以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態において、同一の符号を用いた構成要素やフローチャートのステップなどは、同じ機能を果たすので、一度説明したものについて説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報処理装置100、110と、画像形成装置200を有する画像形成システムの構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、取得部101、第2画像処理部102、格納部103、情報送信部104、コマンドファイル作成部105を有する。また、情報処理装置110は、情報処理装置100と同様の構成要素を有する。
画像形成装置200は、画像データ取得部201、第1画像処理部202、データ格納部203、データ転送部204、出力部205、画像情報受信部206、画像情報格納部207、判定部208、通知部209、画像情報転送制御部210を有する。出力部205は、写真プリント手段2051、記録手段2052、通信手段2053を有する。情報処理装置100、110は、ローカルエリアネットワークを介して画像形成装置200に接続されている。なお、情報処理装置100、110は、その他の接続手段、例えば、無線手段、インターネットを介して画像形成装置200と接続されていてもよい。
以下に、情報処理装置100の各構成について説明する。なお、情報処理装置100は、図示しないが、CPU、MPU、メモリ、制御バス、データバス、キーボードやマウス等の入力手段、液晶表示画面等の表示部、ハードディスク等の記憶媒体等を有する。
取得部101は、画像データを取得する。ここで、「画像データ」とは、画像として認識されるデータであって、かつ、印刷または写真プリントされるデータである。「画像データ」は、例えば、文字、図、絵等のデータである。また、「画像データ」は、例えば、ポジフィルム上のデータ、ネガフィルム上のデータまたはデジタルデータである。
取得部101は、画像をデータ化して取り込むものであり、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、イメージスキャナー等がある。また、取得部101は、各種フィルム上の画像データを取得する場合(例えば、135カラーネガ、135黒白ネガ、135ポジ、APSネガ等)、フィルムスキャナーで実現できる。
また、取得部101は、メディア(例えば、CD−R、DVD、MO、ZIP、フロッピーディスク(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、PCカード、メモリースティック(登録商標)、SDカード等)に記録された画像データを取得する場合、メディアに対応する読取装置、およびその制御手段によって実現される。メディアが、例えば、DVDの場合は、取得部101は、DVDドライブとDVDドライバーで実現できる。なお、「画像データ」は、原画像データでもよく、プリント用画像データでもよい。ここで、「原画像データ」とは、画像処理が施されていない画像データをいい、例えば、カメラで撮影されたときのポジフィルム上の画像データ等である。「プリント用画像データ」とは、写真プリント用に処理された画像データである。ここで、「写真プリント用に処理された」とは、プリントできるように処理されたことを意味し、後述する画像処理の内容の処理が施されたものと限定する意味ではない。
また、取得部101は、画像データを、外部の装置から、有線または無線通信を介して受信してもよい。かかる場合、取得部101は、受信手段で実現できる。また、受信する処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第2画像処理部102は、取得部101が取得した、画像データを画像処理する。ここで、「画像処理」とは、画像データから、適切なまたは所望の画質の写真プリントを作成するためにプリント用画像データを生成する処理である。この処理の手順は以下である。まず、原画像データの色や濃度に対して、色や濃度の補正パラメータを設定する。また、赤目が存在すれば赤目補正パラメータを設定する。また、逆光補正などの特殊補正に関する補正パラメータの設定も必要に応じて行う。さらに、プリントサイズやプリント枚数の設定等も行う。これら補正パラメータ等の設定は、ユーザーが、表示部に表示された原画像データを直接、見ながら、入力手段を用いて手入力して行うものである。次に、原画像データと補正パラメータに基づいて、プリント用画像データが生成される。かかる生成する手順は、通常、専用の画像処理プロセッサーで実現される。なお、原画像データを画像処理せずに、そのままでもプリントできることはいうまでもない。かかる場合、原画像データは、画像処理されないが、そのまま、プリント用画像データとして格納部103に格納されてもよい。
第2画像処理部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第2画像処理部102は、例えば、画像処理プロセッサーを有して高速処理を実現できる。画像処理するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
格納部103は、画像情報を格納している。「画像情報」は、第2画像処理部102が処理して生成されるプリント用画像データと、そのプリント用画像データに関する処理情報を有する。「プリント用画像データに関する処理情報」とは、例えば、プリント条件を設定したデータであり、写真プリントのプリントサイズ、プリント枚数、プリント裏面に印字するデータ等の情報である。「プリント用画像データに関する処理情報」は、後述するコマンドファイル作成部105が作成する「コマンドデータ」であってもよい。格納部103は、「プリント用画像データに関する処理情報」とプリント用画像データを対応づけて格納する。「対応付けて格納する」とは、例えば、プリント用画像データと「プリント用画像データに関する処理情報」を対にして格納することである。格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
情報送信部104は、格納部103に格納されている画像情報を、画像形成装置200に送信する。情報送信部104は、送信手段で実現できる。また、情報送信部104は、無線通信手段で実現されていてもよい。送信するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
コマンドファイル作成部105は、コマンドファイルを作成する。「コマンドファイル」とは、プリント用画像データに対する処理情報が記述されるコマンドデータのファイルである。「コマンドデータ」は、例えば、プリント条件を設定したデータであり、写真プリントのプリントサイズ、プリント枚数、プリント裏面に印字するデータの内容などである。「コマンドデータ」とこれに対応する「プリント用画像データ」に基づいて、写真を作成することができる。コマンドファイル作成部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。コマンドファイル作成処理するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
次に、画像形成装置200の各構成について説明する。なお、画像形成装置200は、図示しないが、CPU、MPU、メモリ、制御バス、データバス、キーボードやマウス等の入力手段、液晶表示画面等の表示部、ハードディスク等の記憶媒体等を有する。
画像データ取得部201は、画像データを取得する。画像データ取得部201は、画像をデータ化して取り込むものであり、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、イメージスキャナー等がある。また、画像データ取得部201は、各種フィルム上の画像データを取得する場合(例えば、135カラーネガ、135黒白ネガ、135ポジ、APSネガ等)、フィルムスキャナーで実現できる。
また、画像データ取得部201は、メディア(例えば、CD−R、DVD、MO、ZIP、フロッピーディスク(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、PCカード、メモリースティック(登録商標)、SDカード等)に記録された画像データを取得する場合、メディアに対応する読取装置、およびその制御手段によって実現される。メディアが、例えば、MOの場合は、画像データ取得部201は、MOドライブとそのドライバーで実現できる。
第1画像処理部202は、画像データ取得部201が取得した、画像データを画像処理してプリント用画像データを生成する。ここで、「画像処理」とは、上記で説明した「画像処理」と同様の処理である。第1画像処理部202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第1画像処理部202は、例えば、画像処理プロセッサーを有して高速処理を実現できる。画像処理するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
データ格納部203は、第1画像処理部202で生成したプリント用画像データを格納している。データ格納部203は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
データ転送部204は、データ格納部203に格納されているプリント用画像データを、出力部205に転送する。また、データ転送部204は、後述する判定部208が格納領域を確保する必要があると判定した場合に、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力部205に転送してもよい。また、データ転送部204は、後述する画像情報転送制御部210が、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力する旨の指示を受け付けた場合に、画像情報格納部207に格納されている画像情報を、出力部205に転送してもよい。データ転送部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。データを転送するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部205は、データ転送部204が転送した画像情報を出力する。また、出力部205は、データ転送部204が転送したプリント用画像データを出力する。出力部205は、例えば、写真プリント手段2051、記録手段2052、通信手段2053を有する。写真プリントする場合、写真プリント手段2051に画像情報が転送され、写真プリント手段2051は、画像情報に基づいて、プリントする。写真プリント手段2051は、画像露光手段と現像処理手段を有する。画像露光手段は、例えば、デジタル式の露光エンジンを備え、画像情報の画像データと補正パラメータに基づいて、写真感光材料の乳剤面に画像を走査露光する機能を有する。露光エンジンとしては、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等の従来技術のもので実現できる。画像が焼付露光された写真感光材料は、現像処理手段に送られる。現像処理手段は、画像が焼付露光された写真感光材料を現像処理し、次に乾燥処理し、最後に、装置外部に仕上がりの写真プリントとして排出する。露光エンジンや現像処理手段は、従来技術でありここでの詳細な説明は省略する。
データをCD−R等のメディアに記録する場合、画像情報は記録手段2052に転送される。記録手段2052は、各種メディアに、転送された画像情報を記録する。記録手段2052は、メディアに対応した記録装置や制御手段で実現できる。例えば、CD―Rに記録する場合、記録手段2052は、CD−Rドライブおよびそのドライバーで実現できる。ここで「データ」とは、例えば、プリント用画像データ、画像情報等である。
データを外部の情報処理装置に送信する場合、画像情報は通信手段2053に転送される。通信手段2053は、無線通信手段、通信手段、放送手段等で実現できる。ここで「データ」とは、例えば、プリント用画像データ、画像情報等である。
画像情報受信部206は、画像情報を受信する。また、画像情報受信部206は、情報処理装置100の情報送信部104から画像情報を受信する。画像情報受信部206は、受信手段によって実現される。また、受信する処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像情報格納部207は、画像情報受信部206が受信した画像情報が格納される。画像情報格納部207は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。また、画像情報格納部207は、例えば、画像形成装置200に内蔵のハードディスク上のホットフォルダでもよい。
判定部208は、画像情報格納部207のデータの格納領域を確保する必要があるか否かを判定する。「格納領域を確保する必要があるか否かを判定する」とは、例えば、画像情報格納部207のデータを格納する空き領域の容量を算出し、算出された空き領域の容量が所定容量以上あるか否かを判定することである。かかる場合の「格納領域を確保する必要があると判定した場合とは、算出された空き領域の容量が所定容量以上ない、と判定した場合をいう。また、「格納領域を確保する必要があるか否かを判定する」とは、例えば、「画像情報格納部に格納されている画像情報の数を算出し、算出された数が所定数以上あるか否かを判定することであり、「格納領域を確保する必要があると判定した場合」とは、算出された数が所定数以上ある、と判定した場合をいう。また、判定部208は、画像情報格納部207に蓄積された画像情報の容量を算出し、算出された容量が、所定の値(例えば、画像情報格納部207のデータ格納可能容量の70%の値等)よりも大きいか否かを判断してもよい。かかる場合の「格納領域を確保する必要があると判定した場合」とは、算出された容量が所定の値よりも大きい、と判定した場合をいう。また、判定部208は、画像情報が蓄積される記録媒体の空き容量が所定容量以下であるか否かを判断し、かかる場合の「格納領域を確保する必要があると判定した場合」とは、画像情報が蓄積される記録媒体の空き容量が所定容量以下である、と判定した場合をいう。判定部208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判定するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
通知部209は、判定部208が格納領域を確保する必要があると判定した場合に、格納領域に関する情報を通知する。「格納領域に関する情報」とは、格納領域の減少を注意喚起する情報であり、例えば、「格納領域の空き容量が減少してきて、いずれ画像情報を格納できなくなることを示唆する旨」の情報、「格納されている画像情報の総容量がホットフォルダで格納できる容量の80%に達した旨」の情報、または、「格納されている画像情報のサブフォルダ数または容量が増加し、ホットフォルダに格納できなくなることを示唆する旨」の情報等である。「通知」先は、画像形成装置200自身に通知してもよく、情報処理装置100に通知しても良い。
「通知する」とは、例えば、ディスプレイ上への表示、印刷、音出力等である。ディスプレイ上への通知の場合、通知部209は、「格納領域に関する情報」を作成し、ディスプレイに表示する。かかる場合の通知部209は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。「格納領域に関する情報」を作成し、ディスプレイに表示するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。「作成」とは、例えば、予め画像形成装置200に内蔵のメモリに記憶された「格納領域に関する情報」を読み出すことでもよい。「格納領域に関する情報」は、入力手段(図示しない)から、手入力されたものでもよい。
また、印刷する場合、通知部209は、「格納領域に関する情報」を作成し、図示しないプリンターに出力する。かかる場合の通知部209は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。かかる処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ここでいう「作成」とは、上述した「作成」と同様のものでもよい。
また、音出力する場合、通知部209は、音、例えば、「ピー、ピー、ピー」音、や「ホットフォルダの空き容量が不足してきています。印刷してください。」との音声を合成し、スピーカーに出力等してもよい。かかる場合の通知部209は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。かかる処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。音や音声を合成する手段は、従来技術であり、合成手段の詳細な説明は省略する。
画像情報転送制御部210は、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力する旨の指示を受け付ける。「画像情報を出力する旨の指示」は、例えば、第1画像処理部202で処理し、生成されたプリント用画像データの出力処理が終了した場合に発せられるものをいう。「第1画像処理部202で処理し、生成されたプリント用画像データの出力処理が終了した場合」とは、例えば、次に転送するプリント用画像データがデータ格納部203に存在しない場合、または、第1画像情報処理部202が新たな画像処理をしていない場合、出力部205がプリント用画像データの出力処理を終了し、新たな出力用のデータを受け付けていない場合等である。画像情報転送制御部210は、データ転送部204、または第1画像処理部202若しくは出力部205、または、画像情報を出力する旨の指示をする制御手段(図示しない)から、「画像情報を出力する旨の指示」を受け付けてもよい。また、画像情報転送制御部210は、判定部208または通知部209から「画像情報を出力する旨の指示」を受け付けても良い。かかる場合、判定部208または通知部209は、「格納領域を確保する必要があると判定した場合」に「画像情報を出力する旨の指示」をする。
「画像情報を出力する旨の指示」を受け付けた場合、画像情報転送制御部210は、データ転送部204に、画像情報格納部207から画像情報を出力部205に転送する指示をする。そして、データ転送部204は、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、出力部205に転送する。画像情報は、格納された日付の降順または昇順に転送されてもよい。また、緊急に写真のプリントの要請のある画像情報を優先的に選択して、転送してもよい。また、画像情報を、または、そのインデックスあるいはサムネイル画像をディスプレイに表示させ、入力手段から選択してもよい。
画像情報転送制御部210は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。かかる処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、画像情報転送制御部210の機能をデータ転送部204が有していてもよい。かかる場合、データ転送部204は、データ格納部203にデータが存在しない場合に、または、出力部205の処理が終了した場合に、画像情報格納部207に格納された画像情報を読み出し、出力部205に転送する指示をするようにしてもよい。
以下、画像形成システムの動作について説明する。まず、情報処理装置100の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)取得部101は、画像データを取得するか否かを判断する。画像データを取得する場合、ステップS202に行き、そうでない場合、ステップS207に行く。
(ステップS202)取得部101は、画像データを取得する。
(ステップS203)第2画像処理部102は、ステップS202で取得した画像データを画像処理するか否か判断する。画像処理する場合、ステップS204に行き、画像処理しない場合、ステップS206に行く。
(ステップS204)第2画像処理部102は、ステップS202で取得した画像データを画像処理し、プリント用画像データを生成する。
(ステップS205)コマンドファイル作成部205は、ステップS204で生成したプリント用画像データに対するコマンドファイルを作成する。
(ステップS206)格納部103に、プリント用画像データと、ステップS205で作成されたコマンドファイルを対にして、蓄積する。蓄積されたデータは、画像情報である。ステップS201に戻る。
(ステップS207)情報送信部104は、ステップS206で蓄積された画像情報を送信するか否か判断する。送信する場合、ステップS208に行き、送信しない場合ステップS214に行く。「送信する場合」とは、例えば、格納部103に画像情報が存在する場合、または、送信の指示を受け付けた場合等である。
(ステップS208)情報送信部104は、ステップS207で送信すると判断されたことにより、画像形成装置200にアクセスする。
(ステップS209)情報送信部104は、ステップS208でのアクセスが成功したか否か判断する。アクセスが成功した場合、ステップS210に行き、アクセスが失敗した場合、ステップS212に行く。「アクセスが失敗する」とは、例えば、画像形成装置200の画像情報格納部207のデータ書き込み領域がない場合や、画像情報受信部206が、他の情報処理装置110からデータを受信中である場合等である。
(ステップS210)情報送信部104は、画像情報格納部207に、サブフォルダを作成する指示をする。この指示は、例えば、ハードディスク上のホットフォルダ内にサブフォルダを作成する指示である。
(ステップS211)情報送信部104は、画像情報を格納部103から取得し、この画像情報を送信する。送信後、ステップS201に戻る。
(ステップS212)情報送信部104は、アクセス時間がタイムアウトであるか否か判断する。タイムアウトの場合、ステップS213に行き、タイムアウトでない場合、ステップS208に戻る。
(ステップS213)図示しない表示部は、ステップS212でアクセスがタイムアウトであった旨の情報を表示する。表示部は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTモニター等である。「アクセスがタイムアウトであった旨の情報」とは、例えば、「画像データ送信不可」との情報である。表示部に表示する手段は、従来技術であるので、詳細な説明は、ここでは省略する。表示後、ステップS201に戻る。
(ステップS214)図示しない割り込み手段は、情報処理装置100の動作を終了するか否かを判断する。終了する場合、動作が終了し、終了しない場合、ステップS201に戻る。「終了する場合」とは、例えば、割り込み手段が、動作電源のスイッチである場合、スイッチをOFFにした場合である。また、従来技術の割り込み手段が可能であるが、従来技術であるのでここでは説明を省略する。
次に、画像形成装置200の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)画像データ取得部201は、画像データを取得するか否か判断する。取得する場合、ステップS302に行き、そうでない場合、ステップS306に行く。
(ステップS302)画像データ取得部201は、画像データを取得する。
(ステップS303)第1画像処理部202は、画像データを画像処理するか否か判断する。画像処理する場合、ステップS304に行き、そうでない場合、ステップS305に行く。かかる判断は、液晶ディスプレイ等の表示手段に、画像データ取得部201が取得した画像データが表示され、ユーザーが、表示された画像データを、補正する必要があると判断し、入力手段から指示をするものでもよく、自動的に、処理するか否かを、特定のアルゴリズムを用いた手法で画像処理プロセッサーやソフトウェア等で判断しても良い。「特定のアルゴリズム」とは、従来技術であり、ここでの説明は省略する。
(ステップS304)第1画像処理部202は、画像データを画像処理し、プリント用画像データを生成する。かかる場合、液晶ディスプレイ等の表示手段に、画像データ取得部201が取得した画像データが表示され、ユーザーが、表示された画像データを、見ながら、適宜、色、濃度等の補正パラメータを設定するものでもよく、画像処理プロセッサー等が自動的に補正パラメータを設定するものでもよい。設定された各種補正パラメータ等と画像データに基づいて、画像プロセッサー等がプリント用画像データを生成する。
(ステップS305)ステップS304で生成された、プリント用画像データは、データ格納部203に蓄積される。蓄積後、ステップS301に戻る。
(ステップS306)データ転送部204は、各種データを転送するか否かを判断する。転送する場合、ステップS307に行き、そうでない場合、ステップS311に行く。「転送する場合」とは、例えば、データ格納部203に、プリント用画像データが格納された場合、や、出力部205で出力作業が終了した場合等である。また、画像情報転送制御部210から「画像情報を出力する旨の指示」を受け付けた場合に、転送すると判断してもよい。
(ステップS307)データ転送部204は、プリント用画像データ等を読み出す。また、データ転送部204は、データ格納部203にプリント用画像データが格納された場合なら、データ格納部203からプリント用画像データを読み出す。また、データ転送部204は、例えば、出力部205で出力作業が終了した場合なら、画像情報格納部207から、画像情報を読み出す。また、データ転送部204は、画像情報転送制御部210から「画像情報を出力する旨の指示」を受け付けた場合に、画像情報格納部207から、画像情報を読み出す。
(ステップS308)データ転送部204は、ステップS307で読み出した各種データを、出力部205に転送する。
(ステップS309)出力部205は、ステップS308で転送されたデータを出力する。「出力する」とは、写真プリントの場合、写真プリント手段2051が、転送されたデータに基づいて、写真プリントをする。また、転送されたデータを保存する場合、記憶手段2052は、転送されたデータを各種記録媒体に記録し、保存する。また、転送されたデータを送信する場合、通信手段2053が、転送されたデータを外部PCに送信する(図5参照)。
(ステップS310)データ転送部204は、次のデータの転送をするか否かを判断する。次のデータを転送する場合、ステップS307に戻り、転送しない場合、ステップS301に戻る。「次のデータを転送する場合」とは、例えば、画像情報格納部207に、まだ転送していない画像情報が存在する場合、また、データ格納部203に、まだ転送していないプリント用画像データが存在している場合、等を意味する。
(ステップS311)画像情報受信部206は、いずれかの情報処理装置(100、110等)からデータのアクセスを受け付けるか否か判断する。アクセスを受け付ける場合、ステップS312に行き、アクセスを受け付けない場合、ステップS315に行く。「アクセスを受け付けない場合」とは、例えば、他の情報処理装置とアクセスしている場合、または、画像情報格納部207にデータ格納するための空き領域の容量がない場合、または、電源OFFや割り込み等で強制的にアクセスを許可しない場合等である。
(ステップS312)画像情報受信部206は、情報処理装置100からサブフォルダ作成の指示を受信する。次に、この指示に基づいて、図示しない制御手段が画像情報格納部207にサブフォルダを作成する。ここで、この制御手段は、CPUやメモリ等で実現可能であり、また、その処理手順はソフトウェアで実現できる。なお、サブフォルダは、画像情報格納部207上のホットフォルダ内に作成されても良い。
(ステップS313)画像情報受信部206は、情報処理装置100から画像情報を受信する。
(ステップS314)ステップS313で受信された画像情報が画像情報格納部207に格納される。格納後、ステップS301に戻る。
(ステップS315)判定部208は、判定するか否かを判断する。判定する場合は、ステップS316に行き、そうでない場合、ステップS319に行く。「判定する場合」とは、例えば、定期的(例えば、30分ごと、1時間ごとなど)に判定する場合、画像情報受信部206が画像情報を受信した後に判定する場合、画像情報格納部207に画像情報が格納された後に判定する場合、その他のタイミングで判定する場合等、使用状況、ユーザーからの選択設定等で適宜選択されてもよい。
(ステップS316)判定部208は、画像情報格納部207のデータ格納領域の空き領域の容量(x)を算出する。空き領域の容量(x)の算出は、判定部208がしてもよく、画像形成装置200の動作を制御する動作制御システム(図示しない)がしてもよい。かかる場合、判定部208は、空き領域の容量(x)の算出の指示を動作制御システムにし、動作制御システムがその指示に基づいて算出し、算出結果の空き領域の容量(x)を、判定部208が取得する。
(ステップS317)判定部208は、ステップS316で算出された空き領域の容量(x)が、所定容量以上か否かを判断する。空き領域の容量(x)が所定容量以上である場合、ステップS301に行き、そうでない場合、ステップS318に行く。「所定容量」とは、空き領域の容量が少なくなってきたことを示す任意の値であるが、例えば、画像情報格納部207のデータ格納可能容量の30%、またはその20%等である。また、データ格納可能容量が減少してきて画像形成装置200の動作不安定の原因になる場合には、動作不安定になる前のデータ格納可能容量を「所定容量」にしてもよい。かかる場合、動作不安定であるか否かは、あらかじめ画像形成装置200の動作確認をして確認された空き容量を設定し、画像情報格納部207の空き領域の容量(x)が、その確認された空き容量に達した場合に動作不安定と判断されるようにしてもよい。また、図示しない動作制御システムが、画像形成装置200のパフォーマンスを監視し、例えば、画像処理速度が遅くなった場合、出力処理速度が遅くなった場合、または、データ転送速度が遅くなった場合等に、動作不安定であると判断し、その判断の際の空き領域の容量を算出し、この算出された値を「所定容量」にしてもよい。
(ステップS318)通知部209は、格納領域に関する情報を通知する。また、通知部209は、ステップS317で算出された空き領域の容量(x)を通知してもよい。次に、ステップS301に戻る。なお、通知部209は、データ転送部204に、画像情報格納部207から画像情報を転送する指示をしてもよい。この通知によって、データ転送部204は、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、出力部205に転送してもよい。通知部209が、データ転送部204に、上記の指示をする場合には、ステップS306に行ってもよい。
(ステップS319)画像情報転送制御部210は、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力する旨の指示を受け付けたか否かを判断する。この指示を受け付けた場合、ステップS306に行き、そうでない場合、ステップS320に行く。
(ステップS320)図示しない割り込み手段は、画像形成装置200の動作を終了するか否かを判断する。終了する場合、動作が終了し、終了しない場合、ステップS301に戻る。「終了する場合」とは、例えば、割り込み手段が、動作電源のスイッチである場合、スイッチをOFFにした場合である。また、従来技術の割り込み手段が可能であるが、従来技術であるのでここでは説明を省略する。
以下に、判定部208のその他の判定手法について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)判定部208は、iを0に初期化する。
(ステップS402)画像情報受信部206は、いずれかの情報処理装置(100、110等)からデータのアクセスを受け付けるか否か判断する。アクセスを受け付ける場合、ステップS403に行き、アクセスを受け付けない場合、ステップS402に行く。
(ステップS403)画像情報受信部206は、情報処理装置100からサブフォルダ作成の指示を受信する。次に、この指示に基づいて、図示しない制御手段が画像情報格納部207にサブフォルダを作成する。
(ステップS404)画像情報受信部206は、情報処理装置100から画像情報を受信する。
(ステップS405)ステップS404で受信された画像情報が画像情報格納部207に格納される。
(ステップS406)判定部208は、iをインクリメントする(i←i+1)。
(ステップS407)判定部208は、ステップS406で算出された(i)が、所定数以上か否かを判断する。(i)が、所定数以上である場合、ステップS408に行き、そうでない場合、ステップS402に行く。「所定数」とは、任意の数であるが、例えば、画像情報の単位あたりの平均容量(例えば、5メガバイト)があらかじめ設定されている場合、画像情報格納部207の格納可能容量(例えば、1ギガバイト)を平均容量(5メガバイト)で除算して得られた値(200=1ギガバイト÷5メガバイト)より小さい値(例えば、150)としても良い。
(ステップS408)通知部209は、格納領域に関する情報を通知する。通知後、ステップS401に戻る。
以下、本実施の形態における画像形成システムの情報処理装置100と画像形成装置200の具体的な動作について説明する。図5は、情報処理装置100、110、120と画像形成装置200を有する画像形成システムの概念図を示す。情報処理装置100、110、120と画像形成装置200は、LAN(ローカルエリアネットワーク)を介して接続されている。また、画像形成装置200は、インターネットを介して外部PCと接続されている。
まず、情報処理装置100の取得部101は、各種画像データの記憶媒体から画像データを取得する。ここでは、取得部101のDVDドライブがDVDに記憶された画像データを取得する。
次に、第2画像処理部102は、取得した画像データを、例えば、色、濃度等の補正をし、プリント用画像データを生成する。次に、コマンドファイル作成部105が、このプリント用画像データに対するコマンドファイルを作成する。次に、プリント用画像データと対にコマンドファイルが格納される。プリント用画像データのファイルとコマンドファイルを画像情報とする。なお、画像情報には、その他の情報が含まれていても良い。例えば、印刷する順位の優先順位を示す情報や、仕上がり希望時刻を示す情報等がある。
図6は、プリント用画像データの例を示す図である。「Frame Num」は、プリント用画像データのフレーム番号である。データのファイル形式は、例えば、GIF、JPEG、BMP等があるが、ここでは、JPEG形式である。データ構造は、配列、リスト構造、ツリー構造等あるが、ここでは、任意のデータ構造を採用できる。図7は、コマンドファイルの例を示す図である。「Frame Num」は、図6のプリント用画像データのフレーム番号に対応している。このコマンドファイルは、テキスト形式で作成される。
次に、情報送信部104は、画像情報受信部206がアクセスを受け付ける場合、ホットフォルダ(画像情報格納部207)上にサブフォルダを作成する指示をする。その指示で、ホットフォルダ上にサブフォルダが作成される。
次に、情報送信部104は、プリント用画像データファイルとそれと対のコマンドファイルを送信し、画像情報受信部206が、受信する。次に、受信されたプリント用画像データファイルとコマンドファイルをサブフォルダ内に格納する。図8は、ホットフォルダ上に作成されたサブフォルダの例を示す図である。ホットフォルダは、ハードディスク上に作成されている。また、サブフォルダはホットフォルダの一部に作成されている。サブフォルダのファイル名は、「ピクニック.r」である。サブフォルダ「ピクニック.r」は、プリント用画像データファイルとコマンドファイルを有している。なお、ホットフォルダ内のデータ構造は、特に限定されない。ここで、サブフォルダの拡張子の変更機能について、簡単に説明する。サブフォルダがホットフォルダ内に形成された場合、サブフォルダの拡張子を、例えば「r」とする。そして、サブフォルダが出力部205に転送され、出力部205での出力処理が成功した場合、サブフォルダの拡張子を、例えば「c」とする。また、転送処理または出力処理が成功しなかった場合、サブフォルダの拡張子を、例えば「e」とする。すなわち、出力処理前か出力処理済みかの区別を、拡張子で、行なえる。さらに、出力処理が成功したものか、成功しなかったものかをも、区別できる。したがって、例えば、出力済みか否かを示すフラグを設ける必要がなく、拡張子でファイル状態を区別できる。例えば、データ転送部204は、拡張子「r」または「e」のみのサブフォルダを転送し、拡張子「c」のサブフォルダは、転送しないように構成されていても良い。かかる変更機能は、図示しない制御手段で実現できる。
以上のように、画像形成装置200は、情報処理装置100、110、120から、画像情報を順次受信し、ホットフォルダ上にサブフォルダを形成していく。
そして、ホットフォルダ上のサブフォルダ数が増加してき、画像形成装置200の動作が不安定になる前に、若しくは、ホットフォルダで画像情報を格納することができなくなる前に、通知部209が、「格納領域に関する情報」を通知する。かかる通知動作の具体的手順について説明する。
まず、判定部208は、ホットフォルダの空き領域の容量(x)を算出する。ここでは、算出するタイミングは、ホットフォルダに画像情報が格納された直後に空き領域の容量(x)を算出する。
次に、判定部208は、空き容量(x)が、所定容量以上であるか否かを判定する。ここで「所定容量」は、ホットフォルダのデータ格納可能容量の30%を採用する。これは、判定部208の判定中にも、画像情報を受信し、格納できるようにして、判定中に、格納できない事態にならないようにするため、十分な空き容量を確保する目的で選択した容量である。ここでは、ホットフォルダの格納可能領域の容量が「1ギガバイト」である場合に、「所定容量」は、300メガバイトとする。ただし「所定容量」は、いうまでもなく、ここで採用した300メガバイトに限定されることはない。
今、空き領域の容量(x)が「所定容量(300メガバイト)」以上ない場合、通知部209は、格納領域に関する情報を作成し、画像形成装置200の液晶ディスプレイに表示する。通知部209は、例えば、予め画像形成装置200に内蔵のメモリに記録されている、「格納領域に関する情報(警告表示 ハードディスクの空き領域が少なくなってきました。)」を読み出し、液晶ディスプレイの動作制御手段(図示しない)にその情報を送信する。また、通知部209は、例えば、予め画像形成装置200に内蔵のメモリに記録されている、「ホットフォルダに、データが70%格納されていることを示す概念図」を読み出し、液晶ディスプレイの動作制御手段(図示しない)にその情報を送信する。そして、この動作制御手段(図示しない)は、液晶ディスプレイの画面上に、情報を通知するためのウインドウを表示する。次に、動作制御手段(図示しない)は、このウインドウ上に、「警告です!!ホットフォルダの空き領域が少なくなってきました。印刷をしてください!!!」との文字と「ホットフォルダに、データが70%格納されていることを示す概念図」を表示する。図9は、液晶ディスプレイに表示された情報の例を示す図である。
かかる構成によって、画像形成装置200のユーザーは、ホットフォルダに空き領域が少なくなってきたことを確認して、画像情報の受信ができなくなる前に、ホットフォルダ内の画像情報を出力して、ホットフォルダの格納可能領域を増加することができる。すなわち、画像形成装置200のユーザーは、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力するように、画像形成装置200に指示することが可能になる。かかる指示は、画像情報を優先的に出力するモードに設定することでもよい。かかるモードでは、例えば、画像情報格納部207に格納されている画像情報を優先して出力し、画像データ取得部201が取得した画像データが画像処理されプリント用画像データが生成され、データ格納部203にプリント用画像データが蓄積される。そして、画像情報格納部207に格納されている画像情報が存在しなくなったら、データ格納部203に蓄積されたプリント用画像データを出力するものである。また、例えば、データ格納部203に蓄積されたプリント用画像データを優先して出力するモードでは、データ格納部203に蓄積されたプリント用画像データのみを出力し、データ格納部203にプリント用画像データが存在しない場合でも、画像情報格納部207に格納されている画像情報を出力しないものである。なお、このモード設定の機能を画像情報転送制御部210が有していてもよい。
次に、判定部208が、空き領域の容量(x)が「所定容量(300メガバイト)」以上ないと判定した場合、判定部208は、データ転送部204に、画像情報を読み出し、出力部205に転送する指示をする。そして、データ転送部204は、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、出力部205に出力する。ここで、データ転送部204が、データ格納部203からプリント用画像データを転送している場合は、その転送が終了した後に、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、転送する処理をする。なお、かかる処理は、上記で説明したモードには影響されずに行われるものである。すなわち、「データ格納部203に蓄積されたプリント用画像データを優先して出力するモード」であっても、データ転送部204は、上記指示を受けて、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、転送する処理をする。
かかる構成により、ユーザーが格納領域に関する情報を通知されたことを知らずにいて、ユーザーが出力指示の入力をしないでいても、自動的に、画像情報を出力処理できる。
次に、出力部205は、転送された画像情報に基づいて、出力する。ここでは、写真プリント手段2051が、写真を作成する。なお、記録手段2052は、画像情報を圧縮して、記録媒体に記録してもよい。さらに、通信手段2053は、画像情報を圧縮し、インターネットを介して接続される外部PCに圧縮された画像情報を送信してもよい。
さらに、転送されたサブフォルダのデータを、転送処理後、または、出力処理後に、圧縮してもよい。さらには、圧縮したデータを、画像情報格納部207に、格納してもよく、その他の記録媒体に格納してもよい。かかる場合、画像処理装置200は、画像情報を圧縮する圧縮手段を有し、圧縮手段は、データ転送部204が画像情報を出力部205に転送した後、または、出力部205が画像情報を出力した後に、画像情報を圧縮し、記録媒体に記録する。圧縮手段は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。上記の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。ここで、「記録媒体」は、画像情報格納部207でもよい。
以下に、画像情報転送制御部210の動作について具体的に説明する。
画像情報格納部207には、画像情報は順次、蓄積されている。また、データ転送部204は、データ格納部203からプリント用画像データを読み出し、出力部205に転送している。
今、データ格納部203のデータをすべて転送し、データ格納部203に転送するデータが存在しない場合、データ転送部204が、データ格納部203に転送するデータが存在するか否かを判断し、転送するデータがない場合に、画像情報転送制御部210に、「転送するプリント用画像データがデータ格納部203に存在しないこと」の情報を送信する。そして、画像情報転送制御部210は、「転送するプリント用画像データがデータ格納部203に存在しないこと」の情報を受け付けると、データ転送部204に、画像情報格納部207から画像情報を読み出し、出力部205に転送する指示をする。
以上、本実施の形態によれば、本画像形成システムは、ホットフォルダの空き容量が少なくなっていることを、通知し、さらには、画像情報を出力し、ホットフォルダの空き容量を確保することができる。
本実施の形態において、データ転送部204が、データ格納部203に転送するデータが存在するか否かを判断し、転送するデータがない場合に、画像情報転送制御部210に、「転送するプリント用画像データがデータ格納部203に存在しないこと」の情報を送信するものだったが、画像情報転送制御部210が、データ格納部203に転送するデータが存在するか否かを判断してもよい。
さらに、本実施の形態において、画像情報転送制御部210は、データ転送部204と、別の構成として説明したが、データ転送部204に、画像情報転送制御部210の機能を持たせてもよい。
また、本実施の形態において、通知部209は、液晶ディスプレイ上に情報を表示させるものであったが、音声出力することで、ユーザーに通知してもよい。かかる場合、通知部209は、メモリに予め記録されている音声情報を読み出し、スピーカーに送信する。音声情報は、例えば、「ホットフォルダの空き領域が少なくなってきました。画像情報を出力してください。」等である。スピーカーは、この音声情報に基づいて、音声出力する。音声出力する技術は従来技術であり、ここでの説明は省略する。かかる構成によって、ユーザーは、液晶ディスプレイを常時確認できない状態でも、音声を聞くことで、ホットフォルダの空き領域の状態を確認できる。
また、本実施の形態において、通知部209は、画像形成装置200の液晶ディスプレイ上に情報を表示させるものであったが、通知部209は、情報処理装置100の液晶ディスプレイ上に情報を表示させてもよい。かかる場合、通知部209は、情報を情報処理装置100に送信し、情報処理装置100の液晶ディスプレイの動作制御手段が、その情報を、液晶ディスプレイに表示させる。かかる構成によって、情報処理装置100のユーザーは、液晶ディスプレイの画面上で確認でき、画像情報の送信を停止できる。そして、画像情報格納部207の空き領域が確保されたら、再度、画像情報の送信を再開できる。
また、本実施の形態において、通知部209は、情報処理装置100のスピーカーに音声出力してもよい。かかる場合、通知部209は、音声情報を、情報処理装置100に送信し、情報処理装置100のスピーカーがその音声情報に基づいて、音声を出力する。かかる構成によって、情報処理装置100のユーザーは、液晶ディスプレイの画面上で確認できなくとも、音声によって確認でき、画像情報の送信を停止できる。
また、画像形成装置200において、「プリント用画像データ」を生成して格納しているが、「プリント用画像データに関する処理情報」もあわせて格納するようにしてもよい。
また、画像情報格納部207から画像情報を出力するタイミングは、「データ格納部203にプリント用画像データが存在しない場合」等に行うと記載したが、これに限定されず、1枚の画像、または、1注文単位分の出力処理(または転送処理)が終了したタイミングでもよい。なお、オペレータの指示によって切り替えてもよいことは、いうまでもない。
また、ホットフォルダは、画像情報格納部207に作成されるものであるが、かかる作成は、例えば、予め作成されていてもよく、また、サブフォルダを作成するタイミングに合わせて作成されてもよく、またホットフォルダを作成するための判定を行い、その判定結果に基づいて作成されるものであってもよく、特に限定されない。
また、サブフォルダを作成するタイミングは、上述した画像形成装置200がサブフォルダを作成する指示を受信した場合に限定されず、例えば、サブフォルダを作成するか否かを判定した後に、作成するものでもよく、特に限定されない。
さらに、本実施の形態において説明した画像形成装置の動作について、ソフトウェアで実現し、当該ソフトウェアを、例えば、サーバー上に置いて、ソフトウェアダウンロードにより当該ソフトウェアを配布しても良い。さらにソフトウェアをCD−ROM等の記録媒体に記録して流布しても良い。このことは、すべての他の実施の形態においても同様である。なお、本実施の形態における画像形成装置の動作をソフトウェアで実現した場合のプログラムは、以下のようになる。コンピュータに、画像データを有する画像情報を受信する画像情報受信ステップと、画像情報受信ステップで受信した画像情報を蓄積する画像情報蓄積ステップと、画像情報蓄積ステップの蓄積先の記憶媒体のデータの格納領域を確保する必要があるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップで格納領域を確保する必要があると判定した場合に、格納領域に関する情報を通知する通知ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、コンピュータに、画像データを有する画像情報を受信する画像情報受信ステップと、画像情報受信ステップで受信した画像情報を蓄積する画像情報蓄積ステップと、画像情報蓄積ステップで蓄積された画像情報とは別に取得した画像データを画像処理して得られたプリント用画像データのプリント処理が終了した旨の指示を受け付ける画像情報転送制御ステップと、画像情報転送制御ステップで指示を受け付けた場合に、蓄積された画像情報を転送する転送ステップと、転送ステップで転送された画像情報を出力する出力ステップを実行させるためのプログラムである。