JP5470129B2 - 樹脂発泡シート及び樹脂発泡シートの製造方法 - Google Patents

樹脂発泡シート及び樹脂発泡シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂発泡シート、及び、樹脂発泡シートの製造方法、より詳しくは、高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物が押出し機で押出し発泡されて形成された樹脂発泡シート、及び、このような樹脂発泡シートを作製するための樹脂発泡シートの製造方法に関する。
従来、ポリプロピレン系樹脂をベースポリマーとした樹脂組成物によって成形品を形成させる際に高溶融張力ポリプロピレン樹脂(HMS−PP)と呼ばれるポリプロピレン系樹脂が改質目的に配合されたりしている。
このHMS−PPは、オレフィンブロックを導入させたポリプロピレン系ブロックコポリマーや、放射線や電子線などの活性エネルギー線による部分架橋、又は化学架橋による部分架橋が施されて、例えば、230℃における溶融張力が5cN以上もの高い値を示すようなポリプロピレン系樹脂であり樹脂発泡シートを作製する場合などにおいて原料に加えることで気泡の微細化効果を発揮することが知られている。
なお、樹脂発泡シートなどの樹脂発泡体には、優れた強度を有することが求められ、該樹脂発泡体の強度は、単に発泡度を低下させて密度を向上させることでも付与可能ではあるが、その場合には軽量性が損なわれてしまうことになるため、発泡度を低下させること無く高い強度を付与することが求められている。
一般に、樹脂発泡シートにおいては、連続気泡率の増大とともに強度が低下する傾向にあるため高溶融張力ポリプロピレン樹脂を配合するなどして微細な独立気泡を形成させることがその強度を向上させる上で有効な手立てとなり得る。
ところで、樹脂発泡シートにおいては、強度とともに良好なる外観を有することも求められており、例えば、下記特許文献1においては、表面の平滑性に優れた発泡シートを作製するのに適した材料に関する検討が行われている。
しかし、高溶融張力ポリプロピレン樹脂を配合すると良好なる外観を得られ難くなるという問題があり、従来の検討においては、良好なる外観と優れた強度との両方を樹脂発泡シートに付与する手法が見出されておらず、これらの両立が困難な状況になっている。
特開2006−257307号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、高い強度を有しつつ良好なる外観を有する樹脂発泡シート、及び、このような樹脂発泡シートを作製することが容易な樹脂発泡シートの製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決すべく、本発明者が鋭意検討を行った結果、高溶融張力ポリプロピレン系樹脂を、一旦押出し機を通過させ、該押し出し機通過後の溶融張力と破断点速度とに所定の関係を有するものを樹脂発泡シートの形成材料として選択することで強度に優れ、良好なる外観を有する樹脂発泡シートを容易に製造しうることを見出した。
すなわち、樹脂発泡シートに係る本発明は、高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物が押出し機で押出し発泡されて形成された樹脂発泡シートであって、前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂は、バージン材の溶融張力が15cN以上25cN以下でバージン材の破断点速度が2.4m/min以上3.0m/min以下であり、且つ押出し機を通過させた後の溶融張力が6cN以上9.4cN以下で押出し機を通過させた後の破断点速度が5m/min以上10m/min以下であることを特徴としている。
また、樹脂発泡シートの製造方法に係る本発明は、高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物を押出し機で押出し発泡させて樹脂発泡シートを作製する樹脂発泡シートの製造方法であって、前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂として、バージン材の溶融張力が15cN以上25cN以下でバージン材の破断点速度が2.4m/min以上3.0m/min以下であり、且つ押出し機を通過させた後の溶融張力が6cN以上9.4cN以下で押出し機を通過させた後の破断点速度が5m/min以上10m/min以下となる高溶融張力ポリプロピレン樹脂を用いることを特徴としている。
なお、“押出し機を通過させた後の溶融張力及び破断点速度”については、例えば、株式会社 東洋精機製作所製「ラボプラストミル(型式:4M150(本体)に型式:2D15W(2軸押出機、口径:15mm、L/D:17)と直径3mmの円状の間口の金型を取り付けたもの)」を使用して2軸押出機の全ゾーンの温度を220℃に設定するとともにスクリューの回転数を60rpmに固定してストランド状の測定試料(HMS−PP)を押出し、引き続き、20℃の水を入れた1mの水槽中を前記ストランド状の試料を通過させて冷却した後、長さが4mmの棒状ペレットになるようにカッターで切断したものについての溶融張力と破断点速度とを測定することで求めることができる。
また、“溶融張力及び破断点速度”については、ツインボア キャピラリーレオメータを用いて測定することができ、具体的には、下記のようにして測定することができる。
まず、垂直方向に配された内径15mmのシリンダー内に試料となるポリプロピレン系樹脂(HMS−PP)を収容させて、230℃の温度で5分間加熱して溶融させた後に、シリンダーの上部からピストンを挿入して、該ピストンで押出し速度が0.0773mm/s(一定)となるようにしてシリンダーの下端に設けたキャピラリー(ダイ径:2.095mm、ダイ長さ:8mm、流入角度:90度(コニカル))から溶融樹脂を紐状に押し出させ、この紐状物を、上記キャピラリーの下方に配置した張力検出プーリーに通過させた後、巻き取りロールを用いて巻き取らせる。
このときの巻取り初めの初速を4mm/sとし、その後の加速を12mm/s2として徐々に巻取り速度を速め、張力検出プーリーによって観察される張力が急激に低下した時の巻取り速度を“破断点速度”とし、この“破断点速度”が観察されるまでの最大張力を“溶融張力”として測定する。
本発明においては、押出し機を通過させた後の溶融張力と破断点速度とに所定の関係を有する高溶融張力ポリプロピレン樹脂が樹脂発泡シートの形成材料として用いられることから、高強度で、しかも、良好なる外観を有する樹脂発泡シートを容易に形成させ得る。
以下に、樹脂発泡シートの一例を示しつつ本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の発泡シート(以下、単に「発泡シート」ともいう)は、高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分としたポリプロピレン系樹脂組成物が押出し機で押出し発泡されて形成されたものである。
このポリプロピレン系樹脂成分に含有される高溶融張力ポリプロピレン樹脂は、先述のような押し出し機通過後の状態で、溶融張力(T:cN)と破断点速度(V:m/min)とに、下記条件(1)を満足させていることが重要である。

(6 ≦ T) 且つ (5 ≦ V ≦ 10) ・・・条件(1)
ところで、一般に押出し機などでポリプロピレン系樹脂に溶融状態でのせん断を加えると、押出し機に導入する前の新品の状態、すなわち、“バージン材”と呼ばれるものに対して、“溶融張力”の値を低下させるとともに“破断点速度”の値を上昇させる変化が生じる。
例えば、バージン材として溶融張力が6cNを超え、破断点速度が5.0m/min未満のものであれば、比較的、高い確率で押し出し機通過後に前記条件(1)を満たす状態となる。
ただし、過度に溶融張力の高いバージン材では溶融樹脂の粘りが強すぎて、押出し発泡自体ができなくなるおそれを有するためバージン材は、初期状態における溶融張力が30cN以下であることが好ましい。
このようなことから、バージン材の溶融張力は、15cN以上、25cN以下であることが好ましく、17cN以上、23cN以下であることがより好ましい。
また、バージン材の破断点速度は、2.0m/min以上、5.0m/min以下であることが好ましく、2.4m/min以上、3.0m/min以下であることがより好ましい。
このような高溶融張力ポリプロピレン樹脂(HMS−PP)としては、例えば、Borealis社から商品名「WB135HMS」として市販されているものや、他の市販品の中から選択して本実施形態に係る樹脂発泡シートの原料として採用することができる。
なお、選択に際しては、先述の「ラボプラストミル」による押し出し試験と、「キャピラリーレオメータ」による測定とを実施すればよい。
中でも、自由末端となる長鎖分岐を分子内に形成させることによって高溶融張力が付与されたものは押出し機通過後の“溶融張力”と“破断点速度”との測定を実施することで、上記条件(1)を満たすポリプロピレン系樹脂を容易に見出しうる。
このような長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂としては、電子線や放射線などの活性エネルギー線の照射によって部分架橋が施されて自由末端長鎖分岐が形成されたものや、化学架橋によって自由末端長鎖分岐が形成されたものなどが挙げられる。
なお、市販品を採用する場合には、製造ロットが異なると、同じグレードの商品でも得られる結果が異なる場合を有することから、製造ロットごとに上記測定を実施して、上記条件(1)を満たすものであるかどうかを確認することが好ましい。
一般にHMS−PPは、通常、それ単体では溶融張力が高すぎることならびに一般的なポリプロピレン系樹脂に比べて高価であることなどから、他のポリプロピレン系樹脂と混合して用いられる。
すなわち、オレフィンブロックとポリプロピレンブロックとを有するやや高めの溶融張力を示すポリプロピレン系樹脂(ブロックPP)や、ホモポリプロピレン系樹脂(ホモPP)などの一般的なポリプロピレン系樹脂と混合して使用されることが発泡シートの材料コストなどの観点から好ましい。
また、ポリプロピレン系樹脂組成物には、ポリプロピレン系樹脂以外にポリエチレン(PE)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリブテン樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂などのポリプロピレン系樹脂との相溶性の高い樹脂をポリプロピレン系樹脂成分以外のポリマー成分として含有させることもできる。
なお、前記HMS−PPを含めた全てのポリプロピレン系樹脂の合計量は、発泡シートの形成に用いられるポリプロピレン系樹脂組成物の全ポリマー成分において80質量%以上とされることが好ましく、90質量%以上とされることが特に好ましい。
また、HMS−PPの添加量が微量であった場合には、強度に優れ外観美麗な発泡シートを得ることが困難になるおそれを有する。
したがって、押し出し機通過後の溶融張力が6cN以上となるHMS−PPの全ポリマー成分における含有量は25質量%以上であることが好ましく30質量%以上であることがより好ましい。
ただし、過度に配合量を増やしてもそれ以上の効果が得られ難くなる一方で材料コストを増大させることになる。
さらに、いわゆる“縞立ち”と呼ばれる問題を発泡シートに発生させるおそれを有する。
このことについて詳述すると、HMS−PPは、溶融樹脂に張力を与えることからポリプロピレン系樹脂組成物を例えばサーキュラーダイなどから押し出し発泡させるのに際してセルを安定化させる効果を奏し、キメ細かな発泡状態を有する発泡シートが得られやすくなる一方で、押し出し直後に急峻な発泡を生じさせる作用を示す結果、発泡シートに厚みのバラツキを生じさせるおそれを有する。
例えば、発泡剤を含有させたポリプロピレン系樹脂組成物をサーキュラーダイから円筒状の発泡体として押し出し発泡させた際には、発泡度の増大に伴う厚みの増大を生じ、見かけ上の体積を膨張させることになるが、この発泡体は、厚み方向にのみ体積膨張するわけではなく、周方向にも体積膨張を生じる。
一般に発泡シートは、サーキュラーダイよりも径大なマンドレルをサーキュラーダイの下流側に配して、前記発泡体を該サーキュラーダイで拡径し、この拡径されたものをサーキュラーダイのさらに下流側に配した引き取り機によって引き取る方法で作製されたりしているが、周方向への発泡が過度に生じるとサーキュラーダイの出口近傍においては、発泡体に弛み部が形成される。
すなわち、前記発泡体が周方向に波打つ状態になってしまい冷却条件や加わるテンションにバラツキが生じる結果、押し出し方向に連続する縞模様が発泡シートに形成されることになる。
このようにして“縞立ち”が生じると、外観上の問題ばかりでなく、強度的なバラツキも生じやすいことから、HMS−PPの含有量に上限を定め発泡挙動をマイルドなものとし、サーキュラーダイから押し出された直後の発泡体の体積膨張を緩やかなものにさせることが好ましい。
すなわち、“縞立ち”を抑制させ得る点において押し出し機通過後の溶融張力が6cN以上となるHMS−PPの全ポリマー成分における含有量は50質量%未満とされることが好ましく45質量%以下とされることが特に好ましい。
なお、このHMS−PPの押し出し機通過後の溶融張力が6cN以上であることが高強度で外観良好なる樹脂発泡シートを得る上で重要なのは、溶融張力が6cN未満の場合には、発泡成形時において破泡が生じやすい状態のものであることを意味し、連続気泡率が高く成形不良が生じやすくなるためである。
このような観点からは、発泡シートの連続気泡率は、13%未満となるように製造されることが好ましく、10%未満の連続気泡率とされることが特に好ましい。
一方で、HMS−PPの押し出し機通過後の溶融張力の上限値は特に限定がされるものではないが、過度に高い溶融張力が押し出し機通過後にも観測されるものでは当該発泡シートが2次成形品に成形加工する際の成型加工性に劣るものとなるおそれを有する。
このようなことから前記HMS−PPとしては、押し出し機通過後の溶融張力が10cN以下であることが好ましい。
また、先の条件(1)において、押し出し機通過後のHMS−PPの破断点速度に上記範囲が設定されているのは、破断点速度が5m/min未満の場合、発泡成形時において破泡が生じやすい状態であったことを意味し、連続気泡率が高く成形不良が生じやすくなる。
具体的には、連続気泡率が13%以上となって成形不良を生じさせやすくなるおそれを有する。
さらに、破断点速度が10m/minを超える場合は、得られる発泡シートの剛性が十分なものとならないおそれを有する。
このようなポリプロピレン系樹脂を用いて発泡シートを作製するには、発泡のための成分として、例えば、少なくともベースポリマーの融点において気体状態となるガス成分や、該ガス成分によって気泡を形成させる際の核となる核剤や、少なくともベースポリマーの融点において熱分解を生じて気体が発生される熱分解型発泡剤などを前記ポリプロピレン系樹脂組成物に含有させて押し出し発泡をさせればよい。
前記ガス成分としては、プロパン、ブタン、ペンタンなどの脂肪族炭化水素、窒素、二酸化炭素、アルゴン、水などが挙げられる。
なお、これらのガス成分は単独で使用されても複数併用されてもよい。
前記核剤としては、例えば、タルク、マイカ、シリカ、珪藻土、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、ガラスビーズなどの無機化合物粒子、ポリテトラフルオロエチレンなどの有機化合物粒子などが挙げられる。
この核剤は、例えば、ポリオレフィン樹脂に予め含有させたマスターバッチ方式で発泡シートの形成材料に含有させることができ、前記核剤を5質量%以上、50質量%以下の範囲の内のいずれかのとなるようにポリオレフィン系樹脂に分散させたマスターバッチを用いることで、核剤をより効果的に使用することができる。
さらに、加熱分解型の発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の混合物などが挙げられる。
この加熱分解型の発泡剤については、10質量%以上、50質量%以下の範囲の内のいずれかの含有量となるようにポリオレフィン系樹脂に分散させてマスターバッチ化することで、より効果的に使用することができる。
また、上記以外に、例えば、耐候剤、酸化防止剤、老化防止剤といった各種安定剤、外部滑剤、内部滑剤などの加工助剤、帯電防止剤、スリップ剤、顔料、充填剤などの添加剤をポリプロピレン系樹脂組成物に含有させることができる。
このような形成材料を用いて、本実施形態の発泡シートを作製するには、発泡シートの製造設備として一般的な押出し機を用いた押出し発泡を実施する方法が挙げられる。
例えば、タンデム押出し機の上流側の押出し機にポリプロピレン系樹脂成分などのポリマー成分を導入し、この押出し機中で、例えば、前記ガス成分の溶解に有利な温度条件で前記ポリマー成分の溶融混練を行った後、この押出し機の途中箇所において、例えば、ブタンなどのガス成分を注入してさらに混練を行って、該ガス成分を含む樹脂組成物を下流側の押出し機で押出しに適した温度条件に調整してフラットダイやサーキュラーダイから押出し発泡させて発泡シートを作製する方法などを採用することができる。
本実施形態においては、前記条件(1)を満たす高溶融張力ポリプロピレン樹脂がポリプロピレン系樹脂組成物に含有されることから、高い発泡倍率で低い連続気泡率の発泡シートを押出し発泡させるために必要な条件設定巾を広く確保することができ、発泡シートの製造方法において各種の条件が変更されても安定して良品が得られる、いわゆる、ロバストなプロセスを構築させうる。
したがって、高い発泡倍率を有し外観良好なる樹脂発泡シートを容易に作製させ得る。
なお、本実施形態においては、発泡シートや発泡シートの製造方法を上記のように例示しているが、本発明においては、発泡シートや発泡シートの製造方法を上記例示に限定するものではない。
また、本実施形態においては、樹脂発泡シートや樹脂発泡シートの製造方法として、発泡シートや発泡シートの製造方法を例示しているが、本発明は、上記例示の発泡シートに限定するものでもない。
例えば、上記のような発泡シートを押し出して発泡層を形成させるとともに非発泡なソリッド層を共押し出しして、2層構造の発泡シートとする場合や、あるいは、両面にソリッド層を有する3層構成の発泡シートとする場合、さらには、4層以上の積層構造を有する発泡シートも本発明の意図する範囲のものである。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(発泡シートの作製:製法1)
この樹脂発泡シートの作製方法においては、発泡樹脂の形成材料を溶融混合するための第1押し出し機として、口径が90mmの単軸押し出し機(上流側押し出し機)と、該単軸押し出し機に接続された口径が115mmの単軸押し出し機(下流側押し出し機)とからなるタンデム型押し出し機を用意し、下流側にサーキュラーダイを接続して押し出しを実施した。
まず、Borealis社から商品名「WB135」として市販のHMS−PPを39質量%、日本ポリプロ社から商品名「BC6C」として市販のブロックPPを45質量%、サンアロマー社から商品名「Q−100F」として市販のTPOを6質量%、日本ポリエチレン社から商品名「KS240T」(結晶化度:26%)として市販のエチレン−α−オレフィン共重合体を10質量%の割合で含むポリマー成分と、これらのポリマー成分の合計量を100質量部とした場合に、0.5質量部となる重曹−クエン酸系発泡剤(大日精化社製マスターバッチ、商品名「ファインセルマスターPO410K」)を含むポリプロピレン系樹脂組成物を上流側の口径が90mmの単軸押し出し機一段目のホッパーに供給し、200℃〜210℃の温度で加熱溶融した後、この溶融樹脂100質量部に対する割合が、4質量部となるようにガス成分であるブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65質量%)を圧入し混練して発泡性樹脂組成物を作製した。
この発泡性樹脂組成物を、下流側の押し出し機に供給し、発泡性樹脂組成物の温度を低下させ、この押出機の先端に接続されたサーキュラーダイ(口径140mm、スリット間隙1.0mm)から135kg/時間となる樹脂吐出量で円筒状に押し出しさせることによって円筒状の発泡体を形成させた。
この押出し発泡によって作製された円筒状の発泡体を直径:414mm×長さ:500mmの冷却用マンドレル上に沿わせて拡径させるとともに、その外面をエアリングからエアーを吹き付けて冷却し、該マンドレルの周方向に対称となる(180度ひらいた)2点でカッターにより切開して2枚の帯状の樹脂発泡シートを作製した。
(発泡シートの作製:製法2)
この樹脂発泡シートの作製方法においては、まず、発泡樹脂層の形成材料を溶融混合するための第1押し出し機として、口径が90mmの単軸押し出し機(上流側押し出し機)と、該単軸押し出し機に接続された口径が115mmの単軸押し出し機(下流側押し出し機)とからなるタンデム型押し出し機を用意した。
そして、Borealis社から商品名「WB135」として市販のHMS−PPを39質量%、日本ポリプロ社から商品名「BC6C」として市販のブロックPPを45質量%、サンアロマー社から商品名「Q−100F」として市販のTPOを6質量%、日本ポリエチレン社から商品名「KS240T」(結晶化度:26%)として市販のエチレン−α−オレフィン共重合体を10質量%の割合で含むポリマー成分と、これらのポリマー成分の合計量を100質量部とした場合に、0.5質量部となる重曹−クエン酸系発泡剤(大日精化社製マスターバッチ、商品名「ファインセルマスターPO410K」)を含む発泡樹脂層形成用のポリプロピレン系樹脂組成物を上流側の口径が90mmの単軸押し出し機一段目のホッパーに供給し、200℃〜210℃の温度で加熱溶融した後、この溶融樹脂100質量部に対する割合が、4質量部となるようにガス成分であるブタン(イソブタン/ノルマルブタン=35/65質量%)を圧入し混練して発泡性樹脂組成物を作製した。
この発泡性樹脂組成物を、下流側の押し出し機に供給し、発泡性樹脂組成物の温度を低下させ、120kg/時間の吐出量で押し出し機先端に接続された合流金型に供給した。
一方で、前記合流金型に接続された第2押し出し機として口径65mmの単軸押し出し機を用意し、表面層(非発泡層)の形成材料を溶融混合させた。
すなわち、Borealis社から商品名「WB135」として市販のHMS−PPを70質量%、日本ポリエチレン社から商品名「KS240T」(結晶化度:26%)として市販のエチレン−α−オレフィン共重合体を30質量%の割合で含むポリマー成分と、これらのポリマー成分の合計量を100質量部とした場合に2.0質量部となる非イオン性帯電防止剤(花王社製、商品名「TS−2B」)とを含む表面層形成用のポリプロピレン系樹脂組成物を第2押し出し機のホッパーに供給し、200℃の温度で加熱溶融した。
次いで、この溶融状態の(非発泡性の)ポリプロピレン系樹脂組成物を、分岐流路を有する分配管で二分した後、合流金型の樹脂流路の中心部と外側部とから、それぞれの合計が15kg/時間となる量で吐出させ、発泡性樹脂組成物の内層側と外層側に積層合流させた後、合流金型先端に接続されたサーキュラーダイ(口径140mm、スリット間隙1.0mm)から135kg/時間となる樹脂吐出量で円筒状に共押し出しさせることによって発泡樹脂層を介してその内外両側に非発泡な表面層が積層された円筒状の発泡体を形成させた。
この押出し発泡によって作製された円筒状の発泡体を直径:414mm×長さ:500mmの冷却用マンドレル上に沿わせて拡径させるとともに、その外面をエアリングからエアーを吹き付けて冷却し、該マンドレルの周方向に対称となる(180度ひらいた)2点でカッターにより切開して2枚の帯状の樹脂発泡シートを作製した。
(実施例、比較例)
上記HMS−PP(商品名「WB135」)に関してバージン材ならびに押し出し機(前述のラボプラストミル・2軸押し出し機)を通過させた後の溶融張力及び破断点速度の測定をキャピラリーレオメータを用いて実施した。
この測定を製造ロットの異なるHMS−PP(商品名「WB135」)に対して実施し、押出し機を通過させた後の溶融張力が6cN以上であり且つ押出し機を通過させた後の破断点速度が5m/min以上10m/min以下となる6ロットのものを用いて実施例1〜6の発泡シートを作製した。
また、上記の規定外の6ロットのものを用いて比較例1〜6の発泡シートを作製した。
(評価)
上記製法2の積層タイプの発泡シートに関して、シート外観を目視にて観察する外観評価を実施した。
そして、この評価においては、シート表面に“ムラ”などが見られる場合を「×」、見られない場合を「○」と判定した。
なお、「強度」については、JIS K6767に基づく引張弾性率の値が140MPa未満となった場合には、発泡シートで電子部品の搬送トレーを成形し、当該トレーに電子部品を入れて運搬した際にトレーの変形による内容物(電子部品)の脱落や緩衝性の低下を生じる可能性があるとともに内容物の入ったトレーを重ね置きした際の変形を生じるおそれがありトレーの緩衝性の低下を招く可能がある。
したがって、前記引張弾性率の測定を実施して、その結果が140MPa以上となった場合を「○」と判定し、140MPa未満となった場合を「×」として判定した。
さらに、東芝ベックマン社製のエアーピクノメーター(空気比較式比重計)、型式−930で気泡容積と樹脂容積との合計値を求め、該合計値を見掛け体積から減じた値の前記見掛け体積に対する割合を百分率で表し連続気泡率とした。
そして、「成形性」については成形ゾーンが340℃に設定された単発成形機(東成産業株式会社、ユニック自動成形機)に発泡シートを導入し、発泡シートの表面温度が160℃になった時点で高さの異なる突起を設けた成形型で成形することによって評価した。
具体的には、底面積約500mm2で5度の抜き勾配を有する切頭四角錐(天面周囲をR0.5に曲面加工)でA〜Eの5種類(A:高さ27.8mm、B:高さ33.4mm、C:高さ39.0mm、D:高さ44.6mm、E:高さ50.1mm)の高さを有する突起が僅かな隙間を設けて配列された金型によって絞り加工を行って、A、Bの突起で破れが生じないものを「○」と判定し、A、Bいずれかでも破れた場合を「×」として判定した。
これらの結果を、表1に示す。
Figure 0005470129
なお、同様に「WB135」の使用ロットを変更して製法1の方法で発泡シートを作製し、同様に評価を実施したが、表1に示されている結果と同じ結果となった。
より具体的には、押し出し機通過後における「溶融張力」及び「破断点引取速度」において上記規定を満足する「WB135」を利用し、「製法1」に基づいて作製した発泡シートは、外観良好で、「成形性」、「強度」に関して上記「○」、「×」判定において合格となるものであり、低い「連気率」を有するものであることが確認された。
以上のことからも、本発明によれば高い強度を有しつつ良好なる外観を有する樹脂発泡シートが得られることがわかる。

Claims (4)

  1. 高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物が押出し機で押出し発泡されて形成された樹脂発泡シートであって、
    前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂は、バージン材の溶融張力が15cN以上25cN以下でバージン材の破断点速度が2.4m/min以上3.0m/min以下であり、且つ押出し機を通過させた後の溶融張力が6cN以上9.4cN以下で押出し機を通過させた後の破断点速度が5m/min以上10m/min以下であることを特徴とする樹脂発泡シート。
  2. 前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂が、化学架橋によって形成された自由末端長鎖分岐を有している請求項1記載の樹脂発泡シート。
  3. 高溶融張力ポリプロピレン樹脂を含むポリプロピレン系樹脂成分を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物を押出し機で押出し発泡させて樹脂発泡シートを作製する樹脂発泡シートの製造方法であって、
    前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂として、バージン材の溶融張力が15cN以上25cN以下でバージン材の破断点速度が2.4m/min以上3.0m/min以下であり、且つ押出し機を通過させた後の溶融張力が6cN以上9.4cN以下で押出し機を通過させた後の破断点速度が5m/min以上10m/min以下となる高溶融張力ポリプロピレン樹脂を用いることを特徴とする樹脂発泡シートの製造方法。
  4. 前記高溶融張力ポリプロピレン樹脂が、化学架橋によって形成された自由末端長鎖分岐を有している請求項3記載の樹脂発泡シートの製造方法。
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