JP4577883B2 - ポリエチレン系樹脂連続気泡発泡体 - Google Patents
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また、特許文献2の方法によって得られる連続気泡発泡体は、均一な連続気泡を有するものの、その連続気泡率は低く、緩衝性に劣るものであった。
本発明は、上記問題点に鑑み、連続気泡率が高く、緩衝性と柔軟性に優れるポリエチレン系樹脂連続気泡発泡体を提供することを目的とするものである。
(2)ポリエチレン系樹脂(A)は、エチレン単独重合体、エチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとのエチレン系共重合体(但し、炭素数3〜10のα−オレフィン成分単位が10モル%を超えて50モル%以下)、これらの2種類以上の混合物から選択されるものである、上記(1)記載の連続気泡発泡体、
(3)ポリエチレン系樹脂(A)の樹脂の密度が、910g/L〜920g/Lである、上記(1)または(2)に記載の連続気泡発泡体、
(4)連続気泡発泡体が、多数の紐状発泡体を互いに交差させ融着してなる網目状発泡体である上記(1)から(3)のいずれかに記載の連続気泡発泡体、
(5)連続気泡発泡体が、シート状発泡体である上記(1)から(3)のいずれかに記載の連続気泡発泡体、
(6)連続気泡発泡体が、棒状発泡体である上記(1)から(3)のいずれかに記載の連続気泡発泡体、を要旨とする。
すなわち、本発明におけるポリエチレン系樹脂組成物において、MFRが大きく結晶化温度が低いポリエチレン系樹脂(A)と、該(A)よりもMFRが小さく結晶化温度が高いポリエチレン系樹脂(B)とを用い、該ポリエチレン系樹脂組成物中において(A)の配合比率を大と、(B)の配合比率を小として、押出温度をポリエチレン系樹脂(A)の結晶化温度以上で、ポリエチレン系樹脂(B)の結晶化温度以下の温度に調整し、このポリエチレン系樹脂組成物を用いた発泡性溶融樹脂混練物をダイから低圧域に押出して発泡体を形成する過程において、僅かに生じる結晶化したポリエチレン系樹脂(B)と、未だ結晶化していないポリエチレン系樹脂(A)との間の溶融伸び((A)のMFRと(B)のMFRに関連する)の差により、形成された気泡膜に微細な孔が生成し、その孔が連通して連続気泡化が起こるものと考えられる。この時点では気泡の連続化は不十分な状態で、また気泡の形成過程であることから気泡は内圧を有するので、発泡体は高い発泡倍率を有するように形成される。
その後、発泡体が徐々に冷える過程において、ポリエチレン系樹脂(B)の結晶化物が成長するとともに発泡体の体積収縮が起こり、発泡体の気泡膜に生成した微細な孔が大きくなり、気泡の連続化(連泡化)が促進され、連続気泡発泡体が形成される。
また、ポリエチレン系樹脂組成物において、ポリエチレン系樹脂(B)は3重量%以上であるが、これが3重量%未満の量であると、得られる発泡体は連続気泡率の低いものとなる虞れがあり、このことから、ポリエチレン系樹脂(B)は、5重量%以上であることが好ましく、8重量%以上であることがより好ましい。
一方、ポリエチレン系樹脂(B)のMFRが余りに低いと、ポリエチレン系樹脂(B)の分散性が悪く、均一な連続気泡化が困難になる虞れがあるばかりか、溶融樹脂の発泡時にポリエチレン系樹脂(B)の結晶化が進んでダイリップ付近にその結晶化物が生じてしまい、ダイから押出発泡すること自体が困難となる虞がある。従って、ポリエチレン系樹脂(B)のMFRは、0.5g/10分以上であることが好ましく、0.8g/10分以上であることがより好ましく、1.1g/10分以上であることが更に好ましい。
前記ポリエチレン系樹脂(B)の結晶化温度が、低く、ポリエチレン系樹脂(A)の結晶化温度近くまで低い温度であると、得られる発泡体は連続気泡率の低いものとなってしまう。一方、ポリエチレン系樹脂(B)の結晶化温度が、高く、ポリエチレン系樹脂(A)の結晶化温度よりも過度に高い温度であると、押出発泡時において、ポリエチレン系樹脂(B)の結晶化が進んでその結晶化物が過度に発生してしまい、発泡性樹脂溶融物をダイから押出発泡することが困難となる。
また、得られる発泡体の収縮を十分に抑制するには、より低い発泡温度で発泡させることが望ましいものの、発泡温度が低過ぎると発泡剤の蒸気圧も低下して、高い発泡倍率の発泡体を得ることが困難となることから、発泡温度は、ある程度高い温度にする必要がある。そして、この発泡温度の点を考慮し、ポリエチレン系樹脂(A)の結晶化温度は77℃〜93℃が好ましく、79℃〜91℃が更に好ましい。
一方、上記観点からポリエチレン系樹脂(B)の結晶化温度は、102℃〜115℃であることが好ましい。
尚、上記したような樹脂の密度は、ポリエチレン系樹脂(A)に物理発泡剤を加えないものをダイに導入して押出成形した試験片から重量(g)と体積(L)から求めることができる。
なお、本明細書でいう分岐状低密度ポリエチレン系樹脂とは、短鎖分布として炭素1000個あたり、10〜30個の短鎖分岐を有し、かつ長鎖分岐を有するものである。その長鎖分岐は主鎖に相当する鎖長の長鎖分岐であることが好ましい。前記短鎖分岐は、1〜6個の炭素の鎖長さであり、前記長鎖分岐は、少なくとも20個の炭素の鎖長さである。
また、本明細書でいう分岐状低密度ポリエチレンは、高圧法で得られる分岐状低密度ポリエチレンであることが好ましい。
前記ポリエチレン系樹脂(A)中のエチレン単独重合体、エチレン系共重合体、又はこれらの2種以上の混合物の割合は、50重量%以上のものが好ましく、60重量%以上のものがより好ましく、70重量%以上のものがさらに好ましい。
前記ポリエチレン系樹脂(B)としては、エチレン成分単位が50モル%以上のものが好ましく、60モル%以上のものがより好ましく、70モル%以上のものがさらに好ましい。
本明細書でいう直鎖状低密度ポリエチレンとは、中高圧法で得られるエチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重合体からなる直鎖状の低密度ポリエチレンであり、短鎖分布として炭素1000個あたり、3〜25個の短鎖分岐を有するが、長鎖分岐は有しないものである。前記短鎖分岐は、1〜6個の炭素の鎖長さである。通常、直鎖状低密度ポリエチレンにはエチレンから得られる成分単位が99.9〜90モル%および炭素数3〜10のα−オレフィンから得られる成分単位が0.1〜10モル%存在する。
前記ポリエチレン系樹脂(B)中のエチレン単独重合体、エチレン系共重合体、又はこれらの2種以上の混合物の割合は、50重量%以上のものが好ましく、60重量%以上のものがより好ましく、70重量%以上のものがさらに好ましい。
また、その高温側のピーク頂点の温度から低温側のピーク頂点の温度を引いた値が15〜35℃の範囲であることが、連続気泡率が高く柔軟な発泡体を得ることができることから好ましく、15〜30℃がより好ましく、17〜28℃が更に好ましい。
上記75〜95℃の範囲にある低温側のピーク頂点を示すものとしては、本発明の(A)を原材料として用いることが好ましく、上記100〜120℃の範囲にある高温側のピーク頂点を示すものとしては、本発明の(B)を原材料として用いることが好ましい。
また、物理発泡剤としては、炭酸ガスや水、エタノール等の脂肪族アルコール又はこれらの混合物を併用しても良い。
樹脂温度は、押出機のバレル先端とダイとの間に設けられた熱電対により計測されるが、下記式(1)を満たすような値に調整されることが好ましい。なお、式(1)において、Eは樹脂温度(℃)、CPaはポリエチレン系樹脂(A)の結晶化温度(℃)、CPbはポリエチレン系樹脂(B)の結晶化温度(℃)である。
CPa<E<CPb ・・・・(1)
5(℃)≦CPb−E≦20(℃) ・・・・(2)
ここで、この攪拌が重要な区間とは、発泡性樹脂溶融混練物に発泡剤を注入した後に押出機バレルの設定温度を大幅に下げて冷却を行っている区間の事であり、この区間の攪拌量は、スクリュウ回転数(rpm)とスクリュウ溝深さ(mm)、及び溶融樹脂のパスタイム(sec)で定めたせん断量の値に基づき評価可能であり、簡易的にこのせん断量は、下記(3)式で算出する事ができる。
(せん断量)=(せん断速度)×(押出機冷却混練部のパスタイム)・・・・(3)
(ただし、(せん断速度(sec-1))=(スクリュウ回転数)×π×(押出機径(mm))/(スクリュウ溝深さ(mm))/60(sec))
また、押出機を複数連結してラインとする事もできるが、その場合においても同様に冷却区間のせん断量の合算により、冷却区間全体のせん断量を算出する事ができる。
なお、網目状連続気泡発泡体を形成する紐状発泡体夫々の断面形状は、特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状等でもよい。また、網目状連続気泡発泡体における紐状発泡体の数は、環状回転ダイから押出された方向に幅1メートル当たり50〜400本の範囲であることが好ましい。
連続気泡発泡体は、このように全体として網目状に形成された網目状連続気泡発泡体であると、より大きな緩衝性と柔軟性を有する点で好ましいものである。また、これは、包装体として有効であり、表面に傷がつきやすい物を被包装体とするような場合に特に有効である。
なお、連続気泡発泡体の試験片の実容積は、独立気泡の容積と樹脂部分の容積の和を示しており、空気比較式比重計(東芝ベックマン株式会社製の空気比較式比重計930型)によって計測される。
S=((Va−Vx)/(Va−W/ρ))×100 ・・・・(4)
前記連続気泡発泡体の試験片の実容積Vx(L)は、アルコールを入れたメスシリンダーに前記試験片を入れ、アルコール中に沈めた時の、増加したアルコールの体積分から求められる試験片の容積を試験片の実容積Vx(L)とする。
尚、連続気泡率を測定した後、同じ試験片を前記見掛け容積を測定する試験片とした。
前記連続気泡発泡体を構成する樹脂の密度ρ(g/L)は、ヒートプレスにより連続気泡発泡体の気泡を脱泡したものについて計測された密度を採用する。
前記連続気泡発泡体を構成する樹脂の密度(g/L)及び連続気泡発泡体の見掛け密度(g/L)は、上記連続気泡率で用いられた試験片の見掛けの容積Va(L)、試験片の重量W(g)、連続気泡発泡体を構成する樹脂の密度ρ(g/L)によって算出できる。なお、網目状連続気泡発泡体について発泡倍率を算出する場合には、試験片は多数の紐状発泡体の互いに融着又は一体化した交差部を除いた部分を用いる。
しかも、ポリエチレン系樹脂組成物はポリエチレン系樹脂の混合物であることから、本発明によって得られる連続気泡発泡体はリサイクル性にも優れる点で利点がある。
ポリエチレン系樹脂(A)(東ソー株式会社製、分岐状低密度ポリエチレン(LDPE)「ペトロセン248」、結晶化温度84℃、MFR58g/10分、密度917g/L)と、ポリエチレン系樹脂(B)(東ソー株式会社製、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)「TZ260」、結晶化温度110℃、MFR1.6g/10分、密度934g/L)とを表1に示す配合量で混合したポリエチレン系樹脂組成物100重量部に対して、静電防止剤としてステアリン酸モノグリセライド(融点65℃、理研ビタミン株式会社製、「S−100」)1重量部、気泡調整剤として大日本精化工業株式会社製「ファインセルマスター SSC−PO208K」をポリエチレン系樹脂組成物100重量部に対して、1重量部を添加し、これを押出機に投入してポリエチレン系樹脂溶融物とした。このポリエチレン系樹脂溶融物に対してノルマルブタン/イソブタンの重量比を7/3に構成してなるこれらのブタン混合物(表1では単に「ブタン」と示した)を発泡剤としてポリエチレン系樹脂溶融物100重量部に対して表1に示す配合量を圧入、混練することによって約200℃の発泡性樹脂溶融混練物を構成し、この発泡性樹脂溶融混練物を表1に示す樹脂温度に押出機冷却区間において、せん断量4500にて攪拌、冷却して調整した後に、これをストランドダイに導入して、ダイリップから低圧域に押出発泡させた。この押出発泡時の吐出は10kg/hrであり、また、押出機のサイズは直径50mmでありスクリュウ回転数は41rpmであった。
なお、ステアリン酸モノグリセライドの添加は、結晶化温度92.5℃の低密度ポリエチレンをベース樹脂とした10%のマスターバッチを用いた。
発泡剤をイソペンタンとする他は実施例1と同様にして、初期の発泡倍率33倍、太さ4mmの棒状発泡体を16本同時に得た。この棒状発泡体を25℃の雰囲気中に1週間養生した後、測定した発泡倍率は33倍であった(表2)。
ポリエチレン系樹脂(B)を、結晶化温度102℃、MFR20g/10分、密度920g/Lの東ソー株式会社製、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロンLM65」とする他は実施例1と同様にして、初期倍率32倍、太さ3mmの棒状発泡体を16本同時に得た。この棒状発泡体を25℃の雰囲気中に1週間養生した後、測定した発泡倍率は37倍であった(表2)。
実施例1と同様にしてポリエチレン系樹脂組成物を調整し、これを直径65mm押出機、直径90mm押出機のタンデム押出機に投入し、ノルマルブタン/イソブタンの重量比を7/3に構成してなるブタン混合物(表1では単に「ブタン」と示した)を発泡剤としてポリエチレン系樹脂溶融物100重量部に対して表1に示す配合量を圧入、混練することによって約200℃の発泡性樹脂溶融混練物を得て、この発泡性樹脂溶融混練物を表1に示す樹脂温度になるように押出機冷却区間においてせん断量3700にて攪拌、冷却して調整し、その後に、これを環状回転ダイに導入して、ダイリップから低圧域に発泡性樹脂溶融混練物を筒状に押出発泡させ、一端を切り開いてシート型の網目状発泡体を得た。上記の点以外の諸条件は実施例1と同様にした。その結果、初期倍率38倍の網目状発泡体を得た。またこの網目状発泡体を25℃の雰囲気中に1週間養生した後、測定した発泡倍率も38倍であった(表2)。この時の吐出は65kg/hrであり、冷却用押出機のサイズは直径90mm、スクリュウ回転数は22.5rpmであった。
ポリエチレン系樹脂(A)(東ソー株式会社製、分岐状低密度ポリエチレン「ペトロセン248」、結晶化温度84℃、MFR58g/10分、密度917g/L)と、ポリエチレン系樹脂(B)(東ソー株式会社製、直鎖状低密度ポリエチレン「TZ260」、結晶化温度110℃、MFR1.6g/10分、密度934g/L)とを表1に示す配合量で混合したポリエチレン系樹脂配合物100重量部に対して、静電防止剤としてステアリン酸モノグリセライド(融点65℃、理研ビタミン株式会社製、「S−100」)1重量部、気泡調整剤として大日本精化工業株式会社製「ファインセルマスター SSC−PO208K」をポリエチレン系樹脂組成物100重量部に対して、1重量部を添加し、これを直径65mm押出機、直径90mm押出機のタンデム押出機に投入してポリエチレン系樹脂溶融混練物とした。このポリエチレン系樹脂溶融混練物に対してノルマルブタン/イソブタンの重量比を7/3に構成してなるブタン混合物(表1では単に「ブタン」と示した)を発泡剤としてポリエチレン系樹脂溶融混練物100重量部に対して表1に示す配合量を圧入、混練することによって約200℃の発泡性樹脂溶融混練物を得て、この発泡性樹脂溶融混練物を、押出機冷却区間においてせん断量3800にて攪拌しつつ、表1に示す樹脂温度に冷却して、その後に、これを環状ダイに導入して、ダイリップから低圧域に筒状に押出発泡させ、その一端を切り開いてシート状発泡体を得た。この時の吐出は50kg/hrであり、冷却用押出機のサイズは直径90mm、スクリュウ回転数は17.5rpmであった。
ポリエチレン系樹脂(B)を、結晶化温度96℃、MFR2.4g/10分、密度922g/Lの日本ユニカー株式会社製、分岐状低密度ポリエチレン「NUC8321」として、他は実施例1と同様にして、初期の発泡倍率31倍の棒状発泡体を得た。得られた発泡体は養生後39倍であったが、連続気泡率が低い為に緩衝性の劣るものであった(表2)。
なお、スクリュウ回転数は37rpmであり、押出機冷却区間のせん断量は4000であった。
ポリエチレン系樹脂(A)を、結晶化温度96℃、MFR0.4g/10分、密度922g/Lの住友化学株式会社製、分岐状低密度ポリエチレン「F−102」とし、ポリエチレン系樹脂(B)を、結晶化温度134℃、MFR11g/10分、密度956g/Lの出光石油化学株式会社製、高密度ポリエチレン「130J」とする他は実施例1と同様にして、表2に示す倍率の棒状発泡体を得た。それぞれ得られた発泡体は連続気泡率が低く、緩衝性の低いものであった。また発泡体の表面は、若干凹凸が見られた。この時の吐出は10kg/hr、スクリュウ回転数は43rpmであり、押出機冷却区間のせん断量はそれぞれ4700であった。
ポリエチレン系樹脂(B)を、結晶化温度118℃、MFR1.0g/10分、密度956g/Lの日本ポリオレフィン株式会社製、高密度ポリエチレン「KL371A」として、他は実施例1と同様にして棒状発泡体を得ようとしたが、樹脂温度を表1の発泡温度まで冷却したところでダイリップに固形物が詰まり押出し不可となった。
ポリエチレン系樹脂(A)を65重量%、ポリエチレン系樹脂(B)を35重量%とした以外は実施例1と同様にして棒状発泡体を得ようとしたが、樹脂温度を表1の発泡温度まで冷却したところでダイリップに固形物が詰まり押出し不可となった。
これらの結果は、表2に示した通りである。
この結果より、実施例1から5で得られた連続気泡発泡体は、比較例1から3の発泡体に比べ、表面が平滑であり外観が良好で、高い連続気泡率を有するばかりか、収縮が少ないため、発泡体を連続気泡化するための後工程や収縮した連続気泡発泡体を回復させるための後工程を必要とせず、さらに緩衝性にも優れる点で利点がある。特に実施例1と実施例4で得られた発泡体は、発泡倍率が35倍以上であることから被包装体の表面に傷をつけにくい等の柔軟性に優れる。
Claims (6)
- ポリエチレン系樹脂組成物に物理発泡剤を混練した発泡性樹脂溶融混練物をダイから低圧域に押出してなる発泡倍率が15から60倍で連続気泡率が85%以上の連続気泡発泡体であって、該ポリエチレン系樹脂組成物は、メルトフローレートが30〜100g/10分で結晶化温度が75℃〜95℃であるポリエチレン系樹脂(A)70〜97重量%と、メルトフローレートが20g/10分以下で結晶化温度が100℃〜117℃であるポリエチレン系樹脂(B)3〜30重量%とを含有する(但し、(A)と(B)との合計量が100重量%である)ことを特徴とする連続気泡発泡体。
- ポリエチレン系樹脂(A)は、エチレン単独重合体、エチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンとのエチレン系共重合体(但し、炭素数3〜10のα−オレフィン成分単位が10モル%を超えて50モル%以下)、これらの2種類以上の混合物から選択されるものである、請求項1記載の連続気泡発泡体。
- ポリエチレン系樹脂(A)の樹脂の密度が、910g/L〜920g/Lである、請求項1または2に記載の連続気泡発泡体。
- 連続気泡発泡体が、多数の紐状発泡体を互いに交差させ融着してなる網目状発泡体である請求項1〜3のいずれかに記載の連続気泡発泡体。
- 連続気泡発泡体が、シート状発泡体である請求項1〜3のいずれかに記載の連続気泡発泡体。
- 連続気泡発泡体が、棒状発泡体である請求項1〜3のいずれかに記載の連続気泡発泡体。
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