JP2005295537A - 送信機および送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 EER法における高周波電力増幅器の歪を正確にキャンセルし、高品質な送信信号を形成する。
【解決手段】 g(x)記憶手段101により、高周波電力増幅器107の電源端子に与えた電圧xに対する高周波電力増幅器107の歪みに対応した補正関数y=g(x)を記憶し、演算手段102において、補正関数g(x)と変調信号生成手段100からの複素ベクトル変調信号zを入力とし、極座標変換された複素ベクトル変調信号zの絶対値および位相に対して逆関数g−1を作用させることによりz’=g−1(z)を出力し、これを高周波電力増幅器107に供給する。また、変調信号の振幅と同じ振幅を有する三角波を記憶した三角波記憶手段103を設ける。三角波記憶手段103から出力される三角波信号か、変調信号z'かを選択的に高周波電力増幅器107に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振幅成分を伴う変調波信号を扱う無線送信機および無線送受信機、ならびにそれらに用いられる高周波電力増幅器に関するものである。
一般に、振幅成分を伴う変調波信号を高周波電力増幅器で増幅する場合、ピーク電力を線形に増幅する必要がある。そのため、大きな直流電力を必要とし、ピーク電力と平均電力の差(バックオフ)だけ、直流電力を浪費することになる。
例えばA級アンプの場合、その理論最大効率は50%であるが、バックオフが例えば7dBであるとすると、平均電力はピーク電力の20%にまで低下する。その結果、効率は10%に低下する。
このような課題を解決すべく、カーンの方法として知られる従来のEER法(Envelope Elimination and Restoration)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)
図8はEER法の概略を表すブロック図である。図8において、入力端子40に入力された変調波が2分岐される。一方の分岐では、変調波は検波器41で包絡線検波され、それによって振幅成分が生成される。電源電圧Vddを入力とする直流変換器42は、直流成分を増幅するアンプからなり、上記振幅成分を直流変換する。このとき、直流変換器42としては、95%以上の高効率動作が可能なS級アンプ、例えばスイッチングレギュレータが用いられる。この直流変換器42の出力電圧が飽和アンプ44に電源電圧として与えられる。
他方の分岐では、変調波が、リミッタ(振幅制限増幅器)43に入力されることによって振幅制限され、それによって位相情報のみを有する変調波がリミッタ43から得られる。位相情報をもった変調波は、飽和アンプ44のRF入力端子に入力され、それによって飽和アンプ44の構成要素である例えば電界効果型トランジスタのゲート電圧が変調される。その結果、飽和アンプ44に設けられた出力端子45から変調波が出力される。
飽和アンプとは、入力電力に対する出力電力の変化がなくなるか、あるいはなくなる直前の状態で使用するアンプの総称を指し、動作級の最大理論効率で動作できる。
上記したように、EER法では、高効率な飽和アンプを用いることができるため、高周波電力増幅部の効率を高めることができる。
米国特許第6256482B1(図面3ページ、図6)
しかしながら、飽和アンプは電源電圧として与えられる振幅成分や、変調波として入力される位相成分に対して非線形な応答を示す。そのため、非線形な応答を正確にキャンセルするよう、歪補償回路が必要となる。
したがって、本発明の目的は、EER法における高周波電力増幅器の歪をキャンセルすることができ、高品質な送信信号を形成することを可能とする送信機および送受信機ならびに高周波電力増幅器を提供することである。
第1の発明の送信機は、高周波電力増幅器と、変調信号を生成する変調信号生成手段と、高周波電力増幅器で受ける非線形歪を打ち消す演算処理を変調信号に対して前もって行う歪補償演算処理手段と、歪補償演算処理手段から出力される演算後信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、振幅抽出手段によって抽出された振幅成分を直流変換する直流変換手段とを備えている。そして、歪補償演算処理手段から出力された演算後信号が高周波電力増幅器の高周波入力端子に入力され、直流変換手段によって直流変換された振幅成分が高周波電力増幅器の電源端子に入力され、結果として高周波電力増幅器から変調波が出力される。
この構成によれば、高周波電力増幅器で受ける非線形歪を打ち消す演算処理を変調信号に対して前もって行う歪補償演算処理手段を設けたので、EER法における高周波電力増幅器の歪をキャンセルすることができ、高品質な送信信号を形成することができる。
上記第1の発明の送信機においては、例えば、歪補償演算処理手段は、高周波電力増幅器の電源端子に与えられる電圧xに対する、高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、電圧xと複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)を書き込み記憶する記憶手段と、変調信号と補正関数g(x)とを入力とし、補正関数g(x)の逆関数g−1(y)を演算により算出し、変調信号に逆関数g−1(y)を作用させることにより演算後信号を出力するg−1(y)演算手段とからなる。
上記の記憶手段は、高周波電力増幅器の電源端子に与えた電圧xに対する高周波電力増幅器の歪みに対応した補正関数y=g(x)を記憶する。
この構成によれば、本構成の送信機に組み込まれる高周波電力増幅器の個体別の歪特性を評価し、その結果得られたその個体の補正関数g(x)を記憶手段に書き込むため、高周波電力増幅器の個体ばらつきによって、歪補正の精度が都度変化することを防ぐことができる。
また、上記第1の発明の送信機においては、歪補償演算処理手段は、高周波電力増幅器の電源端子に与えられる電圧xに対する、高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、電圧xと複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)の逆関数g−1(y)を書き込み記憶する記憶手段と、変調信号と逆関数g−1(y)とを入力とし、変調信号に逆関数g−1(y)を作用させることにより演算後信号を出力するg−1(y)演算手段とからなる構成でもよい。
この構成によれば、本構成の送信機に組み込まれる高周波電力増幅器の個体別の歪特性を評価し、その結果得られたその個体の補正関数g(x)の逆関数g−1(y)を記憶手段に書き込むため、高周波電力増幅器の個体ばらつきによって、歪補正の精度が都度変化することを防ぐことができる。
上記のように、歪補償演算処理手段が記憶手段とg−1(y)演算手段とからなる構成においては、その振幅成分が少なくとも変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される周期関数信号を発生する周期関数信号発生手段と、g−1(y)演算手段と振幅抽出手段および高周波電力増幅器との間に設けられ、演算後信号と周期関数信号と切替信号とを入力とし、切替信号によって演算後信号と周期関数信号とのどちらかを出力することを選択する第1の信号切替手段とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、振幅成分が少なくとも変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される信号を発生する周期関数発生手段を内蔵しているため、高周波電力増幅器の歪特性を評価するために、新たに本発明と別の構成で高周波電力増幅器に信号を与える必要がなく、歪特性を評価する時の構成が簡単になる。また、高周波電力増幅器の歪特性を評価する際、評価に用いる信号を周期関数とすることにより、補正関数g(x)の平均化が容易となり、精度の高い補正関数g(x)を得ることが可能となる。また、周期関数発生手段からの信号と変調信号生成手段からの信号のどちらかを選択する第1の信号切替手段によって、容易に変調信号に切り替えることが可能である。以上に説明したとおり、本発明により高精度なEER法を提供することができる。
上記の周期関数は位相の時間変化がないことが好ましい。
この構成によれば、周期関数の位相が時間変化しないため、応答の軌跡を追うことが容易で平均化処理の方法が簡単になる。
また、上記の周期関数が最小値から最大値へ向かう速度と最大値から最小値へ向かう速度が同じであることが好ましい。
この構成によれば、最大振幅に至る軌跡のサンプル数と、最小振幅に至る軌跡のサンプル数とを等しくすることができ、高周波電力増幅器から出力された複素電圧ベクトルの軌跡を追うことが容易になる。
第2の発明の送受信器は、上記した送信機と、送信機の出力電力強度を受信フロントエンドの入力ダイナミックレンジ以下まで減衰させる減衰手段と、減衰手段によって減衰された送信機の変調波を入力して復調する復調手段と、復調手段の出力に設けられて、復調手段の出力信号を2つ以上の経路に切り替える第2の信号切替手段と、第1の信号切替手段が周期関数発生手段からの信号を選択したときに第2の信号切替手段が選択する経路につながり、入力された周期関数信号を少なくとも2周期以上の間、平均化する平均化演算手段とを備えている。そして、平均化演算手段の演算結果が記憶手段に出力される。
この構成によれば、振幅成分が少なくとも変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される信号を発生する周期関数発生手段を内蔵しているため、高周波電力増幅器の歪特性を評価するために、新たに本発明と別の構成で高周波電力増幅器に信号を与える必要がない。さらに、送受信機に組み込まれた受信機によって復調を行うため、第1の発明に比べてさらに、歪特性を評価する時の構成が簡単になる。
また本構成の送受信機に組み込まれる高周波電力増幅器の個体別の歪特性を評価し、その個体の補正関数g(x)もしくは逆関数g−1(y)を記憶手段に書き込むため、高周波電力増幅器の個体ばらつきによって、歪補正の精度が都度変化することを防ぐことができる。また、復調された周期関数信号を平均化する平均化演算手段を有することにより、復調された周期関数信号は設定された周期数で平均化されるため、復調された複素電圧ベクトルの確度を向上させることができる。また、高周波電力増幅器の歪特性を評価する際、評価に用いる信号を周期関数とすることにより、復調された複素電圧ベクトルの平均化が容易となり、精度の高い補正関数g(x)を得ることが可能となる。また、周期関数発生手段からの信号と変調信号生成手段からの信号のどちらかを選択する信号切替手段によって、容易に変調信号に切り替えることが可能である。以上に説明したとおり、本発明により高精度なEER法を提供することができる。
第3の発明の高周波電力増幅器は、振幅成分が少なくとも増幅対象となる変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される周期関数信号を記憶する周期関数信号記憶手段と、周期関数信号を外部に出力するインターフェースとを内蔵している。
この構成によれば、高周波電力増幅器に周期関数信号を記憶する周期関数信号記憶手段を内蔵することによって、送信機の構成が簡単になる。また、送信機があらかじめ周期関数でない補正信号を持っていた場合、そのままでは正確な補正が行えないが、周期関数信号を記憶する周期関数信号記憶手段を高周波電力増幅器に内蔵することにより、補正に周期関数信号を用いることが可能となり、正確な歪補償を実現できる。
第4の発明の高周波電力増幅器は、電源端子に与えられた電圧xに対する、入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、電圧xと複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)あるいはその逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶する記憶手段と、補正関数y=g(x)あるいはその逆関数x=g−1(y)のデータを外部に出力するインターフェースとを内蔵している。
この構成によれば、送信機の簡素化が可能となる。また、補正関数を求める工程が省略できるため、検査出荷工程の削減が可能で、低コスト化が可能となる。
第5の発明の高周波電力増幅器は、電源端子に与えられた電圧xに対する、高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を複素電圧ベクトルyに変換し、電圧xと複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)あるいは逆関数x=g−1(y)を記憶した記憶手段をパッケージに設けている。上記の記憶手段としては、例えばバーコードまたはRFタグがある。
この構成によれば、第4の発明の高周波電力増幅器に比べて、高周波電力増幅器のパッケージのピン数を減らせるためパッケージコストを低減でき、高周波電力増幅器の低コスト化が可能となる。また、補正関数g(x)を求める工程を省略できるため、検査出荷工程の削減が可能で、検査コストを低減できる。
記憶手段としてRFタグを用いた場合には、さらにRFタグはRFタグリーダとの距離を大きくとることができるため、検査時の作業性を高めることができる。
以上、詳細に説明したように本発明によれば、EER法における高周波電力増幅器の歪を正確にキャンセルすることができ、高品質な送信信号を形成することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
図1は高精度なEER法を実現する本発明の実施の形態1による送信機の回路図を示している。この送信機は、図1に示すように、変調信号生成手段100と、g(x)記憶手段101と、g−1(y)演算手段102と、三角波記憶手段103と、信号切替手段104と、振幅抽出手段105と、直交変調器106と、高周波電力増幅器107と、直流変換器108とで構成される。
g(x)記憶手段101は、例えば電界効果トランジスタまたはバイポーラトランジスタから構成される高周波電力増幅器107のドレインあるいはコレクタ電源端子に与えた電圧xに対する、高周波電力増幅器107の入力電力に対する出力電力の応答の結果を複素電圧ベクトルyに変換し、電圧xと複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)を書き込み記憶する。
−1(y)演算手段102は、補正関数g(x)と変調信号生成手段100からの複素ベクトル変調信号zを入力とし、極座標変換された複素ベクトル変調信号zの絶対値および位相に対して逆関数g−1を作用させ出力する。
三角波記憶手段103は、変調信号の振幅と同じ振幅を有する周期関数である三角波を記憶している。
信号切替手段104は、三角波記憶手段103から出力される三角波信号か、g−1(y)演算手段102によって逆関数g−1を作用させた変調信号z'(以後、演算後信号)かのいずれかを選択する。
振幅抽出手段105は、信号切替手段104から出力された、三角波信号あるいは演算後信号の振幅成分を抽出する。
直交変調器106は、信号切替手段104から出力される三角波信号あるいは演算後信号を直交変調し、所望の周波数に周波数変換する。
高周波電力増幅器107は、飽和型に動作点とインピーダンスが調整されている。
直流変換器108は、高周波電力増幅器107のドレインあるいはコレクタ電源端子に三角波信号あるいは演算後信号の振幅成分を与える。
これによって、高周波電力増幅器107から電力増幅された変調波信号が出力される。
以下、動作を具体的な数字を挙げて説明する。
高周波電力増幅器107の電源電圧を7Vとした場合、高周波電力増幅器107に与える変調信号の振幅成分は、高周波電力増幅器107のダイナミックレンジをフルに使うよう、0V〜7Vにスケーリングされることが望ましい。この時、高周波電力増幅器107の歪を正しく補償するには三角波信号は変調信号と同じかそれ以上の振幅範囲で動作する必要がある。歪補償時と通常通信時で直流変換器の構成を変える必要はないので、三角波信号の振幅は、変調信号の振幅と同じにすればよい。
信号切替手段104は、High(5V)またはLow(0V)の信号を受け取り、その信号が例えばHighのときはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)信号を出力し、Lowの時は三角波信号を出力する。振幅抽出手段105は、変調信号あるいは三角波信号の複素ベクトル信号xの絶対値を演算し、DA変換後アンチエイリアスフィルタを通して、直流変換器108に出力する。この時、適当なオフセット電圧が与えられても良い。
また、信号切替手段104から出力された信号はDA変換後アンチエイリアスフィルタを通して、I(In-Phase)、Q(Quadrature)信号として直交変調器106に出力される。この時、振幅成分と、IQ信号のタイミングは変調精度が最大になるようあるいは高周波電力増幅器107の隣接チャネル漏洩電力(Adjacent Channel Leakage Ratio)が最小になるよう調整する必要がある。
例えばDA変換器がLVCMOSレベル(約1V)で出力されるとすると、直流変換器108では、DA変換器の出力電圧を最大7Vまで増幅するために、例えば2段のオペアンプを使ってDA変換器の出力電圧を増幅する。増幅された信号は、例えばエミッタフォロワによって直流変換され、高周波電力増幅器108が必要とする電流でドライブする。
また高周波電力増幅器108は飽和型の増幅器であり、例えば、B級あるいはF級、E級などの動作級に設定される。
図2に三角波信号を入力した時の高周波電力増幅器107の入力信号と出力信号を具体的に示す。三角波信号の複素電圧ベクトルは同じ時間周期で線形に変化する信号であり、例えば、複素平面上のI成分とQ成分が同じ振幅とすると、図のように45°の一定位相の信号となる。この信号が直交変調器106で周波数変換され、変調波となる。
高周波電力増幅器107では、図2に示すように、三角波変調波が高周波信号入力端子から入力され、オフセットを有する三角波信号の振幅成分が電源端子に入力される。高周波電力増幅器107からの変調波出力は、高周波電力増幅器107の歪が作用し、それによって図示のように丸みを帯び、高い振幅成分では位相が進んだ波形となる。
このような波形を直交復調器201によって復調し、複素電圧ベクトルyを得る。この時、復調器と変調器は小さな周波数ずれでも同期がとれなくなるため、同じリファレンス発振器を用いる必要がある。複素電圧ベクトルyのサンプル数は入力した三角波信号の少なくとも2周期以上の時間とし、複素電圧ベクトルyをサンプルした周期数で平均化処理する。図2では平均化して得られた複素電圧ベクトルyをIQ座標にマッピングしたものを示している。図2では、三角波の振幅成分と三角波変調波との間にタイミングずれがあるときと、ないときの両方を示している。高周波電力増幅器107の歪を受けた結果、振幅が大きくなる領域で振幅が圧縮を受け、位相が回転している。
以上の操作により、高周波電力増幅器107の歪が作用した複素電圧ベクトルyが得られ、これを、元の三角波信号の振幅成分xと対応付けることで振幅成分x、絶対値|y|、位相∠yの3成分で構成される補正関数g(x)のテーブルが得られる。さらに、位相∠yを直交座標変換してもかまわない。
ここで、三角波信号を用いることの効果について、図2を用いて説明する。図2では三角波変調波と三角波振幅のタイミングがずれた場合と一致している場合との複素電圧ベクトルyをそれぞれ示している。例えば図示のように振幅成分の方のタイミングが遅いとすると、位相の歪を受ける振幅領域が振幅の最大値に対して、振幅が増加する側に偏った非対称なものとなり、IQ座標上では、円を描くように推移する。このような結果を平均化した場合、歪を受けている領域のデータに誤差を多く含んでしまうことになる。したがって、このような円を描くような軌跡が、円を閉じた軌跡となるよう、三角波の振幅成分と三角波変調波成分のタイミングを調整して両者を一致させる必要がある。タイミングが調整された軌跡では平均化処理が正確に行われ、結果として、正確な補正関数g(x)を得ることができる。
例えば、のこぎり波のように振幅最大になる時間と振幅最小になる時間が異なると、時間の短い方のサンプル数が少なくなるため、三角波で見られたようなタイミングがずれた際の円の軌跡を捉えにくい。すなわち三角波のような振幅最大になる時間と振幅最小になる時間が同じ周期関数は補正関数を得るのに都合が良いことになる。
補正関数g(x)はg(x)記憶手段101に例えばシリアルインターフェースを介して入力される。g(x)記憶手段101は例えばフラッシュメモリであり、記憶された補正関数g(x)は電源オフ後も保持される。
g(x)記憶手段101に記憶された補正関数g(x)はg−1(y)演算手段102で逆関数g−1(y)に変換される。逆関数g−1(y)を得る処理としては、例えば、g−1(y)演算手段102で|y|が等間隔なデータとなるよう線形補完が行われ、等間隔な|y|に対応するxと∠yを線形補完によって求める処理が行われる。g−1(y)演算手段102では、入力を|y|、出力をx、−∠yと対応付けることにより、補正関数g(x)は逆関数g−1(y)に変換される。
このようにして、g−1(y)演算手段102では、入力された変調信号zが、振幅|z|、位相角∠zに極座標変換され、|z|を入力として、g−1(z)で補正された複素ベクトルz’が得られる。
以上、補正関数を得る方法と変調信号に補正関数の逆関数を作用させる方法について説明した。
通信を行う場合、まず信号切替手段104の切替信号をLowにすることで、g−1(y)演算手段102で歪補償がかけられた変調信号z’が出力される。この変調信号z’が、さらにDA変換器(図示せず)を介して直交変調器106と振幅抽出手段105に出力される。振幅抽出手段105では、歪補償のかかった変調信号z’の振幅成分を演算により求め、DA変換器(図示せず)を介して歪補償のかかった変調信号z’の振幅成分を直流変換器108に出力する。
高周波電力増幅器107に入力された、歪補償のかけられた、変調波および振幅成分は、高周波電力増幅器で歪gが作用されg(z’=g−1(z))=zで高周波電力増幅器107の出力で歪のない信号が復元される。つまり、歪のない変調波と振幅成分が、高周波電力増幅器107の出力で掛け合わされ、正確な変調波が復元される。
この実施の形態によれば、振幅成分が少なくとも変調信号の振幅成分以上である三角波信号を発生する三角波記憶手段103を内蔵しているため、高周波電力増幅器の歪特性を評価するために、新たに別の構成で高周波電力増幅器に信号を与える必要がなく、歪特性を評価する時の構成が簡単になる。また本構成の送信機に組み込まれる高周波電力増幅器の個体別の歪特性を評価し、その個体の補正関数g(x)をg(x)記憶手段101に書き込むため、高周波電力増幅器の個体ばらつきによって、歪補正の精度が都度変化することを防ぐことができる。また、高周波電力増幅器の歪特性を評価する際、評価に用いる信号を周期関数とすることにより、補正関数g(x)のある入力xに対する応答の平均化が容易となり、精度の高い補正関数g(x)を得ることが可能となる。また、三角波記憶手段103からの信号と変調信号生成手段からの信号のどちらかを選択する信号切替手段104によって、容易に変調信号に切り替えることが可能である。
また、三角波関数の位相が時間変化しないため、応答の軌跡を追うことが容易で平均化処理の方法が簡単になる。
また、最大振幅に至る軌跡のサンプル数と、最小振幅に至る軌跡のサンプル数を等しくすることができ、高周波電力増幅器から出力された複素電圧ベクトルの軌跡を追うことが容易になる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、EER法を行う送信機において、高周波電力増幅器の歪を正確に補償し、高品質な送信変調波を得ることができる。
なお、上記の実施の形態において、g(x)記憶手段101には、補正関数y=g(x)の代わりに、逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶させておいてもよい。こうすることにより、逆関数を求める工程を省略でき、検査出荷工程の削減が可能で、さらに低コスト化できる。
また、三角波記憶手段および信号切替手段は省くことも可能である。
(実施の形態2)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
図3は高精度なEER法を実現する本発明の実施の形態2による送受信機の回路図を示している。本実施の形態では、先述した実施の形態1の送信機の構成を用いており、送信機の機能動作については先述したとおりであるためここでは説明を省略する。また、符号についても同じ符号を付している。
新たに付加された構成は、送受信切替スイッチ300と、アンテナ301と、低雑音増幅器302と、直交復調器303と、信号切替手段304と、平均化演算手段305である。
以下、本実施の形態による動作について説明する。
本構成はTime Domain Duplex(TDD)送受信機を想定している。実施の形態1で説明したように、送信機は高周波電力増幅器107の歪補償を行う際、信号切替手段104によって、三角波信号を選択する。その結果、高周波電力増幅器107から歪を含んだ三角波変調波が出力される。
送受信切替スイッチ300は、この間、例えば受信側にスイッチを倒す。その結果、送信と受信は送受信切替スイッチ300のアイソレーション特性によって分離される。例えば送受切替スイッチ300の受信ポート−送信ポート間のアイソレーションが30dBであるとし、さらに低雑音増幅器302の電源がOFFしている場合の低雑音増幅器302の入出力間のアイソレーションは30dB程度とすると、直交復調器303までに合計60dBの減衰手段があることになる。
ここで、高周波電力増幅器107から出力される三角波変調波の平均電力が15dBmであるとすると、直交復調器303には−45dBmの平均電力が入力される。これは直交復調器303の入力ダイナミックレンジ内と考えることができ、十分線形に信号を処理することができる。なお、レベルが低くなりすぎると、直交復調器303の利得調整増幅器の雑音特性が悪くなり、信号のSN比が悪化するため、切替スイッチ300から入力される電力の入力レンジは−70dBm〜−20dBm程度が望ましい。
信号切替手段304は、直交復調器303からの信号が補正用の三角波変調信号である場合とそうでない場合とを切り替えるものである。三角波変調信号でない場合、例えば通信時の場合は、変調信号を復調信号処理経路へ伝達する。三角波信号の場合は切替信号手段104と同じ論理であるHigh(5V)で平均化演算手段305の経路を選択すればよい。
平均化演算手段305では復調された複素電圧ベクトルを三角波信号の少なくとも2周期以上、蓄積し、蓄積した周期数で平均化する。平均化された複素電圧ベクトルは、g(x)記憶手段101に出力され、記憶される。
本実施の形態の構成をとることにより、実施の形態1で必要であった外部の復調器(例えば計測器として)や複素電圧ベクトルを平均化するための演算器(例えばパソコン)を必要としないため、構成が簡単になる上、製品出荷検査時のコストを低減できる。ただし、変調器106と復調器303は、たとえばどちらかに内蔵された同じリファレンス発振器を用いる必要がある。
この実施の形態によれば、振幅成分が少なくとも変調信号の振幅成分以上である三角波信号を発生する三角波記憶手段103を内蔵しているため、高周波電力増幅器の歪特性を評価するために、新たに別の構成で高周波電力増幅器に信号を与える必要がない。さらに、送受信機に組み込まれた受信機によって復調を行うため、実施の形態1に比べてさらに、歪特性を評価する時の構成が簡単になる。また本構成の送受信機に組み込まれる高周波電力増幅器の個体別の歪特性を評価し、その個体の補正関数g(x)をg(x)記憶手段101に書き込むため、高周波電力増幅器の個体ばらつきによって、歪補正の精度が都度変化することを防ぐ。また、復調された三角波信号を平均化する平均化演算手段305を有することにより、復調された三角波信号は設定された周期数で平均化されるため、復調された複素電圧ベクトルの確度が向上する。また、高周波電力増幅器の歪特性を評価する際、評価に用いる信号を周期関数とすることにより、復調された複素電圧ベクトルの平均化が容易となり、精度の高い補正関数g(x)を得ることが可能となる。また、三角波記憶手段103からの信号と変調信号生成手段100からの信号のどちらかを選択する信号切替手段104によって、容易に変調信号に切り替えることが可能である。
また、三角波関数の位相が時間変化しないため、応答の軌跡を追うことが容易で平均化処理の方法が簡単になる。
また、最大振幅に至る軌跡のサンプル数と、最小振幅に至る軌跡のサンプル数を等しくすることができ、高周波電力増幅器から出力された複素電圧ベクトルの軌跡を追うことが容易になる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、EER法を行う送受信機において、高周波電力増幅器の歪を正確に補償し、高品質な送信変調波を得ることができる。
なお、上記の実施の形態において、g(x)記憶手段101には、補正関数y=g(x)の代わりに、逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶させておいてもよい。こうすることにより、逆関数を求める工程を省略でき、検査出荷工程の削減が可能で、さらに低コスト化できる。
(実施の形態3)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態3について説明する。
図4は本発明の実施の形態3による高周波電力増幅器を用いた高精度なEER法を実現する回路図を示している。図1に示した実施の形態1と同じ構成のところは同じ符号を付している。本実施の形態では、三角波記憶手段103とインターフェース400とを高周波電力増幅器107に内蔵している。高周波電力増幅器107に内蔵された三角波記憶手段103から三角波信号がインターフェース400を介し、信号切替手段104に出力される。図4において、符号107Aは高周波電力増幅器107の本体部である電力増幅部を示す。また、直交変調器106は、基準発振器106Aとミキサ106Bとからなる。
この実施の形態によれば、例えば変調信号生成手段100、g(x)記憶手段101およびg−1(y)演算手段102の構成が内蔵されたベースバンドLSIがあって、かつ補正信号が三角波信号とは異なるものを持っていた場合に有効である。すなわち、ベースバンドLSIのみでは正確な歪補正が行えないが、三角波記憶手段103が高周波電力増幅器107に内蔵されることにより、歪補正に三角波を用いることが可能となり、正確な歪補償を実現できる。
(実施の形態4)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態4について説明する。
図5は本発明の実施の形態4による高周波電力増幅器を用いた高精度なEER法を実現する回路図を示している。
図1、図4に示した実施の形態1,3と同じ構成のところは同じ符号を付している。この実施の形態では、g(x)記憶手段101とインターフェース400とを高周波電力増幅器107に内蔵している。
本実施の形態では、内蔵されたg(x)記憶手段がインターフェース400を介してg−1(y)演算手段102に補正関数g(x)のデータを出力する。
この実施の形態によれば、送信機などのシステム全体が簡素化できる。また、補正関数を求める工程が省略できるため、検査出荷工程の削減が可能で、低コスト化できる。
なお、高周波電力増幅器107に内蔵されるg(x)記憶手段101には、補正関数y=g(x)の代わりに、逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶させておいてもよい。こうすることにより、逆関数を求める工程を省略でき、検査出荷工程の削減が可能で、さらに低コスト化できる。
(実施の形態5)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態5について説明する。
図6は本発明の実施の形態5による高周波電力増幅器を用いた高精度なEER法を実現する回路図を示している。
図1、図4に示した実施の形態1、3と同じ構成のところは同じ符号を付している。本実施の形態では、電力増幅器107のパッケージに設けられるバーコード601に補正関数g(x)のデータを記録している。バーコード601に記録された補正関数g(x)のデータはバーコードリーダ602で読み込まれ、g(x)記憶手段101に記憶される。
この実施の形態によれば、実施の形態4に記載の高周波電力増幅器に比べて、高周波電力増幅器107のパッケージのピン数を減らせる。そのため、パッケージコストを低減でき、高周波電力増幅器107の低コスト化が可能となる。また、補正関数g(x)を求める工程が省略できるため、検査出荷工程の削減が可能で、検査コストを低減できる。
なお、バーコード601には、補正関数y=g(x)の代わりに、逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶させておいてもよい。こうすることにより、逆関数を求める工程を省略でき、検査出荷工程の削減が可能で、さらに低コスト化できる。
(実施の形態6)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態6について説明する。
図7は本発明の実施の形態6による高周波電力増幅器を用いた高精度なEER法を実現する回路図を示している。
図1、図4に示した実施の形態1,3と同じ構成のところは同じ符号を付している。本実施の形態では、電力増幅器107のパッケージに設けられるRFタグ701に補正関数g(x)のデータを記録している。RFタグ701に記録された補正関数g(x)のデータはRFタグリーダ702で読み込まれ、g(x)記憶手段101に記憶される。
この実施の形態によれば、実施の形態4の高周波電力増幅器に比べて、高周波電力増幅器のパッケージのピン数を減らせる。そのため、パッケージコストを低減でき、高周波電力増幅器107の低コスト化が可能となる。また、RFタグ701はRFタグリーダ702との距離を大きくとることができるため、検査時の作業性を高めることができる。また、補正関数を求める工程が省略できるため、検査出荷工程の削減が可能で、検査コストを低減できる。
なお、RFタグ701には、補正関数y=g(x)の代わりに、逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶させておいてもよい。こうすることにより、逆関数を求める工程を省略でき、検査出荷工程の削減が可能で、さらに低コスト化できる。
本発明にかかる送信機は、高精度な補正を実現できるため、高精度なEER法を提供することができる。
本発明の実施の形態1の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の送信機の補正の様子を示す模式図である。 本発明の実施の形態2の送受信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3の高周波電力増幅器を含む送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の高周波電力増幅器を含む送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5の高周波電力増幅器を含む送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6の高周波電力増幅器を含む送信機の構成を示すブロック図である。 EER法の概略を表すブロック図である。
符号の説明
100 変調信号生成手段
101 g(x)記憶手段
102 g−1(y)演算手段
103 三角波記憶手段
104 信号切替手段
105 振幅抽出手段
106 直交変調器
107 高周波電力増幅器
108 直流変換器
201 直交復調器
300 送受信切替スイッチ
301 アンテナ
302 低雑音増幅器
303 直交復調器
304 信号切替手段
305 平均化演算手段
400 インターフェース
601 バーコード
602 バーコードリーダ
701 RFタグ
702 RFタグリーダ

Claims (20)

  1. 高周波電力増幅器と、
    変調信号を生成する変調信号生成手段と、
    前記高周波電力増幅器で受ける非線形歪を打ち消す演算処理を前記変調信号に対して前もって行う歪補償演算処理手段と、
    前記歪補償演算処理手段から出力される演算後信号から振幅成分を抽出する振幅抽出手段と、
    前記振幅抽出手段によって抽出された振幅成分を直流変換する直流変換手段とを備え、
    前記歪補償演算処理手段から出力された演算後信号が前記高周波電力増幅器の高周波入力端子に入力され、前記直流変換手段によって直流変換された振幅成分が前記高周波電力増幅器の電源端子に入力され、結果として前記高周波電力増幅器から変調波が出力される送信機。
  2. 前記歪補償演算処理手段は、前記高周波電力増幅器の電源端子に与えられる電圧xに対する、前記高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、前記電圧xと前記複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)を書き込み記憶する記憶手段と、
    前記変調信号と前記補正関数g(x)とを入力とし、前記補正関数g(x)の逆関数g−1(y)を演算により算出し、前記変調信号に前記逆関数g−1(y)を作用させることにより前記演算後信号を出力するg−1(y)演算手段とからなる請求項1記載の送信機。
  3. 前記歪補償演算処理手段は、前記高周波電力増幅器の電源端子に与えられる電圧xに対する、前記高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、前記電圧xと前記複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)の逆関数g−1(y)を書き込み記憶する記憶手段と、
    前記変調信号と前記逆関数g−1(y)とを入力とし、前記変調信号に前記逆関数g−1(y)を作用させることにより前記演算後信号を出力するg−1(y)演算手段とからなる請求項1記載の送信機。
  4. その振幅成分が少なくとも前記変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される周期関数信号を発生する周期関数信号発生手段と、
    前記g−1(y)演算手段と前記振幅抽出手段および前記高周波電力増幅器との間に設けられ、前記演算後信号と前記周期関数信号と切替信号とを入力とし、前記切替信号によって前記演算後信号と前記周期関数信号とのどちらかを出力することを選択する第1の信号切替手段とをさらに備えた請求項2記載の送信機。
  5. その振幅成分が少なくとも前記変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される周期関数信号を発生する周期関数信号発生手段と、
    前記g−1(y)演算手段と前記振幅抽出手段および前記高周波電力増幅器との間に設けられ、前記演算後信号と前記周期関数信号と切替信号とを入力とし、前記切替信号によって前記演算後信号と前記周期関数信号とのどちらかを出力することを選択する第1の信号切替手段とをさらに備えた請求項3記載の送信機。
  6. 周期関数は位相の時間変化がない請求項4記載の送信機。
  7. 周期関数は位相の時間変化がない請求項5記載の送信機。
  8. 周期関数が最小値から最大値へ向かう速度と最大値から最小値へ向かう速度が同じである請求項6記載の送信機。
  9. 周期関数が最小値から最大値へ向かう速度と最大値から最小値へ向かう速度が同じである請求項7記載の送信機。
  10. 請求項4記載の送信機と、
    前記送信機の出力電力強度を受信フロントエンドの入力ダイナミックレンジ以内まで減衰させる減衰手段と、
    前記減衰手段によって減衰された送信機の変調波を入力して復調する復調手段と、
    前記復調手段の出力に設けられて、前記復調手段の出力信号を2つ以上の経路に切り替える第2の信号切替手段と、
    前記第1の信号切替手段が前記周期関数発生手段からの信号を選択したときに前記第2の信号切替手段が選択する経路につながり、入力された周期関数信号を少なくとも2周期以上の間、平均化する平均化演算手段とを備え、
    前記平均化演算手段の演算結果が前記記憶手段に出力される送受信機。
  11. 請求項5記載の送信機と、
    前記送信機の出力電力強度を受信フロントエンドの入力ダイナミックレンジ以内まで減衰させる減衰手段と、
    前記減衰手段によって減衰された送信機の変調波を入力して復調する復調手段と、
    前記復調手段の出力に設けられて、前記復調手段の出力信号を2つ以上の経路に切り替える第2の信号切替手段と、
    前記第1の信号切替手段が前記周期関数発生手段からの信号を選択したときに前記第2の信号切替手段が選択する経路につながり、入力された周期関数信号を少なくとも2周期以上の間、平均化する平均化演算手段とを備え、
    前記平均化演算手段の演算結果が前記記憶手段に出力される送受信機。
  12. 周期関数は位相の時間変化がない請求項10記載の送受信機。
  13. 周期関数は位相の時間変化がない請求項11記載の送受信機。
  14. 周期関数が最小値から最大値へ向かう速度と最大値から最小値へ向かう速度が同じである請求項12記載の送受信機。
  15. 周期関数が最小値から最大値へ向かう速度と最大値から最小値へ向かう速度が同じである請求項13記載の送受信機。
  16. 振幅成分が少なくとも増幅対象となる変調信号の振幅成分以上である周期関数で規定される周期関数信号を記憶する周期関数信号記憶手段と、前記周期関数信号を外部に出力するインターフェースとを内蔵した高周波電力増幅器。
  17. 電源端子に与えられた電圧xに対する、入力電力に対する出力電力の応答の結果を、複素電圧ベクトルyに変換し、前記電圧xと前記複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)あるいはその逆関数x=g−1(y)を書き込み記憶する記憶手段と、前記補正関数y=g(x)あるいはその逆関数x=g−1(y)のデータを外部に出力するインターフェースとを内蔵した高周波電力増幅器。
  18. 電源端子に与えられた電圧xに対する、前記高周波電力増幅器の入力電力に対する出力電力の応答の結果を複素電圧ベクトルyに変換し、前記電圧xと前記複素電圧ベクトルyとを関連付けた補正関数y=g(x)あるいは逆関数x=g−1(y)を記憶した記憶手段をパッケージに設けた高周波電力増幅器。
  19. 前記記憶手段がバーコードである請求項18記載の高周波電力増幅器。
  20. 前記記憶手段がRFタグである請求項18記載の高周波電力増幅器。
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