JP6567750B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
前記ハルトマン板の複数の前記レンズアレイから測定値を求める演算式に適した位置にある前記レンズアレイを複数選択し、
この選択した複数の前記レンズアレイに対応した受光部の点像から波面収差を求め、この波面収差に基づいて被検眼の光学特性を測定し、
選択した複数の前記レンズアレイは、半径の異なる複数の同心円の各円周上に配置され、所定の円周の半径をriとし、この所定の円周上に配置された前記レンズアレイの個数をNiとし、所定の円周の外側に隣接する円周の半径をrjとしたとき、当該外側に隣接する円周上に配置された前記レンズアレイの個数Njは、次式
Nj=Ni×rj/ri
により算出されることを特徴とする。
図1は眼科装置1010の構成を示す。この眼科装置1010は、被検眼Eの眼底Efを照明する眼底照明光学系(照明光学系)1020と、眼底Efの反射照明光を受光して波面収差を測定する波面測定光学系(波面測定系)1030と、被検眼Eの前眼部Eaを照明する前眼部照明光学系1040と、前眼部Eaを観察する観察光学系1050とを備えている。
[眼底照明光学系]
眼底照明光学系1020は、波長830nmの赤外のレーザ光を発光する照明光源1021と、照明光源1021から発光された照明光を集光する集光レンズ1022と、偏光ビームスプリッタ1023と、光学絞り1024と、リレーレンズ1025と、ダイクロイックミラー1026と、対物レンズ1027と、赤外光を反射し可視光を透過するダイクロイックミラー1028とを有している。
[波面測定光学系]
波面測定光学系1030は、眼底Efからの反射照明光が入射するダイクロイックミラー1028と、対物レンズ1027と、ダイクロイックミラー1026と、リレーレンズ1025と、光学絞り1024と、偏光ビームスプリッタ1023と、リレーレンズ1031と、ハルトマン板1032と、CMOSイメージセンサからなる受光部1033とを有している。波面測定光学系1030は、眼底照明光学系1020の偏光ビームスプリッタ1023からダイクロイックミラー1028までの光路にある光学部材を共有するものである。
[前眼部照明光学系]
前眼部照明光学系1040は、赤外光を発光するダイオードからなる光源1041と、ダイクロイックミラー1028とを有している。
[観察光学系]
観察光学系1050は、前眼部Eaからの反射光を反射させるダイクロイックミラー1028と、対物レンズ1027と、ダイクロイックミラー1026と、結像レンズ1051と、CCDからなる受光部1052とを有している。
[その他の構成]
眼科装置1010は、ダイクロイックミラー1028の回転を制御・検知するダイクロイックミラー回転制御・検知部1060と、傾斜角検出部1061と、演算制御部1070と、表示部1071とを有している。
[動 作]
次に、上記のように構成される眼科装置1010の動作について説明する。
(係数)
ただし、Cはゼルニケ係数、rは画像中心(または瞳孔中心)から各点像までの距離である。この(6)式を微分すると、下記に示す(7)式となる。
最小二乗フィッティングを求める式は、
と表される。この(8)式のGが最小となるCを求めることによって最小二乗フィッティングを求める。
[第2実施例]
(10)式から各点像のランダム誤差がゼルニケ多項式の係数に与える寄与は相対的にΔZ′/4rNとなる。
Ni×(ΔZ/4ri)…(11)
同じく、半径rjの円周上の点像Qjが与える寄与の総和は、点像Qjの数をNj個とすると、
Nj×(ΔZ/4rj)…(12)
となる。rj>riとすると、(11)式と(12)式とが、各円周ごとにゼルニケ係数の決定に与える寄与が等しくなるには、Njの個数が多くならなければならない。すなわち、Nj=Ni×rj/riとなる。
[第3実施例]
次に、より複雑なφを含む下記の項(二次の項)にフィッティングする場合を考える。
上記の二次の項を径線方向に微分する。径線方向の微分をZ′rとすると、
Z′r=(∂Z/∂r)=C・2rcos2φ…(13)
となる。また、二次の項を周方向に微分する。周方向の微分をZ′φとすると、
Z′φ=(∂Z/∂φ)=−2C・r2sin2φ…(14)
となる。
となる。
(Z′r(r1)+ΔZr−2C・r1cos2φ1)(−2r1cos2φ1)=0
…(17)
となる。
…(18)
(18)式から径方向のランダム誤差ΔZrがゼルニケ多項式の2次の項であるr2cos2φの項の係数決定に与える相対寄与は、ΔZr/2rcos2φとなる。1/2rcos2φのグラフは図5に示すように、φ=45°、135°、225°、315°の点が極大となるため、ほぼその角度の情報が支配的となる。
となる。
=0°±24.095…
となる。
[第4実施例]
図7に示す眼科装置10は、被検眼Eの眼底Efに測定光束(第1測定光)を照明(照射)するとともに眼底Efで反射される測定光束の波面を受光して被検眼Eの眼球の波面収差を測定する眼球波面収差測定光学系100と、被検眼Eの角膜Ecにリングパターン光(第2測定光)を投影(照射)するとともに角膜Ecで反射するリングパターン光を受光して角膜Ecの収差を測定する角膜波面収差測定光学系200と、被検眼Eの前眼部を照明する前眼部照明光学系50と、アライメント観察光学系60と、被検眼Eに対してアライメントを検出するためのXYアライメント光学系70と、被検眼Eを固視させる固視光学系80とを備えている。
[眼球波面収差測定光学系]
眼球波面収差測定光学系100は、被検眼Eの眼底Efに照明光束(測定光束:第1測定光)としてのスポット光を照射する測定照明光学系(照明光学系)20と、眼底Efからの反射光束をエリアセンサ(第1受光素子)31で受光する受光光学系(波面測定系)30とを有している。
[測定照明光学系]
測定照明光学系20は、測定光源21と、コンデンサレンズ22と、偏光ビームスプリッタ23と、ダイクロイックミラー24と、ダイクロイックミラー25と、対物レンズ26とを有する。測定照明系20では、コンデンサレンズ22と対物レンズ26との間に偏光ビームスプリッタ23およびダイクロイックミラー24、25が配置されている。
なお、測定光源21は、レーザーやLED等を用いてもよい。
[受光光学系]
受光光学系30は、エリアセンサ31と、ハルトマン板32と、レンズ33と、レンズ34と、反射鏡35と、偏光ビームスプリッタ23と、ダイクロイックミラー24,25および対物レンズ26とを有する。
[角膜波面収差測定光学系]
角膜波面収差測定光学系200は、前眼部を照明する前眼部照明光学系50と、前眼部で反射する反射光を受光する受光光学系(アライメント観察光学系)60とを有している。
[前眼部照明光学系]
前眼部照明光学系50は、被検眼Eの角膜Ecの曲率の測定と、被検眼Eと装置の作動距離を検出するZアライメントとに用いられ、プラチドリングパターン板51と、一対の光源(LED)52と、一対のコリメータレンズ53とを有する。
[プラチドリングパターン板]
プラチドリングパターン板51は、図9に示すように、光を透過し且つ対物レンズ26を取り囲むように(対物レンズ26の光軸を中心とする)同心円状に形成された複数のリングパターン54,55,56…と一対の開口57とを有する。
で反射され、この反射された観察光束が対物レンズ26およびダイクロイックミラー25を透過し、後述するアライメント観察光学系60を経て、そのエリアセンサ61上に、リング状の投影像54´,55´,56´…に加えて一対の光源LED52による一対の輝点像57´を形成する(図10参照)。上述したように、プラチドリングパターン板51では、一対の開口57がリングパターン55上に設けられ、リングパターン55の直径寸法と両開口57の中心位置の間隔とが等しく設定されている。
また、前眼部照明光学系50によりエリアセンサ61(その受光面)上に形成される像で見ると、Zアライメントの変化に拘らず、一対の輝点像57´の中心位置の間隔DLが変化することはないが、Zアライメントの変化に応じて、リング状の投影像55´の直径寸法RLが変化する。このことから、エリアセンサ61(その受光面)上では、Zアライメントが合致していない場合、リング状の投影像55´の直径寸法RLと一対の輝点像57´の中心位置の間隔DLとに差異が生じる(図11参照)。このため、前眼部照明光学系50によりエリアセンサ61(その受光面)上に形成されるリング状の投影像55´の直径寸法RLと、一対の輝点像57´の中心位置の間隔DLとが等しくなるように、被検眼Eに対する装置の位置を前後させることにより、被検眼Eと装置との距離を一定に保つZアライメントを実行することができる。
[アライメント観察光学系]
アライメント観察光学系60は、エリアセンサ61と、結像レンズ62と、リレーレンズ63と、ハーフミラー64と、ダイクロイックミラー25と、対物レンズ26とを有する。また、アライメント観察光学系60は、上述したように、被検眼Eからダイクロイックミラー25までの光学系が測定照明光学系20の光学系と共通とされている。
[XYアライメント光学系]
XYアライメント光学系70は、アライメント光源71と、レンズ72と、反射鏡73と、ハーフミラー64と、ダイクロイックミラー25と、対物レンズ26とを有する。
[固視光学系]
固視光学系80は、被検眼Eに、固視や雲霧のための固視標(固視チャート)を投影する光学系であり、光源81と、レンズ82と、固視チャート(固視標)83と、レンズ84と、レンズ85と、反射鏡86と、ダイクロイックミラー24と、ダイクロイックミラー25と対物レンズ26とを有する。固視光学系80は、上述したように、被検眼Eからダイクロイックミラー24までの光学系は測定照明光学系20と共通とされている。
[制御系]
図8は眼科装置10の制御系の構成を示したものである。図8において、11は制御演算部、12は入力部(操作部)、13は表示部(表示手段:モニタ)、14は駆動部である。
[動 作]
次に、上記実施例の眼科装置10の動作について説明する。
1020 眼底照明光学系(照明光学系)
1030 波面測定光学系(波面測定系)
1032 ハルトマン板
1032A〜1032E レンズアレイ
1033 受光部
1050 観察光学系
1052 受光部
1070 演算制御部
E 被検眼
Ef 眼底
Ea 前眼部
Claims (4)
- 被検眼の眼底を照明する照明光学系と、前記眼底から反射された反射照明光を複数の光束に分割する複数のレンズアレイを有するハルトマン板及び該ハルトマン板で分割された分割光束を受光する受光部を有する波面測定系とを備えた眼科装置であって、
前記ハルトマン板の複数の前記レンズアレイから測定値を求める演算式に適した位置にある前記レンズアレイを複数選択し、
この選択した複数の前記レンズアレイに対応した受光部の点像から波面収差を求め、この波面収差に基づいて被検眼の光学特性を測定し、
選択した複数の前記レンズアレイは、半径の異なる複数の同心円の各円周上に配置され、所定の円周の半径をriとし、この所定の円周上に配置された前記レンズアレイの個数をNiとし、所定の円周の外側に隣接する円周の半径をrjとしたとき、当該外側に隣接する円周上に配置された前記レンズアレイの個数Njは、次式
Nj=Ni×rj/ri
により算出されることを特徴とする眼科装置。 - 前記所定の円周に配置された前記レンズアレイの円周の半径をr1としたとき、当該円周の外側に隣接する円周に配置された前記レンズアレイは、前記所定の円周に配置された前記レンズアレイの径線方向に対して、±24.095°の角度の方向であって、中心位置から3r1の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
- 前記被検眼の光学特性の測定結果を被検者に提供することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科装置。
- 前記各点像の基準位置に対するズレから周方向の波面収差を求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の眼科装置。
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