JP4586527B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ本体に貫通形成した光ファイバ穴に短尺の内蔵光ファイバを接合配置した光コネクタに関する。
現場組立が容易なMTコネクタとして、短尺の内蔵光ファイバを、コネクタ本体の前後方向に貫通形成した光ファイバ穴に接合配置した光コネクタが各種提案されている。
図11は、このような光コネクタの従来例を示したものである。
この光コネクタ101は、下記の特許文献1に記載されたもので、コネクタ本体103の前後方向に貫通形成した光ファイバ穴105の先端部に短尺の内蔵光ファイバ107を接着により収容配置している。
コネクタ本体103には、該コネクタ本体103の後端側から光ファイバ穴105に挿入される挿入光ファイバ109の主に被覆部分を露出させる第1の開口部111と、光ファイバ穴105に配置されている内蔵光ファイバ107の一部範囲を露出させて該内蔵光ファイバ107を光ファイバ穴105に接合させるための接着剤の注入口となる第2の開口部113と、内蔵光ファイバ107と挿入光ファイバ109との突き合わせ部を露出させる第3の開口部115とが装備されている。
このような光コネクタ101は、コネクタ本体103の光ファイバ穴105に内蔵光ファイバ107を接合した後、内蔵光ファイバ107を露出させたコネクタ本体103の先端面103a及び内蔵光ファイバ107の端面107aに研磨処理を施す。これにより、光コネクタ101を現場に搬入した時には、接続端面の研磨処理が不要になり、現場での相手光コネクタとの接続処理が容易になる。
なお、上記の第2の開口部113が形成されない旧来の光コネクタの場合は、内蔵光ファイバ107を光ファイバ穴105に挿入する前に、予め光ファイバ穴105の内面に接着剤を塗布しておく必要がある。そのため、内蔵光ファイバ107の挿入作業時、光ファイバ穴105の内面に塗布した余分な接着剤が光ファイバ穴105の後端側に掻き集められて、光ファイバ穴105を塞ぐ等の問題があった。しかし、上記のように、第2の開口部113を装備した場合は、内蔵光ファイバ107を光ファイバ穴105に挿入した後、第2の開口部113から光ファイバ穴105に接着剤の注入を行うことよって、このような問題の発生を防止することができる。
また、上記の第3の開口部115を形成していない旧来の光コネクタの場合、内蔵光ファイバ107の内端面(挿入光ファイバ109との接続端面)と後から挿入する挿入光ファイバ109の端面との間に混入した気泡が抜けず、接続欠陥を発生する虞があった。しかし、上記のように第3の開口部115を装備した場合には、後から挿入する挿入光ファイバ109の端面を内蔵光ファイバ107の内端面に突き合わせる際に、混入した気泡を第3の開口部115から抜くことができ、接続欠陥の発生を防止して接続特性の向上を図ることができる。
特開平11−194230号公報
ところが、上記した従来の光コネクタ101では、コネクタ本体103に形成された光ファイバ穴105は、図12にも示すように、第3の開口部115の近傍において、内蔵光ファイバ107が配置される先端側と、挿入光ファイバ109が配置される後端側とが同一径で形成されている。
そのため、第2の開口部113から接着剤117を光ファイバ穴105に注入した場合に、光ファイバ穴105と内蔵光ファイバ107との間の隙間を埋める接着剤117が、毛細管現象によって光ファイバ穴105の内周面を伝って内蔵光ファイバ107の内端面にまで伝い流れ、図12(b)に示すように、内蔵光ファイバ107の内端面を覆う状態なった。そのため、内蔵光ファイバ107の内端面に付着した接着剤117が固化すると、挿入光ファイバ109の突き合わせが不完全になり、ファイバ相互の接続不良を招く虞があった。
本発明の目的は、内蔵光ファイバをコネクタ本体に固定するために光ファイバ穴に注入した接着剤が内蔵光ファイバの内端面に付着せず、よって、接着剤の付着による接続不良の発生を防止して、製品歩留まりを向上させることのできる光コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の光コネクタは、短尺の内蔵光ファイバがコネクタ本体の光ファイバ穴に接合配置されると共に、挿入光ファイバが前記光ファイバ穴に挿入されて前記内蔵光ファイバに突き当てられる光コネクタであって、
前記光ファイバ穴は、前記内蔵光ファイバが前記コネクタ本体の先端面側から挿入され配設される細径の先端部と、前記挿入光ファイバとして挿入される被覆付き光ファイバの外径に対応して設定される後端部とからなり、
前記内蔵光ファイバを接合するため前記コネクタ本体の先端面側から注入される接着剤の該内蔵光ファイバ端面への付着を阻止する接着剤阻止領域が、前記先端部より太径にした拡径部であり、前記内蔵光ファイバが、前記拡径部において、前記先端部から前記後端部側に突き出された状態で、前記挿入光ファイバに突き当てられていることを特徴とする。
本発明に係る請求項2記載の光コネクタは、請求項1に記載の光コネクタにおいて、前記内蔵光ファイバとして裸光ファイバを用いた場合に、前記内蔵光ファイバを配設する前記光ファイバ穴の先端部の内径を内蔵光ファイバの外径に対し0.5μm以上、10μm以下に設定し、前記接着剤阻止領域となる前記拡径部の内径を前記光ファイバ穴の先端部の内径に対し20μm以上に設定し、前記接着剤には粘度が100cps以上3000cps以下のものを使用したことを特徴とする。
本発明に係る請求項3記載の光コネクタは、請求項2に記載のコネクタにおいて、前記拡径部の内径を前記光ファイバ穴の先端部の内径に対し20μm以上にする設定は、前記挿入光ファイバとして突き合わせ部位付近に被覆が付いたままの被覆付き光ファイバを用いた場合に、前記拡径部を前記後端部とすることを特徴とする。
本発明に係る請求項4記載の光コネクタの製造方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光コネクタを製造する方法であって、短尺の内蔵光ファイバをコネクタ本体の先端面側から細径に形成された光ファイバ穴の先端部に挿入して該内蔵光ファイバの挿入先端を、前記先端部より太径に形成された拡径部である接着剤阻止領域に位置させるとともに、前記拡径部において前記光ファイバ穴の後端部側から挿入される挿入光ファイバに突き当て可能に前記先端部から突き出す工程と、前記内蔵光ファイバを前記コネクタ本体に接合する接着剤を前記コネクタ本体の先端面側から前記光ファイバ穴に注入する工程と、前記内蔵光ファイバを前記コネクタ本体の先端面に合わせて切断し且つその切断面を研磨する工程と、を実施することを特徴とする。
本発明に係る請求項に記載の光接続物品は、請求項1乃至のいずれかに記載の光コネクタをハウジングに収容すると共に、前記ハウジングの一端に前記光コネクタの先端を露出させたことを特徴とする。
本発明の請求項1記載の光コネクタによれば、内蔵光ファイバを固定するために光ファイバ穴に注入された接着剤は、光ファイバ穴の内周面と内蔵光ファイバとの間の狭い隙間で発生する毛細管現象によって、光ファイバ穴内の内蔵光ファイバの端部に向かって流れる。しかし、接着剤は、内蔵光ファイバの内端面まで到達すると、そこに装備された接着剤阻止領域によって、毛細管現象による流出が止まる。
従って、内蔵光ファイバをコネクタ本体に固定するため注入された接着剤が、光ファイバ穴内の内蔵光ファイバ内端面に付着しなくなり、接着剤の付着による接続不良の発生を防止できる
なお、上記接着剤阻止領域は、光ファイバ穴内の内蔵光ファイバ端面が先端部から後端部側に突き出される位置に形成された拡径部、又は、光ファイバ穴に連通して形成される開口部の何れでも良い。
但し、接着剤阻止領域を拡径部とする構成の場合は、挿入光ファイバとして、内蔵光ファイバよりも外径が大きい被覆付き光ファイバ又は裸光ファイバを採用するために、光ファイバ穴の後端部の穴径を太く形成する場合に適している。
また、接着剤阻止領域を光ファイバ穴に連通して形成される開口部とする構成の場合は、挿入光ファイバとして、内蔵光ファイバと同じ外径の裸光ファイバを採用するために、光ファイバ穴の後端部の穴径を先端部と同一径に形成した場合に、光ファイバ穴の先端部と後端部との間に拡幅部を形成するもので、その開口部は、請求項に記載のように、研削による後加工で形成すると良い。そして、接着剤阻止領域としての開口部は、内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ部を露出させる開口部としても機能して、ファイバ相互の突き合わせ部における気泡抜きや異物除去のための開口部を別に設けておく必要がなくなり、コネクタ構造の単純化を図ることもできる。
更に、請求項に記載のように、光コネクタの製造工程として、光ファイバ穴に挿入・接着した内蔵光ファイバをコネクタ本体の先端面を研磨する工程を備えた光コネクタの製造方法の場合では、現場に搬入した時には、相手光コネクタとの接続端面の研磨処理が不要になり、現場での相手光コネクタとの接続処理が容易になる。
以下、本発明に係る光コネクタの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る光コネクタの第1の実施の形態の縦断面図、図2は図1に示した光コネクタの製造方法の説明図で、(a)は内蔵光ファイバの挿入先端を光ファイバ穴の接着剤阻止領域に位置させる工程の説明図、(b)は接着剤を光ファイバ穴に注入する工程の説明図、(c)は光ファイバ穴に挿入して接着した内蔵光ファイバをコネクタ本体の先端面に合わせて切断し且つその切断面を研磨する工程の説明図である。また、図3は図2(b)に示した接着剤の注入工程時に接着剤阻止領域に溢れた接着剤と内蔵光ファイバの先端面(内端面)との関係の説明図、図4は図1に示した光コネクタ内における内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ部の状態を示した縦断面図、図5は図1に示した光コネクタに挿入光ファイバを結線する方法の説明図である。
この第1の実施の形態の光コネクタ1は、現場組立が可能なMTコネクタとして使われるもので、樹脂製のコネクタ本体3の前後方向に貫通形成された光ファイバ穴5の先端部に短尺の内蔵光ファイバ7が接合配置されている。
本実施の形態の光コネクタ1は、多心タイプのもので、光ファイバ穴5は図の紙面に直交する方向に一定のピッチで所定数形成されている。
また、コネクタ本体3には、該コネクタ本体3の後端側から光ファイバ穴5に挿入される挿入光ファイバ9の主に被覆部分を露出させる第1の開口部11と、内蔵光ファイバ7の内端面と挿入光ファイバ9の先端面との突き合わせ部を露出させる第2の開口部13とが形成されている。
また、本実施の形態の場合、内蔵光ファイバ7をコネクタ本体3に接合するための接着剤14の光ファイバ穴5への注入は、図2(b)に示すように、光ファイバ穴5の先端部から行う。
光ファイバ穴5には、先端側から注入される接着剤14が内蔵光ファイバ7の内端面7aへ付着することを阻止するための接着剤阻止領域としての拡径部15が装備されている。
接着剤阻止領域としての拡径部15は、内蔵光ファイバ7内端面7aが光ファイバ穴5内の先端部から後端部側に突き出す位置で、光ファイバ穴5の内径を拡径したものである。
この拡径部15は、挿入光ファイバ9が挿入されるコネクタ本体3の後端面まで、延設されている。
即ち、光ファイバ穴5は、内蔵光ファイバ7が挿入される先端部側の細径部5aと、挿入光ファイバ9が挿入される後端部側の太径部5bとの2段構造となっていて、内蔵光ファイバ7の内端面7a近辺の太径部5bが、接着剤阻止領域となる拡径部15として機能する。
光ファイバ穴5は、内蔵光ファイバ7が配設される先端部を除いた範囲である後端部(即ち、図1では、太径部5b)の内径が、該後端部に挿入される挿入光ファイバ9としての裸光ファイバ又は被覆付き光ファイバの外径に対応して設定されている。
内蔵光ファイバ7として裸光ファイバを用いた場合に、内蔵光ファイバ7が配設される光ファイバ穴5の先端部(即ち、図1では、細径部5a)の内径を内蔵光ファイバ7の外径に対し0.5μm以上、10μm以下に設定し、接着剤阻止領域15となる拡径部15の内径を光ファイバ穴5の細径部5aに対し20μmに設定し、接着剤14には粘度が100cps以上3000cps以下とされる。
具体的には、接着剤阻止領域としての拡径部15の間隔は2mm以下として、好ましくは0.3〜1.0mmに設定することが、接続ロスの点から望ましい。
また、内蔵光ファイバ7として外径が125μmの裸光ファイバを用いた場合に、光ファイバ穴5の細径部5aの内径を126μmとし、接着剤14には粘度が温度60℃時の初期粘度100cpsを有するエポキシ系接着剤を使用すると良い。
以上の光コネクタ1は、図2(a),(b),(c)の各工程を順に実施することで製造される。
まず、(a)に示すように、コネクタ本体3の先端側から光ファイバ穴5に内蔵光ファイバ7を挿入して該内蔵光ファイバ7の内端面7aとなる挿入先端を接着剤阻止領域15に位置させる工程を実施する。次いで、(b)に示すように、内蔵光ファイバ7をコネクタ本体3に接合するための接着剤14を光ファイバ穴5の先端から注入する工程を実施する。
次いで、(c)に示すように、コネクタ本体3に接着した内蔵光ファイバ7をコネクタハ本体3の先端面に合わせて切断し、且つ、その切断面を研磨する工程を実施する。
図2(c)で行う先端面の研磨処理において形成する先端形状としては、相手光コネクタとの伝送特性を高める上で、例えば、内蔵光ファイバ7の先端とコネクタ本体3の先端とを一緒に、凸球面状に研磨加工するPC研磨が望ましいが、それ以外の公知の先端形状(例えば、SPC研磨、AdPC研磨、APC研磨、平面研磨、フラットPC研磨)に仕上げるようにしても良い。
以上に説明した光コネクタ1によれば、内蔵光ファイバ7を固定するために光ファイバ穴5に注入した接着剤14は、光ファイバ穴5の内周面と内蔵光ファイバ7との間の狭い隙間で発生する毛細管現象によって、内蔵光ファイバ7の端面に向かって流れる。しかし、接着剤14は、内蔵光ファイバ7を収容した光ファイバ穴5の細径部5aの末端まで到達すると、図3に示すように、そこに装備されている接着剤阻止領域としての拡径部15のために、毛細管現象による流出が止まり、内蔵光ファイバ7の内端面7aまで到達しない。
従って、内蔵光ファイバ7を固定するために光ファイバ穴5に注入された接着剤14が、内蔵光ファイバ7の内端面7aに付着することがなくなり、図4に示すように、挿入光ファイバ9の先端面を内蔵光ファイバ7の内端面に確実に突き合わせることができる。
これにより、接着剤14の付着による接続不良の発生を防止して、製品歩留まりを向上させることができる。
なお、上記した実施の形態のように、接着剤阻止領域15を内蔵光ファイバ7内端面7aが光ファイバ穴の先端部から後端部側に突き出す位置に形成された拡径部15とした場合は、挿入光ファイバ9として、内蔵光ファイバ7よりも外径が大きい被覆付き光ファイバ又は裸光ファイバを採用するために、光ファイバ穴5の後端部の穴径を太く形成する場合に適している。

また、図2(c)に示したように、光コネクタの製造工程として、光ファイバ穴5に挿入・接着した内蔵光ファイバ7をコネクタ本体3の先端面に合わせて切断し、且つ、その切断面を研磨する工程を実施する光コネクタの製造方法の場合では、現場に搬入した時には、相手光コネクタとの接続端面の研磨処理が不要になり、現場での相手光コネクタとの接続処理が容易になる。
上記光コネクタ1において、挿入光ファイバ9の結線は、図5の(a)〜(c)に示す手順で行う。
まず、(a)に示すように、コネクタ本体3内の内蔵光ファイバ7の内端面7aの周辺には、接着剤を兼ねる屈折率整合剤21を、第2の開口部13から充填しておき、その状態で、挿入光ファイバ9をコネクタ本体3の後端から光ファイバ穴5に挿入する。
次いで、(b)に示すように、第2の開口部13で、内蔵光ファイバ7と挿入光ファイバ9の端面同士が確実に突き合わされていることを確認する。このとき、第2の開口部13は、屈折率整合剤21に混入している気泡の抜き穴として機能すると同時に、ファイバ相互の端面間に塵埃等の異物が混入している場合に、その異物を取り除くために有用である。
次いで、内蔵光ファイバ7と挿入光ファイバ9とが良好に突き合されていることを確認後、(c)に示すように、第1の開口部11に接着剤23を注入して、挿入光ファイバ9を接着固定する。
なお、上記光コネクタ1の製造方法は、図2に示した方法に限らない。
図6に示す製造方法で製造するようにしても良い。
まず、(a)に示すように、コネクタ本体3は第2の開口部13を未加工の状態で用意しておいて、内蔵光ファイバ7をコネクタ本体3の後端側から光ファイバ穴5に挿通してコネクタ本体3の先端面より突出させる工程を実施する。
次いで、(b)に示すように、内蔵光ファイバ7を接合するための接着剤14を光ファイバ穴5に注入する工程を実施する。
次いで、(c)に示すように、内蔵光ファイバ7をコネクタ本体3の先端面に合わせて切断し、且つその切断面を研磨する工程を実施する。この場合に、研磨形状としては、第1の実施の形態と同様にPC研磨とすると良い。
次いで、(d)に示すように、内蔵光ファイバ7の内端面7aとなる位置に開口部13を研削加工となるダイサーブレード25により形成する工程を実施し、このダイサーブレード25による加工で、同時に内蔵光ファイバ7を切断して、(e)に示すように、内蔵光ファイバ7の内端面及び挿入光ファイバ9の突き合わせ部を露出させる第2の開口部13を有した光コネクタ1を完成させる。
この製造方法の場合も、図6(c)に示したように、製造工程に先端面を研磨する工程が備えられているため、現場に搬入した時には、相手光コネクタとの接続端面の研磨処理が不要になり、相手光コネクタとの接続処理が容易になる。
また、図6に示した製造方法の改良版として、図7に示す製造方法も考えられる。
これは、内蔵光ファイバ7と同一のファイバ径の挿入光ファイバ9を使用する場合に、挿入光ファイバ9の先端の被覆を長く剥いで、露出した裸光ファイバ9aを光ファイバ穴5の先端まで、挿通させておき、この後、図6(b)、(c)に示した工程を実施することで、挿入光ファイバ9の結線を済ませた光コネクタ1を得ることができ、製造工程の簡略化を図ることができる。
なお、接着剤阻止領域の具体的な構造は、上記の拡径部15に限らない。
図8に示すように、本発明の参考例として示す接着剤阻止領域は、第2の開口部13に連通して形成される開口部27としても良い。
この開口部27は、図6(d)に示したように第2の開口部13をダイサーブレード25によって加工する際に、同時に加工すると良い。
接着剤阻止領域を光ファイバ穴5及び第2の開口部13に連通して形成される開口部27とする場合は、挿入光ファイバ9として、内蔵光ファイバ7と同じ外径の裸光ファイバを採用するために、光ファイバ穴5の後端部の穴径を先端部と同一径にして、光ファイバ穴5の先端部と後端部との間に拡幅部を形成するもので、その開口部27は、ダイサーブレード25による後加工で形成すると良い。
そして、接着剤阻止領域としての開口部27は、内蔵光ファイバ7と挿入光ファイバ9との突き合わせ部を露出させる開口部13としても機能するため、ファイバ相互の突き合わせ部における気泡抜きや異物除去のための開口部を別に設けておく必要がなくなり、コネクタ本体3の構造の単純化を図ることもできる。
また、内蔵光ファイバ7の内端面7aが露出する光ファイバ穴5の細径部5aの形状は、図3に示した構造に限らない。
例えば、図9(a)に示すように、細径部5aの端部に接着剤の溜まり部となる面取り5cを形成するようにしても良く、また、図9(b)に示すように、接着剤阻止領域として、接着剤逃がし用の溝31を形成するようにしても良い。
なお、本発明の光コネクタは、本発明の光コネクタ単体の場合だけでなく、他の光接続部品と組み合わせても有用である。例えば、本発明の光コネクタをハウジングに収容すると共に、そのハウジングの一端に本発明の光コネクタを露出させた構成の光接続物品では、本発明の光コネクタと同様に、相手の光接続物品との接続端面の研磨処理が不要になり、現場での光接続処理が容易になる。
なお、本発明に係る光コネクタは、多心タイプに限らない。
図10は、単心タイプの光コネクタ41の実施の形態を示したものである。
この光コネクタ41では、接着剤阻止領域として、第2の開口部13と一体の開口部27を形成したもので、先端面をPC研磨処理している点など、基本的な構成は、上記実施の形態と共通でよい。
また、本発明の光コネクタで使用する内蔵光ファイバ及び挿入光ファイバにシングルモードファイバを使用する場合、被覆偏肉による軸ずれロスを軽減するため、挿入光ファイバは被覆除去したガラス状態で内蔵光ファイバに結線することが望ましい。
その場合に、内蔵光ファイバ及び挿入光ファイバの外径の組合せは、接続ロスをできるだけ小さくする構成として、次の表1に示す組合せが考えられる。
Figure 0004586527
また、GIファイバを適用する場合は、上記の表1の組合せに加えて、次の表2に示す組合せが考えられる。
Figure 0004586527
本発明に係る光コネクタの第1の実施の形態の縦断面図である。 図1に示した光コネクタの製造方法の説明図で、(a)は内蔵光ファイバを光ファイバ穴の接着剤阻止領域に位置させる工程を、(b)は接着剤を光ファイバ穴に注入する工程を、(c)は内蔵光ファイバをコネクタ本体の先端面に合わせて切断し且つその切断面を研磨する工程を、それぞれ示した図である。 図2(b)における接着剤と内蔵光ファイバの先端との関係の説明図である。 図1に示した内蔵光ファイバと挿入光ファイバとの突き合わせ部の状態を示した縦断面図である。 光コネクタに挿入光ファイバを結線する方法の説明図である。 本発明に係る光コネクタの第2の実施の形態の製造方法の説明図である。 本発明に係る光コネクタの第3の実施の形態の製造方法の説明図である。 本発明の参考例に係る光コネクタにおける接着剤阻止領域の説明図である。 本発明に係る光コネクタにおいて挿入光ファイバが挿入される光ファイバ穴の後端部の穴形状の他の実施の形態を示す縦断面図である。 本発明に係る光コネクタの第4の実施の形態の縦断面図である。 従来の光コネクタの縦断面図である。 図11に示した光コネクタにおいて、内蔵光ファイバを固定するために注入された接着剤による問題の説明図である。
符号の説明
1 光コネクタ
3 コネクタ本体
5 光ファイバ穴
5a 細径部
5b 太径部
7 内蔵光ファイバ
7a 内端面
9 挿入光ファイバ
11 第1の開口部
13 第2の開口部
15 拡径部(接着剤阻止領域)
21 屈折率整合剤
27 開口部(接着剤阻止領域)

Claims (5)

  1. 短尺の内蔵光ファイバがコネクタ本体の光ファイバ穴に接合配置されると共に、挿入光ファイバが前記光ファイバ穴に挿入されて前記内蔵光ファイバに突き当てられる光コネクタであって、
    前記光ファイバ穴は、前記内蔵光ファイバが前記コネクタ本体の先端面側から挿入され配設される細径の先端部と、前記挿入光ファイバとして挿入される被覆付き光ファイバの外径に対応して設定される後端部とからなり、
    前記内蔵光ファイバを接合するため前記コネクタ本体の先端面側から注入される接着剤の該内蔵光ファイバ端面への付着を阻止する接着剤阻止領域が、前記先端部より太径にした拡径部であり、前記内蔵光ファイバが、前記拡径部において、前記先端部から前記後端部側に突き出された状態で、前記挿入光ファイバに突き当てられていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記内蔵光ファイバとして裸光ファイバを用いた場合に、前記内蔵光ファイバを配設する前記光ファイバ穴の先端部の内径を内蔵光ファイバの外径に対し0.5μm以上、10μm以下に設定し、前記接着剤阻止領域となる前記拡径部の内径を前記光ファイバ穴の先端部の内径に対し20μm以上に設定し、前記接着剤には粘度が100cps以上3000cps以下のものを使用したことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記拡径部の内径を前記光ファイバ穴の先端部の内径に対し20μm以上にする設定は、前記挿入光ファイバとして突き合わせ部位付近に被覆が付いたままの被覆付き光ファイバを用いた場合に、前記拡径部を前記後端部とすることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ。
  4. 短尺の内蔵光ファイバをコネクタ本体の先端面側から細径に形成された光ファイバ穴の先端部に挿入して該内蔵光ファイバの挿入先端を、前記先端部より太径に形成された拡径部である接着剤阻止領域に位置させるとともに、前記拡径部において前記光ファイバ穴の後端部側から挿入される挿入光ファイバに突き当て可能に前記先端部から突き出す工程と、前記内蔵光ファイバを前記コネクタ本体に接合する接着剤を前記コネクタ本体の先端面側から前記光ファイバ穴に注入する工程と、前記内蔵光ファイバを前記コネクタ本体の先端面に合わせて切断し且つその切断面を研磨する工程と、を実施して、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の光コネクタを製造することを特徴とする光コネクタの製造方法。
  5. 上記請求項1乃至3のいずれかに記載の光コネクタをハウジングに収容するとともに前記ハウジングの一端に前記光コネクタの先端を露出させたことを特徴とする光接続物品。
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