JP4587095B2 - 光学特性の測定装置 - Google Patents
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Description
本発明は、光学特性を精密に測定する装置に係わり、特に、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させるための位置変化部を備えた光学特性の測定装置に関するものである。
背景技術
光学特性の測定装置には、本出願人が特許出願を行ったものとして、第1受光部の受光レベルで照明光学系のピント調整を行い、第1受光部の出力から求めた光学特性(S)に基づき受光光学系のピント調整を行う装置が存在している。(特願平9−137630号)
また本出願人は、ハルトマン板として知られるビームの変換部材により、複数のビームを用いて光学特性を測定する装置を出願している。(特願平9−42940号)
しかしながら、高精度の測定をするために、高密度の開口のある変換部材を用いる必要となる。高密度の開口の変換部材では、1つの開口に対する光量が少なくなる。また、1つの開口が小さくなることにより、レンズの大きさが回折限界像と同じぐらいのオーダーになってしまうという欠点がある。その結果、隣り合うスポットとの位置関係により、スポットが特定できなくなるという問題点があった。
発明の開示
本発明は、第1光源が第1波長の光束を発し、第1照明光学系が、第1光源からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を照明し、第1受光光学系が、測定対象物に対し少なくとも一面を透過及び反射の少なくとも一方を行った光束を少なくとも9本のビームに変換するための変換部材を介して第1受光部に導き、位置変化部が、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させ、演算部が、光束の傾き角に対応する第1受光部からの第1信号に基づき、測定対象物の光学特性を求めることができる。
また本発明の位置変化部が、第1変換部材を直線移動及び回転移動のうち少なくとも1つの移動により、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させることもできる。
そして本発明の位置変化部が、第1変換部材を機械的構成及び光学的構成のうち少なくとも1つの構成に第1変換部材を移動させることもできる。
更に本発明の位置変化部が、第1変換部材を直線移動及び回転移動のうち少なくとも1つの移動により、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させることにより、変化前の変換ビームの略中間位置に、変化後の変換ビーム位置となる様にすることもできる。
また本発明の演算部が、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ被測定対象物の光学特性を演算し、それらの偏差に応じて処理を決定することもできる。
更に本発明の演算部が、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以上隔たっている際に、再度測定をし直す様にすることもできる。
そして本発明の演算部が、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以内である場合に、それらの平均値により測定結果を求めることもできる。
また本発明の演算部が、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以内である場合に、それら変化前後のデータを合成したデータに基づき測定結果を求める様にすることもできる。
更に本発明は、測定対象物を被検眼とし、測定対象物の少なくとも一面を角膜面とし、第1照明光学系が、角膜を照明し、第1受光光学系が、角膜面で反射された光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光し、演算部は、対象物の光学特性として被検眼の角膜形状を求めることもできる。
そして本発明は、測定対象物を被検眼とし、測定対象物の少なくとも一面を網膜とし、第1照明光学系が、網膜を照明し、第1受光光学系が、網膜で反射された光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光し、演算部は、対象物の光学特性として被検眼の屈折力を求めることもできる。
また本発明は、測定対象物を光学レンズとし、第1照明光学系が、光学レンズを通過又は反射する様な照明光束を照明し、第1受光光学系が、光学レンズを通過又は反射した照明光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光することもできる。
更に本発明は、第1変換部材が、少なくとも2種類設けられ、直線移動又は回転移動により、一方の第1変換部材から他方の第1変換部材に交換され、交換された第1変換部材が、光路中に挿入することもできる。
発明を実施するための最良な状態
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
[第1実施例]
本発明の第1実施例である眼特性測定装置10000は、図1及び図2に示す様に、第1波長の光束を発するための第1の光源部100と、第1の光源部100からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を、その照明条件を変化可能に照明するための第1照明光学系200Aと、被検眼網膜から反射して戻ってくる光束の一部を、反射光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材400を介して第1受光部510に導くための第1受光光学系300Aと、被検眼網膜から反射して戻ってくる第2光束を第2受光部520に導くための第2受光光学系300Bと、光束の傾き角に対応する第1受光部510からの第1信号に基づき、被検眼の光学特性を求めるための演算部600とから構成されている。
そして演算部600が、制御部610を含む全体の制御を司っている。更に、制御部610は、第1受光部510、第2受光部520、第3受光部530からの信号▲4▼、▲7▼、(10)からの信号を受け取り、第1の光源部100乃至第4の光源部140の駆動及び、第1駆動部910乃至第3駆動部930の駆動を司るとともに、表示部700、メモリ800の制御を行う。
第1の光源部100は、空間コヒーレンスが高く、時間コヒーレンスは高くないものが望ましい。本第1実施例の第1の光源部100には、SLDが採用されており、輝度が高い点光源を得ることができる。
また、本第1実施例の第1の光源部100は、SLDに限られるものではなく、レーザーの様に空間、時間ともコヒーレンスが高いものでも、回転拡散板などを挿入することにより、適度に時間コヒーレンスを下げることで利用できる。
そして、LEDの様に、空間、時間ともコヒーレンスが高くないものでも、光量さえ充分であれば、ピンホール等を光路の光源の位置に挿入することで、使用可能になる。
本第1実施例の照明用の第1の光源部100の波長は、赤外域の波長、例えば780nmを使用することができる。
第1照明光学系200Aは、第1の光源部100からの光束で被検眼眼底上で微小な領域を照明するためのものである。第1照明光学系200Aは、第1のコリメータレンズ210と第1の集光レンズ220bを通過し、シリンドカルレンズ220aによって被検眼の乱視を補正した上で、一旦収束させた後、対物レンズ310を介して、被検眼を照明するものである。
第1受光光学系300Aは、被検眼網膜から反射して戻ってくる光束を受光し第1受光部510に導くためのものである。第1受光光学系300Aは、第1のアフォーカルレンズ310と、受光部300Bとから構成されている。また、受光部300Bは、第2のコリメートレンズ320と、第1のビームスプリッタ330と、反射光束を少なくとも9本のビームに変換するための変換部材400とから構成されている。
また、第1受光光学系300Aには、第1のビームスプリッタ330が挿入されており、第1照明光学系200Aからの光を被検眼1000に送光し、反射光を透過させる様に構成されている。
第1受光部510は、変換部材400を通過した第1の受光光学系300Aからの光を受光し、第1信号を生成するためのものである。
第1の光源部100と眼底が共役となっており、眼底と第1受光部510とが共役となっている。更に、変換部材400と瞳孔も共役となっている。
即ち、第1のアフォーカルレンズ310の前側焦点は、被検査対象物である被検眼前眼部と略一致している。
そして、第1照明光学系200Aと第1受光光学系300Aとは、第1の光源部100からの光束が集光する点で反射されたとして、その反射光による第1受光部510での信号ピークが最大となる関係を維持して、連動して移動し、第1受光部510での信号ピークが強くなる方向に移動し、強度が最大となる位置で停止する様に構成されている。この結果、第1の光源部100からの光束が、被検眼上で集光することとなる。
次に、変換部材400について説明する。
第1受光光学系300Aに配置された変換部材400は、反射光束を複数のビームに変換する波面変換部材である。本第1実施例の変換部材400には、光軸と直交する面内に配置された複数のマイクロフレネルレンズが採用されている。
測定対象部を球面成分と3次の非点収差以外のその他の高次収差まで測定するためには、測定対象物を介した少なくとも17本のビームで測定する必要がある。従って変換部材を移動させて少なくとも、17本のビームを形成するためには、その変換部材が少なくとも9本のビームに変換されていて、移動の前後で計18本のビームで測定することで足りる。変換部材の一例を図3a、図3bで示す。何れも中心の開口が光学系の光軸に一致して配置される。
ここでマイクロフレネルレンズについて詳細に説明する。
マイクロフレネルレンズは波長ごとの高さピッチの輪帯をもち、集光点と平行な出射に最適化されたブレーズを持つ光学素子である。ここで利用することのできるマイクロフレネルレンズは、例えば、半導体微細加工技術を応用した8レベルの光路長差をつけたもので、98%の集光効率を実現できる。
眼底からの反射光は、第1のアフォーカルレンズ310及び第2のシリンダーレンズ320を通過し、変換部材400を介して、第1受光部510上に集光する。
また変換部材400は、少なくとも9個の領域に分けられた各領域において、収束作用を行うマイクロレンズ部と透過作用を行う開口部分で構成することも可能である。
本第1実施例の変換部材400は、反射光束を少なくとも9本以上のビームに変換する波面変換部材から構成されている。
次に第1受光部510は、変換部材400で変換された複数のビームを受光するためのものであり、本第1実施例では、リードアウトノイズの少ないCCDが採用されている。CCDは、他に低ノイズタイプの一般的なものから測定用の2000*2000素子の冷却CCD等、何れのタイプのものが使用できる。
低ノイズタイプのCCDとそのドライバーからの画像信号出力は、適応した画像入力ボードを使用することで簡単に実現することができる。
そして第1受光光学系300Aは、被検眼虹彩と変換部材400と略共役な関係を形成している。
また、受光光学系300には、第1のビームスプリッタ330が挿入されており、照明光学系200からの光を被検眼1000に送光し、反射光を透過させる様に構成されている。
更に、対象物である被検眼1000と光学特性測定装置10000との作動距離を調整する作動距離調整光学系、対象物である被検眼1000と光学特性測定装置10000との光軸と直交方向の位置関係を調整するアライメント光学系、及び対象物を照明するための第2照明光学系が設けられている。
アライメントは、次の様に行われる。第2の光源部110からの光束を集光レンズ370、ビームスプリッター350、340、対物レンズ310を介して対象物である被検眼1000を略平行な光束で照明する。被検眼角膜で反射した反射光束は、あたかも角膜曲率半径の1/2の点から射出したような発散光束で射出される。この発散光束は、対物レンズ310、ビームスプリッター350、340及び集光レンズ370を介して第2受光部520でスポット像として受光される。第2受光部520上でスポット像が光軸上から外れている場合には、これが光軸上にくる様に光学特性測定装置10000本体を上下左右に移動調整する。第2受光部520上でスポット像が光軸上に一致したときに、アライメント調整が完了する。
第2の光源部110の波長は、第1の光源部100の波長と異なり、これよりも長い波長、例えば940nmが選択できる。
ビームスプリッター340が、第1の光源部100の波長を透過し、第2の光源部110の波長を反射するようなダイクロイックミラーで形成することにより、互いの光束がもう一方の光学系に入りノイズとなることを防止できる。
スポット像が光軸上にくれば、アライメント調整は完了する。また、第3の光源部120により被検眼前眼部を照明することにより、被検眼像が前記第2受光部520上に形成されるので、この前眼部像を利用して瞳中心が光軸と一致するようにアライメント調整を行うこともできる。
次に、作動距離調整は、第4の光源部130から射出された光軸付近の平行な光束を対象物に向けて照射し、対象物である被検眼から反射された光を集光レンズ531を介して第3受光部530により受光することにより行われる。第3受光部530は、第4の光源部130と光軸と第3受光部530とを含む面内の光束位置の変化を検出できるものであれば足り、例えば、その面内に配置した一次元CCDやポジションセンシングディバイス(PSD)により構成することができる。
被検眼が適正作動距離にある場合には、第3受光部530の光軸上に第4の光源部130からのスポット像が形成され、適正作動距離から前後に外れたときには、それぞれ光軸より上又は下にスポット像が形成されることとなる。
ここで、光学特性測定装置10000の電気的な構成を図2に基づいて説明する。眼特性測定装置10000の電気的な構成は、演算部600と、制御部610と、表示部700と、メモリ800と、第1の駆動部910と、第2の駆動部920と、第3の駆動部920とから構成されている。
制御部610は、演算部600からの制御信号に基づいて、第1の光源部100の点灯、消灯を制御したり、第1の駆動部910と第2の駆動部920と第3の駆動部930を制御するためのものである。
第1の駆動部910は、演算部600に入力された第1受光部510からの信号に基づいて、第1照明光学系200A全体を光軸方向に移動させ、又は第1照明系200Aの第1のシリンダーレンズ220aを光軸周りに回転調節させるためのものである、第1の駆動部910は適宜のレンズ移動手段を駆動させて、照明光学系200Aの移動、調節が行われる様に構成されている。
第2の駆動部920は、演算部600に入力された第1受光部510からの信号に基づいて、受光光学系300A全体を光軸方向に移動させるためのものである。第2の駆動部920は、適宜のレンズ移動手段を駆動させて、受光光学系300Aの移動、調節が行われる様に構成されている。
第3の駆動部930は、演算部600からの制御信号に基づいて、適宜の回転又は移動手段を駆動させて変換部材400を光軸を中心に、又は光軸と平行な軸回りに、回転又は光軸と直交方向に移動させるためのものである。第3の駆動部930と適宜の回転又は移動手段とが、位置変換部に該当するものである。
即ち位置変換部は、変換部材400の変換するビームの位置を変化させるためのものである。そして本実施例の位置変化部は、機械的構成から形成されているものに該当する。
なお、変換部材400を光軸を中心に回転又は、光軸と直交方向に移動させる原理は、後述する。
次に、光学特性測定装置10000の具体的な測定方法を図4に基づいて説明する。
ステップ1(以下、S1と略する)で、測定を開始する。次にS2では、第1受光部510から画像データを取得する。そしてS3の第1チェックは、変換部材400の移動の前後で測定対象物が移動したかどうかを、第2受光部520上の対象物の像の観察等で判断し、又、第1受光光学系300Aの変換部材400の中心の開口を通過した光束の受光位置が変化したかどうかで判断するものである。
ここで、S3の内容を図5に基づいて説明する。まず、S3aで対象物移動による判定を行うか否かを判断し、この判断を行う場合には、S3bに進み、この判断を行わない場合は、S3cに進む。即ち、S2で画像を取得した後、S3aで対象物の移動を判定するかどうかを判断する。対象物の移動を判定する場合には、S3bで、測定の前後において第2受光部520の出力信号を利用して被検眼角膜からの反射光束によるスポット像が光軸から移動したかどうかを判断し、その移動量が所定値よりも小さいかどうかを判定する。
S3bで、対象物の移動量が所定値よりも大きい場合には、S2へ戻り、再び画像を取得した上で、S3のチェックを繰り返す。
S3bで、対象物の移動量が所定値よりも小さい場合には、S3cに進む。S3cでは、変換部材400(ハルトマン板)の移動の際に対象物が移動したかどうかを変換部材400(ハルトマン板)の中心の開口を通過した光束を用いて判定するかどうかを判断する。
なおS3cで、中心開口位置による判定をしない場合には、チェック1YESに進み、判定を行う場合にはS3dに進む。
S3dでは、変換部材400の開口又はレンズ部の内、変換部材400の前後において、その位置が変わらないものを通過した光束を利用して行われる。例えば、光軸以外で光軸に平行な軸回りに変換部材400を回転する場合には、回転中心にある開口部分通過する光束を利用し、直線運動させる場合には、変化の前後で同じ位置となる開口を通過する光束を利用して判定することができる。
S3dでは、所定の開口を通過した光束位置が、変換部材の移動の前後で大きく変化したどうかを判断し、大きく変化した場合には、S2へ戻り(チェック1No)、再び画像を取得した上で、S3のチェックを繰り返す。S3dで、所定の開口を通過した光束位置が、大きく変化をしていない場合には、S3’(チェック1YES)に進み所定枚数分のデータが取れたかどうかを判断する。
S3d’で、所定枚数分のデータが取れたと判断した場合には、S4に進み、重心位置を検出する。この重心位置は、例えば、投影される光束が受光面において複数の画素上に投影される様にし、各画素の光束の強度を参考にして重心位置を求めることもできる。この様に重心の計算をすることにより、素子の1/10以下の測定位置精度を確保することができる。
S3’で、所定の回転データが得られていない場合には、S5に進み、第3の駆動部930を駆動させて変換部材400を回転又は移動させる。そしてS2に戻る様に構成されている。
次にS6では、イメージローテータ900を使用するか否かを判断する。ここで、使用しない場合には、S7に進み、変換部材400の各回転又は移動前後でゼルニケ係数の算出を行う。なお、ゼルニケ係数の算出は、後述する第4式及び第5式に基づいて演算部600が演算する。
ここで、i番目の画像からのゼルニケ係数を(Cnm)iとする。S7で全ての画像から(Cnm)iを計算する。
そしてS6で、イメージローテータ900を使用する場合には、S8に進み、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う様になっている。なお、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う動作は、後述する変形例で詳細に説明する。そしてS8で、スポット像を光軸を中心に回転又は光軸と直交方向に移動の補正を行った後、S7に進む様に構成されている。
S7では、各回転(移動)位置でのゼルニケ係数(後述する第4式、第5式に示す)を算出する。S7でゼルニケ係数の算出が終わるとS9に進む。S9では、変換部材400の変化の前後での被検眼1000の移動を、ゼルニケ係数に基づき、チルト成分、球面成分及び非点収差のファクターから判断する。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも大きい場合には、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも小さい場合には、S10に進み、各回転(又は移動)位置のゼルニケ係数の平均値を算出する。
ここで、S9の判断の内容を図6に基づいて詳述する。
S9aでは、求められたゼルニケ係数に基づき変換部材400の移動の前後において、対象物が移動したかの判定を行うかどうかが判断される。S9aで、この判断を行う場合には、S9bに進み、S9aで、この判断を行わない場合は、S9cに進む。
S9bでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、チルト成分を示すゼルニケ項Z10、Z11のRMS値(二乗平均値)を用いて、そのチルト成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。チルト成分に対するゼルニケ項Z10、Z11の係数はC10、C11で,合計のRMS値は、
RMS1=(C10 2/4+C11 2/4)0.5
で現される。
S9bで、このチルト成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9bで、このチルト成分が所定値内であれば、S9cに進む。
S9cでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。
S9cで、この判断を行う場合には、S9dに進み、S9cで、この判断を行わない場合は、S9eに進む。
S9dでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
S9dの判定は、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、球面成分を示すゼルニケ項Z21のRMS値(二乗平均値)を用いて、その球面成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。球面成分に対するゼルニケ項Z21の係数はC21で、合計のRMS値は、
RMS21=C21/30.5
で現される。
S9dで、この球面成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9dで、この球面成分が所定値内であれば、S9eに進む。
S9eでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。S9eで、この判断を行う場合には、S9fに進み、S9eで、この判断を行わない場合は、S10に進む。
S9fでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
そしてS9fでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、円柱成分(C)と円柱軸成分(Ax)を示すゼルニケ項Z20とZ22の合計のRMS値(二乗平均値、円柱成分の大きさ)を求める。
ゼルニケ展開の係数をCijとすると、円柱成分に対するゼルニケ項Z20の係数はC20で、合計のRMS値は、
(円柱成分)=(C20 2/6+C22 2/6)0.5
で表される。
円柱軸成分(Ax)は、
Ax=1/2arctan(C20/C22)
で現される。
S9fで、この円柱成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9fで、この円柱成分が所定値内であれば、S10に進む。
S10では、各回転(又は移動)位置でのゼルニケ係数の平均値を算出する。
そしてS11では、第1照明光学系200A全体と受光部300Bの移動量と、ゼルニケ多項式から演算された(S、C、Ax、SA、Coma、・・・・・)等を表示部700に表示する。S11で演算結果を表示後に、S12に進み、測定を終了する。
「第1実施例の測定方法の変形例」
第1実施例の変形例である光学特性測定装置10001は、図7に示す様に、第1波長の光束を発するための第1の光源部100と、第1の光源部100からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を、その照明条件を変化可能に照明するための第1照明光学系200Aと、被検眼網膜から反射して戻ってくる光束の一部を、反射光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材400を介して第1受光部510に導くための第1受光光学系300Aと、光束の傾き角に対応する第1受光部510からの第1信号に基づき、被検眼の光学特性を求めるための演算部600と、イメージローテーター900とから構成されている。
第1受光光学系300Aは、被検眼網膜から反射して戻ってくる光束を受光し第1受光部510に導くためのものである。第1受光光学系300Aは、第1のアフォーカルレンズ310と、第1のビームスプリッタ330と、受光部300Bとから構成されている。また、受光部300Bは、第1のコリメートレンズ320と、イメージローテーター900と、反射光束を少なくとも17本のビームに変換するための変換部材400とから構成されている。
イメージローテーター900は、スポット像を回転又は移動させるためのものである。本第1変形例では、適宜のイメージローテータ駆動手段により、イメージローテーター900が回転又は移動する様に構成されている。
従って第3の駆動部930が、変換部材400を回転又は移動させる構成に代えて、本第1変形例では、第3の駆動部930は、演算部600に制御信号に基づいて、イメージローテータ駆動手段を制御駆動し、イメージローテーター900を回転又は移動させる様に構成されている。なお、イメージローテータ駆動手段は、例えば、ステップモータや、ピエゾ素子等を利用することもできる。
そして、第3の駆動部930とイメージローテータ駆動手段とは、位置変換部に該当するものである。また本第1実施例の変形例の位置変化部は、光学的構成に該当するものである。
なお、その他の構成、作用等は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
[第2実施例]
本発明の第2実施例の光学的構成は、第1実施例と同様であるが、測定方法が異なるので、具体的な測定方法を詳細に説明する。
次に、第2実施例の具体的な測定方法を図8に基づいて説明する。
ステップ1(以下、S1と略する)で、測定を開始する。次にS2では、第1受光部510から画像データを取得する。そしてS3では、所定の回転データが得られたか否かを判断し、所定の回転データが得られている場合には、S4に進む。S4では重心位置を検出する。この重心位置は、例えば、投影される光束が受光面において複数の画素上に投影される様にし、各画素の光束の強度を参考にして重心位置を求めることもできる。この様に重心の計算をすることにより、素子の1/10以下の測定位置精度を確保することができる。
S3で、所定の回転データが得られていない場合には、S5に進み、第3の駆動部930を駆動させて変換部材400を回転又は移動させる。そしてS2に戻る様に構成されている。
次にS6では、イメージローテータ900を使用するか否かを判断する。ここで、使用しない場合には、S7に進み、変換部材400の回転又は移動後のゼルニケ係数の算出を行う。なお、ゼルニケ係数の算出は、後述する第4式及び第5式に基づいて演算部600が演算する。
ここで、i番目の画像からのゼルニケ係数を(Cnm)iとする。S7で全ての画像から(Cnm)iを計算する。
そしてS6で、イメージローテータ900を使用する場合には、S8に進み、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う様になっている。なお、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う動作は、後述する変形例で詳細に説明する。そしてS8で、スポット像を回転又は移動補正を行った後、S7に進む様に構成されている。
S7では、各回転(移動)位置でのゼルニケ係数(後述する第4式、第5式に示す)を算出する。S7でゼルニケ係数の算出が終わるとS9に進む。S9では、変換部材400の変化の前後での被検眼1000の移動を、ゼルニケ係数に基づき、チルト成分、球面成分及び非点収差のファクターから判断する。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも大きい場合には、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも小さい場合には、S10に進み、画像毎のTilt成分(defocus)を演算する。
S9aでは、求められたゼルニケ係数に基づき変換部材400の移動の前後において、対象物が移動したかの判定を行うかどうかが判断される。S9aで、この判断を行う場合には、S9bに進み、S9aで、この判断を行わない場合は、S9cに進む。
S9bでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、チルト成分を示すゼルニケ項Z10、Z11のRMS値(二乗平均値)を用いて、そのチルト成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。チルト成分に対するゼルニケ項Z10、Z11の係数はC10、C11で,合計のRMS値は、
RMS1=(C10 2/4+C11 2/4)0.5
で現される。
S9bで、このチルト成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9bで、このチルト成分が所定値内であれば、S9cに進む。
S9cでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。
S9cで、この判断を行う場合には、S9dに進み、S9cで、この判断を行わない場合は、S9eに進む。
S9dでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
S9dの判定は、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、球面成分を示すゼルニケ項Z21のRMS値(二乗平均値)を用いて、その球面成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。球面成分に対するゼルニケ項Z21の係数はC21で、合計のRMS値は、
RMS21=C21/30.5
で現される。
S9dで、この球面成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9dで、この球面成分が所定値内であれば、S9eに進む。
S9eでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。S9eで、この判断を行う場合には、S9fに進み、S9eで、この判断を行わない場合は、S10に進む。
S9fでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
そしてS9fでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、円柱成分(C)と円柱軸成分(Ax)を示すゼルニケ項Z20とZ22の合計のRMS値(二乗平均値、円柱成分の大きさ)を求める。
ゼルニケ展開の係数をCijとすると、円柱成分に対するゼルニケ項Z20の係数はC20で、合計のRMS値は、
(円柱成分)=(C20 2/6+C22 2/6)0.5
で表される。
円柱軸成分(Ax)は、
Ax=1/2arctan(C20/C22)
で現される。
S9fで、この円柱成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9fで、この円柱成分が所定値内であれば、S10に進む。
S10では、各回転(又は移動)位置でのゼルニケ係数の平均値を算出する。
そしてS11では、Tilt成分(defocus)をさしひいたスポットの位置を求める。これにより、重心位置の補正を行うことができる。次にS12では、各スポット位置を統合する。
更にS13では、全部の点を利用してゼルニケ係数の算出を行う。このゼルニケ係数は、後述する第4式及び第5式に基づいて演算部600が演算する。
そしてS14では、第1照明光学系200A全体と受光部300Bの移動量と、ゼルニケ多項式から演算された(S、C、Ax、SA、Coma、・・・・・)等を表示部700に表示する。S15で演算結果を表示後に、S12に進み、測定を終了する。
なお、その他の構成、作用等は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
[第3実施例]
本発明の第3実施例の光学的構成は、第1実施例と同様であるが、測定方法が異なるので、具体的な測定方法を詳細に説明する。
次に、第3実施例の具体的な測定方法を図9に基づいて説明する。
ステップ1(以下、S1と略する)で、測定を開始する。次にS2では、第1受光部510から画像データを取得する。そしてS3では、所定の回転データが得られたか否かを判断し、所定の回転データが得られている場合には、S4に進む。S4では重心位置を検出する。この重心位置は、例えば、投影される光束が受光面において複数の画素上に投影される様にし、各画素の光束の強度を参考にして重心位置を求めることもできる。この様に重心の計算をすることにより、素子の1/10以下の測定位置精度を確保することができる。
S3で、所定の回転データが得られていない場合には、S5に進み、第3の駆動部930を駆動させて変換部材400を回転又は移動させる。そしてS2に戻る様に構成されている。
次にS6では、イメージローテータ900を使用するか否かを判断する。ここで、使用しない場合には、S7に進み、変換部材400の回転又は移動後のゼルニケ係数の算出を行う。なお、ゼルニケ係数の算出は、後述する第4式及び第5式に基づいて演算部600が演算する。
ここで、i番目の画像からのゼルニケ係数を(Cnm)iとする。S7で全ての画像から(Cnm)iを計算する。
そしてS6で、イメージローテータ900を使用する場合には、S8に進み、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う様になっている。なお、イメージローテータ900を利用して、スポット像を回転又は移動補正を行う動作は、後述する変形例で詳細に説明する。そしてS8で、スポット像を回転又は移動補正を行った後、S7に進む様に構成されている。
S7では、各回転(移動)位置でのゼルニケ係数(後述する第4式、第5式に示す)を算出する。S7でゼルニケ係数の算出が終わるとS9に進む。S9では、変換部材400の変化の前後での被検眼1000の移動を、ゼルニケ係数に基づき、チルト成分、球面成分及び非点収差のファクターから判断する。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも大きい場合には、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9での判断の結果、対象物の移動量が所定値よりも小さい場合には、S10に進み、計算モードの選択を行う。S10では、(1)のゼルニケ平均モードと、(2)のスポット合成モードとの選択を行う。
S9aでは、求められたゼルニケ係数に基づき変換部材400の移動の前後において、対象物が移動したかの判定を行うかどうかが判断される。S9aで、この判断を行う場合には、S9bに進み、S9aで、この判断を行わない場合は、S9cに進む。
S9bでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、チルト成分を示すゼルニケ項Z10、Z11のRMS値(二乗平均値)を用いて、そのチルト成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。チルト成分に対するゼルニケ項Z10、Z11の係数はC10、C11で,合計のRMS値は、
RMS1=(C10 2/4+C11 2/4)0.5
で現される。
S9bで、このチルト成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9bで、このチルト成分が所定値内であれば、S9cに進む。
S9cでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。
S9cで、この判断を行う場合には、S9dに進み、S9cで、この判断を行わない場合は、S9eに進む。
S9dでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の球面成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
S9dの判定は、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、球面成分を示すゼルニケ項Z21のRMS値(二乗平均値)を用いて、その球面成分である対象物の移動量を判断する。ゼルニケ展開の係数をCijとする。球面成分に対するゼルニケ項Z21の係数はC21で、合計のRMS値は、
RMS21=C21/30.5
で現される。
S9dで、この球面成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9dで、この球面成分が所定値内であれば、S9eに進む。
S9eでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行うかどうかが判断される。S9eで、この判断を行う場合には、S9fに進み、S9eで、この判断を行わない場合は、S10に進む。
S9fでは、求められたゼルニケ係数に基づき、変換部材400の移動の前後において、対象物の非点収差成分が、変換部材400の移動の前後により、所定値以内に収まっているかの判定を行う。
そしてS9fでは、ゼルニケ係数(Cnm)iの内、円柱成分(C)と円柱軸成分(Ax)を示すゼルニケ項Z20とZ22の合計のRMS値(二乗平均値、円柱成分の大きさ)を求める。
ゼルニケ展開の係数をCijとすると、円柱成分に対するゼルニケ項Z20の係数はC20で、合計のRMS値は、
(円柱成分)=(C20 2/6+C22 2/6)0.5
で表される。
円柱軸成分(Ax)は、
Ax=1/2arctan(C20/C22)
で現される。
S9fで、この円柱成分が所定値内でなければ、S2へ戻り、再び画像を取得した上でその後の処理を繰り返す。S9fで、この円柱成分が所定値内であれば、S10に進む。
S10で、(1)のゼルニケ平均モードを選択した場合には、S11に進み、S11では、各回転(又は移動)位置のゼルニケ係数の平均値を算出する。そしてS11で、ゼルニケ係数の平均値を算出後にS12進み、S12では、第1照明光学系200A全体と受光部300Bの移動量と、ゼルニケ多項式から演算された(S、C、Ax、SA、Coma、・・・・・)等を表示部700に表示する。
S10で、(2)のスポット合成モードを選択した場合には、S13に進み、画像毎のTilt成分(defocus)を演算する。
そしてS14では、Tilt成分(defocus)をさしひいたスポットの位置を求める。これにより、重心位置の補正を行うことができる。次にS15では、各スポット位置を統合する。
更にS16では、全部の点を利用してゼルニケ係数の算出を行う。このゼルニケ係数は、後述する第4式及び第5式に基づいて演算部600が演算する。
そしてS15でゼルニケ係数の算出後、S12に進み、S12では、第1照明光学系200A全体と受光部300Bの移動量と、ゼルニケ多項式から演算された(S、C、Ax、SA、Coma、・・・・・)等を表示部700に表示する。S12で演算結果を表示後に、S17に進み、測定を終了する。
なお、その他の構成、作用等は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
[第4実施例]
本発明の第4実施例の光学特性測定装置20000は、角膜を測定する場合の光学的構成である。図10に示す様に光学的構成は、第1実施例と同様であり、角膜が測定可能に構成されている。
図10を参照しながら、第1実施例と相違する点を中心に説明する。
受光光学系においては、作動距離光学系である第3受光部530の出力により適切な作動距離調整及びアライメント光学系の第2受光部520の出力により、適切なアライメント調整がなされた状態で、第1受光部510は、被検眼角膜の曲率中心と対物レンズ310及びコリメートレンズ320を介して共役関係となるように配置されている。
第1アフォーカルレンズ310の前側焦点位置は、第1実施例とは異なり、被検眼角膜と略一致している。
また同様に適切な作動距離及び適切なアライメント調整がなされた状態で、第1照明光学系200Aの照明光束が被検眼1000の角膜の曲率中心に向かって収束するように第1受光光学系300Aを移動・調整する。正しく、第1照明光学系200Aの照明光束が被検眼1000の角膜の曲率中心に向かって収束しているかどうかは、第1照明光学系200Aを光軸方向に微動させ、その前後で、第1受光部510の出力が最大となるように、移動・調整が行われる。
角膜形状は、まず適切な作動距離調整がなされた状態で、第1照明光学系200Aからの光束が角膜曲率中心に収束するように、第1照明光学系200A及びこれと連動して第1受光光学系300Aを移動させ、第1受光光学系300Aの第1受光部510の出力が最大となったときの、角膜頂点位置と第1受光光学系300Aの収束位置までの距離が角膜の曲率半径に対応することとなる。
即ち、作動距離調整が完了したこととなる。
本第4実施例での具体的な測定方法・手順に関しては、第1実施例で説明した図4と略同様のため、その詳細な説明は省略する。
求められたゼルニケ多項式が角膜の光学的特性(形状、曲率半径、パワーなど)を現すこととなる。
なお、その他の構成、作用等は、第1実施例と同様であるから説明を省略する。
[第5実施例]
本発明の第5実施例の光学特性測定装置30000は、光学レンズの特性を測定する場合の光学的構成である。図11に示すように光源600からの光束をコリメータレンズ610で略平行光束にし、被測定レンズ620を通過し、被測定レンズ620の光学特性によって収束又は拡散された光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材630を介して第1受光部640から構成されている。
この第1変換部材630は、回転又は、移動を行い第1変換部材630の開口位置がその開口位置間を内挿するような位置関係で移動するように第1実施例に記載されたものと同様に構成される。
また、電気信号処理は、図12に示す様に、演算部600が、第1受光部510、第2受光部520、第3受光部530からの信号▲4▼、▲7▼、(10)からの信号を受け取り、第1の光源部100乃至第4の光源部130の駆動及び、第1駆動部910乃至第3駆動部930の駆動を司るとともに、表示部700、メモリ800の制御演算を行う。
制御部610は、第1駆動部910を介して第1照明光学系200Aを光軸方向に移動し、第1照明光学系200Aから射出した光束が対物レンズを介して被測定眼角膜の略曲率中心に向けて集光させたり、被測定眼1000の乱視成分を矯正する様にシリンドリカルレンズを回動させる。
また制御部610は、第2駆動部920を介して第1照明光学系200Aを光軸方向に移動し、第1照明光学系200Aから射出した光束が対物レンズを介して被測定眼角膜の略曲率中心に向けて集光させたり、被測定眼1000の乱視成分を矯正する様にシリンドリカルレンズを回動させる。
次に、具体的な測定方法について、図13に基づき説明する。S1からS10までの作業は、図4と共通であるのでその詳細は省略する。
そしてS11では、演算されたゼルニケ係数をもとに、波面構築を行う。即ち、測定対象物を通した光の波面をW(X、Y)とし、ゼルニケ係数で表現をすると、数3の様に表される。また、主曲率κ1、κ2および主方向ベクトルe(κ1)、e(κ2)は、数7で与えられる。
主曲率κ1又はκ2の分布がレンズの球面度数分布に、κ1とκ2の差が円柱度数分布にそれぞれ相当している。上記計算を行った後、度数分布を図14に示す様にグラフィック表示を行う。
[第6実施例]
本発明の第5実施例の光学特性測定装置40000は、光学レンズの特性、特に、レンズ表面の形状を表面からの反射光によって測定する場合の光学的構成である。図15に示す光学的構成は、図1及び図10に示すものと基本的に略同一であるため、その詳細説明は省略する。
第1照明光学系200Aは、第1の光源部100からの光束で被検眼眼底上で微小な領域を照明するためのものである。第1照明光学系200Aは、第1のコリメータレンズ210aと第1の集光レンズ210bを通過し、一旦収束させた後、対物レンズ310を介して、略被測定レンズ表面の曲率中心に向けて照射するものである。第1照明光学系200Aは、被測定レンズ620の光学特性によってその表面から反射した反射光は、対物レンズ310で集光され、コリメータレンズ610により略平行光束とされ、少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材630を介して第1受光部640にて受光される様に構成されている。
この第1変換部材630は、回転又は移動を行い第1変換部材630の開口位置がその開口位置間を挿入する様な位置関係で移動する様に、第1実施例に記載されたものと同様に構成される。
また電気信号処理は、図16に示す様に、演算部が、第1受光部600から信号▲4▼からの信号を受け取り、第1の光源部100の駆動及び、第1駆動部910乃至第3駆動部930を介して第1照明光学系200A、第1受光光学系300Aの移動及び変換部材の移動や回転の駆動を司ると共に、表示部700、メモリ800の制御演算を行う。
本第6実施例での具体的な測定方法・手順に関しては、他の実施例と基本的に同じであるため、その詳細な説明は省略する。
「測定原理」
ここで、第1受光部510で得られた光束の傾き角に基づいて被検眼1000の光学特性を求めるための演算部600の動作原理について詳細に説明する。
本発明によって測定されるものは、眼の波面収差である。
変換部材400の縦横の座標をX、Yとし、第1受光部510の縦横座標をx、yとすれば、
一般に第3式で表される波面W(X、Y)は、下記の第1式と第2式の関係で結び付けられる。
そこで、第3式の両辺を、変換部材400上の座標X、Yでそれぞれ微分し、第1式と第2式の左辺に代入すると、Cijの多項式を得ることができる。
なお、第3式のZijは、ゼルニケの多項式と呼ばれるものであり、下記の第4式と第5式で表されるものである。
そして、下記の第6式の自乗誤差を最小にすることにより、未知量のCijを求めることができる。
以上の様に求められたCijを利用することにより、眼の光学的に重要なパラメータとして利用することができる。
ここで、ゼルニケの多項式の意味を示す。
Z10、Z11 ティルト
Z21 デフォーカス
Z20、Z22 3次非点収差
Z30、Z33 矢状収差
Z31、Z32 3次コマ収差
Z42 3次球面収差
Z41、Z43 3次非点収差
Z52、Z53 5次コマ収差
Z63 5次球面収差
Z84 7次球面収差
次に、変換部材400の回転及び移動について、詳細に説明する。
「移動」
まず、変換部材400の移動について図17に基づいて説明する。
ここで6角レンズの場合では、レンズ中心は、挟み角が60度のアフィン座標の格子点に存在する。レンズのアフィン軸上の間隔を1になる様に正規化する。a軸及びb軸において、
0<a<1、 0<b<1、
の範囲で平行移動を考えればよい。
適当な1次元だけを考えた場合には、移動のための分割数(ステップ数)をNとすれば、移動量は、
(△a、△b)=(n/N、m/N)
但し、(0≦n<N、 0≦m<N)である。
移動回数は、N*N−1となる。なお原点出しを含めると、移動回数は、N*N回となり、測定点の数はN*N点となる。
また、別の平行移動の方法として図18(a)から図18(b)に移動し、更に、図18(c)の様に移動する方法もある。
また4角レンズの場合には、挟み角を90度に変更すればよい。
「回転」
次に、変換部材400の回転について図19に基づいて説明する
ここで6角レンズの場合では、レンズ中心は、挟み角が60度のアフィン座標の格子点に存在する。ある1つのレンズの中心を回転させると、60度毎に対称となる。
よって回転は、0度から60度までをN個に等分割してNステップ回転させてデータを取る。
以上の様に変換部材400を回転させると、例えば、図20(a)から図20(b)の様に回転する。
また4角レンズの場合には、90度毎に対称となる。
上述した移動の場合には、その移動の前後において変換部材400の開口位置が変化することとなり、又回転の場合には、その回転の前後において回転中心の開口以外は、全てその位置を変化することとなり、回転中心の開口だけは、その位置を変化させないこととなる。
[第7実施例]
本発明の第7実施例の光学特性測定装置50000は、図21に示す様に、第1変換部材400が、少なくとも2種類設けられており、直線移動又は回転移動により、一方の第1変換部材400aから他方の第1変換部材400bに交換され、交換された第1変換部材400aが、光路中に挿入される様に構成されているものである。
又、第1変換部材400を2種類設けるとは、開口位置が異なる間隔で配置されている場合の他、開口位置が同じ間隔で配置されているが、その開口の向きが異なる場合も含まれる。
これにより、例えば同じ変換部材を交換前後で中心を基準に角度を変えた状態となる様に配置する様な機構にすることにより、第1変換部材400を回転させたのと同じ作用を持たせることができる。
図1の第1実施例の第2のコリメートレンズ320に相当するものとして、本第7実施例では、第2のシリンダーレンズ320aと第2のリレーレンズ320bとが設けられている。
第2のシリンダーレンズ320aは、第2の駆動部920により回転される。 図22は、回転移動により、一方の第1変換部材400aから他方の第1変換部材400bに交換されるものである。基板410には、回転中心部411と第1変換部材400aと第1変換部材400bとが、形成されており、回転中心部411を中心に基板410を回転可能に構成されている。
基板410は、第3の駆動部930により回転制御される。なお、第3の駆動部930は、回転中心部411を中心に基板410を回転させることができるものであれば、何れの機構を使用することができる。
図23は、直線移動により、一方の第1変換部材400aから他方の第1変換部材400bに交換されるものである。基板410には、第1変換部材400aと第1変換部材400bとが、形成されており、直線方向に移動可能に構成されている。
基板410は、第3の駆動部930により直線移動制御される。なお、第3の駆動部930は、基板410を直線移動させることができるものであれば、何れの機構を使用することができる。
なお、その他の構成、作用等は、他の実施例等と同様であるから説明を省略する。
また本明細書において、眼底への照明光束は、図面で示す様に広く入射されている(いわゆるダブルパス)が、これを細いビームにする(いわゆるシングルパス)こともできることは言うまでもない。
上述においては、第1変換部材400は、少なくとも9本のビームに変換することとしているが、移動又は回転により、第1変換部材400の開口位置は、少なくとも17点に移動し、それらの点での測定データが得られることとなり、この少なくとも17点での開口からのデータにより、球面成分、乱視成分以外の高次収差成分を測定することが可能となる。
以上の様に構成された本発明は、第1波長の光束を発するための第1光源と、この第1光源からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を照明するための第1照明光学系と、被検眼網膜から反射して戻ってくる光束の一部を、該反射光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して第1受光部に導くための第1受光光学系と、前記第1変換部材の変換するビームの位置を変化させる位置変化部と、光束の傾き角に対応する第1受光部からの第1信号に基づき、被検眼の光学特性を求めるための演算部とから構成されているので、少ないビームに変換する変換部材を用いて、これを移動させて多くの点での測定結果を得ることにより、変換部材のビーム数よりも高い精度での測定が可能となる。また、複数のビームに変換する開口の密度を粗くできるため、開口の径を大きく取ることが可能となり、より大きな受光信号が得られるという効果がある。
産業上の利用可能性
本発明は、光学特性を精密に測定する装置に係わり、特に、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させるための位置変化部を備えた光学特性の測定装置を提供することを目的としており、測定対象物の光学特性を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1実施例の光学特性測定装置10000の構成を示す図である。図2は、第1実施例の光学特性測定装置10000の電気的構成を示す図である。図3は、ハルトマン板の開口を説明する図である。図4は、第1実施例の動作を説明する図である。図5は、第1実施例の動作を説明する図である。図6は、第1実施例の動作を説明する図である。図7は、第1実施例の変形例である光学特性測定装置10001の構成を示す図である。図8は、第2実施例の動作を説明する図である。図9は、第3実施例の動作を説明する図である。図10は、第4実施例の光学特性測定装置20000の光学的構成を説明する図である。図11は、第5実施例の光学特性測定装置30000の構成を示す図である。図12は、第5実施例の光学特性測定装置30000の電気的構成を示す図である。図13は、第5実施例の動作を説明する図である。図14は、度数分布を示す図である。図15は、第6実施例の光学特性測定装置40000の構成を示す図である。図16は、第6実施例の光学特性測定装置40000の電気的構成を示す図である。図17は、変換部材400の移動について説明する図である。図18は、変換部材400の移動について説明する図である。図19は、変換部材400の回転について説明する図である。図20は、変換部材400の回転について説明する図である。図21は、第7実施例の光学特性測定装置50000の構成を示す図である。図22は、基板410の回転移動の実施例を示す図である。図23は、基板410の直線移動の実施例を示す図である。
Claims (12)
- 第1波長の光束を発するための第1光源と、この第1光源からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を照明するための第1照明光学系と、測定対象物に対し少なくとも一面を透過及び反射の少なくとも一方を行った光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して第1受光部に導くための第1受光光学系と、前記第1変換部材の変換するビームの位置を変化させるための位置変化部と、光束の傾き角に対応する第1受光部からの第1信号に基づき、測定対象物の光学特性を求めるための演算部とから構成される光学特性の測定装置。
- 位置変化部は、第1変換部材を直線移動及び回転移動のうち少なくとも1つの移動により、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させる様に構成している請求項1記載の光学特性の特性測定装置。
- 位置変化部は、第1変換部材を機械的構成及び光学的構成のうち少なくとも1つの構成に第1変換部材を移動させる様に構成している請求項2記載の光学特性の特性測定装置。
- 位置変化部は、第1変換部材を直線移動及び回転移動のうち少なくとも1つの移動により、第1変換部材の変換するビームの位置を変化させることにより、変化前の変換ビームの略中間位置に、変化後の変換ビーム位置となる様に構成している請求項1記載の光学特性の特性測定装置。
- 演算部は、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ被測定対象物の光学特性を演算し、それらの偏差に応じて処理を決定する様に構成されている請求項1記載の光学特性の特性測定装置。
- 演算部は、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以上隔たっている際に、再度測定をし直す様に構成されている請求項5記載の光学特性の特性測定装置。
- 演算部は、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以内である場合に、それらの平均値により測定結果を求める様に構成されている請求項5記載の光学特性の特性測定装置。
- 演算部は、ビームの位置を変化させる前後のデータに基づき、それぞれ変化前後のデータに基づき演算された被測定対象物の光学特性が、所定値以内である場合に、それら変化前後のデータを合成したデータに基づき測定結果を求める様に構成されている請求項5記載の光学特性の特性測定装置。
- 測定対象物を被検眼とし、前記測定対象物の少なくとも一面を角膜面とし、前記第1照明光学系が、前記角膜を照明し、前記第1受光光学系が、前記角膜面で反射された光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光し、前記演算部は、対象物の光学特性として被検眼の角膜形状を求める様に構成した請求項1から請求項8の何れか1項記載の光学特性の特性測定装置。
- 測定対象物を被検眼とし、前記測定対象物の少なくとも一面を網膜とし、前記第1照明光学系が、前記網膜を照明し、前記第1受光光学系が、前記網膜で反射された光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光し、前記演算部は、対象物の光学特性として被検眼の屈折力を求める様に構成した請求項1から請求項8の何れか1項記載の光学特性の特性測定装置。
- 測定対象物を光学レンズとし、第1照明光学系が、該光学レンズを通過又は反射する様な照明光束を照明し、前記第1受光光学系が、前記光学レンズを通過又は反射した照明光束を少なくとも9本のビームに変換するための第1変換部材を介して受光する様に構成したことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項記載の光学特性の測定装置。
- 第1変換部材が、少なくとも2種類設けられており、直線移動又は回転移動により、一方の第1変換部材から他方の第1変換部材に交換され、交換された第1変換部材が、光路中に挿入される様に構成されている請求項1から請求項11の何れか1項記載の光学特性の測定装置。
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