JP6506975B2 - ダイレクトコンバージョン受信機 - Google Patents

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Description

本開示は一般的に、無線受信機に関し、より特にCMOS技術のスケーリングに適し、低電源電圧で動作可能な位相もしくは周波数復調を利用するダイレクトコンバージョン受信機に関する。
超低電力無線受信機の実現は、(例えば無線標準のIEEE802.15.4(ジグビー)もしくはブルートゥーススマートなどの)低電力無線センサネットワーク(WSN)及び無線ボディエリアネットワーク(WBAN)アプリケーションにおいてキーとなる挑戦の1つである。その理由は、通常それらはリモート無線もしくはセンサノードの全消費電力を支配するからである。そのようなアプリケーションでは、制限されたエネルギー源だけが利用できる。しかしながら、無線ノードに対して長いもしくは無制限の動作時間を保持することがしばしば必要である。そのようなものとして、無線受信機の低電力消費はそれらの設計に対して最も重要な要件の1つである。
従来の直交受信機アーキテクチャは、その良好な感度及び選択性の能力のためにポピュラーである。このタイプの受信機の例は、ダイレクトコンバージョンゼロ−IF受信機である。そのようなアーキテクチャでは、無線周波数(RF)信号は複素領域で復調され、結果として実部(I)及び虚部(Q)のベースバンド信号を生じさせる。このアーキテクチャは、無線アプリケーションでは広く使用されるが、それはI信号及びQ信号の分離した復調のために2つの独立したRFからアナログ信号への処理回路(一般的には、処理パスという)を必要とするのでそれは高電力消費を有し、それらのそれぞれは混合器、ローパスフィルタ(LPF)、ADC及び局所(ローカル)発振器(LO)バッファを含む。またさらに、(例えば、ローパスフィルタもしくはプログラマブル利得増幅器の利得及び遅延などの)I信号パスとQ信号パスとの間の不整合は、復調の品質を著しく劣化させる。また、これらのアーキテクチャは利得増幅器による増幅の後にADCを簡単に飽和させることができるので、それはアナログベースバンドにおけるDCオフセット電圧の存在に対して敏感である。従って、ACカップリングもしくはサーボループのいずれかのDCオフセットキャンセル機構が直交受信機において必要とされる。さらに、直交受信機は電圧領域で動作するので、低供給電圧で動作することは、特にアナログベースバンドパスの終端で(すなわち、アナログ電圧からデジタル符号への変換が発生するADCステージで)問題となる。その理由は、供給電圧を低下させることは、ADCの動的範囲の重大な劣化を引き起こしそれ故に受信機自身の動的範囲の劣化を引き起こすからである。
従来のアーキテクチャのもう1つの不利益は、それらの全体の性能はCMOS技術のスケーリングにともなって劣化するそのアナログ回路の性能に大きく依存する。デジタル性能が改良される一方で、例えば出力インピーダンス、線形性、帯域幅などのディープサブミクロンCMOSデバイスのアナログ性能は著しく劣化する。
非特許文献1では、単一パスのダイレクトコンバージョンゼロ−IF受信機が説明される。ここで、RF信号は位相固定(フェーズドロックド)ループによりベースバンド周波数(ゼロ周波数)に直接的に復調される。
Li et al., "Ultra low power phase detector and phase-locked loop designs and their application as a receiver," Microelectronic Journal, vol.42, pp.358-364, 2011
本開示は、CMOS技術のスケーリングに適しておりかつ低供給電圧で動作可能である、位相復調もしくは周波数復調を利用する、電力効率の良い無線受信機を提供することを目的とする。
いくつかの例示的な実施形態では、本開示は、変換器を備えた無線装置のためのフロントエンドシステムに関する。上記変換器は、信号発生器により発生された局所発振器LO信号を使用することにより、無線周波数RF信号をベースバンドBB信号にダウンコンバートするように構成された混合器を備え、上記変換器は、上記ベースバンド信号をデジタル信号DSに量子化するように構成された量子化器をさらに備え、上記信号発生器は、上記局所発振器LO信号が上記無線周波数RF信号に同期するように、上記デジタル信号に基づき、上記局所発振器信号を発生するように構成される。
有利に、ベースバンド信号の位相だけが重要でありその振幅は重要でないので、提案されたフロントエンドシステムは、ベースバンド信号を量子化するための高分解能量子化器もしくは高精度しきい値回路を必要としない。
例示的な実施形態では、信号発生器はそれぞれが異なる位相を有する複数の信号を発生するように構成された位相固定ループPLLを備える。信号発生器は、上記デジタル信号DSに基づいて、上記複数の信号から1つの信号を選択し、上記選択された信号を上記混合器に供給するように構成されるセレクタをさらに備えてもよい。上記選択された信号は、上記選択された信号と上記無線周波数RF信号との間の周波数もしくは位相における差が最小となるように選択される。言い換えると、局所発振器信号は、RFとLOとの間の位相差が最小となるように選択される。一実施形態では、セレクタはマルチプレクサとして実装されてもよい。有利に、位相固定ループは定義された搬送波周波数で特徴付けられる。結果として、フロントエンドシステムは強い干渉が存在するときでさえも所望の信号を追跡することができる。
他の例示的な実施形態では、無線装置のためのフロントエンドシステムは、上記セレクタに対する入力として使用される前に上記デジタル信号DSを累積するように構成されるアキュムレータをさらに備えてもよい。
いくつかの他の例示的な実施形態では、位相固定ループは、複数の位相シフトを発生して上記複数の位相シフトを参照信号に加算し、それによってそれぞれが異なる位相を有する上記複数の信号を発生するように構成された位相発生器を備えてもよい。位相発生器は、上記複数の信号を上記セレクタに供給するように構成されてもよい。位相発生器は、時間デジタル変換器であってもよい。
さらなる例示的な実施形態では、デジタル信号DSは、上記無線周波数RF信号の周波数もしくは位相を示してもよい。
さらに、さらなる例示的な実施形態では、フロントエンドシステムは、任意の一定包絡線変調方式すなわちPSK及びFSL、並びに低ピーク対平均比(PAR)の非定包絡線変調を実行するのに適している。
もう1つの実施形態では、フロントエンドシステムは、上記信号発生器の前段に、上記デジタル信号をフィルタリングするように構成されたフィルタを備える。有利に、これが提案されたフロントエンドシステムの2MHz及び3MHzでの干渉拒絶のさらなる改善を可能とする。
もう1つの実施形態では、フロントエンドシステムは、搬送波周波数オフセット補償(CFO)モジュールを備える。有利に、CFO補償モジュールを使用することにより、提案されたフロントエンドシステムが初期CFOを補正することを可能とし、提案されたフロントエンドシステムがデータ受信の間にCFOドリフトを処理して次々と正確なデータを受信することを確実とすることを可能とする。
もう1つの例示的な実施形態では、本開示は本開示におけるようなフロントエンドシステムを備える無線装置に関する。
さらにもう1つの例示的な実施形態では、本開示は本開示におけるような無線装置を備える通信ネットワークに関する。
本開示をより理解するために、いくつかの例示的な実施形態が添付された図面及び図面の説明とともに以下に説明される。
1つの例示的な実施形態に係る無線装置のフロントエンドシステムを図示する。 もう1つの例示的な実施形態に係る無線装置のフロントエンドシステムを図示する。 無線周波数RF信号に同期しない局所発振器LO信号の例を図示する。 無線周波数RF信号に同期する局所発振器LO信号の位相情報φ(t)の例を図示する。 局所発振器LO信号が無線周波数RF信号に同期するときの結果として生じるベースバンドBB信号及びデジタル信号DSの位相情報φ(t)の例を図示する。 もう1つの例示的な実施形態に係る無線装置のフロントエンドシステムを図示する。 もう1つの例示的な実施形態に係る、図2で図示されるフロントエンドシステムを図示する。 もう1つの例示的な実施形態に係る無線装置のフロントエンドシステムを図示する。 干渉除去の問題を図示する。 干渉除去を改良させることに対するフィードバックの効果を図示する。 もう1つの例示的な実施形態に係る、無線装置のフロントエンドシステムを図示する。 図10の無線装置のフロントエンドシステムをより詳細に図示する。
本開示が、特定の実施形態に関して、及びある図面を参照して説明されるであろうが、本開示はこれに限定されない。説明された図面はただ概略的なだけであって限定されない。図面において、いくつかの要素の大きさは例示的な目的のために誇張され、同一寸法で描かれないかもしれない。寸法及び相対寸法は必ずしも開示を実施するために実際の縮図には対応しない。
またさらに、当該説明中及び当該特許請求の範囲における第1、第2、第3の用語及び同等のものが、同様の要素間で区別するために使用されて、必ずしも連続して起こるまたは年代の順番のために使用されるものではない。当該用語は適切な環境のもとでは相互に交換でき、当該開示の実施形態がここで説明もしくは図示されたもの以外の他のシーケンスにおいて動作することができる。
さらに、当該説明中及び当該特許請求の範囲におけるトップ(top)、ボトム(bottom)、オーバー(over)、アンダー(under)の用語及び同等のものが、説明的な目的のために使用されて、必ずしも相対的な位置を説明するために使用されるものではない。そのように用いられた当該用語は適切な環境のもとでは相互に交換でき、ここで説明された当該開示の実施形態はここで説明もしくは図示されたもの以外の他の適応例において動作することができる。
当該特許請求の範囲に用いられた用語‘‘備えている(含んでいる)’’は、その後に挙げられた手段に限定されるように解釈されるべきではなく、それは他の構成要素またはステップを除かない。それは、言及された記載された特徴、整数、ステップまたは構成要素の存在を特定するように解釈されるために必要であるが、1つもしくはそれ以上の他の特徴、整数、ステップまたはそのグループの存在または追加を除かない。従って、‘‘手段A及びBを備えているデバイス’’という表現は構成要素A及びBだけから構成するデバイスに限定されるべきではない。本開示に関しては、それは当該デバイスの関連した構成要素がA及びBだけであることを意味する。
(例えば、ジグビーにおけるHS−OQPSKもしくはブルートゥース低エネルギーにおけるGFSKなどの)多数の短距離用の低電力無線アプリケーションでは、例えば位相シフトキーイング(PSK)もしくは周波数シフトキーイング(FSK)などの一定包絡線位相もしくは周波数変調は、典型的には、フロントエンド回路に対するその緩和された線形性要件のために利用される。そのような変調では、RF信号の振幅情報A(t)は一定に保持され、その位相φ(t)もしくは周波数f(t)情報だけがベースバンド情報(すなわち送信されるべきデータ)に従って変調される。そのベースバンド情報はRF信号の位相もしくは周波数で保持される。
同相(I)及び直交位相(Q)の別々に復調された信号の処理に対して少なくとも2つのフロントエンドRF回路を必要とする従来の直交受信機と比較すると、位相もしくは周波数変調された無線アーキテクチャに対しては、位相及び周波数情報だけが抽出されるので、1つのフロントエンドだけが必要となる。これを以下簡単に説明する。
複素I+jQ信号は、その時間変数の大きさA(t)及び位相φ(t)の情報を用いた極形式で以下のように表される。
Figure 0006506975
明らかに、位相情報を直接的に抽出するための混合器として位相復調器を利用する位相変調無線受信機は、当該抽出されたベースバンド情報を処理するための1つのフロントエンド回路だけを必要とする。従って、そのような受信機の電力消費は著しく減少される。その理由は受信機及びLO発生器ハードウェアが著しく簡単化されるからである。すなわち、受信機だけが1つの混合器、1つのLOバッファ及び1つの量子化器を必要とする。また、(Iパス及びQパスは存在せずに)ただ1つの処理パスだけが存在するので、IパスとQパスとの間の整合要件は存在しない。
一実施形態では、本開示は、図1に示すように、(I+jQ複素信号である)受信された無線周波数RF信号を直接的にデジタル信号DSに変換するための変換器2を含む、無線装置のためのフロントエンドシステム10に関する。それはRF信号をベースバンドBB信号に直接的に変換するので、そのようなフロントエンドシステムは、ダイレクトコンバージョンシステムと言われてもよい。ここで、「直接的に」と用いるのは、変調方式によって、RF信号の位相もしくは周波数情報がベースバンド信号として直接的に抽出されることを意味する。フロントエンドシステム10は、(図面で図示されない)アンテナを介して、位相変調もしくは周波数変調されてもよい無線周波数RF信号RFin(t)を受信する。次に、RF信号は低ノイズ(LNA)増幅器1により増幅されてもよい。
変換器2は、混合器3、信号発生器6及び量子化器4を備える。混合器3は、到来する変調されたRF信号を信号発生器6により発生される局所発振器LO信号で乗算してそれ故にベースバンド情報を抽出することにより、当該到来する変調されたRF信号をベースバンドBB信号へとダウンコンバートする。例えばPSKもしくはFSKなどの変調方式によって、混合器は本質的に位相もしくは周波数検出器として動作してRF信号の位相情報φ(t)もしくは周波数情報f(t)を直接的にベースバンド信号へと抽出する。それ故に、抽出されたBB信号は、RF信号に対するLO信号の位相もしくは周波数における差を表す。
さらに、本開示はPSK変調された信号に対してより詳細に説明されるであろう。しかしながら、留意すべきことは、当業者が本開示は任意の一定包絡線変調方式、すなわちPSK及びFSK、並びに低ピーク対平均比(PAR)の非定包絡線変調に簡単に適用されることを認識するであろう、ということである。
いま、ダウンコンバージョン処理がPSK変調で変調されたRF信号の例を示す図3を参照して説明されるであろう。ここで、信号の0度の位相は「0」の2値情報に対応し、180度の位相は「1」の2値情報に対応する。それが図で図示されるように、RF信号とLO信号との両方の周波数は同一であるが、LO信号はわずかに遅延される。これはLO信号の位相はRF信号の位相よりもわずかに異なり2つの信号が同期していないことを明らかに示していることを意味する。これは位相領域でもまた表される。RF位相φ(t)は+πと−πとの間で変化している。LO信号はRF信号に対してわずかに遅延するので、その位相φ(t)はπ−Δφと−π+Δφとの間で変化している。混合器は、RF信号とLO信号とを乗算してBB信号を抽出する。ここでの乗算は、結果として位相領域での減算を生じさせる。2つの正弦波の乗算は結果として、以下の方程式で示されるように、2つの信号の位相の合計及び減算の項の両方を含む2つの成分を有する出力信号を生じさせる。
Figure 0006506975
ここで、AはBB信号の振幅を表し、φRF及びφLOはRF信号及びLO信号の位相情報をそれぞれ表す。典型的には、アナログ回路(量子化器の前段に位置された回路、すなわち混合器)の制限された帯域幅のために、減算の項は、混合器3の出力において残余成分だけである。両方の項が混合器の出力で存在する場合は、(図面でまた図示されない)ベースバンドローパスフィルターは抽出されたベースバンド信号の合計の項を除去(フィルタリング)するために使用されてもよい。従って、混合器は混合器Aの利得及び2つの信号Δφ=(φRF−φLO)と、+Δφと−Δφとの間で変化する位相φBBとの間の位相ずれとにより定義される振幅ABB=A・Δφを有するBB信号を抽出する。
ゼロ(もしくは無視できる)位相差Δφを有する両方の信号が同期すれば、その場合は抽出されたベースバンドBB信号はまたそれらと同期している。従って、BB信号は変調されたRF信号と同一のデジタルパターンで特徴付けされる。図4Aは、両方の信号が同期しているときの変調されたRF信号と局所発振器信号LOとの位相表現を示す。図4Bは、抽出されたBB信号及びデジタル信号DSのそれぞれの時間領域波形を示す。抽出されたBB信号はRF信号とLO信号と同期した位相と、混合器中心点MCOPを中心とした+A・Δφと−A・Δφとの間で変化する振幅とを有する。LO信号とRF信号との間の位相ずれが最小となる(無視できる)すなわちΔφ≒0であるので、BB信号の振幅ABBは主に混合器Aの利得により決定される。従って、システム10の出力において抽出されたデジタル信号DSは、RF信号で保持されたデジタル情報、すなわち010011に対応する。
上述したように、混合器3は位相検出器として動作する。到来するPSK変調された信号を信号発生器6により発生された局所発振器LO信号で乗算することにより、それは当該到来するPSK変調されたRF信号をベースバンドBB信号にダウンコンバートする。数学的に、これがωRF=ωLOを考慮して上述した方程式(2)において表現される。ベースバンド信号の振幅は混合器の出力におけるその位相差を表すことは明らかである。RF信号とLO信号とが完全に同期される場合は、BB信号は、混合器3の利得とRF信号の位相と位置合わせされる位相とにより主に定義される、「ほとんど」ゼロである振幅ABBを持つであろう。
ここでのLO信号とRF信号との間の同期化は、デジタル化されたベースバンド信号に従ってLO信号の位相を制御することにより獲得される。DS信号は信号発生器6のための制御信号として使用される。信号発生器6は、上記デジタル信号DSに基づき、LO信号が無線周波数RF信号と同期するように、局所発振器LO信号を発生する。従って、フィードバックループは実現される。ここで、信号発生器は、デジタル信号DSの値に基づき、LO信号の位相を調整することにより、入力RF信号の位相もしくは周波数を追跡するためのフィードバック素子として使用される。
RF信号の正確な復調を獲得するために、出来る限り良好なLO信号とRF信号との間の同期化が必要される。それとは別に、2つの信号間の位相ずれは出来る限り小さくすべきである。位相差が約5度よりも小さいときにベストな結果が獲得される。
次に、ベースバンドBB信号は量子化器4によりデジタル化されてデジタルベースバンドブロックによりさらに処理されてもよいデジタル信号DSを生成してもよい。デジタル化されたベースバンド信号DSはまた、信号発生器6にフィードバックされてその動作を制御する。信号発生器6は、フィードバック素子としての役目を果たしてデジタル信号DSに基づいて、発生されたLO信号の位相を調整することにより入力RF信号の位相を追跡する。従って、フィードバックループは、図1に示すように、入力RF位相とLO位相との間の「仮想的短絡」を提供し、発生されたLO信号の位相をRF信号の位相に位置合わせ(整合)させることにより、変換器がRF信号の位相もしくは周波数情報を直接的に追跡することを可能とさせる。このように、LO信号の位相はRF信号の位相と同期した状態へともたらされる。図4Aに示すように、RF信号の位相とLO信号の位相とは同一であり、図4Bに示すように、x軸に沿って、それらの位相は同期している。BB信号はRF信号及びLO信号の位相と同期しており、混合器の中心点MCOPが中心となる。BB信号の振幅は混合器3の利得により主に定義される。
従って、変換器2は、ダイレクトRF信号トラッキングループを実現するクローズドループ法で実装される。この実装が−πと+πとの間の完全な範囲内で連続的にRF位相を追跡することを可能とさせる。
他の実施形態では、図2で示されるように、信号発生器6は、異なる位相をそれぞれ有する複数のLO信号を発生するように構成された位相固定ループ(PLL)7を備える。PLLは安定した参照信号にロックされて搬送波周波数ωLOに等しい周波数を有する安定したLO信号を発生する。次に、安定したLO信号はPLL7により遅延されて(位相シフトされて)複数の位相シフトされたバージョンのLO信号を生成する。位相発生器は複数の位相シフトされたバージョンのLO信号を発生するために使用されてもよい。もしアナログPLL7が使用されれば、位相発生器は、例えば分周器もしくはリング発振器として実装される。0度,45度,90度,135度,180度,225度,270度及び315度の45度の離散的な位相ステップを有する8つの異なる位相は、(差動LO信号の場合では)4分周器を用いて発生されるかもしくは8個の遅延素子を有するリング発振器を用いて発生される。もしデジタルPLL7が使用されれば、位相発生器は、時間デジタル変換器として実装される。当業者は、異なる位相シフトされたバージョンのLO信号を発生する回路、すなわち位相発生器は、PLL回路自身の一部であってもよいしもしくはそれに外付けされてもよい、ことを認識するであろう。第1のケースでは、図5で示されるように、PLL7が多相PLLとして参照され、後者では単一のPLLとして参照される。
もう1つの実施形態では、量子化器4の出力でのデジタル信号DSは、信号発生器6にフィードバックされてその動作を制御する。従って、信号発生器6は、複数のLO信号を受信し、デジタル信号の値に基づいてRF信号の位相に最も接近した位相を有するLO信号を選択するように構成されたセレクタ8をさらに備える。選択されたLO信号はRF信号を復調するための混合器3に供給される。セレクタ8は、マルチプレクサとして実装されてもよい。有利に、LO信号の選択(すなわち、RF信号の追跡及び復調)は、LO信号の発生から分離された状態とされる。位相追跡及び復調は、発生されたLO信号の1つを簡単に選択することにより実行される。さらに、LO信号の発生が復調処理から独立しているので、PLLによりそれらを発生することは、LO信号がまた非常に安定的であることを確実とする。さらに、PLLは位相追跡及び復調の間はロックされて保持され、それが復調の間のLO信号の周波数の安定性を保証する。
もう1つの実施形態では、変換器2は、離散的LO位相ステップ(有限数のLO位相)によりベースバンドBB信号において導入された量子化ノイズをフィルタリングするためのループフィルタ5を備えてもよい。LO信号の位相シフトが離散的位相シフトステップ(所定量の位相シフト)を用いて変更されるので、BB信号は、位相シフトステップの量により定義される量子化ノイズにより歪まされる。すなわち、位相ステップの大きさが大きくなればなるほど量子化ノイズはより高くなる。このノイズをフィルタリングするために、図1及び図2に図示されるように、(例えばアナログ積分器もしくはデジタルアキュムレータなどの)ループフィルタ5が使用されてもよい。有利に、量子化ノイズをフィルタリングすることは、より大きい位相シフトステップを使用しそれ故に位相シフトを発生するための回路の複雑性をより小さくすることを可能とさせる。例えば、信号発生器6及びADC4の両方に対する分解能要件は低減されてもよい。3ビット分解能を有する単一発生器に対して、2個の異なる位相のLO信号は、入力RF信号の位相追跡に対して十分であり、それ故に位相シフトステップは45度に緩和される。
本開示に係るように、(回路3,4,5及び6により定義される)フィードバックループを使用すれば、混合器の位相検出範囲は、およそ−π/8から+π/8までの範囲から−πから+πまでの全範囲へと改善される。結果的に、これが位相検出器としてギルバートセル混合器を使用することを可能とする。もし出力位相情報がフィードバックされなくて同期ループを実行すれば、そのアーキテクチャは、量子化器4及び/又は離散的LO位相ステップにより導入された量子化ノイズによる検出範囲に対する制限を受けるかもしれない。
さらなる実施形態では、ループフィルタ5は、セレクタ8に対する入力として使用される前に、上記デジタル信号DSを累積するためのデジタルアキュムレータとして実装されてもよい。例えば、デジタル信号DSは最初にアキュムレータ5により累積され、次にセレクタ8に対する制御信号として使用される。変換器回路2におけるアキュムレータ5の位置によって、フロントエンドシステム10はダイレクト位相もしくはダイレクト周波数復調受信機として機能してもよい。例えば、ダイレクト周波数復調受信機に対して、図5に図示するように、アキュムレータ5は、(信号発生器6により定義された)フィードバックパスに位置されるべきである。このケースでは、累積は単一パスではなく、フィードバックパスにおいて起こる。それ故に、さらなるデジタルベースバンド処理に対して供給される、量子化器4の出力でのデジタル信号は、周波数情報fと等価である。ダイレクト位相復調受信機に対して、図6に図示するように、アキュムレータ5は、(混合器3及び量子化器4により定義された)単一パスにおいて位置されるべきである。累積は単一パスにおいて起こり、それ故にアキュムレータの出力は、すなわち累積されたDS信号は、入力RF信号の位相情報φと等価である。1/sのアキュムレータは、位相量子化ノイズを抑制するのに十分である。
さらに、位相ラップすなわち+πから−πまでの範囲内での連続的な位相変化はシステムに対する付加的な費用なしにデジタル領域で容易に処理されるので、デジタルアキュムレータとしてループフィルタ5を実装することは好ましい。マルチビットデジタルアキュムレータのチップ領域及び電力消費量は、特にディープサブミクロンCMOS技術におけるアナログ積分器に比較すると、ほとんど「フリー(無料)」である。例えば、25MHzでサンプリングされる、90nmCMOSデバイスを有する12ビットアキュムレータは、10μW未満の電力を消費する。またさらに、デジタルアキュムレータは電圧ヘッドルームに依存しないので、このアーキテクチャはまた定電圧動作に適している。
ケイデンス社においてシミュレーションされた、提案されたダイレクト復調受信機の電力消費量が表1で示される。それはまた、従来のゼロIF直交受信機と比較される。本開示に係るダイレクトRF復調受信機の全電力消費量は、およそ1.4mAと推定される一方で、従来の直交受信機の電力消費量は2.2mAである。1次元RF信号処理のため、提案されたアーキテクチャは、全電力消費量のほとんど40%を節約する。
Figure 0006506975
もう1つの実施形態では、提案されたフロントエンドシステム10はさらに、図7に図示するように、フィードバックループにおいてフィルタ9を備える。もしループフィルタ(アキュムレータ)5が図5に示すようにフィードバックパスにおいて配置されれば、フィルタ9は位相セレクタ8とアキュムレータ5との間に設けられる。
フィードバックフィルタ9は、干渉に対するフロントエンドシステム10のロバスト性を改善するのに有用である。ロバスト干渉拒絶は例えばジグビーにおけるHS−OQPSK,ブルートゥース低エネルギー標準におけるGFSKにおいて必要とされる。GFSK及び例えばFSK,GMSK,MSK,HS−OQPSK,PSKなどの変調は、他のユーザの周波数チャンネルに及ぶ周波数スペクトルを有するRF信号における幅広のサイドローブの創造を引き起こす。これを回避するために、BT−LE標準が搬送波周波数から2−3MHz離れて位置する干渉を十分に拒絶することができるためのRF受信機を必要とする。
従来の受信機では、正弦波トーンであるLO信号を有するRF信号の復調は、RF周波数からベースバンド周波数までのRF信号の周波数スペクトルをシフトさせることと等価である。結果として、干渉拒絶は、ローバスフィルタリングもしくはベースバンド信号のデジタル処理または両方の組み合わせにより実行される。しかしながら、提案されたフロントエンドシステム10では、復調は受信されたRF信号のほとんど完全なコピーであるLO信号を有する受信されたRF信号を追跡することにより取得される。また、RF信号のように、LO信号は隣接する周波数チャンネル内に及ぶ幅広のサイドローブにより特徴付けられるであろう。もしこれらのサイドローブ内に干渉波が存在すれば、復調の間、干渉波電力は、図8で図示するように、所望の信号の上部において折り畳まれるであろう。ローパスフィルタリング及び/又はベースバンド信号のデジタル処理による簡単な従来のアーキテクチャにおけるのと同じように、干渉レジリエンス(回復力)は低下して補償されない。
ここでの干渉拒絶を改善することは、フィードバックパスにおいて位置されるフィードバックフィルタ9を用いて得られる。フィルタ9は、デジタル信号DSをフィルタリングしてわずかに完全でないセレクタ8の出力での受信されたRF信号をコピーすることを目的とする。それ故に、フィルタ9は、図9に図示するように、LO信号のサイドローブのスペクトルを狭くする。その結果、復調動作の後は、より少ない干渉波電力がベースバンド周波数へとたどり着く。それが図で示されるように、より少ない干渉エネルギーは復調されたBB信号の周辺で混合される。フィードバックフィルタ9は、推定されたRF信号(すなわち、デジタル信号DS)における高周波数成分をフィルタリングすることによりLO信号の周波数スペクトルを結果的に狭くするローパスフィルタである。それ故に、もし干渉波がLO信号のフィルタリングされた周波数スペクトルの外側に位置すれば、それはベースバンド周波数に復調されないであろう。
フィードバックフィルタ9の目的は、ループフィルタ5とは異なる。ループフィルタ5は、RF信号の出来る限り正確なコピーであるLO信号を有する受信されたRF信号を追跡するように設計される。しかしながら、フィードバックフィルタ9の目的は、ループフィルタ5よりもわずかに正確でないコピーを作成することにある。
LO信号をより小さく理想的とすることは、0MHzと1MHzとの距離での低下された干渉性能コストへ到達する。しかしながら、0MHzと1MHzとの距離において、提案されたフロントエンドシステムは、干渉性能におけるこの損失を許す。その理由は、表2において示すように、それがBT−LE標準と比較すると、およそ12dBのヘッドルームの、BT−LEにより必要とされるものを超えた十分なヘッドルームを提供するからである。フィードバックフィルタを利用することにより、0MHzと1MHzとにおける干渉性能(ICR,dB)が−9dB及び−4dBから−11dB及び−6dBへと低下する一方で、2MHzと3MHzとにおける干渉性能は20dB及び30dBから22dB及び33dBへと増加する。従って、2MHzと3MHzとにおけるヘッドルームは、3dBから6dBへと増加し、それは標準要件に準拠しかつ(例えばER−PAN,NORIDCnRF8001及びTICC2451などの)現在の最先端の解決策と同程度である。
フィルタ9はまた、位相セレクタ8の後段に配置することが可能である。フィルタの位置は、その実装と動作周波数を定義する。もしフィルタがセレクタ8の前段に配置されれば、フィルタはベースバンド周波数で動作するデジタルフィルタとして実装されるか、もしくはもしフィルタがセレクタ8の後段に配置されれば、フィルタはRF周波数で動作するアナログフィルタとして実装される。デジタルフィルタは非常に効率的に実装される。その理由は、フィルタは(例えば3ビット符号語などの)低周波数デジタル信号をフィルタリングする必要があるので、シンプルで小型の低コストでかつ非常に低電力なデジタルフィルタ実装が(例えば1000などの)RFでの等価品質係数を実現するのに十分であるからである。例えば、1次バターワースフィルタを実装するデジタルフィルタが使用される。また、フィルタが所望の信号フィードバックに対する低遅延及びLO信号のサイドローブの十分な抑制のために設計されて例えば6dBもしくはそれよりも大きいなどの標準要件を超えた、必要とされるヘッドルームを提供する限りは、他のタイプ及び/又は次数のフィルタを使用することができる。しかしながら、セレクタ8の後段のアナログ領域において配置されると、必要とされる品質係数を有するアナログフィルタを実装しかつRF周波数で動作させることはそのようなフィルタの消費電力を少なくさせてかつ現代のCMOS技術を実装するには非実用的とさせる。
Figure 0006506975
もう1つの実施形態では、フロントエンドシステム10はさらに、搬送波周波数オフセット(CFO)補償を備え、図10で示されるように、フロントエンドシステムがデータ受信の間に広範囲のCFO幅及び追跡搬送波ドリフトを超えて正確に動作できることを確実とする。システム10がそれ自身をRF信号の位相にロックしようとしているので、フロントエンドシステムは周波数もしくは位相変化を追跡することができる。復調して次に受信されたRF信号をデジタル信号DSにローパスフィルタリングした後に、DS信号は残差誤差の量を保持する。積分することにより、ループフィルタ5では、この瞬間的な残差誤差は位相誤差に変換される。次に、位相誤差はフィードバックループを介して位相セレクタ8にフィードバックされて出力信号発生器6を更新して到来するRF信号の実際の位相をより密接に整合させる。すなわち、LO信号がRF信号に出来る限り接近して整合するように、LO信号の位相は位相誤差に従って選択される。従って、その瞬間的な位相誤差に基づき、到来するRF信号を復調するのに使用されるLO信号の瞬間的な位相は増加されるかもしくは減少される。この手順は、位相固定ループ(PLL)に相当する。しかしながら、重要な差異は、PLLは一般的に(例えば結晶などの)正弦波源にロックし、ここで、提案されたフロントエンドシステム10は情報ビットを含む変調されたRF搬送波にロックしている、ということである。もし搬送波周波数オフセット(CFO)が信号発生器6の出力と到来するRF信号との間に発生すれば、これは付加的な位相変化を生じさせる。結果的に、復調された信号の位相は、1方向ではより速く回転し他の方向ではより遅く回転するように見える。フロントエンドシステム10の、到来する信号に対して位相ロックすることの固有の能力によれば、それは+/−10ppmまでのいくらかのCFOに耐えることができる。しかしながら、この数を超えるオフセットは、システム10が到来するRF信号に対してロックすることができずにデータを正確に受信することができないほど大きな位相誤差を生み出すであろう。RF信号がパケットの間に20ppmまでドリフトすることを可能とするBT−LEにおける仕様はその状況を悪化させる。フロントエンドシステム10がRF信号を直接的に追跡して出力において復調されたデータを提供するフィードバックシステムであるので、任意のそのようなドリフトは、フロントエンドシステム10がロックされなくなることの原因となるであろう。フロントエンドシステム10は1つだけのブランチを有するので、位相ロックを失うことは結果としてデータを損失することになるであろう。任意のCFOを補正するためにベースバンドでの復調されたデータを後処理することは可能ではない。従って、CFOはすぐに補償される必要があるので、システム10はロックすることができる。システムは正確にロックされるように、CFOがループにおいて直接的に補償されるべきである。そうでなければ、任意の受信されたデータは失われるであろう。
図10は、位相セレクタ8の前段でかつフィードバックフィルタ9の後段のフィードバックループ内に組み込まれたCFO補償モジュール11を含む提案されたフロントエンドシステム10を図示する。従って、すべてのCFO補償はデジタル領域において実行される(デジタル信号DSが位相誤差b/wを示すのであれば、受信されたRF及びLO信号は任意のCFOに対して補償される)。それ故に、デジタルCFO補償はフィードバックパスにおける位相領域において実行されてシステム10がより広範囲のCFO幅を超えてロックすることを可能とさせ、データ受信の間に(ペイロードデータ受信の間に)搬送波ドリフトを追跡できることを可能とさせる。CFO補償11は、位相セレクタ8からの入力として使用される前に、任意のCFOに対してデジタル信号DS(すなわち、瞬間的な位相誤差)を補正する。有利に、このCFO補償11は、次のサンプルの検出の後に開始するためにその補正を可能にさせる。
いま、CFO補償11の動作が図11を参照して説明されるであろう。CFO補償モジュール11は初期のCFO推定モジュール12と、CFOドリフト推定モジュール13と、補償モジュール14とを備える。それらの名前が示唆するように、モジュール12はプリアンブル受信での初期のCFOの量の推定に対して責任があり、モジュール13はデータ(ペイロード)受信の間のCFOドリフトの量の推定に対して責任があり、モジュール14は初期のCFO及びCFOドリフトの両方の補償に対して責任がある。モジュール12及びモジュール13の出力は補償モジュール14に供給され、ここで、最初に初期のCFOが補償されCFOドリフトの補償へと続く。
モジュール15は、検出信号PRを初期のCFO推定モジュール12に送信することにより、プリアンブル受信の検出を指示する。検出信号PRの受信に対して、モジュール12は、ループフィルタ5により出力されたプリアンブル期間の一部の間に累積された位相を、プリアンブル期間の同様の一部の間に累積された位相の既知の理想値と比較する。既知の値は例えばBT−LE標準からのプリアンブルの定義から得られる。比較の結果は、フィードバックループにおけるデジタルサンプルあたりに必要とされる位相領域における初期のCFO補正係数の量を示す。次に、この量はデジタル信号の位相を適切に反対に回転させる補償モジュール14に供給される。従って、補償モジュール14の出力は初期のCFOにより補正されたデジタル信号DSである。
また、プリアンブル検出信号PRは、データ検出モジュール16への入力である。データ検出モジュール16及びデータ支援されたCFO補償モジュール13はプリアンブルが検出された後にループにおいてアクティブとなる。モジュール16はループフィルタ5のデジタル出力に基づいて及びプリアンブル検出ピークのタイミングに基づいて、どの情報ビットがデータ(パケット)受信の間に実際に受信されるかを決定する。モジュール13は、モジュール16の情報ビット決定に基づき、CFOがない場合に対する期待された累積された位相を計算する。同時に、モジュール13は、計算された期待された累積された位相をフィードバックフィルタ9の出力と比較する。ここで、フィードバックフィルタ9の出力はデータ受信の間に実際に累積された位相である。データ(パケット)受信の間、モジュール14におけるCFO補償係数はモジュール13における位相補償に基づいてデジタルサンプルごとに更新され、それによってフィードバックループにおいてすぐにCFOドリフトを補正する。このアプローチを介して、初期のCFO推定誤差はまた、データ受信の間に補正されるであろう。さらに、CFOドリフト及び/又は残差CFO誤差のいずれかのために、モジュール14におけるCFO補償係数の連続的な更新は、ループが所望の信号に対して位相ロックし損なうことを回避する。
CFO補償モジュール11は、プリアンブル受信の間に、フロントエンドシステム10が+/−100ppmの初期のCFO誤差を処理することを可能とさせ、データ受信の間に、もし累積されたCFOが+/−100ppmを超過しなければ、+/−40ppmのCFOドリフトを処理することを可能とさせる。
有利に、RF及びアナログハードウェアの両方の複雑性が低減されるので、提案されたフロントエンドアーキテクチャは、従来の直交フロントエンド回路の電力消費量の60%から70%だけの電力消費量で周波数もしくは位相情報を直接的に復調することができる。受信機がRF信号の位相もしくは周波数情報に対して動作しI及びQの復調された信号に対して動作しないので、IQ不整合に対する要件は回避される。RF信号は、直交受信機における電圧領域内の代わりに位相もしくは周波数領域内であるので、受信機は低電圧動作に適している。さらに、ベースバンド処理のほとんどはデジタル領域内で実行されるので、システム10はアナログ回路の緩和された動的要件を有する。例えば、図5及び図6は、量子化器4と、ループフィルタ5と、デジタル領域内で動作する信号発生器6とを図示する。図9及び図11は、フィードバックフィルタ9と、CFO補償モジュール11と、プリアンブル検出15と、デジタル領域内で動作するデータ検出16とを図示する。それは将来のCMOS技術のスケーリングに適しており、それ故にデジタル信号処理電力の利点を十分に利用することが可能となる。また、デジタル領域内で動作する回路はソフトウェアで実装されてもよい。代わりに、例えば、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサは、デジタル回路の機能性を達成するように使用されてもよい。
さらなる実施形態では、本開示は本開示のフロントエンドシステム10を備える無線装置に関する。本開示はさらに、少なくとも1つのそのような無線装置を備える通信ネットワークに関する。

Claims (13)

  1. 変換器を備える無線装置のためのフロントエンドシステムであって、
    上記変換器は、信号発生器により発生された局所発振器信号を使用することにより、無線周波数信号をベースバンド信号にダウンコンバートするように構成された混合器を備え、
    上記変換器は、上記ベースバンド信号をデジタル信号に量子化するように構成された量子化器をさらに備え、
    上記信号発生器は、上記局所発振器信号が上記無線周波数信号に同期するように、上記デジタル信号に基づき、上記局所発振器信号を発生するように構成され
    上記信号発生器は、それぞれが異なる位相を有する複数の信号を発生するように構成された位相固定ループを備え、
    上記信号発生器はさらに、上記デジタル信号に基づいて、上記複数の信号から1つの信号を選択し、上記選択された信号を上記混合器に供給するように構成されたセレクタを備えた無線装置のためのフロントエンドシステム。
  2. 上記選択された信号は、上記選択された信号と上記無線周波数信号との間の周波数もしくは位相における差が最小となるように選択される請求項記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  3. 上記セレクタに対する入力として使用される前に上記デジタル信号を累積するように構成されたアキュムレータをさらに備えた請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  4. 上記位相固定ループは、複数の位相シフトを発生して上記複数の位相シフトを参照信号に加算し、それによってそれぞれが異なる位相を有する上記複数の信号を発生するように構成された位相発生器を備えた請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  5. 上記位相発生器はさらに、上記複数の信号を上記セレクタに供給するように構成された請求項記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  6. 上記デジタル信号は、上記無線周波数信号の周波数を示す請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  7. デジタル信号は、上記無線周波数信号の位相を示す請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  8. 一定包絡線変調方式に適した請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  9. 低ピーク対平均比の非定包絡線変調方式に適した請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  10. 上記信号発生器の前段に、上記デジタル信号をフィルタリングするように構成されたフィルタを備えた請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  11. 搬送波周波数オフセット補償モジュールを備えた請求項1記載の無線装置のためのフロントエンドシステム。
  12. 請求項1から11のうちのいずれか1つに記載のフロントエンドシステムを備えた無線装置。
  13. 請求項12記載の無線装置を備えた通信ネットワーク。
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