JP4579868B2 - 光集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光集積回路に関し、より詳細には、局所気密封止された光集積回路に関する。
近年、高度情報化に伴い大容量の情報を伝達したいという要望から、高速で大容量の情報が伝達可能な光通信システムが注目されている。このような光通信システムを一般に普及させるためには、安価で信頼性の高い光モジュールが必要とされる。
この光モジュールを実現する代表的な技術の1つに平面光導波路上に発光素子や受光素子等の光素子を実装し、実装した光素子を局所封止するモジュールの構成方法がある(特許文献1参照)。特許文献1では、光導波路構成部に溝部を加工してその溝部に発光素子又は受光素子を実装し、それら光素子を凹型のキャップで覆っている。キャップと光導波路はガラス半田を用いて固定され、キャップと光導波路とで囲まれた領域を封止している。
特開平9−61651号公報
しかしながら、一般に光導波路材料自体が十分なガスバリア性を有していないため、たとえ気密性の高いキャップを半田等の気密性の高い接合によって封止しても、光導波路のクラッド等を水分等が浸透して内部のデバイスの信頼性を低下させるといった課題があった。
また、石英系光導波路等の比較的高いガスバリア性を有するものにおいても、気密封止試験に用いられるヘリウムガスに対しては透過性が見られるものが多く、試験自体が困難であるといった課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な工程を要さず、安価に、局所気密封止された光集積回路を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光集積回路であって、ヘリウムに対する透過係数が5×10−9cm(STP)mm/(cm・sec・cmHg)(25℃)以下のガスバリア性を有さないコア及びクラッドからなる光導波路に、ガスバリア性を有する薄膜が形成されたガスバリア性光導波路と、ガスバリア性を有するキャップと、光導波路の第1の面上でコアと光学的に接続する位置に実装された受光部又は発光部を備えた光素子と、光導波路の第1の面上に形成された光素子に電気的に接続される、光導波路の第1の面上であって薄膜の直下に形成されたメタル配線とを備え、光導波路とキャップとの実装の際に、光導波路の第1の面およびメタル配線上に形成された薄膜とキャップの第2の面とが有機材料層を介さずガスバリア性を有する無機材料層を介してガスバリア性を有するように接合されることにより、光導波路に形成された薄膜及びガスバリア性を有するもののみによって気密封止された空隙を形成し、当該気密封止された空隙にコアの一端及び光素子が位置することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の光集積回路であって、光導波路に形成された薄膜は、空隙の内周に形成され、内周に形成された薄膜が、少なくとも光導波路と空隙との第1の界面に形成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の光集積回路であって、光導波路に形成された薄膜は、空隙の外周に形成され、外周に形成された薄膜は、光導波路と空隙との第1の界面を含む光導波路の少なくとも一部の、第1の界面以外の少なくともガスバリア性を有さないものとの第2の界面に形成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、キャップには薄膜が形成されており、キャップに形成された薄膜は空隙の内周に形成され、キャップは、少なくとも空隙とキャップとの第3の界面に薄膜を形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、キャップには薄膜が形成されており、キャップに形成された薄膜は空隙の外周に形成され、キャップは、少なくとも空隙とキャップとの第3の界面以外の少なくともキャップとガスバリア性を有さないものとの第4の界面に薄膜を形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、光導波路上に形成された薄膜が光導波路を形成する工程とは別の工程で形成された薄膜であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、薄膜が、ケイ酸、シリコンナイトライド、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンのいずれかを主とする無機材料からなることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、キャップの第2の面には、所定の領域を囲むように凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路であって、単一の光導波路に光素子が複数実装されたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路を複数組み合わせたことを特徴とする。
本発明によれば、ウェーハプロセス上で作製可能であることから、光導波路の作製条件及び素材に無関係に、複雑な工程を要さず低コストに局所気密封止された光集積回路を提供することが可能になる。
(実施形態1)
図1(a)に、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図を示す。基板11上に光導波路12が形成されており、光導波路12は、コア12aと、コア12aより屈折率が低くかつコア12aを囲むように埋め込んだクラッド12bとからなる。光導波路12は、FHD(Flame Hydrolysis Deposition)やCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成される。光導波路12にはその一部を凹状にエッチングして除去することにより、平坦な底面13a、側面13bからなる溝部13が形成されている。本実施形態では基板11が底面13aを形成しているが、光導波路12によって底面13aを形成していてもよい。また、本実施形態では、基板11は、平面矩形状であるが、これに限定されず、平面形状であればいずれの形状であっても良く、気密封止パッケージが実装される光回路の設計に応じてその形状を決めればよい。
底面13aにはメタル配線14が形成されており、底面13aのその上には光素子15が実装されている。光素子15は、底面13aに記されたマーカ(不図示)により画像認識を用いたパッシブアライメントにより実装される。
クラッド12bの基板11と対向する面の一部にメタル配線16が形成されており、このメタル配線16と底面13a上のメタル配線14とは、ワイヤボンディング17で電気的に接続されている。これらメタル配線14、16は蒸着等により形成される。
ガスバリア層18は、メタル配線16上のワイヤボンディング17及び外部と電気的に接続する部分を除いたクラッド12b上面、メタル配線14上のワイヤボンディング17及び光素子15を実装する部分を除いた底面13a上、並びに側面13b上に形成されている。このガスバリア層18は、プラズマCVD、スパッタ、気相合成法、熱窒化等による堆積により形成される。本明細書において、ガスバリア層とは、ヘリウムに対する透過係数が気温25℃において5×10−9以下である材料からなる薄膜である。この透過係数の単位は、単位時間(sec)、単位面積(cm)、単位長さ(mm)、単位圧力差(cmHg)当たりのcmガス(STP)で与えられる。このヘリウムに対する透過係数が気温25℃において5×10−9以下という条件は、気密性能を保証する基準として当業者には周知のものである。この条件を満たす材料としては、ケイ酸、シリコンナイトライド、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンのいずれかを主とする無機材料がある。
キャップ19は、溝部13を完全に覆う大きさを有し、ワイヤボンディング17を逃すための凹部1−20を備えた下向き凹型の部品である。本明細書において、「下向き凹型」とは、キャップ19の基板11への実装面において凹部を有する形状である。凹部1−20は、ウェットエッチング、ドライエッチング、サンドブラスト等により形成される。基板11上の、封止すべき部材を上記凹部に含まれるようにキャップ19を基板11に実装することにより、上記凹部の壁面および底面によって、上記実装時に、基板上の封止すべき部材を外部から遮断することができる。すなわち、本実施形態で重要なことは、キャップ19の実装面に凹部を形成することではなく、上記凹部の縁部分(凸部とも呼ぶ)と縁部分に囲まれた領域(凹部の底面)とを用いて、実装時に基板11上の封止すべき部材を封止することにある。よって、本明細書では、キャップ19の実装面に凹部を形成するだけでなく、上記実装面に、所定の領域を囲むようにして凸部を形成したものも、「下向き凹型」に含まれる。なお、キャップ19は、凹部1−20は、封止する部材を収めることができる高さと広さを有すればよく、封止する部材の高さによってはキャップ19が凹部1−20を備えなくてもよい。
また、凹部1−20の壁面および底面にはガスバリア層1−21が形成されている。ガスバリア層1−21は、ブラズマCVD、スパッタ、気相合成法、熱窒化等による堆積により形成される。但し、キャップ19がヘリウムに対してガスバリア性を有する材質で形成されている場合、ガスバリア層1−21は必ずしも形成する必要はない。
半田1−22は、溝部13を縁取る形状でガスバリア層18上面及びキャップ19の縁部分の接着面にそれぞれ同様の形状で蒸着等によって形成されている。
キャップ19は凹部1−20を下向きにして溝部13を覆い、半田1−22を介して光導波路12の基板11と対向する面であるクラッド12b上面に設置する。クラッド12b上面へのキャップ19の設置は、上記クラッド12b上面(クラッド12bの実装面)及びキャップ19上面(キャップ19の実装面)にマーカ(不図示)を作製し、画像認識により位置あわせ、パッシブアライメントにより行うことができる。マーカには半田1−22、メタル配線16、クラッド12b、キャップ19のエッジ部等を利用してもよい。
クラッド12b上面にキャップ19を設置後、すなわち光導波路12の第1の面上にキャップ19の第2の面が半田を介して接するように配置した後、適切な力でキャップ19を押下しながら、不活性ガス雰囲気中で加熱する。この加熱はキャップ19が設置され状態においてホットプレート上で行えばよい。これにより半田1−22は溶融し、溝部13とキャップ19の凹部に囲まれた空隙が気密封止される。なお、キャップ19の自重のみで気密封止できるのであれば、押下は必要ない。
図1に示すような形態で気密封止を実現するには、光導波路12に形成されたガスバリア層18が、空隙内のメタル配線14部分を除いたクラッド12b上面、底面13a上、及び側面13b上、すなわち光導波路12と空隙との第1の界面に形成されている必要がある。また同時に、キャップ19の凹部1−20の壁面および底面、すなわち空隙とキャップとの第3の界面にガスバリア層1−21が形成されている必要がある。
また、クラッド12b上へのキャップ19の実装は1個だけではなく、複数個またはウェーハ単位の実装を行い、実装後ダイシング等により切り離してもよい。
図1(b)に、図1(a)のa−b面の断面図であって、組み立て後の光集積回路の断面図を示す。すなわち実施形態1では、溝部13とキャップ19に囲まれた空隙の内壁がガスバリア層18及びメタル配線14でコーティングされており、さらにウェーハプロセス上で作製可能であることから、光導波路12の作製条件及び素材に無関係に、複雑な工程を要さず低コストに気密封止光集積回路を作製することができる。
図2(a)に、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図を示す。また、図2(b)に、図2(a)のc−d端面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図を示す。図1(a)、(b)では、ガスバリア層18、1−21は気密封止パッケージ内壁に形成されているが、図2(a)、(b)に示すように、気密封止パッケージ外壁にガスバリア層21、22を形成してもよい。すなわち、メタル配線14上のワイヤボンディング17及び光素子15を実装する部分を除いた底面13a、及び側面13bを覆う代わりに、クラッド12b上面のキャップ19との接続面及び外部と電気的に接続する部分を除いたキャップ19がかからない領域、基板11の底面25、並びに基板11と光導波路12の側面26を覆っている。また、キャップ19は、凹部1−20の壁面および底面に代わって実装面と対向する面23とそれに続く側面24を覆われている。
図2に示すような形態で気密封止を実現するには、光導波路12に形成されたガスバリア層18が、メタル配線14部分を除いたキャップ19がかからないクラッド12b上面、基板11の底面25、並びに基板11と光導波路12の側面26、すなわち光導波路12と空隙との第1の界面を含む光導波路12の少なくとも一部の、第1の界面以外の少なくともガスバリア性を有さないものとの第2の界面に形成されている必要がある。また同時に、キャップ19の実装面と対向する面23とそれに続く側面24、すなわち空隙とキャップとの第3の界面以外の少なくともキャップとガスバリア性を有さないものとの第4の界面にガスバリア層1−21が形成されている必要がある。
(実施形態2)
図3(a)に、本発明の一実施形態に係る光集積回路の光素子実装部の組み立て前の斜視図を示す。実施形態1では、光素子15の実装方向に対して垂直方向に光導波路12が位置しているが、図3(a)に示すように、光素子34の実装方向に対して平行に光導波路のコア32が位置していてもよい。図3(b)に、図3(a)のc−d面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図を示す。
図3(a)、(b)において基板31は光導波路のクラッドであり、コア32が基板31内に形成されている。コア32は、基板31より屈折率が高く、FHDやCVDやレーザ描画による加工によって形成される。
ガスバリア層35は、メタル配線33上のワイヤボンディング36及び光素子34を実装する部分を除いた基板31上面に形成され、プラズマCVDやスパッタ、気相合成法、熱窒化等による堆積により形成される。なお、ガスバリア層35は、後述するキャップ37が実装される領域には少なくとも形成されている必要がある。
キャップ37は、凹部38を備え、凹部38が封止する部材を収めることができる高さと広さを有している下向き凹型の部品である。凹部38は、ウェットエッチング、ドライエッチング、サンドブラスト等により形成される。凹部38の内壁にはガスバリア層39が形成されており、ガスバリア層39はプラズマCVDやスパッタ、気相合成法、熱窒化等による堆積により形成される。なお、キャップ37がヘリウムに対してガスバリア性を有する材質で形成されている場合、ガスバリア層39は必ずしも形成する必要はない。
半田3−40は、光素子34を囲む形状でガスバリア層35上面及びキャップ37の縁部分の接着面にそれぞれ同様の形状で蒸着等によって形成されている。
キャップ37は、凹部38を下向きにして光素子34を覆い、半田3−40を介して基板31上面に設置する。基板31上の、封止すべき部材を上記凹部に含まれるようにキャップ37を基板31に実装することにより、上記凹部の壁面および底面によって、上記実装時に、基板上の封止すべき部材を外部から遮断することができる。基板31上面へのキャップ37の設置は、上記基板31上面及びキャップ37下面にマーカ(不図示)を作製し、画像認識により位置合せ、パッシブアライメントにより設置される。マーカには半田3−40やメタル配線33、キャップ37のエッジ部等を利用してもよい。
基板31上面にキャップ37を設置後、適切な力でキャップ37を押下しながら、不活性ガス雰囲気中で加熱する。この加熱は、キャップ37が設置された状態においてホットプレート上で行えばよい。これにより半田3−40は溶融し、キャップ37凹部内部が気密封止される。なお、キャップ37の自重のみで気密封止できるのであれば、押下は必要ない。また、基板31上へのキャップ37の実装は1個だけではなく、複数個又はウェーハ単位の実装を行い、実装後ダイシング等により切り離してもよい。
すなわち、実施形態2では、光素子34の実装方向に対して平行にコア32が形成されているので、実装面に受光部又は発光部を備えた光素子に対応した低クロストーク又は低接続損失な気密封止光集積回路を実現することが可能となる。
図4(a)に、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図を示す。また、図4(b)に、図4(a)のg−h端面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図を示す。図3(a)、(b)では、ガスバリア層35、39は気密封止パッケージ内壁に形成されているが、図4(a)、(b)に示すように、気密封止パッケージ外壁にガスバリア層41、42を形成してもよい。すなわち、基板31は、基板上面のキャップ37との接続面及び外部と電気的に接続する部分を除いたキャップ37が掛からない領域、基板31の底面45、並びに基板31の側面46をガスバリア層41で覆われている。また、キャップ19は、実装面と対向する面43とそれに続く側面44をガスバリア層42で覆われている。
(実施形態3)
図5(a)に、本発明の一実施形態に係る光集積回路の光素子実装部の組み立て前の斜視図を示す。また、図5(b)に、図5(a)のi−j面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図を示す。図1(a)、(b)では、光導波路は基板の直上に形成されているが、本実施形態では図5(a)、(b)に示すように、基板51上にガスバリア層52を形成し、そのガスバリア層52上に光導波路53を形成している。また、図1(a)、(b)のように溝部の側面54にガスバリア層を形成してもよいが、本実施形態では基板51の側面及びそれに続く光導波路の側面55にガスバリア層を形成している。
実施形態1〜3では、封止方法に半田を封止剤とする方法をとっているが、封止法はそれに限定されない。例えば他の封止方法として、低融点ガラス封止半田を加熱により溶融接着する方法、銀ろう剤とレーザビーム溶接を用いた方法、陽極酸化接合法、ウェーハボンディングなどの方法を適用することもできる。ここで重要なのは、有機材料を介さず、直接又は無機材料層を介して接合されていることである。
このように、本発明で重要なのは、光導波路に形成するガスバリア層を、少なくとも光導波路と空隙との界面、又は光導波路と空隙との界面を含む光導波路の少なくとも一部の、光導波路と空隙との界面以外の少なくともガスバリア性を有さないものとの界面に形成することである。同様に、キャップにガスバリア層を形成する必要がある場合では、キャップに形成するガスバリア層を、少なくとも空隙とキャップとの界面、又は空隙とキャップとの界面以外の少なくともキャップとガスバリア性を有さないものとの界面に形成することが重要である。そのため、必ずしもガスバリア性を有する半田やメタル配線にはガスバリア層を形成する必要はない。すなわち、空隙は、光導波路に形成されたガスバリア層と、キャップ自体又はキャップに形成されたガスバリア層、半田及びメタル配線等のガスバリア性を有するものとによって気密封止されている。
(実施形態4)
実施形態1〜3では、本発明に係る光導波路中の光素子を1つ備えた光集積回路について説明したが、光素子の個数はこれに限定されない。本実施形態では、複数の光素子を実装した光集積回路について説明する。
図6に、本発明の一実施形態に係る1つの光導波路に2つの光素子を実装した光集積回路の斜視図を示す。本実施形態は、光導波路のコア61−1の一端にレーザダイオード62、コア61−2の一端にフォトダイオード63を接続し、コア61−3の一端に光ファイバ64を接続し、コア61−1、61−2の交差部に誘電体多層膜65を実装した光集積回路である。誘電体多層膜65はレーザダイオード62から発振し、コア61−1を導波した光波をコア61−3方向に反射、またレーザダイオード62から発振されている光波の波長とは異なる光ファイバ64方向からコア61−3を経て導波した光波をコア61−2方向に透過する機能を有している。レーザダイオード62及びフォトダイオード63の光素子は、図1、2及び5で示した形態で気密封止されている。このように、1つの光導波路上に複数の光素子を実装することができる。なお、光素子の実装構成は図6に示すように対向する構成である必要はない。また、光素子の実装位置は光導波路のコアの端面だけではなく、光素子の直近やレンズ及びミラーの端面であってもよい。
(実施形態5)
実施形態4では、1つの光導波路中に複数の光素子を備えた1つの光集積回路について説明したが、光集積回路の個数はこれに限定されない。実施形態5では、別個の光集積回路をそれぞれ接続した光集積回路について説明する。
図7に、本発明の一実施形態に係る3つの光集積回路と光導波路を接続した光集積回路の斜視図を示す。図7では、光集積回路71、72、73、光ファイバ74を光導波路75のコア76−5の一端に光学的に接続し、コアの交差部に実施形態4と同様に誘電体多層膜77−1、77−2を実装した光集積回路である。このように、実施形態1〜4のようにガスバリア層によって気密封止された光集積回路は、さらにそれらを接続してより複雑な光集積回路を作製することも容易に可能である。
なお、個々の光集積回路の実装位置はコアの端面である必要性はなく、他の光学素子の端面であってもよい。
(a)は、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図であり、(b)は、図1(a)のa−b面の断面図であって、組み立て後の光集積回路の断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図であり、(b)は、図2(a)のc−d端面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図であり、(b)は、図3(a)のc−d面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る光集積回路の組み立て前の斜視図であり、(b)は、図4(a)のg−h端面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る光集積回路の光素子実装部の組み立て前の斜視図であり、(b)は、図5(a)のi−j面の断面図であって、組み立て後のパッケージの断面図である。 本発明の一実施形態に係る1つの光導波路に2つの光素子を実装した光集積回路の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る3つの光集積回路と光導波路を接続した光集積回路の斜視図である。
符号の説明
11、31、51 基板
12、53、75 光導波路
12a、32、61−1〜61−4、76−1〜76−4 コア
12b クラッド
13 溝部
13a 底面
13b 側面
14、16、33 メタル配線
15、34 光素子
17、36 ワイヤボンディング
18、1−21、21、22、35、39、41、42、52 ガスバリア層
19、37 キャップ
1−22、3−40 半田
62 レーザダイオード
63 フォトダイオード
64、74 光ファイバ
65、77 誘電体多層膜
71〜73 光集積回路

Claims (10)

  1. ヘリウムに対する透過係数が5×10−9cm(STP)mm/(cm・sec・cmHg)(25℃)以下のガスバリア性を有さないコア及びクラッドからなる光導波路に、前記ガスバリア性を有する薄膜が形成されたガスバリア性光導波路と、
    前記ガスバリア性を有するキャップと、
    前記光導波路の第1の面上で前記コアと光学的に接続する位置に実装された受光部又は発光部を備えた光素子と、
    前記光導波路の第1の面上に形成された前記光素子に電気的に接続される、前記光導波路の第1の面上であって前記薄膜の直下に形成されたメタル配線とを備え、
    前記光導波路と前記キャップとの実装の際に、前記光導波路の第1の面および前記メタル配線上に形成された前記薄膜と前記キャップの第2の面とが有機材料層を介さず前記ガスバリア性を有する無機材料層を介して前記ガスバリア性を有するように接合されることにより、前記光導波路に形成された前記薄膜及び前記ガスバリア性を有するもののみによって気密封止された空隙を形成し、当該気密封止された空隙に前記コアの一端及び前記光素子が位置することを特徴とする光集積回路。
  2. 前記光導波路に形成された前記薄膜は、前記空隙の内周に形成され、前記内周に形成された前記薄膜が、少なくとも前記光導波路と前記空隙との第1の界面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光集積回路。
  3. 前記光導波路に形成された前記薄膜は、前記空隙の外周に形成され、前記外周に形成された前記薄膜は、前記光導波路と前記空隙との第1の界面を含む前記光導波路の少なくとも一部の、前記第1の界面以外の少なくとも前記ガスバリア性を有さないものとの第2の界面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光集積回路。
  4. 前記キャップには前記薄膜が形成されており、前記キャップに形成された前記薄膜は前記空隙の内周に形成され、前記キャップは、少なくとも前記空隙と前記キャップとの第3の界面に前記薄膜を形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路。
  5. 前記キャップには前記薄膜が形成されており、前記キャップに形成された薄膜は前記空隙の外周に形成され、前記キャップは、少なくとも前記空隙と前記キャップとの第3の界面以外の少なくとも前記キャップと前記ガスバリア性を有さないものとの第4の界面に前記薄膜を形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路。
  6. 前記光導波路上に形成された前記薄膜が前記光導波路を形成する工程とは別の工程で形成された薄膜であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光集積回路。
  7. 前記薄膜が、ケイ酸、シリコンナイトライド、シリコンオキシナイトライド、酸化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンのいずれかを主とする無機材料からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光集積回路。
  8. 前記キャップの第2の面には、所定の領域を囲むように凸部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光集積回路。
  9. 単一の前記光導波路に前記光素子が複数実装されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の光集積回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の光集積回路を複数組み合わせたことを特徴とする光集積回路。
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