JP4577446B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、CCD等の固体撮像素子により来訪者等を撮像し、来訪者等の映像をモニターに映し出す撮像装置に関するものである。
従来の撮像装置には、撮像領域から顔の輪郭や、目、鼻等の形状といった顔の特徴量を検出することで、人体の顔領域検出を行い、検出した顔領域の輝度等を最適に制御して、顔の視認性を良好なものにし、人の特定を容易にしたものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−92700号公報(段落番号[0011]〜[0015]、図2〜図5)
しかし、上記従来例では、逆光状態(輝度が高い状態)や順光状態(輝度が低い状態)等では、顔の特徴量を検出することができずに顔を検出できないことがあった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、逆光状態や順光状態等であっても人の顔の特徴量を確実に検出することができ、顔の検出精度を上げることができる撮像装置を提供することにある。
請求項1の発明は、来訪者等の監視対象を撮像する撮像手段と、撮像手段からの映像信号の振幅、オフセットを調整する映像調整手段と、映像調整手段を介した映像信号をデジタル化してデジタル映像データを出力するA/D変換手段と、デジタル映像データから顔の特徴を示す量を検出することで顔領域を検出する顔検出手段と、顔検出手段で検出された顔領域の輝度を検出する輝度検出手段と、顔検出手段が顔領域を検出できない場合には映像信号の調整レベルを変化させ、顔領域検出後は輝度検出手段で検出された顔領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御する調整レベル制御手段とを備え、調整レベル制御手段は、顔検出手段が顔領域を検出するときに、最初は映像信号の調整レベルを最大と最小との中間とし、調整レベル中間時における撮像範囲の輝度に応じて以後の調整レベルの変化範囲を決定することを特徴とする。
この発明によれば、映像信号の調整レベルを変化させながら顔検出を行うので、逆光状態(輝度が高い状態)や順光状態(輝度が低い状態)等であっても人の顔の特徴量を確実に検出することが可能となり、顔の検出精度を上げることができる。さらに、顔領域検出の確実性を維持しながら、顔領域検出の処理時間を短縮できる。
請求項2の発明は、請求項1において、映像信号の調整レベルと、映像信号のレベルとから、撮像範囲の照度を検出する照度検出手段を備え、前記顔検出手段は、照度検出手段が検出した撮像範囲の照度が所定照度より低い場合には、顔領域を検出する処理を行わないことを特徴とする。
この発明によれば、フォトトランジスタ等を用いた照度検出手段を別途設ける必要がなく、コストダウンや小型化を図ることができる。さらに、監視領域が低照度環境である場合は、監視領域の照度に比べて顔領域の照度のみが極端に異なることはないので、顔領域の輝度と顔領域以外の輝度とが大きく異なるということはなく、顔領域の視認性をよくするために顔領域を検出する必要がなくなり、処理速度を上げることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記顔検出手段は、現在から一定時間前までの所定期間内における顔領域検出回数を記憶しており、顔領域を検出しなかった場合、前記顔領域検出回数が0回であるか否かを判別し、前記顔領域検出回数が1回以上であれば、前記調整レベル制御手段は映像信号の調整レベルを変化させることなく、顔検出手段は、前回の映像信号の調整レベルで顔領域を検出し、前記顔領域検出回数が0回であれば、前記調整レベル制御手段は撮像範囲全体の輝度に応じて映像信号の調整レベルを制御することを特徴とする。
この発明によれば、撮像途中で顔が撮像範囲から外れた場合でも、引き続き撮像領域の輝度を適切に補正することができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記顔検出手段は、顔の輪郭抽出を行い、抽出した輪郭領域を顔領域候補とし、前記輝度検出手段は、輪郭領域の輝度を算出し、前記調整レベル制御手段は、輝度検出手段で検出された輪郭領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御し、顔検出手段は、前記制御された調整レベルのデジタル映像データから顔の特徴を示す量を検出することで顔領域を検出し、輝度検出手段は、顔検出手段で検出された顔領域の輝度を検出し、調整レベル制御手段は、顔検出手段が顔領域を検出できない場合には映像信号の調整レベルを変化させ、顔領域検出後は輝度検出手段で検出された顔領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御することを特徴とする。
この発明によれば、顔輪郭検出によって顔領域候補の輝度を最適にした後、顔領域候補に顔の特徴量が存在するか否かを判別するため、どのような照明環境下でも顔領域を検出することができ、その検出精度も向上している。さらに、監視領域全体の輝度に基づいてアナログゲインを調整すると、照明状態によっては顔が見えない可能性があるが、顔の輪郭は見える可能性は高いので、顔の輪郭によって顔位置の検出を行い、さらに検出精度を上げるために顔の特徴量による顔領域検出を行うので、監視領域および顔領域の輝度がどのような状態であっても、精度よく顔領域を検出することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記顔検出手段が複数の顔領域を検出した場合、前記輝度検出手段は、検出した各顔領域の大きさに応じて各顔領域の輝度に重み付けを行って、該重み付けを行った各輝度に基づいて複数の顔領域全体の輝度を特定し、前記調整レベル制御手段は、該特定した輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御することを特徴とする。
この発明によれば、監視領域に複数の顔が存在する場合、各顔の大きさに合った視認性を確保することができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかにおいて、色温度を検出することで撮像範囲の光源を判断する光源判断部を備え、前記顔検出手段は、光源判断部が光源は太陽光であると判断した場合に顔領域を検出する処理を行うことを特徴とする。
この発明によれば、逆光状態において顔領域が黒くつぶれてしまうのは太陽光が光源となっていると考えられるため、光源が太陽である場合のみ顔領域の検出を行うことで、処理速度を上げることができる。
以上説明したように、本発明では、映像信号の調整レベルを変化させながら顔検出を行うので、逆光状態(輝度が高い状態)や順光状態(輝度が低い状態)等であっても人の顔の特徴量を確実に検出することが可能となり、顔の検出精度を上げることができるという効果がある。さらに、顔領域検出の確実性を維持しながら、顔領域検出の処理時間を短縮できるという効果もある。
本発明の実施形態1の撮像装置のブロック構成を示す図である。 同上のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態2の撮像装置のブロック構成を示す図である。 同上のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態3のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 本発明の実施形態4のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 顔領域の輝度と背景領域の輝度との差が大きい場合の映像を示し、(a)は従来の映像、(b)は本発明の実施形態4の映像である。 顔輪郭検出処理の説明するための図である。 本発明の参考例1の撮像装置のブロック構成を示す図である。 同上のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 逆光状態での映像を示し、(a)は従来の映像、(b)は本発明の参考例1の映像である。 本発明の参考例2のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。 本発明の参考例4のフィードバック動作のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(参考例1)
図9は本参考例の撮像装置のブロック構成を示し、撮像装置は、CCDカメラ等の固体撮像素子からなる撮像部1と、撮像部1からの映像信号に対して自動利得制御(AGC)を行い、映像信号の振幅、オフセットを制御する映像調整部2と、映像調整部2からの映像信号をA/D変換してデジタル映像データを出力するA/D変換部3と、デジタル映像データを記憶する画像メモリ4と、画像メモリ4のデジタル映像データから顔領域を検出する顔検出部5と、顔検出部5が出力する顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出する輝度検出部6と、映像調整部2における映像信号の調整レベルを制御する調整レベル制御部7とから構成される。
次に、本参考例の動作について説明する。まず、撮像部1は、撮像範囲である監視領域から入射された光を光電変換した電気信号を映像信号として出力する。映像調整部2では、映像信号の増幅度であるアナログゲイン(映像調整レベル)が、調整レベル制御部7から出力される調整レベル信号に応じて調整可能に設定されており、設定されたアナログゲインで映像信号を増幅して出力する。映像調整部2から出力された映像信号は、A/D変換部3でアナログ/デジタル変換されてデジタル映像データとして出力され、画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる。
以下、画像メモリ4に記憶されたデジタル映像信号に基づいて行われる本参考例のフィードバック動作について図10のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、予め定められている調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを所定値にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS10)。そして顔検出部5は、人の顔の特徴を含んだテンプレート画像(例えば、平均的な人の顔のモノクロ画像)を予め記憶しており、このテンプレート画像と所定のタイミングで画像メモリ4から読み出したデジタル映像データ全体とを比較して映像の各位置での相関値を計算し、相関値が予め設定されたしきい値より高くなっている位置に顔が存在すると判断することで顔領域を検出する(ステップS11)。すなわち、デジタル映像データから顔の特徴を示す量(この場合はテンプレート画像との相関値)を検出することで顔領域を検出するのである。なお、テンプレート画像の輝度とデジタル映像データの輝度との差が大きい場合は、その差を吸収できる正規化相関処理を行ってもよい。そして、顔検出部5は顔領域が検出されたか否かを判別し(ステップS12)、顔領域が検出された場合は、その顔領域のデジタル映像データを輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、顔領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS13)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS16)、顔領域の輝度は所定の輝度となるように制御される。
逆光状態での撮像のように、顔領域の輝度と背景領域の輝度との差が大きい場合、通常の自動露光(AE:Auto Exposure)の処理では図11(a)のように顔領域が黒くつぶれてしまうことがあったが、本参考例の上記処理では顔領域を検出し、顔領域の輝度が適切となるように映像調整を行うので、図11(b)のように顔領域を適切な輝度で確認することができる。
また、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は調整レベル制御部7へ顔領域が検出されなかったことを伝達し、調整レベル制御部7は、顔領域の検出の可能性があるか否かを判別して(ステップS14)、可能であれば、ステップS11に戻って、調整レベル制御部7は、アナログゲインを現状から変化させた調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを現状より変化させて映像信号を増幅し、顔領域検出処理を再び行う。そして、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合は、これらの処理を調整レベル制御部7が、アナログゲインを変化させても顔領域の検出は不可能であると判別するまで繰り返す。
アナログゲインを変化させても顔領域検出は不可能であると調整レベル制御部7が判別した場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS15)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS16)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
このように、顔領域が検出されない場合は、映像調整レベルを変化させながら顔領域検出処理を繰り返し行うので、監視領域が逆光状態(輝度が高い状態)や順光状態(輝度が低い状態)等であっても人の顔の特徴量を確実に検出することが可能となり、顔領域が存在すれば確実に顔領域を検出することができる。したがって、顔領域の輝度を適切に制御でき、顔領域の視認性を向上させている。
ここで、顔領域が検出されない場合に実行される上記映像調整レベルの可変制御は、可変時の監視領域の輝度が高いとき(逆光状態)では映像調整レベルの変化幅を小さくすれば、特に顔領域の検出が難しい逆光状態において顔領域検出の精度を向上させることができる。さらに、監視領域の輝度が中間レベルでは映像調整レベルの変化幅を最大とし、監視領域の輝度が低いとき(順光レベル)では映像調整レベルの変化幅を中レベル(輝度が高いときよりは大きく、輝度が中間レベル時よりは小さい)とすれば、輝度の全範囲において撮像範囲の輝度に適した調整を行うことができ、顔領域検出の精度がさらに向上する。
なお、映像調整部2は、映像調整レベルとして撮像部1のアナログゲインを可変とすることによって映像調整を行っているが、撮像部1に設けた電子シャッターの速度を可変とすることで映像調整を行ってもよく、映像調整レベルの可変範囲、可変段数は任意に設定できる。
また、顔検出部5は、上記顔領域検出処理において濃淡パターンマッチング手法を用いているが、目、口、鼻といった特徴点の位置関係を用いるグラフマッチング手法を用いてもよい。
さらに、輝度検出部6は、平均輝度を算出しているが、色信号や色差信号の平均を算出して、調整レベル制御部7では、輝度検出部6で検出された色信号または色差信号と予め設定されている適切な色信号または色差信号とを比較してもよい。また、輝度検出部6で行う平均値の算出処理においては、顔領域あるいは監視領域の中心部に重みを持たせる等の測光パターンを用いて、重み付け演算処理を行ってもよい。
(参考例2)
本参考例の撮像装置のブロック構成は参考例1と同様に図9に示され、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本参考例は、デジタル映像信号に基づいて行われる参考例1のフィードバック動作を具体的に説明するもので、以下、本参考例のフィードバック動作について図12のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、アナログゲインを最大とした調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを最大にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS20)。次に顔検出部5は、参考例1と同様の濃淡パターンマッチング手法を用いて顔領域の検出処理を行う(ステップS21)。そして、顔検出部5は顔領域が検出されたか否かを判別し(ステップS22)、顔領域が検出された場合は、その顔領域のデジタル映像データを輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、顔領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS23)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS27)、顔領域の輝度は所定の輝度となるように制御される。
また、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は調整レベル制御部7へ顔領域が検出されなかったことを伝達し、調整レベル制御部7は、現状のアナログゲインが最小であるか否かを判別して(ステップS24)、アナログゲインが最小でなければ、調整レベル制御部7は、アナログゲインを現状より1段階下げた調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを現状より1段階下げて映像信号を増幅する(ステップS25)。そして、ステップS21に戻って顔領域検出処理を再び行う。顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合は、これらの処理をアナログゲインが最小となるまで繰り返す。
アナログゲインを最小としても、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS26)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS27)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
このように、顔領域が検出されない場合は、映像調整レベルを変化させながら顔領域検出処理を繰り返し行うので、監視領域がどのような照明状態であっても、顔領域が存在すれば確実に顔領域を検出することができる。したがって、顔領域の輝度を適切に制御でき、顔領域の視認性を向上させている。また、映像調整レベルを最大から最小に向かって順次下げていくので、映像は明るい状態から暗い状態へ遷移していき、モニター時に見た目の違和感をあまり感じずにすむ。さらには、映像調整レベルを変化させたときの収束時間が早くなるというメリットもある。
(参考例3)
本参考例の撮像装置のブロック構成は参考例1と同様に図9に示され、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
画像メモリ4に記憶されたデジタル映像信号に基づいて行われる本参考例のフィードバック動作は、参考例2において、アナログゲインを変化させる方向を逆方向にしたものである。すなわち、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合に、アナログゲインを最小から最大に向かって順次上げていくものであって、まず、調整レベル制御部7は、アナログゲインを最小とした調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを最小にして撮像部1からの映像信号を増幅している。そして、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は調整レベル制御部7へ顔領域が検出されなかったことを伝達し、調整レベル制御部7は、現状のアナログゲインが最大でなければ、アナログゲインを現状より1段階上げた調整レベル信号を映像調整部2へ出力して顔領域検出処理を再び行う。顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合は、これらの処理をアナログゲインが最大となるまで繰り返す。
(参考例4)
図1は本参考例の撮像装置のブロック構成を示し、参考例1の構成に、照度検出部8と、赤外LED9とを備えたものであり、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
照度検出部8は、調整レベル制御部7が設定しているアナログゲインと画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データとに基づいて、監視領域の照度を検出する。赤外LED9は、監視領域に向かって赤外光を照射するように設置されている。
以下、画像メモリ4に記憶されたデジタル映像信号に基づいて行われる本参考例のフィードバック動作について図13のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、アナログゲインを最大とした調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを最大にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS40)。そして照度検出部8は、設定されているアナログゲインと監視領域のデジタル映像データとに基づいて、監視領域の照度を演算し(ステップS41)、所定の照度以下か否かを判別する(ステップS42)。
そして、監視領域の照度が所定の照度より高い場合、ステップS43〜ステップS48、およびステップS51に示すように参考例2と同様の処理にしたがって、映像信号の調整を行う。
また、監視領域の照度が所定の照度以下である場合、照度検出部8は監視領域の照度が低いと判断して、赤外LED9を点灯させて監視領域に向かって赤外光を照射する(ステップS49)。そして、赤外LED9の点灯により監視領域の照度を上げた状態で、映像調整部2は所定のアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれるとともに、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、赤外LED9点灯状態での監視領域のデジタル映像データを画像メモリ4から読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS50)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS51)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
このように、監視領域が低照度環境である場合は、例えば逆光状態のように顔領域の輝度と顔領域以外の輝度とが大きく異なるということはないので、監視領域全体の照度を上げることによって顔領域の視認性も良くなり、顔領域の検出を行わないことで処理速度を上げている。
なお、赤外LED9は白色LEDを用いてもよい。また、監視領域の照度が所定の照度以下である場合、照度を上げる代わりに撮像部1の電子シャッターの速度を遅くするスローシャッターによって映像信号量を増やしてもよく、あるいはその両方を組み合わせて用いてもよい。
(実施形態1)
本実施形態の撮像装置のブロック構成は参考例4と同様に図1に示され、参考例4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
画像メモリ4に記憶されたデジタル映像信号に基づいて行われる本実施形態のフィードバック動作は、アナログゲインを最初、中間レベルに設定しておき、そのときの監視領域の輝度に応じて以後のアナログゲインの調整範囲を決定する点が参考例4と異なるもので、以下、本実施形態のフィードバック動作について図2のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、アナログゲインを最大と最小との中間にする調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを中間にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS60)。そして照度検出部8は、設定されているアナログゲインと監視領域のデジタル映像データとに基づいて、監視領域の照度を演算し(ステップS61)、所定の照度以下か否かを判別する(ステップS62)。監視領域の照度が所定の照度より高い場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、監視領域全体の平均輝度に応じてアナログゲインの調整範囲を決定する(ステップS63)。アナログゲインの調整範囲は、中間レベルを中心としてその上下に設定され、アナログゲインの中間レベル設定時における監視領域全体の平均輝度が大きい場合、アナログゲインの調整範囲は広く設定され、監視領域全体の平均輝度が小さい場合、アナログゲインの調整範囲は狭く設定される。これは、アナログゲインの中間レベル設定時に監視領域全体の平均輝度が大きい場合には、監視領域内の輝度分布も広いと推測されるためである。
次に、調整レベル制御部7は、まず、アナログゲインを中間レベルとする調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2は上記調整範囲内でアナログゲインを中間レベルにして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS64)。次に顔検出部5は、参考例1と同様の濃淡パターンマッチング手法を用いて顔領域の検出処理を行う(ステップS65)。そして、顔検出部5は顔領域が検出されたか否かを判別し(ステップS66)、顔領域が検出された場合は、その顔領域のデジタル映像データを輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、顔領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS67)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS72)、顔領域の輝度は所定の輝度となるように制御される。
また、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は調整レベル制御部7へ顔領域が検出されなかったことを伝達し、調整レベル制御部7は、アナログゲインの上記調整範囲の全範囲で顔領域検出処理を行ったか否かを判別して(ステップS68)、全範囲で顔領域検出処理を行っていなければ、ステップS64へ戻って、調整レベル制御部7は、まだ顔領域検出処理を行っていないアナログゲインに対応する調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインに応じて映像信号を増幅し、顔領域検出処理を再び行う。顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合は、これらの処理をアナログゲインの上記調整範囲内で繰り返す。
アナログゲインの上記調整範囲の全範囲で顔領域検出処理を行っても、顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS69)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS72)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
また、監視領域の照度が所定の照度以下である場合、照度検出部8は監視領域の照度が低いと判断して、ステップS70〜ステップS72に示すように参考例4と同様の処理にしたがって、映像信号の調整を行う。
このように、アナログゲインを最初、中間レベルに設定しておき、そのときの監視領域の輝度に応じて以後のアナログゲインの調整範囲を決定するので、アナログゲインの調整範囲を限定でき、処理速度が速くなる。さらに、アナログゲインを中間レベルから変化させるので、顔領域を検出するまでに要する調整レベルの変化量を少なくできる。
(実施形態2)
図3は本実施形態の撮像装置のブロック構成を示し、参考例1の構成に、光源判断部10を備えたものであり、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
光源判断部10は、画像メモリ4に記憶されているデジタル映像データから、ホワイトバランス機能によって光源が太陽光であるか否かを判定する。具体的には、日中の太陽光の色温度は5000〜6000Kであり、タングステン電球の色温度はJISで定められているA光源の2856Kまたは3200Kであるので、色温度を検出することによって、光源が太陽光であるのか、あるいは太陽光以外であるのかを判定することができる。
以下、画像メモリ4に記憶されたデジタル映像信号に基づいて行われる本実施形態のフィードバック動作について図4のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、アナログゲインを最大とした調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを最大にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS80)。そして光源判断部10は、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データから色温度を抽出して、光源が太陽光であるか否かを判定する(ステップS81)。
そして、光源が太陽光である場合、ステップS83〜ステップS88、およびステップS90に示すように参考例2と同様の処理にしたがって、映像信号の調整を行う。
また、光源が太陽光でない場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS89)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS90)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
このように、逆光状態において顔領域が黒くつぶれてしまうのは太陽光が光源となっていると考えられるため、光源が太陽光である場合のみ顔領域の検出を行うことで、処理速度を上げている。また、光源が太陽光でない場合は、顔領域の輝度と、顔領域以外の領域の輝度とが大きく異なることはないので、監視領域全体の輝度を調整することによって顔領域の視認性が良くなる。
(実施形態3)
本実施形態の撮像装置のブロック構成は参考例1と同様に図9に示され、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、顔領域を1度検出した後の処理について図5のフローチャートを用いて説明する。まず、調整レベル制御部7は、検出した顔領域の輝度が適切となるように一定の調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを一定にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS30)。次に顔検出部5は、参考例1と同様の濃淡パターンマッチング手法を用いて顔領域の検出処理を行う(ステップS31)。そして、顔検出部5は顔領域が引き続き検出されたか否かを判別し(ステップS32)、顔領域が引き続き検出された場合は、その顔領域のデジタル映像データを輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、顔領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS33)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS36)、顔領域の輝度は所定の輝度となるように引き続き制御される。そして、ステップS31に戻って上記処理を繰り返す。
また、撮像途中で顔が撮像範囲から外れた場合等で顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は、今回の撮像において現在から一定時間前までの所定期間内における顔領域検出回数を記憶しており、その顔領域検出回数が0回であるか否かを判別する(ステップS34)。所定期間内の顔領域検出回数が1回以上であれば、ステップS31に戻って、前回の顔領域検出時と同一のアナログゲインで再度顔領域検出を行う。所定期間内の顔領域検出回数が0回であれば、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS35)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS36)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。そして、ステップS31に戻って上記処理を繰り返す。
このように、本実施形態では、撮像途中で顔が撮像範囲から外れた場合でも、引き続き撮像領域の輝度を適切に補正することができる。なお、前回の顔領域検出時と同一のアナログゲインで再度顔領域検出を行う処理の繰り返し回数は、所定期間内の顔検出回数や、前回の顔領域検出からの時間によって制限してもよい。
(実施形態4)
本実施形態の撮像装置のブロック構成は参考例1と同様に図9に示され、参考例1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
以下、本実施形態のフィードバック動作について図6のフローチャートを用いて説明する。このフィードバック動作は、撮像部1が撮像を開始するときや、撮像中に定期的に行われるようになっている。まず、調整レベル制御部7は、予め定められている調整レベル信号を映像調整部2へ出力し、映像調整部2はアナログゲインを所定値にして撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる。そして輝度検出部6は、所定のタイミングで画像メモリ4から読み出したデジタル映像データ全体から監視領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS100)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS101)、輝度が所定の輝度となるように制御された監視領域のデジタル映像データがA/D変換部3を介して画像メモリ4に書き込まれる。
そして顔検出部5は、所定のタイミングで画像メモリ4から読み出したデジタル映像データ全体に対してSOBELオペレータ等の微分フィルタを用いて顔の輪郭抽出を行う。また、顔検出部5は、人の顔の形である複数の円形のテンプレート画像を予め記憶しており、これらのテンプレート画像と抽出された輪郭画像との類似度を算出して、その類似度と所定のしきい値とを比較し(ステップS102)、類似度がしきい値より大きい場合は、その位置に顔の輪郭または顔の輪郭に近い形状が存在すると判断して(ステップS103)、この顔の輪郭領域を顔領域の候補データとして輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔の輪郭領域のデジタル映像データから顔の輪郭領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔の輪郭領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、検出された顔の輪郭領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS104)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して、A/D変換部3を介して画像メモリ4に監視領域のデジタル映像データが書き込まれる(ステップS105)。
次に顔検出部5は、参考例1と同様の濃淡パターンマッチング手法を用いて顔領域の検出処理を行う(ステップS106)。そして、顔検出部5は顔領域が検出されたか否かを判別し(ステップS107)、顔領域が検出された場合は、その顔領域のデジタル映像データを輝度検出部6へ出力する。輝度検出部6では、顔領域のデジタル映像データから顔領域の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された顔領域の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、顔領域の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS108)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS110)、顔領域の輝度は所定の輝度となるように制御される。
逆光状態での撮像のように、顔領域の輝度と背景領域の輝度との差が大きい場合、通常の自動露光(AE:Auto Exposure)の処理では図7(a)のように顔領域が黒くつぶれてしまうことがあったが、本実施形態の上記処理では顔領域を検出し、顔領域の輝度が適切となるように映像調整を行うので、図7(b)のように顔領域を適切な輝度で確認することができる。また、顔輪郭検出のみ行い、上記のような顔領域検出を行わない場合は、図8のように顔の輪郭に近い形状のものは全て顔であると認識してしまうという問題があったが、本実施形態のように顔輪郭検出によって顔領域候補の輝度を最適にした後、顔領域候補に顔の特徴量が存在するか否かを判別するため、どのような照明環境下でも顔領域を検出することができ、その検出精度も向上している。さらに、監視領域全体の輝度に基づいてアナログゲインを調整すると、照明状態によっては顔が見えない可能性があるが、顔の輪郭は見える可能性は高く、本実施形態では、顔の輪郭によって顔位置の検出を行い、さらに検出精度を上げるために顔の特徴量による顔領域検出を行うので、監視領域および顔領域の輝度がどのような状態であっても、精度よく顔領域を検出することができる。
また、顔検出部5で顔の輪郭が検出されなかった場合、および顔検出部5で顔領域が検出されなかった場合、顔検出部5は、輝度検出部6に対して監視領域全体の輝度を算出するように命令を送る。そして輝度検出部6では、画像メモリ4に記憶されている監視領域のデジタル映像データを読み出し、監視領域のデジタル映像データから監視領域全体の平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、輝度検出部6で検出された監視領域全体の輝度と予め設定されている適切な輝度とを比較し、監視領域全体の輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力する(ステップS109)。映像調整部2は調整レベル信号で設定されたアナログゲインで撮像部1からの映像信号を増幅して出力し(ステップS110)、監視領域全体の輝度は所定の輝度となるように制御される。
上記実施形態1〜4、参考例1〜4において、顔検出部5が複数の顔領域を検出した場合、最も大きい顔領域が最も近い位置に存在するとみなすことができるので、最も近い顔に対して視認性を確保するためには、輝度検出部6は最も大きい顔領域のデジタル映像データから平均輝度を算出すればよい。
また、顔検出部5が複数の顔領域を検出した場合に全ての顔に対して一定以上の視認性を確保するためには、輝度検出部6は、複数の顔領域が存在する顔領域全体のデジタル映像データから平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、この平均輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力すればよい。
さらに、顔検出部5が複数の顔領域を検出した場合に各顔の大きさに合った視認性を確保するためには、輝度検出部6は、複数の顔領域の各デジタル映像データに対して、検出領域が大きい顔領域の輝度は重要視するように重みを重くし、検出領域が小さい顔領域の輝度は重みを小さくするというように、例えば各顔領域の大きさに比例して各輝度に重み付けを行って、この重み付けを行った各デジタル映像データから平均輝度を算出し、調整レベル制御部7は、この平均輝度が所定の輝度となるような調整レベル信号を映像調整部2へ出力すればよい。
1 撮像部
2 映像調整部
3 A/D変換部
4 画像メモリ
5 顔検出部
6 輝度検出部
7 調整レベル制御部
8 照度検出部
9 赤外LED

Claims (6)

  1. 来訪者等の監視対象を撮像する撮像手段と、撮像手段からの映像信号の振幅、オフセットを調整する映像調整手段と、映像調整手段を介した映像信号をデジタル化してデジタル映像データを出力するA/D変換手段と、デジタル映像データから顔の特徴を示す量を検出することで顔領域を検出する顔検出手段と、顔検出手段で検出された顔領域の輝度を検出する輝度検出手段と、顔検出手段が顔領域を検出できない場合には映像信号の調整レベルを変化させ、顔領域検出後は輝度検出手段で検出された顔領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御する調整レベル制御手段とを備え、調整レベル制御手段は、顔検出手段が顔領域を検出するときに、最初は映像信号の調整レベルを最大と最小との中間とし、調整レベル中間時における撮像範囲の輝度に応じて以後の調整レベルの変化範囲を決定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 映像信号の調整レベルと、映像信号のレベルとから、撮像範囲の照度を検出する照度検出手段を備え、前記顔検出手段は、照度検出手段が検出した撮像範囲の照度が所定照度より低い場合には、顔領域を検出する処理を行わないことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記顔検出手段は、現在から一定時間前までの所定期間内における顔領域検出回数を記憶しており、顔領域を検出しなかった場合、前記顔領域検出回数が0回であるか否かを判別し、前記顔領域検出回数が1回以上であれば、前記調整レベル制御手段は映像信号の調整レベルを変化させることなく、顔検出手段は、前回の映像信号の調整レベルで顔領域を検出し、前記顔領域検出回数が0回であれば、前記調整レベル制御手段は撮像範囲全体の輝度に応じて映像信号の調整レベルを制御することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記顔検出手段は、顔の輪郭抽出を行い、抽出した輪郭領域を顔領域候補とし、
    前記輝度検出手段は、輪郭領域の輝度を算出し、
    前記調整レベル制御手段は、輝度検出手段で検出された輪郭領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御し、
    顔検出手段は、前記制御された調整レベルのデジタル映像データから顔の特徴を示す量を検出することで顔領域を検出し、
    輝度検出手段は、顔検出手段で検出された顔領域の輝度を検出し、
    調整レベル制御手段は、顔検出手段が顔領域を検出できない場合には映像信号の調整レベルを変化させ、顔領域検出後は輝度検出手段で検出された顔領域の輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の撮像装置。
  5. 前記顔検出手段が複数の顔領域を検出した場合、前記輝度検出手段は、検出した各顔領域の大きさに応じて各顔領域の輝度に重み付けを行って、該重み付けを行った各輝度に基づいて複数の顔領域全体の輝度を特定し、前記調整レベル制御手段は、該特定した輝度が所定の輝度となるように映像信号の調整レベルを制御することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の撮像装置。
  6. 色温度を検出することで撮像範囲の光源を判断する光源判断部を備え、前記顔検出手段は、光源判断部が光源は太陽光であると判断した場合に顔領域を検出する処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の撮像装置。
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