JP4584796B2 - 高反射プレコートアルミニウム合金板 - Google Patents
高反射プレコートアルミニウム合金板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4584796B2 JP4584796B2 JP2005251471A JP2005251471A JP4584796B2 JP 4584796 B2 JP4584796 B2 JP 4584796B2 JP 2005251471 A JP2005251471 A JP 2005251471A JP 2005251471 A JP2005251471 A JP 2005251471A JP 4584796 B2 JP4584796 B2 JP 4584796B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- highly reflective
- weight
- parts
- aluminum alloy
- alloy plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
特に、液晶ディスプレイの裏側面に配置される液晶バックパネルは、可視光の全波長で均一に反射する必要があり、また、蛍光灯からの発熱に対する耐熱性および高寿命が必要である。また、最近では、薄型タイプが望まれ、特殊な形状も増え、素材となるプレコートアルミニウム合金板に対しては、様々な形状に成形可能な優れた成形性が強く求められている。
しかしながら、例えば高反射のフィルムを貼り付けたアルミニウム板等を作製するに当たっては、複雑なプロセスが必要となり、製造コストが高い。このことが、液晶バックパネルの今後の低価格化には大きな問題となっている。そのため、製造コストが低く、高反射特性を有する材料の開発が望まれている。
最近では、液晶の高画質化及び高輝度化に伴い、ますます高い反射率が要求されるようになっている。より具体的には、硫酸バリウムの微粉末を固めた白色板の反射率を100%とした場合に、400〜460nmの波長の光の反射率が95%以上となる特性が要求されるようになってきた。
また、小型化、薄型化の傾向から、上記高反射特性を有する材料の成形が複雑になってきており、より高い成形性が要求されるようになった。従来のプレコート材等では、このような複雑な成形に対応することができない。
少なくとも一方の上記プレコート層は、ベース樹脂中に高反射物質を含有した高反射層を一層又は複数層有しており、
上記高反射物質としては、2,5-チオフェンジイル(5-tert-ブチル-1,3-ベンゾキサゾール)を必須成分として含有すると共に、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、リン酸カルシウム、中空ガラスビーズのうち1種または2種以上を任意成分として含有し、
上記高反射層は、上記ベース樹脂として、数平均分子量5000〜50000の合成樹脂を主成分として含有する合成樹脂系塗料を用いており、
上記高反射物質の任意成分のうち、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、又はリン酸カルシウムを含有する場合には、その合計の含有量が、上記ベース樹脂100重量部に対して、50〜1500重量部であり、
上記高反射物質の任意成分のうち、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、又はリン酸カルシウムを含有する場合には、いずれの成分も、その平均粒径が0.1〜10μmであり、
上記高反射層は、上記ベース塗膜100重量部に対して、0.05〜3重量部の動物性ワックス、植物性ワックス、合成ワックス、石油ワックスの1種あるいは2種よりなるインナーワックスを含有していることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板にある(請求項1)。
また、上記高反射プレコートアルミニウム合金板は、薄肉軽量化、製造コスト低減が可能で、成形性にも優れたものとなる。
また、上記合成樹脂塗料としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、脂肪酸変性したポリエステル樹脂(アルキド樹脂)、オイルフリーアルキド樹脂、綿状ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂、その他、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂の塗料などがある。
上記インナーワックス量が0.05%未満の場合には摺動性が低下し、一方、3重量部を超える場合には、コストアップとなるという問題がある。
上記化成処理皮膜としては、リン酸クロメート、クロム酸クロメート等のクロメート処理、クロム化合物以外のリン酸チタンやリン酸ジルコニウム、リン酸モリブデン、リン酸亜鉛等によるノンクロメート処理等の化学皮膜処理、いわゆる化成処理により得られる皮膜が採用される。
なお、上記クロメート処理やノンクロメート処理等の化成処理方法には、反応型及び塗布型があるが、本発明においてはいずれの手法が採用されても何ら差し支えない。
本例では、図1に示す構成のプレコートアルミニウム合金板1として、複数種類のサンプル(実施例1〜14、比較例1〜13)を作製し、その性能を評価した。
表1、表2には、高反射層40に含有させた高反射物質42の種類、平均粒径、含有量、膜厚、インナーワックス含有量を示す。
<反射率>
反射率の測定は、村上色彩技術研究所製CMS−35SP積分球分光測色計を用い、硫酸バリウムの微粉末を固めた白色板の反射率を100%として、各々のサンプルについて400〜700nmの波長域の反射率を測定した。400〜460nmの波長の光の反射率が95%以上かつ600〜700nmの波長の光の反射率が90%以上を良好とし○印、これを満たさないものを不良として×印で示した。
耐傷付き性は、バウデン試験にて、荷重500g、1/4インチの鋼球を100回摺動させたときの摺動痕跡の幅を評価に用いた。0.5mm未満を良好として○印で、0.5mm以上を不良として×印で示した。
90°曲げ加工試験にて、曲げ半径Rが4mm(R4mm)にて塗膜の脱落のない場合を合格として○印で、R4mmより大きな曲げRで塗膜のはがれが発生する場合を不合格として×印で示した。
結果を表1、表2に示す。
一方、表2に示すごとく、比較例1〜13においては、反射特性、耐傷付き性、成形性の少なくともいずれかの点が不合格となった。
2 基板
3 化成処理皮膜(クロメート皮膜)
4 プレコート層
40 高反射層
41 ベース樹脂
42 高反射物質
Claims (5)
- アルミニウム合金板よりなる基板と、該基板の片面又は両面に形成したプレコート層とよりなり、
少なくとも一方の上記プレコート層は、ベース樹脂中に高反射物質を含有した高反射層を一層又は複数層有しており、
上記高反射物質としては、2,5-チオフェンジイル(5-tert-ブチル-1,3-ベンゾキサゾール)を必須成分として含有すると共に、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、リン酸カルシウム、中空ガラスビーズのうち1種または2種以上を任意成分として含有し、
上記高反射層は、上記ベース樹脂として、数平均分子量5000〜50000の合成樹脂を主成分として含有する合成樹脂系塗料を用いており、
上記高反射物質の任意成分のうち、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、又はリン酸カルシウムを含有する場合には、その合計の含有量が、上記ベース樹脂100重量部に対して、50〜1500重量部であり、
上記高反射物質の任意成分のうち、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化亜鉛、硝子、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ、酸化ジルコニウム、又はリン酸カルシウムを含有する場合には、いずれの成分も、その平均粒径が0.1〜10μmであり、
上記高反射層は、上記ベース塗膜100重量部に対して、0.05〜3重量部の動物性ワックス、植物性ワックス、合成ワックス、石油ワックスの1種あるいは2種よりなるインナーワックスを含有していることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板。 - 請求項1において、上記高反射物質の必須成分である2,5-チオフェンジイル(5-tert-ブチル-1,3-ベンゾキサゾール)の含有量は、上記ベース樹脂100重量部に対して、5〜200重量部であることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板。
- 請求項1又は2において、上記高反射物質の任意成分のうち、中空ガラスビーズを含有する場合には、その単独の含有量が、上記ベース樹脂100重量部に対して、5〜200重量部であることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、上記高反射層の膜厚は、20〜100μmであることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、上記プレコート層と上記基板との間には、化成処理皮膜が形成されていることを特徴とする高反射プレコートアルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005251471A JP4584796B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 高反射プレコートアルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005251471A JP4584796B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 高反射プレコートアルミニウム合金板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007062165A JP2007062165A (ja) | 2007-03-15 |
JP4584796B2 true JP4584796B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=37924936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005251471A Expired - Fee Related JP4584796B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 高反射プレコートアルミニウム合金板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4584796B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63239444A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-10-05 | Konica Corp | 反射写真用支持体 |
JP2005096405A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-04-14 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 高反射プレコートアルミニウム合金板 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005251471A patent/JP4584796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63239444A (ja) * | 1986-11-05 | 1988-10-05 | Konica Corp | 反射写真用支持体 |
JP2005096405A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-04-14 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 高反射プレコートアルミニウム合金板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007062165A (ja) | 2007-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4648992B2 (ja) | 塗装金属材及びその製造方法 | |
TWI252162B (en) | Precoated metal sheet for light reflectors | |
WO2010110229A1 (ja) | 高反射プレコートアルミニウム合金板 | |
JP4616651B2 (ja) | 高い拡散反射率を有する被覆材料及びその製造方法 | |
KR101365279B1 (ko) | 도장 금속재와 그 제조 방법 | |
JP4576145B2 (ja) | 高反射プレコートアルミニウム合金板 | |
JP4584796B2 (ja) | 高反射プレコートアルミニウム合金板 | |
JP4969893B2 (ja) | 被覆基材及びその製造方法 | |
JP4818485B2 (ja) | プレコート金属板およびその製造方法 | |
JP2006258849A (ja) | 光反射性に優れた樹脂被覆金属板 | |
JP4324096B2 (ja) | 反射性と成形加工性に優れる塗装金属板及びその製造方法 | |
JP4374223B2 (ja) | 加工性、耐熱黄変性及び耐紫外線黄変性に優れた液晶反射板用反射性樹脂被覆アルミニウム材 | |
JP2007261192A (ja) | 光反射性塗装金属板 | |
JP4685685B2 (ja) | 被覆基材及びその製造方法 | |
JP2006123463A (ja) | 光反射性と加工性に優れた樹脂被覆アルミニウム反射板 | |
JP4343659B2 (ja) | 加工性に優れた赤外線放射性樹脂被覆アルミニウム反射材 | |
JP2008026340A (ja) | 加工性、耐光性及び光反射性に優れた白色樹脂被覆金属板 | |
JP2007098869A (ja) | 光反射性樹脂被覆金属板 | |
JP2009000947A (ja) | 高反射性塗装鋼板及び液晶バックライトシャーシ | |
JP2007114642A (ja) | 低臭気性プレコート樹脂被覆反射板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100831 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100902 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4584796 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |