JP4581310B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電加工機等各種工作機械の制御装置に関し、特に、密閉筐体内の電気部品等の発熱体を効果的に冷却することができる制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種工作機械の制御装置は、内部の電気部品を塵埃又はオイルミスト等から保護して信頼性を向上するために、密閉筐体内に収納されるのが一般的である。このような密閉筐体内に収納された制御装置において、内部の電気部品の発熱が大きい場合は、熱交換器を取り付けて密閉筐体内の空気を間接的に冷却し(以下、「間接空冷構造」と呼ぶ)、電気部品の温度上昇を規定値以下にする必要がある。
【0003】
しかし、制御装置が小形になると熱交換面積の大きい熱交換器を取り付けることが困難となり、熱交換効率の向上等冷却性能を向上する必要がある。また、熱交換器を取り付けることによって制御装置自体が小形化できないこともある。
【0004】
このような問題を解消するため、特開平9−181471号公報に開示された発明においては、発熱する電気部品と前記電気部品の周りの気体を循環させる強制循環手段とを内装した第1の密閉筐体と、前記第1の密閉筐体との間に間隙をおいて前記第1の密閉筐体を内包した第2の筐体とを設け、前記第1の密閉筐体と前記第2の筐体との間隙に強制的に外気を流通させることにより、前記第1の密閉筐体の外周全体を熱交換器として機能させ、前記第1の密閉筐体内に収納される電気部品を冷却している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−181471号公報に開示された発明においては、強制的に外気を流通させるための外気ファンを、第2の筐体の背面又は4つの側面のいずれか1つの側面に配設している。このような構成では、外気ファンの吸気スペース及び外気ファンの交換等のための保守スペースを第2の筐体の背面又は側面に設ける必要がある。従って、このような構成の制御装置を工作機械のベッド等の側面に略密着して取り付けることは困難である。
【0006】
また、熱交換後の外気を、第2の筐体の上下面等側面に設けた開口から排気している。従って、このような構成の制御装置を工作機械のベッド等の側面に略密着して取り付けた場合、排気気流がベッドより張り出す加工テーブル等に遮られて冷却性能が低下したり、排気熱により加工テーブル等が熱膨張して加工精度が低下する等の問題が生じる。
【0007】
さらに、第2の筐体と第1の密閉筐体との間に形成された奥行きの小さい間隙に外気ファンを配設しているため、外気ファンからの吐出気流は、狭い間隙での偏向を余儀なくされ、圧力損失が大きく、吐出気流反射による損失(吸気側への漏れ)も生じ、冷却性能が低下するという問題点がある。
【0008】
さらにまた、内気ファンの吐出側から出た気流が本体の外周から熱交換される前に内気ファンの吸気側に吸い込まれるのを防ぐため、電気部品を包囲するチェンバ及び遮蔽板を用いているが、そのために電気部品へのアクセス及び配線接続の容易性が損なわれている。
【0009】
本発明は前記のような課題を解決するためになされたものであり、内部の発熱体の冷却性能が高く、工作機械のベッド等に略密着して取り付けできる間接空冷構造の制御装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る制御装置は、発熱する電気部品を収納した密閉区画と、前記密閉区画の背面壁との間に間隙をおいて、かつ、少なくとも一つの側面壁との間に間隙をおいて、前記背面壁及び側面壁を覆うカバーと、前記カバーの正面側端部と前記密閉区画の正面側部分との間に形成された開口と、前記密閉区画に接して正面側から背面側へ延び、前記密閉区画の正面側から前記密閉区画の背面壁と前記カバーとの間隙に連通する風洞と、前記密閉区画と前記カバーとの間隙に外気を強制的に流通させるための、前記風洞内に配設される外気ファンとを備えてなるものである。
【0011】
また、本発明に係る制御装置は、発熱する電気部品を収納した密閉区画と、前記密閉区画の背面壁との間に間隙をおいて前記背面壁を覆う第1のカバーと、前記密閉区画の少なくとも一つの側面壁との間に間隙をおいて前記側面壁を覆う第2のカバーと、前記第2のカバーの正面側端部と前記密閉区画の正面側部分との間に形成された開口と、前記密閉区画に接して正面側から背面側へ延び、前記密閉区画の正面側から前記密閉区画の背面壁と前記カバーとの間隙に連通する風洞と、前記密閉区画と前記カバーとの間隙に外気を強制的に流通させるための、前記風洞内に配設される外気ファンとを備えてなるものである。
【0012】
また、本発明に係る制御装置は、前記風洞の外周面の略全面が前記密閉区画に接するように形成されてなるものである。
【0013】
また、本発明に係る制御装置は、前記密閉区画内に前記風洞の周りに内気を強制対流させる内気ファンを備えてなるものである。
【0014】
また、本発明に係る制御装置は、前記外気の流路が、前記風洞から前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙への流路、及び前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙から前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙への流路からなる、少なくとも2度の略直角の方向転換点を有する略U字状の流路、又は、前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙から前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙への流路、及び、前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙から前記風洞への流路からなる、少なくとも2度の略直角の方向転換点を有する略U字状の流路であるものである。
【0015】
また、本発明に係る制御装置は、前記外気ファンが前記風洞内に着脱自在に挿入されるファンケースに取り付けられると共に、前記ファンケースが、前記風洞内を正面側から背面側方向に左右に仕切り外気気流を分流する分割板を備えてなるものである。
【0016】
また、本発明に係る制御装置は、前記外気気流の風量の偏りを抑制するように、前記分割板の前記風洞内の左右方向の位置を調整してなるものである。
【0017】
また、本発明に係る制御装置は、前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙の横断面積が、前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙の横断面積よりも大きくなるように形成されてなるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態1に係る制御装置を説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る制御装置の正面板を一部破断した状態を示す正面図、図2は図1のS1−S1断面図、図3は本発明の実施の形態1に係る制御装置の一部破断右側面図、図4は本発明の実施の形態1に係る制御装置の一部破断上面図、図5は外気ファンユニットの引出途中を示す図1のS1−S1断面図である。
【0019】
図1において、筐体1は電気部品等を収納するための開口1Aを正面側に有し、背面壁2と4つの側面壁を備えている。この4つの側面壁は上下に位置する上面壁3及び下面壁4、並びに、左右に位置する左面壁5及び右面壁6とからなる。この実施の形態では、背面壁2、上面壁3及び下面壁4とは一つの板金を略コの字形に折り曲げて一体に成形している。また、開口1Aは着脱自在の正面板7で塞がれ、筐体1内には密閉区画101が形成されている。
【0020】
図2において、筐体1の背面壁2の外側全体には背面壁2を間隙をおいて覆う背面カバー8が配設され、上面壁3の外側全体には上面壁3を間隙をおいて覆う上面カバー9が配設されている。背面カバー8の下端と両側端は背面壁2側へ曲げられ背面壁2と密着して閉じられているが、上面全体には開口8Aが設けられている。
【0021】
図2において、上面カバー9の背面側端部は開口8Aを覆うように延び、上面カバー9の正面側端部と上面壁3の正面側端部との間に排気開口9Aが形成されている。また、図1において、右面壁6の外側全体には右面壁6を間隙をおいて覆う右面カバー10が配設されている。図3及び図4のように、右面カバー10の背面側端部は背面カバー8の全奥行きまで延び、その上面には図4で示される通気口10Aが穿設されている。図4のように、上面カバー9は通気口10Aが穿設された右面カバー10の上面も覆っている。
【0022】
図2及び図4のように密閉区画101内に奥行き全長に延びた仕切板11が、図1のように下面壁4に密着して配設されている。仕切板11は、図1のように略逆U字形状の横断面を有している。仕切板11内には、図1及び図2のように、下面壁4から所定距離を持って奥行き全長に延びた水平仕切板12が配設されている。また、図1のように、仕切板11、水平仕切板12の正面側端部には略矩形の正面フランジ11A、12Aが形成され、その位置に対応して、正面板7には略矩形のファン穴7Aが穿設されている。
【0023】
図2及び図4のように、背面壁2には仕切板11及び水平仕切板12の背面側端部の形状に合わせた角穴2Aが穿設されている。これにより、密閉区画101内に正面板7のファン穴7Aから角穴2Aに至る風洞102が形成されている。
【0024】
水平仕切板12の下部に位置する仕切板11の両脚部分には、各々、図2に示す連通穴11Bが穿設され、図1の密閉区画101の仕切板11の左右の部分を接続する連絡風路103が形成されている。なお、風洞102及び連絡風路103を形成する構成として、本実施の形態の構成の他にも様々な構成を採用できることは言うまでもない。
【0025】
図2のように、背面壁2と背面カバー8との間には、角穴2Aから開口8Aに至る背面風路104が形成されている。また、図1〜図3のように、上面壁3及び右面カバー10の上面と上面カバー9との間には、開口8Aから正面側の排気開口9Aに至る上面風路105が形成されている。
【0026】
背面カバー8の右側面には図3に示す通気口8Bが穿設され、右面壁6と右面カバー10との間に、通気口8Bから図4の通気口10Aに至る右面風路106が形成されている。
【0027】
図2及び図5のように、風洞102内には、外気ファン13、ファンケース14、分割板15からなる外気ファンユニット100が、正面板7のファン穴7Aから引出自在に挿入される。ファンケース14は、ファン穴7A内に収まり、ねじ16で正面フランジ12Aに固定される正面部14Aと、この正面部14A下端から水平仕切板12に沿って背面カバー8内面まで延びる下面部14Bと、この下面部14Bの背面側端部から背面カバー8内面に沿って上面方向へ延びる背面部14Cとを有する。
【0028】
図1のように、ファンケース14の正面部14Aには吸気のための吸気スリット14Dが穿設され、内側に外気ファン13が取り付けられている。分割板15は風洞102の高さと略等しい高さを有し、図2及び図4のように外気ファン13の背面側から背面部14Cまで延びている。また、図1及び図4のように分割板15は風洞102の正面から見て左寄りに配置されている。
【0029】
なお、図2及び図4のように、背面カバー8には角穴2Aの背面側に作業角穴8Cが穿設されている。作業角穴8Cは、外気ファンユニット100を外した状態で、風洞102から工作機械のベッドに吊り上げ用パイプを挿入する場合等に利用される。作業角穴8Cは、外気ファンユニット100の装着状態では、ファンケース14の背面部14Cで塞がれた状態となる。
【0030】
図1及び図2のように、内気ファン17は、風洞102の上方に配置され、密閉区画101内の横方向(左右方向)に送風する向きに取り付け金具18を介して上面壁3から吊り下げられるように取り付けられている。サーボアンプ等の発熱する電気部品19、20及び21は、背面壁2内面に取り付けられている。図示しない制御基板等他の電気部品も残余の空間に適宜取り付けられる。
【0031】
図3及び図4において、回生抵抗22は背面カバー8に植設されたスタッド23を介して背面風路104内に取り付けられている。図1に示す、回生抵抗22取り付けのために穿設された背面壁2の作業穴2Bは、電気部品20、21で塞がれて密閉状態が維持される。また、回生抵抗22のリード線22Aはグロメット24で塞がれる配線穴2Cから密閉区画101内に引き込み接続されている。
【0032】
図4に示すように、左面壁5の正面側端部に第1のフランジ5Aが形成され、第1のフランジ5Aから階段状に第2のフランジ5Bが形成されている。第1のフランジ5Aにパッキン25が張り付けられ、正面板7の内面の左面側端部にも対向してパッキン25が張り付けられている。
【0033】
図1及び図4のように筐体1の左面側の高さ全体に渡って配設されたパッキン25、25の間からケーブル(図示せず)が引き込まれ、電気部品19、20及び21等に接続される。前記ケーブルは第2のフランジ5Bに穿設された小角穴5Cを使用してバインド固定されると共に、ケーブル周辺は弾性的に変形したパッキン25、25で塞がれ密閉状態が維持される。
【0034】
次に制御装置の冷却作用について説明する。図1において、内気ファン17の運転により内気ファン17の左面側から内気が矢印a1で示すように吸引され、主に、電気部品21と右面壁6との間を流れる内気気流a2、及び、電気部品19と仕切板11との間を流れる内気気流a3が形成される。内気気流a2及びa3は合流して連絡風路103内に至り、再び内気ファン17に吸い込まれる内気循環が強制的に行われ、密閉区画101内の温度が均一化される。
【0035】
図1において、外気ファン13の運転により、吸気スリット14Dから外気が風洞102内に吸気される。図4の分割板15によって、外気気流b1は外気気流b2及びb3に分流される。図2の風洞102の背面側端部の角穴2Aを出た外気気流b2及びb3は、背面部14C及び背面カバー8に衝突して拡散しながら背面風路104内を上昇する。前記拡散は横方向にも広がり外気気流b3の一部は、図3の背面側の通気口8Bから右面風路106内に入る。
【0036】
次いで、図2の開口8Aに達した外気気流b2及びb3は直角に方向を変え上面風路105内に入る。上面風路105の幅寸法は背面風路104の幅寸法と略同一であるが、対向する壁面間隙が狭く形成されているので、外気気流はより高速な外気気流b4となり排気開口9Aから外部に排出される。
【0037】
図3において、外気気流b3から分流して右面風路106内に入った外気気流b5は、右面風路106内を拡散して上昇し、図4の通気口10Aから上面風路105内に入り、外気気流b4と合流して、図1の排気開口9Aから外部に排出される。即ち、外気気流の排気は一箇所に集中している。工作機械の構成上の都合によっては、排気開口を右面カバー10の正面側に設け、上面風路105の外気を右面風路106内の上面側から合流させてもよい。
【0038】
また、図4において、外気気流b3が回生抵抗22の周囲を通り抜けるため、回生抵抗22を強制風冷することができる。このような回生抵抗22の配置により、密閉区画101内の発熱量と部品取り付けスペースを低減できる効果が得られる。
【0039】
図2及び図4において、外気ファン13は、空気抵抗が少ない風洞102の正面側端部に配置されているので、効率よく大量の外気を取り込むことができる。外気気流b2及びb3が流れる風洞102の回りを旋回するように、図1のように内気気流a1及びa3が循環しているので、内気気流a1及びa3の熱は風洞102の外周4面から相対的に低温である外気気流b2及びb3に伝達され、放熱される。また、内気気流の熱は、図2及び図4の背面壁2全体から外気気流b2及びb3に熱伝達され、放熱される。さらに、内気気流の熱は、上面壁3全体から外気気流b4に熱伝達され、放熱される。さらにまた、内気気流の熱は、図3の右面壁6全体から外気気流b5に熱伝達され、放熱される。なお、内気ファン17の風向きを逆にしても同様の放熱を行うことができる。
【0040】
図1において、風洞102は電気部品の配置の都合上密閉区画101の左下寄りに配置されている。このため、図2及び図4の風洞出口である角穴2Aから排気開口9Aに至る外気b2及びb3の流線の経路長は異なる長さとなっている。通常、外気の流線の経路長が長いほど抵抗が大きくなるため、外気が流れにくくなり風路内の外気気流に偏りを生ずる。このような外気気流の偏りを改善するために、図1及び図4の分割板15を風洞102の左寄りに配置し、空気抵抗の少ない方である左側を流れる外気気流b2の風量を少なくしてある。空気抵抗の大きい方である右側を流れる外気気流b3の風量が増し、外気気流の風量の偏りを抑制できるため、背面風路104内の外気気流の流れが均一化され熱伝達率も均一化される。結果として放熱量を増大することができ、冷却性能を向上することができる。
【0041】
図2において、背面風路104の外気気流が流れる方向に直交する断面積(横断面積)は上面風路105の横断面積より大きく構成されている。従って、ベルヌーイの定理により背面風路104の静圧は上面風路105の静圧より大きくなり、開口8Aから上面風路105内に入る外気気流b2及びb3は均一化され熱伝達率も均一化される。結果として放熱量を増大することができ、冷却性能を向上することができる。また、右面風路106に対し上面風路105は負圧となるので外気気流b5は滞留することなく吸い出される。
【0042】
また、背面風路104の壁面間隙(背面壁2と背面カバー8との間隙)は大きいので、風洞102から背面風路104へと、背面風路104から上面風路105への2度の略直角の方向転換点における圧力損失が低減される。
【0043】
以上のように、本発明の実施の形態1に係る制御装置は、各風路内には流速の速い外気がまんべんなく流れ、熱交換面積となる風洞102の4面、背面壁2、上面壁3及び右面壁6から良好に放熱することができる。即ち、間接空冷構造の制御装置において、制御装置内部の発熱体の冷却を効率的に行うことができる。
【0044】
また、本発明の実施の形態1に係る制御装置は、吸気スリット14D及び排気開口9Aが共に正面側に配置されているため、背面又は側面には吸排気スペースが不要となり、工作機械のベッド等の側面に略密着して取り付けることができると共に、排気熱による工作機械への熱的な悪影響もない。
【0045】
さらに、本発明の実施の形態1に係る制御装置は、外気ファン13、内気ファン17を含むすべての電気部品の保守点検を、正面側から行うことができ、背面又は側面には保守スペースを必要としないため、他の機器を密着して配置することができる。
【0046】
以上の説明においては、外気気流が外気ファン13により風洞82に吸い込まれ、排気開口9Aから排気される場合を示したが、この外気の流れを反対方向としてもよい。このように構成した場合は、排気開口9Aが外気を吸気する開口として機能する。
【0047】
実施の形態2.
以下、図6〜図8を参照して、本発明の実施の形態2に係る制御装置を説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る制御装置の正面板を一部破断した状態を示す正面図、図7は図6のS2−S2断面図、図8は本発明の実施の形態2に係る制御装置の一部破断上面図である。また、図6〜図8において、実施の形態1の図1〜図5と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0048】
図6及び図7において、外気ファンユニット100は、下面壁4の切り欠き部4Aの左右端縁の上に沿って挿入され、図6に示すように略逆U字形状の横断面の仕切板11との間に風洞102が形成されている。外気は、実施の形態1と同様に、風洞102の正面側から吸気され、2度の略直角の方向転換点を有するU字状に流れ、排気開口26Cから排気される。
【0049】
図7において、背面壁2の下部には切り欠き部2Dが設けられ、下面壁4には切り欠き部2Dから正面側端部まで連続する切り欠き部4Aが設けられており、切り欠き部2D及び4Aに合わせて仕切板11が配設されている。背面壁2と上面壁3は一体の略L形のカバー26で覆われ、それぞれカバー26の背面部26Aと上面部26Bとの間に背面風路104と上面風路105が形成されている。
また、26Cは開口、26Dは作業角穴である。
【0050】
図8に示すように、右面壁6にはカバーが配設されず、従って、風路も形成されていない。
【0051】
図6〜図8の密閉区画101内の内気は、実施の形態1の連絡風路103等の内気の流路が形成されてないため、内気ファン17の運転により単純な気流を形成せず複雑に撹拌され、この撹拌に伴って形成される背面壁2、上面壁3等の内面近傍の乱流によって放熱が促進される。
【0052】
以上のように、本発明の実施の形態2に係る制御装置は、実施の形態1に係る制御装置と比較して、右面壁6を外気気流で冷却せず、また、内気撹拌による乱流は低速なため、密閉区画101の内面の熱伝達率は若干低下するが、制御装置をより小形且つ安価に構成することができる。
【0053】
【発明の効果】
この発明に係る制御装置は、以上説明したように構成されているので、内部の発熱体の冷却性能が高く、工作機械のベッド等に略密着して取り付けできるという効果を奏する。また、背面及び側面の保守スペースが不要となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る制御装置の正面板を一部破断した状態を示す正面図である。
【図2】図1のS1−S1断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る制御装置の一部破断右側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る制御装置の一部破断上面図である。
【図5】外気ファンユニットの引出途中を示す図1のS1−S1断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る制御装置の正面板を一部破断した状態を示す正面図である。
【図7】図6のS2−S2断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る制御装置の一部破断上面図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 背面壁、3 上面壁、4 下面壁、5 左面壁、6 右面壁、7 正面板、8 背面カバー、9 上面カバー、9A 排気開口、10 右面カバー、11 仕切板、12 水平仕切板、13 外気ファン、14 ファンケース、15 分割板、17 内気ファン、19、20、21 電気部品、26 カバー、26A 背面部、26B 上面部、26C 排気開口、101 密閉区画、102 風洞、103 連絡風路、104 背面風路、105 上面風路、106 右面風路。

Claims (8)

  1. 発熱する電気部品を収納した密閉区画と、
    前記密閉区画の背面壁との間に間隙をおいて、かつ、少なくとも一つの側面壁との間に間隙をおいて、前記背面壁及び側面壁を覆うことで風路を形成するカバーと、
    前記カバーの正面側端部と前記密閉区画の正面側部分との間に形成された開口と、
    前記密閉区画に接して正面側から背面側へ延び、前記密閉区画の背面壁と前記カバーとの間隙の前記風路に連通する風洞と、
    前記風洞、風路、開口へと至る外気気流を強制的に流通させるための外気ファンを正面部に取り付け、前記風洞内に引き出し自在に挿入される外気ファンユニットと、
    を備えてなることを特徴とする制御装置。
  2. 発熱する電気部品を収納した密閉区画と、
    前記密閉区画の背面壁との間に間隙をおいて前記背面壁を覆うことで背面風路を形成する第1のカバーと、
    前記密閉区画の少なくとも一つの側面壁との間に間隙をおいて前記側面壁を覆うことで側面風路を形成する第2のカバーと、
    前記第2のカバーの正面側端部と前記密閉区画の正面側部分との間に形成された開口と、
    前記密閉区画に接して正面側から背面側へ延び、前記密閉区画の背面壁と前記カバーとの間隙の前記背面風路に連通する風洞と、
    前記風洞、背面風路、側面風路、開口へと至る外気気流を強制的に流通させるための外気ファンを正面部に取り付け、前記風洞内に引き出し自在に挿入される外気ファンユニットと、
    を備えてなることを特徴とする制御装置。
  3. 前記風洞の外周面の略全面が前記密閉区画に接するように形成されることで、前記密閉区画内の内気気流は、前記風洞の周りを旋回するように循環することを特徴とする請求項1又は2記載の制御装置。
  4. 前記密閉区画内に前記風洞の周りに内気を強制対流させる内気ファンを備えてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 前記外気の流路が、前記風洞から前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙への流路、及び前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙から前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙への流路からなる、少なくとも2度の略直角の方向転換点を有する略U字状の流路、又は、前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙から前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙への流路、及び、前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙から前記風洞への流路からなる、少なくとも2度の略直角の方向転換点を有する略U字状の流路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 前記外気ファンユニットには、前記風洞内を正面側から背面側方向に左右に仕切り外気気流を分流する分割板を備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記外気気流の風量の偏りを抑制するように、前記分割板の前記風洞内の左右方向の位置を調整してなることを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  8. 前記密閉区画の背面壁とそのカバーとの間隙の横断面積が、前記密閉区画の側面壁とそのカバーとの間隙の横断面積よりも大きくなるように形成されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の制御装置。
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