JP2009020327A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中央を重み付けした各色成分の積分平均値wR、wG、wB、輝度積分平均値wYを算出する(S32、33)。そして、夜景モードがOnであると判断すると(S34でY)、画角の中央領域の各色成分の積分平均値cR、cG、cB、輝度積分平均値cYを算出する(S35、S36)。cYがwYより大きい場合は画角の中央領域を重み付けした積分平均値cR、cG、cB、cYの中で最もレベルの高いものを評価用積分平均値Sとし(S59)、Y1がY2より大きくない場合は中央を重み付けした積分平均値wR、wG、wB、wYの中で最もレベルの高いものを評価用積分平均値Sとする(S60)。そして、評価用積分平均値Sに基づいて露出制御を行なう(図2のS7〜S9、S13)。
【選択図】 図3
Description
前記撮像素子により得られた画像データに基づいて、複数の測光範囲の画像データの明るさを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御する露出制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
第1の測光範囲の画像データと、該第1の測光範囲より小さい第2の測光範囲の画像データとの明るさを比較するようにしてもよい。
画角の中央領域、又は、ユーザによって指定された任意の領域であるようにしてもよい。
所定のサイズ、又は、ユーザによって指定された任意のサイズであるようにしてもよい。
第1の測光範囲の画像データ、及び、該第1の測光範囲より小さい複数の第2の測光範囲の画像データの明るさを比較するようにしてもよい。
画角の中央領域、又は、ユーザによって任意に指定された領域と、その周辺の領域であるようにしてもよい。
前記撮像素子により得られた全領域の画像データであるようにしてもよい。
前記第1の測光範囲の画像データうち、所定の領域を重み付けした画像データを、前記第1の測光範囲の画像データとして用いるようにしてもよい。
前記比較手段による比較結果に基づいて選択した測光範囲が、前記第1の測光範囲である場合は、前記所定の領域を重み付けした画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記撮像素子により得られた画像データの輝度成分に基づいて、比較するようにしてもよい。
前記比較手段は、
前記撮像素子により得られた画像データの輝度成分及び各色の色成分に基づいて、比較するようにしてもよい。
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて明るいと判断された測光範囲の画像データの輝度成分、各色の色成分のうち、何れか1つの成分に基づいて、露出量を制御するようにしてもよい。
輝度成分、各色の色成分のうち、最も明るさのレベルが高い成分に基づいて露出制御を行なうようにしてもよい。
前記比較手段は、
前記動画撮像制御手段により順次撮像されるフレーム画像データに基づいて、複数の測光範囲の画像データの明るさを比較していき、
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択していき、該順次選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記動画撮像制御手段により順次撮像されるフレーム画像データの露出量を制御していくようにしてもよい。
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記静止画撮影制御手段により撮影される静止画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記比較手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合に、比較動作を実行し、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
背景の明るさよりも被写体の明るさの方が明るいときの撮影におけるモードであり、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて最も明るい測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
背景の明るさよりも被写体の明るさの方が暗いときの撮影におけるモードであり、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて最も暗い測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第1の撮影状況であることが特定された場合に、前記比較手段による比較結果に基づいて最も明るい測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記特定手段により前記第1の撮影状況でないことが特定された場合に、前記比較手段による比較結果とは関係無く所定の測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記特定手段により前記第1の撮影状況でないことが特定された場合に、前記第1の撮影状況であることが特定された場合に選択される測光範囲以上の大きさを有する測光範囲を選択し、この選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第2の撮影状況であることが特定された場合に、前記比較手段による比較結果に基づいて最も暗い測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御するようにしてもよい。
前記比較処理による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御する露出制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行することを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り4、CCD5、ドライバ6、TG(timing generator)7、ユニット回路8、メモリ9、CPU10、DRAM11、画像表示部12、フラッシュメモリ13、キー入力部14、ストロボ装置15、バス16を備えている。
絞り4とは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいう。
特に、CPU10は、複数の測光範囲の明るさを算出する明るさ算出部101、該明るさ算出部101により算出された測光範囲の明るさを比較する明るさ比較部102、該明るさ比較部102による比較により明るいと判断された測光範囲に基づいて露出制御を行なう露出制御部103を有する。
DRAM11は、CCD5によって撮像された後、CPU10に送られてきた画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU10のワーキングメモリとして使用される。
フラッシュメモリ13は、圧縮された画像データを保存記録する記録媒体である。
キー入力部14は、半押し全押し可能なシャッタボタン、モード切替キー、夜景モードon/off切替キー、ストロボモード切替キー、十字キー、SETキー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。
実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図2のフローチャートに従って説明する。
ステップS2で、夜景モードon/off切替キーの操作が行なわれたと判断すると、ステップS3に進み、CPU10は、現在、夜景モードがonであるか否かを判断する。
また、ステップS2で、夜景モードon/off切替キーの操作が行なわれていないと判断するとそのままステップS6に進む。
次いで、ステップS7で、CPU10は、該算出した評価用積分平均値Sが所定レベルより大きいか否かを判断する。
ステップS10で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、ステップS2に戻って上記した動作を繰り返し、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、ステップS11に進み、ステップS8またはステップS9で直近に設定(制御)された露出条件(絞り、シャッタ速度、感度など)で、静止画撮影処理を行い、該得られた静止画像データを圧縮してフラッシュメモリ13に記録する処理を行い、その後ステップS1に戻る。つまり、露出制御部101は、ステップS6で直近に算出された評価用積分平均値Sに基づいて、静止画撮影処理により得られる静止画像データの露出を制御する。
なお、シャッタボタンが全押しされた後に再度、ステップS6〜S9で行った処理と同様の処理を行って露出条件を再設定するようにしてもよい。また、この処理の際に、シャッタボタンが全押しされる前にはスルー画像用のプログラム線図を用い、シャッタボタンが全押しされた後は静止画用のプログラム線図を用いるようにしてもよい。
また、シャッタボタンが半押しされた時点で、ステップS6〜S9で行った処理と同様の処理を行って露出条件を確定した後、シャッタボタンが全押しされるのを待ってから確定された露出条件で静止画撮影処理を行うようにしてもよい。
次に、評価用積分平均値Sの算出処理の動作を図3のフローチャートにしたがって説明する。
まず、評価用積分平均値Sの算出処理を行うと判断すると、つまり、図2のステップS6に進むと、図3のステップS31に進み、CPU10の明るさ算出部101は、直近に撮像されたフレーム画像データの各領域のRデータ、Gデータ、Bデータ毎(色成分毎)にそれぞれの積分値r、g、bを算出する。
また、図4(A)に示される番号は、各領域のアドレス番号を表しており、この各領域を便宜上、領域[アドレス番号n(以下nで表す)]で表す。即ち、各領域は、領域0、領域1、・・・領域254、領域255で表される。
このRGB毎の各領域の積分値r、g、b、をそれぞれ、具体的に表すと、r−sum[n]、g−sum[n]、b−sum[n]で記す。したがって、r−sum[n]はアドレス番号がn領域の積分値rを表しており、g−sum[n]はアドレス番号がn領域の積分値gを表しており、b−sum[n]はアドレス番号がn領域の積分値bを表している。
ここで、画角の中央を重み付けした積分平均値の算出は、画角の中央の重み付け係数が最も大きくなるように、各領域の重み付け係数を所定のアルゴリズムにしたがって算出し(中央重点となるような各領域の重み付け係数を算出し)、該算出した各領域の重み付け係数を用いて、画角の中央領域の積分値r、g、bを重み付けした画角全体(画像の全領域)の積分平均値wR、wG、wBをそれぞれ算出する。これにより画角の中央領域に重みをおいた画像全体の明るさを得ることができる。
なお、各領域の重み付け係数を算出するのではなく、予め各領域の重み付け係数をメモリ9に記録させておくようにしてもよい。
図4(B)を見ると分かるように、画角の中央、つまり、領域68〜領域75、領域84〜領域91、領域100〜領域107、領域116〜領域123、領域132〜領域139、領域148〜領域155、領域164〜領域171、領域180〜領域187の重み付け係数が最も大きく、これらの領域から画角の中央から離れるにつれて、重み付け係数が小さくなっている。ここでは、画角の中央の重み付け係数を4、その周りの重み付け係数を2、1というように中央から離れるにしたがって小さくなっている。なお、この各領域の重み付け係数をweight[n]で表す。このアドレス番号nは、領域のアドレス番号に対応しており(n=0,1,2,3,・・・,254,255)、weight[n]は、アドレス番号がnの領域の重み付け係数を表している。
この積分平均値wR、wG、wBの算出を数式で表すと数1のようになる。
この算出は、数式『輝度積分平均値wY=0.3×wR+0.5×wG+0.2×wB』によって算出する。これにより画角の中央領域に重みをおいた画像全体の明るさを得ることができる。
このステップS32、ステップS33の動作を見ると分かるように、測光範囲は画像データの全範囲であり、且つ、中央を重点としている。つまり、画角の全領域を測光範囲とし、中央を重点とした画像データの明るさを算出していることになる。
次いで、ステップS34で、明るさ算出部101は、現在、夜景モードがonであるか否かを判断する。
この積分平均値cR、cG、cBの算出は、該中央領域の積分値r、g、b毎に加算し、加算した数で除算することにより積分平均値cR、cG、cBをそれぞれ算出することができる。つまり、単純平均値を算出することになる。
この算出は、数式『輝度積分平均値cY=0.3×cR+0.5×cG+0.2×cB』によって算出する。
このステップS35、ステップS36の動作を見ると分かるように、測光範囲は画角の中央領域の範囲であることが分かる。つまり、画像データの全範囲の1部を測光範囲として、明るさを算出していることになる。
この輝度成分を比較することにより精度よく画像の明るさを比較することができる。
つまり、2つの測光範囲(中央領域の範囲と、中央を重点とした全範囲)のうち、明るいと判断された方の測光範囲で露出制御を行なうことになる。
また、この露出制御は、明るいと判断された測光範囲の中で最もレベルの高い成分(輝度成分、R成分、G成分、B成分のうち最もレベルの高い成分)で露出制御を行なうことになる。
このときに、例えば、図6(A)に示すように、明るく小さい被写体が画角の中央領域にいる場合は、画角の中央領域の輝度積分平均値cY(中央部スポット測光による平均輝度)は、測光範囲全体に占める被写体の割合が大きいので被写体の明るさにより近い輝度値となる。一方、画像データの全領域の中央を重み付けした輝度積分平均値wY(中央部重点測光による平均輝度)は、背景の暗い部分の影響度が大きいので被写体の明るさよりもだいぶ暗い輝度値となる。しかしながら、第1の実施の形態のような制御を行うことで、このような場合には、自動的に画角の中央領域の積分平均値(cR、cG、cB、cYの何れかの値)が選択されて露出制御を行なうことになり、メイン被写体21が白飛びすることなく適切に露出制御を行なうことができる。第1の実施の形態のような制御を行うことなく、このような場合まで画像データの全領域の中央を重み付けした積分値(wR、wG、wB、wYの何れかの値)を用いて露出制御を行なうと(画像データの周辺部の明るさを考慮した露出制御を行なうと)、メイン被写体21が白飛びしてしまう可能性があり、また、たとえ白飛びしなくても、メイン被写体21が過度に明るい画像データが得られてしまいという弊害が発生するが、第1の実施の形態のような制御を行うことによりこのような弊害を防止することができる。
つまり、第1の実施の形態は、メインとなる被写体は画角の中央に存在する可能性が高いという性質を利用して、最適な露出制御を行なえるようにしたものである。
また、夜景モードがOnでない場合は、画像データの全領域を測光範囲として露出制御を行なうので、画像データ全体の明るさに応じた露出制御を行なうことができる。
次に第2の実施の形態について説明する。
D.デジタルカメラ1の動作
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。
また、第2の実施の形態では、評価用積分平均値Sの算出処理が、第1の実施の形態と異なるので、第2の実施の形態における評価用積分平均値Sの算出処理のみを説明する。
次いで、ステップS52で、明るさ算出部101は、該算出された各領域の積分値rから画角の中央を重み付けした画角全体の積分平均値wRの算出、各領域の積分値gから画角の中央を重み付けした積分平均値wGの算出、各領域の積分値bから画角の中央を重み付けした積分平均値wBの算出を行う。
次いで、ステップS54で、明るさ算出部101は、現在、夜景モードがonであるか否かを判断する。
ここまでの動作は、第1の実施の形態と同様である。
このステップS57、ステップS58の動作を見ると分かるように、測光範囲は画角の左領域の範囲であることが分かる。
このステップS59、ステップS60の動作を見ると分かるように、測光範囲は画角の右領域の範囲であることが分かる。
一方、ステップS104で夜景モードがOnでないと判断された場合、ステップS62で該特定した領域の輝度積分平均値Yが輝度積分平均値wYより大きくないと判断された場合は、ステップS64に進み、明るさ比較部102は、ステップS52で算出した積分平均値wR、積分平均値wG、積分平均値wB、ステップS53で算出した輝度積分平均値wYとを比較し、最もレベルの高い積分平均値を評価用積分平均値Sとする。
つまり、まずは、画角の中央領域を範囲とする測光範囲と、画角の左領域を範囲とする測光範囲と、画角の右領域を範囲とする測光範囲うち、一番明るいと判断された測光範囲と、中央を重点とした測光範囲と比較し、明るいと判断された測光範囲で露出制御を行なうことになる。
また、この露出制御は、明るいと判断された測光範囲の中で最もレベルの高い成分(輝度成分、R成分、G成分、B成分のうち最もレベルの高い成分)で露出制御を行なうことになる。
次に第3の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態においては、静止画撮影を制御の対象としたが、第3の実施の形態では、動画撮影を対象として制御を行うものである。
第3の実施の形態では、図2に示すフローチャートにおいて、ステップS1およびステップS10以降の処理が動画撮影用に特化された制御内容となる。
ステップS1では、ユーザによる動画撮影の開始指示があった場合に動画撮影記録処理を開始する。そして、ステップS10では、ユーザによる動画撮影の終了指示があったか否かを判断し、動画撮影の終了が指示されていないと判断された場合には、ステップS8またはステップS9で設定(制御)された露出条件(絞り、シャッタ速度、感度など)で、動画フレームの撮像処理を行い、該得られた動画フレームの画像データをDRAM11に一時記憶した後に前後のフレームの画像データと合わせて圧縮処理などを行ってからフラッシュメモリ13に記録する処理を行い、その後ステップS2に戻る。つまり、露出制御部101は、ステップS6で算出された評価用積分平均値Sに基づいて、動画撮影処理により得られる各フレーム画像データの露出を制御する。
一方、ステップS10で、ユーザによる動画撮影の終了指示があった場合には、動画撮影記録処理を終了する。
なお、第3実施の形態における評価用積分平均値Sの算出処理は、上記第1の実施の形態で説明したような態様であってもよいし、第2の実施の形態で説明したような態様であってもよい。
G.上記実施の形態は以下のような態様でもよい。
つまり、同一の測光範囲で、重み付けする領域が異なる画像データ同士を比較するようにしてもよい。
この場合でも、画像全体の明るさを得ることができるとともに、露出制御の精度を向上させ、異常な露出状態となることを回避させることはできるからである。
例えば、ステップS37の比較をG成分に基づいて行なう場合は、積分平均値cGが積分平均値wGより大きいか否かを判断することになる。
要は、画像データの明るさを比較することができればよい。
具体的に説明すると、図3、図7及び8に示す評価用積分平均値Sの算出処理が開始され、ステップS31、ステップS51で、フレーム画像の各領域のR、G、B毎に積分値r、g、bを算出すると、夜景モードがOnであるか否かを判断し、夜景モードがOnでない、つまり、Offであると判断すると、測光範囲を画像の全領域とし、画角の中央を重み付けした全範囲の画像データの積分平均値wR、wG、wB、輝度積分平均値wYを算出して、ステップS39、ステップS64に進む。
一方、夜景モードがOnであると判断すると、測光範囲を、画像の全領域より小さく、且つ、ステップS35及びステップS36、ステップS55〜ステップS60の測光範囲(ここでは画角の1/4)より大きい範囲とし、該範囲の画角の中央を重み付けした画像データの積分平均値wR、wG、wB、輝度積分平均値wYを算出して、ステップS35、ステップS55に進むようにする。
この夜景モードがOffの場合の測光範囲を、夜景モードがOnの場合の測光範囲より大きくするので、広範囲の画像データの明るさに基づいて露出制御を行なうことができ、適切な露出制御を行なうことができ異常な露出状態を回避することができる。
また、夜景シーンとは逆に、逆光シーンなど、被写体の明るさと背景の明るさとに大きな差があり、且つ、被写体の方がより暗いことが予め特定できるような撮影条件であるか否かを判定し、このような撮影条件である場合には、複数の測光範囲の中で最もレベルの低い測光範囲を選択するようにしてもよい。このようにすれば、メイン被写体が暗く沈むことを防止することができ、露出制御の精度を向上させることができ、異常な露出状態を回避することができる。
また、この場合に、測光範囲をどの程度小さく変更するかは、画角内の被写体の大きさによって決まる。つまり、画角内の被写体の大きさに対して測光範囲が大き過ぎると、測光範囲内に占める背景の影響が大きくなり、画角内の被写体の大きさに対して測光範囲が小さ過ぎると、被写体が中央からずれた場合に対応できなくなってしまうので、画角内の被写体の大きさとのバランスのとれるように測光範囲の大きさを設定することが望ましい。
したがって、本発明の上記実施形態に対してなされ得る多種多様な変形ないし修正はすべて本発明の範囲内に含まれるものであり、添付の特許請求の範囲によって保護されるものと解さなければならない。
本発明は、要は、複数の測光範囲の画像データを比較し、該比較結果に基づいて、何れか1つの測光範囲の画像データに基づいて露出制御を行なうものであればよい。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り
5 CCD
6 ドライバ
7 TG
8 ユニット回路
9 メモリ
10 CPU
11 DRAM
12 画像表示部
13 フラッシュメモリ
14 キー入力部
15 バス
Claims (23)
- 被写体を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により得られた画像データに基づいて、複数の測光範囲の画像データの明るさを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御する露出制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記比較手段は、
第1の測光範囲の画像データと、該第1の測光範囲より小さい第2の測光範囲の画像データとの明るさを比較することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記第2の測光範囲は、
画角の中央領域、又は、ユーザによって指定された任意の領域であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記第2の測光範囲は、
所定のサイズ、又は、ユーザによって指定された任意のサイズであることを特徴とする請求項2又は3記載の撮像装置。 - 前記比較手段は、
第1の測光範囲の画像データ、及び、該第1の測光範囲より小さい複数の第2の測光範囲の画像データの明るさを比較することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記複数の第2の測光範囲は、
画角の中央領域、又は、ユーザによって任意に指定された領域と、その周辺の領域であることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。 - 前記第1の測光範囲の画像データは、
前記撮像素子により得られた全領域の画像データであることを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記比較手段は、
前記第1の測光範囲の画像データうち、所定の領域を重み付けした画像データを、前記第1の測光範囲の画像データとして用いることを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記載の撮像装置。 - 前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて選択した測光範囲が、前記第1の測光範囲である場合は、前記所定の領域を重み付けした画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。 - 前記比較手段は、
前記撮像素子により得られた画像データの輝度成分に基づいて、比較することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の撮像装置。 - 前記撮像素子は、複数の色フィルターを有しており、
前記比較手段は、
前記撮像素子により得られた画像データの輝度成分及び各色の色成分に基づいて、比較することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の撮像装置。 - 前記撮像素子は、複数の色フィルターを有しており、
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて明るいと判断された測光範囲の画像データの輝度成分、各色の色成分のうち、何れか1つの成分に基づいて、露出量を制御することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の撮像装置。 - 前記露出制御手段は、
輝度成分、各色の色成分のうち、最も明るさのレベルが高い成分に基づいて露出制御を行なうことを特徴とする請求項12記載の撮像装置。 - 前記撮像素子を用いて被写体の動画の撮像を制御する動画撮像制御手段を備え、
前記比較手段は、
前記動画撮像制御手段により順次撮像されるフレーム画像データに基づいて、複数の測光範囲の画像データの明るさを比較していき、
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択していき、該順次選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記動画撮像制御手段により順次撮像されるフレーム画像データの露出量を制御していくことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の撮像装置。 - 前記撮像素子を用いて被写体の静止画の撮影を制御する静止画撮影制御手段を備え、
前記露出制御手段は、
前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記静止画撮影制御手段により撮影される静止画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の撮像装置。 - 所定のモードを設定する設定手段を備え、
前記比較手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合に、比較動作を実行し、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 前記所定のモードは、
背景の明るさよりも被写体の明るさの方が明るいときの撮影におけるモードであり、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて最も明るい測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。 - 前記所定のモードは、
背景の明るさよりも被写体の明るさの方が暗いときの撮影におけるモードであり、
前記露出制御手段は、
前記設定手段により所定のモードが設定されている場合は、前記比較手段による比較結果に基づいて最も暗い測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。 - 背景の明るさよりも被写体の明るさの方が明るくなる第1の撮影状況であるか否かを特定する第1の特定手段を更に備え、
前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第1の撮影状況であることが特定された場合に、前記比較手段による比較結果に基づいて最も明るい測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第1の撮影状況でないことが特定された場合に、前記比較手段による比較結果とは関係無く所定の測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項19記載の撮像装置。 - 前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第1の撮影状況でないことが特定された場合に、前記第1の撮影状況であることが特定された場合に選択される測光範囲以上の大きさを有する測光範囲を選択し、この選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項20記載の撮像装置。 - 背景の明るさよりも被写体の明るさの方が暗くなる第2の撮影状況であるか否かを特定する第2の特定手段を更に備え、
前記露出制御手段は、
前記特定手段により前記第2の撮影状況であることが特定された場合に、前記比較手段による比較結果に基づいて最も暗い測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御することを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像素子により得られた画像データに基づいて、複数の測光範囲の画像データの明るさを比較する比較処理と、
前記比較処理による比較結果に基づいて何れかの1つの測光範囲の画像データを選択し、該選択された測光範囲の画像データに基づいて、前記撮像素子により撮像される画像データの露出量を制御する露出制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行することを特徴とするプログラム。
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