JP4581508B2 - 電圧形インバータの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して電動機などの負荷に供給する電圧形インバータの制御装置に関わり、特に、そのデッドタイムによる電圧降下分の補償に関する。
図16は、この種の電圧形インバータの従来例を示す回路構成図であり、この電圧形インバータは整流電源などから得られる直流電圧を自己消弧形素子とダイオードの逆並列回路を3相ブリッジ接続してなるインバータ主回路にて、外部からの3相交流電圧指令値をパルス幅変調制御しつつ所望の周波数,振幅の交流電圧に変換する電力変換装置1と制御装置2とからなり、変換された交流電圧を負荷としての電動機100に供給している。
この制御装置2には、例えば電動機100をベクトル制御するための一次周波数指令値(ω1 *)と回転座標系のd軸,q軸成分電圧指令値(v1d * ,v1q * )とを生成する指令値生成手段3と、前記ω1 *を時間積分した位相角指令値(θ* )を生成する積分器4と、この位相角指令値θ* に基づいて前記電圧指令値(v1d * ,v1q * )を静止座標系の3相電圧指令値(vU *,vV *,vW *)に変換する座標変換器5と、この3相電圧指令値(vU *,vV *,vW *)と後述の3相補償電圧値(vUC,vVC,vWC)とを加算演算し新たな3相電圧指令値として電力変換装置1へ出力する指令値演算器6と、電力変換装置1から電動機100に流れる3相交流電流を3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )として出力する電流検出器7と、この3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )から電力変換装置1におけるパルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償するためにそれぞれの前記検出値の極性検出を行い、得られた極性に基づく前記3相補償電圧値(vUC,vVC,vWC)を出力する補償電圧演算器8と、上述の電動機100をベクトル制御する際などに使用するために前記位相角指令値(θ* )に基づいて前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )を回転座標系のd軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)に変換する座標変換器9とから構成されている。なお、これらの構成要素は周知の技術により形成されている。
特開2004−112879号公報 (第3頁,第1図)
図16に示した従来の電圧形インバータにおいては、電流検出器7から得られる3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )から電力変換装置1におけるパルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償するために、それぞれの前記検出値の極性検出を行い、得られた極性に基づく前記3相補償電圧値(vUC,vVC,vWC)と前記3相電圧指令値(vU *,vV *,vW *)とを加算演算した値を新たな3相電圧指令値として電力変換装置1へ入力しているが、前記極性検出の際に電流波形に含まれる零クロス歪みに起因して、電動機100の低速域での回転ムラが増大し、また、電動機100のトルク電流制御の安定性が損なわれるという問題点があり、例えば上記特許文献1に記載されている対策方法では、前記電流検出値とその電流指令値それぞれの極性値とから前記3相補償電圧値を得るようにしている。
この発明の目的は上記問題点を解消するとともに、前記電動機の始動時や加減速時,負荷変動時にも好適な前記3相補償電圧値を得ることができる電圧形インバータの制御装置を提供することにある。
この第1の発明は、所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、前記演算された3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は前記電圧形インバータの制御装置において、
前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、前記第1の3相交流電流検出値と対応する前記第2の3相交流電流検出値との位相差に基づいて選択指令を出力する第1位相差判別器と、前記選択指令に基づいて、前記第1又は第2の3相補償電圧値の何れか1組を選択し第3の3相補償電圧値として出力する補償電圧切替器と、前記第3の3相相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする。
第3の発明は前記電圧形インバータの制御装置において、
前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、前記第1のd軸,q軸電流検出値と対応する前記第2のd軸,q軸電流検出値との位相差に基づいて選択指令を出力する第2位相差判別器と、前記選択指令に基づいて、前記第1の3相補償電圧値または前記第2の補償電圧値の何れか1組を選択し第3の3相補償電圧値として出力する補償電圧切替器と、前記第3の3相相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする。
第4の発明は前記電圧形インバータの制御装置において、
前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、前記選出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、前記第1の3相補償電圧値と対応する前記第2の3相補償電圧値とに対して、所定の重み付けをした配分値を設定する重み配分設定器と、前記重み配分されたそれぞれの3相補償電圧値を加算演算する補償値演算器と、前記加算演算された第4の3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする。
第5の発明は前記電圧形インバータの制御装置において、
前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、前記第1のd軸,q軸電流検出値と対応する前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値とに対して、所定の重み付けをした配分値を設定する重み配分設定器と、前記重み配分されたそれぞれのd軸,q軸電流検出値を加算演算する加算演算器と、前記加算された第3のd軸、q軸電流検出値を静止座標系の第3の3相交流電流検出値に変換する第3座標変換器と、前記第3の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する3相補償電圧値を演算する第3補償電圧演算器と、前記演算された3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする。
第6の発明は前記第4の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記重み配分設定器は、前記第1の3相交流電流検出値それぞれの瞬時値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする。
第7の発明は前記第5の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記重み配分設定器は、前記第1のd軸,q軸電流検出値から得られる振幅値にフィルタを介した値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする。
第8の発明は前記第4,第5の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記重み配分設定器は、前記周波数指令値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする。
第9の発明は前記第4,第5の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記重み配分設定器は、前記電圧指令値の振幅値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする。
第10の発明は前記第1〜第9の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記制御装置に、前記第1フィルタ回路のフィルタ時定数を前記周波数指令値の逆数値に対応して変化させる時定数指令器を付加したことを特徴とする。
第11の発明は前記第1〜第9の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記第1フィルタ回路に、該フィルタの初期出力値を前記電圧指令値に基づいて設定する機能を付加したことを特徴とする。
第12の発明は前記第1〜第9の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記制御装置に、前記第1のd軸,q軸電流検出値からその振幅値を得る振幅値演算器と、得られた振幅値を通過させる第2フィルタ回路と、このフィルタを介した振幅値に基づいて前記指令値演算器に入力される前記3相補償電圧それぞれの振幅を制限する電圧制限器とを付加したことを特徴とする。
第13の発明は前記第12の発明の電圧形インバータの制御装置において、
前記第2フィルタ回路に、該フィルタの初期出力値を前記3相補償電圧の振幅制限値に基づいて設定する機能を付加したことを特徴とする。
この発明によれば、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する3相補償電圧値を電流検出器から得られる3相交流電流検出値にフィルタを介した3相交流電流検出値から導出することにより、電流波形の零クロス歪みを低減することができるので前記負荷としての電動機の回転ムラなどが軽減され、また、前記電流検出器により得られる3相交流電流検出値から直接導出した3相補償電圧値と前記フィルタを介した3相交流電流検出値から得られる3相補償電圧値の両者を切替えまたは併用することにより、さらに前記フィルタの時定数を可変にすることにより、前記電動機の始動時や加減速時,負荷変動時にも好適な制御を行うことができる。
図1は、この発明の第1の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図16に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図1に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置10とから形成され、この制御装置10には指令値生成手段3,積分器4,座標変換器5,指令値演算器6,電流検出器7,座標変換器9の他に、フィルタ回路11と時定数指令器12と座標変換器13と補償電圧演算器14と振幅値演算器15とフィルタ回路16と電圧制限器17とを備えている。
以下に、フィルタ回路11,時定数指令器12,座標変換器13,補償電圧演算器14,振幅値演算器15,フィルタ回路16,電圧制限器17それぞれの動作を中心に、図1に示した制御装置10の動作を説明する。
電力変換装置1におけるパルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償するために、先ず、電流検出器7からの第1の3相電流検出値(iU ,iV ,iW )に対して、座標変換器9により座標変換した第1のd軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)を導出するとともに、それぞれの検出値に対して、例えば一次遅れ回路形式のフィルタ回路11を構成するそれぞれのフィルタを通過させることにより、前記d軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )を得ている。ここで、時定数指令器12では指令値生成手段3から出力される前記一次周波数指令値(ω1 *)の逆数値に対応した値を出力し、この値に基づいて前記フィルタ回路11のそれぞれのフィルタ時定数を変えることにより、前記第2のd軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )の波形の零クロス歪みを、電動機100のトルク電流制御特性を損なうこと無く、軽減することができる。
次に、前記第2のd軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )に対して、座標変換器13により、先述の位相角指令値θ* に基づいて静止座標系の第2の3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に変換し、この3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に対して、補償電圧演算器14ではそれぞれの検出値の極性検出を行い、得られた極性に基づき、前記インバータ主回路の入力直流電圧と前記パルス幅変調制御の際のキャリア周波数と前記デッドタイムとに対応した3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を出力している。このとき、前記第1のd軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)の振幅値を振幅値演算器15で求め、求めた振幅値をフィルタ時定数400mS程度の、例えば一次遅れ回路形式のフィルタ回路16を通過させることにより、前記振幅値に含まれるノイズ分を除去し、このノイズ分を除去した振幅値に対応して指令値演算器6に入力される前記3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )それぞれの振幅を制限する電圧制限器17を介することにより、電力変換装置1から電動機100への3相交流電流の小さい領域、例えば、定格電流の20%以下の領域では、図1に示した如き値以下に前記3相補償電圧値の振幅を制限することで、前記3相交流電流の小さい領域での電流波形に含まれる零クロス歪みによる悪影響をより軽減でき、その結果、電動機100のトルク電流制御を、全電流領域に渡って、より安定に行うことができる。
なお、図1に示した電圧形インバータの制御装置10の回路構成図において、電動機100の始動時に、フィルタ回路11を形成するそれぞれのフィルタの初期出力値をこの始動時の前記d軸,q軸電圧指令値(v1d * ,v1q * )に対応した値とし、また、フィルタ回路16の初期出力値を電圧制限器17の図示の一定制限値の値にすることにより、電動機100を滑らかに始動させることができる。
図2は、この発明の第2の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図2に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置20とから形成され、この制御装置20には指令値生成手段3,積分器4,座標変換器5,指令値演算器6,電流検出器7,座標変換器9,フィルタ回路11,時定数指令器12,座標変換器13,補償電圧演算器14,振幅値演算器15,フィルタ回路16,電圧制限器17の他に補償電圧演算器21と位相差判別器22と補償電圧切替器23とを備えている。
この補償電圧演算器21では、前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )に対して、それぞれの検出値の極性検出を行い、得られた極性に基づき、前記インバータ主回路の入力直流電圧と前記パルス幅変調制御の際のキャリア周波数と前記デッドタイムとに対応した前記3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )を出力している。また、位相差判別器22では前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )と対応する前記3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)それぞれとの位相差を監視し、これらの位相が、例えば電気角で3°以上になったときに指令値演算器6へ出力する3相補償電圧値を前記3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )から前記3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )へ切り替える選択指令を補償電圧切替器23に送出している。その結果、電動機100の動作が定常状態では、リプル分が除去された前記3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に基づく3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を用いることにより、電動機100のトルク電流制御におけるリプルをより少なくでき、また、電動機100の加減速時,負荷変動時など電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が急変するときには、前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )に基づく3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )を用いることにより、前記デッドタイムによる電圧降下分の補償を遅延無く行うことができる。
図3は、この発明の第3の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図2に示した第2の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図3に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置30とから形成され、この制御装置30が図2に示した制御装置20と異なる箇所は、位相差判別器22に代えて、位相差判別器31を備えていることである。
この位相差判別器31では前記d軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)と対応する前記d軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )それぞれとの位相差を監視し、これらの位相が、例えば電気角で3°以上になったときに、指令値演算器6へ出力する3相補償電圧値を前記第2の3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )から前記第1の3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )へ切り替える選択指令を補償電圧切替器23に送出している。その結果、電動機100の動作が定常状態では、リプル分が除去された前記3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に基づく3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を用いることにより、電動機100のトルク電流制御におけるリプルをより少なくでき、また、電動機100の加減速時,負荷変動時など電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が急変するときには、前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )に基づく3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )を用いることにより、前記デッドタイムによる電圧降下分の補償を遅延無く行うことができる。
なお、図2,図3に示した実施例回路において、位相差判別器22及び位相差判別器31で判別する位相差が上述の如く電気角で3°以下のときには、その電流ベクトルの差が5%(すなわち、sin3°≒0.05)以下となり、フィルタ回路11による遅延がない状態と判断することができる。
図4は、この発明の第4の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図2に示した第2の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図4に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置40とから形成され、この制御装置40が図2に示した制御装置20と異なる箇所は位相差判別器22,補償電圧切替器23に代えて、重み配分設定器41と補償値演算器42とを備えていることである。
この重み配分設定器41は配分値演算部41aと6組の乗算演算部とから形成され、図5は配分値演算部41aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部41aでは前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )それぞれの瞬時値に対応して、前記iU において、例えばその定格電流値に対する6〜7%以下の瞬時値の領域では、対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力するようにしている。
すなわち、前記それぞれの瞬時値が6〜7%を越えた領域では前記補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )が補償値演算器42から出力され、また、前記それぞれの瞬時値が零に近づくに従って前記3相補償電圧値(vUC1F,vVC1F,vWC1F)が補償値演算器42から出力される割合が多くなり、その結果、電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が小さい領域では、リプル分が除去された前記第2の3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に基づく3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を用いることにより、電動機100のトルク電流制御におけるリプルをより少なくでき、また、電動機100の加減速時,負荷変動時など電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が大きく且つ急変するときには、前記3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )に基づく3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )を用いることにより、前記デッドタイムによる電圧降下分の補償を遅延無く行うことができる。
図6は、この発明の第5の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図4に示した第4の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図6に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置50とから形成され、この制御装置50が図4に示した制御装置40と異なる箇所は、重み配分設定器41に代えて重み配分設定器51を備えていることである。
この重み配分設定器51は配分値演算部51aと6組の乗算演算部とから形成され、図7は配分値演算部51aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部51aでは前記一次周波数指令値(ω1 *)に対応して、例えば、その定格周波数値に対する20%以下の領域では前記3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力し、また、前記20〜40%の領域では対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力し、さらに、前記40%を越える領域では前記3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力するようにしている。
その結果、前記一次周波数指令値(ω1 *)が比較的小さい領域、すなわち、電動機100の回転速度が小さい領域では、リプル分が除去された前記3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に基づく3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を用いることにより、電動機100の回転ムラをより少なくできる。
図8は、この発明の第6の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図4に示した第4の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図8に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置60とから形成され、この制御装置60が図4に示した制御装置40と異なる箇所は、重み配分設定器41に代えて重み配分設定器61を備えていることである。
この重み配分設定器61は配分値演算部61aと6組の乗算演算部とから形成され、図9は配分値演算部61aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部61aでは、先ず、前記d軸,q軸成分電圧指令値(v1d * ,v1q * )から電動機100の一次電圧の振幅値を求め、次に、求めた振幅値に対応して、例えば、その定格電圧値に対する20%以下の領域では前記3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力し、また、前記20〜40%の領域では対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力し、さらに、前記40%を越える領域では前記3相補償電圧値(vUC1 ,vVC1 ,vWC1 )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力するようにしている。
その結果、前記一次電圧の振幅値が比較的小さい領域、すなわち、電動機100の回転速度が小さい領域では、リプル分が除去された前記3相交流電流検出値(iUF,iVF,iWF)に基づく3相補償電圧値(vUC2 ,vVC2 ,vWC2 )を用いることにより、電動機100の回転ムラをより少なくできる。
図10は、この発明の第7の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図10に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置70とから形成され、この制御装置70が図1に示した制御装置10と異なる箇所は座標変換器13,補償電圧演算器14に代えて、重み配分設定器71と加算演算器72と座標座標変換器73と補償電圧演算器74とを備えていることである。
この重み配分設定器71は配分値演算部71aと4組の乗算演算部とから形成され、図11は配分値演算部71aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部71aでは、前記d軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)に振幅値演算器15とフィルタ回路16とを介することにより導出された電動機100への3相交流電流のノイズ分を除去した振幅値に対応して、例えば、その定格電流値に対する20%以下の領域では前記d軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力し、また、前記20〜40%の領域では対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力し、さらに、前記40%を越える領域では、前記d軸,q軸電流検出値(i1d,v1q)側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力するようにしている。
従って、加算演算器72で得られる上述の重み配分された第3のd軸,q軸電流検出値が入力される座標変換器73では、前記位相角指令値(θ* )に基づいて静止座標系の第3の3相交流電流検出値に変換し、電圧補償値演算器74では前記第3の3相交流電流検出値それぞれの検出値の極性検出を行い、得られた極性に基づき、前記インバータ主回路の入力直流電圧と前記パルス幅変調制御の際のキャリア周波数と前記デッドタイムとに対応した3相補償電圧値(vUC4 ,vVC4 ,vWC4 )を出力している。
その結果、電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が小さい領域では、リプル分が除去された前記第3の3相交流電流検出値に基づく3相補償電圧値を用いることにより、電動機100のトルク電流制御におけるリプルをより少なくでき、また、電動機100の加減速時,負荷変動時など電力変換装置1から電動機100への3相交流電流が大きく且つ急変するときには、電流検出器7からの3相交流電流検出値(iU ,iV ,iW )に直接対応した3相補償電圧値を用いることになり、前記デッドタイムによる電圧降下分の補償を遅延無く行うことができる。
図12は、この発明の第8の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図10に示した第7の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図12に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置80とから形成され、この制御装置80が図10に示した制御装置70と異なる箇所は、重み配分設定器71に代えて重み配分設定器81を備えていることである。
この重み配分設定器81は配分値演算部81aと4組の乗算演算部とから形成され、図13は配分値演算部81aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部81aでは前記一次周波数指令値(ω1 *)に対応して、例えば、その定格周波数値に対する20%以下の領域では前記d軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力し、また、前記20〜40%の領域では対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力し、さらに、前記40%を越える領域では前記d軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力するようにしている。
その結果、前記一次周波数指令値(ω1 *)が比較的小さい領域、すなわち、電動機100の回転速度が小さい領域では、リプル分が除去された前記第3の3相交流電流検出値に基づく3相補償電圧値を用いることにより、該電動機の回転ムラをより少なくできる。
図14は、この発明の第9の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図であり、図10に示した第7の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
すなわち、図14に示した電圧形インバータは電力変換装置1と制御装置90とから形成され、この制御装置90が図10に示した制御装置70と異なる箇所は、重み配分設定器71に代えて重み配分設定器91を備えていることである。
この重み配分設定器91は配分値演算部91aと4組の乗算演算部とから形成され、図15は配分値演算部91aの詳細回路構成図であり、この配分値演算部91aでは、先ず、前記d軸,q軸成分電圧指令値(v1d * ,v1q * )から電動機100の一次電圧の振幅値を求め、次に、求めた振幅値に対応して、例えば、その定格電圧値に対する20%以下の領域では前記d軸,q軸電流検出値(i1dF ,i1qF )側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力し、また、前記20〜40%の領域では対応するそれぞれの前記乗算演算部に加重平均に対応する値を出力し、さらに、前記40%を越える領域では前記d軸,q軸電流検出値(i1d,i1q)側に対応する前記乗算演算部に「1.0」を出力するようにしている。
その結果、前記一次電圧の振幅値が比較的小さい領域、すなわち、電動機100の回転速度が小さい領域では、リプル分が除去された前記第3の交流電流検出値に基づく3相補償電圧値を用いることにより、電動機100の回転ムラをより少なくできる。
この発明の第1の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 この発明の第2の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 この発明の第3の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 この発明の第4の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図4の部分詳細回路構成図 この発明の第5の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図6の部分詳細回路構成図 この発明の第6の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図8の部分詳細回路構成図 この発明の第7の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図10の部分詳細回路構成図 この発明の第8の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図12の部分詳細回路構成図 この発明の第9の実施例を示す電圧形インバータの回路構成図 図14の部分詳細回路構成図 従来例を示す電圧形インバータの回路構成図
符号の説明
1…電力変換装置、2…制御装置、3…指令値生成手段、4…積分器、5…座標変換器、6…指令値演算器、7…電流検出器、8…補償電圧演算器、9…座標変換器、10…制御装置、11…フィルタ回路、12…時定数指令器、13…座標変換器、14…補償電圧演算器、15…振幅値演算器、16…フィルタ回路、17…電圧制限器、20…制御装置、21…補償電圧演算器、22…位相差判別器、23…補償電圧切替器、30…制御装置、31…位相差判別器、40…制御装置、41…重み配分設定器、42…補償値演算器、50…制御装置、51…重み配分設定器、60…制御装置、61…重み配分設定器、70…制御装置、71…重み配分設定器、72…加算演算器、73…座標変換器、74…補償電圧演算器、80…制御装置、81…重み配分設定器、90…制御装置、91…重み配分設定器、100…電動機。

Claims (13)

  1. 所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
    前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、
    前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、
    前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、
    前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、
    前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、
    前記演算された3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  2. 所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
    前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、
    前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、
    前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、
    前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、
    前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、
    前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、
    前記第1の3相交流電流検出値と対応する前記第2の3相交流電流検出値との位相差に基づいて選択指令を出力する第1位相差判別器と、
    前記選択指令に基づいて、前記第1又は第2の3相補償電圧値の何れか1組を選択し第3の3相補償電圧値として出力する補償電圧切替器と、
    前記第3の3相相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  3. 所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
    前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、
    前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、
    前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、
    前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、
    前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、
    前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、
    前記第1のd軸,q軸電流検出値と対応する前記第2のd軸,q軸電流検出値との位相差に基づいて選択指令を出力する第2位相差判別器と、
    前記選択指令に基づいて、前記第1の3相補償電圧値または前記第2の補償電圧値の何れか1組を選択し第3の3相補償電圧値として出力する補償電圧切替器と、
    前記第3の3相相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  4. 所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
    前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、
    前記選出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、
    前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、
    前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値を静止座標系の第2の3相交流電流検出値に変換する第2座標変換器と、
    前記第1の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第1の3相補償電圧値を演算する第1補償電圧演算器と、
    前記第2の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する第2の3相補償電圧値を演算する第2補償電圧演算器と、
    前記第1の3相補償電圧値と対応する前記第2の3相補償電圧値とに対して、所定の重み付けをした配分値を設定する重み配分設定器と、
    前記重み配分されたそれぞれの3相補償電圧値を加算演算する補償値演算器と、
    前記加算演算された第4の3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  5. 所定の周波数指令値と電圧指令値とから生成される3相交流電圧指令値に基づいて、パルス幅変調制御された3相交流電圧を出力して負荷に供給する電圧形インバータの制御装置において、
    前記負荷に流れる3相交流電流を検出する電流検出器と、
    前記検出された第1の3相交流電流検出値を回転座標系の2軸成分(d軸,q軸)に変換する第1座標変換器と、
    前記変換された第1のd軸,q軸電流検出値それぞれのリプル分を除去する第1フィルタ回路と、
    前記第1のd軸,q軸電流検出値と対応する前記リプル分が除去された第2のd軸,q軸電流検出値とに対して、所定の重み付けをした配分値を設定する重み配分設定器と、
    前記重み配分されたそれぞれのd軸,q軸電流検出値を加算演算する加算演算器と、
    前記加算された第3のd軸、q軸電流検出値を静止座標系の第3の3相交流電流検出値に変換する第3座標変換器と、
    前記第3の3相交流電流検出値を基に、前記パルス幅変調制御の際のデッドタイムによる電圧降下分を補償する3相補償電圧値を演算する第3補償電圧演算器と、
    前記演算された3相補償電圧値と前記3相交流電圧指令値とを加算演算し、この加算した値を新たな3相交流電圧指令値として出力する指令値演算器とを備えたことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  6. 請求項4に記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記重み配分設定器は、前記第1の3相交流電流検出値それぞれの瞬時値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  7. 請求項5に記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記重み配分設定器は、前記第1のd軸,q軸電流検出値から得られる振幅値にフィルタを介した値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  8. 請求項4又は請求項5に記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記重み配分設定器は、前記周波数指令値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  9. 請求項4又は請求項5に記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記重み配分設定器は、前記電圧指令値の振幅値に基づいて前記配分値を設定することを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記制御装置に、前記第1フィルタ回路のフィルタ時定数を前記周波数指令値の逆数値に対応して変化させる時定数指令器を付加したことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  11. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記第1フィルタ回路に、該フィルタの初期出力値を前記電圧指令値に基づいて設定する機能を付加したことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  12. 請求項1乃至請求項9の何れかに記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記制御装置に、前記第1のd軸,q軸電流検出値からその振幅値を得る振幅値演算器と、得られた振幅値を通過させる第2フィルタ回路と、このフィルタを介した振幅値に基づいて前記指令値演算器に入力される前記3相補償電圧それぞれの振幅を制限する電圧制限器とを付加したことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
  13. 請求項12に記載の電圧形インバータの制御装置において、
    前記第2フィルタ回路に、該フィルタの初期出力値を前記3相補償電圧の振幅制限値に基づいて設定する機能を付加したことを特徴とする電圧形インバータの制御装置。
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