JP4594855B2 - 核医学診断装置及び放射線カメラ並びに核医学診断装置における放射線検出方法 - Google Patents

核医学診断装置及び放射線カメラ並びに核医学診断装置における放射線検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、検出した放射線に基づいて撮像を行う核医学診断装置及び放射線カメラ並びに核医学診断装置における放射線検出方法に関する。
従来、核医学診断装置には、被検者に投与した放射性物質から放射されるγ線などの放射線を検出するための半導体放射線検出器が使用されている。このような半導体放射線検出器の素子として、特許文献1に記載のように臭化第一タリウム(TlBr)の使用が考えられた。
ところが、高純度な臭化第一タリウムの単結晶からなる半導体放射線検出素子は、γ線などの放射線が入射した際のエネルギ分解能が極めて悪いことが分かった。例えば、放射線原としてセシウム137(137Cs)を使用した場合における検出信号のパルスの波高値のスペクトルがブロードになり、検出すべき単一エネルギの662keV位置の第1のピークと、この第1のピークに隣接する589keVの第2のピークとが明確に現われない。つまり、高純度な臭化第一タリウムの単結晶からなる半導体放射線検出素子は、エネルギの分解能が悪くて検出精度の面から実用に堪えないという問題が存在することが判明した。
この問題を解決するために、3価のタリウムを0.1〜20.0%含む臭化第一タリウムの単結晶の両面を第1電極と第2電極とで挟んだ構成の半導体放射線検出器が実現された。これによって、臭化第一タリウムの単結晶の抵抗率が向上する(つまり、単結晶の単位体積当りの抵抗値が低下する)ので、半導体放射線検出器に高い電圧を印加することができ、かつ単結晶の格子欠陥も減少する。そして、半導体放射線検出器のエネルギ分解能及び感度を向上させることができるので、結果的に半導体放射線検出器の検出精度を向上させることが可能となった(特許文献1参照)。
特開2005−223009号公報(段落0025から段落0030)
しかしながら、このような臭化第一タリウムを用いた半導体放射線検出器では、放射線源がセシウム137の場合に限らず、全ての単一エネルギの放射線の入射に対して、検出すべき単一エネルギ位置の第1のピークと、この第1のピークより73keVから83keV低いエネルギの第2のピークが隣接して現われる。このような現象は核医学診断装置の撮像性能を著しく劣化させる。
つまり、検出信号の波高分析の結果、第1のピークのエネルギ位置に隣接して、低い側に第2のピークが現われることによって、両方のピークを本来の単一エネルギ放射線の検出信号とすると、散乱成分も計数してしまう結果となり、撮像画像が不鮮明で、検査精度の低下を招くことになる。また、第1のピーク位置の検出信号だけを本来の単一エネルギ放射線の検出信号とすると、撮像感度が小さくなり、結果的に鮮明な撮像画像を得るのに時間を要することになる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、放射線の検出特性に優れ、撮像性能の良好な核医学診断装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明では、複数の半導体放射線検出器を用いて被検者の体内から放射される放射線または前記被検者の体を透過した放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて前記被検者の撮像画像を得る核医学診断装置であって、前記放射線の検出信号を補正する補正手段を備え、該補正手段は、前記複数の半導体放射線検出器のうち、第1の半導体放射線検出器にエネルギE0の入射放射線が入射して検出放射線エネルギE1を検出するとともに、前記第1の半導体放射線検出器に隣接する第2の半導体放射線検出器において検出放射線エネルギE2を検出したとき、前記第2の半導体放射線検出器において検出された前記検出放射線エネルギE2が、特性X線のエネルギEXと等しいか否かを判定し、更に、前記検出放射線エネルギE1が、前記入射放射線のエネルギE0と、前記特性X線のエネルギEXとの差に等しいか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記第1の半導体放射線検出器の検出信号の補正を行うか否かを決定することを特徴とする。
補正手段は、例えば二次元または三次元に配列されたアレイ状の半導体放射線検出器のうち、第1の半導体放射線検出器によって検出された検出放射線エネルギE1と、隣接する第2の半導体放射線検出器によってほぼ同時刻に検出された所定のエネルギの特性X線
エネルギEXとの総和が、入射放射線エネルギE0と一致する場合は、第1の半導体放射線検出器の信号検出場所に、エネルギE0の入射放射線を検出したとして補正して計数でき、入射放射線が特性X線を発生させてより低い検出放射線エネルギE1を示した場合も正規の入射放射線の検出と判定できる。
本発明によれば、入射放射線が特性X線を発生させるような半導体放射線検出器の場合も、半導体放射線検出器の入射放射線に対する検出特性を優れたものにでき、撮像性能の良好な核医学診断装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態に係る核医学診断装置について説明する。
《第1の実施形態》
本発明における核医学診断装置の第1の実施形態について図1から図9を参照しながら説明する。本実施形態は、半導体放射線検出器を使用した核医学診断装置としてのγカメラ撮像システムである。
図1に示すようにγカメラ撮像システム1は、被検者Pに投与した放射性薬剤から放出されるγ線を検出して撮像画像を得るものである。撮像には、単一エネルギ(E0)のγ線41を放出する放射性核種を含む放射性薬剤を被検者Pに投与し、その薬剤が集中した被検者の患部から放出される単一エネルギのγ線41を用いる。
(γカメラ撮像システムの構成)
本γカメラ撮像システム1は、主に、カメラ3、データ収集装置5a、データ解析装置5b及びモニタ7を備えている。
カメラ3は、被検者の体内から放出されるγ線を検出するものである。カメラ3は、カメラ台4に、図1に示すX方向、Y方向に駆動可能に取り付けられている。カメラ3でγ線を検出した際の検出情報はデータ収集装置5aに送信される。
なお、図1において、カメラ3に対して被検者Pが立つ側を前方、逆方向を後方と呼ぶことにする。
データ収集装置5aは、検出情報のデータを蓄積する装置であり、カメラ3で得られた検出情報のデータを、後記する半導体放射線検出器13(図3及び図4参照)ごとに処理して、蓄積するものである。データ解析装置5bは、データ収集装置5aに蓄積されたデータを解析して、撮像画像を生成し、モニタ7に表示させものである。
(カメラの構成)
次にγカメラ撮像システム1のカメラ3の構成を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、カメラ3のγ線41の入射側には撮像面に沿って鉛の板で構成されたコリメータ11が設けられている。コリメータ11には水平方向に穿たれた多数の窓部11aが設けられ、後記の半導体放射線検出器13に入射するγ線に対して良好な指向性を実現している。
コリメータ11の後方側に窓部11aに対応するように個々の半導体放射線検出器13が、カメラ3の撮像面に沿って検出器コネクタボード15の上に2次元的にアレイ配列されており、被検者の体内から放出されるγ線41及び半導体放射線検出器13内(素子)
で発生した特性X線の検出信号が出力されるようになっている。
検出器コネクタボード15の後方には、アナログ集積回路(以下、アナログASICという)24を実装したASICモジュールボード18が配されている。半導体放射線検出器13からのγ線、X線の検出信号はASICモジュールボード18の内部配線(図示せず)を介してアナログASIC24へ送信される。
半導体放射線検出器13、検出器コネクタボード15及びアナログASIC24を実装したASICモジュールボード18は、遮光シールドケース12で遮光するように覆われている。
なお、遮光シールドケース12は、本発明の筐体に対応する。
遮光シールドケース12の後面には出力コネクタC2が設けられ、ASICモジュールボード18の出力端子からの信号は、出力コネクタC2を経由してデータ収集装置5aに送られるようになっている。
(検出器コネクタボードとASICモジュールボードの構成)
次に、図3を参照して検出器コネクタボード15とASICモジュールボード18について詳細に説明する。
検出器コネクタボード15は、半導体放射線検出器13を接続するコネクタC1と、個々の半導体放射線検出器13ごとに対応して設けられたコンデンサ22及び抵抗23を有している。個々の半導体放射線検出器13からの検出信号は、コンデンサ22及び抵抗23を通って微分信号となり、アナログASIC24の後記のアナログ検出回路27の1系統に供給されて所定の信号処理が行われるようになっている。
ASICモジュールボード18は、主に、アナログASIC24と、アナログ・デジタル変換器(以下、ADCという)25と、デジタル集積回路(以下、デジタルASICという)26とを備えている。
アナログASIC24は、半導体放射線検出器13ごとに出力された検出信号を処理する多数のアナログ検出回路27を有している。
1系統のアナログ検出回路27は、ファースト系とスロー系から構成され、半導体放射線検出器13、コンデンサ22、及び抵抗23の1組に対応して1つ設けられている。
ファースト系には、γ線、X線を検出した時刻を判定するために、タイミング信号を生成するタイミングピックオフ回路24aが設けられている。タイミング信号は、直接デジタルASIC26に入力され、そこで信号処理される。
スロー系は、検出したγ線、X線の波高値を求めることを目的として、前置増幅器であるチャージアンプ24b、線形増幅器である極性アンプ24c、ノイズを除去するために帯域通過処理を行うバンドパスフィルタ(ディスクリミネータ回路)24d、及び波高値を捉えるピークホールド回路(波高分析回路)24eが、この順序で設けられている。ちなみに、スロー系は、波高値を求めるためにはある程度の処理の時間を要することからスローという名前が付いている。
なお、コンデンサ22、抵抗23、アナログASIC24は本発明の信号処理回路を構成し、特にピークホールド回路24eは本発明の波高分析回路を構成する。
スロー系の出力信号はアナログの波高値である。このアナログの波高値は、ADC25でアナログ信号からデジタル信号に変換されてデジタルASIC26に入力され、そこで信号処理されるようになっている。
なお、ADC25では、アナログの波高値を8ビット(0〜255の256通りの数値列)のデジタルの波高値に変換する。例えば、放射性薬剤から放出される単一γ線エネルギが662KeVのとき、それに対応した波高値は、デジタル値255に相当する。
デジタルASIC26は、500MHzのクロックを備えており、入力したタイミング信号に基づいてγ線、X線の検出時刻を決定する。タイミング信号はアナログASIC24のフアースト系の信号に基づくものであるので、真の検出時刻に近い時刻を検出時刻とすることができる。
なお、この検出時刻の決定は、波形の立ち上がり点でタイミングを決定するLET方式や波形が20%立ち上がった点でタイミングを決定するCFD方式によって行われる。
ちなみに、タイミング信号を生成するファースト系についていえば、半導体放射線検出器13の1個1個は、デジタルASIC26の図示しない1個1個の接続端子(入力端子)と1対1で対応しており、波高値をサンプリングするスロー系についても、半導体放射線検出器13の1個1個は、デジタルASIC26の1個1個の図示しない接続端子(入力端子)と1対1で対応している。
このようにして、デジタルASIC26では、検出信号の波高値と、タイミング信号によって決定した検出時刻と、半導体放射線検出器13の1個1個を一意に識別する半導体放射線検出器のIDとをセットの信号として、詳細に後記するところの漏洩特性X線による計数落ちの補正処理を行う。以下に、処理の概要を説明する。
半導体放射線検出器13が、放射線検出信号として入射γ線エネルギ(E0)に相当する検出信号を出力したとき、その半導体放射線検検出器13において、エネルギ(E0)の入射γ線を検出したと判定する。
さらに、ある半導体検出器13が、検出信号として入射γ線エネルギ(E0)より所定のエネルギ、つまり特性X線に起因する特性X線エネルギ(EX)分だけ小さいエネルギ
(E0−EX)の放射線を検出した検出信号(第1の検出信号)を出力したとする。同時刻に、第1の検出信号を出力した半導体放射線検出器13に隣接する半導体放射線検出器13から第2の検出信号が出力され、その検出信号が特性X線エネルギ(EX)に相当す
る場合、第1の検出信号を出力した半導体放射線検出器13においてエネルギ(E0)の入射γ線が検出されたと判定する。
第1の検出信号と第2の検出信号が前記条件に合わない場合は、第1の検出信号は散乱成分であり、エネルギ(E0)の入射γ線が検出されたと判定しない。
なお、デジタルASIC26は、ADC25に対して、ADC25が出力するデジタル化した波高値の出力タイミング等を指示する機能を有している。
(半導体放射線検出器の構成)
次に、図4を参照して半導体放射線検出器13の構成を説明する。
半導体放射線検出器13は、前記特許文献1に記載された臭化第一タリウムに臭素を富化する工程を経て得られる臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶(以下、臭素富化物の単結晶という)を用いた半導体放射線検出素子211と、その両側にそれぞれアノード電極Aとカソード電極Cとを配置した構成である。
図4の半導体放射線検出素子211は、臭素富化物の単結晶を所定の格子面に沿ってスライスしたものであり、その形状は断面がほぼ正方形をした四角棒体である。本実施形態では半導体放射線検出素子211の断面の一辺が1.0mm程度に設定されている。また、この臭素富化物の単結晶には3価のタリウムが含まれている。この3価のタリウムは、周知のとおり、臭化第一タリウムに臭素を接触させることによって生成されるものであり、臭化第3タリウムの他、六配位及び四配位のブロモタリウム(III)錯基のタリウム(I)塩の形態で単結晶に含まれているものと考えられる。この3価のタリウムを含むものの具体例としては、例えば、TlBr3、3TlBr・TlBr3、Tl3[TlBr6]、TlBr・TlBr3、Tl[TlBr4]等が挙げられる。
カソード電極C及びアノード電極Aには、例えば、300Vないし800V程度の直流電源Vによって、γ線を受けて半導体放射線検出素子211が生成した電荷を収集するための電荷収集用の電圧が印加されるようになっている。このカソード電極C及びアノード電極Aには、例えば、Pt(白金)、Au(金)、In(インジウム)等の高導電性膜が使用されている。
(γカメラ撮像システムの動作の説明)
次に、本γカメラ撮像システム1の動作について図4から図9(適宜図1、図2を参照)を参照しながら説明する。
(半導体放射線検出器の作用)
まず、半導体放射線検出器13にγ線またはX線が入射したときの半導体放射線検出器13の応答を説明する。
図4に示すように、γ線またはX線が半導体放射線検出素子211に入射すると、γ線またはX線と相互作用を及ぼし合うことによって、図中に(+)と(−)で模式的に示している正孔(hole)と電子(electron)の対を生成する。このとき正孔(+)と電子(−)は、それぞれγ線またはX線が持つエネルギに比例した量で対になって生成される。一方で、アノード電極Aとカソード電極Cとの間には、300Vないし800V程度の直流電源Vによって電荷収集用の電圧が印加されているため、正孔はカソード電極Cに引き寄せられて移動し、電子はアノード電極Aに引き寄せられて移動する。
しかし、本実施形態の特徴である臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出素子211に単一エネルギのγ線が入射したとき、入射エネルギに対して73keVから83keV低いエネルギのγ線が検出される。この現象は臭化タリウムにγ線が入射したときに生じる特性X線の放出に係わるものである。
図5は、アノード電極A、カソード電極Cを省略し、半導体放射線検出素子211のみを示しているが、1個の半導体放射線検出器13を表現したものである。
半導体放射線検出素子211に単一エネルギ(E0)のγ線41が入射し、そのエネルギ(E0)が半導体放射線検出素子211の素子内部61で吸収される。以下、このエネルギ(E0)を入射放射線エネルギ(E0)という。
このとき、入射放射線エネルギ(E0)の一部は特性X線62のエネルギ(EX)とし
て再放出される。以下、特性X線62のエネルギ(EX)を特性X線エネルギ(EX)と
いう。図5の(a)に示すように、γ線41がある半導体放射線検出素子211に入射して、特性X線62を発生させ、その特性X線62がそのまま同じ半導体放射線検出素子211内で完全に吸収された場合は、半導体放射線検出素子211の検出信号は入射放射線エネルギ(E0)に相当する波高値の信号となり、検出精度に何の問題も発生しない。
一方、図5の(b)に示すように、γ線41がある半導体放射線検出素子211a(第1の半導体放射線検出器に相当)に入射し、半導体放射線検出素子211aの表面近傍64で吸収される場合は、発生した特性X線65が、隣接する半導体放射線検出素子211b(第2の半導体放射線検出器に相当)に入射することになる。つまり、このケースでは半導体放射線検出素子211aの検出信号の波高値の示すエネルギ(E1)[検出放射線エネルギ(E1)]は、入射放射線エネルギ(E0)より特性X線エネルギ(EX)分だけ低い値になる。つまり、E1=(E0−EX)になる。例えば、入射放射線エネルギ(E0)が662keVで特性X線エネルギ(EX)が73keVの場合は、半導体放射線検出素子211aの検出放射線エネルギ(E1)は、589(=662−73)keVとなる。
図5の(b)の場合、同一タイミングに、半導体放射線検出素子211aに隣り合う半導体放射線検出素子211bでは特性X線65による特性X線エネルギ(EX)に相当す
る波高値の検出信号が出力されることになる。このような現象は、臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出器13に単一エネルギのγ線が入射したとき、入射放射線エネルギ(E0)より73keVから83keV低いエネルギとして検出される要因となる。
特性X線エネルギ(EX)が73keVまたは83keVかの差異は、入射γ線41が
タリウム原子のK殻、L殻のいずれの電子をはじき出すかによって決まる。例えば、特性X線がK殻で発生する場合は、特性X線エネルギ(EX)は72.872keV(約73
kev)、特性X線がL殻で発生する場合は、特性X線エネルギ(EX)は82.576
keV(約83keV)である。
なお、特性X線エネルギ(EX)は、100keV以下とエネルギが小さいため、半導
体放射線検出器13の断面寸法がX方向、Y方向とも1mm以上の場合は、特性X線が隣
接する半導体放射線検出器13を透過してさらに離れた半導体放射線検出器13で吸収される確率は無視することができる。
ちなみに、画像の分解能を高めるために半導体放射線検出素子を小型化すると、特性X線が他の半導体放射線検出素子に放出される可能性が高くなる。このような、小型の半導体放射線検出素子の場合は、隣接の範囲を広くして補正処理を行うようにしてもよい。
そして、半導体放射線検出器13は、アノード電極Aに収集された電子の量、つまり電荷の大きさによって、検出放射線(γ線またはX線)エネルギの大きさを示す検出信号を出力する。
(アナログASICにおける信号処理)
この検出信号を受けたアナログ検出回路27(図3参照)は、チャージアンプ24b及び極性アンプ24cで検出信号を増幅すると共に、バンドパスフィルタ24dを通過させてノイズを除去した検出信号をピークホールド回路24eで分析することによってアナログの波高値信号を生成する。そして、このアナログの波高値信号は、ADC25に出力されてデジタルの波高値信号に変換されると共に、デジタルに変換された波高値信号はデジタルASIC26に出力される。その一方で、アナログ検出回路27のタイミングピックオフ回路24a(図3参照)からは、タイミング信号がデジタルASIC26に出力される。
(補正処理)
次に、図6から図9を参照してデジタルASIC26において行う漏洩特性X線による計数落ちの補正処理の流れを説明する。
図1のγカメラ撮像システムにおいて、被検者Pの体内からカメラ3に入射放射線エネルギ(E0)のγ線が入射される。このγ線が半導体放射線検出器13において発生させる特性X線のエネルギを特性X線エネルギ(EX)とする。
半導体放射線検出器13の放射線検出に伴って得られる検出情報は、検出座標(X,Y
)、検出放射線エネルギ(E)、検出時刻(T)である。なお、検出座標(X,Y)は、
個々の半導体放射線検出器13のIDに対応する。
図8にアナログ検出回路27のスロー系から出力される検出信号の波高値分布を示す。横軸はγ線(またはX線)のエネルギを、縦軸は検出信号のカウント数である。
入射放射線の検出候補の第1の検出信号は、コンプトンエッジ76より大きい閾値Ethを超える検出信号である。入射放射線エネルギピーク72は、半導体放射線検出器13が入射放射線エネルギ(E0)を検出した場合に対応するピークである。低いエネルギ成分ピーク73は、特性X線が半導体放射線検出器13から漏洩した場合に対応するピークである。また、第2の検出信号75は特性X線を検出した場合に対応するピークである。
閾値Ethを超えるドットで示した領域74は、散乱成分を示しており、閾値Ethを超える波高値の検出信号をすべて入射放射線エネルギ(E0)のγ線を検出したと判定すると、散乱成分74も計数してしまい、画像を劣化させてしまう部分である。
なお、散乱成分74も含めた破線で示した成分は、散乱などによるもので、放射線により撮像画像を生成する場合などに、検出信号取り扱いの上で雑音71と称すものである。
図7において、座標(X1,Y1)の第1の半導体放射線検出器(D1)80が、所定の閾値(Eth)よりエネルギの高い放射線を検出したとして、その第1の検出信号に伴う検出情報は検出座標(X1,Y1)、検出放射線エネルギ(E1)、検出時刻(T1)と
する。
なお、所定の閾値(Eth)は、使用する放射線核種からの単一エネルギγ線を半導体放射線検出器13で検出した場合の、エネルギスペクトラムを予め調べておいて、コンプトンエッジ76の値を超える適切な値を選ぶ。
図7において、第1の検出信号に対して、座標(X1,Y1)に隣接する斜線で示した領域内の第2の半導体放射線検出器(D2)81が第2の検出信号を出力した場合、その第2の検出信号に伴う検出情報は検出座標(X2,Y2)、検出放射線エネルギ(E2)
、検出時刻(T2)とする。
なお、図7では、第1の半導体放射線検出器(D1)80に隣接した8個の検出器のうちのいずれか1つが符号81の検出器になる。半導体放射線検出器が立体配置されているときは、隣接の範囲は広くなる。
ステップS1では、まず、第1の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が閾値(Eth)を超えている否かをチェックする。閾値(Eth)を超えている場合(Yes)は、ステップS2に進み、超えていない場合(No)は、ステップS1を繰り返す。
ステップS2では、検出放射線エネルギ(E1)が入射放射線エネルギ(E0)に一致しているか否か、すなわち、[E1(D1)=E0]であるか否かを判定する。
ここで、検出放射線エネルギ(E1)が、図8に示す入射放射線エネルギピーク72の半値幅の2倍の範囲内にあれば、一致、そうでなければ不一致と判定する。
第一の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が入射放射線エネルギ(E0)に一致している場合、すなわち、[E1(D1)=E0]である場合(Yes)は、ステップS6に進み、第1の半導体放射線検出器(D1)80は、正規の放射線検出をしたと判定する。
一方、ステップS2の判定において、検出放射線エネルギ(E1)が入射放射線エネルギ(E0)に一致していない場合(No)、すなわち、[E1(D1)≠E0]の場合(No)、ステップS3に進み、第1の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が、入射放射線エネルギ(E0)から特性X線エネルギ(EX)を差し引いたものに相当するか否か、すなわち、[E1(D1)=E0―EX]であるか否かを判定する。ここでもステップS2と同様に所定の範囲内に値があるか否かを判定する。
第1の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が、入射放射線エネルギ(E0)から特性X線エネルギ(EX)を差し引いたものでない場合、すなわち、[E1(D1)≠E0
―EX]の場合(No)は、ステップS7に進み第1の検出信号は散乱成分と判定して、データ収集装置5aに蓄積する検出情報から取り除く。
一方、ステップS3の判定において、第1の検出信号の検出放射線エネルギ(E1)が、入射放射線エネルギ(E0)から特性X線エネルギ(EX)を差し引いたものである場合、すなわち、[E1(D1)=E0―EX]である場合(Yes)は、ステップS4へ進む。
ステップS4では、第1の半導体放射線検出器(Dl)における第1の検出信号の検出時刻(T1)と同じ時刻に、第1の半導体放射線検出器(Dl)に隣接する第2の半導体放射線検出器(D2)が第2の検出信号を得たか否か、すなわち、[T1(D1)=T2(D2)]であるか否かを判定する。これは、検出時刻T1に対して第2の検出信号の検出時刻(T2)が、所定の時間ウインド(例えば、10ナノ秒)に入っているかどうかで判定する。なお、図7に示すように第1の半導体放射線検出器(D1)80に隣接する第2の半導体放射線検出器(D2)は、斜線で示した領域内の半導体放射線検出器81である。
なお、時間ウインドの幅を広くすると、同時測定をするためのハードウェアのコストを安価にできるが、偶発的に同時と判定される確率が大きくなる。
第1の検出信号と同じ時刻に、隣接する第2の半導体放射線検出器(D2)81による検出放射線エネルギ(E2)の検出時刻(T2)が同時刻でない場合、すなわち、[T1(D1)≠T2(D2)]の場合(No)は、ステップS7に進み、散乱成分として検出情報から除く。
一方、ステップS4の判定において、第1の検出信号の検出時刻(T1)と、隣接する第2の半導体放射線検出器(D2)の第2の検出信号の検出時刻(T2)が同時刻である場合、すなわち、[T1(D1)=T2(D2)]である場合(Yes)は、ステップS5へ進む。ステップS5では、第2の検出信号の検出放射線エネルギ(E2)が特性X線
エネルギ(EX)に一致するか否か、すなわち、[E2(D2)=EX]であるか否かを判定する。ここでもステップS2と同様に所定の範囲内に値があるか否かを判定する。
第2の検出信号の検出放射線エネルギ(E2)が特性X線エネルギ(EX)と一致しな
い場合、すなわち、[E2(D2)≠EX]の場合(No)は、ステップS7に進んで、第1の検出信号は散乱成分であると判定して、検出情報から取り除く。
ステップS5において、第2の検出信号の検出放射線エネルギ(E2)が特性X線エネ
ルギ(EX)と同じである場合、すなわち、[E2(D2)=EX]である場合(Yes)は、ステップS6に進み、第1の検出信号の検出情報は、座標(X1,Yl)において正規の放射線を検出した判定する。
ステップS6、S7の後、一連の第1の検出信号に対する補正処理は終了する。
前記した図6のフローチャートによる補正処理は、本実施形態では図2のカメラ3におけるASICモジュールボード18に設けられたデジタルASIC26(図示せず)で行うとしたが、図1のγカメラ撮像システム1におけるデータ収集装置5aで実施してもよい。
図9は、図6で説明した漏洩特性X線による計数落ちの補正処理を行う前後の撮像結果を模式的に示した図である。(a)は閾値(Eth)を超える検出放射線エネルギの検出信号を出力した半導体放射線検出器の位置を示す。そのうち、ドットで示した位置は、入射放射線エネルギ(E0)を検出した位置を、二重斜線を含む斜線で示した位置は閾値(Eth)より大きくかつ入射放射線エネルギ(E0)より小さい検出放射線エネルギを検出した位置を、さらに二重斜線のものは、図6のフローチャートにおいてステップS3からステップS4、S5を経てステップS6に至る処理を受ける第1の検出信号を出力した検出位置を示す。
漏洩特性X線による計数落ちの補正処理をすると、図9の(a)において一重斜線の部分が散乱成分74(図8参照)として除去され、二重斜線の部分が正規の放射線検出と判定されるもので、(b)にドットで示すような領域が正規の放射線検出をしたと判定された領域となる。
すなわち、漏洩特性X線による計数落ちの補正処理を行う前においては、図9(a)に示すように、斜線の部分が散乱成分か否かが明確でない部分があって、閾値Ethを超える波高値の検出信号をそのまま使用すると撮像画像が不明瞭になる。一方、補正処理を行った後においては、(b)に示すようにドットの位置は正規の放射線検出と判定された位置であるので明瞭な撮像画像が得られる。
なお、本実施形態におけるデジタルASIC26は、本発明の補正手段を構成する。特にフローチャートのステップS3からステップS7は、本発明の補正手段を構成する。
また、フローチャートのステップS1は、本発明の第1のステップに、ステップS3は第2のステップに、ステップS4及びステップS5は第3のステップに、ステップS6は第4のステップに対応する。
以上、本実施形態によれば、閾値Eth以上の波高値の検出信号に対して漏洩特性X線による計数落ちの補正を行って、正規の入射放射線の検出判定を行うので、鮮明な画像を得ることができる。また、図8において単に入射放射線エネルギピーク72に対してだけ、所定の半値幅の倍率のエネルギウインドで正規の検出を判定する場合よりも撮像感度を向上できる。
また、第1の実施形態に係るγカメラ撮像システム1では、半導体放射線検出素子211が臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶で構成されているので、テルル化カドミウムの単結晶を使用した従来のγカメラ撮像システムに比較して一段と安価である。
なお、本実施形態で用いている半導体放射線検出素子211は、光に反応して電荷を発生することから、遮光シールドケース12は、アルミニウムやアルミニウム合金などの遮光性を有する材料から構成されると共に、光が侵入する隙間をなくすように構成されている。
なお、本実施形態における漏洩特性X線による計数落ちの補正処理の方法は、図6に示したフローチャートに限定されるものではない。
複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの第1の判定(前記ステップS4に相当)を行い、次いで前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギ(EX)と等しいか否かの第2の判定(前記ステップS5に相当)をし、前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記入射放射線のエネルギ(E0)と等しいか否か、あるいは前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが入射放射線のエネルギ(E0)と特性X線のエネルギ(EX)の差分に等しいか否かの第3の判定(なお、該第3の判定の後段部分は、前記ステップS3に相当)とを行い、この3つの判定に基づいて放射線の検出の有無、つまり正規の放射線を検出したか否かを決定するようにしてもよい。もちろん、各判定の順序を入れ替えてもよい。
なお、請求項のデータ処理装置は、本実施の形態では、デジタルASIC26が対応している。また、請求項の放射線検出判定装置は、本実施の形態では、デジタルASIC26が対応している。
《第2の実施形態》
次に本発明における核医学診断装置の第2の実施形態について図10から図14を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略する。
本実施形態は、半導体放射線検出素子を使用した核医学診断装置としてのPET(Positron Emission Computed Tomography:陽電子放出型CT)システムである。
被検者には、前もって半減期が110分のフッ素18(18F)を含んだフルオロ・ディオキシ・グルコース(FDG)を投与する。このFDGは被検者の患部に集中する。フッ素18(18F)から放出された陽電子が電子と対消滅した際に、互いに180°方向の角度をなして対で放出される511KeVの単一エネルギのγ線をPETシステムで検出する。
(PETシステム)
本PETシステム30は、主に、カメラ31、データ処理装置32、モニタ33、及びベッド34を備えている。
カメラ31は、被検者の体内から放出されるγ線を検出するものであり、円筒状の空所を有している。
ベッド34は、図示しない被検者を載せてカメラ31の前記空所内を、円筒の軸線方向に移動するように駆動できるものである。
データ処理装置32は、データ蓄積装置を兼ね、カメラ31で検出されたγ線、X線の波高値や検出時刻ごとのデータを、後記する半導体放射線検出器13A(図12及び図13参照)ごとに蓄積するものである。データ処理装置32は、後記する同時計測装置32a(図11参照)を内蔵している。このデータ処理装置32は、同時計測装置32aによって所定の時間ウインドごとに同時計測を行い、γ線の発生位置を特定し、この特定した位置に基づいて撮像画像を生成してモニタ33に表示させるようになっている。
図11に示すように、カメラ31の円筒形状の空所の径方向外側の周方向には、半導体放射線検出器ユニット16が多数、例えば、数万個から数十万個、配置されている。この半導体放射線検出器ユニット16からは、カメラ31の空所中心部に位置決めされた被検者Pの体内から放出されるγ線の検出信号が出力されるようになっている。半導体放射線検出器ユニット16からの信号は、同時計測装置32aに入力される。
(半導体放射線検出器ユニットの構成)
次に、半導体放射線検出器ユニット16について詳細に説明する。
図12に示すように、半導体放射線検出器ユニット16は、主に、多数の半導体放射線検出器13Aと、アナログASIC24と、デジタルASIC26Aとを備えている。
本実施形態の半導体放射線検出器ユニット16の構成は、第1の実施形態の図3に示した検出器コネクタボード15及びASICモジュールボード18のブロック構成に近いものである。異なるところは半導体放射線検出器13が半導体放射線検出器13Aに、デジタルASIC26がデジタルASIC26Aに置き換わっているところである。
(半導体放射線検出器の構成)
半導体放射線検出器13Aは、図13に示すように、前記特許文献1に記載された臭化第一タリウムに臭素を富化する工程を経て得られる臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出素子211と、その両側にそれぞれアノード電極Aとカソード電極Cとを配置した組の構成で、複数の組が並列に接続された構成になっている。
つまり、図13に示すように、半導体放射線検出器13Aは、半導体放射線検出素子211が、カソード電極Cとアノード電極Aにサンドイッチされた5層の積層構造を有して、各カソード電極Cは一つのカソード線に、各アノード電極Aは一つのアノード線に並列接続されている。図11及び図12に示す半導体放射線検出器ユニット16には、このような半導体放射線検出器13Aが二次元あるいは三次元で複数配設されている。
図13に示す半導体放射線検出素子211は、臭素富化物の単結晶を所定の格子面に沿ってスライスしたものであり、その平面形状は矩形の板状体である。第2の実施形態では半導体放射線検出素子211の厚みが1.0〜0.5mm程度に設定されている。この臭素富化物の単結晶は第1の実施形態で説明したものと同一である。
カソード電極C及びアノード電極Aには、例えば、300Vから800V程度の図示しない直流電源によって、γ線を受けて半導体放射線検出素子211が生成した電荷を収集するための電荷収集用の電圧が印加されるようになっている。このカソード電極C及びアノード電極Aには、例えば、Pt(白金)、Au(金)、In(インジウム)等の高導電性膜が使用されている。
ちなみに、本実施形態での半導体放射線検出器13Aは、アノード電極A同士、カソード電極C同士が共通に接続されていることから、各層それぞれが他の層とは独立して放射線を検出する構成ではない。換言すると、入射されたγ線と半導体放射線検出素子211とが相互作用を起こした場合、最上層の半導体放射線検出素子211で起こしたのか、最下層の半導体放射線検出素子211で起こしたのか等を判別しない構成となっている。もちろん、各層の半導体放射線検出素子211ごとに独立して検出するような構成にすることもできる。なお、半導体放射線検出素子211をこのように5層構造にしている理由は、電荷の収集効率を高めつつ、素通りをしてしまうγ線の量を少なくして、半導体放射線検出素子211とγ線との相互作用を増やすためである。つまり、γ線の検出のカウント数を増やすためである。
図13に示すような積層構造の半導体放射線検出器13Aの構成とすることで、より良好な波高値の上昇速度(つまり、急峻な立ち上がり)とより正確な波高値が得られると共に、半導体放射線検出素子211の半導体材料と相互作用を及ぼすγ線の数(つまり、カウント数)を増やすこともできる。その結果、半導体放射線検出器13Aの感度を上昇させることができる。
(半導体放射線検出器ユニットの実装形態)
次に半導体放射線検出器ユニット16をカメラ31に実装する構成を、図14を参照しながら説明する。
半導体放射線検出器ユニットをカメラ31に装着する際の様子を図14の(a)に示す。(b)はカメラ31の中央部のA−A断面図である。(b)に示すように半導体放射線検出器ユニット16は、ユニット支持部材31bを介してカメラ31に装着される。半導体放射線検出器ユニット16は、ユニット支持部材31bに片端支持されてカメラ31に装着されている。ユニット支持部材31bは、中空の円盤状(ドーナッツ状)をしており、半導体放射線検出器ユニット16を装着する窓を円周方向に多数(つまり、装着する半導体放射線検出器ユニット16の数だけ)備えている。
このようにして、カメラ31は半導体放射線検出器ユニット16を片端支持するため、半導体放射線検出器ユニット16の筐体35の体軸方向手前側には、ストッパとなるフランジ35aが設けてある。ちなみに、半導体放射線検出器ユニット16を周方向に極力密に並べようとすると、カメラ31の前記円筒状の空所に沿う側(径方向内側)のフランジ35aは邪魔になる。そこで、この邪魔になる部分のフランジ35aを筐体35からなくし、径方向外側のフランジ35aを残すようにしてもよい。
なお、カメラ31に半導体放射線検出器ユニット16を装着する場合は、図14の(b)に示す蓋31aを取り外して、ユニット支持部材31bを露出させ、そこから半導体放射線検出器ユニット16をフランジ部分35aが突き当たるまで差し込んで装着するようになっている。また、半導体放射線検出器ユニット16を差し込んで装着することにより、カメラ31と半導体放射線検出器ユニット16のコネクタ(図示せず)の接続が行われ、カメラ31と半導体放射線検出器ユニット16との信号ライン及び電源ラインが接続される。
(PETシステムの動作)
次に、本PETシステムの動作について図12及び図13を参照(適宜図10、図11を参照)しながら説明する。
半導体放射線検出器13Aは、アノード電極Aに収集された電子の量、つまり電荷の大きさによって、入射した放射線(γ線、X線)のエネルギの大きさを示す検出信号を出力する。この検出信号を受けたアナログ検出回路27は、アナログの波高値信号を生成する。そして、このアナログの波高値信号は、ADC25でデジタルの波高値信号に変換されデジタルASIC26Aに入力される。その一方で、アナログ検出回路27のタイミングピックオフ回路24aからは、タイミング信号がデジタルASIC26Aに出力される(図12参照)。
デジタルASIC26Aでは、検出信号の波高値と、タイミング信号によって決定した検出時刻と、半導体放射線検出器13Aの1個1個を一意に識別する半導体放射線検出器のIDとをセットの信号にして、図10及び図11に示すような後段のデータ処理装置32に送信する。したがって、後段のデータ処理装置32では、デジタルASIC26Aから送信されたデータを元に、まず第1に第1の実施形態において図6のフローチャートを用いて説明したと同じ方法で漏洩特性X線による計数落ちの補正処理を、所定の閾値(Eth)以上の検出信号に対して行い、電子対消滅によって生じた入射放射線エネルギ(E0)を有するγ線を検出したものかどうかを判定する。
このとき、半導体放射線検出器13Aが3次元的に配列されている場合は、第1の半導体放射線検出器13Aに隣接した第2の半導体放射線検出器13Aとは、3次元空間で考えた隣接関係である。
次いで、同時計測装置32aにおいて、同時計測処理(所定の極短時間の時間ウインドで所定エネルギのγ線を2個検出したときは、これを同根のγ線とみなす処理)や、散乱線処理(所定の極短時間の時間ウインドで3個以上のγ線を検出したとき、光子と電子との衝突によって発生するコンプトン散乱や体内散乱したγ線の影響を補正する処理)を行う。
また、データ処理装置32は、データの蓄積、γ線の発生位置の決定、及びモニタ33に表示する画像データの生成などを行う。
なお、前記特性X線による計数落ちの補正処理と同時計測処理を、同時計測装置32aにおいて、並行して行なってもよい。
PETシステム30は、データ処理装置32が、蓄積されたこれらのデータに基づいてγ線の発生位置を決定すると共に、決定されたγ線の発生位置に基づいて機能画像のデータ、つまり、フッ素18(18F)が集中した被検者の患部の画像データを生成する。また、このPETシステム30では、データ処理装置32が出力した機能画像のデータに基づいて、モニタ33(図10参照)に被検者の患部が映し出される。
なお、第2の実施形態で用いている半導体放射線検出素子211は、光に反応して電荷を発生することから、筐体35はアルミニウムやアルミニウム合金などの遮光性を有する材料から構成されると共に、光が侵入する隙間をなくすように構成されている。すなわち、筐体35は遮光性を有する構成をしている。なお、遮光性が他の手段によって確保される場合は、筐体35それ自体に遮光性を有する必要はない。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態と同じく閾値Ethを超える波高値の検出信号に対して漏洩特性X線による計数落ちの補正を行って、正規の入射放射線の検出判定を行うので、鮮明な画像を得ることができる。また、図8において単に入射放射線エネルギピーク72に対してだけ、所定の半値幅の倍率のエネルギウインドで正規の検出を判定する場合よりも撮像感度を向上できる。
図8から明らかなように、第2の実施形態に係るPETシステム30に搭載された半導体放射線検出器13Aは、臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶から製造された半導体放射線検出素子211を使用しているので、例えば137Csのγ線のエネルギのピークが662keVの位置と589keVの位置に顕著に現われているためエネルギの分解能に優れている。したがって、第2の実施形態に係るPETシステム30によればγ線の検出精度を向上させることができる。
また、第2の実施形態に係るPETシステム30に搭載される半導体放射線検出器13Aは、耐電圧特性が優れている。例えば、厚みが1.0〜0.5mmの半導体放射線検出素子211において、従来の臭化第一タリウムの単結晶を使用した半導体放射線検出素子では、印加することができるバイアス電圧が400V程度であったのに対して、第2の実施形態で使用された半導体放射線検出素子211では、800V程度のバイアス電圧を印加することができる。したがって、第2の実施形態に係るPETシステム30によれば、半導体放射線検出素子211に高いバイアス電圧を印加することができるので、電荷の収集を効率よく行うことができ、γ線の検出信号の出力レベルを高めることができる。
また、第2の実施形態に係るPETシステム30に搭載される半導体放射線検出器13Aは、雑音特性が優れており、従来の半導体放射線検出素子を用いたものでは、いわゆるポップコーンノイズが生起していたのに対し、この半導体放射線検出器13Aではポップコーンノイズが生起しない。したがって、第2の実施形態に係るPETシステム30によれば、γ線の検出信号の出力が高められることとも相侯って、γ線の検出信号のS/N比がさらに向上する。また、ポップコーンノイズが生起しないので、従来のPETシステムに必要とされていた、許容以上のポップコーンノイズが発生した際に、半導体放射線検出器13AのカソードCとアノードAの間に掛ける直流電源Vを遮断する、いわゆるリセット回路が第2の実施形態に係るPETシステム30では不要となる。
また、第2の実施形態に係るPETシステム30では、半導体放射線検出素子211が臭化第一タリウムの臭素富化物の単結晶で構成されているので、テルル化カドミウムの単結晶を使用した従来のPETシステムに比較して一段と安価である。
さらに、第2の実施形態では、核医学診断装置としてPETシステム30(図10参照)を例に説明したが、PETシステム30に限らず、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)システムにも本発明を適用することができる。ちなみに、PETシステム及びSPECTシステムは、人体の3次元の機能画像を撮影することで共通するが、SPECTシステムは測定原理が単一光子を検出するものであることから同時計測処理は行わない。このため、γ線の入射位置(角度)を規制するコリメータを備える。
本発明による核医学診断装置は、安価であると共に、エネルギの分解能や耐電圧特性や雑音特性などを向上させて、画像が鮮明で撮像性能の良い核医学診断装置として有効に利用することができる。
なお、第1の実施形態、第2の実施形態では、臭化タリウムの半導体放射線検出素子で説明したが、本発明は、入射した放射線により特性X線を発生させる他の放射線検出素子にも適用できる。
本発明の第1の実施形態のγカメラ撮像システムの全体構成図である。 図1に示すカメラの内部構成図である。 図2に示す検出器コネクタボードとASICモジュールボードのブロック図である。 半導体放射線検出器の模式図である。 (a)、(b)は、入射γ線の生成する特性X線の挙動を示す模式図である。 補正処理のフローチャートを示す図である。 第1の検出信号を出力した第1の半導体放射線検出器と、隣接する第2の検出信号を出力する第2の半導体放射線検出器の位置関係を模式的に示した図である。 放射線源をセシウム137(137Cs)とした場合における、臭素富化物の単結晶を用いた半導体放射線検出器の検出信号の波高値のスペクトル図である。 補正処理を行う前後の撮像結果を模式的に示した図であり、(a)は検出放射線(γ線)の補正処理を行う前、(b)は検出放射線(γ線)の補正処理を行った後の図である。 本発明の第2の実施形態にかかる核医学診断装置としてのPETシステムの構成を示す斜視図である。 図10に示すPETシステムにおけるカメラの断面を模式的に示した図である。 図11に示すPETシステムに使用される半導体放射線検出器ユニットのブロック図である。 図12に示す半導体放射線検出器ユニットに使用される半導体放射線検出器の模式図である。 (a)は半導体放射線検出器ユニットをカメラに装着する際の様子を示したカメラの一部破断斜視図であり、(b)はカメラの中央部のA−A断面図である。
符号の説明
1 γカメラ撮像システム(核医学診断装置)
3 カメラ
4 カメラ台
5a データ収集装置
5b データ解析装置
7 モニタ
11 コリメータ
11a 窓部
12 遮光シールドケース
13、13A 半導体放射線検出器
15 検出器コネクタボード
16 半導体放射線検出器ユニット
18 ASICモジュールボード
22 コンデンサ
23 抵抗
24 アナログ集積回路
24a タイミングピックオフ回路
24b チャージアンプ
24c 極性アンプ
24d バンドパスフィルタ
24e ピークホールド回路(波高分析回路)
25 アナログ・デジタル変換器
26 デジタル集積回路(補正手段)
26A デジタル集積回路
27 アナログ検出回路(信号処理回路)
30 PETシステム(核医学診断装置)
31 カメラ
31a 蓋
31b ユニット支持部材
32 データ処理装置(補正手段)
32a 同時計測装置(補正手段)
33 モニタ
34 ベッド
35 筐体
35a フランジ
211、211a、211b 半導体放射線検出素子
A アノード電極
C カソード電極
C1 コネクタ
C2 出力コネクタ
P 被検者
V 直流電源
41 γ線
61 素子内部
62、65 特性X線
64 表面近傍
80 第1の半導体放射線検出器
81 第2の半導体放射線検出器

Claims (14)

  1. 複数の半導体放射線検出器を用いて被検者の体内から放射される放射線または前記被検者の体を透過した放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて前記被検者の撮像画像を得る核医学診断装置であって、
    前記放射線の検出信号を補正する補正手段を備え、
    該補正手段は、
    前記複数の半導体放射線検出器のうち、第1の半導体放射線検出器にエネルギE0の入射放射線が入射して検出放射線エネルギE1を検出するとともに、前記第1の半導体放射線検出器に隣接する第2の半導体放射線検出器において検出放射線エネルギE2を検出したとき、
    前記第2の半導体放射線検出器において検出された前記検出放射線エネルギE2が、特性X線のエネルギEXと等しいか否かを判定し、
    更に、前記検出放射線エネルギE1が、前記入射放射線のエネルギE0と、前記特性X線のエネルギEXとの差に等しいか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記第1の半導体放射線検出器の検出信号の補正を行うか否かを決定することを特徴とする核医学診断装置。
  2. 前記補正手段は、前記第2の半導体放射線検出器において検出された検出放射線エネルギE2が、前記特性X線のエネルギEXと等しく、前記第1の半導体放射線検出器において検出された前記検出放射線エネルギE1と、前記入射放射線のエネルギE0とが、E1=E0−EXを満たすとき、前記第1の半導体放射線検出器の位置に前記エネルギE0の入射放射線が入射したと判定することを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
  3. 被検者の体内または体外にある線源から放射された放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて前記被検者の撮像画像を得る核医学診断装置において、
    前記放射線の入射により特性X線を発生させる元素を含んでなる複数の半導体放射線検出器を備えるとともに、
    前記複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの第1の判定と、
    前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギEXと等しいか否かの第2の判定と、
    前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と等しいか否か、または前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギE1が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と前記特性X線のエネルギの差分に等しいか否かの第3の判定とを行い、この3つの判定に基づいて放射線の検出の有無を決定するデータ処理装置を備えることを特徴とする核医学診断装置。
  4. 前記隣接する半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが高い方の半導体放射線検出器に、前記エネルギE0の放射線が入射したと判定することを特徴とする請求項3に記載の核医学診断装置。
  5. 前記複数の半導体放射線検出器は2次元または3次元に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
  6. 前記半導体放射線検出器の半導体放射線検出素子は、臭化第一タリウムに臭素を富化した臭素富化物の単結晶を用いて構成されていることを特徴とする請求項5に記載の核医学診断装置。
  7. 前記臭素富化物の単結晶は3価のタリウムを含むことを特徴とする請求項6に記載の核医学診断装置。
  8. 前記半導体放射線検出素子の両側に配置されたアノード電極とカソード電極との間に所定の直流電圧を印加する直流電源と、
    前記アノード電極または前記カソード電極の何れかから出力される前記検出信号を処理する信号処理回路とを、
    さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の核医学診断装置。
  9. 前記信号処理回路は放射線エネルギを分析する波高分析回路を備えることを特徴とする請求項8に記載の核医学診断装置。
  10. 前記半導体放射線検出器は光を遮蔽する筐体に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の核医学診断装置。
  11. 請求項1に記載の核医学診断装置に用いられる前記半導体放射線検出器と、前記補正手段と、を備えることを特徴とする放射線カメラ。
  12. 請求項3に記載の核医学診断装置に用いられる前記半導体放射線検出器と、前記データ処理装置と、を備えることを特徴とする放射線カメラ。
  13. 複数の半導体放射線検出器を用いて被検体の体内から放射される放射線または前記被検体を透過した放射線を検出し、該放射線の検出信号に基づいて生成された前記被検体の撮像画像を得る核医学診断装置における放射線の検出方法であって、
    前記半導体放射線検出器に入射する入射放射線が所定のエネルギE0であることが分かっているとき、
    前記複数の半導体検出器のうち、第1の半導体検出器に前記入射放射線が入射して、前記第1の半導体検出器が検出放射線エネルギE1の信号を検出する第1のステップと、
    前記第1の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE1が、前記入射放射線エネルギE0と前記入射放射線が発生させる特性X線のエネルギEXとの差に等しいか否かを判定する第2のステップと、
    前記第1の半導体放射線検出器に隣接する第2の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE2が、前記入射放射線が前記第1の半導体放射線検出器において発生させて前記第2の半導体放射線検出器へ放射したエネルギEXの特性X線を検出したものであるかどうかをチェックする第3のステップと、
    前記第1の半導体放射線検出器が検出した検出放射線エネルギE1が、E1=E0−EXで、かつ、前記第2の半導体放射線検出器が略同時に検出した検出放射線エネルギE2が、E2=EXのとき、前記第1の半導体放射線検出器の位置に前記エネルギE0の入射放射線が入射したと判定する第4のステップと、
    を含むことを特徴とする核医学診断装置における放射線検出方法。
  14. 線源から放射された放射線の入射により特性X線を発生させる元素を含んでなる複数の半導体放射線検出器からの信号に基づいて、放射線検出判定装置が放射線の検出の有無を判定する放射線の検出方法であって、
    前記放射線検出判定装置は、
    前記複数の半導体放射線検出器のうち、隣接する半導体放射線検出器が略同時に放射線を検出したか否かの判定と、
    前記隣接するいずれか一方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記特性X線のエネルギEXと等しいか否かの判定と、
    前記隣接する両方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギの和が前記線源から放射された放射線のエネルギE0と等しいか否か、または前記隣接するいずれか他方の半導体放射線検出器が検出した放射線のエネルギが前記線源から放射された放射線のエネルギE0と前記特性X線のエネルギEXの差分に等しいか否かの判定とを行い、この判定に基づいて放射線の検出の有無を決定することを特徴とする放射線の検出方法。
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