JP4581983B2 - 排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4581983B2
JP4581983B2 JP2005346155A JP2005346155A JP4581983B2 JP 4581983 B2 JP4581983 B2 JP 4581983B2 JP 2005346155 A JP2005346155 A JP 2005346155A JP 2005346155 A JP2005346155 A JP 2005346155A JP 4581983 B2 JP4581983 B2 JP 4581983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
activated carbon
exhaust
dust collector
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005346155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007144373A (ja
Inventor
幸雄 丹羽
庄治 北林
服部  正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP2005346155A priority Critical patent/JP4581983B2/ja
Publication of JP2007144373A publication Critical patent/JP2007144373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581983B2 publication Critical patent/JP4581983B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、製鋼工場や廃棄物溶融施設等におけるアーク炉等の電気炉操業に際して発生する排ガスを効率的に浄化することのできる排ガス処理方法、特に排ガスからダイオキシン類等の有害物質を有効に除去し得るとともに排ガス脱臭も効果的に行うことのできる排ガス処理方法に関する。
従来、製鋼工場等におけるアーク炉等の電気炉操業に際し発生した排ガスを処理する方法として、電気炉の排ガスを直接吸引して排出する直引系排気管路に第1バグ集塵機を設けるとともに、電気炉の上方の建屋フードから電気炉の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路に第2バグ集塵機を設け、それら2系統の排気集塵系を通じて排ガスを処理する方法が公知である。
この電気炉操業に際して発生する排ガス中にはダイオキシン類や重金属類等有害な成分が含まれることがあり、これを有効に除去する方法として、第1バグ集塵機を通過した後の直引系排気管路内の排ガス中に粉粒状の活性炭を活性炭吹込装置にて吹き込み、そして吹き込んだ活性炭を排ガスと混合しつつ直引系排気管路から建屋系排気管路の排ガスに合流させ、その後排ガス中の活性炭を建屋系排ガス管路の排ガス中のダストとともに第2バグ集塵機で捕集する排ガスの処理方法が下記特許文献1に開示されている。
この排ガスの処理方法では、排ガス中にダイオキシン類や重金属類等の有害物質が含まれている場合であっても、排ガス中に吹き込んだ活性炭にてこれを吸着し、排ガス中から除去することができる。
また直引系排気管路を流れる排ガスは温度が高いために、そこにダイオキシン類が含まれていても一部のダイオキシン類が固化することなく第1バグ集塵機を通過してしまい、従って第1バグ集塵機にてダイオキシン類を十分に捕集することができなかった場合でも、かかる直引系排気管路からの排ガスを建屋系排気管路の排ガスに合流させ、温度低下させることによって排ガス中のダイオキシン類を固化させることができ、第1バグ集塵機を通過したダイオキシン類を建屋系排気管路の第2バグ集塵機にて良好に捕集できるといった効果が得られる。
しかしながらこのように排ガス中に粉粒状の活性炭を吹き込んで排ガスと混合しただけであると、有害物質の除去に一定の効果を上げることができるものの、活性炭による吸着の効果を十分に高めることが難しい。
この場合においてダイオキシン類等有害物質の除去効率を上げるためには活性炭の吹込み量を多くする必要がある。
しかしながらこの場合活性炭の使用量が多くなって、活性炭に要する所要コストが増加してしまう。
一方、直引系排気管路の排ガスに対する冷却能力を増強して直引系排気管路の排ガスの温度を直接低下させるか、或いは建屋系排気管路を通じて吸引する排ガス量を多くすることによって、建屋系排気管路の排ガスに合流させた直引系排気管路の排ガスに対する冷却能力を高めることによっても、ダイオキシン類の捕集効果を高めることが可能である。
しかしながらこの場合においても設備増強に伴うコスト増は避けられない。
特許第3307302号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、排ガス中のダイオキシン類や重金属類等の有害物質に対する活性炭の吸着能力を高め得、排ガス脱臭も効果的に行い得て排ガスの浄化を高能力で行うことができ、またそのために特別なコスト増加をもたらすことのない排ガス処理方法を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、電気炉操業に際して発生する排ガスを、(イ)排ガスの流入口及び流出口を有するチャンバと、(ロ)該チャンバ内において該流入口側の空間と該流出口側の空間とを区画するバグフィルタとを有する複数の濾過ユニットのそれぞれを排気管路に並列接続して成るバグ集塵機に通して、該バグフィルタの濾過作用により該排ガス中のダストを捕集する排ガス処理方法であって、前記バグ集塵機より下流側の前記排気管路内の排ガスの一部を取り出して前記チャンバに導き、該チャンバ内を前記濾過作用時とは逆方向に通過させて逆洗を行わせる逆洗用管路と、該排ガスの流れを前記濾過作用時の順方向の流れと該逆洗作用時の逆方向の流れとに切り替える切替手段とを有する逆洗装置を設けるとともに、該バグ集塵機の下流部であって且つ前記逆洗用管路への排ガスの取出口より上流部において前記排気管路内に粉粒状の活性炭を吹き込む活性炭吹込装置を設け、吹き込んだ活性炭と排ガスとを混合して排ガスを浄化するとともに、前記逆洗時に該活性炭を前記バグフィルタの前記ダストの付着側とは反対側の表面に付着させて活性炭層を形成せしめ、前記濾過作用時において排ガスを該活性炭層を通過させて浄化を行うことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記電気炉の排ガスを直接吸引して排出する直引系排気管路に第1バグ集塵機を設けるとともに、該電気炉の上方の建屋フードから該電気炉の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路に第2バグ集塵機を設けて、該第1バグ集塵機を通過した直引系排気管路からの排ガスを該第2バグ集塵機の上流側で前記建屋系排気管路に合流させ、該直引系排気管路からの排ガスを該建屋系排気管路の排ガスへの合流により温度低下させるとともに、該直引系排気管路からの排ガス中に混合した前記活性炭を前記第2バグ集塵機にて捕集することを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明はバグフィルタを逆洗する逆洗装置を設け、バグ集塵機の下流部且つ逆洗用管路への排ガスの取出口より上流部で排気管路内に活性炭を吹き込んで排ガスと混合させ、活性炭の吸着作用で排ガスを浄化するとともに、逆洗時に吹き込んだ活性炭を逆洗時の逆向きの流れに基づいてバグフィルタのダストの付着側とは反対側の表面に付着させてバグフィルタに活性炭層を形成させ、濾過作用時にこの活性炭層に対し排ガスを通過させて排ガス浄化を行う。
即ち本発明では、排ガス中に吹き込んだ粉粒状の活性炭を単に排ガス管路内で排ガスと混合して排ガス浄化を行うだけでなく、逆洗時にバグフィルタのダスト付着側とは反対側の表面に活性炭層を積層形成して、排ガスがバグフィルタを通過する際に活性炭層を通過させて、活性炭層の吸着作用により排ガス浄化を行う。
従って本発明によれば、排ガス中に吹き出して排ガスと混合状態となった活性炭による浄化作用と、バグフィルタ表面に形成された活性炭層による浄化作用との両方との作用によって、排ガス中のダイオキシン類や重金属類等の有害物質を効率高く除去することができ、併せて排ガス脱臭を効率高く行うことができる。
かかる本発明によれば、活性炭の吸着能力を効果的に発揮させることができるため、活性炭の吹込み量を特に多くしなくても活性炭による浄化能力を高めることができ、活性炭の吹込量の増加に伴うコスト増をもたらさない。
本発明は、バグフィルタのダスト付着側とは反対側の面に活性炭層を形成する点を特徴としている。
かかる本発明によれば、濾過作用時においてダストが取り除かれた後の排ガスが活性炭層を通過することとなるため、活性炭層による浄化効率を高めることができる。
バグフィルタのダスト付着側と同じ側に活性炭層を形成した場合にはダストが活性炭の働きを阻害するが、本発明ではダスト付着側とは反対側の面に活性炭層が形成されるため、バグフィルタに付着したダストが活性炭の働きを阻害することがなく、また排ガスが活性炭層を通過する際には排ガス中からダストが既に取り除かれた状態にあって排ガス中のダストによる吸着阻害を受けることもないため、活性炭層が排ガス中の有害物質等に対して十分に吸着能力を発揮して、微量に含まれているダイオキシン類や重金属類等有害物質或いは臭気成分を良好に除去することができる。
しかも本発明ではバグフィルタの表面に活性炭層を形成するための特別の操作や工程を必要とせず、バグフィルタに対する逆洗時に自動的に活性炭層をバグフィルタ表面に付着形成することができる。
バグフィルタに付着したダストはそれ自身が濾材として働き、排ガスがバグフィルタを通過する際(順方向に通過する際)に排ガス中のダストを濾過する働きをなすが、バグフィルタへのダストの付着量は次第に多くなってくるため、定期的に逆洗をして過剰量をバグフィルタから除去することが必要となる。
本発明ではその際に同時に活性炭がバグフィルタのダスト側とは反対側の表面に自動的に付着させられて活性炭層を形成する。従って本発明によれば活性炭層形成のための特別の工程を特に必要としないのである。
本発明では、電気炉の排ガスを直接吸引して排出する直引系排気管路に第1バグ集塵機を、また電気炉の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路に第2バグ集塵機を設けて、第1バグ集塵機を通過した直引系排気管路からの排ガスを建屋系排気管路に合流させ、その際に直引系排気管路からの排ガスを合流により温度低下させるとともに、直引系排気管路の排ガス中に混合した活性炭を第2バグ集塵機にて捕集するようになすことができる(請求項2)。
直引系排気管路の排ガスは高温度であるため、本発明に従って第1バグ集塵機のバグフィルタ表面に活性炭層を形成しておかないと、排ガス中のダイオキシン類が一部固化しないまま第1バグ集塵機のバグフィルタを通過してしまう可能性がある。
しかるに本発明では第1バグ集塵機のバグフィルタに活性炭層を形成しておくため、排ガス中のダイオキシン類が固化する前の状態であっても活性炭層を通過する際にこれを良好に吸着除去することができる。
また活性炭層を形成しておかない場合、ダイオキシン類の前駆体がバグフィルタを通過してしまい、その後に前駆体が反応してダイオキシン類を再生成してしまう恐れがある。
しかるに本発明によればダイオキシン類の前駆体も第1バグ集塵機のバグフィルタを通過する際に、そこに形成された活性炭層にて吸着除去されるため、その後のダイオキシン類の再生成が防止される。
また仮に未固化の一部のダイオキシン類や前駆体が第1バグ集塵機を通過した場合であっても、その後において直引系排気管路内に活性炭が吹き込まれることによってそれらが排気管路を流通する過程で活性炭に吸着される。
更に直引系排気管路を流れて建屋系排気管路に合流した排ガスは、そこで温度低下するために未固化のダイオキシン類が固化して建屋系排気管路の第2バグ集塵機に活性炭とともに捕集される。
この第2バグ集塵機のバグフィルタに捕集された活性炭は、引き続いてこれを通過する排ガスに対する吸着作用も行い、排ガス浄化に寄与する。
即ち、排ガス中に混合させた活性炭は第2バグ集塵機でダストとともに捕集されてバグフィルタの同じ側(濾過面側)に濾過層を形成し、同部分においても活性炭による吸着作用が働いて、第2バグ集塵機を通過する排ガスを浄化作用する。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は電気炉としてのアーク炉で電極棒12が備えられている。
14は電気炉10の排ガスを直接吸引して排出する直引系吸引管路で、18は電気炉10の上方に設けられた建屋フードとしての天井フードであり、16はこの天井フード18から電気炉10の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路である。
直引系排気管路14には、電気炉10の側から順に燃焼塔20,冷却塔22,第1バグ集塵機24,後述する活性炭吹込み装置42から吹き込まれた活性炭と排ガスとを混合するための混合塔26及び送風機48と30とが設けられている。
一方、建屋系排気管路16には送風機34に続いて第2バグ集塵機36が設けられている。
直引系排気管路14の末端部には、排ガスを外部に排出するための排出管路32が設けられている。また直引系排気管路14と建屋系排気管路16とは合流管路38で結ばれており、直引系排気管路14からの排ガスが建屋系排気管路16の排ガスに合流されるようになっている。合流された排ガスは前記第2バグ集塵機36に導かれて集塵浄化される。
上記燃焼塔20は、アーク炉10からの排ガスのCO等の未燃分を燃焼分解させるものである。
これに続く冷却塔22は、冷却水を通水するラジエータを内蔵し、燃焼塔20からの排ガスの温度を後続工程の第1バグ集塵機24のバグフィルタ62の耐熱温度である250℃以下に冷却する。
冷却塔22から流出した排ガスは続いて第1バグ集塵機24に通されて、その第1バグ集塵機24に備えられたバグフィルタ62の濾過作用で排ガス中のダストが捕集され集塵される。
第1バグ集塵機24の下流側には、活性炭吹込装置42が設けられている。
この活性炭吹込装置42は、直引系排気管路14内に粉粒状の活性炭を吹き込むもので、活性炭を貯溜するホッパ44と送風機45とを備えている。
この活性炭吹込装置42では、送風機45からの送風によってホッパ44内に収容されている粉粒状の活性炭を吹込口46から直引系排気管路14内に吹き込んで排ガス中に混合させる。
26は吹き込まれた活性炭と排ガスとを混合する混合塔で、円筒形のハウジング25内に螺旋状の案内羽根28を有しており、吹き込まれた活性炭を排ガスとともに案内羽根28に沿って旋回移動させる過程で排ガスと活性炭とを強制的に混合させる。
尚この混合塔26には、上記と同様の活性炭吹込装置42が付設されている。
この混合塔26に付設された活性炭吹込装置42は、直引系排気管路14に直接接続された活性炭吹込装置42と異なって、ホッパ44内部に貯溜した粉粒状の活性炭を直接混合塔26のハウジング25内に吹き込み、これを混合塔26内で排ガスと混合させる。
一方建屋系排気管路16上に設けられた第2バグ集塵機36は、建屋系排気管路16を通じて排出される排ガス、更には直引系排気管路14から建屋系排気管路16に合流された排ガスを第2バグフィルタ62に通して、そこで排ガス中に含まれているダスト及び排ガス中に混合された活性炭を濾過して排ガスから除去する。この第2バグ集塵機36のバグフィルタ62を通過した排ガスは大気中に放出される。
ここで第2バグ集塵機36は、チャンバ54内にバグフィルタ62を設けて成る濾過ユニット52を複数連備えており、排ガスを各チャンバ54の流入口から流入させてバグフィルタ62に通し、チャンバ54の流出口からこれを流出させる。
尚、40は各チャンバ54の底部からのダストを搬出するコンベヤである。
図2に直引系排気管路14上に設けられた第1バグ集塵機24とその周辺部の構成が具体的に示してある。
図示のようにこの第1バグ集塵機24は、排ガスの流入口56及び流出口58を備えたチャンバ54と、その内部に吊設されてチャンバ内を流入口56側の空間と流出口58側の空間とに区画するバグフィルタ62とを有する濾過ユニット52を複数連(図示では2連)有しており、それら濾過ユニット52のそれぞれが直引系排気管路14に並列接続されている。
ここでバグフィルタ62は濾布を袋状に縫製して成るもので、その内部を流入口56に連通させる状態でチャンバ54内に配設されている。
図2において、14aは直引系排気管路14における排ガスのチャンバ54への流入側管路を、また14bはチャンバ54からの流出側管路を表しており、それぞれチャンバ54における流入口56,流出口58に接続されている。
尚各チャンバ54の流入口56は、連絡管路70にて互いに連絡されている。
更に各チャンバ52の底部には、バグフィルタ62から払い落とされたダストを排出する排出口60が設けられている。
これら排出口60から排出されたダストは、図1のコンベヤ40にて搬出除去される。
この第1バグ集塵機24においては、直引系排気管路14における流入側管路14aからの排ガスが、流入口56から各濾過ユニット52のチャンバ54内に流入し、そしてチャンバ54内に配設してあるバグフィルタ62及びチャンバ内部を通過して流出口58から流出し、流出側管路14bを通じて下流側へと流通する。
そして排ガスがバグフィルタ62を通過することによって、排ガス中のダストが各バグフィルタ62の内面に付着して堆積し、バグフィルタ62の内面に図2(B)に示しているようにダスト72の層を形成する。
このダスト72の層は濾材として働き、排ガス中のダストをバグフィルタとともに濾過作用にて排ガスから除去する。
尚図2(B)において、矢印はバグフィルタ62による濾過作用時の順方向の流れの向きを表している。
この第1バグ集塵機24において、各チャンバ54の流出口58は二股に分岐しており、そして一方の分岐口に上記の流出側管路14bが接続されている。
また今一方の分岐口に、第1バグ集塵機24の下流部において直引系排気管路14から分岐して延び出した逆洗用管路68、詳しくは逆洗用管路68におけるチャンバ54への流入側管路68aが接続されている。
そしてその分岐部には、各チャンバ54の流出口58を流出側管路14bと逆洗用管路68における流入側管路68aとの一方に連通させ、他方との連通を遮断するダンパ76が設けられている。
本実施形態においてこれらダンパ76は、排ガスの流れをチャンバ54から流出側管路14bへの流れと、逆洗用管路68の流入側管路68aからチャンバ54への流れとに切り替える切替手段、即ち排ガスの流れを濾過作用時の順方向の流れと、逆洗時の逆方向の流れとに切り替える切替手段を成している。
逆洗用管路68は、第1バグ集塵機24より下流側の直引系排気管路14内の排ガスの一部を取り出して各チャンバ54に導き、各チャンバ54内を上記の濾過作用時とは逆方向に通過させて、バグフィルタ62の内面に付着堆積したダストを払い落とし逆洗するためのもので、この逆洗用管路68を通じてチャンバ54内に吹き込まれた排ガスは、濾過作用時とは逆にバグフィルタ52を外面側から内面側に通過してダスト72をバグフィルタ62の内面から払い落とす。
このときバグフィルタ62を外面側から内面側に通過した排ガスは、濾過作用時とは逆に排ガスの流入口56からチャンバ54外に流出し、連絡管路70を通じて他のチャンバ54の内部にその流入口56から流入し、順方向の流れとなって流出側管路14bへと流出する。
即ちこの連絡管路70もまた逆洗用管路68の一部を成し、流入側管路14aの一部と逆洗用管路68の一部とを兼用している。
この逆洗時においては、(C)に示しているようにチャンバ54内に流入した排ガスは(C)の矢印で示しているようにバグフィルタ62を外面から内面側へと通過する。
(C)において矢印はその逆洗時の、濾過作用時とは逆方向の流れの向きを表している。
この実施形態では逆洗用管路68、詳しくはチャンバ54への流入側管路68aと流出側管路としての連絡管路70及び切替手段としてのダンパ76にて逆洗装置66が構成されている。
図2に示しているように、第1バグ集塵機24の下流部であって逆洗用管路68への排ガスの取出口78より上流部において、直引系排気管路14内に粉粒状の活性炭を吹き込む活性炭吹込装置43が設けられている。
この活性炭吹込装置43においても、ホッパ44と送風機45とを有しており、ホッパ44内に貯溜した粉粒状の活性炭を送風機45の送風作用により、吹込口46から直引系排気管路14内の取出口78の上流部に吹き出し、排ガス中に混合させる。
この実施形態では、活性炭吹込装置43から直引系排気管路14内に吹き込まれた活性炭は、直引系排気管路14内を排ガスの流れとともに下流側に搬送されて、排ガス中の有害物質や臭気成分を吸着作用により除去するが、複数連に設置された各濾過ユニット52の何れかのチャンバ54のバグフィルタ62に対する逆洗が行われる際に、逆洗用管路68を通じて流出口58からチャンバ54内に流入し、バグフィルタ62の外面に付着して、図2(C)に示しているようにバグフィルタ62のダスト72付着側とは反対側の外面に活性炭層74を形成する。
本実施形態では、通常は第1バグ集塵機24における複数の濾過ユニット52のそれぞれにおいて、流入口56から流出口58側に排ガスを流通させ、バグフィルタ62の濾過作用により排ガス中のダストを集塵する。
そしてバグフィルタ62内面へのダスト72の付着量が過剰となったところで、複数ある(この実施形態では2個)濾過ユニット52の何れかについて逆洗を行い(他の濾過ユニット52については通常通りの濾過作用を行わせる)余剰のダストをバグフィルタ62から除去する。
以上のような本実施形態では、直引系排気管路14の排ガス中に吹き込んだ粉粒状の活性炭を、単に直引系排気管路14内で排ガスと混合して排ガス浄化を行うだけでなく、逆洗時にバグフィルタ62のダスト72付着側とは反対側の外面に活性炭層74を積層形成して、排ガスがバグフィルタ62を通過する際に活性炭層74を通過させ、活性炭層74の吸着作用により排ガス浄化を行う。
従ってこの実施形態によれば、排ガス中に吹き出して排ガスと混合状態となした活性炭による浄化作用と、バグフィルタ62外面に形成した活性炭層74による浄化作用との両方の作用によって、排ガス中のダイオキシン類や重金属類等の有害物質を効率高く除去することができ、また併せて排ガス脱臭を効率高く行うことができる。
このような本実施形態によれば、活性炭の吸着能力を効果的に発揮させることができるため、活性炭の吹込み量を特に多くしなくても活性炭による浄化能力を高めることができ、活性炭の吹込み量の増加に伴うコスト増を回避することができる。
また本実施形態では、バグフィルタ62のダスト付着側と反対側の面に活性炭層74を形成するものであることから、濾過作用時においてダスト72が取り除かれた後の排ガスが活性炭層74を通過することとなり、活性炭層74による浄化効率を高めることができる。
しかも本実施形態では、バグフィルタ62の表面に活性炭層74を形成するための特別の操作や工程を必要とせず、バグフィルタ62に対する逆洗時に自動的に活性炭層74をバグフィルタ62外面に付着形成することができる。
また本実施形態では、アーク炉10の排ガスを直接吸引して排出する直引系排気管路14に第1バグ集塵機24を、また電気炉の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路16に第2バグ集塵機36を設けて、第1バグ集塵機24を通過した直引系排気管路14からの排ガスを建屋系排気管路16に合流させ、その際に直引系排気管路14からの排ガスを合流により温度低下(例えば60℃程度まで温度低下)させるとともに、直引系排気管路14の排ガス中に混合した活性炭を、第2バグ集塵機36にて捕集するようになしており、このため高温度の直引系排気管路14の排ガス中のダイオキシン類が一部固化しないままであっても、活性炭層74を通過する際に、これを良好に排ガスから吸着除去することができる。
更にダイオキシン類の前駆体もまた、排ガスが活性炭層74を通過する際にこれを吸着除去することができ、前駆体が第1バグ集塵機24を通過して、その後にダイオキシン類を再生成することを良好に防止することができる。
また仮に未固化の一部のダイオキシン類や前駆体が第1バグ集塵機24を通過した場合であっても、その後において直引系排気管路14内に活性炭が吹き込まれることによって、それらが直引系排気管路14を流通する過程で活性炭に吸着させることができる。
更に直引系排気管路14を流れて建屋系排気管路16に合流した排ガスは、そこで温度低下するために未固化のダイオキシン類が固化して建屋系排気管路16の第2バグ集塵機36に活性炭とともに捕集される。
この第2バグ集塵機36のバグフィルタ62に捕集された活性炭は、引き続いてこれを通過する排ガスに対する吸着作用も行い、排ガス浄化に寄与する。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明では取出口78より下流側に設けた活性炭吹込装置42を場合によって省略したり、あるいは更に追加することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の排ガスの処理方法を実施する装置の全体構成を示した図である。 図1における第1バグ集塵機を逆洗装置及びそれらの作用とともに示した図である。
符号の説明
10 電気炉(アーク炉)
18 天井フード(建屋フード)
14 直引系排気管路
16 建屋系排気管路
24 第1バグ集塵機
36 第2バグ集塵機
42、43 活性炭吹込装置
52 濾過ユニット
54 チャンバ
56 流入口
58 流出口
62 バグフィルタ
66 逆洗装置
68 逆洗用管路
74 活性炭層
76 ダンパ(切替手段)
78 取出口

Claims (2)

  1. 電気炉操業に際して発生する排ガスを、(イ)排ガスの流入口及び流出口を有するチャンバと、(ロ)該チャンバ内において該流入口側の空間と該流出口側の空間とを区画するバグフィルタとを有する複数の濾過ユニットのそれぞれを排気管路に並列接続して成るバグ集塵機に通して、該バグフィルタの濾過作用により該排ガス中のダストを捕集する排ガス処理方法であって、
    前記バグ集塵機より下流側の前記排気管路内の排ガスの一部を取り出して前記チャンバに導き、該チャンバ内を前記濾過作用時とは逆方向に通過させて逆洗を行わせる逆洗用管路と、該排ガスの流れを前記濾過作用時の順方向の流れと該逆洗作用時の逆方向の流れとに切り替える切替手段とを有する逆洗装置を設けるとともに、該バグ集塵機の下流部であって且つ前記逆洗用管路への排ガスの取出口より上流部において前記排気管路内に粉粒状の活性炭を吹き込む活性炭吹込装置を設け、吹き込んだ活性炭と排ガスとを混合して排ガスを浄化するとともに、前記逆洗時に該活性炭を前記バグフィルタの前記ダストの付着側とは反対側の表面に付着させて活性炭層を形成せしめ、前記濾過作用時において排ガスを該活性炭層を通過させて浄化を行うことを特徴とする排ガスの処理方法。
  2. 請求項1において、前記電気炉の排ガスを直接吸引して排出する直引系排気管路に第1バグ集塵機を設けるとともに、該電気炉の上方の建屋フードから該電気炉の上方空間の排ガスを吸引して排出する建屋系排気管路に第2バグ集塵機を設けて、該第1バグ集塵機を通過した直引系排気管路からの排ガスを該第2バグ集塵機の上流側で前記建屋系排気管路に合流させ、該直引系排気管路からの排ガスを該建屋系排気管路の排ガスへの合流により温度低下させるとともに、該直引系排気管路からの排ガス中に混合した前記活性炭を前記第2バグ集塵機にて捕集することを特徴とする排ガス処理方法。
JP2005346155A 2005-11-30 2005-11-30 排ガス処理方法 Expired - Fee Related JP4581983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005346155A JP4581983B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 排ガス処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005346155A JP4581983B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 排ガス処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007144373A JP2007144373A (ja) 2007-06-14
JP4581983B2 true JP4581983B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=38206412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005346155A Expired - Fee Related JP4581983B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 排ガス処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4581983B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207701A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Taiyo Nippon Sanso Corp 集塵装置におけるフィルタの洗浄方法
JP5947664B2 (ja) * 2012-08-10 2016-07-06 アマノ株式会社 風量制御システムおよび排ガス処理システム
CN104107596A (zh) * 2014-07-29 2014-10-22 广西南宁中嘉环保阀门制造有限公司 一种布袋除尘器
KR102128068B1 (ko) * 2018-10-26 2020-06-29 (주)명성씨.엠.아이 배기가스 내의 유해성분 저감을 위한 공기정화 시스템

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05245319A (ja) * 1992-03-06 1993-09-24 Abb Gadelius Kk バグフィルタのダスト放出防止方法および装置
JPH11151428A (ja) * 1997-11-18 1999-06-08 Daido Steel Co Ltd 電気炉の排ガス処理方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05245319A (ja) * 1992-03-06 1993-09-24 Abb Gadelius Kk バグフィルタのダスト放出防止方法および装置
JPH11151428A (ja) * 1997-11-18 1999-06-08 Daido Steel Co Ltd 電気炉の排ガス処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007144373A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4581983B2 (ja) 排ガス処理方法
KR100727797B1 (ko) 축열식 입자-이동층 장치
CN107670415A (zh) 一种含粉尘废气的综合处理装置
CN109264717A (zh) 活性炭、焦的清洁生产工艺及系统
JP2006307802A (ja) 排ガス浄化装置
CN101113828A (zh) 空气净化器
US11035269B2 (en) Air cleaner for vehicle
JP6114438B1 (ja) 排ガス処理装置
JP6869744B2 (ja) コンバイン
JP2019062777A (ja) コンバイン
KR101103249B1 (ko) 하이브리드 필터 시스템
JP4982704B2 (ja) 気体浄化装置
JP2006212565A (ja) 塗装ブース装置
JP2000300924A (ja) バグフィルタ
JP2908252B2 (ja) 排ガス浄化排出装置
JP2002204916A (ja) 排ガス浄化用フィルタ及び排ガス浄化装置
JP4890789B2 (ja) コークス炉の排ガス処理方法と処理設備及びコークスの製造方法
JP2017221916A (ja) 排ガス処理設備および触媒担持ろ布の交換時期判定方法並びに触媒プレコートろ布の再生方法
KR940000469Y1 (ko) 배기가스 살수장치
JP7025167B2 (ja) コンバイン
CN116890611A (zh) 一种矿用车辆驾驶室的空气净化系统
JP3307302B2 (ja) 電気炉の排ガス処理方法
JPH09184417A (ja) ディーゼル機関用煤塵除去装置
JP3137675B2 (ja) 排ガス処理方法及び装置
CN113289421A (zh) 一种废气过滤处理环保型装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees