JP4581570B2 - 板材加工機用曲げ順決定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、プレスブレーキ等の板材加工機の板金CAM等において、板材を各方向に曲げる場合の適切な曲げ順を決定する板材加工機用曲げ順決定装置に関する。
プレスブレーキ等の板材加工機において、板材を箱形等に折り曲げる場合、各曲げ部の曲げ手順が適切でないと、先に折り曲げられた曲げ片に曲げ形が干渉したり、精度上重要な部分の精度が確保できないことがある。そのため、適切な曲げ順を選択することが必要であり、従来は作業者の経験により曲げ順を決定している。
曲げ順を自動決定するには、全ての曲げ順を生成し、その曲げ順で曲げる場合の評価を行えば、理論的には可能である。
しかし、曲げ加工における曲げ順は、N箇所の曲げ部のあるワークに対して、N!個のパターンだけ存在する。これは、Nが大きくなるにつれ、膨大な数となる。すなわち、
4!= 24
8!= 40,320
12!=479,001,600
である。
このような膨大なパターンの全てに対して、曲げ順の評価を行うアルゴリズムでは、演算効率が悪く、現在のコンピュータでは、実用化ができない。
そのため、曲げ順を自動決定する曲げ順決定装置は、実用化されるに至っていない。
曲げ順を自動選択する装置の提案例としては、n箇所の曲げ加工の全ての順列n!・nよりも格段に少なくなる方法として、干渉の最も少なくなる曲げ角を最終工程で折り曲げるべき曲げ角として選択し、順次前段の曲げ角を選択する方法が提案されている(特許文献1)。
特開平5−169143号公報
従来は、上記のように作業者の経験に頼って曲げ順を決定しているが、箱形等に折り曲げる場合、直交する2方向の曲げを行うことになるため、適切な曲げ順の作成が難しい。そのため、曲げ順の作成に時間と労力がかかり、また加工の効率の悪い曲げ順となることがある。
特許文献1に示される曲げ順の選択方法は、一方向の曲げの場合であり、箱形に曲げる場合のような複数方向の曲げを伴う場合には、適用することができない。
この発明の目的は、複数方向の曲げ加工を伴う場合に、適切な曲げ順を短時間で決定することのできる板材加工機用曲げ順決定装置を提供することである。
この発明の他の目的は、板材加工機がプレスブレーキの場合に適用可能なものとすることである。
この発明のさらに他の目的は、曲げ順の自動決定を可能とし、かつ最終的にはオペレータによって選択できるものとすることである。
この発明の板材加工機用曲げ順決定装置(10)は、板材加工機(20)で平板状の板材(W)を複数方向に折り曲げる場合の曲げ順(S)を決定する装置であって、板材Wの3次元曲げモデルM3Dを方向毎に断面した複数の2次元曲げモデル(MX),(MY)を生成する方向別モデル分割手段(11)を設ける。各方向の2次元曲げモデル(MX),(MY)毎にその2次元曲げモデル(MX),(MY)を直線状態から折り曲げて生成する全ての曲げ順を探索する単方向曲げ順探索手段(12)を設ける。この単方向曲げ順探索手段(12)で探索された曲げ順(A1,A2,…,),(B1,B2,…)を実行した各曲げ段階の2次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により曲げ順を複数または一つ選択する単方向曲げ順評価手段(13)を設ける。この単方向曲げ順評価手段(13)で選択された各方向の曲げ順(A1,A2,…,),(B1,B2,…)を組み合わせて前記3次元曲げモデル(M3D)を生成する曲げ順を探索する曲げ順混ぜ合わせ探索手段(14)を設ける。この曲げ順混ぜ合わせ探索手段(14)で探索された曲げ順を実行した各曲げ段階の3次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により最終曲げ順(S)を設定する3次元曲げ順評価手段(15)を備えるものである。
前記板材加工機(20)は、例えばプレスブレーキであるが、その他の曲げ加工が可能な板材加工機であっても良い。
この構成の曲げ順決定装置(10)によると、方向別モデル分割手段(11)により、板材(W)の3次元曲げモデル(M3D)を方向毎に断面した複数の2次元曲げモデル(MX),(MY)に分割し、その各方向の2次元曲げモデル(MX),(MY)について単方向曲げ順探索手段(12)により全ての曲げ順(A1,A2,…,),(B1,B2,…)を探索し、単方向曲げ順評価手段(13)が曲げ順の評価を行うことになる。すなわち、板材(W)の曲げ加工を、同方向の曲げ加工部でグループ分けし、そのグループ内で曲げ順を生成する。
このように、板材(W)の曲げを同方向毎に分類することで、グループ内の曲げ順の評価を2次元曲げモデルで行うことができる。そのため、曲げモデルの生成処理が、3次元モデルの場合に比べて飛躍的に短時間で行え、またその評価も容易となる。
この簡易でかつ迅速に行える評価で選択された曲げ順(A1,A2,…,),(B1,B2,…)のみを用いて、3次元曲げモデル(M3D)の曲げ順を、曲げ順混ぜ合わせ探索手段(14)で探索する。この探索された曲げ順(S1,S2,…)が、3次元曲げ順評価手段(15)により評価される。
3次元曲げモデル(M3D)の曲げ順の評価については、各曲げ段階の3次元曲げモデルを生成して行うことになるが、各方向の2次元曲げモデルの評価の段階で不適切な曲げ順は既に省いており、2次元曲げモデルでは適切と評価された曲げ順のみで3次元曲げモデルの曲げ順の探索が行われることになる。そのため、モデルの生成に時間のかかる3次元曲げモデルについては、その評価するモデルの作成数を大幅に減らすことができ、情報処理機器の演算回数の削減により、短時間で全ての3次元モデルの生成および評価が行える。
なお、全ての3次元モデルの生成,評価では時間がかかる場合には、評価個数や処理時間等を適宜設定しておいて、その範囲内でのみ評価しても、2次元曲げモデルの段階で既に評価しているため、ある程度は優れた曲げ順が得られることになる。
この発明において、前記単方向曲げ順評価手段(13)は、前記設定基準により曲げ順を選択するものであり、前記3次元曲げ順評価手段(15)は、前記各曲げ段階の3次元曲げモデルを画面表示装置(16)に表示させてオペレータの入力により最終曲げ順(S)を設定する機能を有するものとしても良い。
2次元曲げモデルについての評価は、処理が簡単であり、また評価対象となる曲げ順の組合せ数が多いため、単方向曲げ順評価手段(13)によって、設定基準に従い、自動評価を行うことが、効率的にも、またオペレータの負担の面からも好ましい。
各曲げ段階の3次元曲げモデルの評価についても、全て自動化しても良いが、画面表示装置(16)に表示させてオペレータの入力により最終曲げ順(S)を設定する機能を持たせることにより、オペレータによる確認が行え、また各種の都合、例えば板材加工機の持つ曲げ工具の種類等により、必ずしも自動選択が最適とならない場合等に応じて、選択の自由度を持たせることができる。この場合に、各曲げ段階の3次元曲げモデルが画面表示装置(16)に表示されるため、オペレータによる評価が容易に行える。
この発明の板材加工機用曲げ順決定装置は、板材加工機で平板状の板材を複数方向に折り曲げる場合の曲げ順を決定する装置であって、板材の3次元曲げモデルを方向毎に断面した複数の2次元曲げモデルを生成する方向別モデル分割手段と、各方向の2次元曲げモデル毎にその2次元曲げモデルを直線状態から折り曲げて生成する全ての曲げ順を探索する単方向曲げ順探索手段と、この単方向曲げ順探索手段で探索された曲げ順を実行した各曲げ段階の2次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により曲げ順を複数または一つ選択する単方向曲げ順評価手段と、この単方向曲げ順評価手段で選択された各方向の曲げ順を組み合わせて前記3次元曲げモデルを生成する曲げ順を探索する曲げ順混ぜ合わせ探索手段と、この曲げ順混ぜ合わせ探索手段で探索された曲げ順を実行した各曲げ段階の3次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により最終曲げ順を設定する3次元曲げ順評価手段とを備えたものであるため、複数方向の曲げ加工を伴う場合に、適切な曲げ順を短時間で決定することができる。
特に、この発明は、板材加工機がプレスブレーキの場合に効果的となる。
前記単方向曲げ順評価手段が、前記設定基準により曲げ順を選択するものであり、前記3次元曲げ順評価手段を、前記各曲げ段階の3次元曲げモデルを画面表示装置に表示させてオペレータの入力により最終曲げ順を設定する機能を有するものとした場合は、曲げ順の自動決定を可能とし、かつ最終的にはオペレータによって選択することができて、曲げ順決定の自由度を高めることができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この板材加工機用曲げ順決定装置10は板材加工機20で平板状の板材Wを複数方向に折り曲げる場合の曲げ順を決定する装置である。板材加工機20は、例えばプレスブレーキであり、その一例を図11,図12と共に説明する。
このプレスブレーキからなる板材加工機20は、ベッド1上にダイ2が取付けられ、ラム3の下端にパンチ4が取付けられている。ラム3は両側部でガイド5によりベッド1に昇降自在に設置され、ラム昇降駆動装置6により昇降駆動される。ダイ2およびパンチ4は、各々型幅方向に複数の分割型2a,4aに分割されていて、分割型2a,4aの配列個数の選択により、型幅変更が可能とされている。この型幅変更は、分割型2a,4aを、加工に使用する使用位置(図示された位置)と退避位置との間に、分割型選択機構(図示せず)で移動させることにより行われる。
ベッド1にはダイ2の前後に板材支持台7およびゲージ8が設置されている。折り曲げるべき板材Wは、板材支持台7に載せられてゲージ8に当たるまで、ダイ2の上に挿入され、ラム3によるパンチ4の下降により、雌型のダイ2と雄型のパンチ4とで挟まれて、板材WがV字状等に折り曲げられる。ダイ2は、板材Wの曲げ形状に応じて複数種類のものが前後に設置され、ダイ選択機構(図示せず)によって所望のダイ2を使用位置に移動させるようにされている。パンチ4も、ダイ2の種類に対応する複数種類のものが、パンチ選択機構(図示せず)によってラム3に切換設置できるようにされている。
図1において、曲げ順決定装置10は、次の方向別モデル分割手段11、単方向曲げ順探索手段12、単方向曲げ順評価手段13、曲げ順混ぜ合わせ探索手段14、および3次元曲げ順評価手段15を備える。
方向別モデル分割手段11は、板材の3次元曲げモデルM3Dを、直交するX軸方向およびY軸方向に沿う方向毎に断面した複数の2次元曲げモデルMX,MYを生成する手段である。3次元曲げモデルM3Dは、線データの集まりとなる図形データ等からなる。入力される3次元曲げモデルM3Dは、その展開図のモデルMPと曲げ情報とからなるものであっても良い。また、方向別モデル分割手段11で生成する2次元曲げモデルMX,MYは、モデル化が可能なデータであっても良い。
単方向曲げ順探索手段13は、各方向の2次元曲げモデルMX,MY毎に、その2次元曲げモデルMX,MYを直線状態から折り曲げて生成する全ての曲げ順A1(A1:a0−>a1,−>a3−>a2),A2,…,B1,B2…を探索し、その曲げ順データDX,DYを出力する手段である。
単方向曲げ順評価手段13は、各曲げ順A1,A2,…B1,B2…を実行した各曲げ段階の2次元曲げモデルM2D(図5,図8)を生成し、設定基準またはオペレータの入力により、前記曲げ順A1,A2,…B1,B2…の中から、曲げ順を複数または一つ選択する手段である。選択後の曲げ順データをDX2,DY2で示す。選択は、希望の曲げ順A1,A2,…B1,B2…をリストアップすることなどで行う。
設定基準は、例えば後に説明するように、重要寸法が確保できる曲げ順であることや、パンチ4と干渉しないこと等である。
オペレータの入力による場合は、単方向曲げ順評価手段13は、液晶表示装置等の画面表示装置16に各曲げ段階の2次元曲げモデルM2D(図5,図8)を表示させ、キーボード,マウス等の入力手段18により曲げ順の選択の入力を行うようにする。上記画面中には曲げ加工の工具であるパンチ4やダイ2を2次元曲げモデルM2Dと共に表示することが好ましい。
単方向曲げ順評価手段13において、曲げ順A1,A2,…B1,B2…の選択は、前記曲げ順データDX,DYの中から不適切な曲げ順を除外することで行うものとしても良い。
曲げ順混ぜ合わせ探索手段15は、単方向曲げ順評価手段15で選択された各方向の曲げ順A1,A2,…B1,B2…を組み合わせて前記3次元曲げモデルM3Dを生成する曲げ順S(S1,S2,…)を探索し、その曲げ順データD3を出力する手段である。この場合の曲げ順S(S1,S2,…)は、上記曲げ順データDX2,DY2として選択されたX方向の曲げ順A1,A2,…と、Y方向の曲げ順B1,B2…の組合せの数だけ探索される。
3次元曲げ順評価手段15は、曲げ順混ぜ合わせ探索手段14で探索された曲げ順S(S1,S2,…)を実行した各曲げ段階の3次元曲げモデルM3D′(図10)を生成し、設定基準またはオペレータの入力により最終曲げ順を設定する手段である。
3次元曲げ順評価手段15は、前記各曲げ段階の3次元曲げモデルM3D′を画面表示装置16に表示させる画面出力手段17を有し、入力手段18からのオペレータの入力により最終曲げ順を設定する機能を有するものとしてある。
また、3次元曲げ順評価手段15は、探索された全ての曲げ順S(S1,S2,…)の中から、設定基準により曲げ順S(S1,S2,…)の候補を選択する機能を有し、前記画面出力手段17は、その候補の曲げ順S(S1,S2,…)を順次、または選択入力に従って画面表示装置16に出力するものとしてある。上記設定基準は、評価点を与え、その評価点に応じて選択する基準であっても良い。
この曲げ順決定装置10による曲げ順自動生成方法の流れを、図2と共に説明する。同図(A)のように、箱形に曲げる3次元曲げモデルM3Dを考える。展開図MPを併記するように、この3次元曲げモデルM3Dは、X軸方向に沿う断面の4箇所の曲げ部a0〜a3と、Y軸方向に沿う断面の4か所の曲げ部b0〜b3を有するものである。
この3次元曲げモデルM3Dを、X軸方向およびY軸方向に沿う断面の2つの2次元曲げモデルMX,MYに分割する(図2(B))。
これら2次元曲げモデルMX,MYを直線状態から折り曲げて生成する全ての曲げ順A1,A2,…、B1,B2,…を探索する。この場合、曲げ順A1,A2,…、B1,B2,…の数は、X軸方向およびY軸方向の曲げ箇所がそれぞれ4箇所であるから、2次元曲げモデルMX、および2次元曲げモデルMYについて、それぞれ「4!」となる。
このように探索された各2次元曲げモデルMX,MYの各「4!」の曲げ順A1,A2,…、B1,B2,…の中から、設定基準に適合した曲げ順を選択する。その選択されたX,Y各方向の曲げ順A1,A2,…、B1,B2,…を組み合わせた曲げ順を探索する(図2(D))。
この組合せの数の曲げ順は、前記の選択を行わずに全て残したとすると、曲げ部が8箇所であるから、「 84 」となる。しかし、前記のように各方向の曲げ順が絞られているため、2方向の組合せ曲げ順の個数は、「 84 」よりも大幅に少ない数となる。
このように探索された2方向の組合せ曲げ順S(S1,S2,…)の中から、設定基準に従い、またはオペレータの入力により、希望の一つの曲げ順Sを選択し、その曲げ順に決定する。
なお、2方向の組合せ曲げ順S(S1,S2,…)は、各方向の曲げ順についての選択を行わずに全てを用いたとすると、4!×4!× 84 =8!であり、3次元モデルM3Dをそのまま断面毎のモデルに分解せずに探索した場合の曲げ順数8!と同じである。
曲げ部の個数を一般化して示すと、n曲げの製品についての曲げ順は、n!だけ存在する。この実施形態は、これを、
n!=nA!×nB!×nCn
(AはX方向の曲げ部の個数、BはY方向の曲げ部の個数)
と分解し、各項についての数を減らしてやることで、効率良く、品質の良い曲げ順をリストアップすることになる。
また、各方向毎の評価は2次元モデルで行えるため、モデルの生成が短時間で行え、これによっても大幅に演算時間が短縮される。
図1の単方向曲げ順評価手段13における設定基準は、例えば、重要寸法確保の基準と干渉回避の基準を含む。
図3〜図5と共に、2次元曲げモデルについての重要基準確保の基準につき説明する。 図3(A)に曲げ加工済み状態の斜視図を、同図(B)に展開図をそれぞれ示すワークWにつき考える。図3の符号a〜dは、各曲げ部をそれぞれ示す。このワークWにつき、図4のように、底幅WB、および高さWHが重要寸法であって、それぞれ600mm,300mmの寸法が規定されているとする。
この場合に、図5(A)または(B)に示すように、曲げ部b(または曲げ部c)を最後に加工すると、高さWHと底幅WBのどちらかの重要寸法が出ない。図5(A)の曲げ順では、高さWHについて300mmの寸法は出るが、底幅WBについて600mmの寸法はでない。また同図(B)に示す曲げ順では、底幅WBについて600mmの寸法は出るが、高さWHについて300mmの寸法は出ない。
曲げ部aまたは曲げ部dを最後に加工する曲げ順にすれば、底幅WBと高さWHとの両方の重要寸法が出る。
このように、製品形状とその何処が重要寸法であるかによって定まる曲げ順の条件、例えば図3〜図5の例では、曲げ部aまたは曲げ部dを最後に加工するという条件を、設定基準の一つ(重要寸法にかかる設定基準)として図1の単方向曲げ順評価手段13に定めておく。
図6〜図8と共に、2次元曲げモデルの干渉回避の基準につき説明する。図6(A),(B)に斜視図および展開図で示すワークWにおける曲げ順は、4!通り存在する。この場合に、図7(A),(B)のように先に曲げ部fと曲げ部gとを加工してしまうと、図8(B)に示すように、曲げ部h等を加工するときに、パンチ4が干渉し、加工が無理となる。
したがって、全曲げ順4!=24通り中、次に示す、曲げ部f,gを先に加工する曲げ順、つまり
・f→g→e→h
・f→g→h→e
・g→f→e→h
・g→f→h→e
については、3次元モデルの評価へもって行く必要はない。
そこで、これらの曲げ順は、選択しないものとして、図1の単方向曲げ順評価手段13に、設定基準の一つとして定めておく。
図9,図10と共に、図1の3次元曲げ方向評価手段15における干渉回避の設定基準につき説明する。
図9(A),(B)に斜視図および展開図で示すワークWの場合、
横(X軸)方向に並ぶ曲げ部a,b,c,dに対しての曲げ順が、
b→a→c→d
立(Y軸)方向に並ぶ曲げ部e,f,g,hに対しての曲げ順が、
e→f→h→g
というように与えられているときは、この2方向の曲げ順の組合せは、
84 」通り存在する。しかし曲げ部bの加工の前にe,fの加工を行ってしまうと、図10のように加工済分にパンチ4が干渉し、加工し難い。ただし加工は可能である。
したがって、曲げ部bの前に曲げ部e→曲げ部fの加工を行う曲げ順は良い曲げ順とはならない。そこで、この曲げ部bの前に曲げ部e→曲げ部fの加工を行う曲げ順は、評価点を低いものとする。
この発明の一実施形態にかかる板材加工機用曲げ順決定装置の概念構成を示すブロック図である。 その曲げ順自動生成の全体の流れを示す説明図である。 2次元曲げモデルの斜視図およびその展開図である。 同曲げモデルに要求される重要寸法の説明図である。 2次元曲げモデルの曲げ順実行過程の説明図である。 2次元曲げモデルの他の例の斜視図およびその展開図である。 同曲げモデルの断面の曲げ箇所およびその曲げ順実行過程の説明図である。 2次元曲げモデルの曲げ順実行過程における他の過程説明図である。 3次元曲げモデルの斜視図とその展開図である。 3次元曲げモデルの曲げ順実行過程の斜視図である。 板材加工機の一例であるプレスブレーキの正面図である。 同プレスブレーキの側面図である。
符号の説明
4…パンチ
8…ゲージ
10…板材加工機用曲げ順決定装置
11…方向別モデル分割手段
12…単方向曲げ順探索手段
13…単方向曲げ順評価手段
14…曲げ順混ぜ合わせ探索手段
15…3次元曲げ順評価手段
16…画面表示装置
17…画面出力手段
18…入力手段
20…板材加工機
a0〜a3…曲げ部
b0〜b3…曲げ部
a〜d…曲げ部
A1,A2,…,B1,B2…曲げ順
DX,DY…曲げ順データ
DX2,DY2…選択後の曲げ順データを
M3D…3次元曲げモデル
M3D′…各曲げ段階の3次元曲げモデル
M2D…各曲げ段階の2次元曲げモデル
MP…展開図
MX,MY…2次元曲げモデル
S,S1,S2,…曲げ順
W…板材

Claims (3)

  1. 板材加工機で平板状の板材を複数方向に折り曲げる場合の曲げ順を決定する装置であって、板材の3次元曲げモデルを方向毎に断面した複数の2次元曲げモデルを生成する方向別モデル分割手段と、各方向の2次元曲げモデル毎にその2次元曲げモデルを直線状態から折り曲げて生成する全ての曲げ順を探索する単方向曲げ順探索手段と、この単方向曲げ順探索手段で探索された曲げ順を実行した各曲げ段階の2次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により曲げ順を複数または一つ選択する単方向曲げ順評価手段と、この単方向曲げ順評価手段で選択された各方向の曲げ順を組み合わせて前記3次元曲げモデルを生成する曲げ順を探索する曲げ順混ぜ合わせ探索手段と、この曲げ順混ぜ合わせ探索手段で探索された曲げ順を実行した各曲げ段階の3次元曲げモデルを生成し、設定基準またはオペレータの入力により最終曲げ順を設定する3次元曲げ順評価手段とを備えた板材加工機用曲げ順決定装置。
  2. 前記板材加工機がプレスブレーキである請求項1記載の板材加工機用曲げ順決定装置。
  3. 前記単方向曲げ順評価手段は、前記設定基準により曲げ順を選択するものであり、前記3次元曲げ順評価手段は、前記各曲げ段階の3次元曲げモデルを画面表示装置に表示させてオペレータの入力により最終曲げ順を設定する機能を有するものとした請求項1または請求項2記載の板材加工機用曲げ順決定装置。
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