JP4579797B2 - 振れ補正装置、その制御方法、撮像装置、及び制御プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

振れ補正装置、その制御方法、撮像装置、及び制御プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、振れ補正装置その制御方法、撮像装置、及び制御プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、撮影時に加わる振れにより発生する像ブレを補正する手ブレ補正機能を有する振れ補正装置その制御方法、撮像装置、及び制御プログラム、並びに記録媒体に関する。
従来のカメラやビデオカメラ等の撮像装置は、撮影時の手ブレにより発生する像ブレを補正する手ブレ補正機能を有しているので、撮影者が撮影ミスを起こしてしまうことが、非常に少なくなっている。
通常、撮影者が撮像装置で撮影する際に生じる手ブレは、周波数が約1〜20Hzの振動である。上記手ブレ補正機能を有する撮像装置は、まず、この振動の角速度、加速度、角加速度、角変位(傾き)等をセンサにより検出し、電気信号に変換する。この電気信号に基づいて演算処理を行って補正値を算出する。この補正値に基づいて、撮影光束を偏向させる補正レンズを駆動するか、又は撮像素子によって得られた画像を変位させることにより、像ブレを補正する。
この撮像装置において、撮像装置が三脚等に固定されたことを検出し、無振動状態時にセンサの特性等によるドリフト成分等に対して応答しないようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブレを検出して補正する補正系において、ブレの周波数を検出し、補正系が位相遅れを生じる所定の周波数以上となったことが検出されたとき、該周波数以上の補正系の通過帯域が遮断される撮像装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−339063号公報 特開2000−039637号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置は、以下に示すような問題点がある。
近年、撮像装置には、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク等の記憶装置が用いられる。これらの記憶装置は、従来のテープ方式のレコーダと比較して、記録中の振動が大きく、駆動周波数が手ブレ周波数に比較的近い。
例えば、DVDを記憶媒体とするビデオカメラが搭載する2倍速書き込みのDVDドライブの回転速度は約28〜46Hzほどであり、前述した手ブレの周波数(1〜20Hz)と近い。そのため、上記従来の撮像装置は、DVDドライブが録画中のときの回転振動を手ブレ振動と誤検出する場合がある。
即ち、従来の撮像装置は、電気的なノイズによる誤信号や、ブレ検出センサのドリフト成分等のブレ以外の要因を検知することにより、撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作が生じる場合がある。
本発明の目的は、ブレ以外の要因を検知することにより撮像装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現できる振れ補正装置、その制御方法、撮像装置、及び制御プログラム、並びに記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による振れ補正装置は、装置に加わる振れを検出する検出手段と、前記検出手段の出力のうち、第1の周波数帯域を通過させる第1のフィルタと、前記検出手段の出力のうち前記第1の周波数帯域よりも低域側の第2の周波数帯域を通過させる、2次以上の制御次数の第2のフィルタと、前記第2のフィルタによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力を用いて前記装置が静止状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記第1のフィルタによって前記第1の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力を用いて前記振れに起因する光学像のブレを補正する補正手段と、前記判定手段によって静止状態であると判定されたときは前記第1の周波数帯域をより高域側に変更する帯域変更手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による制御方法は、検出センサによって装置に加わる振れを検出する検出ステップと、第1のフィルタによって前記検出センサの出力のうち、第1の周波数帯域を通過させる第1のフィルタリングステップと、2次以上の制御次数の第2のフィルタによって、前記検出センサの出力のうち前記第1の周波数帯域よりも低域側の第2の周波数帯域を通過させる第2のフィルタリングステップと、前記第2のフィルタリングステップによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出センサの出力を用いて前記装置が静止状態にあるか否かを判定する判定ステップと、前記第1のフィルタリングステップによって前記第1の周波数帯域を通過させた前記検出センサの出力を用いて前記振れに起因する光学像のブレを補正する補正ステップと、前記判定ステップによって静止状態であると判定されたときは前記第1の周波数帯域をより高域側に変更する帯域変更ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による制御プログラムは、上記振れ補正装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明による記録媒体は、上記の制御プログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、撮像装置の振動を検出して検出された振動から所定帯域の信号を抽出し、抽出された所定帯域の振動に基づいて撮像装置が静止状態であると判定されたときは、画像の動きを補正する補正値を演算するための演算係数を変更するので、ブレ以外の要因を検知することにより撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の内部構成を概略的に示すブロック図である。図1では、本発明に関する主要部分のみを図示してあり、撮像装置の他の要素については省略している。
図1において、本実施の形態に係る撮像装置100は、ブレ検出センサ101、HPF(ハイパスフィルタ)102、アンプ103、LPF(ローパスフィルタ)104、マイクロコンピュータ105、及びブレ補正部106を含む。
ブレ検出センサ101は、ジャイロセンサ(角速度センサ)から構成され、撮像装置100の振動を検出して角速度信号としてHPF102に出力する。HPF102は、ブレ検出センサ101から出力された角速度信号から直流成分を除去する。アンプ103は、HPF102から出力された角速度信号を所定の増幅率で増幅する。LPF104は、アンプ103から出力された角速度信号から高域ノイズ(例えば、300Hz以上の高周波成分)を除去する。
マイクロコンピュータ105は、撮像装置100全体の制御を行う。また、マイクロコンピュータ105は、LPF104から出力された角速度信号に基づいて、ブレ補正値を演算する。
ブレ補正部106は、マイクロコンピュータ105から出力されたブレ補正値に基づいて、CCD等の撮像素子の画像読み出し位置を変更し、撮影時の手ブレにより発生する像ブレを電子的に補正する。
なお、ブレ補正部106は、ブレ補正値に基づいて、撮像光学系の一部分を駆動回路により光軸と垂直方向に駆動させ、通過光束を偏向するシフトレンズにより、撮影時の手ブレにより発生する像ブレを光学的に補正してもよい。
また、ブレ補正部106は、ブレ補正値に基づいて、光路内に設けられた可変頂角プリズムの頂角(VAP)を変化させ、通過光束を偏向させることにより、撮影時の手ブレにより発生する像ブレを光学的に補正してもよい。
図2は、図1におけるマイクロコンピュータ105の内部構成を示すブロック図である。
図2において、マイクロコンピュータ105は、A/D変換器201、第1のHPF202、位相補償回路203、第2のHPF204、及び積分回路205を含む。また、マイクロコンピュータ105は、高次LPF207、周波数検出部208、静止状態判定部209、及び撮影状態判定部210を含む。
A/D変換器201は、LPF104から出力されたアナログ信号である角速度信号をデジタル信号に変換する。第1のHPF202は、A/D変換器201から出力されたデジタル化された角速度信号から直流成分を除去する。
位相補償回路203は、ブレ補正系の位相遅れを補償するものであり、位相進み要素を用いて、第1のHPF202から出力された角速度信号の位相特性を設定する。
第2のHPF204は、位相補償回路203から出力された角速度信号を所定の周波数成分を抽出する。
積分回路205は、第2のHPF204から出力された所定の周波数成分の信号を積分して角変位信号を求める。
撮影状態判定部210は、静止状態判定部209における判定結果及び積分回路205から出力された角変位信号からパン・チルト等の撮影状態の判定を行う。この判定結果に基づいて、第2のHPF204のカットオフ周波数(遮断周波数)の特性を設定するための係数をマイクロコンピュータ105内に予め用意されたテーブルデータから読み出す。この読み出された係数に基づいて第2のHPF204の特性を変化させることにより、パンニング時やチルティング時の出力特性を任意に設定することができる。
積分回路205は、このように設定された出力特性に基づいて第2のHPF204から出力された信号を積分し、角変位信号に比例したブレ補正信号を生成する。
高次LPF207は、A/D変換器201から出力されたデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。周波数検出部208は、高次LPF207から出力された角速度信号の周波数を検出する。静止状態判定部209は、周波数検出部208から出力された周波数に基づいて静止状態を判定する。
図3は、図2のマイクロコンピュータ105によって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。
図3において、まず、ブレ検出センサ101は、撮像装置100の振動を検出して角速度信号として出力する。高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。これにより、角速度信号から撮像装置100内の他のメカニズムによる振動が除去される(ステップS601)。
次に、周波数検出部208は、高次LPF207から出力された角速度信号の周波数を検出する。静止状態判定部209は、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS602)。
この判別の結果、周波数検出部208から出力された周波数が所定値を超えているときは、撮影状態判定部210は、ステップS601に戻る。一方、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるときは、第2のHPF204の特性を静止状態時の特性に切り換え(ステップS603)、本処理を終了する。
図3の処理によれば、高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する(ステップS601)ので、ブレ以外の要因を検知することにより撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現することができる。
例えば、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブを搭載したビデオカメラにおいて、DVDドライブの回転駆動周波数が28〜46Hzであるとする。ブレとして補正すべき帯域は1〜20Hzであり、この帯域はDVDドライブの回転駆動周波数と近接している。ビデオ本体が静止状態にあるにも関わらず、周波数検出部208がDVDドライブの回転駆動周波数による振動を誤検出し、静止状態判定部209で機器が静止状態でないと判定すると、誤動作が生じる。
そこで、高次LPF207の遮断周波数を25Hzとした2次LPFを3段設定すれば、25Hz付近でのゲイン特性は、補正すべきもっとも近接した周波数(20Hz)に比べて約0.1倍の利得となる。これにより、DVDドライブの回転駆動帯域の振動を周波数検出部208により誤検出することなく、ビデオカメラの実際のブレの周波数を検出することができる。
静止状態判定部209により機器本体が静止状態だと判定された場合は、第2のHPF204のカットオフ周波数を高周波成分に切り換えることにより低周波成分をカットする。これにより、ブレ補正の帯域を狭くし、ビデオカメラ内の他のメカニズムの振動や電気的なノイズ、又はセンサの特性等によるドリフト成分等に対して応答しないようにし、系の安定性を確保することができる。
なお、第1のHPF202、位相補償回路203、第2のHPF204、及び積分回路205は、補正精度を上げるためにサンプリング周波数を比較的高く(例えば、1[kHz])する必要がある。一方、高次LPF207、撮影状態判定回路210、及び周波数検出部208は、比較的低いサンプリング周波数(例えば、100Hz)でよい。特に、高次LPF207は、マイクロコンピュータ105の処理負荷が大きいので、処理負荷を軽減するためにサンプリング周波数を低く設定してもよい。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータ105の内部構成を示すブロック図である。
図4の構成は、図2の構成と基本的に同じであり、図2と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図2と異なる構成要素についてのみ説明する。
図4において、マイクロコンピュータ105は、振幅検出部211を有する。
高次LPF207は、A/D変換器201から出力されたデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。振幅検出部211は、高次LPF207から出力された角速度信号の振幅を検出する。静止状態判定部209は、周波数検出部208から出力された振幅に基づいて静止状態を判定する。
図5は、図4のマイクロコンピュータ105によって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。
図5において、まず、ブレ検出センサ101は、撮像装置100の振動を検出して角速度信号として出力する。高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。これにより、角速度信号から撮像装置100内の他のメカニズムによる振動が除去される(ステップS701)。
次に、振幅検出部211は、高次LPF207から出力された角速度信号の振幅を検出する。静止状態判定部209は、振幅検出部211から出力された振幅が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS702)。
この判別の結果、振幅検出部211から出力された振幅が所定値を超えているときは、ステップS701に戻る。一方、振幅検出部211から出力された振幅が所定値以下であるときは、撮影状態判定部210は、第2のHPF204の特性を静止状態時の特性に切り換え(ステップS703)、本処理を終了する。
図5の処理によれば、高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する(ステップS701)ので、ブレ以外の要因を検知することにより撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現することができる。
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータ105の内部構成を示すブロック図である。
図6の構成は、図2の構成と基本的に同じであり、図2と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図2と異なる構成要素についてのみ説明する。
図6において、マイクロコンピュータ105は、時間計測部212を有する。
時間計測部212は、静止状態判定部209により静止状態であると判定されてからの時間を計測する。
図7は、図6のマイクロコンピュータ105によって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。
図7において、まず、ブレ検出センサ101は、撮像装置100の振動を検出して角速度信号として出力する。高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。これにより、角速度信号から撮像装置100内の他のメカニズムによる振動が除去される(ステップS801)。
次に、周波数検出部208は、高次LPF207から出力された角速度信号の周波数を検出する。静止状態判定部209は、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS802)。
この判別の結果、周波数検出部208から出力された周波数が所定値を超えているときは、ステップS801に戻る。一方、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるときは、時間計測部212は、時間計測を開始する(ステップS803)。
次に、周波数が所定値以下であると判定されてから所定時間が経過したか否かを判別し(ステップS804)、周波数が所定値を以下であると判定されてから所定時間が経過し邸内ときは、ステップS801に戻る。
一方、ステップS804の判別の結果、周波数が所定値以下であると判定されてから所定時間が経過したときは、撮影状態判定部210は、第2のHPF204の特性を静止状態時の特性に切り換え(ステップS805)、本処理を終了する。
図7の処理によれば、図3の処理によれば、高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する(ステップS801)ので、ブレ以外の要因を検知することにより撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現することができる。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータ105の内部構成を示すブロック図である。
図8の構成は、図2の構成と基本的に同じであり、図2と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図2と異なる構成要素についてのみ説明する。
図8において、マイクロコンピュータ105は、可変アンプ回路213を有する。
可変アンプ回路213は、第1のHPF202から出力された角速度信号を任意の増幅率で増幅する。
図9は、図8のマイクロコンピュータ105によって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。
図9において、まず、ブレ検出センサ101は、撮像装置100の振動を検出して角速度信号として出力する。高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する。これにより、角速度信号から撮像装置100内の他のメカニズムによる振動が除去される(ステップS901)。
次に、周波数検出部208は、高次LPF207から出力された角速度信号の周波数を検出する。静止状態判定部209は、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS902)。
この判別の結果、周波数検出部208から出力された周波数が所定値を超えているときは、撮影状態判定部210は、ステップS901に戻る。一方、周波数検出部208から出力された周波数が所定値以下であるときは、可変アンプ213のゲインを減少させ(ステップS903)、本処理を終了する。可変アンプ213のゲインを減少させることにより、角速度信号を弱めて補正中心値に近づけることができる。
図9の処理によれば、高次LPF207は、A/D変換器201によりデジタル化された角速度信号からノイズ波形を除去する(ステップS901)ので、ブレ以外の要因を検知することにより撮影装置が静止しているにもかかわらず画像を動かすといった誤動作を大幅に抑制し、高精度かつ安定性の高いブレ補正を実現することができる。
以上、撮像装置の静止状態の判別方法について、第1〜第4の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その内容を逸脱しない範囲で様々な変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、第3及び第4の実施の形態において、周波数検出部208の検出値に代えて、振幅検出部211の検出値を用いて静止状態の判定を行ってもよい。また、周波数検出部208、振幅検出部211の両方の検出値を用いて静止状態の判定を行ってもよい。
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の内部構成を概略的に示すブロック図である。 図1におけるマイクロコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 図2のマイクロコンピュータによって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 図4のマイクロコンピュータによって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 図6のマイクロコンピュータによって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る撮像装置のマイクロコンピュータの内部構成を示すブロック図である。 図8のマイクロコンピュータによって実行される静止状態判定処理のフローチャートである。
符号の説明
100 撮像装置
101 ブレ検出センサ
105 マイクロコンピュータ
106 ブレ補正部
201 A/D変換機
204 第2のHPF
207 高次LPF
208 周波数検出部
209 静止状態判定部

Claims (11)

  1. 装置に加わる振れを検出する検出手段と、
    前記検出手段の出力のうち、第1の周波数帯域を通過させる第1のフィルタと、
    前記検出手段の出力のうち前記第1の周波数帯域よりも低域側の第2の周波数帯域を通過させる、2次以上の制御次数の第2のフィルタと、
    前記第2のフィルタによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力を用いて前記装置が静止状態にあるか否かを判定する判定手段と、
    前記第1のフィルタによって前記第1の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力を用いて前記振れに起因する光学像のブレを補正する補正手段と、
    前記判定手段によって静止状態であると判定されたときは前記第1の周波数帯域をより高域側に変更する帯域変更手段とを有することを特徴とする振れ補正装置。
  2. 前記判定手段は、前記第2のフィルタによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力の周波数を検出して、前記検出された周波数に応じて前記装置が静止状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正装置。
  3. 前記判定手段は、前記第2のフィルタによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出手段の出力の振幅を検出して、前記検出された振幅に応じて前記装置が静止状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正装置。
  4. 前記帯域変更手段は、前記判定手段によって静止状態であると判定されてから所定時間経過した後に、前記第1の周波数帯域をより高域側に変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  5. 前記検出手段の出力を可変する可変増幅手段を更に備え、
    前記帯域変更手段は、前記判定手段によって静止状態であると判定されたときは前記可変増幅手段からの出力が減少するように可変増幅手段を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  6. 前記補正手段は、光学的に光軸を偏向することにより、前記振れに起因する光学像のブレを補正することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  7. 前記補正手段は、撮像光学系の一部分であるシフトレンズを光軸と垂直方向に駆動させることにより、前記振れに起因する光学像のブレを補正することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振れ補正装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振れ補正装置と、
    撮影画像のサイズよりも大きい撮像面を有する撮像素子を更に有する撮像装置であって、
    前記補正手段は、前記撮像素子の画像読み出し位置を変更して、前記振れに起因する光学像のブレを補正することを特徴とする撮像装置。
  9. 検出センサによって装置に加わる振れを検出する検出ステップと、
    第1のフィルタによって前記検出センサの出力のうち、第1の周波数帯域を通過させる第1のフィルタリングステップと、
    2次以上の制御次数の第2のフィルタによって、前記検出センサの出力のうち前記第1の周波数帯域よりも低域側の第2の周波数帯域を通過させる第2のフィルタリングステップと、
    前記第2のフィルタリングステップによって前記第2の周波数帯域を通過させた前記検出センサの出力を用いて前記装置が静止状態にあるか否かを判定する判定ステップと、
    前記第1のフィルタリングステップによって前記第1の周波数帯域を通過させた前記検出センサの出力を用いて前記振れに起因する光学像のブレを補正する補正ステップと、
    前記判定ステップによって静止状態であると判定されたときは前記第1の周波数帯域をより高域側に変更する帯域変更ステップとを有することを特徴とする振れ補正装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
  11. 請求項10に記載の制御プログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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