JP2000019254A - 放射線診断装置 - Google Patents

放射線診断装置

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JP2000019254A
JP2000019254A JP18894898A JP18894898A JP2000019254A JP 2000019254 A JP2000019254 A JP 2000019254A JP 18894898 A JP18894898 A JP 18894898A JP 18894898 A JP18894898 A JP 18894898A JP 2000019254 A JP2000019254 A JP 2000019254A
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radiation
detector
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nuclear medicine
diagnostic apparatus
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Tsutomu Yamakawa
勉 山河
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、放射線検出器の検出面に対して1
次散乱用検出器を着脱可能とし、その着脱状態に応じて
収集モードを切り換えることにより、高感度の収集が可
能な核医学用の放射線診断装置を提供する。 【解決手段】 コンプトンカメラ収集モードの場合にお
いては、コリメータ5、6を検出器3、4から取り外し
た後、取り付け部7a、7b、7c、7dを用いて検出
器3、4の検出面に1次散乱用検出器10、11を有す
るコンプトンカメラユニット8、9を取り付ける。コン
プトンカメラユニット8、9が検出器3、4の検出面に
取り付けられたかどうかはスイッチ48、49のスイッ
チング状態によって判断され、この判断結果を基にして
収集モードの切換えが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線を用いて患
者等の被検体の診断用画像情報を求める放射線診断装置
に関するものであり、特に、被検者に投与された放射性
同位元素(ラジオアイソトープ、RI)により放出され
るガンマ(γ)線のような放射線を1次元または2次元
的に検出して被検体内のRI分布を得るための放射線診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者等の被検体に放射性同位元素(ラジ
オアイソトープ、RI)を注入し、その体内から放出さ
れるガンマ線(γ)のような放射線を1次元または2次
元検出器によって検出してRI分布を取得することによ
り、体内の病変部、血流量、脂肪酸代謝量等の機能分布
像を表示するシングルフォトンエミッションコンピュー
タ断層法(SPECT)を用いたSPECT装置や、複
数の検出器を備え、ポジトロン(陽電子)がエレクトロ
ン(電子)と結合して消滅する際に180°方向に放出
されるガンマ線を同時検出してイメージングを行う同時
計数型ポジトロンエミッションコンピュータ断層法(P
ET)を用いたPET装置が知られている。また、最近
では、SPECTと同時計数型PETを行うために複数
の検出器を備えたSPECT装置が知られるようになっ
てきている。これらの装置全般を核医学診断装置と総称
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のSPECT装置
では、シンチレータと光電子増倍管(PMT)を複数ち
ょう密に配置してガンマ線を検出するアンガー型検出器
が主流を占めていたが、SPECT装置が大型になって
いた他、エネルギー分解能や計数特性等に限界があるた
め、現状以上の飛躍的な性能向上は望めなかった。
【0004】一方、同時計数型PET装置では、酸化ビ
スマスゲルマニウム(BGO)検出器と光電子増倍管や
フォトダイオードの組み合わせにより、ガンマ線が18
0°方向に放出されるタイミングを同時検出してイメー
ジングを行う方法が主流である。
【0005】さらに、最近では、複数の検出器を有する
アンガー型検出器を用い、同時計数型PETをモード切
替によって実現できる核医学診断装置が台頭し、主流に
なりつつある。
【0006】しかし、いずれの核医学診断装置において
も、ガンマ線を検出する検出器が主としてシンチレータ
で構成されており、この検出器に入射したガンマ線をシ
ンチレータによって一旦微弱な光に変換し、この微弱な
光を光電子倍増管やフォトダイオード等で電気信号に変
換する必要がある。そのため、核医学診断装置が大型と
なり、またその性能に限界があった。
【0007】そこで、注目されてきているのがテルル化
カドミウム(CdTe)やテルル化カドミウム亜鉛(C
dZnTe)等の半導体セルで構成されている半導体検
出器である。この半導体検出器はガンマ線を直接に電気
信号に変換するので(いわゆる直接変換型)、電気信号
への変換効率がよく、しかも半導体セルでガンマ線を個
別に検出できる。従って、このような半導体セルを1次
元または2次元に複数配置して1次元または2次元検出
器を構成することにより、エネルギー分解能や計数特性
(時間分解能)の向上、および核医学診断装置の大幅な
小型軽量化が期待されている。
【0008】CdTe系半導体では現状のアンガー型検
出器で採用されているヨウ化ナトリウム(NaI)のよ
うに単結晶構造にすることができないため、小型の検出
器モジュール(半導体の2次元アレイセルと、その下に
この2次元アレイセルの外側にはみ出すことなく形成さ
れているプリアンプおよび読み出し回路とが内蔵されて
いる)をちょう密に配置することにより2次元半導体検
出器を構成した例がある。しかし、検出器モジュール間
の相互接続と各検出器モジュール内部のデッドスペース
に不均一が生じ、また独特のアーチファクトが発生する
ので、核医学画像の再構成が難しかった。しかも、この
ようなモジュール化の場合、各検出器モジュール内部で
可能な信号処理しか行うことができず、同時計数型PE
T装置のように511keVの高エネルギーを処理する
核医学診断装置において複数の検出器モジュール間で同
時計数を観測する場合、現状では、信号処理が飛躍的に
難しくなる。
【0009】また、このような半導体検出器を用いる場
合においても、被検体側にコリメータが設置されている
ので、感度や空間分解能はコリメータの性能に大きく影
響され、特に、感度の向上には限界があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、放射線検出器の検出面に対して
1次散乱用検出器を着脱可能とし、その着脱状態に応じ
て収集モードを切り換えることにより、高感度の収集が
可能な核医学診断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、放射性同位元素が投与さ
れた被検体から放出された放射線を検出する放射線検出
器を備えた核医学用の放射線診断装置において、前記放
射線検出器の検出面に着脱可能な1次散乱用検出器と、
前記1次散乱用検出器および前記放射線検出器の検出結
果を基にして前記放射線の入射軌跡を計測する計測手段
とを備えたことを特徴とする。
【0012】上記請求項1に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項2に記載の発明は、前記
放射線検出器は、CdTeまたはCdZnTeの半導体
セルを2次元状に配置して構成されていることを特徴と
する。
【0013】上記請求項1に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項3に記載の発明は、前記
1次散乱用検出器は、Si、CdTe、またはCdZn
Teのいずれかの半導体層をストリップ状に配置して構
成されていることを特徴とする。
【0014】上記請求項1に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項4に記載の発明は、前記
計測手段の計測結果を基にしてシングルフォトンを対象
とした収集を行うことを特徴とする。
【0015】上記請求項1に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項5に記載の発明は、前記
1次散乱用検出器が前記放射線検出器の検出面に装着さ
れた場合、シングルフォトンを対象とした収集およびポ
ジトロンを対象とした収集を同時に行うことが可能であ
ることを特徴とする。
【0016】上記課題を解決するために、請求項6に記
載の発明の核医学用の放射線診断装置は、被検体に放射
線を照射する点線源と、被検体を挟んで前記点線源と対
向設置され、放射線を検出する放射線検出器と、前記放
射線検出器の検出面に着脱可能な1次散乱用検出器と、
前記点線源から放射線を照射した場合、前記放射線検出
器および前記1次散乱用検出器の検出結果を基にして放
射線の入射軌跡を計測する計測手段とを備えたことを特
徴とする。
【0017】上記請求項6に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項7に記載の発明は、前記
計測手段の計測結果を基にして、被検体では散乱せず、
前記1次散乱用検出器において散乱した放射線のみに関
する情報から画像再構成を行うことを特徴とする。
【0018】上記課題を解決するために、請求項8に記
載の発明は、被検体に放射線を照射する点線源と、被検
体を挟んで前記点線源と対向設置され、放射線を検出す
る放射線検出器と、前記放射線検出器の検出面に着脱可
能な1次散乱用検出器と、放射線同位元素を被検体に投
与した場合には、被検体から放出された放射線を検出し
た前記放射線検出器の検出結果を基にして被検体の機能
画像を取得し、前記点線源から放射線を照射した場合に
は、被検体を透過した放射線を検出した前記1次散乱用
検出器および前記放射線検出器の検出結果を基にして被
検体の形態画像を取得する画像取得手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0019】上記請求項8に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項9に記載の発明は、前記
被検体の形態画像を基にして前記被検体の機能画像の吸
収補正処理を行うことを特徴とする。
【0020】上記請求項8に記載の発明の核医学用の放
射線診断装置において、請求項10に記載の発明は、前
記点線源と前記1次散乱用検出器および前記放射線検出
器とを被検体の周りを回転させながら前記点線源から放
射線を照射した場合には、前記画像取得手段は、被検体
を透過した放射線を検出した前記1次散乱用検出器およ
び前記放射線検出器の検出結果を基にして被検体の形態
断層画像を取得することを特徴とする。
【0021】上記請求項1から10までに記載の核医学
用の放射線診断装置において、請求項11に記載の発明
は、前記1次散乱用検出器は、放射線の入射方向を制限
するように構成されたコリメータと交換可能に構成され
ていることを特徴とする。
【0022】上記課題を解決するために、請求項12に
記載の発明の放射線診断装置は、放射線の1次元または
2次元分布を検出する第1放射線検出器と、前記第1放
射線検出器の検出器前面に着脱可能に取り付けられ、放
射線の1次元または2次元分布を検出する第2放射線検
出器と、前記第1放射線検出器および前記第2放射線検
出器の出力に基づいて、散乱線補正を施した放射線分布
画像を求める画像処理手段とを備えることを特徴とす
る。
【0023】上記課題を解決するために、請求項13に
記載の発明の放射線診断装置は、放射線の1次元または
2次元分布を検出する第1放射線検出器と、放射線の1
次元または2次元分布を検出する第2放射線検出器、ま
たは放射線の入射方向を制限するように構成されたコリ
メータを前記第1放射線検出器の検出器全面に着脱可能
に支持する支持手段と、前記第2放射線検出器の取り付
け時に前記第1放射線検出器および前記第2放射線検出
器から出力される信号に基づいて散乱線補正を施した放
射線分布画像を求めるモードと、前記コリメータの取り
付け時に前記第1放射線検出器から出力される信号に基
づいて散乱線補正を施した放射線分布画像を求めるモー
ドとを有する画像処理手段とを備えることを特徴とす
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態の2検出器対向
型の核医学診断装置の一例であるガンマカメラの概略構
成を示す図である。図1に示す核医学診断装置では、天
板1に載せた患者等の被検体Pを挟んで2つの検出器
3、4が対向配置されている。なお、検出器3、4とし
ては、放射性同位元素(ラジオアイソトープ、RI)が
投与された被検体Pから放出されたガンマ(γ)線のよ
うな放射線を検出するための従来のアンガー型の検出
器、または最近脚光を浴びているテルル化カドミウム
(CdTe)、テルル化カドミウム亜鉛(CdZnT
e)等の半導体セルを2次元のアレー状に配置して飛躍
的な高感度化および高エネルギー分解能化を図った半導
体検出器が用いられるが、特に半導体検出器が望まし
い。従って、本発明の実施の形態では、半導体検出器が
用いられているとして以下説明する。
【0026】通常のシングルフォトンエミッションコン
ピュータ断層法(SPECT)収集モードの場合におい
ては、図1に示すように、2つの検出器3、4の被検体
側の検出面にコリメータ5、6が取付部7a、7b、7
c、7dによって取付けられる。
【0027】図2は本発明の実施の形態の同時計数型ポ
ジトロンエミッションコンピュータ断層法(PET)の
核医学診断装置の概略構成を示す図である。同時計数型
PET収集モードの場合においては、図2に示すよう
に、コリメータ6、7を検出器3、4から取り外した状
態で、511keVのポジトロン(陽電子)核種を被検
体Pに投与する。これにより、被検体P内の511ke
VのポジトロンPO1、PO2に起因して180゜方向
に放出されるガンマ線の検出器3、4間での検出タイミ
ングを計測し、その計測結果を基にして同時に発生した
かどうかの認識を行っている。
【0028】図3は本発明の実施の形態の核医学診断装
置の一例であるコンプトンカメラの概略構成を示す図で
ある。コンプトンカメラ収集モードの場合においては、
コリメータ5、6を検出器3、4から取り外した後、図
3に示すように、取り付け部7a、7b、7c、7dを
用いて検出器3、4の検出面にコンプトンカメラユニッ
ト8、9を取り付ける。
【0029】なお、コリメータ5、6またはコンプトン
カメラユニット8、9が検出器3、4の検出面に取り付
けられたかどうかはスイッチ48、49のスイッチング
状態によって判断され、この判断結果を基にして後述す
るように収集モードの切換えが行われる。
【0030】コンプトンカメラユニット8、9は、取付
部7a、7b、7c、7dを利用して取り付けられ、例
えば10cm以上の厚さを有し、ガンマ線が入射した時
に1回散乱し、その散乱の際に失われたエネルギーを示
すエネルギー信号、ガンマ線の散乱した位置を示すアド
レス信号、およびガンマ線が散乱を起こした時間を正確
に反映したトリガー信号をそれぞれ出力する2次元アレ
イの1次散乱用検出器(例えばSi、CdTe、CdZ
nTe等の半導体の薄い層でストリップ状に形成して配
置されているX、Yストリップ検出器)10、11と、
1次散乱用検出器10、11の周辺をガンマ線からシー
ルドするための鉛等によって構成されるシールド材12
a、12b、12c、12dと、シールド材12a、1
2b、12c、12dに近接して検出器3、4側に形成
される読み出し回路13a、13b、13c、13d
と、読み出し回路13a、13b、13c、13dの出
力信号を検出器3、4の後段に設けられている処理回路
(図示しない)に入力するための信号ラインを有し、取
付部7a、7b、7c、7dに取り付けられる取付具1
4a、14b、14c、14dとから構成されている。
これにより、検出器3、4を吸収層としたコンプトンカ
メラを実現している。
【0031】1次散乱用検出器10、11において1次
散乱したガンマ線が検出器3または4に入射した場合に
は、入射したガンマ線のエネルギーが吸収される。この
時、同時計数型PET収集モード時に検出器3、4から
出力されるガンマ線の吸収時間を反映したトリガー信号
と、1次散乱用検出器10、11から出力されるガンマ
線の散乱時間を反映したトリガー信号との同時計測を行
うことにより、1次散乱したガンマ線と吸収したガンマ
線のペアが認識される。これにより、1次散乱用検出器
10、11に入射するガンマ線のエネルギーE1、E2
と、1次散乱用検出器10、11に入射して1次散乱に
より失ったガンマ線のエネルギーE11、E21と、検
出器3、4に入射して吸収されたガンマ線のエネルギー
E12、E22との関係は次式のように表される。
【0032】 E1=E11+E12 (1) E2=E21+E22 (2) E12=E1/(1+E1(1−cosθ1)/moC2 ) (3) E22=E2/(1+E2(1−cosθ2)/moC2 ) (4) なお、θ1、θ2は散乱角、moは電子の静止質量、C
は光速度である。
【0033】以上のことから、上述したエネルギーE
1、E2、E11、E21、E12、E22に関する情
報とそれぞれの検出位置に関する情報とを基にして、コ
ンプトンカメラの基本原理からコーン状の広がりを有す
るガンマ線の入射軌跡の推定を行うことが可能となる。
従って、推定された複数のガンマ線の入射軌跡を基にし
て画像再構成を行うことにより、従来のコリメータを用
いた場合に得られるSPECT画像と比較して、1桁以
上感度が向上したSPECT画像を得ることができる。
【0034】図4は本発明の実施の形態の核医学診断装
置の一例であるコンプトンカメラで用いられる1次散乱
用検出器の構成を示す図である。図4(a)は1次散乱
用検出器10の平面図、図4(b)および図4(c)は
1次散乱用検出器10のX方向位置検出部およびY方向
位置検出部の側面図を示している。なお、1次散乱用検
出器11は、1次散乱用検出器10と同一に構成されて
いる。
【0035】図4において、1次散乱用検出器10は、
XY方向にそれぞれストリップ状に形成されている複数
のストリップ部を有するXY方向位置検出部20と、X
Y方向位置検出部20からの検出信号を処理する読み出
し回路22、23、24、25とによって構成されてい
る。
【0036】XY方向位置検出部20に設けられている
陰極電極に対して図示しない高電圧ユニットから電圧を
印加する。1次散乱用検出器10にガンマ線が入射した
場合、読み出し回路22、23、24、25において、
XY方向位置検出部20に設けられている陽極電極から
の検出信号(電荷)はチャージアップされ、波形整形処
理、サンプルホールド処理を通してガンマ線の散乱のタ
イミングを示すトリガー信号等が生成される。
【0037】図4に示すように、1次散乱用検出器10
のXY方向位置検出部20は4つの検出ブロック20
a、20b、20c、20dに分割されている。そのた
め、読み出し回路22、23、24、25は検出ブロッ
ク20a、20b、20c、20dの周辺部にそれぞれ
対応して構成される。1次散乱用検出器10のある位置
において入射したガンマ線が散乱した場合には、Xおよ
びY方向のそれぞれの任意のストリップ部においてガン
マ線のエネルギーE1、E2に対応する信号が現れ、エ
ネルギーE1とE2を加算したエネルギー(E1+E
2)が散乱によって失われたガンマ線のエネルギーとな
る。
【0038】また、大規模な検出面を有する放射線検出
器を使用する場合において十分に高速の信号処理特性を
得ることができない時には、図5に示すように、図4に
示す1次散乱用検出器を複数配置し、複数の1次散乱用
検出器D11、D12、・・・、Dmnによって大規模
な検出面を有する1次散乱用検出器ユニット28を構成
することができる。これにより、例えば1次散乱用検出
器ユニット28のシールド部分を省くようにすれば、検
出器3、4とほぼ同サイズの検出器を構成することも可
能である。
【0039】なお、図4に示すように、読み出し回路2
2、23、24、25は、XY方向位置検出部20の下
側(すなわち被検体側とは反対側)ではなくXY方向検
出部20の側部に設けられている。これは、読み出し回
路22、23、24、25をXY方向位置検出部20の
下側に設けると、読み出し回路22、23、24、25
において入射したガンマ線の散乱や吸収が生じる場合が
あり、その場合には正確な計測を行うことができなくな
るからである。
【0040】図6は本発明の実施の形態の核医学診断装
置の構成を示すブロック図である。図6において、本発
明の実施の形態の核医学診断装置は、検出器3、4と、
1次散乱用検出器10、11と、プリアンプ30、3
1、32、33と、SPECTによるシングルフォトン
を対象とした収集における信号処理を行うシングルフォ
トン処理回路34、35と、同時計数型PETによるポ
ジトロンを対象とした収集における信号処理を行うPE
T処理回路36と、検出器3、4で検出されたガンマ線
がポジトロンに起因して同時に発生したかどうかを認識
する同時計数測定回路37と、収集モードの切換えを行
う収集モード切換回路38と、ガンマ線の入射軌跡の推
定計算を行うコンプトンカメラ軌道計算回路39、40
と、画像再構成処理を行う画像再構成ユニット41と、
核医学診断装置各部の動作を制御するための中央処理ユ
ニット(CPU)42と、メモリ43と、モニタ44
と、キーボード45と、検出器3、4に取り付けられる
コリメータ5、6やコンプトンカメラユニット8、9の
着脱状態に対応してスイッチングを行うスイッチ48、
49とによって構成されている。
【0041】検出器3、4は、プリアンプ30、31を
介して、ガンマ線の検出位置を示すXYアドレス信号、
ガンマ線のエネルギーを示すエネルギー信号、およびガ
ンマ線が吸収された時間を反映したトリガー信号T1、
T2をそれぞれ出力する。
【0042】シングルフォトン処理回路34、35は、
図1に示すようにコリメータ5、6が検出器3、4に取
り付けられている場合には、XYアドレス信号およびエ
ネルギー信号を基にしてシングルフォトンを対象とした
信号処理を行う。
【0043】同時計数測定回路37は、プリアンプ3
0、31から出力されたトリガー信号T1、T2を基に
して検出器3、4で検出されたガンマ線がポジトロンに
起因して同時に発生したかどうかを認識し、同時計数で
あると認識した場合には、同時計数であることを示す同
時計数認識信号C1をPET処理回路36に出力する。
【0044】PET処理回路36は、図2に示すように
同時計数型PETによる収集を行う場合には、同時計数
測定回路37から出力される同時計数認識信号C1に応
じて、XYアドレス信号およびエネルギー信号を基にポ
ジトロンを対象とした信号処理を行う。
【0045】スイッチ48、49は、コリメータ5、6
またはコンプトンカメラユニット8、9が検出器3、4
の検出面に着脱された状態に応じてスイッチングするよ
うに構成されている。
【0046】収集モード切換回路38は、シングルフォ
トン収集モード(SPECT収集モード)、同時計数型
PET収集モード、またはコンプトンカメラ収集モード
の切換を行う。なお、収集モードの切換えは、スイッチ
48、49のオン/オフを基にして、または、医師やオ
ペレータ等がキーボード45により入力した収集モード
に関する情報を基にして行われる。
【0047】コンプトンカメラ軌道計算回路39、40
は、コンプトンカメラ収集モードの場合には、プリアン
プ32、33を介して1次散乱用検出器10、11から
出力された散乱位置を示すアドレス信号およびエネルギ
ー信号を基にしてガンマ線のコーン状の入射軌跡の推定
計算を行う。
【0048】画像再構成ユニット41は、上記各収集モ
ードに応じた処理信号A、B、C、D、Eを基にして画
像再構成処理を行う。画像再構成処理の結果として得ら
れた画像はモニタ44に表示される。
【0049】次に、本発明の実施の形態の核医学診断装
置の作用について説明する。
【0050】SPECTによるシングルフォトンを対象
とした収集を行う場合には、図1に示すように、コリメ
ータ5、6を検出器3、4に取付けた後、被検体PにR
Iを投与する。RIを投与された被検体Pから放出され
たガンマ線をコリメータ5、6を通して検出した検出器
3、4は、プリアンプ30、31を介して、ガンマ線の
検出位置を示すXYアドレス信号およびガンマ線のエネ
ルギーを示すエネルギー信号をそれぞれ出力する。シン
グルフォトン処理回路34、35では、検出器3、4か
ら出力されたXYアドレス信号およびエネルギー信号を
基にしてシングルフォトンを対象とした信号処理が行わ
れ、その処理結果を示す処理信号A、Bが画像再構成ユ
ニット41に出力される。
【0051】また、同時計数型PETによる511ke
Vのポジトロンを対象とした収集を行う場合には、図2
に示すように、コリメータ5、6を検出器3、4から取
り外した後、被検体PにRIを投与する。被検体Pから
放出されたガンマ線を検出した検出器3、4は、プリア
ンプ30、31を介して、XYアドレス信号、エネルギ
ー信号、およびガンマ線が吸収された時間を反映したト
リガー信号T1、T2をそれぞれ出力する。
【0052】同時計数測定回路37では、トリガー信号
T1、T2を基にして検出器3、4で検出されたガンマ
線がポジトロンに起因して同時に発生したかどうかが認
識され、同時計数であると認識された場合には、同時計
数であることを示す同時計数認識信号C1がPET処理
回路36に出力される。
【0053】PET処理回路36では、同時計数測定回
路37から同時計数認識信号C1が出力された場合に
は、検出器3、4から出力されたXYアドレス信号およ
びエネルギー信号を基にしてポジトロンを対象とした信
号処理が行われ、その処理結果を示す処理信号Cが画像
再構成ユニット41に出力される。
【0054】さらに、コンプトンカメラによるガンマ線
の入射軌跡の推定の計測を行う場合には、図3に示すよ
うに、コリメータ5、6を検出器3、4から取り外した
後、コンプトンカメラユニット8、9を検出器3、4の
検出面に取り付け、被検体PにRIを投与する。被検体
Pから放出され、散乱したガンマ線を検出した1次散乱
用検出器10、11は、同時計数型PETによる場合の
プリアンプ30、31と同様に動作するプリアンプ3
2、33を介して、ガンマ線の散乱位置を示すXYアド
レス信号、散乱したガンマ線のエネルギーを示すエネル
ギー信号、およびガンマ線が散乱された時間を反映した
トリガー信号T3、T4をそれぞれ出力する。
【0055】プリアンプ32、33からトリガー信号T
3、T4が入力された同時計数測定回路37では、プリ
アンプ30、31から出力されるトリガー信号T1、T
2との間で同時計数を計測する。同時計数測定回路37
において同時計数であると認識された場合にのみ、プリ
アンプ32、33を介して1次散乱用検出器10、11
から出力されるXYアドレス信号およびエネルギー信号
がコンプトンカメラ軌跡計算回路39、40に入力され
る。
【0056】コンプトンカメラ軌道計算回路39、40
では、1次散乱用検出器10、11から出力されたXY
アドレス信号およびエネルギー信号を基にしてガンマ線
のコーン状の入射軌跡の推定の計算が行われ、その推定
結果を示す処理信号D、Eは画像再構成ユニット41に
出力される。
【0057】なお、上述のようにガンマ線の入射軌跡を
推定することにより、放射線検出器の検出面にコリメー
タを配置してガンマ線を物理的にコリメーションするこ
となく、エレクトリカルコリメーションを行うこと、す
なわち、ガンマ線を電気的にコリメーションすることが
できる。
【0058】これら各収集モードの切換えは収集モード
切換回路38によって行われる。なお、511keVの
ポジトロンに起因するガンマ線は、1次散乱用検出器1
0、11においては散乱を起こさずに通過する場合が多
く、かつシングルフォトンで取り扱うエネルギーがほぼ
300keV以下であり、ポジトロンで取り扱うエネル
ギーと比較して低い。このことから、同時計数型PET
収集モードとコンプトンカメラ収集モードを、ポジトロ
ン核種とシングルフォトン核種を被検体Pに同時に投与
することにより同時に実行することが可能である。しか
し、このような用途の場合には、10Mcps以上の計
数率を容易に実現可能で、かつエネルギー分解能に優れ
るCdTeやCdZnTe等の半導体セルで構成される
半導体検出器を検出器3、4として採用すれば、より高
感度で高分解能である。
【0059】それぞれの収集モードに応じて得られた最
終的な処理信号A、B、C、D、Eは、画像再構成ユニ
ット41に入力され、画像再構成ユニット41において
それぞれの収集目的に応じた画像再構成が行われる。
【0060】図7および図8は本発明の実施の形態の核
医学診断装置の一例であるコンプトンカメラとガンマ線
点線源または単色X線源を用いた場合を説明するための
図である。図7では、ガンマ線点線源50と1次散乱用
検出器10(11)が取り付けられた検出器3(4)と
を被検体Pを挟んで対向設置して図3に示すコンプトン
カメラ収集モードに設定し、被検体PにRIを投与する
代わりに、ガンマ線点線源(または単色X線管球)50
からガンマ線(またはX線)を被検体Pに照射し、ガン
マ線(またはX線)吸収データを取得する。
【0061】なお、単色X線源を使用する場合には、X
線撮像装置によって得られる形態画像と比較して画質は
劣ることになる。しかし、機能画像である核医学画像と
の重ね合わせや核医学画像における吸収補正処理を行う
ような目的においては単色X線源を使用することは有益
である。
【0062】また、図7に示すようなガンマ線点線源5
0と1次散乱用検出器10が取り付けられた検出器3と
の対向設置において被検体Pを挟んで被検体Pの回りを
回転させることにより形態画像に対応する断層(CT)
画像を取得することが可能となる。
【0063】図8において、コンプトンカメラ収集モー
ドにおいては、ガンマ線や単色X線の入射した軌跡を推
定することにより、ガンマ線点線源(またはX線管球)
50の位置、ガンマ線(またはX線)のエネルギーは既
知であることから、推定したガンマ線の入射軌跡が散乱
線成分によるものかどうかの判定が可能となる。従っ
て、フォトンカウンティングによって散乱線を除去して
画像再構成を行うことができる。
【0064】例えば、図8に示す場合においては、ガン
マ線のエネルギーE1に関する事象は被検体Pにおいて
散乱したものとみなして画像再構成には寄与させないよ
うにしている(そのガンマ線に関する情報を画像再構成
においては用いないようにする。)。すなわち、ガンマ
線点線源50から照射されたガンマ線のエネルギーE1
と、被検体Pに入射して散乱により失ったガンマ線のエ
ネルギーE10、1次散乱用検出器10に入射して散乱
により失ったガンマ線のエネルギーE11、および検出
器3に入射して吸収されたガンマ線のエネルギーE12
との関係は次式のように表される。
【0065】 E1=E10+E11+E12 (5) なお、θ1は散乱角である。従って、ガンマ線の散乱角
θ1および検出位置を基にして計算したコーン状の入射
範囲にガンマ線点線源50が存在しないことになるの
で、このガンマ線は散乱線であるとみなされることにな
る。
【0066】一方、ガンマ線のエネルギーE2に関する
事象は散乱していないものとみなして画像再構成に寄与
させるようにしている(そのガンマ線に関する情報を画
像再構成において用いるようにする)。すなわち、ガン
マ線点線源50から照射されたガンマ線のエネルギーE
2と、被検体Pでは散乱せずに1次散乱用検出器10に
入射して散乱により失ったガンマ線のエネルギーE21
および検出器3に入射して吸収されたガンマ線のエネル
ギーE22との関係は次式のように表される。 E2=E21+E22 (6) なお、θ2は散乱角である。従って、散乱角θ2および
検出位置を基にして計算したコーン状の入射範囲にガン
マ線点線源50が存在することになるので、このガンマ
線は散乱線でないとみなされることになる。
【0067】以上のような取扱をすることにより、散乱
線成分の少なくコントラスト分解能が向上したガンマ線
透過画像やX線画像を得ることが可能である。
【0068】また、核医学画像の吸収補正処理において
このような画像を使用する場合、核医学で使用される核
種のエネルギーに類似したエネルギーを有する核種や単
色X線を被検体に照射することにより、非常に正確な吸
収補正処理を行うことが可能になる。
【0069】なお、X線(ガンマ線)撮影は、コンプト
ンカメラ収集モードでの高感度SPECT収集と同時に
あるいは収集の合間にガンマ線やX線を短時間で照射し
て行うことが可能であり、従来のガンマ線を用いた吸収
補正よりも簡便で短時間に行うことができる。
【0070】特に、ガンマ線点線源を用いてこのように
散乱線を除去した吸収補正処理は、大変簡便であるばか
りか、コンプトンカメラの原理を用いて飛躍的に短時間
に吸収補正データを作成することが可能となる。
【0071】また、通常のSPECT収集時などにおい
て、このガンマ線点線源からのガンマ線の照射が不要と
なる場合には、図示しない機械的シャッターを設けるこ
とにより対処することが可能である。
【0072】このように、本発明により、従来のSPE
CT/同時計数型PETの付加価値を飛躍的に向上させ
ることが可能となる。
【0073】本発明は、上述した核医学用の放射線診断
装置以外に、X線CT装置、X線診断装置の散乱線補正
に適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上、本発明によれば、放射線検出器に
1次散乱用検出器を着脱可能とすることにより、次のよ
うな効果が得られる。
【0075】(1)従来のSPECTと同時計数型PE
Tを同時に実現する核医学診断装置またはPET専用の
核医学診断装置において、コンプトンカメラを構成する
ことが実現可能となり、SPECT感度の飛躍的な向上
を実現できる。
【0076】(2)通常のSPECT収集、コンプトン
カメラ構成によるSPECT収集、および同時計数型P
ET収集を1台の核医学診断装置で行うことができる。
【0077】(3)コンプトンカメラ構成によるSPE
CT収集と同時計数型PET収集とをポジトロン核種と
シングルフォトン核種の両方を投与することにより同時
に行うことができる。
【0078】(4)アップグレード対応でコンプトンカ
メラの構成を実現することができる。
【0079】(5)ガンマ線の入射軌跡を推定すること
により、エレクトリカルコリメーションを行うこと、す
なわちガンマ線を電気的にコリメーションすることがで
きる。
【0080】(6)コンプトンカメラを構成した核医学
診断装置を用いることにより、散乱線成分を除去して簡
単なX線撮影やCT撮影等が可能となる。
【0081】(7)コンプトンカメラを構成することに
より、核医学画像の吸収補正処理に必要な吸収補正デー
タを散乱線が少なくかつ高感度に収集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の2検出器対向型の核医学
診断装置の一例であるガンマカメラの概略構成を示す図
である。
【図2】本発明の実施の形態の同時計数型PETの核医
学診断装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の核医学診断装置の一例で
あるコンプトンカメラの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の核医学診断装置で用いら
れる1次散乱用検出器の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の核医学診断装置で用いら
れる1次散乱用検出器を複数配置した大規模な検出面を
有する検出器ユニットの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の核医学診断装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態の核医学診断装置の一例で
あるコンプトンカメラとガンマ線点線源または単色X線
源を用いた場合を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態の核医学診断装置の一例で
あるコンプトンカメラとガンマ線点線源または単色X線
源を用いた場合を説明するための図である。
【符号の説明】
P 被検体 1 天板 3、4 検出器 5、6 コリメータ 7a、7b、7c、7d 取付部 8、9 コンプトンカメラユニット 10、11 1次散乱用検出器 12a、12b、12c、12d シールド材 13a、13b、13c、13d 読み出し回路 14a、14b、14c、14d 取付具 20 XY方向位置検出部 20a、20b、20c、20d 検出ブロック 22、23、24、25 読み出し回路 30、31、32、33 プリアンプ 34、35 シングルフォトン処理回路 36 PET処理回路 37 同時計数測定回路 38 収集モード切換回路 39、40 コンプトンカメラ軌道計算回路 41 画像再構成ユニット 42 CPU 43 メモリ 44 モニタ 45 キーボード 48、49 スイッチ 50 ガンマ線点線源

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性同位元素が投与された被検体から
    放出された放射線を検出する放射線検出器を備えた核医
    学用の放射線診断装置において、 前記放射線検出器の検出面前面に着脱可能な1次散乱用
    検出器と、 前記1次散乱用検出器および前記放射線検出器の検出結
    果を基にして前記放射線の入射軌跡を計測する計測手段
    とを備えたことを特徴とする核医学用の放射線診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記放射線検出器は、CdTeまたはC
    dZnTeの半導体セルを2次元状に配置して構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の核医学用の放
    射線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記1次散乱用検出器は、Si、CdT
    e、またはCdZnTeのいずれかの半導体層をストリ
    ップ状に配置して構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の核医学用の放射線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記計測手段の計測結果を基にしてシン
    グルフォトンを対象とした収集を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の核医学用の放射線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記1次散乱用検出器が前記放射線検出
    器の検出面に装着された場合、シングルフォトンを対象
    とした収集およびポジトロンを対象とした収集を同時に
    行うことが可能であることを特徴とする請求項1に記載
    の核医学用の放射線診断装置。
  6. 【請求項6】 被検体に放射線を照射する点線源と、 被検体を挟んで前記点線源と対向設置され、放射線を検
    出する放射線検出器と、 前記放射線検出器の検出面に着脱可能な1次散乱用検出
    器と、 前記点線源から放射線を照射した場合、前記放射線検出
    器および前記1次散乱用検出器の検出結果を基にして放
    射線の入射軌跡を計測する計測手段とを備えたことを特
    徴とする核医学用の放射線診断装置。
  7. 【請求項7】 前記計測手段の計測結果を基にして、被
    検体では散乱せず、前記1次散乱用検出器において散乱
    した放射線のみに関する情報から画像再構成を行うこと
    を特徴とする請求項6に記載の核医学用の放射線診断装
    置。
  8. 【請求項8】 被検体に放射線を照射する点線源と、 被検体を挟んで前記点線源と対向設置され、放射線を検
    出する放射線検出器と、 前記放射線検出器の検出面に着脱可能な1次散乱用検出
    器と、 放射線同位元素を被検体に投与した場合には、被検体か
    ら放出された放射線を検出した前記放射線検出器の検出
    結果を基にして被検体の機能画像を取得し、前記点線源
    から放射線を照射した場合には、被検体を透過した放射
    線を検出した前記1次散乱用検出器および前記放射線検
    出器の検出結果を基にして被検体の形態画像を取得する
    画像取得手段とを備えたことを特徴とする核医学用の放
    射線診断装置。
  9. 【請求項9】 前記被検体の形態画像を基にして前記被
    検体の機能画像の吸収補正処理を行うことを特徴とする
    請求項8に記載の核医学用の放射線診断装置。
  10. 【請求項10】 前記点線源と前記1次散乱用検出器お
    よび前記放射線検出器とを被検体の周りを回転させなが
    ら前記点線源から放射線を照射した場合、前記画像取得
    手段は、被検体を透過した放射線を検出した前記1次散
    乱用検出器および前記放射線検出器の検出結果を基にし
    て被検体の形態断層画像を取得することを特徴とする請
    求項8に記載の核医学用の放射線診断装置。
  11. 【請求項11】 前記1次散乱用検出器は、放射線の入
    射方向を制限するように構成されたコリメータと交換可
    能に構成されていることを特徴とする請求項1から10
    までのいずれか1項に記載の核医学用の放射線診断装
    置。
  12. 【請求項12】 放射線の1次元または2次元分布を検
    出する第1放射線検出器と、 前記第1放射線検出器の検出器前面に着脱可能に取り付
    けられ、放射線の1次元または2次元分布を検出する第
    2放射線検出器と、 前記第1放射線検出器および前記第2放射線検出器の出
    力に基づいて、散乱線補正を施した放射線分布画像を求
    める画像処理手段とを備えることを特徴とする放射線診
    断装置。
  13. 【請求項13】 放射線の1次元または2次元分布を検
    出する第1放射線検出器と、 放射線の1次元または2次元分布を検出する第2放射線
    検出器、または放射線の入射方向を制限するように構成
    されたコリメータを前記第1放射線検出器の検出器全面
    に着脱可能に支持する支持手段と、 前記第2放射線検出器の取り付け時に前記第1放射線検
    出器および前記第2放射線検出器から出力される信号に
    基づいて散乱線補正を施した放射線分布画像を求めるモ
    ードと、前記コリメータの取り付け時に前記第1放射線
    検出器から出力される信号に基づいて散乱線補正を施し
    た放射線分布画像を求めるモードとを有する画像処理手
    段とを備えることを特徴とする放射線診断装置。
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