JP4573083B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に設けられ、制動トルクを検出するようにしたディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車の制動装置には、四輪全体としてバランスがとれた制動力を確保する制動力制御などのために、複数の車輪で発生する制動トルクを求めるようにしたものがある。このような制動装置の一例として、液圧センサやピストン断面積に基づいてピストン推力、ブレーキパッドの摩擦係数、路面の摩擦係数などに基づいて制動トルクを推定するようにしたディスクブレーキがある。
また、他の制動装置の例として、国際公開(WO)98-027357号に示すように、ピストンに設けた推力センサの検出値、ブレーキパッドの摩擦係数、路面の摩擦係数などに基づいて制動トルクを推定するようにしたディスクブレーキがある。
また、さらに他の制動装置の例として、特開昭62−110552号公報に示すように、車両の固定支持体にロードセルを設けると共に、このロードセルをキャリパに係合させるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、国際公開(WO)98-027357号などに示すように制動トルクを推定するものでは、ブレーキパッドの変化や路面状況によっては、推定した制動トルクが現実の制動トルクと相違し、制動力制御を良好には行えないことがある。また、特開昭62−110552号公報に示すディスクブレーキでは、ロードセルをキャリパに係合させるため、その分、キャリパの取付剛性が低下し、これによりブレーキ性能の低下を招く虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、制動トルクの検出を精度高く行え、かつ良好なブレーキ性能を確保できるディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、車両の非回転部に固定され、前記ブレーキパッドを支持するキャリアと、該キャリアに、前記ディスクロータの軸方向に移動可能に支持されるキャリパと、該キャリパに備えられ、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータに押圧するブレーキパッド押圧機構と、を備え、前記キャリアには、車両の非回転部に固定される少なくとも2箇所の固定部と、該固定部間を連結するインナビームと、前記固定部から前記ディスクロータを跨いで延出され前記ブレーキパッドを支持して該ブレーキパッドから制動トルクを受けるブリッジ部とが形成され、前記ブレーキパッドの前記ディスクロータの押圧により制動力を発生するディスクブレーキであって、前記車両の非回転部から延びて前記キャリアのブリッジ部まで延設された非回転部延長部に、前記キャリアのブリッジ部の変形量を検出する変形量検出手段を設けたことを特徴とする。
【0005】
請求項2記載の発明は、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、車両のナックルに固定され、前記ブレーキパッドを支持するキャリアと、該キャリアに、前記ディスクロータの軸方向に移動可能に支持されるキャリパと、該キャリパに備えられ、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータに押圧するブレーキパッド押圧機構と、を備え、前記キャリアには、車両の非回転部に固定される少なくとも2箇所の固定部と、該固定部間を連結するインナビームと、前記固定部から前記ディスクロータを跨いで延出され前記ブレーキパッドをディスクロータの軸方向に移動可能に支持して該ブレーキパッドから制動トルクを受けるブリッジ部とが形成され、前記ブレーキパッドの前記ディスクロータの押圧により制動力を発生するディスクブレーキであって、前記車両のナックルに固定され前記キャリアのブリッジ部まで延設されたアーム前記キャリアのブリッジ部の変形量を検出する変形量検出手段を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、前記変形量検出手段は、前記ディスクロータに対して前記キャリアの固定部の反対側に位置することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1及び図2において、ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2に対し車両のインナ側(図1紙面裏側)及びアウタ側(図1紙面表側)にそれぞれ配置されるインナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4と、ディスクロータ2に対し車両のインナ側でナックル5(車両の非回転部)に固定され、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4をディスクロータ2の軸方向に移動可能に支持するキャリア6と、該キャリア6に、前記ディスクロータ2の軸方向に移動可能に支持されるキャリパ7と、を備えている。
【0007】
ナックル5の上側部分における車両の前側、後側(図1左右方向)部分には、径方向外方に突出する凸部(以下、それぞれナックル前方凸部、後方凸部という。)8,9が形成されている。ナックル前方凸部、後方凸部8,9には、キャリア6固定などのためのボルト10,11挿入用の孔12,12が形成されている。
【0008】
キャリア6は、ナックル前方凸部、後方凸部8,9に重ねられてボルト10,11で固定される前後2箇所の固定部(以下、キャリア前方、後方固定部という。)14,15を有している。キャリア前方、後方固定部14,15はインナビーム16で連結されている。
【0009】
キャリア前方、後方固定部14,15には、ディスクロータ2を跨ぐブリッジ部(以下、それぞれ、前方、後方ブリッジ部という。)17,18がそれぞれ形成されている。前方、後方ブリッジ部17,18の各先端部(符号省略)はディスクロータ2のアウタ側(図1紙面表側)に配置され、当該先端部はアウタービーム19で連結されている。
【0010】
前方ブリッジ部17は、キャリア前方固定部14から立上る前方立上り部21と、前方立上り部21に略直交してその上方部からディスクロータ2のアウタ側に延びる前方ブリッジ本体部22と、前方ブリッジ本体部22の先端部から垂下されて先端部に前記アウタービーム19が連結される前方垂下部23とから大略構成されている。
後方ブリッジ部18は、前方ブリッジ部17と略同様に、後方立上り部24と、後方ブリッジ本体部25と、後方垂下部26とから大略構成されている。
【0011】
前方垂下部23及び後方垂下部26のそれぞれには、ディスクロータ2の軸方向(図1紙面表裏方向)に延びる溝23a,26aが形成されている。インナ側ブレーキパッド3は、耳部3aを備え、耳部3aを前記溝23a,26aに載置させることにより、キャリア6に対してディスクロータ2の軸方向に移動可能に支持されている。
また、前方立上り部21及び後方立上り部24のそれぞれには、ディスクロータ2の軸方向(図1紙面表裏方向)に延びる溝21a,24aが形成されている。アウタ側ブレーキパッド4は、耳部4aを備え、耳部4aを溝21a,24aに載置させることにより、キャリア6に対してディスクロータ2の軸方向に移動可能に支持されている。
【0012】
前方、後方ブリッジ本体部22,25には、前記キャリパ7がピン27を介してディスクロータ2の軸方向(図1紙面表裏方向)に移動可能に支持されている。
キャリパ7は、ディスクロータ2のインナ側に設けられ油圧シリンダ機構28(ブレーキパッド押圧機構)を有するキャリパ本体29と、キャリパ本体29からディスクロータ2の外周部を越えてディスクロータ2のアウタ側に延びるブリッジ部(以下、キャリパブリッジ部という。)30と、キャリパブリッジ部30の先端側にこのキャリパブリッジ部30と直交して形成される爪部31とから大略構成されている。
【0013】
油圧シリンダ機構28は、シリンダ34と、このシリンダ34に対して油液の給排を行う図示しない給排部と、シリンダ34内に収納されて、前記油液の給排によりディスクロータ2の軸方向に変位する図示しないピストンとを有している。キャリパ本体29(油圧シリンダ機構28)とディスクロータ2との間にはインナ側ブレーキパッド3が配置され、爪部31とディスクロータ2との間にはアウタ側ブレーキパッド4が配置されている。
【0014】
ナックル前方凸部8には、ボルト10によりアーム(非回転部延長部)35が固定されている。アーム35はナックル前方凸部8に固定され車両前方に延びるアーム基端部36と、アーム基端部36から延設されディスクロータ2を跨ぎ先端部37aがディスクロータ2のアウタ側に配置されるアームブリッジ部37と、から構成されている。アームブリッジ部37の先端部37aは、前方垂下部23における溝23aの背面側部分に対面して配置されている。
【0015】
アームブリッジ部37の先端部37aには、キャリア6に接触してその変形量を検出する接触式センサ40が設けられている。接触式センサ40は、アームブリッジ部37に埋設されるように設けられるセンサ本体41と、センサ本体41に対して進退可能のピン状の可動体42と、可動体42の変位に応じて前方垂下部23の変位ひいてはキャリア6の変形量を求める図示しない演算部と、を備えている。可動体42の先端部(符号省略)は前方垂下部23(キャリア6)に当接しており、可動体42は、前方垂下部23(キャリア6)に応じて変位するようになっている。接触式センサ40の演算部には、接触式センサ40が検出するキャリア6の変形量からキャリア6に作用する制動トルクを求める図示しないコントローラが接続されている。
【0016】
このコントローラは、油圧シリンダ機構28の給排部に制御信号を入力して給排部を制御する。また、コントローラは、ディスクロータ2に作用する制動トルクと前方垂下部23(ひいてはキャリア6)の変形量とがほぼ比例関係にあることを利用し、接触式センサ40から入力するキャリア6の変形量に基づいて前記制動トルクを求める。さらに、コントローラは、前記制動トルクに基づいて前記制御信号を補正して、シリンダ34への油液の供給量、ひいては制動力を所望の大きさになるように制御するようにしている。
【0017】
接触式センサ40におけるアームブリッジ部37から突出する部分を覆うように、アームブリッジ部37と前方垂下部23との間には、ブーツ43が設けられている。ブーツ43を設けることにより、接触式センサ40へのゴミなどの侵入を抑制し、接触式センサ40を保護するようにしている。
【0018】
車両が前進中は、ディスクロータ2は図1に示すように反時計方向に回転している。そして、油圧シリンダ機構28のピストンが前進(ディスクロータ2方向ヘ変位)することにより、インナ側ブレーキパッド3がピストンの押圧によりディスクロータ2に押圧される。そして、その反力によりキャリパ7が後退(キャリパ本体29がディスクロータ2から離れる方向に移動)して、爪部31がアウタ側ブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧させる。すると、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4とディスクロータ2との間の摩擦抵抗により、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4は、図1の左方向に引きずられる。
【0019】
さらに、ピストンが前進し、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4がディスクロータ2に押圧されると、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4は、図1の左方向に移動し、前方ブリッジ部17の前方垂下部23の溝23aび前方立上り部21の溝21aで支持されて、制動トルク(ディスクロータ2に対する制動トルク)が発生する。
さらに、ピストンが前進し、制動トルクが大きくなると、インナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4は、制動トルクの大きさに応じて前方垂下部23(ひいてはキャリア6)を変形させる。制動トルクと前方垂下部23(ひいてはキャリア6)の変形量は、ほぼ比例関係にあるため、キャリア6の変形量を、アーム35に固定された接触式センサ40にて計測することにより、制動トルクを求めることができる。そして、コントローラは油圧シリンダ機構28の給排部に対する制御信号を補正し、必要な制動トルクとなるようにピストンの進退を行わせるようにしている。
【0020】
上述したように構成したディスクブレーキ1では、制動時にインナ側、アウタ側ブレーキパッド3,4に押されてキャリア6が制動トルクに応じて変形し、このキャリア6の変形量をアーム35に設けた接触式センサ40が検出し、コントローラが接触式センサ40からの信号に基づいて制動トルクを求める。このディスクブレーキ1では、キャリア6の変形量に基づいて制動トルクを直接的に求めることができるので、制動トルクの検出を精度高く行うことができる。
すなわち、上述した国際公開(WO)98-027357号に示されるディスクブレーキのように、ブレーキパッドの摩擦係数、路面の摩擦係数などに基づいて制動トルクを推定するものでは、制動トルクの検出精度は低いものとなるが、これに比して、本実施の形態では、上述したように制動トルクを直接的に求めることができ、その検出精度を高いものにすることができる。
【0021】
さらに、本第1実施の形態では、接触式センサ40がキャリパ7に係合することがないので、キャリパ7の取付剛性の低下を招くことがない。このため、キャリパの取付剛性の低下により惹起するブレーキ性能の低下を招かず、良好なブレーキ性能を確保できる。
【0022】
また、上記実施の形態では、ディスクロータ2のアウタ側に配置されるアームブリッジ部37の先端部37aに接触式センサ40を設け、ディスクロータ2のアウタ側に配置される前方垂下部23の変形量を検出する。一方、制動時におけるキャリア6の変形量に関して、ディスクロータ2のアウタ側及びインナ側での変形量はアウタ側の方が大きい。このため、上述したように接触式センサ40を設けて、前方垂下部23の変形量を検出することにより、キャリア6の変形量ひいては制動トルクを検出しやすくなる。なお、本発明はこれに限らず、ディスクロータ2のインナ側に接触式センサ40を設けるように構成してもよい。
【0023】
また、上記実施の形態では、接触式センサ40の取付は、ディスクロータ2の回転方向に関して、アームブリッジ部37(前方ブリッジ部17側)、すなわちディスクロータ2の回転方向の出口側で行う場合を例にしたが、これに代えて、図2のA部に示すように、後方ブリッジ部18側、すなわちディスクロータ2の回転方向の入口側に接触式センサ40を設けるように構成してもよい。このことは、後述する第2、第3、第4実施の形態にも同様に言えることである。
【0024】
なお、車両が後退している際の制動時には、後方ブリッジ部18の後方垂下部26の溝26a及び後方立上り部24の溝24aで支持されて、制動トルク(ディスクロータ2に対する制動トルク)が発生する。この場合にも、前方ブリッジ部17は、アウタビーム19を介して後方ブリッジ部18(後方垂下部26及び後方立上り部24)に連結されており、アウタビーム19を介して後方ブリッジ部18の変形に対応して変形し、前記車両の前進時と同様に接触式センサ40により、後方ブリッジ部18ひいてはキャリア6の変形量を検出でき、これにより制動トルクを検出することができる。
【0025】
上記実施の形態では、変形量検出手段が接触式センサ40である場合を例にしたが、これに代えて、図3に示すようにレーザ式センサ45を用いた構成(第2実施の形態)としたり、図4に示すように静電容量式センサ46を用いた構成(第3実施の形態)としたり、図5に示すように導電ゴム式変位センサ47を用いた構成(第4実施の形態)としてもよい。
【0026】
第2実施の形態のレーザ式センサ45は、図3に示すように、アームブリッジ部37の先端部37aに設けられており、キャリア6に非接触でその変形量を検出するようにしている。レーザ式センサ45は、レーザ光を発射する光源48及びレンズなどからなる光学系(図示省略)とを有するセンサ本体49と、光源48から照射されキャリア6から反射された光を受けてキャリア6の変形量を求める図示しない演算部と、を備えている。この第2実施の形態では、レーザ式センサ45が上述したようにキャリア6に非接触でキャリア6の変形量を検出し、これによりキャリア6に何等の負担をかけることなく制動トルクを検出することができる。
【0027】
第3実施の形態の静電容量式センサ46は、図4に示すように、アームブリッジ部37とキャリア6の前方ブリッジ部17の前方垂下部23との間に設けられ、コンデンサの原理を利用してキャリア6に非接触でその変形量を検出するようにしている。
静電容量式センサ46は、アームブリッジ部37の先端部37a及び前方垂下部23にそれぞれ設けられる同等面積S(mm2)の絶縁体(以下、第1、第2絶縁体という。)50,51と、第1、第2絶縁体50,51の表面に設けられ図示しない電源に接続された電極(以下、第1、第2電極いう。)52,53と、第1、第2絶縁体50,51間の静電容量Cを検出し、この検出静電容量Cからキャリア6の変形量を検出する演算部(図示省略)と、から大略構成されている。
【0028】
静電容量式センサ46は、第1、第2電極52,53の間隔t(mm)が変化する(ひいてはキャリア6が変位する)と、これに応じて、次式(1)で示される第1、第2絶縁体50,51間の静電容量Cが変化することを利用してキャリア6の変形量を検出するようにしている。
C=(εS)/(4πt)・(1/9)×10-7 … … (1)
ただし、C:静電容量(μF)
ε:誘電率
【0029】
この第3実施の形態では、静電容量式センサ46が上述したようにキャリア6に非接触でキャリア6の変形量を検出し、これによりキャリア6に何等の負担をかけることなく制動トルクを検出することができる。
【0030】
第4実施の形態の導電ゴム式変位センサ47は、図5に示すように、アームブリッジ部37とキャリア6の前方ブリッジ部17の前方垂下部23との間に設けられ、導電ゴムの変形により抵抗値が変化することを利用してキャリア6の変形量を検出するようにしている。
導電ゴム式変位センサ47は、アームブリッジ部37の先端部37a及び前方垂下部23間に介装される導電ゴム54と、導電ゴム54中に埋設される一対の電極55,55と、導電ゴム54の抵抗値を検出し、この検出抵抗値からキャリア6の変形量を検出する演算部(図示省略)と、から大略構成されている。
この第4実施の形態では、導電ゴム式変位センサ47が上述したようにキャリア6の変形量を検出し、これにより制動トルクを検出できる。
【0031】
上記各実施の形態では、変形量検出手段が接触式センサ40(第1実施の形態)、レーザ式センサ45(第2実施の形態)、静電容量式センサ46(第3実施の形態)、導電ゴム式変位センサ47(第4実施の形態)である場合を例にしたが、これに代えて、差動トランス式の変位センサまたは光波干渉式の変位センサを設けるようにしてもよい。
【0032】
なお、上記第1〜第4実施の形態では、車両の非回転部がナックル5である場合を例にしたが、本発明はこれに限らず、サスペンションストラット等の他の部分を採用するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明によれば、制動時に一対のブレーキパッドに押されてキャリアが制動トルクに応じて変形し、このキャリアの変形量を変形量検出手段が検出し、この検出変形量に基づいて制動トルクを直接的に求めることができる。このため、ブレーキパッドの摩擦係数、路面の摩擦係数などに基づいて制動トルクを推定するものに比して、制動トルクの検出を精度高く行うことができる。
また、変形量検出手段は、キャリパに係合せずにキャリアの変形量を検出するので、キャリパの取付剛性の低下を招くことがない。このため、キャリパの取付剛性の低下により惹起するブレーキ性能の低下を招かず、良好なブレーキ性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を模式的に示す正面図である。
【図2】図1のディスクブレーキを示す平面図である。
【図3】本発明の第2実施の形態を模式的に示す正面図である。
【図4】本発明の第3実施の形態を模式的に示す正面図である。
【図5】本発明の第4実施の形態を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
5 ナックル(車両の非回転部)
6 キャリア
17 前方ブリッジ部
21 前方立上り部
35 アーム(非回転部延長部)
37 アームブリッジ部
40 接触式センサ
45 レーザ式センサ
46 静電容量式センサ
47 導電ゴム式変位センサ

Claims (3)

  1. ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、車両の非回転部に固定され、前記ブレーキパッドを支持するキャリアと、該キャリアに、前記ディスクロータの軸方向に移動可能に支持されるキャリパと、該キャリパに備えられ、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータに押圧するブレーキパッド押圧機構と、を備え、前記キャリアには、車両の非回転部に固定される少なくとも2箇所の固定部と、該固定部間を連結するインナビームと、前記固定部から前記ディスクロータを跨いで延出され前記ブレーキパッドを支持して該ブレーキパッドから制動トルクを受けるブリッジ部とが形成され、前記ブレーキパッドの前記ディスクロータの押圧により制動力を発生するディスクブレーキであって、前記車両の非回転部から延びて前記キャリアのブリッジ部まで延設された非回転部延長部に、前記キャリアのブリッジ部の変形量を検出する変形量検出手段を設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、車両のナックルに固定され、前記ブレーキパッドを支持するキャリアと、該キャリアに、前記ディスクロータの軸方向に移動可能に支持されるキャリパと、該キャリパに備えられ、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータに押圧するブレーキパッド押圧機構と、を備え、前記キャリアには、車両の非回転部に固定される少なくとも2箇所の固定部と、該固定部間を連結するインナビームと、前記固定部から前記ディスクロータを跨いで延出され前記ブレーキパッドをディスクロータの軸方向に移動可能に支持して該ブレーキパッドから制動トルクを受けるブリッジ部とが形成され、前記ブレーキパッドの前記ディスクロータの押圧により制動力を発生するディスクブレーキであって、前記車両のナックルに固定され前記キャリアのブリッジ部まで延設されたアーム前記キャリアのブリッジ部の変形量を検出する変形量検出手段を設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
  3. 請求項1または2記載の構成において、前記変形量検出手段は、前記ディスクロータに対して前記キャリアの固定部の反対側に位置することを特徴とするディスクブレーキ。
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