JP4594855B2 - 核医学診断装置及び放射線カメラ並びに核医学診断装置における放射線検出方法 - Google Patents
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Description
つまり、検出信号の波高分析の結果、第1のピークのエネルギ位置に隣接して、低い側に第2のピークが現われることによって、両方のピークを本来の単一エネルギ放射線の検出信号とすると、散乱成分も計数してしまう結果となり、撮像画像が不鮮明で、検査精度の低下を招くことになる。また、第1のピーク位置の検出信号だけを本来の単一エネルギ放射線の検出信号とすると、撮像感度が小さくなり、結果的に鮮明な撮像画像を得るのに時間を要することになる。
エネルギEXとの総和が、入射放射線エネルギE0と一致する場合は、第1の半導体放射線検出器の信号検出場所に、エネルギE0の入射放射線を検出したとして補正して計数でき、入射放射線が特性X線を発生させてより低い検出放射線エネルギE1を示した場合も正規の入射放射線の検出と判定できる。
本発明における核医学診断装置の第1の実施形態について図1から図9を参照しながら説明する。本実施形態は、半導体放射線検出器を使用した核医学診断装置としてのγカメラ撮像システムである。
図1に示すようにγカメラ撮像システム1は、被検者Pに投与した放射性薬剤から放出されるγ線を検出して撮像画像を得るものである。撮像には、単一エネルギ(E0)のγ線41を放出する放射性核種を含む放射性薬剤を被検者Pに投与し、その薬剤が集中した被検者の患部から放出される単一エネルギのγ線41を用いる。
本γカメラ撮像システム1は、主に、カメラ3、データ収集装置5a、データ解析装置5b及びモニタ7を備えている。
カメラ3は、被検者の体内から放出されるγ線を検出するものである。カメラ3は、カメラ台4に、図1に示すX方向、Y方向に駆動可能に取り付けられている。カメラ3でγ線を検出した際の検出情報はデータ収集装置5aに送信される。
なお、図1において、カメラ3に対して被検者Pが立つ側を前方、逆方向を後方と呼ぶことにする。
データ収集装置5aは、検出情報のデータを蓄積する装置であり、カメラ3で得られた検出情報のデータを、後記する半導体放射線検出器13(図3及び図4参照)ごとに処理して、蓄積するものである。データ解析装置5bは、データ収集装置5aに蓄積されたデータを解析して、撮像画像を生成し、モニタ7に表示させものである。
次にγカメラ撮像システム1のカメラ3の構成を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、カメラ3のγ線41の入射側には撮像面に沿って鉛の板で構成されたコリメータ11が設けられている。コリメータ11には水平方向に穿たれた多数の窓部11aが設けられ、後記の半導体放射線検出器13に入射するγ線に対して良好な指向性を実現している。
で発生した特性X線の検出信号が出力されるようになっている。
検出器コネクタボード15の後方には、アナログ集積回路(以下、アナログASICという)24を実装したASICモジュールボード18が配されている。半導体放射線検出器13からのγ線、X線の検出信号はASICモジュールボード18の内部配線(図示せず)を介してアナログASIC24へ送信される。
なお、遮光シールドケース12は、本発明の筐体に対応する。
遮光シールドケース12の後面には出力コネクタC2が設けられ、ASICモジュールボード18の出力端子からの信号は、出力コネクタC2を経由してデータ収集装置5aに送られるようになっている。
次に、図3を参照して検出器コネクタボード15とASICモジュールボード18について詳細に説明する。
検出器コネクタボード15は、半導体放射線検出器13を接続するコネクタC1と、個々の半導体放射線検出器13ごとに対応して設けられたコンデンサ22及び抵抗23を有している。個々の半導体放射線検出器13からの検出信号は、コンデンサ22及び抵抗23を通って微分信号となり、アナログASIC24の後記のアナログ検出回路27の1系統に供給されて所定の信号処理が行われるようになっている。
アナログASIC24は、半導体放射線検出器13ごとに出力された検出信号を処理する多数のアナログ検出回路27を有している。
ファースト系には、γ線、X線を検出した時刻を判定するために、タイミング信号を生成するタイミングピックオフ回路24aが設けられている。タイミング信号は、直接デジタルASIC26に入力され、そこで信号処理される。
なお、コンデンサ22、抵抗23、アナログASIC24は本発明の信号処理回路を構成し、特にピークホールド回路24eは本発明の波高分析回路を構成する。
なお、ADC25では、アナログの波高値を8ビット(0〜255の256通りの数値列)のデジタルの波高値に変換する。例えば、放射性薬剤から放出される単一γ線エネルギが662KeVのとき、それに対応した波高値は、デジタル値255に相当する。
なお、この検出時刻の決定は、波形の立ち上がり点でタイミングを決定するLET方式や波形が20%立ち上がった点でタイミングを決定するCFD方式によって行われる。
半導体放射線検出器13が、放射線検出信号として入射γ線エネルギ(E0)に相当する検出信号を出力したとき、その半導体放射線検検出器13において、エネルギ(E0)の入射γ線を検出したと判定する。
(E0−EX)の放射線を検出した検出信号(第1の検出信号)を出力したとする。同時刻に、第1の検出信号を出力した半導体放射線検出器13に隣接する半導体放射線検出器13から第2の検出信号が出力され、その検出信号が特性X線エネルギ(EX)に相当す
る場合、第1の検出信号を出力した半導体放射線検出器13においてエネルギ(E0)の入射γ線が検出されたと判定する。
なお、デジタルASIC26は、ADC25に対して、ADC25が出力するデジタル化した波高値の出力タイミング等を指示する機能を有している。
次に、図4を参照して半導体放射線検出器13の構成を説明する。
半導体放射線検出器13は、前記特許文献1に記載された臭化第一タリウムに臭素を富化する工程を経て得られる臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶(以下、臭素富化物の単結晶という)を用いた半導体放射線検出素子211と、その両側にそれぞれアノード電極Aとカソード電極Cとを配置した構成である。
次に、本γカメラ撮像システム1の動作について図4から図9(適宜図1、図2を参照)を参照しながら説明する。
まず、半導体放射線検出器13にγ線またはX線が入射したときの半導体放射線検出器13の応答を説明する。
図4に示すように、γ線またはX線が半導体放射線検出素子211に入射すると、γ線またはX線と相互作用を及ぼし合うことによって、図中に(+)と(−)で模式的に示している正孔(hole)と電子(electron)の対を生成する。このとき正孔(+)と電子(−)は、それぞれγ線またはX線が持つエネルギに比例した量で対になって生成される。一方で、アノード電極Aとカソード電極Cとの間には、300Vないし800V程度の直流電源Vによって電荷収集用の電圧が印加されているため、正孔はカソード電極Cに引き寄せられて移動し、電子はアノード電極Aに引き寄せられて移動する。
図5は、アノード電極A、カソード電極Cを省略し、半導体放射線検出素子211のみを示しているが、1個の半導体放射線検出器13を表現したものである。
このとき、入射放射線エネルギ(E0)の一部は特性X線62のエネルギ(EX)とし
て再放出される。以下、特性X線62のエネルギ(EX)を特性X線エネルギ(EX)と
いう。図5の(a)に示すように、γ線41がある半導体放射線検出素子211に入射して、特性X線62を発生させ、その特性X線62がそのまま同じ半導体放射線検出素子211内で完全に吸収された場合は、半導体放射線検出素子211の検出信号は入射放射線エネルギ(E0)に相当する波高値の信号となり、検出精度に何の問題も発生しない。
る波高値の検出信号が出力されることになる。このような現象は、臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出器13に単一エネルギのγ線が入射したとき、入射放射線エネルギ(E0)より73keVから83keV低いエネルギとして検出される要因となる。
特性X線エネルギ(EX)が73keVまたは83keVかの差異は、入射γ線41が
タリウム原子のK殻、L殻のいずれの電子をはじき出すかによって決まる。例えば、特性X線がK殻で発生する場合は、特性X線エネルギ(EX)は72.872keV(約73
kev)、特性X線がL殻で発生する場合は、特性X線エネルギ(EX)は82.576
keV(約83keV)である。
体放射線検出器13の断面寸法がX方向、Y方向とも1mm以上の場合は、特性X線が隣
接する半導体放射線検出器13を透過してさらに離れた半導体放射線検出器13で吸収される確率は無視することができる。
ちなみに、画像の分解能を高めるために半導体放射線検出素子を小型化すると、特性X線が他の半導体放射線検出素子に放出される可能性が高くなる。このような、小型の半導体放射線検出素子の場合は、隣接の範囲を広くして補正処理を行うようにしてもよい。
この検出信号を受けたアナログ検出回路27(図3参照)は、チャージアンプ24b及び極性アンプ24cで検出信号を増幅すると共に、バンドパスフィルタ24dを通過させてノイズを除去した検出信号をピークホールド回路24eで分析することによってアナログの波高値信号を生成する。そして、このアナログの波高値信号は、ADC25に出力されてデジタルの波高値信号に変換されると共に、デジタルに変換された波高値信号はデジタルASIC26に出力される。その一方で、アナログ検出回路27のタイミングピックオフ回路24a(図3参照)からは、タイミング信号がデジタルASIC26に出力される。
次に、図6から図9を参照してデジタルASIC26において行う漏洩特性X線による計数落ちの補正処理の流れを説明する。
図1のγカメラ撮像システムにおいて、被検者Pの体内からカメラ3に入射放射線エネルギ(E0)のγ線が入射される。このγ線が半導体放射線検出器13において発生させる特性X線のエネルギを特性X線エネルギ(EX)とする。
半導体放射線検出器13の放射線検出に伴って得られる検出情報は、検出座標(X,Y
)、検出放射線エネルギ(E)、検出時刻(T)である。なお、検出座標(X,Y)は、
個々の半導体放射線検出器13のIDに対応する。
入射放射線の検出候補の第1の検出信号は、コンプトンエッジ76より大きい閾値Ethを超える検出信号である。入射放射線エネルギピーク72は、半導体放射線検出器13が入射放射線エネルギ(E0)を検出した場合に対応するピークである。低いエネルギ成分ピーク73は、特性X線が半導体放射線検出器13から漏洩した場合に対応するピークである。また、第2の検出信号75は特性X線を検出した場合に対応するピークである。
なお、散乱成分74も含めた破線で示した成分は、散乱などによるもので、放射線により撮像画像を生成する場合などに、検出信号取り扱いの上で雑音71と称すものである。
する。
なお、所定の閾値(Eth)は、使用する放射線核種からの単一エネルギγ線を半導体放射線検出器13で検出した場合の、エネルギスペクトラムを予め調べておいて、コンプトンエッジ76の値を超える適切な値を選ぶ。
、検出時刻(T2)とする。
なお、図7では、第1の半導体放射線検出器(D1)80に隣接した8個の検出器のうちのいずれか1つが符号81の検出器になる。半導体放射線検出器が立体配置されているときは、隣接の範囲は広くなる。
ステップS2では、検出放射線エネルギ(E1)が入射放射線エネルギ(E0)に一致しているか否か、すなわち、[E1(D1)=E0]であるか否かを判定する。
ここで、検出放射線エネルギ(E1)が、図8に示す入射放射線エネルギピーク72の半値幅の2倍の範囲内にあれば、一致、そうでなければ不一致と判定する。
第一の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が入射放射線エネルギ(E0)に一致している場合、すなわち、[E1(D1)=E0]である場合(Yes)は、ステップS6に進み、第1の半導体放射線検出器(D1)80は、正規の放射線検出をしたと判定する。
―EX]の場合(No)は、ステップS7に進み第1の検出信号は散乱成分と判定して、データ収集装置5aに蓄積する検出情報から取り除く。
第1の検出信号と同じ時刻に、隣接する第2の半導体放射線検出器(D2)81による検出放射線エネルギ(E2)の検出時刻(T2)が同時刻でない場合、すなわち、[T1(D1)≠T2(D2)]の場合(No)は、ステップS7に進み、散乱成分として検出情報から除く。
エネルギ(EX)に一致するか否か、すなわち、[E2(D2)=EX]であるか否かを判定する。ここでもステップS2と同様に所定の範囲内に値があるか否かを判定する。
い場合、すなわち、[E2(D2)≠EX]の場合(No)は、ステップS7に進んで、第1の検出信号は散乱成分であると判定して、検出情報から取り除く。
ステップS5において、第2の検出信号の検出放射線エネルギ(E2)が特性X線エネ
ルギ(EX)と同じである場合、すなわち、[E2(D2)=EX]である場合(Yes)は、ステップS6に進み、第1の検出信号の検出情報は、座標(X1,Yl)において正規の放射線を検出した判定する。
ステップS6、S7の後、一連の第1の検出信号に対する補正処理は終了する。
すなわち、漏洩特性X線による計数落ちの補正処理を行う前においては、図9(a)に示すように、斜線の部分が散乱成分か否かが明確でない部分があって、閾値Ethを超える波高値の検出信号をそのまま使用すると撮像画像が不明瞭になる。一方、補正処理を行った後においては、(b)に示すようにドットの位置は正規の放射線検出と判定された位置であるので明瞭な撮像画像が得られる。
また、フローチャートのステップS1は、本発明の第1のステップに、ステップS3は第2のステップに、ステップS4及びステップS5は第3のステップに、ステップS6は第4のステップに対応する。
なお、本実施形態で用いている半導体放射線検出素子211は、光に反応して電荷を発生することから、遮光シールドケース12は、アルミニウムやアルミニウム合金などの遮光性を有する材料から構成されると共に、光が侵入する隙間をなくすように構成されている。
複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの第1の判定(前記ステップS4に相当)を行い、次いで前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギ(EX)と等しいか否かの第2の判定(前記ステップS5に相当)をし、前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記入射放射線のエネルギ(E0)と等しいか否か、あるいは前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが入射放射線のエネルギ(E0)と特性X線のエネルギ(EX)の差分に等しいか否かの第3の判定(なお、該第3の判定の後段部分は、前記ステップS3に相当)とを行い、この3つの判定に基づいて放射線の検出の有無、つまり正規の放射線を検出したか否かを決定するようにしてもよい。もちろん、各判定の順序を入れ替えてもよい。
なお、請求項のデータ処理装置は、本実施の形態では、デジタルASIC26が対応している。また、請求項の放射線検出判定装置は、本実施の形態では、デジタルASIC26が対応している。
次に本発明における核医学診断装置の第2の実施形態について図10から図14を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略する。
本実施形態は、半導体放射線検出素子を使用した核医学診断装置としてのPET(Positron Emission Computed Tomography:陽電子放出型CT)システムである。
本PETシステム30は、主に、カメラ31、データ処理装置32、モニタ33、及びベッド34を備えている。
カメラ31は、被検者の体内から放出されるγ線を検出するものであり、円筒状の空所を有している。
ベッド34は、図示しない被検者を載せてカメラ31の前記空所内を、円筒の軸線方向に移動するように駆動できるものである。
次に、半導体放射線検出器ユニット16について詳細に説明する。
図12に示すように、半導体放射線検出器ユニット16は、主に、多数の半導体放射線検出器13Aと、アナログASIC24と、デジタルASIC26Aとを備えている。
本実施形態の半導体放射線検出器ユニット16の構成は、第1の実施形態の図3に示した検出器コネクタボード15及びASICモジュールボード18のブロック構成に近いものである。異なるところは半導体放射線検出器13が半導体放射線検出器13Aに、デジタルASIC26がデジタルASIC26Aに置き換わっているところである。
半導体放射線検出器13Aは、図13に示すように、前記特許文献1に記載された臭化第一タリウムに臭素を富化する工程を経て得られる臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出素子211と、その両側にそれぞれアノード電極Aとカソード電極Cとを配置した組の構成で、複数の組が並列に接続された構成になっている。
次に半導体放射線検出器ユニット16をカメラ31に実装する構成を、図14を参照しながら説明する。
半導体放射線検出器ユニットをカメラ31に装着する際の様子を図14の(a)に示す。(b)はカメラ31の中央部のA−A断面図である。(b)に示すように半導体放射線検出器ユニット16は、ユニット支持部材31bを介してカメラ31に装着される。半導体放射線検出器ユニット16は、ユニット支持部材31bに片端支持されてカメラ31に装着されている。ユニット支持部材31bは、中空の円盤状(ドーナッツ状)をしており、半導体放射線検出器ユニット16を装着する窓を円周方向に多数(つまり、装着する半導体放射線検出器ユニット16の数だけ)備えている。
次に、本PETシステムの動作について図12及び図13を参照(適宜図10、図11を参照)しながら説明する。
半導体放射線検出器13Aは、アノード電極Aに収集された電子の量、つまり電荷の大きさによって、入射した放射線(γ線、X線)のエネルギの大きさを示す検出信号を出力する。この検出信号を受けたアナログ検出回路27は、アナログの波高値信号を生成する。そして、このアナログの波高値信号は、ADC25でデジタルの波高値信号に変換されデジタルASIC26Aに入力される。その一方で、アナログ検出回路27のタイミングピックオフ回路24aからは、タイミング信号がデジタルASIC26Aに出力される(図12参照)。
このとき、半導体放射線検出器13Aが3次元的に配列されている場合は、第1の半導体放射線検出器13Aに隣接した第2の半導体放射線検出器13Aとは、3次元空間で考えた隣接関係である。
また、データ処理装置32は、データの蓄積、γ線の発生位置の決定、及びモニタ33に表示する画像データの生成などを行う。
なお、前記特性X線による計数落ちの補正処理と同時計測処理を、同時計測装置32aにおいて、並行して行なってもよい。
3 カメラ
4 カメラ台
5a データ収集装置
5b データ解析装置
7 モニタ
11 コリメータ
11a 窓部
12 遮光シールドケース
13、13A 半導体放射線検出器
15 検出器コネクタボード
16 半導体放射線検出器ユニット
18 ASICモジュールボード
22 コンデンサ
23 抵抗
24 アナログ集積回路
24a タイミングピックオフ回路
24b チャージアンプ
24c 極性アンプ
24d バンドパスフィルタ
24e ピークホールド回路(波高分析回路)
25 アナログ・デジタル変換器
26 デジタル集積回路(補正手段)
26A デジタル集積回路
27 アナログ検出回路(信号処理回路)
30 PETシステム(核医学診断装置)
31 カメラ
31a 蓋
31b ユニット支持部材
32 データ処理装置(補正手段)
32a 同時計測装置(補正手段)
33 モニタ
34 ベッド
35 筐体
35a フランジ
211、211a、211b 半導体放射線検出素子
A アノード電極
C カソード電極
C1 コネクタ
C2 出力コネクタ
P 被検者
V 直流電源
41 γ線
61 素子内部
62、65 特性X線
64 表面近傍
80 第1の半導体放射線検出器
81 第2の半導体放射線検出器
Claims (14)
- 複数の半導体放射線検出器を用いて被検者の体内から放射される放射線または前記被検者の体を透過した放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて前記被検者の撮像画像を得る核医学診断装置であって、
前記放射線の検出信号を補正する補正手段を備え、
該補正手段は、
前記複数の半導体放射線検出器のうち、第1の半導体放射線検出器にエネルギE0の入射放射線が入射して検出放射線エネルギE1を検出するとともに、前記第1の半導体放射線検出器に隣接する第2の半導体放射線検出器において検出放射線エネルギE2を検出したとき、
前記第2の半導体放射線検出器において検出された前記検出放射線エネルギE2が、特性X線のエネルギEXと等しいか否かを判定し、
更に、前記検出放射線エネルギE1が、前記入射放射線のエネルギE0と、前記特性X線のエネルギEXとの差に等しいか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記第1の半導体放射線検出器の検出信号の補正を行うか否かを決定することを特徴とする核医学診断装置。 - 前記補正手段は、前記第2の半導体放射線検出器において検出された検出放射線エネルギE2が、前記特性X線のエネルギEXと等しく、前記第1の半導体放射線検出器において検出された前記検出放射線エネルギE1と、前記入射放射線のエネルギE0とが、E1=E0−EXを満たすとき、前記第1の半導体放射線検出器の位置に前記エネルギE0の入射放射線が入射したと判定することを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
- 被検者の体内または体外にある線源から放射された放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて前記被検者の撮像画像を得る核医学診断装置において、
前記放射線の入射により特性X線を発生させる元素を含んでなる複数の半導体放射線検出器を備えるとともに、
前記複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの第1の判定と、
前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギEXと等しいか否かの第2の判定と、
前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と等しいか否か、または前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギE1が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と前記特性X線のエネルギの差分に等しいか否かの第3の判定とを行い、この3つの判定に基づいて放射線の検出の有無を決定するデータ処理装置を備えることを特徴とする核医学診断装置。 - 前記隣接する半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが高い方の半導体放射線検出器に、前記エネルギE0の放射線が入射したと判定することを特徴とする請求項3に記載の核医学診断装置。
- 前記複数の半導体放射線検出器は2次元または3次元に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
- 前記半導体放射線検出器の半導体放射線検出素子は、臭化第一タリウムに臭素を富化した臭素富化物の単結晶を用いて構成されていることを特徴とする請求項5に記載の核医学診断装置。
- 前記臭素富化物の単結晶は3価のタリウムを含むことを特徴とする請求項6に記載の核医学診断装置。
- 前記半導体放射線検出素子の両側に配置されたアノード電極とカソード電極との間に所定の直流電圧を印加する直流電源と、
前記アノード電極または前記カソード電極の何れかから出力される前記検出信号を処理する信号処理回路とを、
さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の核医学診断装置。 - 前記信号処理回路は放射線エネルギを分析する波高分析回路を備えることを特徴とする請求項8に記載の核医学診断装置。
- 前記半導体放射線検出器は光を遮蔽する筐体に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
- 請求項1に記載の核医学診断装置に用いられる前記半導体放射線検出器と、前記補正手段と、を備えることを特徴とする放射線カメラ。
- 請求項3に記載の核医学診断装置に用いられる前記半導体放射線検出器と、前記データ処理装置と、を備えることを特徴とする放射線カメラ。
- 複数の半導体放射線検出器を用いて被検体の体内から放射される放射線または前記被検体を透過した放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて生成された前記被検体の撮像画像を得る核医学診断装置における放射線の検出方法であって、
前記半導体放射線検出器に入射する入射放射線が所定のエネルギE0であることが分かっているとき、
前記複数の半導体検出器のうち、第1の半導体検出器に前記入射放射線が入射して、前記第1の半導体検出器が検出放射線エネルギE1の信号を検出する第1のステップと、
前記第1の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE1が、前記入射放射線エネルギE0と前記入射放射線が発生させる特性X線のエネルギEXとの差に等しいか否かを判定する第2のステップと、
前記第1の半導体放射線検出器に隣接する第2の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE2が、前記入射放射線が前記第1の半導体放射線検出器において発生させて前記第2の半導体放射線検出器へ放射したエネルギEXの特性X線を検出したものであるかどうかをチェックする第3のステップと、
前記第1の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE1が、E1=E0−EXで、かつ、前記第2の半導体放射線検出器が略同時に検出した検出放射線エネルギE2が、E2=EXのとき、前記第1の半導体放射線検出器の位置に前記エネルギE0の入射放射線が入射したと判定する第4のステップと、
を含むことを特徴とする核医学診断装置における放射線検出方法。 - 線源から放射された放射線の入射により特性X線を発生させる元素を含んでなる複数の半導体放射線検出器からの信号に基づいて、放射線検出判定装置が放射線の検出の有無を判定する放射線の検出方法であって、
前記放射線検出判定装置は、
前記複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの判定と、
前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギEXと等しいか否かの判定と、
前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と等しいか否か、または前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記線源から放射された放射線のエネルギE0と前記特性X線のエネルギEXの差分に等しいか否かの判定とを行い、この判定に基づいて放射線の検出の有無を決定することを特徴とする放射線の検出方法。
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