JP4572724B2 - プリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置 - Google Patents

プリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置 Download PDF

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Description

本発明はプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置に関する。
印字ヘッドが搭載されたヘッドキャリッジを往復移動させつつ印字ヘッドにより記録媒体(用紙)に印字を行うプリンタがある。
このようなプリンタとして、ヘッドキャリッジの移動制御を行うためにヘッドキャリッジの位置検出を行う位置検出装置を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この位置検出装置は、印字ヘッドをガイドする軸状のガイドシャフトの外周面にガイドシャフトの長手方向に沿って設けた磁気目盛りを備えた磁気スケールと、印字ヘッドと一体的に設けられ磁気目盛りの磁界の変化を検出することで検出信号を出力する磁気センサとを備えている。
そして、この位置検出装置では、前記検出信号に基づいてガイドシャフトの長手方向におけるヘッドキャリッジの位置を得るようにしている。
特開昭62−226007号公報
ところで、上述した位置検出装置では、磁気スケールの磁性部材が外方に露出していることから、例えば、磁性部材に物が当たるなどして磁性部材が損傷したり、あるいは、磁性部材に塵埃などが付着するなどして、磁気センサによる磁気目盛りの検出動作が影響を受け、印字品質が低下されることが懸念される。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ヘッドキャリッジの位置検出を確実に行い印字品質を高レベルに維持する上で有利なプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置は、印字ヘッドおよび検出センサを有するヘッドキャリッジと、ヘッドキャリッジを往復直線移動させる移動用駆動手段と、移動用駆動手段により往復直線移動さる方向に延在し検出センサにより前記ヘッドキャリッジの位置が読み取られる磁気スケールと、
検出センサによって読み取られたヘッドキャリッジの位置に基づいて移動用駆動手段を制御する制御部と、を備えてなる。
さらに、磁気スケールは、ヘッドキャリッジの軸受部に、移動用駆動手段により往復直線移動させる方向に滑動可能に結合されるパイプ材と、パイプ材の内面の周方向で、且つ長手方向に沿って密着して延在しその延在方向に沿って磁気目盛りが形成された帯板状の磁性部材と、パイプ材の内部から磁性部材を覆う受け部材と、パイプ材の内部から受け部材を弾性力により押さえ付けて、受け部材とパイプ材との密着状態を保持する押さえ部材と、を配設した
本発明によれば、磁気スケールは、パイプ材と、このパイプ材の内部に設けられた磁性部材とで構成され、パイプ材は、印字ヘッドおよび検出センサを有するヘッドキャリッジの軸受部に往復直線移動される方向に滑動可能に結合されている。
したがって、磁気目盛りが形成された磁性部材がパイプ材の内部に設けられているので、磁性部材をパイプ材によって保護でき、磁性部材に物が当たるなどして磁性部材が損傷したり、あるいは、磁性部材に塵埃などが付着するなどして、磁気センサによる磁気目盛りの検出動作が影響を受けるなどの不具合がなく、印字品質を高レベルに維持する上で有利となる。
(第1の実施の形態)
次に本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態のプリンタの印字部の概略構成図、図2は第1の実施の形態におけるプリンタの制御系のブロック図、図3は第1の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図、図4は図3のAA線断面図である。
プリンタの印字部は筐体102を備え、筐体102内にシャーシ10が設けられている。
プリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置100はシャーシ10を介して筐体102内に配設されている。
シャーシ10は、筐体102の底部に取着され左右方向に延在する底壁12と、底壁12の両端から起立された左右の起立壁14、16とを有している。
プリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置100は、磁気スケール20、ヘッドキャリッジ30、ヘッドキャリッジ30を移動させる移動用駆動手段40、制御部56などを備えている。
磁気スケール20はパイプ材22と磁性部材24を有し、パイプ材22は、その延在方向が底壁12の延在方向と平行するように、両端が左右の起立壁14,16に取着されている。
ヘッドキャリッジ30はスライドベース32を有し、このスライドベース32にパイプ材22が滑動可能に結合されることで、ヘッドキャリッジ30はパイプ材22の延在方向に往復直線移動可能に支持されている。
スライドベース32には、印字ヘッド34(図2参照)と磁気センサ(図2、図3参照)36(特許請求の範囲の検出センサに相当)が設けられている。
移動用駆動手段40は、スライドベース32をパイプ材22に沿って往復直線移動させるものであり、本実施の形態では、2つのプーリ42,44と、タイミングベルト46と、モータ48とを備えている。
一方のプーリ42は一方の起立壁14に回転可能に取着され、他方のプーリ44は他方の起立壁16に取着されたモータ48の駆動軸に取り付けられている。
タイミングベルト48は、2つのプーリ42,44に掛け回されるとともに、その部分はスライドベース32の取付部3202に取着されている。
したがって、モータ48が正逆方向に回転駆動するとタイミングベルト48が動かされ、これによりスライドベース32がパイプ材22に沿って往復直線移動するように構成されている。
次に、図2を参照してプリンタ100の制御系について説明する。
プリンタ100は、前述した印字ヘッド34、磁気センサ36、モータ46の他に、アンプ50、検出回路52、インターフェース54、制御部56、印字ドライバ58、モータドライバ60などを備えている。
印字ヘッド34はヘッドキャリッジ30によって移動されながら、媒体(用紙)に画像を形成する(印字を行う)ものであり、本実施の形態の印字ヘッド34はインクを吐出することで印字を行ういわゆるインクジェット式のものである。なお、印字ヘッド34の印字方式は、活字式、ドットインパクト式、感熱式など従来公知の様々な方式が採用可能である。
磁気センサ36は、磁性部材24に形成された磁界目盛りによる磁界を検出して磁界の強度に応じた検出信号を出力するものであり、本実施の形態では磁気抵抗素子(MRセンサ)が用いられている。磁気抵抗素子は、その磁気抵抗素子に与えられる磁界の変化に応じて電気抵抗が変化するものである。
本実施の形態では、磁気センサ36は、ヘッドキャリッジ30が往復直線移動すると、前記磁気目盛りを検出して周期的に増減する(例えば正弦波状に変換する)検出信号を出力する。
アンプ50は、磁気センサ36から供給される検出信号を増幅するものである。
検出回路52は、アンプ50で増幅された検出信号を処理することにより、磁気ヘッド36(ヘッドキャリッジ30)の磁気スケール20に対する相対的変位量を検出するものである。
インターフェース54は、プリンタ100の外部装置、例えばパーソナルコンピュータから供給される印字データを入力するものである。
印字ドライバ58は、印字ヘッド34に駆動信号を供給することで印字を行わせるものである。
モータドライバ60は、モータ46に駆動信号を供給することでモータ46の駆動を行うものである。
制御部56は、インターフェース54を介して供給される印字データに基づいて印字ドライバ58を制御することで印字を行う。
また、制御部56は、検出回路52から供給されるヘッドキャリッジ20の相対的変位量に基づいてモータドライバ58を制御することにより、ヘッドキャリッジ30を移動させる。言い換えると、制御部56は、磁気センサ36によって読み取られたヘッドキャリッジ30の位置に基づいて移動用駆動手段40を制御する。
次に、磁気スケール20、ヘッドキャリッジ30の構成について詳細に説明する。
図3、図4に示すように、磁気スケール20は、上述したパイプ材22と磁性部材24に加えて、押さえ部材26と、受け部材28とを備えている。
パイプ材22は断面が矩形枠状の筒状に形成され、磁性部材24の磁力に磁性的に影響を与えない材料で形成されている。
本実施の形態では、パイプ材22の材料は、非磁性材料であるステンレスSUS304(JIS)が用いられる。なお、パイプ材22の材料としては磁性部材24の磁力に磁性的に影響を与えなければ弱い磁性を有するものであってもよい。なお、第2の実施の形態以下の実施の形態においてもパイプ材22の材料はこの第1の実施の形態と同様である。
磁性部材24は、断面が矩形の帯板状に形成され、厚さ方向の一方の面がパイプ材22の4辺のうち1辺を構成する内面2202に密着可能な密着面2402として形成され、厚さ方向の他方の面が背面2404として形成されている。
磁性部材24は、直線状に延在しその延在方向をパイプ材22の長手方向に平行させてパイプ材22の内部に挿入されている。
磁性部材24は、着磁可能な材料であり、その延在方向に沿ってN極とS極とが交互に一定のピッチで着磁されることによって磁気目盛りが形成されている。言い換えると、磁性部材24には、その延在方向に沿ってN極とS極とが交互に変化する周期的信号を含む磁気目盛りが形成されている。さらに言い換えると、磁性部材24には、その延在方向に沿ってN極とS極が交互に変化する周期的な磁気パターンが記録されている。
磁性部材24は、本実施の形態では弾性材料としてのゴム磁石で形成されている。なお、第2の実施の形態以下の実施の形態においても磁性部材24の材料はこの第1の実施の形態と同様である。
受け部材28は、磁性部材24の背面2404の全域を覆うように設けられている。
受け部材28は断面が矩形の帯板状に形成され、パイプ材22の内部で磁性部材24の背面2404の上に載置して配設されている。
受け部材28は、パイプ材22への挿入前に、磁性部材24に予め組み付けてもよく、あるいは、パイプ材22への挿入後に、磁性部材24に組み付けるようにしてもよい。
受け部材28は、磁性部材24の磁力が有効に発揮される材料で形成されている。より詳細には、受け部材28を構成する材料は、磁性部材24の磁界強度を高めることによりパイプ材22の外面における表面磁束密度を高める材料であり、このような材料として、鋼板などのような磁性体を用いることができる。なお、第2の実施の形態以下の実施の形態においても受け部材28の材料はこの第1の実施の形態と同様である。
受け部材28は、パイプ材22への挿入前に、磁性部材24に予め組み付けてもよく、あるいは、パイプ材22への挿入後に、磁性部材24に組み付けるようにしてもよい。
なお、磁性部材24をパイプ材22や受け部材28へ組み付けるに際して、接着剤や両面粘着テープを用いるか否かは任意である。
押さえ部材26は、パイプ材22の内部に挿入され、その弾性力により受け部材28の背面を磁性部材24の背面2404に押さえ付け、密着面2402をパイプ材22の内面2202に密着させた状態に保持するように構成されている。
押さえ部材26は、磁性部材24の延在方向に間隔をおいて複数配置されている。
押さえ部材26は、パイプ材22の内部で受け部材28の背面に当接可能な底板部2602と、底板部2602の両側から屈曲され、パイプ材22の角部に当接する2つのアーム部2604とを有するばね板で構成されている。
磁性部材24に対する着磁、すなわち磁気目盛りの形成は、専用の着磁装置を用いてなされる。
着磁装置は、磁気ヘッドと、磁気ヘッドに駆動電流を供給することで磁気ヘッドから磁界を発生させる駆動回路とを有している。
前記着磁装置は、前記磁気ヘッドを磁性部材24に臨ませた状態で、磁気ヘッドを磁気部材30の長手方向に沿って相対的に移動させつつ、磁気ヘッドから磁性部材24に磁界を与えることで磁性部材24に一定ピッチのN極とS極を着磁し磁気目盛りを形成する。
なお、磁性部材24に対する磁気目盛りの形成は、磁性部材24をパイプ材22の内面2202に取着した後、パイプ材22のパイプ材22の外面に磁気ヘッドを臨ませ、パイプ材22を通して前記磁界を与えることによって行ってもよいし、磁性部材24をパイプ材22に取着する前に磁性部材24単体に磁気ヘッドを直接臨ませて行っても良い。
ただし、磁性部材24をパイプ材22のパイプ材22の内面2202に取着してから磁気目盛りを形成した場合には、磁性部材24の内面2202に対する取り付け誤差や、パイプ材22の変形が磁性部材24のN極とS極のピッチに与える影響を除くことができるため、磁性部材24を単体で着磁して磁気目盛りを形成する場合に比較して、磁気目盛りの精度を確保でき磁気センサ36によって検出信号を精度よく検出する上で有利である。
また、前述したような磁性部材24の磁力が有効に発揮される材料で形成された受け部材28を用いた場合には、磁性部材24の着磁の際、このような受け部材28を用いない場合に比較して磁性部材24を強く着磁できるため、磁性部材24の磁界強度を高めることによりパイプ材22の外面における表面磁束密度を高めることができるという効果がある。
ヘッドキャリッジ30のスライドベース32には、パイプ材22の断面形状に対応する断面が矩形状のガイドブッシュ62(特許請求の範囲の軸受部に相当)がパイプ材22の延在方向に間隔をおいて2つ設けられており、パイプ材22が各ガイドブッシュ62に挿通されることで、パイプ材22は各ガイドブッシュ62に前記往復直線移動される方向に滑動可能に結合される。
各ガイドブッシュ62が互いに臨む箇所と反対側のスライドベース32箇所にはパイプ材22が挿通されるフェルトブッシュ64がそれぞれ取り付けられている。尚、符号66はガイトブッシュ62およびフェルトブッシュ64を取り付けるための止め輪を示す。
各フェルトブッシュ64は、潤滑剤が含浸されるとともに、パイプ材22の外面全周にわたって接触するように構成されており、各ガイドブッシュ62がパイプ材22に対して円滑に摺動するようになっている。
また、スライドベース32にはケース68が設けられ、このケース68内に取り付け部材69が設けられ、この取り付け部材69に磁気センサ36と該磁気センサ36に接続された第1基板70が取着されており、磁気センサ36は、磁気スケール20の磁性部材24に一定の間隔をおいて対面するように配置されている。
また、スライドベース32のケース68の外側の箇所には、第1基板70に接続された中継基板72が設けられている。
中継基板72にはフレキシブル基板74が接続され、図1、図3に示すように、フレキシブル基板74は、シャーシ10の底壁12に取着された第2基板76に接続されている。
第1基板70はアンプ50を構成し、第2基板76は検出回路52を構成している。第2基板76は図示しない配線部材を介して制御部56に接続されている。
したがって、磁気センサ36で検出された検出信号は、第1基板70のアンプ50で増幅された後、中継基板72とフレキシブル基板74を介して第2基板76の検出回路52に供給され、検出回路52で検出されたヘッドキャリッジ30の磁気スケール20に対する相対的変位量が制御部56に供給されるようになっている。
本実施の形態のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置100によれば、磁気スケール20は、パイプ材22と、このパイプ材22の内部に設けられた磁性部材24とで構成されている。
したがって、磁気目盛りが形成された磁性部材24がパイプ材22の内部に設けられているので、磁性部材24をパイプ材22によって保護でき、磁性部材24に物が当たるなどして磁性部材24が損傷したり、あるいは、磁性部材24に塵埃などが付着するなどして、磁気センサ36による磁気目盛りの検出動作が影響を受けるなどの不具合がなく、印字品質を高レベルに維持する上で有利となる。
また、本実施の形態では、磁性材料24がパイプ材22の内面2202に密着して設けられているため、磁性部材24によって発生される磁束を効率的にパイプ材22の外面に向けて放射させ該外面おける表面磁束密度を高めることができるため、磁気センサ36で検出する検出信号の電圧レベルを確保する上で有利となる。
また、本実施の形態では、磁性体からなる受け部材28によって磁性部材24の背面2404の全域を覆うことにより、磁性部材24の磁界強度を高めパイプ材22の外面における表面磁束密度をさらに高めることができるので、磁気センサ36で検出する検出信号の電圧レベルを確保する上でより有利となる。
また、本実施の形態では、磁性部材24がパイプ材22の内部に設けられているので、パイプ材22を、ヘッドキャリッジ30を往復直線移動させるためのガイド軸として利用でき、したがって、従来のガイド軸は不要となり、小型化、低コスト化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、パイプ材22の断面形状が矩形枠状であることから、スライドベース32がパイプ材22の周方向に回転することを阻止することができ、回り止め用のガイド軸を別途設ける必要がなくなり、小型化、低コスト化を図る上で有利となる。
また、磁性部材24がパイプ材22の内部に設けられているため、パイプ材22の外面の全周全域をヘッドキャリッジ30を往復直線移動可能に支持する案内部として利用できることから、ヘッドキャリッジ30のガイドブッシュ62の設計の自由度を確保する上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
図5(A)は第2の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図、(B)は(A)のBB線断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態と同一の箇所、部材に同一の符号を付して説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、パイプ材22の形状、押さえ部材26の形状、受け部材28の形状のみが第1の実施の形態と異なっており、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
パイプ材22は断面が円筒の筒状に形成されている。
磁性部材24は、断面が円弧の帯板状を呈し厚さ方向の一方の面がパイプ材22の内面22に密着可能な密着面2402として形成され、厚さ方向の他方の面が背面2404として形成され、幅方向の両端は端面2406として形成されている。
磁性部材24は、第1の実施の形態と同様に、直線状に延在しその延在方向をパイプ材22の長手方向に平行させてパイプ材22の内部に挿入されその延在方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁された磁気目盛りが形成されている。
受け部材28は、磁性部材24の背面2404の全域を覆うように設けられている。
受け部材28は、磁性部材30の背面34に当接可能な円弧部2802と、磁性部材30の両端面36に当接可能な端面部2804とを有している。
受け部材28は、パイプ材22への挿入前に、磁性部材24に予め組み付けてもよく、あるいは、パイプ材22への挿入後に、磁性部材24に組み付けるようにしてもよい。
なお、磁性部材24をパイプ材22や受け部材28へ組み付けるに際して、接着剤や両面粘着テープを用いるか否かは任意である。
押さえ部材26は、パイプ材22の内部に挿入され磁性部材24の背面2404を密着面2402方向に押さえ付け密着面2402をパイプ材22の内面2202に密着させた状態に保持するものである。
押さえ部材26は、磁性部材24の延在方向に間隔をおいて複数配置され、押さえ部材26はパイプ材22の径方向に弾性力を発揮する細幅なばね板で形成されている。
押さえ部材26は、パイプ材22の内面22の約半部に当接可能な円弧部2602と、円弧部2602の両端に設けられ受け部材28の両端の端面部2804および端面部2804寄りの円弧部2802の部分に係合する係合部2604とを備えている。
押さえ部材26は、パイプ材22の内部に磁性部材24および受け部材28が配設された後、パイプ材22の内部に配設され、本実施の形態では、円弧部2602のその延在方向の中央部がパイプ材22の内面22に弾接し、両端の係合部2604が受け部材28の端面部2804および端面部2804寄りの円弧部2802の部分に係合し、磁性部材24の全長にわたり磁性部材24の密着面2402をパイプ材22の内面2202に押し付け密着させている。
このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
次に、磁気スケールの変形例について説明する。
図6は変形例に係る磁気スケールの断面図である。
この変形例では、磁性部材24は、その外径がパイプ材22の内径に対応した円筒の筒状を呈し、その外面である密着面2402がパイプ材22の内面2202に密着して取着され、パイプ材22と共に直線状に延在している。
パイプ材22の内面2202に対する磁性部材24の取着は、接着剤で接着してもよく、あるいは、粉状や液状の磁性材料をバインダーや硬化剤と混ぜ、パイプ材22の内部に形成した環状の空間に流し込んで成形するようにしてもよい。
このように磁性部材24が、パイプ材22の内面2202の全周においてパイプ材22の長手方向に沿って直線状に延在している磁気スケール20を用いると、第1、第2の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、磁性部材24の磁界がパイプ材22の中心軸回りの全域に均一に発生するため、パイプ材22の中心軸回りのどの位置に磁気センサ36を配置しても検出信号を検出することができ、磁気スケール20と磁気センサ36の配置の自由度を確保する上で有利となる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
図7(A)は第3の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図、(B)は(A)のBB線断面図である。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態の変形例であり、磁性部材24、磁気センサ36、制御系の一部が第2の実施の形態と異なっており、その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
磁性部材24は円弧の帯板状を呈しパイプ材22の内面2202でパイプ材22の長手方向に沿って延在している。
磁性部材24には、磁性部材24の延在方向に沿って直線状に延在するインクリメントトラック24Aと、アブソリュートコードトラック24Bとが周方向に間隔をおいて設けられている。
インクリメントトラック24Aは、第1、第2の実施の形態における磁気目盛りに相当するものであり、磁性部材24の延在方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されている部分である。
アブソリュートコードトラック24Bは、磁性部材24の延在方向における絶対位置をN極とS極の磁気パターンによって構成されるアブソリュートコード(絶対位置データ)が形成されている部分である。
磁気センサ36は第1、第2の磁気センサ36A,36Bの2つから構成され、第1、第2の磁気センサ36A,36Bはケース68の内部においてホルダ71を介して取り付けられている。
第1の磁気センサ36Aは、インクリメントトラック24Aに所定の間隔をおいて対向するように配置されており、ヘッドキャリッジ30が往復直線移動すると、インクリメントトラック24Aの磁気目盛りを検出して周期的に増減する(例えば正弦波状に変換する)第1の検出信号を出力するように構成されている。
第2の磁気センサ36Bは、アブソリュートコードトラック24Bに所定の間隔をおいて対向するように配置されており、ヘッドキャリッジ30が往復直線移動すると、アブソリュートコードトラック24Bのアブソリュートコード(絶対位置データ)を検出して絶対位置を示す第2の検出信号を出力するように構成されている。
制御系について図2を流用して説明すると、アンプ回路50は前記第1、第2の検出信号を増幅する。
検出回路52は、アンプ50で増幅された第1の検出信号を処理することにより、磁気ヘッド36(ヘッドキャリッジ30)の磁気スケール20に対する相対的変位量を検出するとともに、第2の検出信号を処理することにより、磁気ヘッド36(ヘッドキャリッジ30)の磁気スケール20に対する絶対位置を検出する。
制御部56は、検出回路52から供給されるヘッドキャリッジ20の相対的変位量および絶対位置に基づいてモータドライバ58を制御することにより、ヘッドキャリッジ30を移動させる。言い換えると、制御部56は、第1、第2の磁気センサ36A、36Bによって読み取られたヘッドキャリッジ30の位置に基づいて移動用駆動手段40を制御する。
このような第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第3の実施の形態では、磁気ヘッド36(ヘッドキャリッジ30)の絶対位置を検出できるので、例えば、プリンタの電源投入時にヘッドキャリッジ30を所望の位置に移動させる際、ヘッドキャリッジ30の絶対位置を即座に検出でき、所望の位置に最短時間で移動させることができる。
したがって、従来のように、いったん、ヘッドキャリッジ30を所定の基準位置に位置させてから磁気センサ36で検出される検出信号に基づいてヘッドキャリッジ30の相対的変位を検出しつつヘッドキャリッジ30を前記所望の位置に移動させる場合に比べてヘッドキャリッジ30の移動制御の高速化を図る上で有利となる。
なお、各実施の形態では、磁性部材24としてゴム磁石を用いた場合について説明したが、磁性部材はこれに限定されるものではなく、例えば、プラスチック磁石、磁性体塗布材、希土類系磁性体、フェライト系磁性体など着磁可能なものであればよい。
また、磁性部材24の配設は、図5の磁気スケール20の変形例で説明したように、粉状や液状の磁性材料をバインダーや硬化剤と混ぜパイプ材22と受け部材28との間の空間に流し込んで所望の形状に成形することで行ってもよいことは無論である。
また、各実施の形態では、パイプ材22の断面が円筒や矩形枠の場合について説明したが、パイプ材22の断面として多角形枠など様々な中空断面形状を採用可能である。
1の実施の形態のプリンタの印字部の概略構成図である。 第1の実施の形態におけるプリンタの制御系のブロック図である。 第1の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図である。 図3のAA線断面図である。 (A)は第2の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図、(B)は(A)のBB線断面図である。 変形例に係る磁気スケールの断面図である。 (A)は第3の実施の形態におけるプリンタのヘッドキャリッジ周辺の構成を示す構成図、(B)は(A)のBB線断面図である。
符号の説明
20……磁気スケール、22……パイプ材、2202……内面、24……磁性部材、30……ヘッドキャリッジ、34……印字ヘッド、56……制御部、62……ガイドブッシュ。

Claims (9)

  1. 印字ヘッドおよび検出センサを有するヘッドキャリッジと、
    前記ヘッドキャリッジを往復直線移動させる移動用駆動手段と、
    前記移動用駆動手段により往復直線移動さる方向に延在し前記検出センサにより前記ヘッドキャリッジの位置が読み取られる磁気スケールと、
    前記検出センサによって読み取られた前記ヘッドキャリッジの位置に基づいて前記移動用駆動手段を制御する制御部と、を備えてなり、
    前記磁気スケールは、前記ヘッドキャリッジの軸受部に、前記移動用駆動手段により往復直線移動させる方向に滑動可能に結合されるパイプ材と、
    前記パイプ材の内面の周方向で、且つ長手方向に沿って密着して延在しその延在方向に沿って磁気目盛りが形成された帯板状の磁性部材と
    前記パイプ材の内部から前記磁性部材を覆う受け部材と、
    前記パイプ材の内部から前記受け部材を弾性力により押さえ付けて、前記受け部材と前記パイプ材との密着状態を保持する押さえ部材と、を配設した、
    プリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  2. 前記検出センサは、前記磁性部材が設けられた前記パイプ材の内面の一部の外側に位置する前記パイプ材の外面に臨むように設けられている、請求項1記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  3. 前記パイプ材は、前記磁性部材の磁力に磁性的に影響を与えない材料で形成されている、請求項1又は2に記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  4. 前記パイプ材は、非磁性材料で形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  5. 前記磁性部材は、弾性材料で形成されている、請求項1〜4のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  6. 前記パイプ材は、断面が円筒状である、請求項1〜5のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  7. 前記パイプ材は、断面が矩形枠状である、請求項1〜5のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  8. 前記受け部材は、前記磁性部材の磁力が有効に発揮される材料で形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
  9. 前記受け部材は、磁性体で形成されている、請求項1〜8のいずれかに記載のプリンタ用ヘッドキャリッジの送り制御装置。
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