JP4580844B2 - 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP4580844B2
JP4580844B2 JP2005242297A JP2005242297A JP4580844B2 JP 4580844 B2 JP4580844 B2 JP 4580844B2 JP 2005242297 A JP2005242297 A JP 2005242297A JP 2005242297 A JP2005242297 A JP 2005242297A JP 4580844 B2 JP4580844 B2 JP 4580844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
vacuum heat
refrigerator
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005242297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007056974A (ja
Inventor
恒 越後屋
邦成 荒木
克美 福田
孝行 中川路
久男 横倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2005242297A priority Critical patent/JP4580844B2/ja
Publication of JP2007056974A publication Critical patent/JP2007056974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580844B2 publication Critical patent/JP4580844B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫に関する。
(従来技術1)
従来の真空断熱材としては、特開2002−81596号公報(特許文献1)に示されたものがある。この特許文献1に記載の真空断熱材は、繊維径分布のピーク値が1μmかつ以下0.1μm以上である無機繊維芯材と、ガスバリア性を有する外皮材とからなる真空断熱材であって、前記芯材がSiO2を主成分とし、かつ繊維材料を固形化するための結合材を含まない構成としたことにより、真空断熱材として可撓性を有するようにしていた。
(従来技術2)
また、従来の真空断熱材としては、特開2002−310384号公報(特許文献2)に示されたものがある。この特許文献2に記載の真空断熱材は、繊維径分布のピークが1μm以下かつ0.1μm以上である無機繊維集合体の一方または両方の面に補強材を積層した芯材とガスバリア性を有する外被材とからなり、無機繊維集合体が繊維材料を固形化するための結合材を含まない無機繊維と無機粉体の成形体や無機繊維シートからなるものである。
特開2002−81596号公報 特開2002−310384号公報
近年、地球温暖化に対する観点から、家電品の消費電力量削減の必要性が望まれている。そして、冷蔵庫は家電品の中で特に消費電力量の多い製品であるため、冷蔵庫の断熱箱体中に真空断熱材を採用して、この断熱箱体の熱漏洩量を低減することが提案されている。この真空断熱材の応用展開を推進するためには、コストアップや断熱性能の低下を招くことなく、被取付け部の形状に沿って真空断熱材を配設できるように折り曲げ性を付与することが重要な課題となっている。曲げ可能な真空断熱材として、例えば、上述した特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
しかしながら、特許文献1の真空断熱材では、繊維径分布のピーク値が1μm以下かつ0.1μm以上の超極細無機繊維を用いるため、単品でも生産性が低く高価であると共に、繊維集合体を重ねて厚みを稼ぐ必要があり、真空断熱材のコストアップを招いていた。また、特許文献1の真空断熱材では、折り曲げ性が良好でないという問題があると共に、被取付け部の形状に沿って折り曲げても、時間が経過するに従って形状が元に戻ってしまう問題がある。例えば、被取付け部の曲面が小さい場合、貼り付けた真空断熱材が元に戻ろうとする力によって剥がれたり、真空断熱材と貼り付けた部位の間に間隙ができたりすることから、真空断熱材を貼り付ける直前に折り曲げ加工しなければならなかった。従って、特許文献1の真空断熱材では、未だ、折り曲げ性及び形状保持性の確保と熱伝導率の向上とを両立できるようにすることが課題となっている。
また、特許文献2の真空断熱材では、繊維径分布のピーク値が1μm以下かつ0.1μm以上の超極細無機繊維を用いるため、単品でも生産性が低く高価であると共に、繊維集合体を重ねて厚みを稼ぐ必要があり、真空断熱材のコストアップを招いていた。また、特許文献2のように無機繊維集合体の一方または両方の面に補強材を入れた真空断熱材では、表面性及び剛性を改善することは可能であるが、折り曲げ性や熱伝導率の低減には補強材の影響が大きく、特に熱伝導率の向上が難しいという問題があった。更に、特許文献2の真空断熱材では、被取付け部の形状に沿って折り曲げても、時間が経過するに従って形状が元に戻ってしまう問題がある。例えば、被取付け部の曲面が小さい場合、貼り付けた真空断熱材が元に戻ろうとする力によって剥がれたり、真空断熱材と貼り付けた部位の間に間隙ができたりすることから、真空断熱材を貼り付ける直前に折り曲げ加工しなければならなかった。従って、特許文献2の真空断熱材でも、未だ、折り曲げ性及び形状保持性の確保と熱伝導率の向上とを両立できるようにすることが課題となっている。
本発明の目的は、折り曲げ性及び形状保持性の確保と熱伝導率の向上とを両立できるとともに地球環境に優しい真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫を提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材であって、前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ結合材を含まない繊維重合体で形成すると共に、前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材をネット状又は繊維状のもので形成したものである。
また、前述の目的を達成するための本発明の第2の態様は、ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材であって、前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ結合材を含まない繊維重合体で形成すると共に、前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材を金属板からなるもので形成したものである。
係る本発明の第1の態様または第2の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記芯材の繊維重合体が3〜5μmの平均繊維径を有するものであること。
(2)前記ネット状又は繊維状の変形保持部材がポリオレフィン系、ポリエステル系のものであること。
(3)前記金属板からなる変形保持部材が金網状又は板状のものであること。
さらには、本発明の第3の態様は、ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材を外箱と内箱とによって形成される空間に配設すると共に、その真空断熱材の周囲の前記空間に発泡断熱材を充填してなる冷蔵庫であって、前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ繊維重合体で形成すると共に、前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材をネット状又は繊維状のもので形成して前記真空断熱材を構成し、前記真空断熱材を前記外箱または前記内箱の変形部に沿って変形して配置したものである。
さらには、本発明の第4の態様は、ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材を外箱と内箱とによって形成される空間に配設すると共に、その真空断熱材の周囲の前記空間に発泡断熱材を充填してなる冷蔵庫であって、前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ繊維重合体で形成すると共に、前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材を金属板からなるもので形成して前記真空断熱材を構成し、前記真空断熱材を前記外箱または前記内箱の変形部に沿って変形して配置したものである。
係る本発明の第3の態様または第4の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記芯材の繊維重合体が3〜5μmの平均繊維径を有するものであり、前記ネット状又は繊維状の変形保持部材がポリオレフィン系、ポリエステル系のもの、または前記金属板からなる変形保持部材が金網状又は板状のものであること。
本発明によれば、折り曲げ性及び形状保持性の確保と熱伝導率の向上とを両立できるとともに地球環境に優しい真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態の真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫を図1から図3を用いて説明する。
まず、本実施形態の冷蔵庫の全体に関して図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態の真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫を示す縦断面図である。
冷蔵庫は、箱状に形成された冷蔵庫の箱体20と、冷蔵庫の箱体20の前面開口を開閉する扉6とを備えて構成されている。冷蔵庫の箱体20は、鉄板をプレス成形した外箱23と、ABS樹脂を真空成形した内箱21と、外箱23と内箱21とがフランジを介して構成される断熱壁中に設置された真空断熱材30,80と、前記外箱23や内箱21および前記真空断熱材30,80と接着可能な、それ自身に接着力を有するウレタン等の発泡断熱材22とにより構成されている。この断熱壁は、底壁、両側壁、上壁及び背壁から構成されている。真空断熱材30,80はパネル状に形成されている。
最下部の扉6は、外箱と、内箱と、外箱と内箱とによって形成される断熱壁中に設置された真空断熱材80と、外箱や内箱および前記真空断熱材80と接着可能な、それ自身に接着力を有するウレタン等の発泡断熱材とにより構成されている。上部の扉6に真空断熱材80を設置しても良い。
また、冷蔵庫の箱体20は、温度の異なる貯蔵室10〜12を複数形成しており、各貯蔵室10〜12間には区画壁(図示せず)が設けられている。貯蔵室10は、温度の低い貯蔵室(具体的には冷凍室)であり、複数の貯蔵室における最下部に配置されている。貯蔵室11は、温度の低い貯蔵室10より温度が高い貯蔵室(具体的には野菜室)であり、複数の貯蔵室における中間部に配置されている。貯蔵室12は、温度の低い貯蔵室10より温度が高い貯蔵室(具体的には冷蔵室)であり、複数の貯蔵室における最上部に配置されている。貯蔵室10〜12は、圧縮機13、凝縮器14、減圧装置及び冷却器15などからなる冷凍サイクル及び冷却ファン16などを用いて冷却される。
内箱21は、貯蔵室10〜12を形成する壁面を構成するものであり、底面、両側面、上面及び背面からなっている。外箱23は、冷蔵庫の箱体20の外観を形成する壁面を構成するものであり、底面、両側面、上面及び背面からなっている。なお、冷蔵庫の箱体20の底壁の背面側には、圧縮機を収納する機械室を形成するための段部を有しており、内箱21及び外箱23の底面はこれに伴う段部を有している。
真空断熱材30は、断熱壁の曲げ部24に沿って配設した真空断熱材であり、曲げ部24の内箱21側に設置する場合は、内箱21の形状に沿って内箱21に密着するように設置してある。また、真空断熱材30は、曲げ部24の外箱23側に設置する場合は、外箱23の形状に沿って設置してある。
前記断熱壁の曲げ部24は断熱壁の変形部を構成する部分である。そして、断熱壁の変形部は、内箱21または外箱23における二つの面が交差する角部である曲げ部24の他に、内箱21または外箱23における凹凸部などである変形部が含まれる。
真空断熱材80は、断熱壁の平面部に配設した真空断熱材であり、真空断熱材30を折り曲げることをしないで、平面形状のままで、断熱壁内に配設した真空断熱材である。外箱23の一面(背面)に沿って設置された真空断熱材80の端部は、内箱21の一面(上面または底面)から曲げ部24を経て他の面(背面)に沿って延びる真空断熱材30の端部と投影面で重合している。係る構成によって、発泡断熱材22の充填性を確保しつつ、真空断熱材30、80の設置面積を増大することができ、断熱性能を向上することができる。
次に、本実施形態における曲げ部24へ適用する真空断熱材を図2及び図3により説明する。図2は図1のC部を拡大した断面図、図3は図2の真空断熱材の折り曲げる前の断面図である。図2では真空断熱材30の理解を容易にするため、真空断熱材30を図1より強調して示してある。
図2において、真空断熱材30は断熱壁の曲げ部24の内箱面21aの形状に沿って該内箱面21aに密着するように配設された真空断熱材であり、ガスバリア性を有する外被材31中に、結合剤を含まない無機繊維重合体にて形成された芯材を32と、ガスを吸着するゲッター剤34を内蔵した変形保持部材33と共に収納し、所定の真空度にて真空封止して構成してある。
芯材32を構成する無機繊維重合体は、平均繊維径3μmから5μmの汎用性の高いものが用いられており、従来技術3の真空断熱材に用いられる繊維径分布のピーク値が1μm以下かつ0.1μm以上の超極細無機繊維と比較して、格段に安価なものとすることができると共に、折り曲げ性が格段に良好である。なお、芯材32として、無機繊維重合体の代わりに有機繊維重合体を用いてもよい。
真空断熱材30は、その製造時は、真空断熱材30自身の生産性の向上が図れるように、図3に示すように略平面形状として製造される。そして、略平面形状として製造された真空断熱材30を冷蔵庫の箱体20に組み込む際には、前述したように、曲げ部24の内箱面21aの形状に沿って密着するように、真空断熱材30を曲げた状態で設置する。
従って、本実施形態においては、略平面形状として製造された真空断熱材30を、図2に示すように、所定の曲面半径で、所定の角度に曲げられるように、且つ、曲げた形状を保持できるように、無機繊維重合体にて形成された芯材32の間に、生分解性物からなる繊維状マットで形成した変形保持部材33或いは生分解性物からなる粉体を不織布の袋に詰めて形成した変形保持部材33を介在させてある。変形保持部材33として生分解性物を用いることにより、地球環境に優しいものとすることができる。
所定の厚さを有する芯材32を複数の層32a、32bで作り、該複数の層32aと32bとの間に、変形保持部材33を設置することにより、真空断熱材30を所定の曲面半径で、所定の角度に曲げても、芯材32の層32a、32bを構成する無機繊維重合体が破壊する程度が少なく、且つ、該無機繊維重合体による外被材31の損傷が少なくなるように構成されている。
つまり、変形保持部材33を芯材32の間に設置しない場合は、芯材32の内面半径の部分において強制的に圧縮されるか、或いは、芯材32の外面半径の部分において強制的に引っ張り力を受けるので、芯材32を形成する無機繊維重合体が有る程度の割合で破壊してしまう恐れがある。
これに対して、本実施形態では、変形保持部材33により芯材32が複数の層32a、32bに分離されているので、真空断熱材30を曲げた場合には、複数の層32a或いは32bがそれぞれ単独に曲がるので、層32aの内面半径の部分或いは外面半径の部分において強制的に圧縮される圧縮量が、変形保持部材33を設置しない場合と比較して小さくなり、或いは、層32bの内面半径の部分或いは外面半径の部分において強制的に引っ張られる量が、変形保持部材33を設置しない場合と比較して少なくなる。これによって、層32aや層32bを形成する無機繊維重合体が破壊する程度が少なくなり、該無機繊維重合体による外被材31の損傷が少なくなるように構成されている。
次に、表1を参照しながら説明する。表1は本実施形態の真空断熱材である実施例1〜5及びその比較例1の各種試験データ説明表である。
Figure 0004580844
(実施例1)
実施例1の真空断熱材30は、平均繊維径が3μmのグラスウール中にポリエチレンネット(メッシュ寸法(mm):8×14×0.8Φ)を挟みこみ、更に、各々エージング処理を行って作製した。その後、外被材31に5種類の大きさ(500mm×300mm×10mm、220mm×200mm×10mm、300mm×200mm×10mm、250mm×200mm×10mm、400mm×250mm×10mm)の芯材と更にガスを吸着するゲッター剤4(モレキュラーシーブス13X/活性炭)を詰め、真空包装機のロータリーポンプで10分、拡散ポンプで10分、真空断熱材の内部圧力が1.3Paになるまで排気した後、端部をヒートシールで封止した。
このようにして得られた真空断熱材30(厚み:約10mm)の熱伝導率について、英弘精機(株)製のAUTO−Λを用いて10℃で測定した。また、折り曲げ性は、曲げ試験機を用いて、試験条件(速度:10mm/min、支点間距離:100mm(支持台及び圧子はΦ20mmの丸棒)、変位量:40mm)での最大曲げ荷重(N)を測定し評価した。更に、形状保持性は4h経過後の保持状態を見た。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は95Nで、形状保持性は良好であった。また、熱伝導率が2.9mW/m・Kを示した。このことから、実施例1の真空断熱材30は折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率の両立化が図れ、冷蔵庫箱体20に本発明の真空断熱材を挿入することにより熱漏洩量の低減及び省エネ化が期待できる。
次に、実施例1の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に挿入し、更に冷蔵庫箱体20にポリオールとイソシアネートを、高圧発泡機を用いて注入充填して冷蔵庫の断熱材を作製した。発泡断熱材の硬質ポリウレタンフォ−ム6は、ポリオ−ルとして、平均水酸基価が450のm−トリレンジアミンにプロピレンオキサイドを付加したポリエ−テルポリオ−ルを40重量部、平均水酸基価が470のo−トリレンジアミンにプロピレンオキサイドを付加したポリエ−テルポリオ−ルを30重量部、平均水酸基価が380のo−トリレンジアミンにプロピレンオキサイドを付加したポリエ−テルポリオ−ルを30重量部の混合ポリオ−ル成分100重量部に、シクロペンタン15重量部に水1.5部及び反応触媒としてテトラメチルヘキサメチレンジアミン1.2重量部とトリメチルアミノエチルピペラジン2部、整泡剤として有機シリコ−ン化合物X−20−1614を2重量部、イソシアネ−ト成分としてミリオネ−トMRのジフェニルメタンイソシアネ−ト多核体を125部用いて発泡充填した。
その後、冷蔵庫の熱漏洩量及び消費電力量を測定した。冷蔵庫の熱漏洩量は、冷蔵庫の動作状態と反対の温度条件を設定し庫内からの熱漏洩量として測定を行った。具体的には、−10℃の恒温室内に冷蔵庫を設置し、庫内温度を所定の測定条件(温度差)になるようヒータにそれぞれ通電し冷蔵庫の消費電力と冷却性能を比較する温度条件下で測定した。冷蔵庫の消費電力量はJIS C9801測定基準により測定を行った。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて、熱漏洩量で20%、消費電力量で13%低減できる冷蔵庫が得られた。
(実施例2)
実施例1と同様の製作方法で実施例2の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が3.5μmの結合剤を含まないものである。更に、エチレンービニルアルコール共重合体のネット(メッシュ寸法(mm):7×14×0.9Φ)をグラスウール中に挟みこみ、芯材13のエージング処理を各々行い、外被材31に更にガスを吸着するゲッター剤4(モレキュラーシーブス13X/活性炭)と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例2の真空断熱材30の形状曲げ折り性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は92Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は3.0mW/m・Kを示した。
次に、実施例2の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で18%、消費電力量で12%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例3)
実施例1と同様の製作方法で実施例3の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が4μmの結合剤を含まないものである。更に、ポリプロピレン繊維(ニードルパンチング加工品、マット厚5mm)をグラスウール中に挟みこみ、芯材13のエージング処理を各々行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して実施例3の真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例3の真空断熱材30(厚み:約10mm)の形状曲げ折り性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は98Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.9mW/m・Kを示した。
次に、実施例3の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で19%、消費電力量で13%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例4)
実施例1と同様の製作方法で実施例4の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が4.5μmの結合剤を含まないものである。更に、ポリエステル繊維(ニードルパンチング加工品、マット厚5mm)をグラスウール中に挟みこみ、芯材13のエージング処理を各々行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例4の真空断熱材30の形状曲げ折り性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は99Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は3.3mW/m・Kを示した。
次に、実施例4の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例4の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で14%、消費電力量で8%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例5)
実施例1と同様の製作方法で実施例5の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が5μmの結合剤を含まないものである。更に、ポリエステル繊維(ニードルパンチング加工品、マット厚8mm)の変形保持部材33をグラスウール中に挟みこみ、芯材13のエージング処理を各々行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例5の真空断熱材30の折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は92Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は3.5mW/m・Kを示した。
次に、実施例5の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例5の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で11%、消費電力量で6%低減でき省エネ化が可能となった。
次に、表2を参照しながら説明する。表2は本実施形態の真空断熱材である実施例6〜10及びその比較例1の各種試験データ説明表である。
Figure 0004580844
(実施例6)
実施例6の真空断熱材30は、結合剤を含まない平均繊維径が3μmのグラスウール中に変形保持部材33であるエキスパンドメタル(メッシュ寸法(mm):7×14×0.5Φ)を挟み、更に180℃で1時間のエージング処理を行って作製した。その後、外被材31に5種類の大きさ(500mm×300mm×10mm、220mm×200mm×10mm、300mm×200mm×10mm、250mm×200mm×10mm、400mm×250mm×10mm)の芯材と更にガスを吸着するゲッター剤4(モレキュラーシーブス13X/活性炭)を詰め、真空包装機のロータリーポンプで10分、拡散ポンプで10分、真空断熱材の内部圧力が1.3Paになるまで排気した後、端部をヒートシールで封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例5の真空断熱材30の折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は92Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.0mW/m・Kを示した。このことから、実施例6の真空断熱材は折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率の両立化が図れ、冷蔵庫箱体20に実施例6の真空断熱材を挿入することにより熱漏洩量の低減及び省エネ化が期待できる。
次に、実施例5の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例5の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で23%、消費電力量で16%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例7)
実施例1と同様の製作方法で実施例7の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が3.5μmの結合剤を含まないものである。更に、エキスパンドメタル(メッシュ寸法(mm):5×10×0.5Φ)の変形保持部材33をグラスウール中に挟み、芯材13のエージング処理を行い、外被材31に更にガスを吸着するゲッター剤4(モレキュラーシーブス13X/活性炭)と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、真空断熱材30の形状曲げ折り性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、折り曲げ性は95Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.1mW/m・Kを示した。
次に、実施例7の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例7の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で20%、消費電力量で15%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例8)
実施例1と同様の製作方法で実施例8の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が4μmの結合剤を含まないものである。更に、エキスパンドメタル(メッシュ寸法(mm):15×30×0.5Φ)の変形保持部材33をグラスウール中に挟み、芯材13のエージング処理を行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、真空断熱材30の形状曲げ折り性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、折り曲げ性は90Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.2mW/m・Kを示した。
次に、実施例8の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例8の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で19%、消費電力量で14%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例9)
実施例1と同様の製作方法で実施例9の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が4.5μmの結合剤を含まないものである。更に、アルミ薄板厚:0.1mmの変形保持部材33をグラスウール中に挟み、芯材13のエージング処理を行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して実施例9の真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、真空断熱材30の曲げ特性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、折り曲げ性は99Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.6mW/m・Kを示した。
次に、実施例9の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、実施例9の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で18%、消費電力量で14%低減でき省エネ化が可能となった。
(実施例10)
実施例1と同様の製作方法で実施例10の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が5μmの結合剤を含まないものである。更に、金網(メッシュ寸法(mm):10×20×0.5Φ)の変形保持部材33をグラスウール中に挟み、芯材13のエージング処理を行い、外被材31にゲッター剤と共に挿入封止して真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、実施例10の真空断熱材30の折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、折り曲げ性は92Nで、4h経過後の形状は保持され良好であった。また、熱伝導率は2.7mW/m・Kを示した。
次に、実施例10真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で17%、消費電力量で13%低減でき省エネ化が可能となった。
(比較例1)
実施例1と同様の製作方法で、変形保持部材33を用いない比較例1の真空断熱材30を作製した。用いたグラスウール材は平均繊維径が6μmである。更に、グラスウール芯材13のエージング処理を行い、外被材31に挿入封止して比較例1の真空断熱材30(厚み:約10mm)を作製した。その後、真空断熱材30の折り曲げ性と形状保持性及び熱伝導率を測定した。その結果、表1に示すように、折り曲げ性は125Nで、4h経過後の形状は保持されず不良であった。また、熱伝導率は4.3mW/m・Kを示した。
次に、比較例1の真空断熱材30を実施例1と同様に冷蔵庫箱体20に挿入して実機冷蔵庫の特性評価を行った。冷蔵庫箱体20中には、比較例1の真空断熱材30を冷蔵庫で温度差が大きいコンプレッサー周辺部及び冷蔵庫背面の内箱5の外面側に5枚挿入し、実施例1と同様にポリオールとイソシアネートを発泡充填して冷蔵庫の断熱材を作製し、熱漏洩量及び消費電力量を評価した。その結果、表1に示すように、真空断熱材30を挿入しなかった冷蔵庫と比べて熱漏洩量で9%、消費電力量で4%しか低減できず、省エネ効果が小さかった。
以上説明したように、本実施形態によれば、芯材32を平均繊維径が2μm以上の結合材を含まない繊維重合体で形成すると共に、芯材32の間に変形可能で且つ変形後の芯材形状を保持可能な変形保持部材33を配置し、変形保持部材33を有機物からなるネット状又は繊維状のもの或いは金属板からなるもので形成し、これらをガスバリア性外被材31中に入れて、真空封止した真空断熱材30としているので、折り曲げ性と形状保持性及び断熱特性を両立することが可能な高性能真空断熱材30を提供することができる。
また、本実施形態によれば、芯材32の無機繊維重合体が3〜5μmの平均繊維径を有するグラスウールであることを特徴とする真空断熱材30である。ここで、結合剤を含まないグラスウールの径が3〜5μmであることが好ましい。無機繊維重合体は、平均繊維径により熱伝導率特性やコストが大きく変わる。例えば、平均繊維径が5μm以上のグラスウール等はコストの点では安価であるため実用化しやすい素材であるが熱伝導率が大きく劣る。その理由は、繊維が同一方向に配列して繊維の接触が線に近く、このため接触熱抵抗が小さくなり熱伝導率が高くなると考えられる。一方、平均繊維径が2μm未満の繊維は単品でも生産性が低く高価であると共に、繊維集合体を重ねて厚みを稼ぐ必要があり、真空断熱材30のコスト高騰や生産性の点から断熱材としての使用は難しい。また、接触抵抗の他に熱流路がジグザクとなり、熱抵抗が増大して熱伝導率が低くなる多くの繊維材の中から、平均繊維径が3〜5μmで且つ結合材を含まないグラスウールを選定し、折り曲げ性と形状保持性及び断熱性を両立した真空断熱材30を見出した。
無機繊維重合体としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ、シリカアルミナ、シリカ、ロックウール、炭化ケイ素等の結合剤を含まない繊維を使用できる。
本実施形態では、有機物からなるネット状又は繊維状の変形保持部材33がポリオレフィン系、ポリエステル系のものであり、金属板からなる変形保持部材33が金網状又は板状のものである。ここで、ネット又は繊維としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のガス発生の少ない素材を選定することが好ましく、ネットの厚みは薄い程、繊維径も細いほど熱伝導率の点で好ましい。また、金属板の変形保持部材33としてはアルミ、ステンレス、チタン、鉄、銅、合金等の素材が好ましく、特に、アルミ素材のエキスパンドメタルや金網を用いた真空断熱材が軽量で使いやすく目的を達成するのに好ましい。
また、芯材の脱水、脱ガスを目的として、ガスバリア性フィルムの挿入前に芯材等をエージング処理を施すことも有効である。この時の加熱温度は、最低限脱水が可能であることから前記有機物は110℃であることが望ましく、グラスウールは180℃以上がより好ましい。
更に、外被材31としては、内部に気密部を設けるために芯材32を覆うものであり、材料構成としては特に限定されるものではない。例えば、最外層にポリエチレンテレフタレート樹脂、中間層にアルミニウム箔、最内層に高密度ポリエチレン樹脂からなるプラスチックラミネートフィルム、例えば、最外層にポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、中間層にアルミニウム蒸着層を有するエチレンービニルアルコール共重合体樹脂、最内層に高密度ポリエチレン樹脂からなるプラスチックラミネートフィルムとを袋状にしたものなどが例示される。外被材31のこれら各層、最外層は衝撃などに対応するためであり、中間層はガスバリア性を確保するためであり、最内層は熱融着によって密閉するためである。従って、これらの目的にあうものであれば、全ての公知材料が使用可能であり、更に改善する手段として、最外層にポリアミド樹脂等を付与することで耐突き刺し性を向上させたり、中間層にアルミニウム蒸着層を有するエチレンービニルアルコール共重合体樹脂を2層設けたりしてよい。熱融着する最内層としては、シール性やケミカルアタック性等から高密度ポリエチレン樹脂が好ましいが、この他に、ポリプロピレン樹脂やポリアクリルニトリル樹脂等を用いても良い。外被材31の材料の具体的構成としては、例えば、最外層にポリアミド、第2層目にポリエチレンテレフタレ−ト樹脂、第3層目にアルミ箔、最内層に高密度ポリエチレン樹脂からなるアルミラミネートフィルムである。
また、真空断熱材の信頼性を更に向上させるために、ゲッター剤として必要に応じてドーソナイト、ハイドロタルサイト、金属水酸化物等のガス吸着剤、あるいはモレキュラーシーブス、シリカゲル、酸化カルシウム、ゼオライト、活性炭、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の水分吸着剤を使用する。
真空断熱材30の外形や厚さなどの形状は、特に限定されず、適用される個所と作業性に応じて各種外形及び厚さのものが適用可能である。
本実施形態は、外箱23と内箱21からなる空間内に硬質樹脂フォーム22を充填した冷蔵庫断熱箱体20または断熱扉体6において、上記本実施形態のいずれかに記載の真空断熱材30と硬質樹脂フォーム22を断箱体20または断熱扉体6の内部の断熱材として用いた冷蔵庫である。
本実施形態は、硬質樹脂フォーム22がシクロペンタン及び水を混合発泡剤とするポリウレタンフォームであることを特徴とする冷蔵庫である。
ここで、硬質樹脂フォーム22としては、例えば硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームやスチレンフォーム等が例示される。この中で、シクロペンタン及び水を混合発泡剤とする硬質ポリウレタンフォームが好ましい。
本実施形態の硬質ポリウレタンフォームは、ポリオールを基本原料として、発泡剤、整泡剤、反応触媒の存在下でイソシアネートを反応させて得られるものである。ポリオールとしては、m−トリレンジアミン(2,4−トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミン)及びo−トリレンジアミン(2,3−トリレンジアミン、3,4−トリレンジアミン)から成る開始剤のプロピレンオキサイド付加物を主に用いた。他の開始剤は、2価アルコ−ルのプロピレングリコ−ル,ジプロピレングリコ−ル、3価アルコ−ルのグリセリン,トリメチロ−ルプロパン、多価アルコ−ルのジグリセリン、メチルグルコシド、ソルビト−ル、シュ−クロ−ズ、アルキレンポリアミンのエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、アルカノールアミンのモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミンその他のジアミノジフェニルメタン、ビスフェノールA、ポリメチレンポリフェニルポリアミンを種々のアルキレンオキサイドで付加物としたポリオールを用いた。イソシアネートは、ジフェニルメタンジイソシアネート多核体を主に使用する。ジフェニルメタンジイソシアネート多核体を用いたイソシアネートは、ポリエーテルポリオール溶液と粘度差が小さいので、ポリエ−テルポリオールとの相溶性が向上する。ジフェニルメタンジイソシアネート多核体を用いることによって、初期反応は比較的速くなりゲル化や硬化が遅くなるので、脱形時のフォーム膨れ量を小さくなる。少量であればトリレンジイソシアネート異性体混合物、2,4−体100部、2,4−体/2,6−体=80/20、65/35(重量比)はもちろん、商品名三井コスモネートTRC、武田薬品のタケネート4040プレポリマーのウレタン変性トリレンジイソシアネート,アロファネート変性トリレンジイソシアネート、ビウレット変性トリレンジイソシアネート、イソシアヌレ−ト変性トリレンジイソシアネート等も使用できる。4,4′―ジフェニルメタンジイソシアネートとしては、主成分とする純品の他3核体以上の多核体を含有する商品名三井コスモネートM−200、武田薬品製のミリオネートMRのジフェニルメタンイソシアネート多核体を使用できる。また、発泡剤としては、炭化水素系発泡剤のシクロペンタン及び水を用いる。ポリオール混合物100重量部に対し、12〜18重量部のシクロペンタン及び1.8重量部未満の水を組み合わせる。一般にシクロペンタンと水を多く用いれば容易に低密度化できるが、水が多いと気泡セル内の炭酸ガスの分圧が増加して膨れ量が大きくなり、シクロペンタンが多いと圧縮強度や寸法安定性が劣ってくる。反応触媒としては、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、3量化触媒を併用して高速反応化とキュア−性を高められる。反応触媒の配合量は、ポリオール成分100重量部に対し、2〜5重量部が好ましい。それ以外に、第3級アミンのトリメチルアミノエチルピペラジン、トリエチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、3量化触媒のトリス(3−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、遅効性触媒のジプロピレングリコール、酢酸カリジエチレングリコール等、反応性が合致すれば使用することができる。整泡剤としては、低表面張力の方が気泡セルの大きさがそろうので、フォームは一様に膨れ、一様な強度を有する。整泡剤の配合量は、ポリオール成分が100重量部あたり1.5〜4重量部である。例えばゴ−ルドシュミット製のB−8461,B−8462,信越化学製のX−20−1614,X−20−1634,日本ユニカ製のSZ−1127,SZ−1671を用いる。上記材料を用いて、硬質ポリウレタンフォームを発泡する。発泡機は、例えばプロマ−ト社製PU−30型発泡機が用いられる。発泡条件は、発泡機の種類によって多少異なるが通常は液温18〜30℃、吐出圧力80〜150kg/cm、吐出量15〜30kg/min、型箱の温度は35〜45℃が好ましい条件である。
本発明でいう冷蔵庫には、家庭用及び業務用の冷蔵・冷凍庫の他に、自動販売機、商品陳列棚、商品陳列ケース、保冷庫、クーラーボックス、冷蔵・冷凍庫等が含まれる。
内箱と外箱とから構成される箱体内部に有する断熱箱体及び/又は断熱扉体内部に、真空断熱材30と硬質樹脂フォームを挿入する方法としては、あらかじめ内箱と外箱とで形成した空間に真空断熱材30を配設しておき、その後硬質樹脂フォームを注入して一体成型する方法、あるいは真空断熱材30と硬質樹脂フォームをあらかじめ一体成型した断熱ボードを作製しておき、その断熱ボードを内箱あるいは外箱に貼り付け又は両者で挟持する等、様々な方法があるが、本発明はこれらに特に限定されるものではない。
本実施形態は、芯材32が結合剤を含まない無機繊維中に有機物からなるネット状又は繊維状の変形保持部材33を挟み、芯材32が結合剤を含まない無機繊維中に有機物からなるネット状又は繊維状の変形保持部材33を挟み、芯材が結合剤を含まない無機繊維中に金属板からなる変形保持部材33を挟み、ガスバリア性フィルム中にゲッター剤と共に入れて真空引きし、開口部を封止することを特徴とする真空断熱材30の製造方法である。
本発明の一実施形態の真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫を示す縦断面図である。 図1のC部を拡大した断面図である。 図2の真空断熱材の曲げる前の状態を示す断面図である。
符号の説明
6…扉、10〜12…貯蔵室、20…冷蔵庫の箱体、21…内箱、22…発泡断熱材、23…外箱、24…曲げ部(変形部)、30…真空断熱材、31…外被材、32(32a、32b)…芯材、33…変形保持部材、34…ゲッター剤、80…真空断熱材。

Claims (8)

  1. ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材であって、
    前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ結合材を含まない繊維重合体で形成すると共に、
    前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、
    前記変形保持部材をネット状又は繊維状のもので形成した
    ことを特徴とする真空断熱材。
  2. ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材であって、
    前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ結合材を含まない繊維重合体で形成すると共に、
    前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、
    前記変形保持部材を金属板からなるもので形成した
    ことを特徴とする真空断熱材。
  3. 請求項1または2に記載の真空断熱材において、前記芯材の繊維重合体が3〜5μmの平均繊維径を有するものであることを特徴とする真空断熱材。
  4. 請求項1に記載の真空断熱材において、前記ネット状又は繊維状の変形保持部材がポリオレフィン系、ポリエステル系のものであることを特徴とする真空断熱材。
  5. 請求項2に記載の真空断熱材において、前記金属板からなる変形保持部材が金網状又は板状のものであることを特徴とする真空断熱材。
  6. ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材を外箱と内箱とによって形成される空間に配設すると共に、その真空断熱材の周囲の前記空間に発泡断熱材を充填してなる冷蔵庫であって、
    前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ繊維重合体で形成すると共に、
    前記外被材内の前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材をネット状又は繊維状のもので形成して前記真空断熱材を構成し、
    前記真空断熱材を前記外箱または前記内箱の変形部に沿って変形して配置した
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  7. ガスバリア性を有する外被材中に芯材を真空封止した真空断熱材を外箱と内箱とによって形成される空間に配設すると共に、その真空断熱材の周囲の前記空間に発泡断熱材を充填してなる冷蔵庫であって、
    前記芯材を平均繊維径が2μm以上で且つ繊維重合体で形成すると共に、前記芯材の間に変形可能で且つ曲げ荷重を加えて曲げ変形した後の前記曲げ荷重が解除された状態での芯材形状を保持可能な変形保持部材を配置し、前記変形保持部材を金属板からなるもので形成して前記真空断熱材を構成し、
    前記真空断熱材を前記外箱または前記内箱の変形部に沿って変形して配置した
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 請求項6または7に記載の冷蔵庫において、前記芯材の繊維重合体が3〜5μmの平均繊維径を有するものであり、前記ネット状又は繊維状の変形保持部材がポリオレフィン系、ポリエステル系のもの、または前記金属板からなる変形保持部材が金網状又は板状のものであることを特徴とする冷蔵庫。
JP2005242297A 2005-08-24 2005-08-24 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫 Expired - Fee Related JP4580844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005242297A JP4580844B2 (ja) 2005-08-24 2005-08-24 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005242297A JP4580844B2 (ja) 2005-08-24 2005-08-24 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007056974A JP2007056974A (ja) 2007-03-08
JP4580844B2 true JP4580844B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=37920633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005242297A Expired - Fee Related JP4580844B2 (ja) 2005-08-24 2005-08-24 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580844B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024921A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
JP2009024922A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
CN102239358B (zh) 2008-12-26 2013-10-30 三菱电机株式会社 真空隔热材料及使用了真空隔热材料的隔热箱及冰箱及制冷/空调装置及热水装置及设备
JP2011074934A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材、およびこの真空断熱材を備えた断熱箱
JP5312605B2 (ja) 2009-10-16 2013-10-09 三菱電機株式会社 真空断熱材及び冷蔵庫及び機器
US9068683B2 (en) 2009-10-16 2015-06-30 Mitsubishi Electric Corporation Manufacturing apparatus of core material of vacuum heat insulating material, manufacturing method of vacuum heat insulating material, vacuum heat insulating material, and refrigerator
WO2011048824A1 (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 三菱電機株式会社 真空断熱材及び断熱箱及び冷蔵庫及び冷凍・空調装置及び給湯装置及び機器及び真空断熱材の製造方法
JP5432042B2 (ja) * 2010-04-12 2014-03-05 株式会社水田 断熱扉
JP5886017B2 (ja) * 2011-12-06 2016-03-16 株式会社東芝 真空断熱パネルおよびこれを用いた冷蔵庫
JP2015055284A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 大日本印刷株式会社 真空断熱材
JP6184841B2 (ja) * 2013-11-13 2017-08-23 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材およびそれを用いた機器
JP6516297B2 (ja) * 2016-03-08 2019-05-22 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫
JP7182040B2 (ja) * 2017-03-30 2022-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空断熱筐体および冷蔵庫
WO2019117061A1 (ja) * 2017-12-13 2019-06-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫及びその製造方法
JP6975699B2 (ja) * 2018-10-18 2021-12-01 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫
JP7311483B2 (ja) * 2019-03-04 2023-07-19 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51161670U (ja) * 1975-06-17 1976-12-23
JPS61241594A (ja) * 1985-04-19 1986-10-27 松下電器産業株式会社 真空断熱材
JP2002081596A (ja) * 2000-09-06 2002-03-22 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
JP2004011709A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱材及び真空断熱材の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51161670U (ja) * 1975-06-17 1976-12-23
JPS61241594A (ja) * 1985-04-19 1986-10-27 松下電器産業株式会社 真空断熱材
JP2002081596A (ja) * 2000-09-06 2002-03-22 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱材、および、真空断熱材の製造方法、冷凍機器、ノート型コンピュータ、電気湯沸かし器、オーブンレンジ
JP2004011709A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱材及び真空断熱材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007056974A (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4580844B2 (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2007263186A (ja) 断熱パネル及びそれを用いた機器
CN100441932C (zh) 真空绝热材料及使用了它的冰箱
JP2007056973A (ja) 真空断熱パネル及びそれを用いた冷蔵庫
US20200009770A1 (en) Heat-insulating wall, and heat-insulating housing and method for producing the same
KR100507783B1 (ko) 단열 상자 및 이것에 이용하는 진공 단열재
JP5162377B2 (ja) 真空断熱材およびこれを用いた断熱箱体並びに冷蔵庫
KR100548660B1 (ko) 연속 기포 경질 폴리우레탄 발포체 및 이의 제조방법
US20150260331A1 (en) Heat-insulating material and manufacturing process therefor, and insulating method
US20080199678A1 (en) Method for the Production of Vacuum Insulation Panels
JP2011002033A (ja) 真空断熱材およびこれを用いた断熱箱体並びに冷蔵庫
KR100623101B1 (ko) 냉장고 및 진공 단열 패널 및 그 제조 방법
US20080280120A1 (en) Thermally Insulating Molded Element
KR100790662B1 (ko) 진공 단열재 및 그것을 이용한 냉장고
KR101444530B1 (ko) 단열 도어 및 단열 상자체
JP2012013114A (ja) 断熱部材およびそれを用いた建築用部材
JP4997198B2 (ja) 真空断熱材およびそれを用いた断熱箱体並びに冷蔵庫
JP2000018486A (ja) 断熱箱体及びその製造方法
JP2004084847A (ja) 真空断熱パネル及びそれを用いた冷蔵庫
JP5889707B2 (ja) 硬質ウレタンフォーム用プレミックスポリオール組成物及びそれを用いた硬質ウレタンフォームの製造方法、断熱扉体
CN212870413U (zh) 一种保温增强结构
JP2004084850A (ja) 断熱パネル及び冷蔵庫
JP2012112611A (ja) 断熱箱体および冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees