JP4582022B2 - 放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置 - Google Patents

放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置 Download PDF

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本発明は、X線,γ線等の放射線の検出,撮像にかかり、特に高エネルギーのγ線を検
出する放射線検出器,放射線検出素子及び放射線撮像装置に関するものである。
医療用X線を例に取れば、放射線撮像装置は、フィルム方式に始まり、イメージングプ
レート,フラットパネルディテクタ(FPD)と、解像度・分解能ともに優れたものが開
発されてきた。検出素子には、放射線と反応して発光するシンチレータと光を電荷に変え
る光電子増倍管やフォトダイオードを組み合わせたシンチレーション検出器や、放射線と
反応して発生した電荷を直接収集する半導体検出器等の固体素子が用いられてきている。
例えば、シンチレーション検出器が多く用いられているFPDは、従来のX線撮像フィル
ムと同様に、透過X線を撮像できる大面積撮像装置であり、一枚もしくは複数枚から成る
大面積の検出素子基板にTFT技術等を用いて、素子内で検出したX線信号の読み出しを
行うものである。フラットパネルと名の付くように、検出素子は非常に薄く、検出器自体
は板状である。
一方、体内に投与された薬剤線源から放射されるγ線を撮像するガンマカメラ(放射線
検出器)では、用いられるγ線は、X線に比較してエネルギーが高いため、そのままでは
著しく感度が低下してしまう。すなわち、X線撮像装置で用いている検出素子の厚みでは
γ線の反応確率は低く、γ線がそのまま検出素子を通過してしまうからである。そのため
、検出素子内での反応確率を上げて感度を向上させるため、検出素子にγ線入射方向の厚
みを要する。つまり、検出素子自体が方向性を持つことになる。したがって、このような
方向性を持つ検出器に対して、γ線は入射方向を規定しなければ位置分解能を得ることが
できない。
一般に、γ線の入射方向性を規定するために、検出器前面にはコリメータと呼ばれるス
リット、もしくは多孔の厚い金属板を配置する(例えば非特許文献1参照)。図25に、
非特許文献1に記載されている従来のガンマカメラの構成を示す。ガンマカメラの主流は
現在でもNaIシンチレータを用いたものであり、この図25のガンマカメラも同様のシ
ンチレータ31を用いている。放射線は、コリメータ41eによって制限された角度でシ
ンチレータ31に入射してシンチレーション光を発する。この光はライトガイド32を挟
み、光電子増倍管33に到達して電気信号となる。電気信号は計測回路固定ボード35に
取り付けられた計測回路34で整形され、出力コネクタ46eから外部のデータ収集系へ
と送られる。全体を遮光シールドケース47eに収め、外部の放射線以外の電磁波を遮断
している。
一般に、図25のようなシンチレータ31を用いたガンマカメラでは、一枚の大きなシ
ンチレータ31の結晶の後に、大きな光電子増倍管33を置く構造となるため、位置分解
能は10mm程度に留まる。またシンチレータ31を用いた場合、放射線から可視光へ、可
視光から電子へと多段階の変換を経て放射線の検出を行うため、エネルギー分解能が悪い
という問題点を持つ。そのため、現在ではシンチレータ31に代わり、放射線を直接電気
信号に変換する半導体検出素子を備えた放射線検出装置(放射線撮像装置)8が開発され
てきている(例えば非特許文献2参照)。図26に示す従来のガンマカメラ(半導体検出
器)は、半導体素子77は、それぞれ電極(アノード78、カソード79)を備えている
。各電極78,79により半導体素子77は、アノード78を格子状に配置した構成をし
ている(非特許文献1参照)。なお、符号41eはコリメータ、符号44′は半導体素子
搭載兼ASIC実装ボード、符号45cは特定用途向けのICであるASIC
(Application Specific Integrated Circuit)、符号46cは検出信号を出力する出力コ
ネクタ、符号47cは可視光や電磁波を遮断する遮光シールドケースである。
ところで、ガンマカメラ等においてもFPDと同様に撮像面積の大面積化は必須となっ
てきている。大面積化に伴い、多数の検出素子が必要となる。これら多数の検出素子は、
シンチレーション検出器では大きな一枚の素子基板に隣接・設置された光電子増倍管もし
くはフォトダイオード、半導体検出器では図26(b)のような電極48,49のパター
ン配線により素子として分離される。また、γ線の散乱成分を除くためにγ線はパルスカ
ウンティングにより強度情報を取得する。このため、前置増幅器,波形整形回路,ピーク
デテクト回路等が各素子に必要であり、大面積では膨大な数の回路となるため、これらの
回路はASIC45cを用いることで省スペース化が図られている。
(社)日本画像医療システム工業会、「医用画像・放射線機器ハンドブック」、184頁 日刊工業新聞社、「放射線計測ハンドブック第3版」、903頁
しかしながら、図26に示すような従来の半導体検出器では、コリメータ41eを用い
ても、図14に示すように、検出素子77(シンチレータ31)で散乱したγ線が隣接す
るセルに入射し影響を及ぼす。このような散乱線検出(図14のγ1′ 参照)は、位置分
解能の低下を招く。この現象による不都合を避けるために、放射線検出器では入射γ線
(γ0 )のエネルギーにより、入射位置を識別する。すなわち、γ線源16dから発する
γ線のエネルギー付近の反応信号(ΔE00)を弁別して選択的に検出するため、さらに、
感度が低下する。つまり、元々の感度の低さと、コリメータ41eによる入射γ線の減少
、エネルギーの弁別により放射線検出器の感度は著しく低いものとなる。この感度の低下
を補うために、位置分解能を犠牲にしてコリメータ41eの孔径を大きくして入射線量を
大きくしているが、コリメータ41eの壁厚は高エネルギーγ線の検出ほど厚くしなけれ
ばならない。このことにより、さらに位置分解能が悪くなる。
本発明の目的は、放射線検出器や放射線撮像装置の感度を向上させることにある。
上記目的を達成する本発明は、放射線が入射され、この放射線の入射方向と交差する方向に並列に配置された複数の半導体素子と、隣接する前記半導体素子間に配置され、これらの半導体素子の向き合っているそれぞれの第1側面に接触している第1電極と、前記交差する方向に位置するそれぞれの第2側面に接触している第2電極とを備え、前記第1電極の一部が、前記半導体素子の前記第2電極が設けられていない端面から突出し、前記第1電極面積を前記第2電極面積に比較して小さくし、前記第1電極が放射線検出信号を出力する信号出力電極であり、前記第2電極が電圧印加電極であり、
前記第1電極は、前記第2電極が設けられた前記並列に配置された複数の半導体素子の側面にはみ出ず、前記第1電極の幅が前記第2電極のそれよりも狭く、前記第1電極が前記半導体素子の中心部に配置された放射線検出素子である。


エネルギー分解能を向上させることができ、検出素子の製作の点から非常に実用的な構成を提供することができる。
以下、本発明の実施形態(第1〜第3実施形態)を、図面を参照して詳細に説明する。
なお、第1実施形態は、放射線検出器及び放射線撮像装置における部品等の取付構造及び
接続構造に関する。また、第2実施形態は、放射線検出器におけるコリメータの小型化及
び省略化に関する。また、第3実施形態は、放射線検出器における検出素子(放射線検出
素子)の構造に関する。
(第1実施形態)
取付構造・接続構造により、放射線検出器の保守性等を向上する第1実施形態について
、図1,図2を参照して説明する。
〔ガンマカメラ撮像装置(放射線撮像装置)〕
ガンマカメラ撮像装置は核医学診断装置の一種で、体内に取り込まれた放射性医薬品が
、体内に蓄積または沈着して放出するγ線を体外から計測し、その蓄積度等から診断を補
助するものである。例えば 131Iをヨウ化ナトリウムの形で人体に投与し、甲状腺への集
積を体外から計測し、甲状腺の機能の検査を行う。
図1のガンマカメラ撮像装置では、前記のようなRI(Radioisotope)核種を含んだ薬
剤を投与された被検体17aを寝台12aに乗せ、ガンマカメラ筐体11に設置された被
検体17a上部のガンマカメラ10aにより、被検体17aの患部等に集積した薬剤であ
るγ線源16aから放射される符号18aのγ線を撮像する。筐体11の脇にはガンマカ
メラ(放射線検出器)10aから得られた信号情報を画像化するデータ処理装置(データ
収集装置)13a,画像を表示するモニタ15a,入力装置(キーボード)14aが設置
されている。これらデータ処理系は必ずしも筐体11の近くにある必要はない。以上が、ガンマカメラ撮像装置の構成である。
〔ガンマカメラ〕
続いて、ガンマカメラ撮像装置に備えられるガンマカメラ10aの構成を、図2等を参
照して説明する。なお、第1の電極がアノードであるときは第2の電極はカソードであり
、第1の電極がカソードであるときは第2の電極はアノードである。以下の実施形態では
、アノードが第1の電極に相当し、カソードが第2の電極に相当する。
図2に示すガンマカメラ10aは、コリメータ41a,γ線を検出する複数の放射線検
出素子(以下、検出素子という)71a,この検出素子71aが出力下γ線検出信号(放
射線検出信号)を処理する回路であるASIC(特定用途向け集積回路)45aを含んで
構成される。検出素子71aは1素子ごとに検出器モジュールボード(素子保持手段,素
子保持部材)42aに着脱可能に保持されて固定されている。検出器モジュールボード
42aの背面には、ASIC45aが設置されたASICモジュールボード(集積回路保
持手段,集積回路保持部材)43aが配置され、検出器モジュールボード42aとはコネ
クタ48a,48b,49a,49bで接続され、これも着脱可能となっている。ASIC
45aはガンマカメラ10aの背面にある出力コネクタ46aと接続され、ここからデー
タ収集装置(図示せず)へ取得データが送られる。ちなみに、本実施形態では、アノード
で信号の授受を行いカソードで電位の供給を行うようにしているが、その逆で、アノード
で電位の供給を行いカソードで信号の授受を行うようにしてもよい。
これら検出素子71aとASIC45aを含めた部品は光によるノイズの影響と、電磁
的なノイズの影響を避けるために、遮光シールドケース47aによって覆われている。こ
こまでがガンマカメラ10aの本体であり、ガンマカメラ10aの前面には入射γ線の方
向を規定するコリメータ41aが設置される。コリメータ41aはγ線を大きく減衰させ
る金属、例えば鉛やタングステンといった放射線遮蔽材でできており、γ線を通過させる
複数の細長い穴(放射線通路)19があいている。コリメータ41aは入射γ線のエネル
ギーによって種類を変え、取り替えて使うため、ガンマカメラ10aの本体とは取り外し
可能になっている。ちなみに、コリメータ41aを含め全体をケースで覆ったものがガン
マカメラ10aである。
なお、検出器モジュールボード42aとASICモジュールボード43aの接続は、図
3を参照して以下に説明する。
図3に示すように、検出素子71a(同軸電極素子)は、直方体の半導体素子74,半
導体素子74の外周(側面全面)に導電性のある材料により薄く形成されたカソード73
aと、半導体素子74の中央に挿通されたアノード(アノードピン)72aを含んで構成
される。アノード72aは、検出素子71aの後端部から突出して挿通されている。以下
、検出素子71aのγ線入射側を先端部とし、その反対側を後端部として説明する。検出
素子71aは、放射線と反応して電荷を生成する半導体素子74を、棒状に形成した第1
の電極(アノード72a)の周囲(外周)に配置し、この第1の電極(アノード72a)
とは極性の異なる第2の電極(カソード73a)を半導体素子74の周囲(外周)に層状
(膜状)に配置した放射線検出素子に相当する。殊に、検出素子71aは、半導体材料な
どを同軸的に配置した構成を有する同軸素子に相当する。
図3に示す検出器モジュールボード42aは、検出素子71aの後端部の所定長を収容
して保持する孔部である保持部Hが複数設けられている。保持部Hは、拡径部と縮径部を
有する。検出素子71aの後端部が拡径部に保持され、検出素子71aの後端部から突出
しているアノード(アノードピン)72aが縮径部に保持される。各保持部Hにおける拡
径部内には、検出素子71aの後端部と接触部する一対のカソードバネ電極(第2電気接
続部)が対向して備えられている。カソードバネ電極55aは、検出素子71aの保持及
び電位の供給の機能を有する。各保持部Hの縮径部内には、一対のアノードバネ電極(第
1電気接続部)55bが対向して備えられている。アノードバネ電極55bは、検出素子
71aを、検出器モジュールボード42aに対して着脱可能に保持する(取り付ける)。
なお、カソードバネ電極55a,アノードバネ電極55bは、それぞれ板バネを円弧状に
撓ませてあるので、検出素子71aの保持が確実に行われる。また、検出素子71aの着
脱も容易になる。
なお、この実施形態でのカソードバネ電極55a及びアノードバネ電極55bは、検出
素子71aに設けてもよい。ちなみに、前記した検出器モジュールボード42aは、放射
線を検出する検出素子71aを、両バネ電極55a,55bを介して着脱可能に保持する
保持部Hを前面に複数配置して備えると共に、保持部Hに保持される検出素子71aのア
ノード72aとカソード73aを電気的に接続する電気接続部(保持部H)を複数配置し
て備えた構成に相当する。また、この実施形態でのガンマカメラ10aは、請求項の「放
射線検出器」に相当する。また、この実施形態の検出器モジュールボード42aは、素子
保持ボードでもある。また、この実施形態の保持部Hは、電気接続部にも相当する。
図3に示すように、検出器モジュールボード42aにはコネクタ48a,48bが、
ASICモジュールボード43aにはコネクタ49a,49bがそれぞれ備えられている
。コネクタ48aとコネクタ49aは互いに嵌合される。コネクタ48bとコネクタ49b
も互いに嵌合される。図3では、コネクタ48a,48b,49a,49bの構成を明確
にするために、コネクタ48aとコネクタ49aを、コネクタ48bとコネクタ49bと
を離して図示している。しかしながら、前述したように、コネクタ48aとコネクタ49a
が、コネクタ48bとコネクタ49bがそれぞれ嵌合されている。これらのコネクタの嵌
合により、検出器モジュールボード42aがASICモジュールボード43aに取り付け
られ、両ボードに設けられた配線が接続される。
なお、コネクタ48aは、各検出素子71aのアノード72aと接触する各アノードバ
ネ電極55bに一対一で電気的に接続された信号伝達ピン48apを備える。各信号伝達
ピン48apは、コネクタ49aに備えられる同数の受部49ahに挿入されて信号の授
受を行うようになっている。また、コネクタ48bは、各保持部Hに設けられたカソード
バネ電極55aに接続された電位供給ピン48bpを有する。電位供給ピン48bpは、
コネクタ49bに形成される受部49bhに挿入されてカソード電位の供給を行うように
なっている。これら構造により、検出器モジュールボード42aとASICモジュールボ
ード43aが確実に接続される。また、接続を解除して取り外すこともできる。
次にガンマカメラ10aの動作について説明する。
図2,図3に示すように、図面の左からγ線が入射したとする。コリメータ41aに到
達したγ線は、細長い穴19以外ではコリメータ41aを構成する材質により減衰してし
まうため、検出素子71aに到達できない。したがって、その細長い穴19を通って検出
素子71aに到達して、検出素子71a内で検出されたγ線は入射方向が規定される。こ
のため、γ線が放出された位置を同定できる。検出素子71aは、γ線の入射によって半
導体素子74内に生成される電子及び正孔をアノード72aとカソード73aの2つの電
極に収集することで、γ線の入射を検出する。また、電子及び正孔の収集量に応じた電荷
量から入射γ線のエネルギーも同定できる。
その電荷量を有するγ線検出信号は、検出素子71aのアノード72aから出力され、
アノードバネ電極55b,信号伝達ピン48ap及び受部49ahを介してASIC45a
に伝えられる。ASIC45aは各検出素子71aから出力されたγ線検出信号を処理し
、得られた情報を画像化するデータ処理装置13aに出力する。高圧電源(図示せず)から
の高電圧は、受部49bh及び電位供給ピン48bhを介して各カソードバネ電極55a
に伝えられ、各検出素子71aのカソード73aに印加される。検出素子71aでの信号
の検出動作については、後述する素子の実施形態で詳しく述べる。
比較のために従来例について図26を用いて以下に説明する。
図26(a)に示す従来のガンマカメラでは、検出素子77は一つの大きな基板であり
、図26(b)に示すように電極78のパターンによってピクセルとしていた。また、検
出素子77はASIC45cが実装された基板44′にはんだバンプ等により完全に固定
されていた(その他の部分は図2等を参照した説明と同じである)。
このような構成のため、従来のガンマカメラでは、1つの撮像ピクセルが壊れると、基
板44′、ひいては接続されたASIC45cごと、つまりガンマカメラごと交換しなけ
ればならず、非常に高額な保守コストが要求された。また、ASIC45cと接続した後
に不良素子(不良なピクセル)が発見されても、交換ができなかった。特に半導体検出器
においては、全素子77にわたる信頼性はまだ充分ではなく、このことは大面積の撮像装
置を実用化する上で大きな障害となっていた。
本実施形態では、このような保守性を考慮し、検出素子は個別に着脱可能な構造とし、
1つの検出素子が壊れても、検出素子単位で交換できるようになっている。
例えば、10cm角のモジュールボードに1000ch(チャンネル)の分離型素子(3
mm角素子)を入れる条件では、従来は数十個の素子(ピクセル)が破損したら、カメラモ
ジュール(基板44′)を交換することとしていた。これに対し、本実施形態では1個1
個検出素子71aを交換できるので、約1/30のコスト低減になる。また、従来の技術
では、手間とコストの関係から、少しぐらいの素子破損はそのまま使いつづけるため、鮮
明な画像を得ることができないケースが多かった。これに対し、本実施形態のガンマカメ
ラ10aでは、わずかなメンテナンスで鮮明な画像を得ることができる。
また、本実施形態では従来技術と異なり、検出器モジュールボード42aとASICモ
ジュールボード43aが分離可能な構成になっている。このように構成することで、信頼
性の高いASIC45aと充分な信頼性を確保することのできない検出素子71aを事後
的に分離することができ、製作及び保守に関する自由度を上げることができる。また、従
来は検出素子77と基板44′の接続にバンプ接続を用いたが、本実施形態ではバンプ接
続が不要であるので、バンプ接続の際に生じる熱の影響を回避することができる。
さらに、本実施形態では、同じASIC45aを用いて撮像することとしても、撮像に
使用するγ線のエネルギーレベルによって、それに見合った検出素子71aに変更するこ
とができる。例えば、半導体検出器ではCdTe(テルル化カドミウム)素子やCZTと
呼ばれる素子が、検出性能が高いが、低エネルギーでの撮像が主であれば、CdTeより
も安価なGaAs(ヒ化ガリウム)素子を用いたガンマカメラを購入し、必要に応じて、
高エネルギーでも対応できるCdTe素子モジュール(検出器モジュールボード42a)
を購入し、モジュールボード42aだけ交換すればよい。つまり、検出素子71aが取り
付けられた検出器モジュールボード42a、或いは検出素子71aだけを別に準備して交
換すればよい。よって、新たにガンマカメラ10aをもう一台買う必要はない。また、医
療X線レベルの低エネルギー領域では、さらに安価なSi素子を、検出素子71aとして
用いることもできる。
また、図2,図3のようなパラレルコリメータ41aだけでなく、穴19の配置が放射
状になっており、小部位の拡大撮像を行うコンバージングコリメータ41d(図4に示す
ガンマカメラ10b参照)や、カメラ面積よりも大きな範囲を縮小撮像するダイバージン
グコリメータに対応した素子配置を持った検出器モジュールボード42aを接続する等、
1つのASICモジュールボード43aで、使用目的にあった検出素子71a(検出器モ
ジュールボード42a)やコリメータ41a,41dを選択することも可能となる。この
ような撮像は、検出素子内に各ピクセルに対応した区切りを設けない、一枚の基板での検
出素子による撮像では困難である。すなわち、高エネルギーγ線の検出では素子に厚み
(奥行き)が必要であり、検出体積が方向性を持っているからである。本実施形態では、
ピクセルごとに仕切られており、撮像部位のγ線入射方向に検出素子71aの軸方向が揃
っているので、高エネルギーγ線での撮像も可能である。
このように撮像形態のバリエーションが増えることで、従来の単純な等倍平面像に加え
てガンマカメラ10の撮像用途を拡大することができる。
このように、第1実施形態では保守性の向上,保守コストの低減,製作,保守面での信
頼性確保、応用範囲の拡大等の利点が得られる。
なお、図2等では、検出器モジュールボード42aとASICモジュールボード43a
を分離可能にした構成を示したが、図5のガンマカメラ10cの模式的断面図において符
号44で示すように、両者を一体にして、分離できないようにしてもよい。ちなみに、図
5の構成では、検出素子71aは、1つ1つ分離可能になっている。
また、検出素子71aを保持する保持部Hの、検出器モジュールボード42aにおける
配置は、例えば碁盤の目のような格子状にすることができる。また、例えば検出素子71
aが断面六角形の場合は、保持部Hの配置をハニカム状にすることができる。
(第2実施形態)
次に、コリメータの省略化(小型化)による装置自体の軽量化,小型化、並び感度向上
を達成できる第2実施形態のガンマカメラ撮像装置について、図6等を参照して説明する
図6に示す第2実施形態のガンマカメラ10dの大きな特徴は、第1実施形態のような
コリメータ41a(図2等参照)を省略化した(不要とした)ことである。ガンマカメラ
10dは、貫通穴である複数の保持部H1を構成する格子状の遮蔽体50bを有し、それ
らの保持部H1内にそれぞれの検出素子71aを嵌め込んで保持している。つまり、検出
素子71aの周囲(先端面と後端面を除く)をすべて遮蔽体50bで囲んでいる。遮蔽体
50bは導電性の放射線遮蔽材で作られる。
また、このように遮蔽体50bにより検出素子71aを保持する構成にしたことに関連
して、導電性のある遮蔽体50bを介してカソード電位を各検出素子71aに供給するこ
ととした。検出器モジュールボード42bは、前述した検出器モジュールボード42aか
ら、カソードバネ電極55a及び保持部Hの拡径部を取り除いている。検出器モジュール
ボード42bの保持部Hはアノードバネ電極55bを設けた縮径部を有する。保持部Hの
数は検出素子71aの数と同じである。アノード72aがアノードバネ電極55bと接触
している。電位供給ピン48bpは遮蔽体50bに接続されている。なお、他の構成要素
、すなわち、ASICモジュールボード43a,コネクタ48a,48b,49a,49b
,ASIC45a、出力コネクタ46aは、第1実施形態と同じであるので説明を省略す
る。ちなみに、この第2実施形態のガンマカメラ10dは、放射線を検出する検出素子
71aを複数備える放射線検出器(ガンマカメラ10d)の、検出素子71a間にγ線を
遮蔽する遮蔽材50bを配置した構成等にも相当する。
図7に示すように、格子状の遮蔽体50bの各保持部H内に検出素子71aがそれぞれ
配置されている。ここで、各検出素子71aは、第1実施形態で述べたように着脱可能に
してあるものでもよいし、着脱可能にしてないものでもよい(以下の説明では着脱可能に
してあるものとする)。
図11(a)に検出素子71aを保持する保持構造の1例を示す。遮蔽材50bは保持
部H1の内側にそれぞれ円弧状に撓ませたカソードバネ電極55aが設置されている。検
出素子71aはこのカソードバネ電極55aにより着脱可能に固定される。ここで用いて
いる検出素子71aは、第1実施形態と同様に同軸電極素子であり、中心軸と側面全面の
2つの電極を持っている。このうち、外側(側面全面)の電極はカソード73aである。
電位供給ピン48bpより遮蔽体50bにカソード電位を供給することで、各カソードバ
ネ電極55aに接触した全検出素子71aに同じ電位が配されるようになっている。検出
素子71aは、第1実施形態と同様に、同軸型のアノード72aを備えたものを用いてい
るが、これの効果等については後述する。
この構成では、第1実施形態で存在した各検出素子71a間の隙間を遮蔽材50bが有
効に使っている。遮蔽体50bの先端部分が第1実施形態でのコリメータ41aの役目を
果たす。なお、遮蔽体50bは、例えば第1実施形態のコリメータ41aを構成する材料
と同じ材料によって構成することができる。ちなみに、検出素子71aの着脱は、検出素
子71aと遮蔽体50bの間にある隙間に専用のピンセットを入れることで行えるように
なっている。
次に第2実施形態での検出動作と利点について、図14,図15の従来例との比較を行
いながら図12,図13を用いて説明する。
図14は、検出素子77(シンチレータ31)内で検出される主な信号成分を示したも
ので、図15は一つの検出素子(ピクセル)内で得られる検出信号のエネルギースペクトル
を示したものである。図14内のコリメータ41eは、図の都合上相当短めに描いてある
。実際は図27のように非常に長いものである。ちなみに、図14において、符号16d
はγ線源(被検体の体内のRI核種)であり、符号17dは被検体であり、符号18dは
γ線源16から放射されたγ線であり、符号77は検出素子である。一方、図12,図
13は第2実施形態で得られる同様の情報を示したものである。
まず、従来例の検出動作を、図14等を参照して説明する。
被検体17d内にあるγ線源16dからは、符号18dで示すγ線が放出される。この
際、γ線源16dからはγ0(エネルギーE0)というγ線のみが放出されるとする。γ線
はγ線源16dから等方的に放出されるが、図14ではコリメータ41eを通過するγ線
のみを描いている。コリメータ41eを通過したγ線γ0 (直達γ線)に対しては、検出
素子77(シンチレータ31)内で光電効果によるエネルギーの全吸収(ΔE00)と散乱
によるエネルギーの低下(ΔE01というエネルギーを放出)が起こる。なお、散乱したγ
線γ1のエネルギーE1は、元のγ線γ0のエネルギーE0よりも小さい(E1<E0)。この
散乱γ線γ1 が同一ピクセル内で光電効果により全吸収されたとすればΔE11というエネ
ルギーを放出する。ΔE11とΔE01を合せるとΔE00に等しい。γ線γ0及びγ線γ1はコ
リメータ41eによって入射方向の規定されたγ線である。このように、光電効果による
エネルギーの全吸収(ΔE00)の信号を取得すれば、γ線源16dのより正しい位置画像
情報が得られる。
しかし、既に説明したように、検出素子77(シンチレータ31)内での散乱γ線γ1は、必ずしも散乱を起こしたのと同じピクセル内で吸収されるわけではない。隣接するピ
クセル(本来コリメータ41eの隣の隙間から入射するγ線γ0 を検出する部分)に飛散
し、そこで吸収される散乱線検出という現象がある。散乱線検出により吸収したエネルギ
ーをΔE11′とする。また、この他にも被検体17dの体内で散乱したγ線が入射する。
つまり、γ線源16dからは一種類のエネルギーのγ線γ0 が放射されているが、実際に
検出素子77(或いはシンチレータ31の後段側に設けられる光電子増倍管33(図25
参照))で検出されるγ線光子はこのように異なるエネルギーをもったγ線として認識さ
れる。
ある1ピクセルについてこれらエネルギーの異なるγ線の検出カウントをエネルギース
ペクトルとして表わしたものが図15である。
検出器内散乱線(γ1′ )は、γ線源16dの位置とは無関係に検出され、偽の位置情
報を与え、画像の位置分解能を低下させる。γ線源16dの真の位置情報を示している信
号は、図中の斜線部の全吸収をしたΔE00という信号成分だけである。したがって、通常
は検出信号ごとにエネルギー弁別を行い、あるエネルギー閾値Et以上の信号を用いて画
像の質を向上させることが必要になる。しかし、図15から判るように、この信号は検出
全カウントに比してごくわずかであり、散乱線成分も含んでいる。さらにコリメータ41e
による入射γ線γ0 の減少もあるため、位置分解能を向上させようとすると、それに反し
て非常に感度が低下してしまう。図16に計測される放射線の成分例を示す。
強弱2つの線源16e,16fが存在する場合(図16(a))には、一例として、図
16(b),(b)に示すような140keVと511keVとエネルギーレベルが異な
る線源16e,16fをコリメータ付きの検出器で見た場合の取得画像情報(計測放射線
分布例)が得られる。ただし、検出素子はCdTeを用いている。なお、図16(b),
(c)の棒グラフは、下から上に、光電吸収(全吸収)した直接γ線、コンプトン散乱を
起こした直接γ線であり、一番上が隣接ピクセルからの散乱線である。
図16(b)から判るように、140keVのγ線では、光電効果がコンプトン散乱よ
りも確率が高いため、得られた信号はほとんど直接γ線γ0(ΔE)であり、前記のエネ
ルギー弁別をせずとも十分な画像が得られる。しかし、エネルギーのより高い図16(c)
の511keVのγ線(PET検診の際に放射されるγ線)では、カウントされるほとん
どが散乱イベントもしくは散乱線(γ0(ΔE01)、γ1′(ΔE11′))である。このた
め、真の情報を示すγ0(ΔE00)成分のみを使ったのでは感度が図16(b)に比べて著
しく低く、大きなS/N比が取れず良好な画質を得ることは難しい。S/N比を上げるた
めには、撮像時間を長くして検出カウント数を増やさなければならず、被検体17eたる
患者への負担が大きくなるので好ましくない。
一方、第2実施形態では、各検出素子71a内で検出される主な信号成分は、図12の
ようになる。図14と異なるところは、各検出素子71a間に配置された遮蔽体50bに
よって隣接ピクセルからの散乱線γ1′ がなくなることである。そのため、エネルギース
ペクトルは図13のようになる。ここで隣接ピクセルからの散乱線成分γ1′ がない場合
、画像がどうなるかを再び図16に戻って見てみる。
511keVのγ線の計測放射線分布例を示す図16(c)では、明らかに隣接ピクセ
ルからの散乱線成分γ1′(ΔE11′)が真のγ線源位置よりも広く分布しており、隣接ピ
クセルからの散乱線が画像の位置分解能を低下させていることは明白である。今、本実施
形態の構成により、隣接ピクセルからの散乱線が除去できたとすると、コンプトン散乱を
起こした直接γ線も含めた分布は、図16(b)に示した140keVの情報と大差がな
いことが判る。よって、γ0(ΔE00)を抽出するためにエネルギー弁別を行った従来例と
比べると、検出器内散乱成分を信号として扱うことのできる本実施形態では、分解能を保
ったままはるかに大きな感度(有効カウント)を得ることができる。また、位置精度も向
上する。もちろん保守は容易である。
ところで、図6に示すように、第2実施形態では、コリメータ(例えば図2の符号41a
等参照)が検出素子71aの前面にないので、γ線が斜めに入射することが考えられるが
、検出素子71aよりも前面に出た遮蔽体50bの部分は、コリメータと同じ役割を果た
す。また、高エネルギーγ線ほど検出素子71aの厚み(長さ)を長くする必要があり、
遮蔽体50bの長さも長くなる。しかし、図6等に示されるような細長い検出素子71a
を考えた場合、検出素子71a自体が斜め入射成分に対し感度が低いことから、特に第1
実施形態のような長いコリメータ41aを置く必要はない(もちろん、図2のようなコリ
メータ41aを置くことを排除するものではない)。
ちなみに、高エネルギーγ線を撮像する場合ほど本発明の効果は大きくなる。極端な画
像の分解能を要求するのでなければ、許容できる範囲で斜め入射成分を抑える程度の遮蔽
体50bの長さにすればよい。また、図8のように遮蔽材50eと検出素子71aの長さ
を揃えて面一にしても、充分な画像が得られる。また、図8において、検出素子71aの
先端部が遮蔽材50eから突出したような構成としてもよい。ちなみに、隣接ピクセルか
らの散乱線除去効果による位置分解能と感度の向上は、検査時間の短縮を生み、患者の負
担を大幅に減らす効果をもたらす。
また、従来は、エネルギーを求めてカウントするパルスカウント方式であり、γ線のエ
ネルギーを弁別しながらγ線を計測していた。しかし、この第2実施形態のような構成の
方式では、エネルギー弁別を必要としない測定が可能である。このため、γ線の消滅によ
って発生した電荷電流を積算平均化する電流モードでも用いることができる。電流モード
による計測では、γ線のエネルギーは測定しないため、測定回路構成が簡単になる。その
ため、読出用のASICもパルスカウント用のASICがせいぜい数10chしか扱えな
いのに比べて、1チップのASICで数万chという多数のchが扱え、装置の設計が容
易にでき、より安価な装置が提供できる。
さらに、コリメータを小型に軽減することにより、或いは省略することにより、ガンマ
カメラ(放射線検出器)自体の薄型化、軽量化が図られる。例えば、従来例(図26参照)
ではコリメータが60mm、検出素子77が15mm、ASIC実装ボード44′が25mmで
、全長計100mm程度の厚みを有するが、この第2実施形態のような構成(図6参照)で
は、検出素子71aから飛び出る遮蔽体50bの部分を10mmに抑えるとすれば、全長計
50mm程度で済む。これにより約1/2の小型化が図られる。また、その分、保守が容易
になる。
また、従来のガンマカメラは、高エネルギー用のものでは、コリメータだけでも重量は
100kgを超える。参考までに図27に中エネルギー用のコリメータの外形例を示す。例
えば、産業調査会の新医療機器事典によると、低エネルギー(200keV程度)用の汎
用コリメータでは長さ65mm、穴径3mmで重さは54kg、高エネルギー(>400keV)
用に至っては、長さ65mm、穴径4mm、重さ110kgにもなる。つまり、ガンマカメラの
ほとんどがコリメータの重量で占めていることになる。この重量のため、ガンマカメラを
支持する装置本体(ガンマカメラ筐体11、図1参照)は強度の面でも非常に大きくなり
、威圧感等から心理的に患者へ与える不安は少なくなかった。この第2実施形態のような
構成では、遮蔽体50bは数10kg程度とおよそ1/3にでき、装置本体の小型化を図れ
る上に、フレキシブルアームタイプのガンマカメラの構成にしても、ガンマカメラを支え
るアームの負担が少なく、扱いやすいものとなる。このように装置の扱いやすさが向上す
ることで、患者のカメラ設定時間を短縮でき、患者の負担と撮影時間を大幅に軽減できる
。また、保守も容易になる。
第2実施形態のさらなる別の形態としては、図9に示すように、検出素子71aの後端
ほどγ0 よりエネルギーの低い散乱線が多くなることから、遮蔽材を前部と後部で分け、
前部遮蔽材51には遮蔽効果の高い材質、後部遮蔽材52には軽量な材質を持ってきて、
ガンマカメラ自体の軽量化を図ることもできる。
これらの実施形態は、図17に示すように、シンチレータ31bとフォトダイオード
36を組み合わせたガンマカメラでも同様の構成をとることができ、遮蔽材50bにより
、原理上同様の効果を有する。なお、図17の、符号42fは検出器モジュールボード、
符号43fはASICモジュールボード、符号45fはASIC、符号47fは遮光シー
ルドケース、符号48f,49fはコネクタである。
(第3実施形態)
続いて、第1実施形態や第2実施形態の放射線検出器に好適に使用することのできる検
出素子の構造に関する実施形態を、図面を参照して説明する(図18等を適宜参照)。
図18,第1実施形態8図2等参照),第2実施形態(図7等参照)での検出素子71aは
、中心軸上にピン状のアノード(アノードピン)72a,アノード72aの周囲を取り囲
む半導体素子74,半導体素子74の外面全面に設けられたカソード73aを有する。一
方、図19に示すような通常の検出素子171eは、プレーナ型と呼ばれる板状の半導体
素子76の両面に電極172e,173eを設けたものである。検出素子171eの半導
体素子76内でのγ線の消滅によって発生した電荷を完全に収集するために、許容される
電極間隔(図19の電極172eと電極173eとの間隔9は半導体素子76を構成する半
導体材料によって上限がある。これは電荷キャリアの移動度、寿命、印加電界によって決
まるが、高エネルギーγ線では前記したように、γ線の入射方向に対して素子にある長さ
が必要である。この長さは許容される電極間隔よりも長い。このため、通常、検出素子
171eは、γ線の入射方向に対して直交する方向の2つの側面に電極172e,173eを
配置し、対向する電極の間からγ線を入射させる構成をとる。また、検出感度を上げるた
めに図19(b)に示すように、並列に配置された検出素子171eを同じ電極同士で貼
り合わせて、一つの単体検出素子として用いる場合もある。遮蔽体50b(図6等参照)
を検出素子71aの周囲に配置する第2実施形態は、このような単体検出素子を適用する
と、遮蔽体50bはある電位(カソード電位)を持っているため、検出素子171eの電
極のない側面部分が電位による電界の影響を受けて、局所的に強い電界が生じるという問
題がある。また、サイドに露出したアノード172eが、カソード電位を供給している遮
蔽体50bに接触しないように、絶縁処理を施さなければならないという問題がある。
一方、本実施形態で説明する検出素子71a(図18等参照)は同軸素子であり、かつ
側面全面がカソード73aとなっている。ここで、カソード電位は共通であることから、
図18(b)のように検出素子71aを密集させて配置して、隣接する検出素子71a同
士が接触しても問題はない。むしろ接触させることにより、一個所の給電で全検出素子
71aに同電位を印加させることができるようになる。この構造により、図11(a),
(b)に示したように格子状の遮蔽体50b内に設置したカソードバネ電極55aにより
、検出素子71aの保持と給電の両方を行うことが可能になる。つまり、遮蔽体50bに
カソード電位を与えれば、カソード73aを介して必然的に全検出素子71aにカソード
電位が供給される。一方、アノード72aは、検出信号端子であり、各検出素子71aで
独立にする必要がある。中心軸上に配置したピン状のアノード72aはこのような検出素
子71a毎の独立性を保つと共に、検出器モジュールボード42b(図2等参照)への素
子接続を単純なピン接続とすることを可能にする。さらに同軸型の検出素子71aは、以
下に説明するγ線の検出効率の向上効果をもたらす。
この素子構造の別形態として、検出素子の製作性を考慮して、図20に示すような4分
割した検出素子片71b′の側面にそれぞれカソード75a,アノード74aを蒸着する
。4つ検出素子片71b′の各アノード74aを、図20(b)に示す断面角型のアノー
ドピン72bに面して位置させる。そして、4つの検出素子片71b′同士及びそれらの
素子片のアノード74aとアノードピン72bを接着して、検出素子を構成することもで
きる。
また、図21のように断面十字型のアノードピン72cを用いても同様の検出素子71c
を製作することが可能である。なお、図21の符号71c′は検出素子片であり、符号
74bはアノード、符号75bはカソードである。
ところで、アノード面積をカソード面積に比較して小さくすると、エネルギー分解能が
向上するスモールピクセル効果という現象が知られている。プレーナ型と呼ばれる対向電
極を備えた平板型の検出素子71fでは、電子を収集するアノード72fの面積をカソー
ド73fの面積に比較して小さくし、これらのアノード72f、カソード73fを別々の
面に設置した複数の半導体素子片71f′(図22(a))を並列に配置して構成される
。検出素子72fは、スモールピクセル効果によりエネルギー分解能を向上させることが
できる。したがって、γ線の検出効率が向上する。
なお、この検出素子71fと格子状の遮蔽体50bを組み合わせた構成の例が図10に
示される。検出素子71fを遮蔽体50b内で保持する構成の一例を示したのが図11
(b)である。この場合、検出器71fのカソード73fが遮蔽体50b内に設けられた
カソードバネ電極55aと接触して保持される。アノード72fは検出素子側面にはみ出
ることはないため、遮蔽体50bに触れることはない。このため、遮蔽体50bと検出素
子71fを絶縁する必要はない。また、カソードバネ電極55aによる接触は両面のカソ
ード73fで受けることができる。アノード72fが検出素子71fの中心部に集中して
いることから、格子状の遮蔽体50bによる電界の影響は小さい。検出素子71fの製作
の点から非常に実用的な構成といえる。この素子構造によって、複数の半導体素子片を並
列に配置した検出素子を用いた素子分離型の実用的なガンマカメラを実現できる。
以上述べたような放射線検出器及び検出素子は、図1を参照して説明したガンマカメラ
撮像装置では非常に有効である。その他にも図23に示すような、対向して配置された2
つのガンマカメラ10bを設置したカメラ回転リング21を回転させて立体画像を得る
SPECT(単光子放射型断層写真)装置20でも同様の効果を有することは明らかであ
る。感度(有効カウント,S/N比)の向上効果は勿論、保守性の向上,保守コスト低減
,装置の薄型化,軽量化,検査時間の短縮による患者の負担低減等、ガンマカメラと共通
した利点をもたらす。特に複数台のガンマカメラを用いるSPECT装置20では、保守
性の向上,保守コストの低減,軽量化は大きな利点となる。SPECT装置20では、ガ
ンマカメラ10bの替りにガンマカメラ10d(図6)を2つ設けてもよい。
PET装置は、撮像ピクセル数は数十万個以上になる場合もあり、数10個の素子欠陥
で大きなカメラユニットを交換するのはランニングコストを非常に悪くする。そこで、図
24に示したPET装置25は、着脱可能な検出素子71a等やASICと分離できるコ
ネクタボード(検出器モジュールボード42aやASICモジュールボード43a)を備え
た複数のガンマカメラ10aをベッド12aの周囲に環状に配置している。これにより、
PET装置の保守性とランニングコストを大幅に向上させることができる。また、PET
装置は511keVという高エネルギーγ線を対象とするため、前記したように従来技術
では検出効率は非常に低い。したがって、ガンマカメラ10a等のPET装置への適用は
、γ線の検出効率を向上させる点で、またγ線を入射した検出素子の位置特定精度を増大
させる。ガンマカメラ10aの替りにガンマカメラ10d等の前述した他のガンマカメラ
を用いてもよい。
なお、以上説明した本発明は、前記した実施形態に限定されることなく幅広く変形実施
することができる。例えば、第1実施形態から第3実施形態を適宜組み合わせて実施する
ことができる。また、前記実施形態では、主として医療用途を例に説明したが、用途はこ
れに限定されるものではなく、広く産業一般や研究用途などに適用することができる。ま
た、半導体検出素子の半導体材料も特定のものに限定されるものではない。また、検出素
子71aをバネ電極55a,55b)を介して着脱可能に保持することとしたが、これは
一例であり、他の保持機構でもよい。
本発明にかかる実施形態の放射線撮像装置としてのガンマカメラ装置の模式的外観斜視図である。 本発明にかかる第1実施形態のガンマカメラの模式的側断面図である。 図2の一部を拡大した図である。 コンバージングコリメータを適用した他の実施形態のガンマカメラの模式的側断面図である。 ガンマカメラの他の実施形態の模式的側断面図である。 本発明にかかる第2実施形態のガンマカメラの模式的側断面図である。 図6の遮蔽体の斜視図である。 遮蔽体の他の実施形態(短い遮蔽材)の斜視図である。 遮蔽体の他の実施形態(複数の遮蔽材)の斜視図である。 図22(b)に示す検出素子を適用した遮蔽体の斜視図である。 検出素子の保持状態を示す図であり、(a)は図6に示すアノードピンを備える検出素子の保持状態を示す図、(b)は図22の検出素子の保持状態を示す図である。 図6のガンマカメラにおける隣接ピクセルからの散乱線を遮蔽体で防ぐ第2実施形態での原理を示す説明図である。 図6のガンマカメラにおける隣接ピクセルからの散乱線除去効果を示す説明図である。 図26の従来のガンマカメラにおける検出器内散乱線の発生原理を示す説明図である。 検出器内で得られる検出γ線のエネルギースペクトルを示す図である。 エネルギーレベルが異なるγ線源からの計測放射線分布例を示す図であり、(a)はγ線源と検出器の位置関係を示す説明図、(b)はその(a)に対する 140keVのγ線における計測放射線分布例を示す説明図、(c)はその(a)に対する511keVのγ線における計測放射線分布例を示す説明図である。 ガンマカメラ他の実施形態(シンチレータ利用)の模式的側断面図である。 本発明にかかる第3実施形態のγカメラにおける、(a)は検出素子の斜視図であり、(b)は検出素子を複数配置した状態を示す斜視図である。 放射線検出素子の他の実施形態を示し、(a)はこれに用いられる半導体素子片の斜視図、(b)はその実施形態の斜視図である。 放射線検出素子の他の実施形態を示し、(a)はその放射線検出素子に用いられる半導体素子片の斜視図、(b)はその放射線検出素子に用いられるアノードの斜視図、(c)はその放射線検出素子の斜視図である。 放射線検出素子の他の実施形態を示し、(a)はその放射線検出素子に用いられる半導体素子片の斜視図、(b)はその放射線検出素子に用いられるアノードの斜視図、(c)はその放射線検出素子の斜視図である。 放射線検出素子の他の実施形態を示し、(a)はその放射線検出素子に用いられる半導体素子片の斜視図、(b)はその放射線検出素子の斜視図である。 放射線撮像装置(SPECT装置)の構成図である。 放射線撮像装置(PET装置)の構成図である。 従来のガンマカメラの構成図である。 従来の他のガンマカメラの構成図である。 従来のガンマカメラに用いられるコリメータの断面図である。
符号の説明
10a,10b,10c,10d,10f…ガンマカメラ(放射線検出器)、11…ガ
ンマカメラ筐体,12a…寝台,13a…データ処理装置、15…モニタ、16…γ線源
、17a…被検体、20…SPECT装置、21…カメラ回転リング、25…PET装置
、35…計測回路固定ボード、41a,41d…コリメータ、42a…検出器モジュール
ボード、43a…ASICモジュールボード、45a…ASIC、46a…出力コネクタ
、47…遮光シールドケース、48a,48b,49a,49b…コネクタ、50b,
50e,51…遮蔽体、55a…カソードバネ電極、55b…アノードバネ電極、H,
H1…保持部(電気接続部)、71a,71e,77…検出素子、72a,72f,74a
,74b…アノード、73a,73f,75a,75b…カソード、78,79…電極。

Claims (7)

  1. 放射線が入射され、この放射線の入射方向と交差する方向に並列に配置された複数の半導体素子と、隣接する前記半導体素子間に配置され、これらの半導体素子の向き合っているそれぞれの第1側面に接触している第1電極と、前記交差する方向に位置するそれぞれの第2側面に接触している第2電極とを備え、前記第1電極の一部が、前記半導体素子の前記第2電極が設けられていない端面から突出し、前記第1電極の幅が前記第2電極のそれよりも狭く、前記第1電極が放射線検出信号を出力する信号出力電極であり、前記第2電極が電圧印加電極であり、
    前記第1電極は、前記第2電極が設けられた前記並列に配置された複数の半導体素子の側面にはみ出ず、前記第1電極の幅が前記第2電極のそれよりも狭く、前記第1電極が前記半導体素子の中心部に配置された
    ことを特徴とする放射線検出素子。
  2. 請求項1に記載の放射線検出素子において、
    前記複数の半導体素子は4つの検出素子であり、
    前記第1電極は断面角型のピンであり、前記4つの検出素子の中心に配置されたことを特徴とする放射線検出素子。
  3. 請求項1に記載の放射線検出素子において、
    前記複数の半導体素子は4つの検出素子であり、
    前記第1電極は断面十字型のピンであり、前記4つの検出素子の中心に配置されたことを特徴とする放射線検出素子。
  4. 請求項1に記載の放射線検出素子において、
    前記複数の半導体素子は平板型の検出素子であり、
    前記第1電極は平板型の電極であることを特徴とする放射線検出素子。
  5. 複数の請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放射線検出素子と、
    前記複数の放射線検出素子を着脱可能に保持し、前記第1電極と接触する複数の第1電気接続部及び前記第2電極と接触する複数の第2電気接続部を有する素子保持部材と、
    前記複数の放射線検出素子のそれぞれの前記第1電極から出力された放射線検出信号を処理する集積回路と、
    前記集積回路が設置された集積回路保持手段とを備え、
    前記素子保持部材が前記複数の第1電気接続部に別々に接続された複数の第1コネクタ部、及び前記複数の第2電気接続部にそれぞれ接続された第2コネクタ部を有し、
    前記集積回路保持手段が前記集積回路に接続されて前記複数の第1コネクタ部に別々に着脱可能に取り付けられる複数の第3コネクタ部、及び前記第2コネクタ部に着脱可能に取り付けられて電圧を印加する第4コネクタ部を有することを特徴とする放射線検出器。
  6. 前記第2電気接続部は、前記放射線検出素子を保持する導電部を有することを特徴とする請求項5に記載の放射線検出器。
  7. 請求項5又は請求項6のいずれかに記載の放射線検出器と、
    前記放射線検出器から得られた信号情報を画像化するデータ処理装置とを有することを特徴とする撮像装置。
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