JP2885713B2 - 送信機 - Google Patents

送信機

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JP2885713B2
JP2885713B2 JP8225377A JP22537796A JP2885713B2 JP 2885713 B2 JP2885713 B2 JP 2885713B2 JP 8225377 A JP8225377 A JP 8225377A JP 22537796 A JP22537796 A JP 22537796A JP 2885713 B2 JP2885713 B2 JP 2885713B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル移動通信
システム用等の無線装置に使用される送信機に関し、特
に直交変調器が出力する直交変調信号の搬送波信号の漏
洩(以下、搬送波リークと称す)を自動抑圧する機能を
有する送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチキャリア伝送等に用いる直
交変調器の直交性の不完全さを補償する手法として、公
開特許公報,特開平4−274642号(発明の名称:
直交変調回路)及び特開平4−275745(発明の名
称:直交変調回路)に開示された技術がある。これらの
公報では、他チャネルへの干渉となり得るイメージ信号
成分を低減するために、直交変調回路の出力を直接ベー
スバンド帯信号に周波数変換し,このベースバンド帯信
号と波形整形回路からの基本ベースバンド信号とを乗算
してイメージ信号成分を抽出し、このイメージ信号成分
から直交位相誤差の補償値を演算し、直交変調回路の直
交性を補償制御している。上述のとおり、この直交性補
償は、直交変調回路出力からベースバンド帯の直交変調
データを抜き取り、この直交変調データからデジタル処
理により補償制御するものである。上述の直交性補償を
行うと、直交変調回路の直交誤差による搬送波リークも
補償できると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術を用い
る直交変調回路は、直交位相に加えて搬送波リークも含
めて補償できるので、直交位相誤差の補償補償精度は高
いと考えられるが、複雑な制御処理を伴う上に回路の大
規模化を招いており実用的ではないという欠点がある。
このような大規模化した直交変調回路を用いる送信機
は、小型化が困難であるという欠点を生じることにな
る。
【0004】従って、本発明の目的は、直交変調器が生
成する直交変調信号の搬送波リークの抑圧機能を有する
送信機において、回路の大規模化を招くことのない簡単
な回路構成で上記搬送波リークを自動抑圧できる送信機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による送信機は、
第1の周波数の搬送波信号を発生する搬送波発生器と、
第1の変調端子に供給される第1のベースバンド信号と
第2の変調端子に供給される第2のベースバンド信号と
で前記搬送波信号を直交位相変調して変調波信号を生じ
る直交変調器と、前記変調波信号を増幅する増幅回路
と、第2の周波数の局部発振信号を生じる局部発振器
と、増幅された前記変調波信号と前記局部発振信号とを
乗算して乗算信号を生じる乗算器と、前記乗算信号の低
周波数成分を整流・平滑して検波電圧を生じる検波器
と、前記検波電圧が所望値以下になるように前記直交変
調器の第1の変調端子および第2の変調端子に適切な値
の第1の直流バイアスおよび第2の直流バイアスをそれ
ぞれ与える演算部とを有する。
【0006】前記送信機の第1は、前記第1の周波数と
前記第2の周波数とが、互いに近接している周波数であ
る構成をとることができる。
【0007】前記送信機の第2は、前記検波器が、前記
乗算信号に含まれる前記第1のベースバンド信号,前記
第2のベースバンド信号,前記搬送波信号および前記局
部発振信号の基本波および高調波成分をそれぞれ除去
し、前記搬送波信号と前記局部発振信号とのビート信号
のみを抽出するろ波器を備える構成をとることができ
る。
【0008】前記送信機の第3は、前記演算部が、予め
記憶されたしきい値以下の前記検波電圧を受けていると
きには前記第1の直流バイアスおよび前記第2の直流バ
イアスを固定出力し、前記しきい値を越える前記検波電
圧を受けているときには前記第1の直流バイアスおよび
前記第2の直流バイアスを交互に変化させることにより
前記検波電圧を前記しきい値以下になるように制御する
構成をとることができる。
【0009】前記送信機の第4は、前記直交変調器が、
前記第1の直流バイアスおよび前記第2の直流バイアス
によって直流オフセット補正される構成をとることがで
きる。
【0010】本発明による送信機は、直交変調器が第1
の周波数の搬送波信号に第1および第2のベースバンド
信号で直交変調を行って変調波信号を得る。乗算器は、
第1の周波数に非常に近接した第2の周波数の局部発振
信号と搬送波信号との乗算を行い、第1の周波数と第2
の周波数との差周波数を有するビート信号を抽出する。
なお、第2の周波数は、第1の周波数との周波数差がベ
ースバンド信号の伝送レート,つまり繰り返し周波数よ
り充分小さい値となるように設定することができる。検
波器は上記ビート信号を整流,平滑して直流電圧である
検波電圧に変換し、この検波電圧を演算部に入力する。
検波電圧の値,つまりビート信号のレベルは搬送波リー
クの大きさと比例関係にある。
【0011】演算部は上記検波電圧を予め記憶されたし
きい値(所望値)と常時比較し、検波電圧がしきい値以
下であれば直交変調器の第1の変調端子および第2の変
調端子にそれぞれ供給されている第1の直流バイアスお
よび第2の直流バイアスは変化させず現在の直流バイア
ス値を維持する。一方、検波電圧がしきい値以上である
と、演算部は上記検波電圧が上記しきい値以下になるよ
うに上記直交変調器の第1の変調端子および第2の変調
端子にそれぞれ供給する直流バイアス値を制御する。例
えば、演算部は、最初に第1の直流バイアス,次に第2
の直流バイアスというように、上記直流バイイアスを交
互に可変制御することにより検波電圧すなわちビート信
号のレベルがしきい値以下になるように補償制御する。
【0012】上述のとおり、本発明の送信機は、簡単な
回路構成で上記ビート信号を抑圧して直交変調器が生じ
る搬送波リークを自動抑圧できるという特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明による送信機の一実施の形態
を示すブロック図である。図2は図1の送信機の乗算器
6に供給される変調波信号S4bのスペクトラム図であ
る。また、図3は図1の送信機の低域ろ波器7の出力信
号であるビート信号S7の波形図である。
【0015】図1を参照すると、この送信機の直交変調
器(Q−MOD)1の変調端子1Aにはベースバンド信
号Siが供給され、変調端子1Bにはベースバンド信号
Sqが供給される。搬送波発生器2は、この送信機が結
合器4の出力端子4Aから出力する変調波信号S4aの
搬送波である周波数f1の搬送波信号S2を生じる。直
交変調器1はベースバンド信号SiおよびSqで搬送波
信号S2を直交位相変調して変調波信号S1を生じる。
ここで、ベースバンド信号SiおよびSqは一次または
二次変調されたデジタル信号であり、一般にビットレー
ト,つまりビット繰り返し周波数は同じ周波数fbであ
る。ベースバンド信号Siは、変調波信号S1の同相
(I相)成分を生じる信号であり、以下IデータSiと
称する。また、ベースバンド信号Sqは、変調波信号S
1の直交相(Q相)成分を生じる信号であり、以下Qデ
ータSqと称する。
【0016】IデータSiおよびQデータSqによって
直交位相変調された変調波信号S1は増幅器(AMP)
3に供給される。増幅器3は変調波信号S1を所望レベ
ルまで直線増幅して結合器(COUP)4に供給する。
結合器4は増幅器8によって増幅された変調波信号を損
失少なく出力端子4Aに変調波信号S4aとして伝送す
るとともに,変調波信号S4aとほぼ同じスペクトラム
分布で且つレベルの低い変調波信号S4bを結合端子4
Bに生じる。なお、本発明による送信機は増幅器3を省
くことがある。
【0017】変調波信号S4bはダイオードミクサ等を
用いる乗算器6に供給され、乗算器6は変調波信号S4
bと局部発振器5が発生する局部発振信号S5とを乗算
して乗算信号S6を生じる。ここで、局部発振信号S5
の周波数f2は、搬送波信号S2の周波数f1に非常に
近接した周波数に、つまり周波数差Δf{=絶対値(f
1−f2)}がIデータSiおよびQデータSqの繰り
返し周波数fbより十分低くなるように,例えば数10
Hzに設定しておく。乗算信号S6は低域ろ波器16に
供給される。低域ろ波器7は、乗算信号S6から搬送波
信号S2の基本波および高調波成分,つまり周波数f
1,2f1,…の成分、局部発振信号S5の基本波およ
び高調波成分,つまり周波数f2,2f2,…の成分、
IデータSi,QデータSqの基本波および高調波成
分,つまり周波数fb,2fb,…の成分をそれぞれ除
去し、乗算信号S6から周波数f1と周波数f2との周
波数差の交流成分(ビート成分)Δf(=|f1−f2
|)のみを抽出してビート信号S7を生じる。上述の性
能を得るためには、低域ろ波器7のカットオフ周波数f
cをIデータSiおよびQデータSqの繰り返し周波数
fbより十分低く設定しておけばよい。
【0018】ここで、図2および図3を図1と併せ参照
して、変調波信号S4bから搬送波リークを検出する動
作について説明する。
【0019】図2においては、周波数f1における線ス
ペクトラムが常に固定位相の搬送波リークを示してい
る。図2(a)は、直交変調器1の直流オフセット誤差
が小さく、変調波信号S4bの直交性が維持されている
場合のスペクトラム図を示している。この図では変調波
信号S4bの直交性が維持されているので、搬送波リー
クが変調波成分より遥かに少くなっている。一方、図2
(b)は、直交変調器1の直流オフセット誤差が大き
く、変調波信号4bの直交性が不完全な場合のスペクト
ラム図を示している。この図では、変調波信号S4bの
IQ平面上の軸が理想的な原点からずれて直交性が不完
全になっているため、搬送波リークが変調波成分の最大
値近くになっている。
【0020】変調波信号S4bには上述の搬送波リーク
を多かれ少なかれ有するので、乗算器6は周波数Δf
(=|f1−f2|)のビート成分、搬送波信号S2の
基本波および高調波成分と見なせる周波数f1,2f
1,…,の成分、局部発振信号S5の基本波および高調
波成分と見なせる周波数f2,2f2,…,の成分、I
データSiおよびQデータSqの基本波および高調波成
分と見なせる周波数fb,2fb,…の成分を有する乗
算信号S6を生じる。そして、低域ろ波器7は、周波数
Δfのビート信号S7のみを抽出して検波器8に供給す
る。なお、低域ろ波器7は、上述のとおり周波数Δfの
ビート信号S7のみを抽出すればよく、周波数Δfを通
過させる帯域通過ろ波器に置き換えてよいことは勿論で
ある。
【0021】図3は低域ろ波器7によって抽出されたビ
ート信号S7の波形を示す。図3(a)は図2(a)に
対応して搬送波リークが小さい場合、図3(b)は図2
(b)に対応して搬送波リークが大きい場合を示してい
る。即ち、ビート信号S7のレベル(交流電圧の大き
さ)は変調波信号S4bが含む搬送波リークの大きさに
比例して現れる。
【0022】再び図1を参照すると、ビート信号S7は
検波器(DET)8に供給され、検波器8はビート信号
S7を整流および平滑して直流電圧である検波電圧S8
を生じる。検波電圧S8は演算部(CONT)9に供給
される。演算部20は、検波電圧S8に応答して演算処
理を実行し、供給される検波電圧S8が所望のしきい値
以下になるように直交変調器1の変調端子1Aに直流バ
イアスS9aを与え,変調端子1Bに直流バイアスS9
bを与える。ここで、演算部9は、変調波信号S1の大
きさが予め指定した範囲内に収まるように、直流バイア
スS9aおよびS9bのバイアス増減範囲を設定してお
く。直交変調器1では、直流バイアスS9aの値により
変調波信号S1のI相成分の直流オフセットレベルが変
化し、直流バイアスS9bの値により変調波信号S1の
Q相成分の直流オフセットレベルが変化する。この変調
波信号S1のI相成分およびQ相成分の直流オフセット
レベルをそれぞれ適切に制御することにより変調波信号
S1のIQ平面上の軸の補正がされ、変調波信号S1か
らの搬送波リークが低減される。
【0023】上述のとおり、本実施の形態による送信機
は、検波電圧S8がしきい値を越えないように,つまり
ビート信号S8が上記しきい値に対応する所定値を越え
ないように演算部9が直流バイアスS9aおよびS9b
を制御することにより、変調波信号S4bおよびS4a
が含む搬送波リークを所望の値以下に自動抑圧すること
ができる。
【0024】図4は図1の送信機に用いた直交変調器1
の詳細ブロック図である。また、図5は図4の直交変調
器1の動作説明図であり、(a)は直流オフセット補正
前のダブルバランスミクサ11および12のIデータS
iおよびQデータSqと出力変調波信号レベルとの関係
を示す図、(b)は(a)の直流オフセットV1および
V2を変調波信号S1のIQ平面上で示す図、(c)は
直流オフセット補正後のダブルバランスミクサ11およ
び12のIデータSiおよびQデータSqと出力変調波
信号レベルとの関係を示す図である。
【0025】図4を参照すると、直交変調器1のダブル
バランスドミクサ11(以下、DBM11)は、変調端
子1AからIデータSiを受け、局発入力端子から搬送
波信号S2を受け、搬送波信号S2をIデータSiで2
相位相変調する。また、ダブルバランスドミクサ12
(以下、DBM12)は、変調端子1BからQデータS
qを受け、局発入力端子から搬送波信号S2を受け、搬
送波信号S2をQデータSqで2相位相変調する。DB
M11および12はダイオードブリッジおよびトランス
で構成される周知のリング変調器を使用することができ
る。ここで、搬送波発生器2からの搬送波信号S2は0
度ハイブリッド等を用いる0度分配器(H)13により
二分配されている。分配された搬送波信号S2の一方は
90度移相作用を有する90度移相器14を介してDB
M11の局発入力端子に供給され、分配された搬送波信
号S2の他方はDBM12の局発入力端子に直接供給さ
れる。従って、IデータSiで2相位相変調された変調
波信号とQデータSqで2相位相変調された変調波信号
とは、互いに直交位相をなす。DBM11からの変調波
信号とDBM12からの変調波信号とは0度ハイブリッ
ド等を用いる0度合成器(H)15により同相合成さ
れ、4相位相変調された変調波信号S1が生じる。
【0026】図5(a)を参照すると、上述のDBM1
1および12は、変調端子1Aおよび1Bに印加される
IデータSiおよびQデータSqの大きさに従って,出
力する変調波信号のレベルがそれぞれ変化する。ここ
で、DBM11および12は、固有の直流オフセット電
圧V1およびV2をそれぞれ有する。つまり、Iデータ
SiおよびQデータSqの大きさが直流オフセット電圧
V1およびV2をそれぞれ越える値になるまで、DBM
11および12は殆ど変調波信号を生じない。Iデータ
SiおよびQデータSqが直流オフセットV1およびV
2を越えると、DBM11および12は線形変調領域内
においてはIデータSiおよびQデータSqにそれぞれ
ほぼ比例するレベルの変調波信号を生じる。上述の直流
オフセットV1およびV2は、DBM11および12を
構成する変調素子,例えばリング変調器を構成するダイ
オードの素子バラツキによって生じ、一般に数mVの値
である。
【0027】図5(b)を参照すると、変調波信号S1
のIQ平面上に示したDBM11の直流オフセットV1
とDBM12の直流オフセットV2との合成ベクトルV
の先端は、IQ平面の原点から大きくずれている。この
合成ベクトルVの先端が変調波信号S1の中心点(IQ
平面上の軸)である。変調波信号S1が含む搬送波リー
クの大きさは合成ベクトルVの大きさに比例し、IQ平
面上における搬送波リークの位相は直流オフセットV1
とV2との比できまる常時固定位相となる。
【0028】図5(c)を参照すると、変調端子1Aお
よび1Bに電圧V1の直流バイアスS9aおよび電圧V
2の直流バイアスS9bをそれぞれ印加し、直流オフセ
ット補正した状態でのDBM11および12のIデータ
SiおよびQデータSqと出力変調波信号レベルとの関
係を示している。直流バイアスS9aおよびS9bによ
る直流オフセット補正を行うと、DBM11および12
は0Vを基点にしてIデータSiおよびQデータSqに
それぞれほぼ比例するレベルの変調波信号を生じる。図
の状態では、DBM11および12の直流オフセットV
1およびV2が0Vに補償されて合成ベクトルVの先端
が変調波信号S1におけるIQ平面上の原点に戻されて
おり、変調波信号S1が含む搬送波リークを十分に低減
できている。
【0029】再び図1を参照すると、変調波信号S1あ
るいはS4bのIQ平面上において上記合成ベクトルV
の大きな中心点ずれが発生し,図2(b)および図3
(b)に示すような高搬送波リークの状態が発生した場
合には、検波電圧S8が演算部9の設定しきい値以上に
なる。すると、演算部9は、例えば最初に直流バイアス
S9aを増減させ、続いて直流バイアスS9bを増減さ
せるというように、直流バイイアスS9aおよびS9b
を交互に可変制御することにより、検波電圧S8のしき
い値,すなわちビート信号S7のレベルが所望値以下に
なるように補償制御する。この結果、変調波信号S4b
の含む搬送波リークが図2(a)に示すごとく所望の値
以下に抑圧制御される。
【0030】図6は図1の送信機に用いた演算部9の詳
細ブロック図である。
【0031】A/Dコンバータ91は検波電圧S8を対
応するデジタルデータS91に変換してマイクロプロセ
ッサ(CPU)93に入力する。CPU93は検波電圧
S8のしきい値等のデータを記憶しているROM92を
接続している。CPU93は、入力されるデジタルデー
タS91をROM92に記憶されているしきい値と対照
して常時監視し、この監視結果に基づいて所定の演算処
理を行って補正データS93aおよびS93bを作成す
る。D/Aコンバータ94は補正データS93aに対応
した直流バイアスS9aを生じ、D/Aコンバータ95
は補正データ93bに対応した直流バイアスS9bを生
じる。CPU93は、最初に補正電圧S93aを増減さ
せ、続いて補正電圧S93bを増減させると、上述の直
流バイイアスS9aおよびS9bを交互に可変制御する
ことになる。なお、演算部9はμPD78K/2シリー
ズ(日本電気(株)製)に代表される8ビットシングル
マイクロコンピュータにより容易に実現することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、送信機から出力さ
れる信号に等価な変調波信号と局部発振信号とを乗算し
て乗算信号を生じる乗算器と、前記乗算信号の低周波数
成分を整流・平滑して検波電圧を生じる検波器と、前記
検波電圧が所望値以下になるように前記直交変調器の第
1の変調端子および第2の変調端子にそれぞれ直流バイ
アスを与える演算部とを備えて、前記変調波信号の搬送
波リーク成分と前記局部発振信号とのビート信号を生成
し,このビート信号のレベル監視および制御を行うの
で、回路の大規模化を招くことのない簡単な回路構成で
搬送波リークを自動的に抑圧補償することができ、送信
機コストの低減を図ることができるという利点がある。
また、搬送波リーク抑圧回路が小規模であるので、送信
機の小型化に寄与するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送信機の一実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の送信機の乗算器6に供給される変調波信
号S4bのスペクトラム図である。
【図3】図1の送信機の低域ろ波器7の出力信号である
ビート信号S7の波形図である。
【図4】図1の送信機に用いた直交変調器1の詳細ブロ
ック図である。
【図5】図4の直交変調器1の動作説明図である。
【図6】図1の送信機に用いた演算部9の詳細ブロック
図である。
【符号の説明】
1 直交変調器(Q−MOD) 1A,1B 変調端子 11,12 ダブルバランスミクサ(DBM) 13 0度分配器 14 90度移相器 15 0度合成器 2 搬送波発生器 3 増幅器(AMP) 4 結合器(COUP) 4A 出力端子 4B 結合端子 5 局部発振器 6 乗算器 7 低域ろ波器(LPF) 8 検波器(DET) 9 演算部(CONT) 91 A/Dコンバータ 92 ROM 93 マイクロプロセッサ(CPU) 94,95 D/Aコンバータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−18612(JP,A) 特開 平7−87144(JP,A) 特開 平5−14429(JP,A) 特開 平5−83308(JP,A) 特開 平5−22356(JP,A) 特開 平6−303145(JP,A) 特開 昭62−145904(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数の搬送波信号を発生する搬
    送波発生器と、第1の変調端子に供給される第1のベー
    スバンド信号と第2の変調端子に供給される第2のベー
    スバンド信号とで前記搬送波信号を直交位相変調して変
    調波信号を生じる直交変調器と、前記変調波信号を増幅
    する増幅回路と、第2の周波数の局部発振信号を生じる
    局部発振器と、増幅回路された前記変調波信号と前記局
    部発振信号とを乗算して乗算信号を生じる乗算器と、前
    記乗算信号の低周波数成分を整流・平滑して検波電圧を
    生じる検波器と、前記検波電圧が所望値以下になるよう
    に前記直交変調器の第1の変調端子および第2の変調端
    子に適切な値の第1の直流バイアスおよび第2の直流バ
    イアスをそれぞれ与える演算部とを有することを特徴と
    する送信機。
  2. 【請求項2】 前記第1の周波数と前記第2の周波数と
    が、互いに近接している周波数であることを特徴とする
    請求項1記載の送信機。
  3. 【請求項3】 前記検波器が、前記乗算信号に含まれる
    前記第1のベースバンド信号,前記第2のベースバンド
    信号,前記搬送波信号および前記局部発振信号の基本波
    および高調波成分をそれぞれ除去し、前記搬送波信号と
    前記局部発振信号とのビート信号を抽出するろ波器を備
    えることを特徴とする請求項1記載の送信機。
  4. 【請求項4】 前記演算部が、予め記憶されたしきい値
    以下の前記検波電圧を受けているときには前記第1の直
    流バイアスおよび前記第2の直流バイアスを固定出力
    し、前記しきい値を越える前記検波電圧を受けていると
    きには前記第1の直流バイアスおよび前記第2の直流バ
    イアスを交互に変化させることにより前記検波電圧を前
    記しきい値以下になるように制御することを特徴とする
    請求項1記載の送信機。
  5. 【請求項5】 前記直交変調器が、前記第1の直流バイ
    アスおよび前記第2の直流バイアスによって直流オフセ
    ット補正されることを特徴とする請求項1記載の送信
    機。
  6. 【請求項6】 第1の周波数の搬送波信号を発生する搬
    送波発生器と、第1の変調端子に供給される第1のベー
    スバンド信号と第2の変調端子に供給される第2のベー
    スバンド信号とで前記搬送波信号を直交位相変調して変
    調波信号を生じ,しかも前記第1の変調端子および前記
    第2の変調端子にそれぞれ供給される第1の直流バイア
    スおよび第2の直流バイアスに従って直流オフセット補
    正される直交変調器と、前記変調波信号を直線性よく伝
    送する線形伝送回路と、前記第1の周波数との差が前記
    ベースバンド信号の繰り返し周波数より小さい第2の周
    波数の局部発振信号を生じる局部発振器と、前記線形伝
    送回路からの前記変調波信号と前記局部発振信号とを乗
    算して乗算信号を生じる乗算器と、前記乗算信号が含む
    前記搬送波信号と前記局部発振信号とのビート信号成分
    を整流・平滑して検波電圧を生じる検波器と、前記検波
    電圧が所望値以下になるように前記直交変調器の第1の
    変調端子および第2の変調端子に適切な値の前記第1の
    直流バイアスおよび前記第2の直流バイアスをそれぞれ
    与える演算部とを有することを特徴とする送信機。
  7. 【請求項7】 前記検波器が、前記乗算信号に含まれる
    前記ベースバンド信号の繰り返し周波数より低い周波数
    成分を抽出する低域ろ波器を備えることを特徴とする請
    求項6記載の送信機。
  8. 【請求項8】 前記演算部が、予め記憶されたしきい値
    以下の前記検波電圧を受けているときには前記第1の直
    流バイアスおよび前記第2の直流バイアスを固定出力
    し、前記しきい値を越える前記検波電圧を受けていると
    きには前記第1の直流バイアスおよび前記第2の直流バ
    イアスを交互に変化することにより前記検波電圧を前記
    しきい値以下になるように制御することを特徴とする請
    求項6記載の送信機。
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