JP2000079301A - 擬似移動床の運転方法 - Google Patents

擬似移動床の運転方法

Info

Publication number
JP2000079301A
JP2000079301A JP11176191A JP17619199A JP2000079301A JP 2000079301 A JP2000079301 A JP 2000079301A JP 11176191 A JP11176191 A JP 11176191A JP 17619199 A JP17619199 A JP 17619199A JP 2000079301 A JP2000079301 A JP 2000079301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbate
raw material
fraction
bed
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11176191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Tamura
雅男 田村
Tsunenori Okamura
恒則 岡村
Takahisa Yamaura
孝久 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Rensui Co
Original Assignee
Nippon Rensui Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Rensui Co filed Critical Nippon Rensui Co
Priority to JP11176191A priority Critical patent/JP2000079301A/ja
Publication of JP2000079301A publication Critical patent/JP2000079301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 擬似移動床を用いて、高い分離効率で成分分
離を行う。 【解決手段】 一組の供給−抜出口が作動を開始してか
ら、次の組の供給−抜出口に切り替わるまでの間に次ぎ
の三工程を行う。 原料及び脱着剤をそれぞれ擬似移動床に供給し、か
つ非吸着質画分抜出口及び吸着質画分抜出口から床内を
流下してきた液体をそれぞれの画分として全量抜出す第
1の供給−抜出し工程 原料又は脱着剤を擬似移動床に供給し、かつ床内を
流下してきた液体を原料を供給した場合には吸着質画分
抜出口、脱着剤を供給した場合には非吸着質画分抜出口
からそれぞれ全量抜出す第2の供給−抜出し工程 すべての供給−抜出口を閉鎖して、擬似移動床内の
流体を一方向に移動させる循環工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は擬似移動床の運転方
法に関するものである。特に、本発明は吸着質と非吸着
質との合計量に占める吸着質の比率の大きい原料から吸
着質を高収率で回収したいときや、原料中の非吸着質を
高純度で回収したいときに用いるのに好適な、擬似移動
床の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】擬似移動床を用いて、床内に充填されて
いる吸着剤に対する親和性の異なる2以上の成分を含む
原料を、吸着剤に対する親和性の強い成分、すなわち吸
着質に富む吸着質画分と親和性の弱い成分、すなわち非
吸着質に富む非吸着質画分とに分画することは公知であ
る。擬似移動床は、基本的に液体が一方向に循環し得る
ように構成されており、且つ内部に吸着剤が充填されて
いる充填床に、原料供給口、非吸着質画分抜出口、脱着
剤供給口及び吸着質画分抜出口からなる供給−抜出口の
組を、多数設けたものである。充填床は、原料供給口と
非吸着質画分抜出口との間を占める吸着帯域、非吸着質
画分抜出口と脱着剤供給口との間を占める精製帯域、脱
着剤供給口と吸着質画分抜出口をの間を占める脱着帯
域、及び吸着質画分抜出口と原料供給口との間を占める
濃縮帯域との、機能の異なる4つの帯域より成ってい
る。
【0003】擬似移動床は、典型的には多数の単位充填
床を直列に接続して構成されている。単位充填床の少な
くとも一つには、ポンプが設置されていて、床内の液体
を一方向に移動させるようになっている。ポンプは全て
の単位充填床間に設置されることもある。各単位充填床
には、上部に単位充填床に流入する液体を床の全断面に
わたって均等に分散させるための分散装置、下部に床を
流下してきた液体を集めて単位充填床から抜出すための
集液装置が設置されており、その中間には吸着剤が充填
されている。各単位充填床を連絡する液体通路には、上
流の単位充填床から流下してきた液体を非吸着質画分又
は吸着質画分として外部に抜出すための抜出口、及び外
部から原料又は脱着剤を単位充填床に供給するための供
給口が設けられている。通常の擬似移動床は、4個、8
個、12個又は16個の単位充填床から成っている。
【0004】擬似移動床の基本的な運転方法は、充填床
内に多量の液体を循環させつつ、この循環流に原料及び
脱着剤を供給し、且つこの循環流からその一部を非吸着
質画分及び吸着質画分として抜出し、吸着質及び非吸着
質の充填床内における濃度分布の移動に応じて、供給−
抜出口の組を順次下流のそれに切替える方法である。い
ずれの時点でも供給量と抜出し量とは同量であり、充填
床内は液体で充満している。この方法では、原料及び脱
着剤を連続的に充填床に供給し、かつ充填床から非吸着
質画分及び吸着質画分を連続的に抜出すことができる。
【0005】この基本的な運転方法の問題点は、比較的
少数の単位充填床からなる擬似移動床、特に4個の単位
充填床からなる擬似移動床の場合には、一つの抜出口か
らの抜出しを開始してから次の抜出口に切り替えるまで
の間において、抜出される非吸着質画分及び吸着質画分
の組成の経時変化が大きく、従って分離効率が必ずしも
良くないことである。擬似移動床を構成する単位充填床
の数を増加させれば、組成が大きく変化する前に抜出口
が下流のそれに切り替えられるので分離効率は向上する
が、多数の単位充填床からなる擬似移動床は必然的に高
価となる。
【0006】この問題に対する一つの解決策として、特
開平2−49159号公報には、床への原料及び脱着剤
の供給並びに床からの吸着質画分及び非吸着質画分の抜
出しを行う供給−抜出し工程と、床内の液体を移動させ
て床内に所定の濃度分布を形成させる循環工程とを分離
する運転方法が提案されている。この方法は、少数の単
位充填床から成る擬似移動床を用いて、高い分離効率を
達成し得る方法として有力な方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】供給−抜出しを行う工
程と、供給−抜出しを行わずに床内の液体の移動のみを
行う工程とを組み合わせる特開平2−49159号公報
に記載の方法の問題点は、原料の供給量と非吸着質画分
の抜出し量、即ち脱着剤の供給量と吸着質画分の抜出し
量とが接近している場合には、液体の分散状態が悪化し
て分離効率が悪化するということである。この点につい
て若干説明すると、特開平2−49159号公報に記載
の供給−抜出し工程と循環工程とを組合せる方法では、
高い分離効率を達成するうえで、循環工程における流速
と、供給−抜出し工程において各帯域を流下する液体の
流速とを近似するようにすることが重要である。何故な
らば、擬似移動床では、床の全断面にわたって液体を一
様に流下させることが高い分離効率を達成するうえで必
要であるが、床上部の液体分散装置は、通常は循環工程
での流速において液体の一様な流下、すなわち最良の分
散を達成するように設計されているにすぎないからであ
る。若し設計流速よりも著しく小さい流速で分散装置に
液体が流入すると、分散装置から流下する液体は偏流を
起こして、分散効率を悪化させることになる。
【0008】ところで、供給−抜出し工程で濃縮帯域を
流下する液体の流速は、原料の供給量に対する非吸着質
画分の抜出し量の比率の如何によっては、循環工程にお
ける流速よりも著しく小さくなることがある。このこと
は上記した理由により、分離効率を著しく悪化させる原
因となる。従って、本発明は、このような場合において
も高い分離効率を達成できる擬似移動床運転方法を提供
せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、擬似移
動床を用いて、床内に充填されている吸着剤に対して親
和性の強い成分である吸着質と親和性の弱い成分である
非吸着質との少なくとも2つの成分を含む原料を、吸着
質に富む吸着質画分と非吸着質に富む非吸着質画分とに
分画するに際し、(1) 原料供給口から原料を、脱着
剤供給口から脱着剤をそれぞれ供給し、且つ非吸着質画
分抜出口及び吸着質画分抜出口から床内を流下してきた
液体をそれぞれの画分として全量抜出す第1の供給−抜
出し工程、(2) 原料供給口から原料を供給し、且つ
吸着質画分抜出口から床内を流下してきた液体を吸着質
画分として全量抜出すか、又は脱着剤供給口から脱着剤
を供給し、且つ非吸着質画分抜出口から床内を流下して
きた液体を非吸着質画分として全量抜出す第2の供給−
抜出し工程、(3) 全ての供給口及び抜出口を閉鎖し
て、床内の液体を下流方向に移動させる循環工程の3工
程から成る過程を行ったのち供給口及び抜出口を下流の
それに切替えることにより、高い分離効率を達成するこ
とができるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
に、本発明は常用の擬似移動床を用いて行うことができ
るが、少数の単位充填床からなる擬似移動床を用いても
高い分離効率を達成できるという特徴があるので、4個
ないしは8個、特に4個の単位充填床からなる安価な擬
似移動床を用いるのが有利である。図1は4個の単位充
填床からなる擬似移動床の一例であり、図2は単位充填
床の一例である。図1において1〜4は単位充填床であ
り、5は循環ポンプである。また図2において、21は
上流の単位充填床からの液体流入管、22は液分散装
置、23は充填床であり、24と25はそれぞれ原料と
脱着剤との供給管、26は集液装置、27は下流の単位
充填床への液体流出管、28と29とはそれぞれ吸着質
画分と非吸着質画分との抜出管である。
【0011】本発明では、通常の擬似移動床の運転と同
じく、供給−抜出口を一定時間毎に順次下流の供給−抜
出口に切り替えるが、1組の供給−抜出口が作動開始し
てから、下流の供給−抜出口が作動開始するまでの間
に、次の三工程が行われる。 (1) 原料供給口から原料を、脱着剤供給口から脱着
剤をそれぞれ供給し、且つ非吸着質画分抜出口及び吸着
質画分抜出口から床内を流下してきた液体をそれぞれの
画分として全量抜出す第1の供給−抜出し工程、(2)
原料供給口から原料を供給し、且つ吸着質画分抜出口
から床内を流下してきた液体を吸着質画分として全量抜
出すか、又は脱着剤供給口から脱着剤を供給し、且つ非
吸着質画分抜出口から床内を流下してきた液体を非吸着
質画分として全量抜出す第2の供給−抜出し工程、
(3) 全ての供給口及び抜出口を閉鎖して、床内の液
体を下流方向に移動させる循環工程。
【0012】即ち、前述の特開平2−49159号公報
に開示されている方法では、供給−抜出し工程におい
て、脱着帯域を流下してきた液体の一部を抜出し、残部
は次の濃縮帯域に流入させているが、それとは異なり、
本発明では第1及び第2の供給−抜出し工程のいずれか
においても、作動中の抜出口に到達した液体は全量抜出
す。これにより、液体の一部を抜出す場合に発生する可
能性のある、下流の単位充填床の分散装置での流量不足
による分散不良を回避することができる。第1及び第2
の供給−抜出し工程における各帯域での流速は、分散装
置での良好な分散を確保するのに充分なものでなければ
ならない。前述の如く、分散装置は、通常は循環工程で
の流速で良好に分散するように設計されているので、こ
の流速よりも著しく小さい流速で分散装置に流入させる
ことは避けるべきである。分散装置に流入させる流速は
循環工程の流速の30%以上、特に40%以上であるの
が好ましい。なお、循環工程の流速を超える流速とする
ことは、液体の分散上は支障はないが、床内における圧
力損失の増大を招く。従って、通常は循環工程での流速
以下とするのが好ましく、最大でも循環工程の流速の1
20%以下とするのが好ましい。
【0013】本発明では、第1の供給−抜出し工程の時
間と、この間における原料と脱着剤の供給速度、及び第
2の供給−抜出し工程の時間と、この間における原料又
は脱着剤の供給速度とを組み合わせて、1組の供給−抜
出口が作動している間に擬似移動床に供給すべき量の原
料及び脱着剤を供給し、且つ擬似移動床から抜出すべき
量の非吸着質画分及び吸着質画分を抜出す。第1の供給
−抜出し工程は、原料の供給時間と脱着剤の供給時間が
同じになるように制御することもできるが、必ずしも同
時に供給を終了させる必要はない。むしろ、原料の供給
速度を、通常の擬似移動床法(例えば、上記特開平2−
49159号公報に記載の方法)における流速よりも大
きく設定する、即ち、原料供給口と非吸着質画分抜出口
との間の帯域を流下する液体の流速を循環工程の流速に
より近づけ、液体の分散、集液がより良く実施できる流
量に設定する。このような設定をすることにより、第1
の供給−抜出し工程での原料を供給する時間が、脱着剤
を供給する時間よりも短時間になることもある。換言す
れば、第1の供給−抜出し工程の所用時間は、脱着剤の
供給により吸着質画分を抜き出す操作を行うのに要する
時間に則して設定するのが実質的に有効である。
【0014】第2の供給−抜出し工程においては、原料
又は脱着剤のみを供給する。即ち第2の供給−抜出し工
程は、脱着剤供給量と抜出すべき吸着質画分量との差に
相当する原料、又は原料供給量と抜出すべき非吸着質画
分量との差に相当する脱着剤を供給する工程である。原
料及び脱着剤のいずれを供給するかは、この差の相関関
係を考慮して決められる。第2の供給−抜出し工程にお
いて吸着質画分を抜出す場合には、第1と第2の供給−
抜出し工程における原料の供給速度は同一とし、また第
2の供給−抜出し工程において非吸着質画分を抜出す場
合には、第1と第2の供給−抜出し工程における脱着剤
の供給速度を同一とするのが、これらの供給速度の制御
上有利である。すなわち、このようにすると原料及び脱
着剤の供給ポンプは常に一定流速で作動させればよいの
で、ポンプの流速制御系を簡略化できる。
【0015】本発明は、公知の擬似移動床による成分分
離と同じく、種々の吸着質及び非吸着質の混合物を、そ
れぞれ吸着質画分と非吸着質画分とに分画するのに適用
できるが、混合物に占める吸着質又は非吸着質の比率が
大きく、かつこの吸着質又は非吸着質を高収率で回収し
たい場合に有利に適用できる。例えば吸着質と非吸着質
との合計量に占める吸着質の割合が、80重量%以上の
原料から、吸着質の80%以上を吸着質画分中に回収し
たい場合には、本発明に従い、第2の供給−抜出し工程
で脱着剤を供給する方法によるのが好ましい。特開平2
−49159号公報に開示されている方法では、濃縮帯
域に流入する流速が著しく小さくなるので、濃縮帯域で
の分散不良を起こし易いが、本発明によれば分散不良を
回避できる。
【0016】また、一般に工業的なクロマトグラフィー
では非吸着質を高純度で回収することはないが、逆に非
吸着質を高純度で回収したい場合にも本発明を好適に適
用できる。何故ならばこの場合には、一般に吸着質画分
の抜出量を多くすることになるので、濃縮帯域に流入す
る流速が小さくなるからである。しかし本発明によれ
ば、濃縮帯域に流入させる流量は、第2の供給−抜出し
工程で脱着剤として供給すればよいので、高い分離効率
を達成できる。本発明により非吸着質を高純度で回収し
たい場合には、非吸着質画分に対する吸着質画分の比
(容量比)を、例えば1.1、特に1.3以上とするのが好ま
しい。
【0017】
【実施例】以下に実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。
【0018】実施例 カルシウム型の強酸性陽イオン交換樹脂を充填した単位
充填床(内径32mm、充填高さ約560mm)を4個、液
循環路を形成するように直列に接続して擬似移動床を構
成した。この装置を用いて粗ブドウ糖の水添により得た
ソルビトール水溶液から、水を脱着剤とするクロマトグ
ラフィーにより高純度のソルビトール水溶液を回収し
た。充填床の温度は65℃に保った。各工程の流量及び
継続時間は表−1の通りである。原料の組成及び定常状
態における吸着質画分及び非吸着質画分の組成を表−2
に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】吸着質画分への吸着質の回収率は85.2
%である。若し第1の供給−抜出し工程において脱着帯
域を流下してきた液体の一部を吸着質画分として抜出さ
ずに濃縮帯域に流入させ、代わりに第2の供給−抜出し
工程を廃止した態様で、かつ原料に対する水の供給比率
を同一として、吸着質の回収率がこの実施例と同じにな
るようにクロマトグラフィーを作ったならば、吸着質画
分の純度は96%程度に低下するであろう。
【0022】
【発明の効果】本発明の運転方法によれば、高い分離効
率で原料中の成分を分離することが出来、しかも少数の
単位充填床から成る疑似移動床でも優れた分離効率を達
成できるので、工業的に有用な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明を実施するのに好適な擬似移動
床の一例で4個の単位充填床から構成されてなる。
【図2】 図2は擬似移動床を構成する単位充填床の1
例である。
【符号の説明】
1〜4 単位充填床 5 循環ポンプ 21 液体流入管 22 液分散管 23 充填層 24 原料供給管 25 脱着剤供給管 26 集液装置 27 液体流出管 28 吸着質画分抜出管 29 非吸着質画分抜出管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に液体が循環し得るように構成さ
    れており、その液体の移動方向に沿って原料供給口、非
    吸着質画分抜出口、脱着剤供給口及び吸着質画分抜出口
    がこの順序で設けられていて、全体が原料供給口と非吸
    着画分抜出口との間を占める吸着帯域、非吸着質分画抜
    出口と脱着剤供給口との間を占める精製帯域、脱着剤供
    給口と吸着質画分抜出口との間を占める脱着帯域、及び
    吸着質画分抜出口と原料供給口との間を占める濃縮帯域
    に分割されており、且つそれぞれの供給口及び抜出口が
    順次下流の供給口及び抜出口に切替えられるように構成
    されている少なくとも4個の単位充填床から成る擬似移
    動床を用いて原料中の成分の分離を行う方法であって、
    (1) 原料供給口から原料を、脱着剤供給口から脱着
    剤をそれぞれ供給し、且つ非吸着質画分抜出口及び吸着
    質抜出口から床内を流下してきた液体をそれぞれの画分
    として全量抜出す第1の供給−抜出し工程、(2) 原
    料供給口から原料を供給し、且つ吸着質画分抜出口から
    床内を流下してきた液体を吸着質画分として全量抜出す
    か、又は脱着剤供給口から脱着剤を供給し、且つ非吸着
    質画分抜出口から床内を流下してきた液体を非吸着質画
    分として全量抜出す第2の供給−抜出し工程、(3)
    全ての供給口及び抜出口を閉鎖して、床内の液体を下流
    方向に移動させる循環工程の3工程から成る過程を行っ
    たのち供給口及び抜出口を順次下流のそれに切替えるこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の供給−抜出し工程におい
    て、液体が流れる帯域における液体の流速が、循環工程
    における液体の流速の30%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の供給−抜出し工程におい
    て、液体が流れる帯域における液体の流速が、循環工程
    における液体の流速の40%以上であることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 吸着質と非吸着質の合計量に占める吸着
    質の割合が80重量%以上の原料を用い、第2の供給−
    抜出し工程では脱着剤を供給して非吸着質画分を抜出
    し、かつ原料中の吸着質の80%以上を吸着質画分中に
    回収することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
    項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 非吸着質画分に対する吸着質画分の容量
    比が1.1以上であることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 擬似移動床が4個の単位充填床から構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    一項に記載の方法。
JP11176191A 1998-07-09 1999-06-23 擬似移動床の運転方法 Pending JP2000079301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11176191A JP2000079301A (ja) 1998-07-09 1999-06-23 擬似移動床の運転方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-208561 1998-07-09
JP20856198 1998-07-09
JP11176191A JP2000079301A (ja) 1998-07-09 1999-06-23 擬似移動床の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000079301A true JP2000079301A (ja) 2000-03-21

Family

ID=26497214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11176191A Pending JP2000079301A (ja) 1998-07-09 1999-06-23 擬似移動床の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000079301A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104978A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nippon Rensui Co Ltd 擬似移動床の運転方法
JP2017515803A (ja) * 2014-04-10 2017-06-15 アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー 擬似移動床式クロマトグラフィーを使用して、1,2,5,6−ヘキサンテトラオールをソルビトール水素化分解反応混合物から単離するためのプロセス
WO2019201465A1 (en) * 2018-04-20 2019-10-24 Propharma Group Europe B.V. Method for separation with simulated moving bed

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249159A (ja) * 1988-05-17 1990-02-19 Mitsubishi Kasei Techno Engineers Kk クロマト分離法
JPH02131104A (ja) * 1988-11-09 1990-05-18 Hitachi Techno Eng Co Ltd 連続収着装置
JPH06170112A (ja) * 1992-12-09 1994-06-21 Mitsubishi Kasei Eng Co クロマト分離法
JPH07232003A (ja) * 1993-12-27 1995-09-05 Mitsubishi Kasei Eng Co 擬似移動床を用いた3成分分離方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249159A (ja) * 1988-05-17 1990-02-19 Mitsubishi Kasei Techno Engineers Kk クロマト分離法
JPH02131104A (ja) * 1988-11-09 1990-05-18 Hitachi Techno Eng Co Ltd 連続収着装置
JPH06170112A (ja) * 1992-12-09 1994-06-21 Mitsubishi Kasei Eng Co クロマト分離法
JPH07232003A (ja) * 1993-12-27 1995-09-05 Mitsubishi Kasei Eng Co 擬似移動床を用いた3成分分離方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104978A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nippon Rensui Co Ltd 擬似移動床の運転方法
JP2017515803A (ja) * 2014-04-10 2017-06-15 アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー 擬似移動床式クロマトグラフィーを使用して、1,2,5,6−ヘキサンテトラオールをソルビトール水素化分解反応混合物から単離するためのプロセス
WO2019201465A1 (en) * 2018-04-20 2019-10-24 Propharma Group Europe B.V. Method for separation with simulated moving bed
US11642609B2 (en) 2018-04-20 2023-05-09 Propharma Group Europe B.V. Method for separation with simulated moving bed

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960010366B1 (ko) 크로마토 그래픽 분리 방법
SU984401A3 (ru) Способ выделени нормальных парафиновых углеводородов из смеси,содержащей изопарафиновые углеводороды
FI81267C (fi) Foerfarande foer separering av ett extrakt fraon ett raffinat.
US8465649B2 (en) Multicolumn sequential separation process
JPS5827789A (ja) ノ−マルパラフインの分離方法
US20130153500A1 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
JPH1066819A (ja) 圧力変化と4基の吸着器とを用いるガス相での吸着によるイソアルカン/n−アルカンの分離方法
WO2002042287A1 (fr) Methode de preparation par chromatographie de tocotrienol
US9017558B2 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
US8992779B2 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
US3992175A (en) Method of and device for chromatographic separation of fluid mixtures into fractions
JP2016515932A (ja) 擬似移動床吸着の際の移送ラインからの残留流体をフラッシングするためのシステムおよび方法
JP3277575B2 (ja) クロマト分離法
JP2000079301A (ja) 擬似移動床の運転方法
US20130158335A1 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
US20130153503A1 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
WO2013089920A2 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
US3520112A (en) Column for selective adsorption of hydrocarbons from mixtures
JPH0639205A (ja) 3成分分離用液体クロマト分離装置
JPH07106282B2 (ja) 多成分混合物の分離精製方法及び装置
US20130153502A1 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
KR20140108259A (ko) 시뮬레이팅된 이동식 베드 흡착을 이용하여 생성물을 회수하기 위한 시스템 및 프로세스
JPH0639206A (ja) 擬似移動床式液体クロマト分離装置
WO2013089929A2 (en) System and process for recovering products using simulated-moving-bed adsorption
WO2023052126A1 (en) Purification method and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100518