JP4580590B2 - フラックス除去方法及び装置 - Google Patents

フラックス除去方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4580590B2
JP4580590B2 JP2001187428A JP2001187428A JP4580590B2 JP 4580590 B2 JP4580590 B2 JP 4580590B2 JP 2001187428 A JP2001187428 A JP 2001187428A JP 2001187428 A JP2001187428 A JP 2001187428A JP 4580590 B2 JP4580590 B2 JP 4580590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
exhaust gas
vaporized
corona discharge
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001187428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003001411A (ja
Inventor
昌弘 谷口
宗良 藤原
耕一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001187428A priority Critical patent/JP4580590B2/ja
Publication of JP2003001411A publication Critical patent/JP2003001411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4580590B2 publication Critical patent/JP4580590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント回路基板に電子部品を半田付けする際に発生する気化フラックスを回収除去するフラックス除去方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント回路基板に電子部品を半田付けする際に発生した気化フラックスを含有した排気ガスは、フラックスを回収することなくファンで吸引し、工場全体の排気ダクトへ送風・排出したり、排気経路の途中に設置したフィルタにて気化フラックスを吸着して捕集するようにしたり、排気ガス温度を冷却することで排気ガス中の気化フラックスを凝固・吸着させて捕集したりされている。
【0003】
図6は、フィルタを使って排気ガス中の気化フラックスを吸着・捕集する方法の適用例を示す。図6において、41は半田付けを行うプリント回路基板、42は電子部品、43はクリーム半田、44は気化フラックスである。45は排気ダクト、46は排気ファン、47は工場排気ダクトである。排気ダクト45の途中に、粗目フィルタ48aと細目フィルタ48bを2段に内蔵したフラックス回収ユニット48が配設されている。
【0004】
このような構成で、プリント回路基板41に電子部品42をリフロー半田付けした時に、クリーム半田43から発生する気化フラックス44を大量に含む排気ガスを排気ファン46で吸引し、排気ダクト45を通して排出する途中で、フラックス回収ユニット48のフィルタ48a、48bにて気化フラックスが取り除かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフラックス回収方法では、フィルタ48a、48bの目詰まりによる排気風量の低下、変動が生じ、目詰まり対策のために頻繁なフィルタ交換及び清掃作業が発生するという問題がある。
【0006】
また、気化フラックスがフィルタ48a、48bに衝突・吸着することで捕集するため、100%回収は不可能であり、そのため回収ユニット48通過後の排気ガス中にも気化フラックスが存在し、排気ファン46や工場排気ダクト47にフラックスが付着するという問題がある。
【0007】
また、プリント回路基板41を加熱することで発生する有機物質を捕集することが不可能であり、気化フラックスとともに工場内の異臭の原因になるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、排気ガス中の気化フラックスをほぼ完全に除去できるフラックス除去方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のフラックス除去方法は、電子部品が搭載されたプリント回路基板の半田付けの際に発生する気化フラックスを含んだ排気ガスから、前記気化フラックスを除去する方法として、加熱工程で発生した前記排ガスを吸引し、コロナ放電を行って気化フラックスを帯電させる第1帯電工程と、前記加熱工程の下流の冷却工程にて、コロナ放電を行って気化フラックスを帯電させる第2帯電工程と、前記第1と前記第2帯電工程の前記気化フラックスの帯電とは逆極性に帯電させた気化フラックス回収部に前記気化フラックスを誘引して凝集・液化させて回収する回収工程と、前記冷却工程の下流の出口部をイオンで除電する除電工程とからなるものであり、気化フラックスをフラックス回収部に確実に凝集・液化させて回収することができる。
【0010】
また、排気ガスを一定空間内で旋回させ、気化フラックスの誘引時間を長くすると、より多くの気化フラックスを排気ガス中から回収することができる。
【0011】
また、排気ガス流を横断するように照射したレーザ光の受光量によって排気ガス中の気化フラックス量を検出し、検出した気化フラックス量に応じてコロナ放電量を調整すると、気化フラックスの発生量に応じた最適な放電ができ、消費電力を節約することができる。
【0013】
また、本発明のフラックス除去装置は、電子部品が搭載されたプリント回路基板の半田付けを行う装置において発生した気化フラックスを除去するフラックス除去装置であって、加熱部で発生した前記気化フラックスを含んだ排気ガスに対してコロナ放電を行う第1コロナ放電手段と、前記冷却部にて、前記気化フラックスをコロナ放電させる第2コロナ放電手段と、前記第1と第2コロナ放電により帯電された前記気化フラックスの帯電極性とは逆極性に帯電させたフラックス回収部と、前記第2コロナ放電部の後、出口部をイオンにより除電する除電部とを備えたものであり、上記フラックス除去方法を実施して、気化フラックスを確実に凝集・液化させて回収することができる。
【0014】
また、コロナ放電手段の電極に、新鮮なエアを送る手段を設けると、電極にフラックス、ゴミなどの異物が付着するのを防止でき、排気ガス中に突出させても常に安定してコロナ放電を行い、気化フラックスを確実にかつ安定して帯電させることができる。
【0015】
また、フラックス回収部に放熱手段を設けると、誘引された気化フラックスの温度を下げることで凝集・液化を促進して、より多くの気化フラックスを回収することができ、さらに液化したフラックスが再気化して浮遊するのを防止することができる。
【0016】
また、排気ガスの送風経路に、排気ガスの流速を低下させるように断面積を拡大した流速低下ボックスを設け、この流速低下ボックスにフラックス回収部を設けると、気化フラックスが誘引回収される時間を長くとることができ、より多くの気化フラックスを回収することができる。
【0017】
また、排気ガスの送風経路に、一定空間内で旋回する排気ガスの流れを形成するように排気ガスの流入口と流出口を設けた旋回流形成ボックスを設け、この旋回流形成ボックスにフラックス回収部を設けると、気化フラックスを含む排気ガスが一定空間で旋回して滞留時間を長くとることができ、気化フラックスが誘引回収される時間を長くとることができ、より多くの気化フラックスを回収することができる。
【0018】
また、流速低下ボックス又は旋回流形成ボックスの流入口にコロナ放電手段を配設し、流出口に気化フラックスと同じ極性の電荷を印加する手段を配設すると、帯電された気化フラックスがフラックス回収部に誘引されずに流出口に向かうと、流出口で反発力をうけて押し戻され、気化フラックスの流出を極力抑制してより多くの気化フラックスを回収することができる。
【0019】
また、フラックス回収部を通過した排気ガスの帯電を検出する帯電検出手段と、気化フラックスと逆極性の電荷を放出して帯電除去を行う除電手段を設けると、工場排気ダクトに送り出す排気ガスの帯電を無くすことができ、静電気による悪影響を抑止できて、安全に排出することができる。
【0020】
また、排気ガスに含有する気化フラックスの量を検出して、コロナ放電手段の放電量を調整する手段を設けると、気化フラックスの発生量に応じた最適な放電ができ、消費電力を節約することができる。
【0021】
また、レーザ光が排気ガス流を横断するようにレーザ光の発振部と受信部を配設し、受信部におけるレーザ光の受光量を気化フラックス量に換算する換算手段と、気化フラックス量に応じてコロナ放電量を調整する調整手段を備えると、レーザ光の透過量によって適切に気化フラックス量を検出して最適な放電ができ、消費電力を節約することができる。
【0023】
また、電子部品が搭載されたプリント回路基板の半田付けを行う加熱炉において、加熱炉の冷却部内の循環ガスの一部又は全部に対してコロナ放電を行うコロナ放電手段と、コロナ放電により帯電された気化フラックスの帯電極性とは逆極性に帯電させたフラックス回収部とを備えると、炉内の冷却部内の循環ガス中の気化フラックスを回収することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明のフラックス除去方法及び装置を適用したリフロー装置の第1の実施形態について、図1、図2を参照して説明する。
【0025】
図1において、1は半田付け加熱炉としてのリフロー装置で、加熱部2、冷却部3、及び搬送手段4を備えている。5は排気ガスを排出する排気ダクトであり、加熱部2と冷却部3の間に開口され、排気ガスを吸引する排気ファン6を介して工場排気ダクト7に接続されている。排気ダクト5の排気ファン6より排気ガス流の下手位置にフラックス除去手段8が配設されている。フラックス除去手段8は、流速低下ボックス9と、流速低下ボックス9の入口部に配設されたコロナ放電部10と、流速低下ボックス9内に配設され、逆帯電されたフラックス回収板11と、流速低下ボックス9の出口部に配設されたフラックス反発帯電部12にて構成されている。
【0026】
排気ダクト5のフラックス除去手段8より排気ガス流の上手位置には気化フラックス量検出センサ13が配設されている。気化フラックス量検出センサ13は、排気ダクト5をレーザ光が横断するようにレーザ光の発振部と受信部を配設して構成され、その受信部におけるレーザ光の受光量を気化フラックス量に換算する換算手段を備えている。そして、コロナ放電部10は、検出された気化フラックス量に応じてコロナ放電量を調整する調整手段を備えている。
【0027】
また、フラックス除去手段8より排気ガス流の下手位置には帯電検出手段14aと除電手段14が配設されている。また、冷却部3上にもコロナ放電部15が配設され、リフロー装置1の出口部の搬送手段4上には除電手段16が配設されている。17は、電子部品18が装着されるとともに電極接合部にクリーム半田が塗布されているプリント回路基板である。
【0028】
以上のような構成のリフロー装置1において、クリーム半田を印刷され、電子部品18が装着されたプリント回路基板17が搬送手段4によって加熱部2内を通過する。この時、クリーム半田が溶融(リフロー)するが、同時にクリーム半田に含まれているフラックス成分の一部が気化・蒸発する。また、プリント回路基板17に含まれている有機物の一部もこのとき気化・蒸発する。気化・蒸発したガスは、排気ファン6の吸引力により排気ダクト5に吸い込まれる。加熱部2を通過したプリント回路基板17は冷却部3の冷却ファンにて発生された冷却風にて冷却される。
【0029】
排気ダクト5に吸い込まれた気化フラックスは、冷却部3に配設されたコロナ放電部15及び排気ダクト5内に配設されたコロナ放電部10から放出されたマイナスイオンが気化フラックスにくっつくことで、マイナス電荷を帯びる。マイナスに帯電した気化フラックスを含む排気ガスは、さらに排気ファン6に引っ張られて気化フラックスとは逆のプラス電荷を帯びたフラックス回収板11が配設されている流速低下ボックス9を通過することになる。
【0030】
流速低下ボックス9の空間は、その断面積を今まで通過してきた排気ダクト5の断面積より大きくしてある。排気ガスの通過断面積を急拡大することで、流速を低下させるとともに渦を発生させ、気化フラックスの流速低下ボックス9内の滞留時間を長くしている。また、渦が発生して流速低下ボックス9内の流れが乱れ、攪拌されることで、マイナスに帯電した気化フラックスがプラス帯電したフラックス回収板11に接近する機会が増加することになる。こうして、マイナスに帯電した気化フラックスはプラス極のフラックス回収板11に吸い寄せられる。吸い寄せられずに流速低下ボックス9を出ていこうとするフラックスは、出口に配設されたフラックス反発帯電部12から反発力を受け、流出が阻止される。
吸引を免れたマイナスイオンは、帯電検出手段14aで帯電量が検出されてそれに応じた量のプラスイオンが除電手段14から放出され、除電される。帯電除去された排気ガスは、排気ファン6により工場排気ダクト7に送風される。リフロー装置1を出ていくプリント回路基板17に対しても除電手段16でプラスイオンの放出を行い除電する。
【0031】
図2において、図2(a)はコロナ放電部10、15の具体構成を示し、19は気化フラックス、20はマイナスイオンであり、21はコロナ放電の電極、22はエア送風パイプである。図2(a)に示すように、電極21から放出されたマイナスイオン20が気化フラックス19にくっつくことで、図2(b)に示すように、気化フラックス19がマイナス電荷を帯びる。その際、エアをエア送風パイプ22から常に噴出することで、電極21の先端にフラックスが付着するのが防止される。マイナス電荷を帯びた気化フラックス19はプラスに帯電したフラックス回収板11に引き付けられ、気化フラックス19がフラックス回収板11で凝集・液化することで回収可能となる。
【0032】
以上のように、本実施形態によれば、排気ガス中の気化フラックス19を効率良く回収することができ、かつフィルター等を用いないため、目詰まりによる排気性能低下もない。また、気化フラックス19を帯電させて回収するため、通常リフロー装置1で使用するフィルターでは回収できない細かな粒子やプリント回路基板17から発生する有機物を含む異臭のもとまで除去可能となる。
【0033】
なお、本実施形態では、リフロー装置1から外部に排出される排気ガスに含まれる気化フラックス19の回収についての例を示したが、加熱部2内で循環させるガスに対して上記の構成を適用して気化フラックスの回収を行うようにしても良いし、特にN2 ガス雰囲気中でリフローを行うN2 ガスリフロー装置の場合には冷却部3に対して循環させるガスに対して上記の構成を適用して気化フラックスの回収を行うようにしても良い。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図3を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一参照番号を付して説明を省略し、相違点のみを説明する。
【0035】
上記実施形態のフラックス除去手段8は、排気ダクト5と同心状で流路断面積を大きくした流速低下ボックス9を用いたものを示したが、本実施形態では排気ガスを内部空間内で旋回させるようにしたサイクロン方式のフラックス除去手段23を採用している。
【0036】
図3において、24は軸芯が垂直な円筒体から成る旋回流形成ボックスで、その上端部に接線状態で流入口部25が開口されて排気ダクト5の排気ガス流れの上手側部分が接続されている。旋回流形成ボックス24の流出口部26はその上壁の軸芯部に開口されるとともに旋回流形成ボックス24内に向けて流出管27が垂下されている。そして、旋回流形成ボックス24の内底面にフラックス回収板28が配設され、さらにこのフラックス回収板28の放熱を行う冷却ファン29が配設されている。また、流入口部25にコロナ放電部10が配設され、流出口部26に排気ガスの帯電検出手段14aと除電手段14が配設されている。
【0037】
以上の構成において、気化フラックス19を含んだ排気ガスが排気ファン6によって吸引されて旋回流形成ボックス24に流入する。旋回流形成ボックス24の流入口部25に配設されたコロナ放電部10からマイナスイオンが排気ガスに向けて放出される。放出されたマイナスイオン20は、気化フラックス19と触れることで気化フラックス19はマイナス電荷に帯電する。旋回流形成ボックス24において、旋回流形成ボックス24の周壁に接線状態で配置された流入口部25から入ってきた排気ガスは旋回流形成ボックス24の周壁に沿って旋回する。排気ガスが旋回している間に、マイナスに帯電した気化フラックス19は、旋回流形成ボックス24の底面に配設したプラス帯電のフラックス回収板28に引き寄せられ。凝集・液化する。こうして、気化フラックス19はフラックス回収板28に回収される。また、フラックス回収板28が冷却ファン29で冷却されていることにより、より気化フラックス19の凝集・液化を促進できる。気化フラックス19を除去された排気ガスは、流出口部26に配設した除電手段14にて帯電を中和された後、排気ファン6で工場排気ダクト7へ排出される。
【0038】
本実施形態によれば、上記実施形態と同様に、排気ガス中の気化フラックス19を効率良く回収することができる。また、フィルターなどを用いないため、目詰まりにより排気性能低下はなく、また気化フラックスを帯電させて回収するため、通常のリフロー装置で使用するフィルターでは回収できない細かな粒子やプリント回路基板17から発生する有機物を含む異臭の元まで回収することができる。
【0039】
なお、上記実施形態では、フラックス回収板28の冷却に冷却ファン29を用いた例を示したが、図4に示すように、放熱フィン30と冷却水循環機構31と冷却ファン29を組み合わせた放熱手段32を用いてもよい。
【0040】
また、図1に示した第1の実施形態では、流速低下ボックス9をリフロー装置1内に配設した構成を示したが、図5に示すように、リフロー装置1外にフラックス除去手段23を配設してダクト33を介して接続し、工場排気ダクト7に排出するようにしてもよい。
【0041】
さらに、以上の実施形態では、フラックス除去手段8、23をリフロー装置1に適用した例を示したが、フロー装置の排気ガスからの気化フラックスの回収に適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】
本発明のフラックス除去方法及び装置によれば、以上のように半田付けの際に発生する気化フラックスを含んだ排気ガスに対してコロナ放電を行い、気化フラックスを帯電させ、気化フラックスの帯電とは逆極性に帯電させたフラックス回収部に気化フラックスを誘引し、凝集液化回収することにより、フィルターでは捕集できなかった微細なフラックスまで回収できる。また、フィルターでは目詰まりによる排気性能劣化を引き起こすが、本発明では目詰まりすることなく常に同じ排気性能を維持しつつ気化フラックスを回収できる。
【0043】
また、気化フラックスを含む排気ガスの送風経路断面積を急拡大させたり、一定体積内で旋回させるようにすることで、気化フラックスの滞留時間を長くして誘引の機会を増やして、気化フラックスの回収率を向上することができる。
【0044】
また、排気ガスに含有する気化フラックスの量を検出してコロナ放電量を調整することで、消費電力を削減できる。
【0045】
また、コロナ放電を行う電極に新鮮なエアを送るようにすることで、気化フラックスを大量に含む排気ガス中に電極を突き出しても、電極がフラックスで覆われて放電が妨げられることはなく、安定した放電を確保できる。
【0046】
また、フラックス回収部に放熱手段を設けることで、気化フラックスの凝集液化を促進でき、回収率を向上でき、また液化したフラックスが熱で再気化するのを防ぐのにも役立つ。
【0047】
また、排気ガスの出口部に、気化フラックスと同じ極性の電荷を印加する手段を設けることで、未回収の気化フラックスが反発力を受けて押し戻されることにより、より多くの気化フラックスを回収することができる。
【0048】
また、気化フラックス除去後の排気ガスの帯電検出手段と除電手段を設けることで、排出される排気ガスの電荷を確実に中和して安全に工場排気に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のフラックス除去装置を適用したリフロー装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態における気化フラックスの回収作用の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のフラックス除去装置の概略構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA矢視平面図である。
【図4】同実施形態のフラックス回収板の放熱手段の変形例を示す縦断面図である。
【図5】同実施形態のフラックス除去装置の他の配設例の概略構成図である。
【図6】従来例のフラックス除去装置の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 リフロー装置(半田付け加熱炉)
2 加熱部
3 冷却部
5 排気ダクト
6 排気ファン
8 フラックス除去手段
9 流速低下ボックス
10 コロナ放電部
11 フラックス回収板
12 フラックス反発帯電部
13 気化フラックス量検出センサ
14 除電手段
14a 帯電検出手段
17 プリント回路基板
18 電子部品
19 気化フラックス
21 電極
22 エア送風パイプ
23 フラックス除去手段
24 旋回流形成ボックス
25 流入口部
26 流出口部
28 フラックス回収板
29 冷却ファン
30 放熱フィン
31 冷却水循環機構
32 放熱手段

Claims (12)

  1. 電子部品が搭載されたプリント回路基板の半田付けの際に発生する気化フラックスを含んだ排気ガスから、前記気化フラックスを除去する方法として、
    加熱工程で発生した前記排ガスを吸引し、コロナ放電を行って気化フラックスを帯電させる第1帯電工程と、
    前記加熱工程の下流の冷却工程にて、コロナ放電を行って気化フラックスを帯電させる第2帯電工程と、
    前記第1と前記第2帯電工程の前記気化フラックスの帯電とは逆極性に帯電させた気化フラックス回収部に前記気化フラックスを誘引して凝集・液化させて回収する回収工程と、
    前記冷却工程の下流の出口部をイオンで除電する除電工程
    とからなることを特徴とするフラックス除去方法。
  2. 排気ガスを一定空間内で旋回させ、気化フラックスの誘引時間を長くすることを特徴とする請求項1記載のフラックス除去方法。
  3. 排気ガス流を横断するように照射したレーザ光の受光量によって排気ガス中の気化フラックス量を検出し、検出した気化フラックス量に応じてコロナ放電量を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のフラックス除去方法。
  4. 電子部品が搭載されたプリント回路基板の半田付けを行う装置において発生した気化フラックスを除去するフラックス除去装置であって、
    加熱部で発生した前記気化フラックスを含んだ排気ガスに対してコロナ放電を行う第1コロナ放電手段と、
    前記冷却部にて、前記気化フラックスをコロナ放電させる第2コロナ放電手段と、
    前記第1と第2コロナ放電により帯電された前記気化フラックスの帯電極性とは逆極性に帯電させたフラックス回収部と
    前記第2コロナ放電部の後、出口部をイオンにより除電する除電部
    とからなることを備えたことを特徴とするフラックス除去装置。
  5. コロナ放電手段の電極に、新鮮なエアを送る手段を設けたことを特徴とする請求項記載のフラックス除去装置。
  6. フラックス回収部に放熱手段を設けたことを特徴する請求項4または5に記載のフラックス除去装置。
  7. 排気ガスの送風経路に、排気ガスの流速を低下させるように断面積を拡大した流速低下ボックスを設け、この流速低下ボックスにフラックス回収部を設けたことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載のフラックス除去装置。
  8. 排気ガスの送風経路に、一定空間内で旋回する排気ガスの流れを形成するように排気ガスの流入口と流出口を設けた旋回流形成ボックスを設け、この旋回流形成ボックスにフラックス回収部を設けたことを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載のフラックス除去装置。
  9. 流速低下ボックス又は旋回流形成ボックスの流入口にコロナ放電手段を配設し、流出口に気化フラックスと同じ極性の電荷を印加する手段を配設したことを特徴とする請求項又はに記載のフラックス除去装置。
  10. フラックス回収部を通過した排気ガスの帯電を検出する帯電検出手段と、気化フラックスと逆極性の電荷を放出して帯電除去を行う除電手段を設けたことを特徴とする請求項記載のフラックス除去装置。
  11. 排気ガスに含有する気化フラックスの量を検出して、コロナ放電手段の放電量を調整する手段を設けたことを特徴とする請求項記載のフラックス除去装置。
  12. レーザ光が排気ガス流を横断するようにレーザ光の発振部と受信部を配設し、受信部におけるレーザ光の受光量を気化フラックス量に換算する換算手段と、気化フラックス量に応じてコロナ放電量を調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項11記載のフラックス除去装置。
JP2001187428A 2001-06-21 2001-06-21 フラックス除去方法及び装置 Expired - Lifetime JP4580590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187428A JP4580590B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 フラックス除去方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187428A JP4580590B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 フラックス除去方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003001411A JP2003001411A (ja) 2003-01-08
JP4580590B2 true JP4580590B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=19026717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001187428A Expired - Lifetime JP4580590B2 (ja) 2001-06-21 2001-06-21 フラックス除去方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4580590B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110639700A (zh) * 2018-06-26 2020-01-03 松下知识产权经营株式会社 焊剂回收方法以及焊剂回收装置
US10695713B2 (en) 2017-01-30 2020-06-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Flux recovery device, and reflow apparatus and gas exchange method using the same

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2465195C (en) * 2003-04-28 2012-06-19 Air Products And Chemicals, Inc. Electrode assembly for the removal of surface oxides by electron attachment
US7387738B2 (en) * 2003-04-28 2008-06-17 Air Products And Chemicals, Inc. Removal of surface oxides by electron attachment for wafer bumping applications
JP2008124112A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Yokota Technica:Kk リフロー半田付け方法及び装置
CN102728510B (zh) * 2012-06-28 2014-12-10 牛亮 一种涂料喷涂装置及方法
JP6268609B2 (ja) * 2015-04-24 2018-01-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 溶媒分離装置及び熱処理装置
JP6542693B2 (ja) * 2016-02-24 2019-07-10 パナソニック株式会社 溶媒分離方法、溶媒分離装置及び溶媒分離システム
JP2018122198A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 フラックス回収装置およびリフロー装置
JP6606670B2 (ja) * 2017-01-30 2019-11-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 フラックス回収装置およびリフロー装置ならびにフラックス回収装置における気体交換方法
JP2018183753A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 メンテナンス時期報知方法およびメンテナンス時期報知システム

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5322170U (ja) * 1976-08-05 1978-02-24
JPS5855063A (ja) * 1981-09-26 1983-04-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集じん装置の荷電方式
JPS60168551A (ja) * 1984-02-13 1985-09-02 Ono Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気集塵装置における放電電流の制御法
JPS62286563A (ja) * 1986-06-06 1987-12-12 Takayoshi Imae サイクロン式電気集塵装置
JPS6347317A (ja) * 1986-08-18 1988-02-29 Nippon Kokan Kk <Nkk> 溶融還元精錬設備
JPH0422049U (ja) * 1990-06-18 1992-02-24
JPH0587987U (ja) * 1992-04-15 1993-11-26 松下電工株式会社 リフロー炉におけるフラックス除去兼プリント配線板冷却装置
JPH06233946A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Daikin Ind Ltd 電気集塵エレメント
JPH0670281U (ja) * 1993-03-12 1994-09-30 千住金属工業株式会社 リフロー炉
JPH10335807A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Fujitsu Ltd リフロー半田付け装置
JP2000024544A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Matsushita Seiko Co Ltd 電気集じん装置
JP2000340938A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Nihon Dennetsu Keiki Co Ltd はんだ付け方法およびはんだ付け装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5322170U (ja) * 1976-08-05 1978-02-24
JPS5855063A (ja) * 1981-09-26 1983-04-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電気集じん装置の荷電方式
JPS60168551A (ja) * 1984-02-13 1985-09-02 Ono Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気集塵装置における放電電流の制御法
JPS62286563A (ja) * 1986-06-06 1987-12-12 Takayoshi Imae サイクロン式電気集塵装置
JPS6347317A (ja) * 1986-08-18 1988-02-29 Nippon Kokan Kk <Nkk> 溶融還元精錬設備
JPH0422049U (ja) * 1990-06-18 1992-02-24
JPH0587987U (ja) * 1992-04-15 1993-11-26 松下電工株式会社 リフロー炉におけるフラックス除去兼プリント配線板冷却装置
JPH06233946A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Daikin Ind Ltd 電気集塵エレメント
JPH0670281U (ja) * 1993-03-12 1994-09-30 千住金属工業株式会社 リフロー炉
JPH10335807A (ja) * 1997-05-28 1998-12-18 Fujitsu Ltd リフロー半田付け装置
JP2000024544A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Matsushita Seiko Co Ltd 電気集じん装置
JP2000340938A (ja) * 1999-05-27 2000-12-08 Nihon Dennetsu Keiki Co Ltd はんだ付け方法およびはんだ付け装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10695713B2 (en) 2017-01-30 2020-06-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Flux recovery device, and reflow apparatus and gas exchange method using the same
CN110639700A (zh) * 2018-06-26 2020-01-03 松下知识产权经营株式会社 焊剂回收方法以及焊剂回收装置
US11511364B2 (en) 2018-06-26 2022-11-29 Panasonic Intelletual Property Management Co., Ltd. Flux collection method and flux collection apparatus
CN110639700B (zh) * 2018-06-26 2023-03-14 松下知识产权经营株式会社 焊剂回收方法以及焊剂回收装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003001411A (ja) 2003-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4580590B2 (ja) フラックス除去方法及び装置
US9744613B2 (en) Flux recovery device and soldering device
US20160279556A1 (en) Air purification apparatus and method
EP1095705A3 (en) Device and method of collecting dust using highly charged hyperfine liquid droplets
JP6785243B2 (ja) 使用済み電子回路基板のリサイクル方法およびそのリサイクル方法を実施するためのシステム
KR20190092287A (ko) 기체 정화 장치, 기체 정화 방법 및 반송 가열 장치
JP2007253032A (ja) 気液接触装置
JPH02107301A (ja) 蒸気状の重金属化合物を担持ガスから分離する方法およびこの方法を実施するための装置
JP2020001054A (ja) フラックス回収方法及び装置
CN112752602A (zh) 异物捕集装置及包括该异物捕集装置的电工钢板制造设备
EP1347543A3 (en) Laser oscillator
JP2007330898A (ja) 集塵装置
CN101500713A (zh) 清洁和/或过滤设备
JP2019503840A (ja) 電気集塵を用いてタービンの動作を改善するためのシステム、装置、及び方法
KR100227127B1 (ko) 코로나 방전에 의한 정전여과포 집진방법 및 그 장치
JP2004195476A (ja) はんだ付け用冷却装置およびリフロー装置
KR101841691B1 (ko) 폐인쇄회로기판에서 유가금속 회수장치
CN108325750A (zh) 一种电除尘器
KR100427807B1 (ko) 쓰레기 소각장치
JP2006167853A (ja) ミストコレクタ、およびミスト分離回収方法
JP3106368B2 (ja) 空気清浄機
JPH10128030A (ja) 灰の捕集処理装置
JP2009045594A (ja) 厨房排気処理装置
KR920001190Y1 (ko) 냉풍토출 공기청정기
JPH0857228A (ja) 溶融炉排ガスの処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090526

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4580590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term