JP2000131440A - 放射線検出処理システム - Google Patents

放射線検出処理システム

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JP2000131440A
JP2000131440A JP10298633A JP29863398A JP2000131440A JP 2000131440 A JP2000131440 A JP 2000131440A JP 10298633 A JP10298633 A JP 10298633A JP 29863398 A JP29863398 A JP 29863398A JP 2000131440 A JP2000131440 A JP 2000131440A
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Tsutomu Yamakawa
勉 山河
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の半導体セルで構成された放
射線検出器を用い、パルス計測モードと積分モードを併
用して高精度のウインドウ解析が可能な放射線検出処理
システムを提供する。 【解決手段】 積分回路70a、70b、・・・70n
で積分され、ピークホールド回路71a、71b、・・
・、71nで保持されて得られた積分信号は、マルチプ
レクサ72、A/D変換器73を介して論理演算回路7
4に供給される。論理演算回路74では、積分信号のピ
ーク値(フルウインドウ積分値)を基に、サブウインド
ウカウント値とフルウインドウカウント値を参照してサ
ブウインドウ積分値を計算する。また、積分値と真の放
射線の入射レート(カウント値)との関係を予め計測
し、フルウインドウ積分値とサブウインドウ積分値から
補正後のフルウインドウカウント値とサブウインドウカ
ウント値を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者などの被検体
に投与された放射性同位元素(ラジオアイソトープ、R
I)により放出されるガンマ(γ)線のような放射線を
1次元または2次元的に検出して被検体内のRI分布を
得るための核医学診断装置、被検体にX線を照射してそ
の断層像を得るための2次元再構成型または3次元再構
成型のコンピュータ断層(CT)スキャナ装置、被検体
にX線を照射してその投影像(静止画像や動画像)を得
るためのX線診断装置、X線源やガンマ線源のような放
射線源を用いた骨塩定量装置などに用いられる放射線検
出処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】患者などの被検体に放射性同位元素(ラ
ジオアイソトープ、RI)を注入し、その体内から放出
されるガンマ線(γ)のような放射線を1次元または2
次元検出器によって検出してRI分布を取得することに
より、体内の病変部、血流量、脂肪酸代謝量などの機能
分布像を表示するシングルフォトンエミッションコンピ
ュータ断層法(SPECT)を用いたSPECT装置
や、複数の検出器を備え、ポジトロン(陽電子)がエレ
クトロン(電子)と結合して消滅する際に180°方向
に放出されるガンマ線を同時検出してイメージングを行
う同時計数型ポジトロンエミッションコンピュータ断層
法(PECT)を用いた同時計数型PET装置が知られ
ている。また、最近では、SPECTと同時計数型PE
Tを行うために複数の検出器を備えたSPECT装置が
知られるようになってきている。これらの装置全般を核
医学診断装置と総称する。
【0003】従来、例えば、核医学診断装置に用いられ
る放射線検出システムでは、主に、検出するガンマ線の
エネルギをピクセル単位で収集してエネルギ弁別を行っ
ているので、入射するガンマ線を1つずつ計測してい
た。また、シンチレーションカメラ検出器(SPECT
収集時にも使用される)にはNaI(ヨウ化ナトリウ
ム)の単結晶が主に用いられていた。一方、PET収集
の場合、放射線検出器にはBGO(酸化ビスマスゲルマ
ニウム)、LSO(Lutetium oxyorho
silicate)、BaF2(フッ化バリウム)、G
OS(ガドリニウムオキシサルファイド)などが用いら
れていた。
【0004】また、CTスキャナ装置やX線診断装置に
おいては、高速信号処理が可能な放射線検出器が存在し
ていなかったこと、またはX線の入射レートが非常に高
い場合があるので、放射線検出器はX線の吸収情報をす
べて積分するいわゆる積分モードで使用するのが一般的
であった。
【0005】なお、CTスキャナ装置における放射線検
出器にはCWO(タングステン酸カドミウム)、GO
S、CdTe(テルル化カドミウム)などが主に用いら
れている。一方、X線診断装置においては、X線の検出
のために、イメージインテンシファイア、固体撮像素子
(CCD)、直接撮影用フィルムが主として用いられて
いる。
【0006】さらに、骨塩定量装置においては、ガンマ
線源やX線源のような放射線源が用いられ、放射線検出
器にはCdTe、NaIなどが主として用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、核医学
診断装置、CTスキャナ装置、X線診断装置、および骨
塩定量装置は、それぞれ異なった放射線検出処理システ
ムを用いて実現されているのが現状であり、これによ
り、各装置のコストが大幅にかかるという問題があっ
た。
【0008】また、例えばX線診断装置で取得されたX
線画像に対してウインドウ解析を行う場合、超高計数率
状態においては数え落としがないように時定数が非常に
短い整形パルス信号を生成する必要があるが、これは実
際問題としては非常に困難であった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、CdTeやCdZnTeなどの
半導体セルで構成された放射線検出器を用い、パルス計
測モード(パルスカウンティングモード)または積分モ
ードでの動作を可能とすることにより種々の装置で利用
可能として装置全体のコストダウンを図り、さらに、パ
ルス計測モードと積分モードの併用により、高計数率状
態においても数え落としがなく高精度のウインドウ解析
を行うことができる放射線検出処理システムを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の放射線検出処理システム
は、複数の半導体セルを有する放射線検出器と、前記半
導体セルの出力を比較的低速で波形整形する第1の波形
整形回路と、前記第1の波形整形回路の出力を積分する
積分回路と、前記半導体セルの出力を比較的高速で波形
整形する第2の波形整形回路と、前記第1および第2の
波形整形回路の出力を基にして放射線の入射カウント値
を計測する計測手段と、前記計測手段によって計測され
た放射線の入射カウント値を基にして前記積分回路の出
力から所定ウインドウの積分値を計算する計算手段とを
備えたことを特徴とする。
【0011】上記請求項1に記載の発明の放射線検出処
理システムにおいて、請求項2に記載の発明は、前記計
算手段によって計算された所定ウインドウの積分値を基
にして前記所定ウインドウにおける放射線の入射カウン
ト値を補正する補正手段を備えたことを特徴とする。
【0012】上記請求項2に記載の発明の放射線検出処
理システムにおいて、請求項3に記載の発明は、前記補
正手段によって補正された所定ウインドウにおける放射
線の入射カウント値を基にして前記所定ウインドウの画
像を再構成する再構成手段を有することを特徴とする。
【0013】上記課題を解決するために、請求項4に記
載の発明の放射線検出処理システムは、複数の半導体セ
ルを有する放射線検出器と、前記半導体セルの出力を比
較的低速で波形整形する第1の波形整形回路と、前記第
1の波形整形回路の出力を積分する積分回路と、前記半
導体セルの出力を比較的高速で波形整形する第2の波形
整形回路と、前記第1および第2の波形整形回路の出力
を基にしてサブウインドウおよびフルウインドウにおけ
る放射線の入射カウント値を計測する計測手段と、前記
計測手段によって計測された前記サブウインドウおよび
前記フルウインドウにおける入射カウント値の比を基に
して前記積分回路の出力から前記サブウインドウの積分
値を計算する計算手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】上記請求項4に記載の発明の放射線検出処
理システムにおいて、請求項5に記載の発明は、前記計
算手段によって計算されたサブウインドウの積分値を基
にして前記サブウインドウにおける放射線の入射カウン
ト値を補正する補正手段を備えたことを特徴とする。
【0015】上記請求項5に記載の発明の放射線検出処
理システムにおいて、請求項6に記載の発明は、前記補
正手段によって補正されたサブウインドウにおける放射
線の入射カウント値を基にして前記サブウインドウの画
像を再構成する再構成手段を有することを特徴とする。
【0016】上記課題を解決するために、請求項7に記
載の発明の放射線検出処理システムは、複数の半導体セ
ルを有する放射線検出器と、前記半導体セルの出力から
放射線の入射位置情報およびエネルギ情報を取得する取
得手段と、前記取得手段で取得されたエネルギ情報を積
分する積分回路と、前記取得手段によって取得された放
射線の入射位置情報およびエネルギ情報を基にして放射
線の入射カウント値を計測する計測手段と、前記計測手
段によって計測された放射線の入射カウント値を基にし
て前記積分回路の出力から所定ウインドウの積分値を計
算する計算手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】上記請求項7に記載の発明の発明の放射線
検出処理システムにおいて、請求項8に記載の発明は、
前記計算手段によって計算された所定ウインドウの積分
値を基にして前記所定ウインドウにおける放射線の入射
カウント値を補正する補正手段を備えたことを特徴とす
る。
【0018】上記請求項8に記載の発明の発明の放射線
検出処理システムにおいて、請求項9に記載の発明は、
前記補正手段によって補正された所定ウインドウにおけ
る放射線の入射カウント値を基にして前記所定ウインド
ウの画像を再構成する再構成手段を有することを特徴と
する。
【0019】上記請求項1から9までのいずれかに記載
の発明の放射線検出処理システムにおいて、請求項10
に記載の発明は、前記計算手段は、放射線源を用いて前
記積分回路の出力のゲイン補正を行うことを特徴とす
る。
【0020】上記請求項1から10までのいずれかに記
載の発明の放射線検出処理システムにおいて、請求項1
1に記載の発明は、前記半導体セルはCdTeまたはC
dZnTeによって構成されていることを特徴とする。
【0021】上記課題を解決するために、請求項12に
記載の発明の放射線検出処理システムは、複数の半導体
セルを有する放射線検出器と、前記放射線検出器の出力
を積分する積分手段と、前記放射線検出器の出力を基に
して前記放射線検出器に入射した放射線のカウント値を
求める計数手段と、前記積分手段の出力または前記計数
手段の出力の少なくとも一方に基づいて表示画像を生成
する画像処理手段と、前記画像処理手段の出力に基づい
て画像を表示する表示手段とを備えることを特徴とす
る。
【0022】上記請求項12に記載の発明の放射線検出
処理システムにおいて、請求項13に記載の発明は、前
記画像処理手段は、積分モードで得られたデータに基づ
いて画像を生成する積分データ表示モードと、パルスカ
ウンティングモードで得られたデータに基づいて画像を
生成するパルスカウンティング表示モードとを切換可能
に構成されていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、ここでは、核医学診
断装置に用いられる放射線検出処理システムを例にして
説明する。
【0024】図1、図2、および図3は本発明の実施の
形態の放射線検出処理システムの構成を示すブロック図
である。図1に示すように、本発明の実施の形態の放射
線検出処理システムは、1次元または2次元にちょう密
に配置され、両面に電圧印加電極(陰極)30a、30
b、・・・、30nおよび信号取り出し電極(陽極)3
1a、31b、・・・、31nが形成され、ガンマ
(γ)線のような放射線を検出する複数の半導体セル1
a、1b、・・・、1nと、電圧印加電極30a、30
b、・・・、30nを通して半導体セル1a、1b、・
・・、1nに負の印加電圧(−HV)を印加する高電圧
ユニット20と、信号取り出し電極31a、31b、・
・・、31nを通して半導体セル1a、1b、・・・、
1nからの誘導電荷をチャージアップする複数のチャー
ジアンプ2a、2b、・・・、2nと、入射した放射線
のエネルギ量を検出する目的で、チャージアンプ2a、
2b、・・・、2nの出力を低速で波形整形する複数の
低速波形整形回路3a、3b、・・・、3nと、陽電子
に起因するガンマ線の発生タイミングを検出する目的
で、チャージアンプ2a、2b、・・・、2nの出力を
高速で波形整形する複数の高速波形整形回路5a、5
b、・・・、5nと、低速波形整形回路3a、3b、・
・・、3nの出力波形のピーク値を検出して保持する複
数のピークホールド(P/H)回路4a、4b、・・
・、4nと、高速波形整形回路5a、5b、・・・、5
nの出力を予め設定されている直流(DC)電圧と比較
し、信号とノイズの弁別を行うための複数の比較器6
a、6b、・・・、6nと、例えば単安定マルチバイブ
レータによって構成され、比較器6a、6b、・・・、
6nの出力に応じてトリガ信号およびピークホールド
(P/H)1信号(トリガ信号と同一の信号)を発生す
る複数のフリップフロップ7a、7b、・・・、7n
と、ピークホールド回路4a、4b、・・・、4nの出
力を順次選択するマルチプレクサ10と、フリップフロ
ップ7a、7b、・・・、7nの出力を基にしてアドレ
ス信号およびトリガ出力A信号を出力するエンコーダ8
と、ピークホールド回路4a、4b、・・・、4nおよ
びフリップフロップ7a、7b、・・・、7nの動作を
制御する禁止信号発生回路11と、エンコーダ8、マル
チプレクサ10、禁止信号発生回路11などの動作を制
御する制御回路9とを備えている。
【0025】また、図2に示すように、本発明の実施の
形態の放射線検出処理システムは、マルチプレクサ10
から出力されたエネルギ信号を高速クロック信号に同期
してA/D変換するA/D変換器51と、各半導体セル
の特性に応じて、エンコーダ8から出力されたアドレス
信号およびトリガ出力A信号を基にしてA/D変換器5
1から出力されたエネルギ信号のゲイン調整やオフセッ
ト調整をリアルタイムで行う補正回路52と、SPEC
T/PET切換信号に応じて、SPECT収集と同時計
数型PET収集の場合で予め設定された異なる演算論理
を基に演算処理を行う論理演算回路53と、論理演算回
路53の出力に対してエネルギ弁別処理を行い、所定ウ
インドウ(サブウインドウ)のカウント値およびフルウ
インドウのカウント値を得るための核医学のウインドウ
解析用のパルスハイトアナライザ54と、同時計数型P
ET収集において上述した回路系と同様な構成を有する
別の回路系のエンコーダ(図示しない)から出力される
トリガ出力B信号(トリガ出力A信号と同様に、陽電子
に起因するガンマ線が発生したタイミングを示す信号)
とエンコーダ8から出力されるトリガ出力A信号の発生
のタイミングを確認するタイミングアナライザ55と、
タイミングアナライザ55の出力を基にしてガンマ線が
同時発生したかどうかを判定する同時計数判定回路56
と、パルスハイトアナライザ54の出力(入射位置情報
およびエネルギ情報)を基にして種々の画像演算を行う
画像演算ユニット57と、画像演算ユニット57で得ら
れた演算結果を記憶する画像メモリ58と、画像メモリ
58に記憶されている情報を基にして画像再構成処理を
行う再構成ユニット59と、表示モードに応じて種々の
画像を表示する表示ユニット60と、表示ユニット60
の表示制御を行う表示制御回路61とを備えている。
【0026】さらに、図3に示すように、本発明の実施
の形態の放射線検出処理システムは、低速波形整形回路
3a、3b、・・・、3nの出力を積分する積分回路7
0a、70b、・・・、70nと、積分回路70a、7
0b、・・・、70nの出力波形のピーク値を検出して
保持するピークホールド回路71a、71b、・・・、
71nと、ピークホールド回路71a、71b、・・
・、71nの出力(積分信号)を順次選択するマルチプ
レクサ72と、マルチプレクサ72から出力された積分
信号をA/D変換タイミング信号に同期してA/D変換
するA/D変換器73と、A/D変換器73によってA
/D変換された積分信号を基にサブウインドウの積分値
を演算する論理演算回路74と、論理演算回路74で演
算されたサブウインドウの積分値およびフルウインドウ
の積分値を基にサブウインドウのカウント値およびフル
ウインドウのカウント値を補正する補正回路75とを備
えている。
【0027】半導体セル1a、1b、・・・、1nは、
一般的には、テルル化カドミウム(CdTe)またはテ
ルル化カドミウム亜鉛(CdZnTe、CZT)などの
半導体によってそれぞれ構成されている。このような半
導体セルを放射線検出器に応用する場合には、放射線の
入射方向に対して電圧印加電極および信号取り出し電極
を垂直方向にしてCZT結晶の半導体セルを挟んで1次
元または2次元に配置する、または、放射線の入射方向
に対して電圧印加電極および信号取り出し電極を水平方
向にしてCdTe結晶の半導体セルを挟んで1次元また
は2次元に配置することが可能である。
【0028】高電圧ユニット2は、半導体セル1a、1
b、・・・、1nに印加する負の印加電圧を調整する機
能を有しており、所定の印加電圧を半導体セル1a、1
b、・・・、1nに印加する。
【0029】比較器6a、6b、・・・、6nは、高速
波形整形回路5a、5b、・・・、5nの出力がDC電
圧よりも大きい場合にハイレベルの信号を出力する。こ
のハイレベルの信号により、フリップフロップ7a、7
b、・・・、7nはトリガ信号およびピークホールド1
信号を発生する。
【0030】なお、このDC電圧は、一般的には、半導
体セル内における暗電流や後段の回路系のノイズ成分を
反映するレベルよりも少し高いレベルに設定されるが、
ノイズ成分のレベルは半導体セルに印加する印加電圧が
低いと低くなる。
【0031】ピークホールド回路4a、4b、・・・、
4nは、フリップフロップ7a、7b、・・・、7nか
ら出力されるピークホールド1信号に応じて所定期間中
において低速波形整形回路3a、3b、・・・、3bか
ら出力された信号のピーク値を検出して保持する。
【0032】フリップフロップ7a、7b、・・・、7
nは、禁止信号発生回路11からフリップフロップホー
ルド信号が出力された場合には、その時点における出力
状態を維持する。
【0033】通常、1つの半導体セルが1チャネルに相
当するので、本発明の実施の形態の放射線検出システム
では、チャージアンプ、低速波形整形回路、ピークホー
ルド回路、高速波形整形回路、比較器、およびフリップ
フロップは、チャネル毎に1つずつ設けられている。従
って、フリップフロップ7a、7b、・・・、7nの出
力は、チャネル数に相当する複数のビット信号(トリガ
信号)としてエンコーダ8に供給される。
【0034】エンコーダ8は、制御回路9から出力され
る制御信号、フリップフロップ7a、7b、・・・7n
から出力されるトリガ信号、および図示しないCPU
(中央処理ユニット)から出力されるSPECT/PE
T切換信号を基にして、どの半導体セルの出力かを示す
アドレス信号と、陽電子に起因するガンマ線が発生した
タイミングを示すトリガ出力A信号とを出力する。な
お、SPECT/PET切換信号はSPECT(シング
ルフォトンエミッションコンピュータ断層法)収集(同
時計数型PET収集以外の他の収集を含む)と同時計数
型PET収集(ポジトロンエミッションコンピュータ断
層法)のどちらを行うかを切換えるための信号であり、
このSPECT/PET切換信号に応じて各収集に適し
た動作論理が実行されることになる。
【0035】SPECT収集では、マルチプレクサ10
によって選択されたチャネルを示すアドレス信号がエン
コーダ8から出力される。一方、同時計数型PET収集
では、1つのトリガ信号が入力された場合には、そのチ
ャネルに対応するアドレス信号がエンコーダ8から出力
され、複数のトリガ信号が入力された場合には、各チャ
ネルの中間の位置を示すアドレス信号がエンコーダ8か
ら出力される。
【0036】また、少なくとも1つのトリガ信号が入力
された場合には、所定のパルス幅を有するトリガ出力A
信号がエンコーダ8から出力される。
【0037】制御回路9は、高速クロック信号、SPE
CT/PET切換信号、およびトリガ出力A信号を基に
して、マルチプレクサ10に対する制御クロック信号お
よびフリップフロップ7a、7b、・・・、7nに対す
るリセット信号を出力する。すなわち、制御回路9は、
同時計数型PET収集時においてトリガ出力A信号がエ
ンコーダ8から入力された場合には、マルチプレクサ1
0に制御クロック信号を出力してピークホールド回路4
a、4b、・・・、4nの出力(エネルギ信号)をA/
D変換器51に順次シリアルに供給させ、全ての出力が
A/D変換器51に供給された後、マルチプレクサ10
の動作を停止させる。また、この時、制御回路9は、フ
リップフロップ7a、7b、・・・、7nにリセット信
号を同時に供給してフリップフロップ7a、7b、・・
・、7nをリセットする。これにより、ピークホールド
1信号およびトリガ信号の出力を停止させている。
【0038】また、制御回路9は、SPECT収集時に
おいては、トリガ出力A信号の出力の有無にかかわらず
マルチプレクサ10に制御クロック信号を出力してピー
クホールド回路4a、4b、・・・、4nの出力をA/
D変換器51に順次シリアルに供給させる。ここで、全
ての出力がA/D変換器51に供給された後に、制御回
路9は、マルチプレクサ10に制御クロック信号を再度
出力してピークホールド回路4a、4b、・・・、4n
の出力をA/D変換器51に順次シリアルに供給させ、
以下この動作を繰り返し行わせている。なお、この動作
中において、制御回路9は、同時計数型PET収集の場
合と同様に、フリップフロップ7a、7b、・・・、7
nにリセット信号を順次供給してフリップフロップ7
a、7b、・・・、7nをリセットし、ピークホールド
1信号およびトリガ信号の出力を停止させている。
【0039】フリップフロップ7a、7b、・・・、7
nから出力されたトリガ信号およびエンコーダ8から出
力されたトリガ出力A信号は、禁止信号発生回路11に
供給される。禁止信号発生回路11は、SPECT収集
時および同時計数型PET収集時においてそれぞれに応
じた動作を行う。
【0040】すなわち、同時計数型PET収集時におい
て、トリガ出力A信号がエンコーダ8から出力された場
合、すなわち、フリップフロップ7a、7b、・・・、
7nの少なくとも1つからトリガ信号がエンコーダ8に
入力された場合、禁止信号発生回路11は、そのトリガ
信号を発生したフリップフロップに対応するチャネル以
外のチャネルのピークホールド回路に禁止信号を出力
し、その禁止信号の出力と同時にフリップフロップ7
a、7b、・・・、7nにフリップフロップホールド信
号を出力する。さらに、所定時間経過後に、禁止信号発
生回路11は、そのトリガ信号を発生したフリップフロ
ップに対応するチャネルのピークホールド回路に禁止信
号を出力する。なお、この所定時間は低速波形整形回路
の出力波形のピーク値をピークホールド回路で保持でき
る時間に設定されている。
【0041】また、禁止信号発生回路11は、全てのピ
ークホールド回路4a、4b、・・・、4nの出力波形
のピーク値がA/D変換器51に供給された後、ピーク
ホールド回路4a、4b、・・・、4nに対する禁止信
号の出力を停止する。これにより、ピークホールド回路
4a、4b、・・・、4nが低速波形整形回路3a、3
b、・・・、3nの出力を受け付け可能としている。
【0042】一方、SPECT収集時においては、禁止
信号発生回路11は、ハイレベル状態のフリップフロッ
プに対応するチャネルのピークホールド回路に対して、
そのフリップフロップがハイレベル状態になってから所
定時間が経過した後に禁止信号を出力している。さら
に、禁止信号発生回路11は、そのピークホールド回路
の出力がマルチプレクサ10を介してA/D変換器51
に供給された後、そのピークホールド回路に対する禁止
信号の出力を停止させるようにしている。なお、SPE
CT収集時において、フリップフロップホールド信号は
禁止信号発生回路11からは出力されない。
【0043】禁止信号発生回路11から禁止信号が出力
されているピークホールド回路は、禁止信号が出力され
た後の低速波形整形回路の出力を受け付けない。なお、
トリガ信号を発生したフリップフロップに対応するチャ
ネルのピークホールド回路にはそのフリップフロップか
らピークホールド1信号が供給されているので、ピーク
ホールド1信号が供給されているピークホールド回路は
現在保持している低速波形整形回路の出力波形のピーク
値を出力する。
【0044】次に、本発明の実施の形態の放射線検出処
理システムの作用について説明する。
【0045】まず、被検体に所定のRIを投与し、1次
元または2次元に配置された半導体セル1a、1b、・
・・、1nを備えた半導体検出器を被検体に近接して設
置する。その後、SPECTまたは同時計数型PETの
収集指示が医師やオペレータなどによって行われた場合
には、高電圧ユニット20により負の印加電圧(−H
V)が半導体セル1a、1b、・・・、1nに印加され
る。
【0046】投与したRIによって被検体から放出され
たガンマ線が半導体セル1a、1b、・・・、1nに入
射した場合、入射したガンマ線が負の印加電圧が印加さ
れている半導体セル1a、1b、・・・、1n内で吸収
された時に、そのエネルギ量に応じて発生する所定量の
電荷が信号取り出し電極31a、31b、・・・、31
nに誘導される。その誘導電荷はチャージアンプ2a、
2b、・・・、2nによりチャージアップされる。
【0047】チャージアンプ2a、2b、・・・、2n
の出力は、入射したガンマ線が半導体セル1a、1b、
・・・、1n内で吸収されることにより発生するホール
と電子に関する情報をすべて収集することにより損失な
く十分なエネルギ分解能を得るための比較的低速の低速
波形整形回路3a、3b、・・・、3nと、ガンマ線が
半導体セル1a、1b、・・・、1n内で吸収された時
間をできるだけ正確に計測するための比較的高速の高速
波形整形回路5a、5b、・・・、5nとに入力され
る。
【0048】低速波形整形回路3a、3b、・・・、3
nでは、チャージアンプ2a、2b、・・・、2nの出
力は低速で波形整形される。ピークホールド回路4a、
4b、・・・、4nでは、低速波形整形回路3a、3
b、・・・、3nの出力波形のピーク値を検出して保持
する。このピーク値がガンマ線のエネルギ値を反映する
情報となる。
【0049】ピークホールド回路4a、4b、・・・、
4nの出力はマルチプレクサ10に入力される。マルチ
プレクサ10は、ピークホールド回路4a、4b、・・
・、4nの出力をエネルギ信号としてA/D変換器51
に順次出力する。
【0050】一方、高速波形整形回路5a、5b、・・
・、5nでは、チャージアンプ2a、2b、・・・、2
nの出力は高速で波形整形される。比較器6a、6b、
・・・、6nでは、高速波形整形回路5a、5b、・・
・、5nの出力が予め設定されているDC電圧(閾値レ
ベル)と比較される。
【0051】比較器6a、6b、・・・、6nの出力は
フリップフロップ7a、7b、・・・、7nに入力され
る。制御回路9は、比較器6a、6b、・・・、6nの
出力状態に応じて、ガンマ線が吸収された半導体セル1
a、1b、・・・、1nの位置(チャネル)を示すアド
レス信号とガンマ線が半導体セルに吸収されたことを示
すトリガ出力A信号を出力する。
【0052】マルチプレクサ10から出力された各チャ
ネルにおけるガンマ線のエネルギ値を反映したエネルギ
信号は、高速クロック信号に同期してA/D変換器51
によってA/D変換された後、エンコーダ8から出力さ
れるトリガ出力A信号およびアドレス信号を基にして入
射位置情報およびエネルギ情報として補正回路52に入
力される。
【0053】補正回路52は、ゲイン調整やオフセット
調整のための補正テーブル(図示しない)を有し、この
補正テーブルを参照することによりA/D変換器51か
ら出力されたエネルギ情報に対してリアルタイムでゲイ
ン調整やオフセット調整を行う。
【0054】補正回路52の出力は、論理演算回路53
において所定の演算処理が行われた後、パルスハイトア
ナライザ54に入力される。パルスハイトアナライザ5
4では、エネルギ弁別処理が実行される。なお、このエ
ネルギ弁別処理において必要なウインドウレベルは、投
与されるRIの核種、ガンマ線のエネルギ、さらに収集
ウインドウ(フルウインドウ、サブウインドウ)に関す
る情報に応じて、CPUによりパルスハイトアナライザ
54に入力される。パルスハイトアナライザ54では、
入力されたウインドウレベルに対応する関心ウインドウ
内のガンマ線のエネルギ情報が計測される。なお、フル
ウインドウおよびサブウインドウにおける入射ガンマ線
のカウント値は後述する論理演算回路74に出力され
る。
【0055】画像演算ユニット57では、パルスハイト
アナライザ54から出力された入射位置情報およびエネ
ルギ情報に対して縮小/拡大処理、スムージング処理、
回転処理、シフト処理などの画像演算処理が行われる。
これらの処理により得られた画像データは画像メモリ5
8に記憶される。また、後述する論理演算回路74から
出力されるフルウインドウ積分値およびサブウインドウ
積分値を基にして同様に画像演算処理が行われ、その結
果得られた画像データも画像メモリ58に記憶される。
【0056】なお、画像演算ユニット57は、CPUか
らの表示モード切換信号に応じて、積分モード時にA/
D変換器73から出力される積分値に基づいて画像を表
示する積分データ表示モード、PETモードまたはSP
ECTモードで収集された計数値、つまり、パルスハイ
トアナライザ54から出力されるフルウインドウカウン
ト値、サブウインドウカウント値に基づいて画像を表示
する第1のパルスカウンティングモード表示モード、P
ETモードまたはSPECTモードで収集された計数値
を積分値により補正した計数値、つまり、補正回路75
から出力されるフルウインドウカウント値、サブウイン
ドウカウント値に基づいて画像を表示する第2のパルス
カウンティングモード表示モードなどを備えており、各
モードを切換可能に構成されている。また、この各モー
ドは、2次元の投影データを表示するモードと投影デー
タを再構成した得られた断層像を表示するモードをそれ
ぞれ備えている。
【0057】再構成ユニット59は、例えば断層撮影を
必要とする場合には、画像メモリ58に記憶されている
画像データを基にして画像再構成処理を行い、種々の画
像を取得する。
【0058】表示ユニット60は、表示制御回路61の
表示制御により、上述した積分データ表示モードやパル
スカウンティングデータ表示モードに応じて生成した画
像を表示する。なお、積分データ表示モードおよびパル
スカウンティングデータ表示モードには、それぞれ2次
元の投影データを表示する表示モードおよびこの投影デ
ータを再構成することにより得られる断層像を表示する
表示モードが含まれている。
【0059】ここで、同時計数型PETの場合には次の
ような処理が行われる。なお、同時計数型PETでは、
1次元または2次元に配置された複数の半導体セルによ
ってそれぞれ構成される2つの半導体検出器を被検体を
挟んで対向設置させる必要があるので、上述した検出信
号処理のための回路系が2系統設けられる。これによ
り、SPECTおよび同時計数型PETの両方を最適に
実行することが可能となる。
【0060】まず、半導体セル1a、1b、・・・、1
nで構成される半導体検出器とは別の複数の半導体セル
で構成される半導体検出器に接続されている上述した回
路系と同様な構成を有する別の回路系のエンコーダから
出力されるトリガ出力B信号とエンコーダ8から出力さ
れるトリガ出力A信号とがタイミングアナライザ55に
入力された場合、タイミングアナライザ55では、トリ
ガ出力A信号およびトリガ出力B信号の発生のタイミン
グが確認される。
【0061】タイミングアナライザ55によって確認さ
れたトリガ出力A信号およびトリガ出力B信号の発生の
タイミングを示すタイミング情報は同時計数判定回路5
6に入力される。同時計数判定回路56は、予め設定さ
れている所定の時間ウインドウ内でトリガ出力A信号お
よびトリガ出力B信号が同時に発生したと判定した場合
にのみ、パルスハイトアナライザ54に対してエネルギ
弁別処理の実行を許可する許可信号を出力する。
【0062】パルスハイトアナライザ54では、同時計
数判定回路56から許可信号を受けた場合に、エネルギ
弁別処理を実行することにより得られたガンマ線のエネ
ルギ情報が画像演算ユニット57に出力される。これに
より、種々の画像演算処理が画像演算ユニット57によ
って行われ、その処理結果が同時計数型PET収集に関
する画像情報として画像メモリ58に記憶されることに
なる。また、必要に応じて、画像メモリ58に記憶され
ている画像データを表示制御回路61の表示制御により
表示ユニット60に表示させる。
【0063】以上の動作はパルス計測モード(パルスカ
ウンティングモード)において行われるが、上記動作と
は別に積分モードでは次のような動作が行われる。
【0064】すなわち、低速波形整形回路3a、3b、
・・・、3nの出力P1、P2、・・・、Pnは上述し
た動作タイミングとは独立した動作タイミング(通常
は、上述した動作タイミングと比較して非常に長い時定
数)により制御される積分回路70a、70b、・・
・、70nに入力される。各積分回路70a、70b、
・・・、70nには、所定の積分時間以外はリセット状
態となるようにリセットスイッチ(放電スイッチ)が設
けられている。リセットスイッチは制御回路9から出力
されるリセット信号に応じてオン/オフする。
【0065】各積分回路70a、70b、・・・、70
nにおいて積分時間内に積分することによって得られた
積分信号は、ピークホールド(P/H)回路71a、7
1b、・・・、71nにおいて制御回路9から出力され
るピークホールド(P/H)2信号に応じた時間だけ保
持される。その保持時間において全てのチャネルの積分
信号のピーク値はマルチプレクサ72で順次シリアルに
読出された後、A/D変換器73に供給される。
【0066】論理演算回路74においては、A/D変換
器73によってA/D変換された積分信号のピーク値
(フルウインドウの積分値Itotal )を基に、図4に示
すように、パルスハイトアナライザ54によってその積
分時間中にカウントされた所定ウインドウ(サブウイン
ドウ)のカウント値Csub とフルウインドウのカウント
値Ctotal を参照し、次式から数え落としがない状態で
の所定ウインドウの積分値Isub を全チャネルについて
計算する。
【0067】 Isub =(Csub /Ctotal )×Itotal (1) なお、積分回路70a、70b、・・・、70nの出力
である積分値のばらつきは、基準となるガンマ線源また
はX線源のような放射線源を用いて積分値を予め計測
し、その計測結果を基に補正係数マトリクステーブルを
作成しておくことにより、容易に補正することができ
る。また、同様にして、基準となる放射線源を用いて後
述する積分値と放射線の入射レート(カウント値)の関
係を予め計測し、その計測結果を示すカウント値補正テ
ーブルを作成しておくことにより、(1)式を用いて計
算した積分値から放射線のカウント値を容易に補正する
ことができる。
【0068】補正回路75では、論理演算回路74から
出力されるフルウインドウ積分値およびサブウインドウ
積分値を積分回路70a、70b、・・・、70nのゲ
インなどを基にして補正し、さらに、上述したカウント
値補正テーブルを参照することにより、フルウインドウ
積分値およびサブウインドウ積分値から補正後のフルウ
インドウカウント値およびサブウインドウカウント値を
取得する。これらの補正後のフルウインドウカウント値
およびサブウインドウカウント値は画像メモリ58に記
憶される。
【0069】以上のように、同時計数型PETやシンチ
レーションカメラの場合には、積分回路70a、70
b、・・・、70nの出力(積分値)を用いることな
く、上述したパルス計測モードで動作させている。一
方、X線撮影またはCTスキャナの場合には、積分回路
70a、70b、・・・、70nの出力を用い、さら
に、従来ではパルス計測モードでしか実現できなかった
X線画像のウインドウ解析においては、数え落としを含
むX線の入射レートよりも入射レートが低い低速波形整
形回路3a、3b、・・・、3nの出力を用いて動作さ
せている。従って、このウインドウ解析の結果を基にし
て十分に正確なウインドウ解析画像をX線撮影において
得ることが可能となる。
【0070】従来では、X線画像に対してウインドウ解
析を行う場合には、超高計数率状態において数え落とし
がないように時定数が非常に短い整形パルス信号を生成
させる必要があった。しかし、最近、例えばCdTeの
半導体セルで構成された放射線検出器において半導体セ
ルの厚さが0.5mmから2.0mm程度の範囲内でそ
の半導体セルに−1000V程度の負の電圧を印加でき
るように電極構造が改良されてきている。従って、パル
ス計測モードでX線撮影を行った場合でも、統計的精度
が十分良いカウント値を数10msecの積分時間内に
得ることが可能となってきており、X線画像のウインド
ウ解析が超高計数率状態においても時定数が非常に短い
整形パルス信号を生成することなく実現可能である。
【0071】なお、図1に示す放射線検出処理システム
において、半導体セル1a、1b、・・・、1nおよび
高電圧ユニット20を除く回路部分はASIC(アプリ
ケーション・スペシフィック集積回路)化が可能であ
る。例えば1ピクセルの大きさが100μm×100μ
m程度である場合には、そのピクセル内にASICを構
成することが可能であり、半導体セルの放射線入射面の
反対側に半導体セルからはみ出すことなく上述の回路部
分をプリアンプ部として構成することは十分可能であ
る。
【0072】ここで、本発明の実施の形態の放射線検出
処理システムの動作についてより具体的に説明する。図
5は本発明の実施の形態の放射線検出処理システムの各
部の基本的な出力波形を示す図である。なお、図5は例
えば半導体セル1iにのみガンマ線が入射した場合につ
いて示している。
【0073】半導体セル1iにガンマ線が入射して吸収
された場合には、チャージアンプ2iの出力に応じて高
速波形整形回路5iおよび低速波形整形回路3iからは
図5に示すような出力が得られる。ガンマ線の発生タイ
ミングは高速波形整形回路5iの出力を用いて正確に計
測され、フリップフロップ7iからはトリガ信号Tiが
出力される。
【0074】半導体セル1iに関して低速波形整形回路
3iの出力パルスに重畳するような別の出力パルスの発
生を禁止するために、禁止信号発生回路11は、トリガ
信号Tiに応じて禁止信号Riをピークホールド回路4
iに出力する。これにより、ピークホールド回路4iで
は、低速波形整形回路3iの出力を受け付けないように
している。
【0075】また、ピークホールド回路4a、4b、・
・・、4nの全ての出力をマルチプレクサ10の制御ク
ロック信号で選択動作させるための期間において、低速
波形整形回路3a、3b、・・・、3nの出力(ピーク
値)を保持するためのピークホールド1信号がピーク保
持期間中においてフリップフロップ7a、7b、・・
・、7nから出力される。これにより、マルチプレクサ
10からシリアルに出力されるエネルギ信号は、A/D
変換器51によってA/D変換される。なお、ここで
は、ピークホールド回路4iからのエネルギ信号のみが
A/D変換器51によってA/D変換されることにな
る。
【0076】以上は、1回の読出し動作において半導体
セル1iにのみ出力が生じた場合であるが、複数の半導
体セルで出力が生じた場合(すなわち複数の半導体セル
にガンマ線が入射して吸収された場合)には、SPEC
T収集時と同時計数型PET収集時において後述するよ
うにそれぞれ読出しの論理が異なることになる。
【0077】ところで、上述した各信号とは独立に発生
する時定数が長いリセット信号は、制御回路9から積分
回路70iに入力される。リセット信号がロー(L)レ
ベルの場合には、各積分回路70iに設けられているス
イッチが短絡し、リセット信号がハイ(H)レベルの場
合には、低速波形整形回路3iの出力をリセット信号が
ハイレベルである期間中に積分する。所定時間積分した
後、積分回路70iの出力である積分信号のピーク値が
保持されるように、制御回路9からピークホールド回路
71iに供給されるピークホールド2信号がハイレベル
となる。従って、全チャネルの積分信号が保持されてい
る期間において、制御回路9からマルチプレクサ72に
読出し信号が供給され、各チャネルの積分信号がマルチ
プレクサ72を通してA/D変換器73によって周期的
にA/D変換される。
【0078】積分回路70iにおいては、低速波形整形
回路3iの出力パルスに重畳があった場合でも積分値は
正確に計測されるので、重畳した複数の出力パルスが異
なったタイミングで計測された場合と同様な積分値を計
測することができる。
【0079】図6は低速波形整形回路の出力において複
数の出力パルス(例えばダブルパルス)が発生した場合
におけるパルスカウンティングモードと積分モードを説
明するための図である。図6(b)に示すように、積分
モードにおいてはダブルパルス発生領域におけるダブル
パルスである2つのパルス信号を積分回路70iによっ
て積分することが可能である。しかし、図6(a)に示
すように、パルスカウンティングモードにおいては後に
発生したパルス信号(2つ目のパルス信号)が無視され
るか、またはピークホールド回路4iの出力に誤差を生
じる。そのために、1つのパルス信号が発生した場合、
パルスカウンティングモードでは所定時間内には次のパ
ルス信号をピークホールド回路4iにおいて受け付けな
いようにしている。従って、放射線の入射レートが高く
なるに従っての数え落としが発生する。
【0080】なお、所定時間(一般には、1つのパルス
信号の検出処理が終了するまでの時間)内に次のパルス
信号が発生した場合には、特許登録番号192909
0、1982813、2698611に基本原理が記載
されている図示しないパイルアップ除去回路を低速波形
整形回路の後段に設けることにより、高計数率時におい
ても誤計算がない忠実なパルスハイトを得ることが可能
となる。
【0081】図7はフォトンカウンティングモード(パ
ルス計測モード)において計測された放射線の入射レー
トと真の放射線の入射レートとの関係を示す図である。
両者の関係は線形であることが望ましいが、放射線の入
射レートが高くなると数え落としが生じるので、カウン
ト値には誤差を生じることになる。しかし、図7からわ
かるように、サブウインドウW1、W2の入射レート
は、フルウインドウの入射レートAに1より小さい係数
k1、k2を乗算することによって得られる。従って、
実際のカウント値には誤差が含まれることになるが、フ
ルウインドウにおけるカウント値とサブウインドウW
1、W2におけるカウント値の比は放射線の入射レート
に関係なくある一定値となる。
【0082】一方、図8は積分モードにおいて得られる
所定積分時間内の低速波形整形回路の出力の積分値と真
の放射線の入射レートの関係を示す図であるが、両者は
非常に良い線形性を有している。従って、式(1)を用
いた計算により、高計数率状態においても誤差の少ない
放射線のカウント値を得ることができ、高い精度のウイ
ンドウ解析を行うことが可能となる。これは、核医学の
一般的な検出処理回路と簡単な積分回路によって構成さ
れた検出処理システムを用いることにより、CTスキャ
ナ装置、X線診断装置、骨塩定量装置などにおいてウイ
ンドウ解析が可能であることを示している。
【0083】図9は同時計数型PET収集以外の例えば
SPECT収集時における出力タイミングチャートであ
り、複数(ここでは3つ)の半導体セル1e、1h、1
kにガンマ線が入射してフリップフロップ7e、7h、
7kから出力が生じた場合を示している。なお、この場
合、ガンマ線が入射したタイミングを検出することは重
要ではなく、どのチャネルからどの程度のエネルギが検
出されたかということが重要である。
【0084】そのために、例えば、最初に、半導体セル
1eにガンマ線が入射してフリップフロップ7eからト
リガ信号Teが出力され、低速波形整形回路の出力の受
け付け禁止時間以外の時間に半導体セル1h、1kにガ
ンマ線が入射してフリップフロップ7h、7kからもト
リガ信号Th、Tkが出力された場合においては、半導
体セル1h、1kからの信号を受付禁止とすることな
く、ピークホールド回路4e、4h、4kの出力をマル
チプレクサ10を通してA/D変換器51に供給するよ
うにしている。
【0085】なお、この場合、エンコーダ8から出力さ
れるトリガ出力A信号は通常の収集シーケンスにおいて
マルチプレクサ10からエネルギ信号を順次出力させる
ために用いられる。従って、最も早く放射線が入射した
半導体セル1eに関するフリップフロップ7eのトリガ
信号Teに応じてトリガ出力A信号をマルチプレクサ1
0から出力させる。
【0086】図10は同時計数型PET収集時(また
は、場合によって高エネルギのシングルフォトンの収集
時)における出力タイミングチャートであり、図9と同
様に、複数(3つ)の半導体セル1e、1h、1kにガ
ンマ線が入射してフリップフロップ7e、7h、7kか
ら出力が生じた場合を示している。なお、この場合、同
時検出型PET収集時においては、少なくとも2つの放
射線検出器を設置し、放射線検出器の間で陽電子に起因
するガンマ線の同時発生を検出して画像再構成を行うた
めに、ガンマ線の入射タイミングを正確に計測すること
が重要である。
【0087】そのため、半導体セル1e、1h、1kに
ガンマ線が入射して吸収された場合には、フリップフロ
ップ7e、7h、7kのいずれか1つからトリガ信号を
出力させなければならない。この場合には、図10に示
すように、フリップフロップ7eから出力されるトリガ
信号Teとフリップフロップ7hから出力されるトリガ
信号Thは同時に発生し、フリップフロップ7kから出
力されるトリガ信号Tkはトリガ信号Te、Thの発生
よりも遅れて発生している。従って、トリガ信号Tkは
無視し、トリガ信号Te、Thに応じてエンコーダ8か
ら出力されるトリガ出力A信号を基にして半導体セルか
らの出力信号を読出している。これは、その読出し期間
中において他の半導体セルからの出力信号を無視しない
限り、ガンマ線が半導体セルで吸収されたタイミングを
検出することが困難であるからである。
【0088】なお、半導体セル1e、1hに関してトリ
ガ信号Te、Thが同時に発生した場合に半導体セル1
e、1hからの出力信号をエネルギ信号としてマルチプ
レクサ10から出力するのは、陽電子は511keVと
高エネルギを有しており、コンプトン散乱によって複数
の半導体セルでエネルギが同時に観測されるためであ
る。そのため、このような場合を想定し、複数の半導体
セルでエネルギが同時計測された場合にエネルギ信号を
すべて加算処理しないと、陽電子の511keVを示す
エネルギ信号を得ることができないことになる。なお、
エネルギ信号の加算動作は、マルチプレクサ10の出力
の全てを高速クロック信号に同期してA/D変換器51
によりA/D変換した信号に対して行う。
【0089】上述した本発明の実施の形態の放射線検出
システムは、放射線の入射タイミングで動作するいわゆ
る自走式(Self−Triggerable)回路の
一例であるが、同時計数型PET収集が不要である場合
には、半導体セルからの出力を連続して読出すためのよ
りシンプルな自走式回路をパルスカウンティング回路と
して構成することができる。
【0090】
【発明の効果】以上、本発明によれば、シンチレーショ
ンカメラ(SPET装置を含む)、PET装置、CTス
キャナ装置、X線診断装置、骨塩定量装置などに用いら
れる放射線検出器として、高速信号処理が可能で、放射
線の吸収能力が高く、エネルギ分解能に優れ、形状の加
工が容易で、放射線を電気信号に変換可能なCdTe半
導体検出器やCdZnTe半導体検出器などを使用し、
その検出処理回路を全ての収集モードで動作可能な共通
回路とすることにより、各モダリティ間で兼用可能な放
射線検出処理システムが実現可能となる。
【0091】また、X線画像診断装置やCTスキャナ装
置においては、積分モードにおいてX線のエネルギ弁別
処理を行うことにより、高い精度のウインドウ解析を行
うことができ、X線のエネルギに応じたX線画像を得る
ことが可能となる。
【0092】さらに、放射線検出処理回路を共通ASI
Cとして構成することにより、100μm程度の微細ピ
クセルを必要とするX線診断装置からmmオーダーの核
医学診断装置やCTスキャナ装置までの広い範囲に適用
することができ、さらに放射線検出器として上述の半導
体検出器を共通に用いることにより装置全体の大幅なコ
ストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
の構成の一部を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
の構成の一部を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
の構成の一部を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
において得られるエネルギスペクトラムとウインドウと
の関係を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
の各部の出力波形を示す図である。
【図6】低速波形整形回路の出力において複数の出力パ
ルスが発生した場合におけるパルスカウンティングモー
ドと積分モードを説明するための図である。
【図7】フォトンカウンティングモードにおいて計測さ
れた放射線の入射レートと真の放射線の入射レートとの
関係を示す図である。
【図8】積分モードにおいて得られる所定積分時間内の
低速波形整形回路の出力の積分値と真の放射線の入射レ
ートの関係を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の放射線検出処理システム
のSPECT収集時における出力タイミングチャートで
ある。
【図10】本発明の実施の形態の放射線検出処理システ
ムの同時計数型PET収集時における出力タイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1a、1b、1n 半導体セル 2a、2b、2n チャージアンプ 3a、3b、3n 低速波形整形回路 4a、4b、4n、71a、71b、71n ピークホ
ールド回路 5a、5b、5n 高速波形整形回路 6a、6b、6n 比較器 7a、7b、7n フリップフロップ 8 エンコーダ 9 制御回路 10、72 マルチプレクサ 11 禁止信号発生回路 20 高電圧ユニット 30a、30b、30n 電圧印加電極 31a、31b、31n 信号取り出し電極 51、73 A/D変換器 52、75 補正回路 53、74 論理演算回路 54 パルスハイトアナライザ 55 タイミングアナライザ 56 同時計数判定回路 57 画像演算ユニット 58 画像メモリ 59 再構成ユニット 60 表示ユニット 61 表示制御回路 70a、70b、70n 積分回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体セルを有する放射線検出器
    と、 前記半導体セルの出力を比較的低速で波形整形する第1
    の波形整形回路と、 前記第1の波形整形回路の出力を積分する積分回路と、 前記半導体セルの出力を比較的高速で波形整形する第2
    の波形整形回路と、 前記第1および第2の波形整形回路の出力を基にして放
    射線の入射カウント値を計測する計測手段と、 前記計測手段によって計測された放射線の入射カウント
    値を基にして前記積分回路の出力から所定ウインドウの
    積分値を計算する計算手段とを備えたことを特徴とする
    放射線検出処理システム。
  2. 【請求項2】 前記計算手段によって計算された所定ウ
    インドウの積分値を基にして前記所定ウインドウにおけ
    る放射線の入射カウント値を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線検出処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記補正手段によって補正された所定ウ
    インドウにおける放射線の入射カウント値を基にして前
    記所定ウインドウの画像を再構成する再構成手段を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の放射線検出処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 複数の半導体セルを有する放射線検出器
    と、 前記半導体セルの出力を比較的低速で波形整形する第1
    の波形整形回路と、 前記第1の波形整形回路の出力を積分する積分回路と、 前記半導体セルの出力を比較的高速で波形整形する第2
    の波形整形回路と、 前記第1および第2の波形整形回路の出力を基にしてサ
    ブウインドウおよびフルウインドウにおける放射線の入
    射カウント値を計測する計測手段と、 前記計測手段によって計測された前記サブウインドウお
    よび前記フルウインドウにおける入射カウント値の比を
    基にして前記積分回路の出力から前記サブウインドウの
    積分値を計算する計算手段とを備えたことを特徴とする
    放射線検出処理システム。
  5. 【請求項5】 前記計算手段によって計算されたサブウ
    インドウの積分値を基にして前記サブウインドウにおけ
    る放射線の入射カウント値を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の放射線検出処理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記補正手段によって補正されたサブウ
    インドウにおける放射線の入射カウント値を基にして前
    記サブウインドウの画像を再構成する再構成手段を有す
    ることを特徴とする請求項5に記載の放射線検出処理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 複数の半導体セルを有する放射線検出器
    と、 前記半導体セルの出力から放射線の入射位置情報および
    エネルギ情報を取得する取得手段と、 前記取得手段で取得されたエネルギ情報を積分する積分
    回路と、 前記取得手段によって取得された放射線の入射位置情報
    およびエネルギ情報を基にして放射線の入射カウント値
    を計測する計測手段と、 前記計測手段によって計測された放射線の入射カウント
    値を基にして前記積分回路の出力から所定ウインドウの
    積分値を計算する計算手段とを備えたことを特徴とする
    放射線検出処理システム。
  8. 【請求項8】 前記計算手段によって計算された所定ウ
    インドウの積分値を基にして前記所定ウインドウにおけ
    る放射線の入射カウント値を補正する補正手段を備えた
    ことを特徴とする請求項7に記載の放射線検出処理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記補正手段によって補正された所定ウ
    インドウにおける放射線の入射カウント値を基にして前
    記所定ウインドウの画像を再構成する再構成手段を有す
    ることを特徴とする請求項8に記載の放射線検出処理シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記計算手段は、放射線源を用いて前
    記積分回路の出力のゲイン補正を行うことを特徴とする
    請求項1から9までのいずれかに記載の放射線検出処理
    システム。
  11. 【請求項11】 前記半導体セルはCdTeまたはCd
    ZnTeによって構成されていることを特徴とする請求
    項1から10までのいずれかに記載の放射線検出処理シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 複数の半導体セルを有する放射線検出
    器と、 前記放射線検出器の出力を積分する積分手段と、 前記放射線検出器の出力を基にして前記放射線検出器に
    入射した放射線のカウント値を求める計数手段と、 前記積分手段の出力または前記計数手段の出力の少なく
    とも一方に基づいて表示画像を生成する画像処理手段
    と、 前記画像処理手段の出力に基づいて画像を表示する表示
    手段とを備えることを特徴とする放射線検出処理システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記画像処理手段は、積分モードで得
    られたデータに基づいて画像を生成する積分データ表示
    モードと、パルスカウンティングモードで得られたデー
    タに基づいて画像を生成するパルスカウンティング表示
    モードとを切換可能に構成されていることを特徴とする
    請求項12に記載の放射線検出処理システム。
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