JP4582360B2 - 変調器のための1ビット信号変換を用いるdcオフセット除去回路 - Google Patents

変調器のための1ビット信号変換を用いるdcオフセット除去回路 Download PDF

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Description

本発明は、搬送波抑圧ダイレクト・コンバージョン(直接変換)変調器などのミキサ及び変調器におけるDCオフセットの除去(cancellation)に関する。
ミキサ及び変調器は、送信目的のより高い周波数の搬送波(キャリア)上に低周波信号またはベースバンド信号を変調するデバイスである。変調器の一種として、低い方の周波数のデータが高い方の周波数の搬送波の振幅に変調される、AM(振幅変調;amplitude modulation)変調器がある。このようなAM変調器の動作は、低い方の周波数の信号と高い方の周波数の信号との単純な乗算によって表現することができる。AM変調器は、AMミキサとも呼ばれる。典型的なAM変調器は、搬送波(キャリア)信号すなわち局部発振信号が印加される局部発振(LO)信号入力と、低周波数の信号が印加される信号入力と、変調信号(変調された信号)をもたらす出力と、を有する。基本的なAM変調器における際立った欠点は、出力信号が、有用な情報を運ぶことなく送信電力を消費する、高い方の周波数の搬送波信号を含んでいることである。
搬送波抑圧両側波帯(DSBSC;double sideband suppressed carrier)変調器として知られている、修正された形態の変調器が図1Aに示されている。DSBSC変調器は、DBM(二重平衡ミキサ;double balanced mixer)とも呼ばれる。図示されるDSBSC変調器は、電流源101と、6個のトランジスタM1〜M6と、ベースバンド信号が印加される1対の平衡入力端子102,103と、局部発振(LO)信号が印加される1対の平衡入力端子106,107と、電流出力として変調信号を出力する1対の平衡出力端子106,107と、を有している。トランジスタM1〜M3は第1のAMミキサを構成し、トランジスタM4〜M6は第2のAMミキサを構成する。電流源101の一端は接地電位点に接続し、トランジスタM1,M4のソースは、第1及び第2のAMミキサが電流源101を共有するように、電流源101の他端に共通に接続されている。第1のAMミキサにおいて、トランジスタM1のゲートは、ベースバンド信号の非反転入力端子102に接続され、トランジスタM1のドレインは、トランジスタM2,M3のソースに接続されている。トランジスタM2,M3のゲートは、それぞれ、反転入力端子105及び非反転入力端子104に接続され、トランジスタM2,M3のドレインは、それぞれ、このDSBSCミキサの反転出力端子107及び非反転出力端子106に接続されている。第2のAMミキサにおいて、トランジスタM4のゲートは、ベースバンド信号の反転入力端子103に接続され、トランジスタM4のドレインは、トランジスタM5,M6のソースに接続されている。トランジスタM5,M6のゲートは、それぞれ、非反転入力端子104及び反転入力端子105に接続され、トランジスタM5,M6のドレインは、それぞれ、このDSBSCミキサの反転出力端子107及び非反転出力端子106に接続されている。
この種の変調器は、2つのAMミキサの出力において局部発振器成分を相殺することによって、出力における搬送波信号を抑圧することができる。これは、2つの発振器信号が逆相で印加されるために可能である。この構成は、向上した効率を有するために、広く用いられている。
当業者にはよく知られているように、DSBSC変調器の用途の一例は、直交振幅変調及び/又は復調のために用いられる直交(IQ)変調器である。図1Bに示されるように、代表的な直交変調器は、それぞれ第1及び第2の信号のための信号入力端子111,112と、局部発振(LO)信号を受け入れるLO入力端子113と、局部発振信号の位相を90°だけシフトさせる移相器(フェーズ・シフタ)114と、それぞれ第1及び第2の信号を受け入れる第1及び第2のDSBSC変調器115,116と、両方のDSBSCミキサ115,116の出力を加え合わせる合波器(コンバイナ)117と、合波器117の出力に接続されたRF出力端子118と、を有している。局部発振信号はLO入力端子113から第1のDSBSC変調器115に対して直接供給されるとともに、第2のDSBSC変調器116は、移相器114を介して局部発振信号を受け取る。このような直交変調器では、第1の信号は出力変調信号のI(同相;in-phase)成分に対応し、第2の信号はQ(直交;quadrature)成分に対応する。したがって、第1の信号はI信号とも呼ばれ、第2の信号はQ信号とも呼ばれる。
搬送波抑圧要件のために、DSBSC変調器の製造において課題が生じる。これは、典型的には、半導体集積回路チップのようなモノリシック・チップの部分として通常は実現される2つのAMミキサの避けがたい製造上の公差のために生じる。DSBSC変調器内のトランジスタの不完全なマッチング(整合)があると、変調信号の側波帯(サイドバンド)が送信されるだけではなく、局部発振器周波数でのリーク(漏れ)が発生してそれが送信される。このリークは、DSBSC変調器の出力におけるDCオフセットと等価である。このようなキャリア・リークは、送信されてきた信号の位相の捕捉を復調の際に難しくするので好ましくなく、また、他の通信への好ましくない妨害の原因ともなり得る。
この課題を直すための試みは、搬送波信号を除去(キャンセル)するために変調器の入力に静的なDCオフセット電圧を印加する構成を加えることを含むことができる。例えば、特開2002−198745号公報(特許文献1)は、DCオフセット電圧が局部発振入力端子に印加される構成を開示している。しかしながらこのやり方は、回路パラメータや動作温度における長期のドリフトに対応することができない。
さらなるやり方は、回路内のトランジスタの物理的な寸法を大きくしてトランジスタのパラメータの相対的なばらつきを小さくすることである。しかしこのやり方は、増加する寄生容量が搬送波周波数におけるゲインを低下させるので、高周波回路に対しては好ましくない。さらに、チップ表面におけるプロセス誤差勾配をキャンセルするために、特殊なレイアウト技術を用いることもできる。しかし実際には、この方法は、回路面積とコストを増加させる一方で、それでも不十分な搬送波抑圧しか与えないかもしれない。
マキネン(Makinen)らに与えられた米国特許第5,012,208号明細書(特許文献2)には、直交変調器における局部発振信号リーク(すなわちDCオフセット)の問題に対する解決策が開示されている。図2は、直交変調器のDCオフセット除去の問題を解決するマキネンらの回路の配置を示している。この回路では、直交変調器121の出力が増幅器122に供給され、増幅器122の出力がRF出力端子と123と電力測定回路124とに供給されている。電力測定回路124は、増幅器122からの送信RF信号の包絡線(エンベロープ)を与える。電力測定回路124の出力は、高域通過(ハイパス)フィルタ126を介して増幅器125に供給される。線型相関器(リニア・コリレータ)127,128は、それぞれ入力端子129,130で受信されたI(同相)及びQ(直交)入力信号を増幅器125の出力信号と相関させる。相関器127,128の出力は、積分器(インテグレータ)131,132によって積分される。減算器133は、入力端子129で受け取ったI入力信号から積分器131の出力を減算し、結果をI信号として直交変調器121に供給する。同様に減算器134は、入力端子130で受け取ったQ入力信号から積分器132の出力を減算し、結果をQ信号として直交変調器121に供給する。
このやり方は、送信RF信号の包絡線とI及びQ入力での時間ドメイン信号を用いて、エラー信号を計算する。線型相関器において包絡線信号を入力信号に相関させ、その結果を積分することにより、エラー信号が抽出されて変調器のオフセットが補償される。I及びQ入力信号の平均DCレベルとI及びQ位相ドメインでの包絡線信号の平均ピーク・レベルとの間の長時間にわたる相関のために、2つのエラー信号は、単一の包絡線信号から別々に引き出される。
図2のシステムの不可欠な要素は、極めて小さなDCオフセットしか有さない線型乗算器(すなわち相関器)である。この要素でのいかなる大きなDCオフセットも、変調器のDCオフセットの完全な除去を阻害するであろう。典型的には、小さなDCオフセットしか有しない線型アナログ乗算器の要件のために、図2のシステムを純粋にアナログ・ドメイン(アナログ領域)で実現するのは難しいであろう。そのような回路は複雑なものとなりがちで、それゆえ、この用途に必要な精度を有して実現するのが難しくなりがちである。したがって、図2のシステムは、直交変調器から電力測定回路及び増幅器までのループの区間を除いて、デジタル・ドメイン(デジタル領域)で実現されることが期待されるであろう。デジタル・ドメインでこのシステムを実現することは、増幅器の出力の信号を変換するADC(アナログ/デジタル変換器)を必要とする。しかしながらADCを備えることは、多くの製造上のオーバヘッドと実現のためのコストとをもたらす。
したがって、ミキサまたは変調器に印加されるべきエラー補償信号を生成するとともに、簡単な回路構造を備え、容易に製造することができるエラー計算回路を提供することが望まれている。
特開平9−307596号公報(特許文献3)は、キャンセル搬送波信号が生成され、変調された搬送波信号に加えられる構成を開示している。
特開2000−261252号公報(特許文献4)は、入力信号の包絡線検波の結果が増幅器の出力での歪み成分の補償のために用いられる、RF電力増幅器のための歪み補償回路を開示している。
特開平10−70582号公報(特許文献5)は、変調信号と局部発振信号との間のビート信号を生成し、ビート信号を検波し、検波結果に基づいてDCオフセット信号(すなわちエラー補償信号)を生成することによって、直交変調器における漏れ搬送波を低減する構成を開示している。
特開平11−220506号公報(特許文献6)は、直交変調器出力における漏れ搬送波を低減するための構成を開示している。この構成では、局部発振信号は、2倍に周波数逓倍され、直交位相成分に分割される。これらの位相成分が変調され、その後、合波される。
特開2003−125014号公報(特許文献7)は、DCオフセット電圧がI及びQの平衡入力信号に加えられる直交変調器を開示している。
特開2002−198745号公報 米国特許第5,012,208号明細書 特開平9−307596号公報 特開2000−261252号公報 特開平10−70582号公報 特開平11−220506号公報 特開2003−125014号公報
本発明の目的は、ミキサまたは変調器に印加されるDCオフセット除去(cancellation)信号を生成するとともに、簡単な回路構造を有し、困難なく製造されるDCオフセット除去回路を提供することにある。
本発明の別の目的は、変調器の出力におけるDCオフセットの影響を低減でき、かつ、困難なく製造できる変調器を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、変調器の出力でのキャリア・リークを低減でき、かつ、困難なく製造できる変調器を提供することにある。
本発明は、入力信号の符号(sign)と変調器の出力のRF包絡線(エンベロープ)のデジタル化されたリップル(ripple)の極性(polarity)のみを測定することによってDSBSC変調器のような変調器のDCオフセットを自動的に補償するやり方を提供する。
本発明の目的は、変調器の出力におけるDCオフセットを補償するためのDCオフセット除去回路であって、変調器に印加される情報信号の符号を抽出する符号抽出部と、変調器の出力信号に対して包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部と、包絡線信号の傾斜(スロープ;slope)に対して極性検出を行うスロープ検出部と、符号抽出の結果と極性検出の結果とに基づいて、変調器の出力におけるDCオフセットを除去するDCオフセット除去信号を生成する信号処理部と、を有するDCオフセット除去回路によって達成される。
本発明において、DCオフセット除去信号は、好ましくは、変調器のDCオフセットを補償するために、変調器に印加される。情報信号は、情報を運ぶ信号である。代表的な情報信号は、これに限定されるものではないが、ベースバンド信号である。
本発明の第2の目的は、変調器とDCオフセット除去回路とを有する変調器モジュールであって、DCオフセット除去回路が、変調器に印加される情報信号の符号を抽出する符号抽出部と、変調器から出力される信号に対して包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部と、包絡線信号の傾斜(スロープ)に対して極性検出を行うスロープ検出部と、符号抽出の結果と極性検出の結果とに基づいて、変調器の出力におけるDCオフセットを除去するDCオフセット除去信号を生成する信号処理部と、を有し、DCオフセット除去信号が変調器に供給される変調器モジュールによって達成される。
本発明に基づくDCオフセット除去は、変調器出力での信号におけるDCオフセットが、包絡線検波器を用いて測定できる、変調信号の包絡線におけるリップル(ripple)をもたらす、という事実に依拠している。包絡線検波器の出力を入力信号の符号と組み合わせることによって、変調信号の平均DCオフセットを取得してDCオフセット補償信号が変調器に印加されることができるようにすることができる。オフセット除去のために変調器出力のリップルの極性の平均のみが必要とされるようにすることにより、さらなる簡素化が可能となる。リップルの極性は、包絡線検波部の出力の平均値と瞬時値とを比較することによって、検出することができる。このことにより、搬送波出力におけるDCリップルを反映したデューティ・サイクルを有する単一ビットのパターンにリップルを変換できることとなり、デジタルでの簡素化された実現化を可能にする。
変調器の動作中のDCエラー(誤差)を抽出するために、システムは、包絡線検出器で測定されるRF搬送波の瞬時のリップル極性(増加または減少)を、入力信号の瞬時の符号に乗算して、エラー信号を得る。十分に長い時間期間にわたってこのエラー信号を積分することにより、変調器に組み込まれてる適切な補償入力端子に印加することができるDCオフセットに関する見積値が得られる。変調器が使用されている間におけるエラー信号のゆっくりとした適応化は、特別な校正シーケンスを必要としないことを意味する。
本発明の上述及び他の目的、特徴及び利点は、本発明の例を示す添付の図面を参照する以下の説明から明らかになろう。
図3に示されるように、キャリア・リークを抑圧することができる本発明の実施の一形態に基づく変調器モジュールは、DSBSC変調器301と加算器302とDCオフセット除去回路303とを有する。DSBSCミキサ301には、入力端子311に印加されたベースバンド信号が加算器302を介して供給されるともに、入力端子312に印加された局部発振信号が供給される。DSBSCミキサ301は、ベースバンド信号によって局部発振信号が変調されているRF出力信号を生成する。RF出力信号は、RF出力端子313に供給される。DCオフセット除去回路303は、ベースバンド信号とRF出力信号とが供給され、DCオフセット除去信号を生成する。DCオフセット除去信号は、加算器302に供給される。したがって、DSBSCミキサ301は、DCオフセット除去信号が加算されたベースバンド信号を受け取ることになる。
DCオフセット除去回路303は、一般に、ベースバンド信号の瞬時の符号(sign)または極性(polarity)を検出する符号抽出部321と、DSBSC変調器301からのRF出力信号に対し包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部322と、包絡線信号の傾斜(スロープ;slope)に対し極性検出を行うフロープ検出部323と、符号抽出部321での符号検出の結果とスロープ検出部323での極性検出の結果とに基づいてDCオフセット除去信号を生成する信号処理部324と、を備えている。
符号抽出部321を実現する1つの可能なやり方は、入力ベースバンド信号の瞬時の極性または符号に応じてバイナリ信号を出力するコンパレータ(比較器)を使用することであろう。包絡線検波部322は、単純なAM検波器あるいはAM検波回路からなることができる。スロープ検出部323は、変調器出力信号のリップルの極性を出力する。スロープ検出部323は、包絡線検波部322の出力が直接印加される非反転入力端子と包絡線検波部322の時間的に平滑化された出力が供給される反転入力端子とを有するコンパレータからなることができる。
信号処理部324は、変調器出力の瞬時DCエラーを連続的に計算する計算器と、DCエラーを累算するアキュムレータまたは積分器とを有していてもよい。リップルの極性と入力背景信号の符号とのいずれもが1ビットのデジタル値で表現されるので、計算器及びアキュムレータをデジタル回路で構成することができる。例えば、計算器は、RF搬送波の瞬時リップル極性(上昇または下降)に入力ベースバンド信号の瞬時の符号をデジタルで乗算する回路であってもよい。このようなデジタル構成では、信号処理部324は、アキュムレータまたは積分器から供給されたデジタル・データをアナログのDCオフセット除去信号に変換するデジタル/アナログ変換器(DAC)を備えていてもよい。この信号処理部324において、エラー信号を十分に長い時間期間にわたって累算あるいは積分することによって、変調器のDCオフセットの評価値が得られる。変調器が使用中であるときのエラー信号のゆっくりとした適応化は、特別な校正シーケンスを必要としないことを意味する。
この変調器モジュールにおけるDCオフセット除去は、DSBSC変調器301からのRF出力信号でのDCオフセットが、包絡線検波部322を用いて測定できる、RF出力信号の包絡線におけるリップルをもたらす、という事実に依拠している。包絡線検波部322の出力をDSBSC変調器301へのベースバンド入力信号の符号と組み合わせることによって、RF出力信号の平均DCオフセットを取得してDCオフセット除去信号がDSBSC変調器301に印加されるようにすることができる。オフセット除去のためにRF出力信号のリップルの極性の平均のみが必要とされるようにすることにより、さらなる簡素化が可能となる。リップルの極性は、スロープ検出部323において、包絡線検波部322の出力の平均値と瞬時値とを比較することによって、検出することができる。このことにより、搬送波出力におけるDCリップルを反映したデューティ・サイクルを有する単一ビットのパターンにリップルを変換できることとなり、デジタルでの簡素化された実現化を可能にする。
図4Aは、本発明に基づく他の変調器モジュールを示している。この変調器モジュールは、DSBSC変調器が補償入力を有する点で、図3に示す変調器モジュールとは異なっている。図4に示される変調器モジュールでは、DSBSC変調器305は、ベースバンド信号と局部発振信号とを供給され、RF出力信号を生成する。DCオフセット除去回路303は、ベースバンド信号とRF出力信号とを供給され、DCオフセット除去信号を生成する。DCオフセット除去信号は、DSBSC変調器305の補償入力に供給され、DSBSC変調器305からのキャリア・リークが抑圧される。
ここで、補償入力を有するDSBSC変調器について説明する。図4Bに示されるDSBSC変調器は、追加のトランジスタM7,M8を有する点で、図1Aに示される変調器とは異なっている。トランジスタM7は、トランジスタM1のソースとドレインにそれぞれ接続するソースとドレインを有し、トランジスタM8は、トランジスタM4のソースとドレインにそれぞれ接続するソースとドレインを有する。トランジスタM7のゲートは、非反転補償入力端子108に接続され、トランジスタM8のゲートは、反転補償入力端子109に接続されている。この構成では、補償入力端子108,109は、変調器の内蔵(ビルトイン)補償端子である。平衡DCオフセット除去信号が、補償入力端子108,109に印加される。DSBSC変調器へのDCオフセット除去信号の印加の効果は、図1Aに示す変調器の入力信号にDCオフセット除去信号を加えることの効果と等価である。DCオフセット除去信号が不平衡信号であるときには、そのような不平衡信号は入力端子108,109の一方に印加され、他の入力端子にはDCバイアス電圧が印加される。
図5は、図3に示す変調器モジュールの特定の実現例を示している。
上述したように、変調器モジュールは、DSBSC変調器301と、加算器302と、符号抽出部321と、包絡線検波部322と、スロープ検出部323と、信号処理部と、を有している。符号抽出部321は、ベースバンド信号の瞬時の符号または極性を検出するためのコンパレータ401を有し、包絡線検波部322は、DSBSC変調器301からのRF出力信号に対して包絡線検波を行うためのAM検波回路402を有する。スロープ検出部323は、低域通過(ローパス)フィルタ403と飽和型のコンパレータ404とを有する。コンパレータ404は、包絡線検波部322の出力が直接印加される非反転入力端子と、低域通過フィルタ403を介して包絡線検波部322の出力が供給される反転入力端子とを有する。
信号処理部は、増幅係数が1である非反転増幅器411と、増幅係数が−1である反転増幅器412と、符号抽出部321の出力によって制御されるスイッチ413と、スイッチ413の出力を累算するデジタル積分器ブロックまたはアキュムレータ414と、アキュムレータ414の累算されたデジタル値をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器(DAC)415とを有している。このアナログ信号は、DCオフセット除去信号であって、加算器302に印加される。スロープ検出回路323の出力、すなわちコンパレータ404の出力は、非反転増幅器411及び反転増幅器412の双方に印加される。スイッチ413は、符号抽出部321の出力に応じて、非反転増幅器411及び反転増幅器412の出力のうちの一方を選択する。
図5において、破線400の左側の回路は、アナログ回路部分として実現され、破線400の右側の回路は、デジタル回路部分として実現される。
図5に示す変調器モジュールの詳細な動作は、次のようなものである。DSBSC変調器301のRF出力信号は、送信されたRF信号の包絡線を復元する包絡線検波部322に入力する。結果として得られる包絡線信号は、次に、2つの経路に分岐させられる。一方の経路は飽和型のコンパレータ404の非反転入力端子に直接供給し、その一方で、他方の経路は低域通過フィルタ403を介してコンパレータの反転入力端子に接続する。コンパレータ404は、+1または−1のバイナリ信号を出力する。このようにして、コンパレータの反転入力は、RF信号包絡線の平均レベルに等しいDCレベルに浮かされ、その一方で、非反転入力は、瞬時の包絡線値に反応する。コンパレータ404の出力信号は、このようにして、ある固定量だけ正または負のいずれかであることができる。信号のこのストリーム(流れ)は、コンパレータ404の各クロック周期ごとに包絡線レベルが上昇したか下降したかについての情報を含んでいる。コンパレータの出力からのバイナリ信号ストリームは、次に、反転増幅器411及び非反転増幅器412の両方に供給され、その結果、2つの出力信号経路が得られる。反転増幅器出力または非反転増幅器出力のいずれかが、符号抽出部413からの符号制御入力によって制御されるスイッチによって選択される。スイッチ413の出力は、入力信号の符号が乗算された包絡線信号の瞬時の勾配であり、これは、アキュムレータ414によって、引き続く期間にわたって累算される。アキュムレータの出力は、変調器の出力における搬送波信号を除去するために変調器に供給されるDCオフセット除去信号を与える。さらに、フィードバック・ループが積分器(すなわちアキュムレータ)を含んでいるので、システムは、最終的なエラー(誤差)がゼロとなる状態に収束することができる。
図5に示す変調器モジュールは、アナログ/デジタル変換器(ADC)を持たない。これによって、実現の困難性の減少とコストの減少とがもたらされる。
図6は、図3に示した変調器モジュールの別の特定の実現例を示している。
図6に示される変調器モジュールは、スイッチ及びアキュムレータがデジタルXOR(排他的論理和;eXclusive OR)ゲート421及びデジタル・カウンタ422によって置き換えられている点で、図5に示した変調器モジュールとは異なっている。したがって、図6に示される信号処理部は、デジタルXORゲート421とデジタル・カウンタ422とDAC415とを有している。コンパレータ出力が+1または−1のバイナリ信号である図5の場合に対し、図6の場合では、すべてのコンパレータ出力が0または1のロジック(論理)信号であるものとしている。
スロープ検出部323内のコンパレータ404の出力は、XORゲート421の一方の入力端子(入力A)に印加され、XORゲート421の他方の入力端子(入力端子B)は符号抽出部321の出力信号を受け取る。XORゲート421は、以下の論理真理値表にしたがって動作する。
Figure 0004582360
デジタル・カウンタ422は、あるクロック信号(不図示)が供給され、クロック信号のアップ・カウント(増加方向計数)またはダウン・カウント(減少方向計数)のいずれかを実行するアップ(up)/ダウン(down)カウンタである。カウンタ422のアップまたはダウンの計数方向は、XORゲート421の出力によって制御される。
この構成では、デジタル・カウンタ422は、クロック信号を連続的に増加方向(アップ)または減少方向(ダウン)にカウントする。キャリア・リークがDSBSCミキサ202の出力に存在しない場合に時間期間にわたってカウンタ出力422の平均がゼロとなるように、カウンタ422の計数動作の方向は、入力ベースバンド信号での符号抽出の結果とRF出力信号のスロープの極性とが供給されるXORゲート421の出力によって制御される。
図6に示されるこのデジタル・ゲートによる実現例は、図5の回路による実現例と同じ機能を有し、最小化された回路によって簡素に実現されているという利点を有する。
本発明は、直交(IQ)変調器にも適用される。図7は、DCオフセット除去回路が組み込まれた直交変調器モジュールを示している。この例で用いられるDCオフセット除去回路は、図5に示したDCオフセット除去回路の拡張版である。
直交変調器501は、ベースバンド信号のI成分のための入力端子と、ベースバンド信号のQ成分のための入力端子と、局部発振信号のための入力端子と、RF出力端子とを有する。図1Aに示した直交変調器を直交変調器501として用いることができる。ベースバンド信号を直交変調器501に供給する2つの入力回路とI及びQ成分のためのDCオフセット除去信号をそれぞれ発生する2つの信号処理部とが必要であるので、図7に示した回路は、図5に示した回路を2組設けた構成とほぼ同じである。しかしながら、包絡線検波部322及びスロープ検出部323は、I成分回路とQ成分回路とによって共有されている。図7において、図5において示されるものと同じ構成要素には、必要に応じてIまたはQ成分を示す後置文字(postfix)を伴って、同じ参照番号が付されている。後置文字“i”は、I成分に対応する回路要素の参照番号に加えられ、後置文字“q”は、Q成分に対応する回路要素の参照番号に加えられている。この直交変調器では、符号抽出部とスイッチと積分器とデジタル/アナログ変換器は、I信号経路及びQ信号経路の各々に設けられている。
図7に示す直交変調器モジュールでは、直交変調器501の出力信号が包絡線検波器322に入力し、結果として得られる包絡線信号が次に2つの経路に分岐する。一方の経路は、コンパレータ404の非反転入力に直接供給し、その一方で、他方の経路は、低域通過フィルタ403を介してコンパレータの反転入力に接続する。このようにして、コンパレータ404の反転入力は、RF信号包絡線の平均レベルに等しいDCレベルに浮かされ、その一方で、非反転入力は、瞬時の包絡線値に反応する。コンパレータ404の出力信号のストリームは、コンパレータ404の各クロック周期ごとに包絡線レベルが上昇したか下降したかについての情報を含んでいる。コンパレータの出力からのこのバイナリ信号ストリームは、次に、反転増幅器412及び非反転増幅器411の両方に供給され、その結果、分岐してDCオフセット除去回路のI及びQ部分に供給を行う2つの出力信号経路が得られる。I部分では、符号制御入力によって制御されるスイッチ413iによって、反転増幅器または非反転増幅器のいずれかの出力が選択され、符号制御入力は、変調器入力信号の符号を調べるコンパレータを有する符号抽出部321iによって制御される。スイッチ413iに出力は、アキュムレータ414iによって、連続する期間にわたって累算される。アキュムレータの出力は、直交変調器501のRF出力におけるDCオフセット成分を除去(キャンセル)するために、デジタル/アナログ変換器451iを介して加算器302iに供給されるDCオフセット除去信号を与える。同様に、Q部分は、加算器302q、符号抽出部321q、スイッチ413q、アキュムレータ414q及びデジタル/アナログ変換器415qを有し、I部分と同様に機能する。
図7に示す回路でのI及びQ信号間での重畳プロセスをさらに説明すると、コンパレータ404の出力は、I及びQ部分に並列に入力する。I信号の場合、DCオフセット除去回路の内部でI信号の符号によって包絡線検波部322の出力の極性を切り替えることにより、Q信号に起因して重畳されたアーチファクト(artifact)を伴って、RF出力でのI信号の瞬時の傾斜(正または負)を再構成することができる。同様に、DCオフセット除去回路の内部において、Q入力の符号によって包絡線信号の極性を切り替えることは、I信号に起因して重畳されたアーチファクトを伴って、RF出力でのQ信号の瞬時の傾斜(正または負)を再構成する。信号を観測する際の時定数を十分に長くすると、復元された信号上の重畳されたアーチファクトはノイズとして見え、単純なフィルタリングでそれらを除去することが可能となる。この用途に関しては、直交変調器の出力コンステレーション(星座図;constellation)におけるたった2つのDC成分のみが重要であり、アーチファクトを伴う復元された出力I及びQ信号を2つの部分内の積分器411i,411qに供給することによって、DC成分を復元することが可能になる。これらの2つの部分は、以下の3つの機能を実行する。第1に、これらの部分は、ノイズとして平均化することによって、不要なアーチファクトを除去するだろう。第2に、これらの部分は、抽出された信号に対して低域通過フィルタリングを実行し、出力におけるコンステレーションのDCレベルをエラー信号として抽出できるようにするだろう。第3に、ループ内に積分器が含まれていることは、変調器入力に印加されるエラー信号が、変調器のコンステレーションからの平均検出DCレベルがゼロとなるまで増加するであろうことから、ゼロ・エラー(ゼロ誤差)となる最終的な解にループが収束することを可能にする。
図8は、DCオフセット除去回路が組み込まれた他の直交変調器モジュールを示している。この例で用いられるDCオフセット除去回路は、図6に示されるDCオフセット除去回路の拡張版である。図8に示す回路は、直交変調器501に対して図6に示す回路の2組が設けられた構成とほぼ同じである。図8において、図6において示されるものと同じ構成要素には、必要に応じてIまたはQ成分を示す後置文字を伴って、同じ参照番号が付されている。図8に示す回路の動作は、図6及び図7に示した回路についての上述した説明から明らかである。
図9は、内蔵補償端子を有する直交変調器が用いられている直交変調器モジュールを示している。直交変調器701は、ベースバンド信号のI及びQ信号を供給されて、RF出力信号を生成する。直交変調器701内には、各々が補償入力を有するDSBSCミキサ711,712と、局部発振(LO)信号のための移相器713と、DSBSCミキサ711,712の出力を合波する合波器714とが設けられている。DSBSCミキサ711,712は、それぞれ、I信号成分とQ信号成分を受け取る。DCオフセット除去回路702は、I成分と直交変調器701からのRF出力信号とが供給され、DSBSCミキサ711の補償入力に印加される、I成分用のDCオフセット除去信号を生成する。同様にDCオフセット除去回路703は、Q成分とRF出力信号とを供給され、DSBSCミキサ712の補償入力に印加される、Q成分用のDCオフセット除去信号を生成する。図9に示す直交変調器のDCオフセットを補償する場合、直交変調器701からのRF出力は2つのDCオフセット除去回路に並列に入力する。DCオフセット除去回路702,703の各々は、上述したDCオフセット除去回路と同じ構成を有する。
特定の用語を用いて本発明の好ましい実施形態を説明したが、このような説明は例示の目的のためのみのものであり、添付の請求の範囲の精神から逸脱することなく変更や変形を行えることが理解されるべきである。
図1Aは、DSBSC(搬送波抑圧両側波帯)変調器の回路レベルでの一般的な実現例を示す回路図である。 図1Bは、直交局部発振信号によって駆動される1対のDSBSC変調器としての一般的な直交(IQ)変調器を示すブロック図である。 図2は、局部発振器からのリークが抑圧された直交変調器の従来の構成を示すブロック図である。 図3は、DCオフセット除去回路がDSBSC変調器に接続されている、本発明に基づくDSBSC変調器モジュールを示すブロック図である。 図4Aは、DCオフセット除去回路がDSBSC変調器の補償入力に接続されている、本発明に基づくDSBSC変調器モジュールを示すブロック図である。 図4Bは、補償入力を有するDSBSC変調器の一例を示す回路図である。 図5は、図3に示した構成の実現例を示す図である。 図6は、図3に示した構成の別の実現例を示す図である。 図7は、DCオフセット除去回路が組み込まれた直交変調器モジュールを示す図である。 図8は、DCオフセット除去回路が組み込まれた別の直交変調器モジュールを示す図である。 図9は、DCオフセット除去回路がDSBSC変調器の補償入力に接続されている直交変調器モジュールを示すブロック図である。

Claims (18)

  1. 変調器の出力におけるDCオフセットを補償するためのDCオフセット除去回路であって、
    前記変調器に印加される情報信号の符号を抽出する符号抽出部と、
    前記変調器の出力信号に対して包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部と、
    前記包絡線信号の傾斜に対して極性検出を行うスロープ検出部と、
    前記符号の抽出結果と前記極性検出の結果とに基づいて、前記変調器の出力におけるDCオフセットを除去するDCオフセット除去信号を生成する信号処理部と、
    を有するDCオフセット除去回路。
  2. 前記符号抽出部は、前記情報信号の符号を取得するコンパレータを有する、請求項1に記載の回路。
  3. 前記情報信号はベースバンド信号である、請求項2に記載の回路。
  4. 前記DCオフセット除去信号は、前記変調器の出力信号におけるDCオフセットを除去するために前記変調器に供給される、請求項1に記載の回路。
  5. 前記スロープ検出部は、コンパレータと低域通過フィルタとを有し、前記コンパレータの非反転入力端子は前記包絡線信号を直接受け取り、前記コンパレータの反転入力端子は前記低域通過フィルタを介して前記包絡線信号を受け取る、請求項1に記載の回路。
  6. 前記変調器はDSBSC変調器である、請求項4に記載の回路。
  7. 前記信号処理部は、前記情報信号の符号に前記検出された極性を乗算する手段と、前記乗算の結果から前記DCオフセット除去信号を抽出する手段と、を有する、請求項5に記載の回路。
  8. 前記抽出する手段は、前記乗算の結果が供給されるアキュムレータと、前記アキュムレータに格納されているデータをアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器と、を有する、請求項7に記載の回路。
  9. 前記信号処理部は、前記情報信号の符号に対応する第1のバイナリ信号と前記検出された極性に対応する第2のバイナリ信号とが供給されるXOR論理ゲートと、前記XOR論理ゲートの出力から前記DCオフセット除去信号を抽出する手段と、を有する、請求項5に記載の回路。
  10. 前記抽出する手段は、クロック信号を計数するデジタル・アップ/ダウン・カウンタと、前記デジタル・アップ/ダウン・カウンタの出力をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器と、を有し、前記デジタル・アップ/ダウン・カウンタのアップ計数とダウン計数とが前記XOR論理ゲートの出力によって制御される、請求項9に記載の回路。
  11. 変調器とDCオフセット除去回路とを有する変調器モジュールであって、
    前記DCオフセット除去回路が、
    前記変調器に印加される情報信号の符号を抽出する符号抽出部と、
    前記変調器から出力される信号に対して包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部と、
    前記包絡線信号の傾斜に対して極性検出を行うスロープ検出部と、
    前記符号の抽出結果と前記極性検出の結果とに基づいて、前記変調器の出力におけるDCオフセットを除去するDCオフセット除去信号を生成する信号処理部と、
    を有し、前記DCオフセット除去信号が前記変調器に供給される変調器モジュール。
  12. 前記変調器はDSBSC変調器である、請求項11に記載の変調器モジュール。
  13. 前記変調器は、前記DCオフセット除去信号が印加される内蔵補償端子を有する、請求項12に記載の変調器モジュール。
  14. 直交変調器であって、請求項11に記載の変調器モジュールを2組備え、前記直交変調器の出力が前記包絡線検波部に供給される、直交変調器。
  15. 直交変調器であって、請求項13に記載の変調器モジュールを2組備え、前記直交変調器の出力が前記包絡線検波部に供給される、直交変調器。
  16. 第1の情報信号を受け取る第1の変調器と、第2の情報信号を受け取る第2の変調器と、前記第1の変調器及び前記第2の変調器の出力を加算してRF信号を出力する加算器と、を有する直交変調器と、
    前記RF信号に対して包絡線検波を行い、結果として得られる包絡線信号を出力する包絡線検波部と、
    前記包絡線信号の傾斜に対して極性検出を行うスロープ検出部と、
    前記第1の情報信号の符号を抽出する第1の符号抽出部と、
    前記第2の情報信号の符号を抽出する第2の符号抽出部と、
    前記第1の符号抽出部での前記符号の抽出結果と前記極性検出の結果とに基づいて、前記第1の変調器の出力におけるDCオフセットを除去する第1のDCオフセット除去信号を生成する第1の信号処理部と、
    前記第の符号抽出部での前記符号の抽出結果と前記極性検出の結果とに基づいて、前記第2の変調器の出力におけるDCオフセットを除去する第2のDCオフセット除去信号を生成する第2の信号処理部と、
    を有し、前記第1のDCオフセット除去信号が前記第1の変調器に供給され、前記第2のDCオフセット除去信号が前記第2の変調器に供給される、直交変調器モジュール。
  17. 前記第1及び第2の変調器の各々は、前記DCオフセット除去信号が印加される内蔵補償端子を有するDSBSC変調器である、請求項16に記載のモジュール。
  18. 変調器の出力信号におけるキャリア・リークを抑圧する方法であって、
    前記変調器に印加される情報信号の符号を抽出する段階と、
    前記変調器の出力信号の包絡線を検出する段階と、
    前記包絡線の傾斜の極性を検出する段階と、
    前記情報信号の符号と前記包絡線の傾斜の極性との乗算を用いて、前記変調器の出力におけるキャリア・リークを補償するためのDCオフセット除去信号を計算する段階と、
    前記DCオフセット除去信号を前記変調器に印加して前記キャリア・リークを抑圧する段階と、
    を有する方法。
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