の分
離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13923091A JP2962593B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 複数成分の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13923091A JP2962593B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 複数成分の分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363102A true JPH04363102A (ja) | 1992-12-16 |
JP2962593B2 JP2962593B2 (ja) | 1999-10-12 |
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ID=15240514
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---|---|---|---|
JP13923091A Expired - Lifetime JP2962593B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 複数成分の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962593B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP13923091A patent/JP2962593B2/ja not_active Expired - Lifetime
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