JPH11150680A - 露光制御装置 - Google Patents

露光制御装置

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JPH11150680A
JPH11150680A JP9317963A JP31796397A JPH11150680A JP H11150680 A JPH11150680 A JP H11150680A JP 9317963 A JP9317963 A JP 9317963A JP 31796397 A JP31796397 A JP 31796397A JP H11150680 A JPH11150680 A JP H11150680A
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JP
Japan
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exposure control
circuit
photometric
photometry
exposure
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JP9317963A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Matoba
一之 的場
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光制御装置において、撮影条件により主被
写体が暗く撮影される現象を防止する。 【解決手段】 絞り2により入射光量が調整されて光学
像が結像されるCCD3と、絞り2の開口およびCCD
3のシャッタ速度の少なくとも何れか一方を露光制御す
る駆動回路14と、複数種の測光モードを有し、各測光
モードで撮像素子への入射光量を測光する測光回路12
と、各測光モードにおける測定値とこれに対応した基準
値とを比較し、それぞれの比較結果を出力する比較器1
9,23と、比較結果得られた各露光制御値から、これ
ら露光制御値相互間の補間を行って補間後の露光制御値
を出力する判定回路18と、絞り2およびCCD3が判
定回路18の露光制御値に応じた露光制御を行うような
駆動信号を駆動回路14に出力する信号発生回路17と
を有する露光制御装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ、電
子カメラ等の画像入力部分を備える、特に入力画像を直
接A/D変換して画像処理を行う撮像装置に用いられる
露光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるビデオカメラや電子カメラ
などの電子シャッタの制御構造は次のようになってい
る。
【0003】すなわち、ディジタルスチルカメラを例に
挙げれば、図7に示すように、レンズからの入射光量を
調整する絞り2および入射された光信号を電気信号に変
換するCCD3の制御を行う駆動回路14が設けられて
いる。また、この駆動回路14を動作制御するコントロ
ーラ13が設けられている。コントローラ13は、被写
体の明るさを検出する測光回路12から出力される明る
さレベルデータ(測光値)とあらかじめ設定された基準
値との比較結果を出力する比較器19、比較器19から
の信号を受領して絞り2の開口とCCD3の電子シャッ
タ速度を設定する判定回路18、判定回路18の設定に
応じたタイミング信号等の駆動信号を駆動回路14へ出
力する信号発生回路17から構成されている。
【0004】このように、コントローラ13は測光回路
12により検出された撮影画像の明るさレベルである測
光値を基準値と比較し、その比較結果をもとに絞り2の
開口とCCD3の電子シャッタ速度の設定を行う。
【0005】なお、測光回路12では、全画面(平均)
を対象に測光されるようになっている。これは、中央測
光とすると、撮影画角を左右あるいは上下にパンした時
に測光値が大きく変化して絞り2およびCCD3の駆動
信号が大きく変化し、システムが不安定になるからであ
る。
【0006】そして、このような電子シャッタでは、測
光値と基準値との比較結果から被写体が暗いと比較器1
9で判断された場合には、信号発生器17により絞り2
の開口を開くかまたはCCD3の電子シャッタ速度を遅
めに設定する制御信号が判定回路18から信号発生回路
17へ出力される。一方、被写体が明るいと判断された
場合には、絞り2の開口を狭めるかまたは電子シャッタ
速度を速めに設定する制御信号が出力される。これによ
り、測光値が基準値と同等になるように絞り2の開口ま
たは電子シャッタ速度が制御される。
【0007】ここで、図8を用いて露光制御の動作を説
明する。図8(a)は撮影画像の測光領域を示す説明
図、図8(b)は図8(a)の露光領域における露光レ
ベルを示すグラフである。
【0008】図8(a)において、Xi(i=1,2,
3,・・・,12)は測光値を示している。なお、測光
領域の分割数はこのような12領域に特定されるもので
はなく、9分割、16分割など用途に応じて必要な領域
分割を選定することが可能である。図8(a)におい
て、中央測光時の測光値はΣXi(i=6,7)で求め
られ、全画面測光時の測光値はΣXi(i=1,2,
3,・・・,12)で求められる。ここで、測光値は信
号処理回路から輝度信号を取り出し、各画素の輝度値を
積分した後に求められた一画素あたりの平均値である。
但し、CCD3の飽和信号レベルに近いレベルの極端に
高い画素の輝度値、および信号レベルがほとんど零に近
い画素の輝度値については、しきい値を設けて積分動作
が行われないようになっている。
【0009】前述した全画面測光では、図8(a)に示
す測光領域において、ΣXi(i=1,2,3,・・
・,12)が測光値として出力される。そして、測光回
路12により検出された測光値はあらかじめ設定されて
いる基準値(標準レベル)と比較され、その比較結果に
より絞り2の開口または電子シャッタの速度が制御され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】静止画像の撮影では、
一回の露光を行っただけでは最適な露光量を得ることは
困難である。そのため、外部測光手段を持たないTTL
制御では、プレ露光と称して本露光の前に被写体の明る
さを測定するための操作を行い、測定結果をもとに本露
光を行うためのフィードバック制御を行うようにしてい
る。そして、近年のデジタルカメラは常に動画像の撮影
を行っていることが多いため、撮影前に数回のフィード
バックがかかっており、ほぼ適正な露光が得られてい
た。
【0011】しかしながら、測光モード(特に全画面測
光モード)によっては、画面中央が適正露光量でない場
合が発生する。
【0012】ここで、図8(b)は中心の主被写体の明
るさに比べて背景が明るい場合、例えば逆光条件で人物
を撮影した場合の撮影画像の垂直方向の輝度変化を模式
化したものであり、水平軸に1V(撮影画像の垂直
軸)、垂直軸に被写体の輝度レベル(光量)をとったも
のである。
【0013】図8(b)において全画面測光を行うと、
1V期間の積分では測光値(平均レベル)は図示するよ
うに基準値(標準レベル)より上のレベルになってしま
うため、絞り2の開口または電子シャッタ速度は露光量
を減らす方向に制御されるようになる。すると、撮影画
像中央部にある人物像は輝度レベルの低い暗い画像にな
ってしまう。
【0014】そこで、本発明は、撮影条件により主被写
体が暗く撮影される現象を防止することのできる露光制
御装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の露光制御装置は、絞りにより入射光量が調
整されて光学像が結像される固体撮像素子と、絞りの開
口および固体撮像素子のシャッタ速度の少なくとも何れ
か一方を露光制御する駆動回路と、複数種の測光モード
を有し、各測光モードで撮像素子への入射光量を測光す
る測光回路と、各測光モードにおける測定値とこれに対
応した基準値とを比較し、それぞれの比較結果を出力す
る比較器と、比較結果得られた各露光制御値から、これ
ら露光制御値相互間の補間を行って補間後の露光制御値
を出力する判定回路と、絞りおよび固体撮像素子が判定
回路の露光制御値に応じた露光制御を行うような駆動信
号を駆動回路に出力する信号発生回路とを有するもので
ある。
【0016】これにより、撮影条件により主被写体が暗
く撮影される現象を未然に防止することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、絞りにより入射光量が調整されて光学像が結像され
る固体撮像素子と、絞りの開口および固体撮像素子のシ
ャッタ速度の少なくとも何れか一方を露光制御する駆動
回路と、複数種の測光モードを有し、各測光モードで撮
像素子への入射光量を測光する測光回路と、各測光モー
ドにおける測定値とこれに対応した基準値とを比較し、
それぞれの比較結果を出力する比較器と、比較結果が得
られた各露光制御値から、これら露光制御値相互間の補
間を行って補間後の露光制御値を出力する判定回路と、
絞りおよび固体撮像素子が判定回路の露光制御値に応じ
た露光制御を行うような駆動信号を駆動回路に出力する
信号発生回路とを有する露光制御装置であり、撮影条件
により主被写体が暗く撮影される現象を未然に防止する
ことが可能になるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、測光回路の測光モードは、撮影
画像の全画面について測光を行う全画面測光モード、お
よび撮影画像の一部の領域について測光を行うスポット
測光モードである露光制御装置。であり、撮影条件によ
り主被写体が暗く撮影される現象を未然に防止すること
が可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、測光回路における測光
モードは、所定のフレーム毎に切り換えられる露光制御
装置であり、撮影毎に複数種の測光動作を行う必要がな
くなって撮影時間を短縮することが可能になり、撮影者
がシャッタタイミングにおいて違和感なく撮影を実行す
ることができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、複数の測光モード
によりそれぞれ得られた露光制御値相互間の比較結果が
所定レベルよりも大きい場合には一方の測光モードの露
光制御値に沿って露光が行われ、小さい場合には補間に
より得られた露光制御値に沿って露光が行われる露光制
御装置であり、一層撮影時間を短縮することが可能にな
るという作用を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の機能を有する部材には同一の符号を付してお
り、また、重複した説明は省略されている。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による撮像装置の概略構成を示すブロック図、図2
は図1の撮像装置における露光制御装置を示すブロック
図、図3は図2の露光制御装置における露光レベルを示
すグラフであり、図3(a)は中央測光した場合の露光
レベルを、図3(b)は全画面測光による露光制御値と
中央測光による露光制御値の補間した場合の露光レベル
をそれぞれ示す。
【0023】図1は、撮像装置としてディジタルスチル
カメラが例示されている。この図1において、CCD
(Charge Coupled Device−固体
撮像素子−)3とこのCCD3に被写体像を結像するレ
ンズ1との間には、入射光量を調整する絞り2が配置さ
れている。また、入射した光信号を電気信号に変換する
CCD3の後段には、CCD3から出力される電気信号
をサンプル/ホールドするCDS(Correlate
d Double Sampling)回路4、サンプ
リング信号のレベルを自動調整するAGC(Auto
Gain Control)回路5、アナログの電気信
号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル
(A/D)変換回路6、ディジタル化されたCCD出力
信号に対して所定の輝度信号処理および色信号処理を行
って画像を形成する信号処理回路7、信号処理回路7か
らの出力信号に対して、たとえばJPEGに代表される
データ圧縮処理を行い記録媒体8に出力したり、記録媒
体8からの圧縮データを伸長してNTSCなどのビデオ
エンコーダ10に出力する圧縮/伸長回路9が順次電気
的に接続されている。また、信号処理回路7には、WB
(White Balance)動作を行うために信号
処理回路からの色情報を検出する測色回路11および被
写体の明るさを検出する測光回路12が、圧縮/伸長回
路9には、圧縮された画像データを記録保持するPCM
CIAカードやコンパクトフラッシュカードなどの記録
媒体8が、それぞれ電気的に接続されている。さらに、
信号処理回路7、圧縮/伸長回路9、ビデオエンコーダ
10、測色回路11および測光回路12は、システムの
タイミングや動作を制御するコントローラ13に接続さ
れている。そして、コントローラ13には、コントロー
ラ13からの出力信号によって絞り2およびCCD3の
動作を制御する駆動回路14が電気的に接続されてい
る。なお、固体撮像素子にはCCD3以外を用いること
ができる。また、駆動回路14は絞り2またはCCD3
の何れか一方の動作制御のみを行うようになっていても
よい。
【0024】このような撮像装置によれば、レンズ1を
通過した被写体像は、駆動回路14によって所定のレベ
ルに明るさを調整するように絞り2の開口とCCD3の
電子シャッタがコントロールされてCCD3上に結像さ
れる。次に、CCD3において結像した光信号が電気信
号に変換して出力され、後段のCDS回路4でCCD3
の駆動に起因するリセット雑音やショット雑音を除去し
つつサンプルホールドされる。CDS回路4からの出力
信号はAGC回路5を介して利得調整が行われた後、A
/D変換器6によりディジタル信号に変換されて信号処
理回路7へと導かれる。そして、信号処理回路7でガン
マ補正、輪郭補正、色分離/同時化、ホワイトバランス
等の所定の輝度信号処理、色信号処理が施された後、圧
縮/伸長回路9へ画像データとして出力される。
【0025】圧縮/伸長回路9では任意のデータ量にデ
ータ圧縮が行われて記録媒体8へと出力され、記録媒体
8で撮影画像が記録される。一方、撮影画像をリアルタ
イムでモニタ(図示せず)等の表示装置に映す場合に
は、画像データは圧縮/伸長回路9で圧縮動作されるこ
となく、そのままビデオエンコーダ10へ出力される。
そして、ビデオエンコーダ10でNTSC、PAL、S
ECAM等の各国のTV方式にエンコードされてビデオ
出力される。なお、記録媒体8に記録されている画像デ
ータは、圧縮/伸長回路9でデータ伸長動作が行われた
後、ビデオエンコーダ10へ出力される。
【0026】信号処理回路7から測色回路11へは、R
/G/Bの3色信号またはY/R−Y/B−Yの輝度/
色差信号またはY/U/V、Y/Cr/Cbの輝度/色
差信号が取り出され、色信号のレベルバランスの違いが
検出されてコントローラ13へ出力される。コントロー
ラ13では測色回路11から得たデータからホワイトバ
ランス制御用のデータが作成され、信号処理回路7へフ
ィードバックをかけてホワイトバランス動作が行われ
る。
【0027】また、信号処理回路7から測光回路12へ
は輝度信号データが取り出され、任意に設定された画像
領域に対して積分動作が行われて撮影画像の明るさのレ
ベルが検出される。コントローラ13では測光回路12
により検出された撮影画像の明るさレベルとコントロー
ラ13内に設けた基準レベルとが比較され、比較結果を
もとに絞り2の開口とCCD3の電子シャッタ速度の設
定が行われる。
【0028】続いて、絞り2とCCD3の電子シャッタ
制御動作、つまり露光制御について説明する。
【0029】図2に示すように、測光回路12は、全画
面(平均)測光で動作する全画面測光回路12aと、露
光領域の中央部を測光する中央測光で動作する中央測光
回路12bとで構成されている。つまり、測光回路12
は全画面測光と中央測光という2種の測光モードを有し
ている。また、コントローラ13は、全画面測光回路1
2aから出力される明るさレベルデータ(測光値)とコ
ントローラ13内に設定された全面測光での基準値であ
る第1の基準値との比較結果を出力する比較器19と、
中央測光回路12bから出力される明るさレベルデータ
(測光値)とコントローラ13内に設定された中央測光
での基準値である第2の基準値との比較結果を出力する
比較器23とを有している。また、比較器19,23の
後段には、これらの比較器19,23からのデータによ
り絞り2の開口とCCD3の電子シャッタ速度を設定す
る判定回路18、判定回路18の判定に従ったタイミン
グ信号等の駆動信号を駆動回路14へ出力する信号発生
回路17が設けられている。
【0030】このような露光制御装置によれば、信号処
理回路7から得られる輝度信号情報により、前述した図
8(a)の領域割り当てに従って全画面測光および中央
測光が行われる。ここで、撮影する主被写体が逆光条件
のときに全画面測光回路12aにより全画面測光する
と、既に説明したように、測光値(平均レベル)は基準
値(標準レベル)よりも高いレベルになる(図8(b)
参照)。一方、中央測光回路12bにより中央測光する
と、図3(a)に示すように、基準値(標準レベル)よ
りも低いレベルになる。したがって、主被写体が逆光条
件の場合には、全画面測光の結果だけを用いて露光制御
を行うと絞り2の開口を閉じる方向かまたはCCD3の
電子シャッタ速度を速くする方向に制御されるため、中
央測光の結果を露光制御に反映させて全画面測光だけに
よる露光制御より絞り2の開口を開く方向かまたはCC
D3の電子シャッタ速度を遅くする方向に露光制御を補
正する必要がある。
【0031】そこで、第1の基準値と全画面測光値との
比較結果が比較器19から、第2の基準値と中央測光値
との比較結果が比較器23からそれぞれ判定回路18に
出力され、判定回路18において全画面測光による露光
制御値と中央測光による露光制御値との補間が行われ
る。補間方法は、全画面測光による露光制御値と中央測
光による露光制御値に対して一般的に用いられる線形補
間や非線形補間を用い、特に中央部を重視するのであれ
ば中央測光により得られる露光制御値に対して重み付け
され、背景を重視するのであれば全画面測光により得ら
れる露光制御値に対して重み付けされる。このような補
間を行う目的は、撮影画像の主被写体である中心部の輝
度レベルと背景の輝度レベルとのレベル差が大きい場
合、中央測光の結果により得られる露光制御値のみを使
って絞り2の開口とCCD3の電子シャッタ速度を制御
することにより背景部の輝度レベルが飽和してしまい白
飛びを起こすことを防ぐためである。
【0032】ここで、全画面測光による露光制御値と中
央測光による露光制御値の補間の一例を図3(b)に示
す。
【0033】図示するように、中央測光の基準値を全画
面測光の基準値と同じ標準レベルに設定しているため、
画像中央部の輝度レベルは全画面測光の露光制御時の輝
度レベルよりも高いレベルに明るさを調整できてはいる
が、標準レベルよりは輝度レベルが低いため見かけ上の
明るさは若干暗くみえる。この見かけ上の明るさを重視
して中央部の輝度レベルを標準レベルと同等またはそれ
以上に設定するには、第2の基準値の設定を標準レベル
よりも高いレベルに設定すればよい。
【0034】なお、以下に説明する実施の形態を含め、
本実施の形態では画面中央部の測光が中央測光にて行わ
れるようになっているが、当業者が考え得るその他の測
光、例えば中央重点測光を採用しても同様の効果を得る
ことが可能である。同じく以下に説明する実施の形態を
含め、測光モードを全画面測光と中央測光の2種類にて
説明しているが、撮影画像の中心にない主被写体の明る
さを補正する目的の場合には、任意に設定される測光領
域が測光される。したがって、測光領域は撮影画像の中
央に限定されるものではなく、所定の領域をスポット測
光することができる。さらに、以下に説明する実施の形
態を含め、相互に異なる3種以上の測光モードを用いる
こともできる。
【0035】このように、本実施の形態によれば、複数
種の測光モードを有する測光回路による各測光モードに
おける測定値とこれに対応した基準値との比較結果とし
て得られた各露光制御値から、露光制御値相互間の補間
を行うようにしているので、撮影条件により主被写体が
暗く撮影される現象を未然に防止することが可能にな
る。
【0036】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2による撮像装置における露光制御装置を示すブロッ
ク図、図5は図4の露光制御装置における露光手順を示
す説明図である。なお、本実施の形態における撮像装置
の構成は前述した実施の形態1と同様になっている。
【0037】図4に示す測光回路12は、全画面測光と
中央測光の2種の測光が可能となっている。また、コン
トローラ13は、このような測光回路12から出力され
る明るさレベルデータ(測光値)と選択回路25により
選択出力された全面測光の基準値である第1の基準値ま
たは中央測光の基準値である第2の基準値との比較結果
を出力する比較器19と、任意のタイミングで選択回路
25で2つの基準値を切り換えると同時に測光回路12
において全画面測光モードと中央測光モードとを切り換
える機能を有するマイクロコンピュータ26とを有して
いる。さらに、比較器19の後段には、比較器19から
のデータにより絞り2の開口とCCD3の電子シャッタ
速度を設定する判定回路18と、判定回路18の判定に
従ったタイミング信号等の駆動信号を駆動回路14へ出
力する信号発生回路17が設けられている。そして、判
定回路18には、全画面測光または中央測光により得ら
れる比較結果と補間により得られる露光制御値とを一時
的に保持するバッファ回路27が接続されている。
【0038】前述の実施の形態1においては、全画面測
光動作と中央測光動作とを撮影のタイミング毎に行い常
に露光制御値を補間する構成となったいる。しかし、常
に動画の出力をモニタしながらフレーミングや撮影タイ
ミングを図るには、図5に示すように動画像のフレーム
中に数回のタイミングでどちらかの測光値を検出して露
光制御値を記憶しておけば、撮影時間を短縮することが
可能である。
【0039】ここでは、図5に示すように5フレームに
一回中央測光が行われる。したがって、図4の露光制御
装置において、動画の最初の4フレームでは全画面測光
が行われるようにマイクロコンピュータ26が測光回路
12と選択回路25とを制御し、測光回路12からは全
画面測光による測光値が出力される。そして、比較器1
9では、選択回路25より供給される全画面測光用の第
1の基準値と測光回路12より供給される測光値とが比
較され、その比較結果が判定回路18へ出力される。判
定回路18からは比較結果より得られる露光制御値が信
号発生器17に出力され、同じ露光制御値がバッファ回
路27へも出力されて記憶される。
【0040】このような動作が4フレームについて行わ
れた後、次の5フレーム目では中央測光を行うようにマ
イクロコンピュータ26により測光回路12と選択回路
25とが制御され、測光回路12からは中央測光による
測光値が出力される。これにより、選択回路25より供
給される中央測光用の第2の基準値と測光回路12より
供給される測光値とが比較器19で比較され、比較結果
が判定回路18へ出力される。判定回路18では比較結
果より得られる露光制御値とバッファ回路27に記録さ
れている全画面測光により得られた露光制御値との補間
が行われ、補間により得られた露光制御値が信号発生器
17に出力されるとともにバッファ回路27へも出力、
記憶される。
【0041】5フレーム毎にこのような動作が順次繰り
返して行われる。そして、図示しない静止画撮影のシャ
ッタボタンが押下されたときにバッファ回路27に記録
された露光制御値が信号発生器17に出力され、絞り2
の開口とCCD3の電子シャッタ速度が制御される。
【0042】なお、本実施の形態では測光モードの切換
のタイミングを5フレーム毎としているが、その他のフ
レームタイミングで切り換えてもよい。
【0043】このように、本実施の形態によれば、所定
のフレーム毎に測光モードを切り換えるようにしている
ので、撮影毎に行っていた2種類の測光動作を行わなく
てもよくなって撮影時間を短縮することが可能になり、
撮影者がシャッタタイミングにおいて違和感なく撮影を
実行することができる。
【0044】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3による撮像装置における露光制御装置の一部を示す
ブロック図である。なお、本実施の形態における撮像装
置の構成も、前述した実施の形態1と同様になってい
る。
【0045】前述した実施の形態においては、撮影画像
の主被写体である中心部の輝度レベルと背景の輝度レベ
ルとのレベル差が大きいとき、中央測光の結果により得
られる露光制御値のみを使って絞り2の開口とCCD3
の電子シャッタ速度を制御した場合に背景部の輝度レベ
ルが飽和してしまい白飛びを起こすことを防ぐために補
間操作を行っている。しかし、背景が白く飛んでもよい
場合には、補間操作を行う必要がない。つまり、実施の
形態1において説明した図2において、比較器19と比
較器23において得られる比較結果はそれぞれ判定回路
18に出力されるが、全画面測光による露光制御値と中
央測光による露光制御値との差が極めて大きい場合に
は、たとえ補間を行ったとしても背景部分は白く飛んで
しまう。したがって、このような場合には、中央部にあ
る主被写体の輝度レベルを適正なレベルにするように補
間は行わず、中央測光による露光制御値をそのまま実際
の露光制御値として選択するようにする。
【0046】すなわち、図6に示すように、本実施の形
態の露光制御装置には、中央測光により得られる第1の
露光制御値と全画面測光により得られる第2の露光制御
値とのレベル差を比較するための比較器31が設けられ
ている。また、第1の露光制御値と第2の露光制御値と
の補間を行って新しい露光制御値を得る補間回路30が
設けられている。そして、この補間回路30により得ら
れる露光制御値と中央測光により得られる第1の露光制
御値とを選択して出力するための選択回路32を有して
いる。
【0047】このような露光制御装置によれば、比較器
31による2つの露光制御値の比較結果があらかじめ設
定された所定レベルよりも大きい場合、このような比較
結果を受けた補間回路30は補間動作をすることなく、
選択回路32により中央測光による第1の露光制御値が
出力される。
【0048】これに対して、比較器31による2つの露
光制御値の比較結果があらかじめ設定された所定レベル
よりも小さい場合、このような比較結果を受けた補間回
路30により補間動作が実施され、選択回路32により
補間回路30の補間操作により得られる露光制御値が選
択して出力される。
【0049】このように、本実施の形態によれば、2つ
の測光モードにより得られた2つの露光制御値の比較結
果が所定レベルよりも大きい場合には一方の露光制御値
に沿って露光を行い、小さい場合には補間により得られ
た露光制御値に沿って露光を行うようにしているので、
一層撮影時間を短縮することが可能になる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特に逆
光時という撮影条件において主被写体が暗く撮影される
現象を未然に防止することが可能になるという有効な効
果が得られる。
【0051】測光回路における測光モードを所定のフレ
ーム毎に切り換えることにより、撮影毎に複数種の測光
動作を行う必要がなくなって撮影時間を短縮することが
可能になり、撮影者がシャッタタイミングにおいて違和
感なく撮影を実行することができるという有効な効果が
得られる。
【0052】複数の測光モードにより得られた各露光制
御値相互間の比較結果が所定レベルよりも大きい場合に
は一方の測光モードの露光制御値に沿って露光を行い、
小さい場合には補間により得られた露光制御値に沿って
露光を行うようにすることにより、一層撮影時間を短縮
することが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による撮像装置の概略構
成を示すブロック図
【図2】図1の撮像装置における露光制御装置を示すブ
ロック図
【図3】(a)は図2の露光制御装置において中央測光
した場合の露光レベルを示すグラフ(b)は図2の露光
制御装置において全画面測光による露光制御値と中央測
光による露光制御値の補間した場合の露光レベルを示す
グラフ
【図4】本発明の実施の形態2による撮像装置における
露光制御装置を示すブロック図
【図5】図4の露光制御装置における露光手順を示す説
明図
【図6】本発明の実施の形態3による撮像装置における
露光制御装置の一部を示すブロック図
【図7】従来の露光制御装置を示すブロック図
【図8】(a)は撮影画像の測光領域を示す説明図 (b)は(a)の露光領域における露光レベルを示すグ
ラフ
【符号の説明】
2 絞り 3 CCD(固体撮像素子) 12 測光回路 14 駆動回路 19,23 比較器 18 判定回路 17 信号発生回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞りにより入射光量が調整されて光学像が
    結像される固体撮像素子と、 前記絞りの開口および前記固体撮像素子のシャッタ速度
    の少なくとも何れか一方を露光制御する駆動回路と、 複数種の測光モードを有し、各測光モードで前記撮像素
    子への入射光量を測光する測光回路と、 各測光モードにおける測定値とこれに対応した基準値と
    を比較し、それぞれの比較結果を出力する比較器と、 比較結果が得られた各露光制御値から、これら露光制御
    値相互間の補間を行って補間後の露光制御値を出力する
    判定回路と、 前記絞りおよび前記固体撮像素子が前記判定回路の露光
    制御値に応じた露光制御を行うような駆動信号を前記駆
    動回路に出力する信号発生回路とを有することを特徴と
    する露光制御装置。
  2. 【請求項2】前記測光回路の測光モードは、撮影画像の
    全画面について測光を行う全画面測光モード、および撮
    影画像の一部の領域について測光を行うスポット測光モ
    ードであることを特徴とする請求項1記載の露光制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記測光回路における測光モードは、所定
    のフレーム毎に切り換えられることを特徴とする請求項
    1または2記載の露光制御装置。
  4. 【請求項4】複数の測光モードによりそれぞれ得られた
    露光制御値相互間の比較結果が所定レベルよりも大きい
    場合には一方の測光モードの露光制御値に沿って露光が
    行われ、小さい場合には補間により得られた露光制御値
    に沿って露光が行われることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の露光制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028677A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Sony Corp 固体撮像装置、及び制御システム
JP2009020327A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びそのプログラム

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