JP4586140B2 - 熱線遮蔽剤、熱線カットフィルム及び光熱変換剤 - Google Patents
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(1)ポリアゾ化合物として、その分子中のアゾ基のp−位に少なくとも一個の、−OH基又は−OH基より誘導される−ORもしくは−OOCR(但し、Rは炭素数1〜6の一価炭化水素基を示す)基を含有する近赤外線吸収性ポリアゾ化合物、及び
(2)下記一般式(a)
YR1 mSiR2 3-m (a)
(式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、Yは窒素原子含有有機基であり、mは0又は1である。)
で表される窒素原子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100質量部と、下記一般式(b)
R3 nSiR4 4-n (b)
(式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、nは0,1又は2である。)
で表される加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物0〜200質量部とを加水分解することによって得られる有機ケイ素化合物
を含有することを特徴とする熱線遮蔽剤、熱線カットフィルム及び光熱変換剤を提供する。
YR1 mSiR2 3-m (a)
(式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、Yは窒素原子含有有機基であり、mは0又は1である。)
で表される窒素原子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100質量部と、下記一般式(b)
R3 nSiR4 4-n (b)
(式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、nは0,1又は2である。)
で表される加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物0〜200質量部とを加水分解することによって得られる有機ケイ素化合物を配合する。この有機ケイ素化合物は、近赤外線吸収能を向上させ、更にバインダー効果のある成分である。
YR1 mSiR2 3-m (a)
H2NCH2−、
H(CH3)NCH2−、
H2NCH2CH2−、
H(CH3)NCH2CH2−、
H2NCH2CH2CH2−、
H(CH3)NCH2CH2CH2−、
(CH3)2NCH2CH2CH2−、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
H(CH3)NCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
(CH3)2NCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
H2NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
H(CH3)NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
Cl-(CH3)3N+CH2CH2CH2−、
Cl-(CH3)2(C6H5CH2)N+CH2CH2CH2−、
Cl-(CH3)2(C18H37)N+CH2CH2CH2−、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2−、
H2NCH2CH2CH2−
なお、mは0又は1である。
H2NCH2Si(OCH3)3、
H2NCH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2SiCH3(OCH3)2、
H2NCH2SiCH3(OCH2CH3)2、
H2NCH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2SiCH3(OCH3)2、
H2NCH2CH2SiCH3(OCH2CH3)2、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2CH2SiCH3(OCH3)2、
H2NCH2CH2CH2SiCH3(OCH2CH3)2、
H(CH3)NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H(CH3)NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H(CH3)NCH2CH2CH2SiCH3(OCH3)2、
H(CH3)NCH2CH2CH2SiCH3(OCH2CH3)2、
(CH3)2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
(CH3)2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
Cl-(CH3)3N+CH2CH2CH2Si(OCH3)3、
Cl-(CH3)3N+CH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
Cl-(CH3)2(C6H5CH2)N+CH2CH2CH2Si(OCH3)3、
Cl-(CH3)2(C6H5CH2)N+CH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
Cl-(CH3)2(C18H37)N+CH2CH2CH2Si(OCH3)3,
Cl-(CH3)2(C18H37)N+CH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3,
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2SiCH3(OCH3)2、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2SiCH3(OCH2CH3)2、
H2NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2SiCH3(OCH3)2、
H2NCH2CH2HNCH2CH2HNCH2CH2CH2SiCH3(OCH2CH3)2、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3
であり、これらの部分加水分解物を用いてもよい。
R3 nSiR4 4-n (b)
なお、nは0,1又は2である。
Si(OCH3)4、
Si(OCH2CH3)4、
Si(OCH2CH2CH3)4、
Si(OCH2CH2CH2CH3)4、
CH3Si(OCH3)3、
CH3Si(OCH2CH3)3、
CH3Si(OCH2CH2CH3)3、
CH3Si(OCH2CH2CH2CH3)3、
(CH3)2Si(OCH3)2、
(CH3)2Si(OCH2CH3)2、
(CH3)2Si(OCH2CH2CH3)2、
(CH3)2Si(OCH2CH2CH2CH3)2、
(I)(A)単独或いは混合シランを溶剤(含水)中に滴下する方法、
(II)(A)単独或いは混合シラン、或いは有機溶剤含有シラン中に水を滴下する方法、
(III)(B)を最初に有機溶剤(含水)中に滴下し、その後、(A)を滴下する方法、
(IV)(A)を有機溶剤(含水)中に滴下し、その後(B)を滴下する方法
などが挙げられるが、ポリアゾ化合物(1)が水溶性の場合は(I)の反応方法が好ましい。一方、ポリアゾ化合物(1)が油溶性の場合は(II)の反応方法が好ましい。
水溶液系の有機ケイ素化合物合成例
[合成例1]
水120g(6.67mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた500mlの反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)344.4g(0.2mol)、Si(OCH2CH3)418.7g(0.09mol)及びCH3Si(OCH3)31.4g(0.01mol)を混合したものを室温で10分間かけて滴下したところ、26℃から49℃に内温が上昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り付け、内温99℃まで上げ、副生したアルコールを除去することにより、有機ケイ素化合物−1を119g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は30.5%であった。
水315g(17.5mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた500mlの反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3111g(0.5mol)、Si(OCH2CH3)423.4g(0.11mol)及びCH3Si(OCH3)31.7g(0.013mol)を混合したものを室温で10分間かけて滴下したところ、26℃から56℃に内温が上昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り付け、内温99℃まで上げ、副生したアルコールを除去することにより、有機ケイ素化合物−2を260g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は29.8%であった。
水236g(13.1mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた500mlの反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3111g(0.5mol)、Si(OCH2CH3)446.8g(0.23mol)、CH3Si(OCH3)33.4g(0.025mol)及びCl-(CH3)2(C18H37)N+CH2CH2CH2Si(OCH3)31.3g(0.0025mol)を混合したものを室温で10分間かけて滴下したところ、26℃から58℃に内温が上昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り付け、内温99℃まで上げ、副生したアルコールを除去することにより、有機ケイ素化合物−3を222g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は29.8%であった。
水260g(14.4mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた500mlの反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3111g(0.5mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、26℃から60℃に内温が上昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り付け、内温99℃まで上げ、副生したメタノールを除去することにより、有機ケイ素化合物−4を240g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は30.2%であった。
水120g(6.67mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた500mlの反応器に入れ、撹拌混合した。ここにH2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3111g(0.5mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、26℃から59℃に内温が上昇した。更にオイルバスにて60〜70℃に加熱し、そのまま1時間撹拌を行った。次にエステルアダプターを取り付け、内温99℃まで上げ、副生したメタノールを除去することにより、有機ケイ素化合物−5を170g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は31.2%であった。
[合成例6]
THF300g(4.2mol)及びH2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3131g(0.5mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた1リットルの反応器に入れ、撹拌混合した。ここに水15.9g(0.89mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、27℃から29℃に内温が上昇した。そのまま室温下で4時間撹拌を行った。有機ケイ素化合物−6を429g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は22.6%であった。
THF267.5g(3.7mol)、H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3111g(0.5mol)、Si(OCH2CH3)423.4g(0.11mol)及びCH3Si(OCH3)31.7g(0.013mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた1リットルの反応器に入れ、撹拌混合した。ここに水16.9g(0.93mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、25℃から28℃に内温が上昇した。そのまま室温下で4時間撹拌を行った。有機ケイ素化合物−7を408g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は22.7%であった。
THF384g(5.3mol)、H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3100g(0.45mol)及びH2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3100g(0.45mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた1リットルの反応器に入れ、撹拌混合した。ここに水8.1g(0.45mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、25℃から30℃に内温が上昇した。そのまま室温下で4時間撹拌を行った。有機ケイ素化合物−8を579g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は14.0%であった。
THF313g(4.3mol)、H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)350g(0.23mol)及びH2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3100g(0.45mol)を撹拌機、温度計及び冷却器を備えた1リットルの反応器に入れ、撹拌混合した。ここに水6.1g(0.38mol)を室温で10分間かけて滴下したところ、25℃から31℃に内温が上昇した。そのまま室温下で4時間撹拌を行った。有機ケイ素化合物−9を456g得た。このものの不揮発分(105℃/3時間)は15.0%であった。
下記に示すポリアゾ化合物(i)
ポリアゾ化合物(i) 0.004g
有機ケイ素化合物−1 32.8g
溶媒:水 32.6g
溶媒:エタノール 32.6g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図1及び図2に示されるような結果を得た。なお、透過率曲線は常法に従って吸光曲線と同様にして測定した。フィルムを分光光度計(Hitachi U−2010)のホルダーの大きさに切ってセットして測定した。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。
硬化被膜の密着性:
JIS K5400に準拠し、サンプルをカミソリの刃で1mm間隔の縦横11本ずつ切り目を入れて100個のゴバン目をつくり、市販セロハンテープをよく密着させた後、90度手前方向に急激に剥がした時、被膜が剥離せずに残存したます目数(X)をX/100で表示した。
耐擦傷性試験:
HEIDON社製のScratching Intensity Tester機により、荷重1.2kgをかけてネル布で1,000回往復摩耗を行った後、状態を観察した。
○:傷なし
△:多少傷あり
×:剥がれる
その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(i)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(i) 0.004g
有機ケイ素化合物−2 33.6g
溶媒:水 33.2g
溶媒:エタノール 33.2g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図3及び図2に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(i)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(i) 0.004g
有機ケイ素化合物−3 33.1g
溶媒:水 33.45g
溶媒:エタノール 33.45g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図4及び図2に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(i)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(i) 0.004g
有機ケイ素化合物−4 33.1g
溶媒:水 33.45g
溶媒:エタノール 33.45g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図5及び図2に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(i)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(i) 0.004g
有機ケイ素化合物−5 32.1g
溶媒:水 33.95g
溶媒:エタノール 33.95g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図6及び図2に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
下記に示すポリアゾ化合物(ii)
ポリアゾ化合物(ii) 0.25g
有機ケイ素化合物−6 44.0g
溶媒:メチルエチルケトン 55.75g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図7及び図8に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(ii)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(ii) 0.25g
有機ケイ素化合物−7 44.0g
溶媒:メチルエチルケトン 55.75g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図9及び図8に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(ii)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(ii) 0.25g
有機ケイ素化合物−8 71.0g
溶媒:メチルエチルケトン 28.75g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図10及び図8に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(ii)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(ii) 0.25g
有機ケイ素化合物−9 66.3g
DBU 0.10g
溶媒:メチルエチルケトン 33.35g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じで有機ケイ素化合物を添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図11及び図8に示されるような結果を得た。このグラフより明らかなように、有機ケイ素化合物を添加したものは、添加しないものに比べて近赤外線吸収フィルムとしての性能がはるかに優れていることが分かる。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(i)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(i) 0.5g
ゼラチン 10g
DBU 2.0g
溶媒(水) 87.5g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じでDBUを添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図12及び図2に示されるような結果を得た。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
上記のポリアゾ化合物(ii)を用い、次の組成の塗工液を調製した。
ポリアゾ化合物(ii) 0.4g
変性ポリエステル 10g
DBU 2.0g
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 87.6g
この塗工液を次の塗工条件にてポリエステルフィルム[東レ(株)製、商品名ルミラー 厚み100μm]上に塗工し、近赤外線吸収フィルムを製造した。
塗工条件
バーコーダーNo.30、乾燥、100℃×1分
一方、他の条件は全く同じでDBUを添加しない組成の塗工液を同様に塗布したフィルムも製造し、両方のフィルムの透過率曲線を測定し、それぞれ図13及び図8に示されるような結果を得た。硬化被膜の各種物性の測定及び評価は実施例1と同様に行い、その結果を表1に示す。
Claims (11)
- (1)ポリアゾ化合物として、その分子中のアゾ基のp−位に少なくとも一個の、−OH基又は−OH基より誘導される−ORもしくは−OOCR(但し、Rは炭素数1〜6の一価炭化水素基を示す)基を含有する近赤外線吸収性ポリアゾ化合物、及び
(2)下記一般式(a)
YR1 mSiR2 3-m (a)
(式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、Yは窒素原子含有有機基であり、mは0又は1である。)
で表される窒素原子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100質量部と、下記一般式(b)
R3 nSiR4 4-n (b)
(式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、nは0,1又は2である。)
で表される加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物0〜200質量部とを加水分解することによって得られる有機ケイ素化合物
を含有することを特徴とする熱線遮蔽剤。 - 加水分解性シラン(A)が
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、又は
H2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3
であることを特徴とする請求項1記載の熱線遮蔽剤。 - 加水分解性シラン(B)が、
Si(OCH3)4、
Si(OCH2CH3)4、
CH3Si(OCH3)3、又は
CH3Si(OCH2CH3)3
であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱線遮蔽剤。 - 水を媒体とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の熱線遮蔽剤。
- 有機溶剤を媒体とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の熱線遮蔽剤。
- 請求項1乃至5のいずれか1項記載の熱線遮蔽剤を紙、プラスチック、金属又は織物に塗工してなることを特徴とする熱線カットフィルム。
- (1)ポリアゾ化合物として、その分子中のアゾ基のp−位に少なくとも一個の、−OH基又は−OH基より誘導される−ORもしくは−OOCR(但し、Rは炭素数1〜6の一価炭化水素基を示す)基を含有する近赤外線吸収性ポリアゾ化合物、及び
(2)下記一般式(a)
YR1 mSiR2 3-m (a)
(式中、R1は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R2は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、Yは窒素原子含有有機基であり、mは0又は1である。)
で表される窒素原子含有有機基を含有する加水分解性シラン(A)又はその部分加水分解物100質量部と、下記一般式(b)
R3 nSiR4 4-n (b)
(式中、R3は炭素数1〜8の置換又は非置換の一価炭化水素基、R4は炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシロキシ基、nは0,1又は2である。)
で表される加水分解性シラン(B)又はその部分加水分解物0〜200質量部とを加水分解することによって得られる有機ケイ素化合物
を含有することを特徴とする光熱変換剤。 - 加水分解性シラン(A)が
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH3)3、
H2NCH2CH2HNCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、
H2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、又は
H2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3
であることを特徴とする請求項7記載の光熱変換剤。 - 加水分解性シラン(B)が、
Si(OCH3)4、
Si(OCH2CH3)4、
CH3Si(OCH3)3、又は
CH3Si(OCH2CH3)3
であることを特徴とする請求項7又は8記載の光熱変換剤。 - 水を媒体とすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載の光熱変換剤。
- 有機溶剤を媒体とすることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項記載の光熱変換剤。
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