JP3025579B2 - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JP3025579B2 JP3025579B2 JP4129954A JP12995492A JP3025579B2 JP 3025579 B2 JP3025579 B2 JP 3025579B2 JP 4129954 A JP4129954 A JP 4129954A JP 12995492 A JP12995492 A JP 12995492A JP 3025579 B2 JP3025579 B2 JP 3025579B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特に
磁気式リニアエンコーダを用いた記録装置に関する。
磁気式リニアエンコーダを用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録ヘッドを搭載したキャリ
ッジがガイドシャフトに沿って移動することにより印字
を行う記録装置において、該キャリッジの位置と速度の
検出を行うために、光学式リニアエンコーダや磁気式リ
ニアエンコーダが用いられることは一般的に知られてい
る。その構成は、記録装置本体側に光学式エンコーダの
スケール部または磁気式リニアエンコーダのスケール部
を設け、該スケール部に相対して移動するキャリッジ上
にフォトインタラプタなどから成る検出部あるいは磁気
抵抗効果に基づいて動作するMR素子の磁気ヘッドから
成る検出部を搭載して、キャリッジの相対位置の検出を
行うようになっている。
ッジがガイドシャフトに沿って移動することにより印字
を行う記録装置において、該キャリッジの位置と速度の
検出を行うために、光学式リニアエンコーダや磁気式リ
ニアエンコーダが用いられることは一般的に知られてい
る。その構成は、記録装置本体側に光学式エンコーダの
スケール部または磁気式リニアエンコーダのスケール部
を設け、該スケール部に相対して移動するキャリッジ上
にフォトインタラプタなどから成る検出部あるいは磁気
抵抗効果に基づいて動作するMR素子の磁気ヘッドから
成る検出部を搭載して、キャリッジの相対位置の検出を
行うようになっている。
【0003】光学式リニアエンコーダはスケール部がス
リット状になっており、読取りに透過型又は反射型セン
サが使用されている。しかしながら、光学式リニアエン
コーダは簡便であるが、ゴミやほこりに弱く、また高密
度のスリットは、エッチングやレーザ加工方式では限界
があり、非常に高価になってしまう。そこで、磁気式リ
ニアエンコーダが考案された。この磁気式リニアエンコ
ーダは非接触で読取り可能であり、ゴミやほこりに対し
ても光学式のものに比べ強い。また、着磁密度が光学式
に比べ、容易に高密度化が可能である。
リット状になっており、読取りに透過型又は反射型セン
サが使用されている。しかしながら、光学式リニアエン
コーダは簡便であるが、ゴミやほこりに弱く、また高密
度のスリットは、エッチングやレーザ加工方式では限界
があり、非常に高価になってしまう。そこで、磁気式リ
ニアエンコーダが考案された。この磁気式リニアエンコ
ーダは非接触で読取り可能であり、ゴミやほこりに対し
ても光学式のものに比べ強い。また、着磁密度が光学式
に比べ、容易に高密度化が可能である。
【0004】また、図19は従来の磁気式リニアエンコ
ーダのスケール部の代表的な例を示している。この図1
9から明らかなように、リニアエンコーダのスケール部
101は外周部に軸に沿って直線的に着磁した着磁部1
05を有し、このスケール部101に沿って移動可能に
取付けられた磁気ヘッド102の検出部、即ちMR素子
102が着磁部105の着磁を読取り、フレキシブルプ
リント基板103を介して外部に信号として取り出して
いる。そして、この磁気式リニアエンコーダのスケール
部は、記録装置の記録ヘッドを搭載して記録の際に往復
移動するキャリッジ(図19には図示せず)を駆動する
リードスクリュー(図19には図示せず)とは平行に配
置されている。
ーダのスケール部の代表的な例を示している。この図1
9から明らかなように、リニアエンコーダのスケール部
101は外周部に軸に沿って直線的に着磁した着磁部1
05を有し、このスケール部101に沿って移動可能に
取付けられた磁気ヘッド102の検出部、即ちMR素子
102が着磁部105の着磁を読取り、フレキシブルプ
リント基板103を介して外部に信号として取り出して
いる。そして、この磁気式リニアエンコーダのスケール
部は、記録装置の記録ヘッドを搭載して記録の際に往復
移動するキャリッジ(図19には図示せず)を駆動する
リードスクリュー(図19には図示せず)とは平行に配
置されている。
【0005】また、図20、図21は、図19の従来例
(キャリッジはリードスクリューで駆動される)とは異
なった構成の従来の磁気式リニアエンコーダの全体の構
成を示す図である。図20の従来例は、記録装置に固定
した磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部を、
キャリッジベルトで駆動させられるキャリッジに固定し
た磁気ヘッドで読み取るように構成したものであり、図
21の従来例は、キャリッジがやはりキャリッジベルト
で駆動される形式の記録装置におけるキャリッジ駆動用
モータの軸に取付けた磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部の着磁部を記録装置に固定した磁気ヘッドで読み取
るように構成したものである。
(キャリッジはリードスクリューで駆動される)とは異
なった構成の従来の磁気式リニアエンコーダの全体の構
成を示す図である。図20の従来例は、記録装置に固定
した磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部を、
キャリッジベルトで駆動させられるキャリッジに固定し
た磁気ヘッドで読み取るように構成したものであり、図
21の従来例は、キャリッジがやはりキャリッジベルト
で駆動される形式の記録装置におけるキャリッジ駆動用
モータの軸に取付けた磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部の着磁部を記録装置に固定した磁気ヘッドで読み取
るように構成したものである。
【0006】図20の従来例の構成をさらに詳しく説明
すると、スケール部33は、磁性体を含んだ材料から構
成されており、その形状は糸状であり、かつN極とS極
が等間隔で出現するように着磁されている。スケール部
33の両端は、記録装置のフレーム36(概略的に示
す)に固定されている。キャリッジ34はキャリッジベ
ルト34に固定されている。キャリッジベルトは駆動モ
ータ31とベルトプーリ35にかけられている。磁気ヘ
ッド、即ちセンサ37はスケール部33の情報を読み取
るような位置を保つように、キャリッジ32に固定され
ている。センサアンプ38はアナログ信号の波形整形回
路であり、計数回路39はパルス時間間隔の計測回路で
ある。計数回路39には、被観測パルスを計数するため
の計数パルスが入力されている。
すると、スケール部33は、磁性体を含んだ材料から構
成されており、その形状は糸状であり、かつN極とS極
が等間隔で出現するように着磁されている。スケール部
33の両端は、記録装置のフレーム36(概略的に示
す)に固定されている。キャリッジ34はキャリッジベ
ルト34に固定されている。キャリッジベルトは駆動モ
ータ31とベルトプーリ35にかけられている。磁気ヘ
ッド、即ちセンサ37はスケール部33の情報を読み取
るような位置を保つように、キャリッジ32に固定され
ている。センサアンプ38はアナログ信号の波形整形回
路であり、計数回路39はパルス時間間隔の計測回路で
ある。計数回路39には、被観測パルスを計数するため
の計数パルスが入力されている。
【0007】次に、この従来例の動作を説明する。キャ
リッジ32が左右方向に移動すると、移動に伴って、セ
ンサ37はスケール部33の着磁情報を読み取る。セン
サ37のアナログ出力信号は、センサアンプ38でデジ
タル信号に変換されて、計数回路39に伝達される。計
数回路39では、入力されたセンサアンプ出力信号のパ
ルス間隔を計数パルスを用いて計数する。計数結果が大
きいほど、パルス時間間隔が長く、キャリッジ32の速
度が遅いことがわかる。逆に計数結果が小さいほどキャ
リッジ32の速度が速いことがわかる。なお、計数パル
スは被計数パルスに比べて充分に速いことが計数精度の
向上のために望ましい。さらに、センサアンプ出力信号
のパルスの数そのものも計数する。計数結果が大きいほ
ど、キャリッジ32の移動距離が長く、計数結果が小さ
いほど移動距離が短い。
リッジ32が左右方向に移動すると、移動に伴って、セ
ンサ37はスケール部33の着磁情報を読み取る。セン
サ37のアナログ出力信号は、センサアンプ38でデジ
タル信号に変換されて、計数回路39に伝達される。計
数回路39では、入力されたセンサアンプ出力信号のパ
ルス間隔を計数パルスを用いて計数する。計数結果が大
きいほど、パルス時間間隔が長く、キャリッジ32の速
度が遅いことがわかる。逆に計数結果が小さいほどキャ
リッジ32の速度が速いことがわかる。なお、計数パル
スは被計数パルスに比べて充分に速いことが計数精度の
向上のために望ましい。さらに、センサアンプ出力信号
のパルスの数そのものも計数する。計数結果が大きいほ
ど、キャリッジ32の移動距離が長く、計数結果が小さ
いほど移動距離が短い。
【0008】図21の従来例の構成をさらに詳しく説明
すると、スケール部33は円盤状に形成された光学式の
スケールであり、このスケール部の外周には等間隔で等
幅の光学スリットが設けられている。スケール33は駆
動モータ31の軸に固定されている。キャリッジベルト
34は、駆動モータ31の軸に固定されている。キャリ
ッジ32はキャリッジベルト34に固定されている。キ
ャリッジベルト34は駆動モータ31とベルトプーリ3
5にかけられている。センサ37は、スケール部33の
スリット孔を認識可能な位置で記録装置のフレーム36
に固定される。センサアンプ38は、アナログ信号の波
形整形回路である。計数回路39はパルス時間間隔の計
測回路である。計数回路39には、被観測パルスを計数
するための計数パルスが入力されている。
すると、スケール部33は円盤状に形成された光学式の
スケールであり、このスケール部の外周には等間隔で等
幅の光学スリットが設けられている。スケール33は駆
動モータ31の軸に固定されている。キャリッジベルト
34は、駆動モータ31の軸に固定されている。キャリ
ッジ32はキャリッジベルト34に固定されている。キ
ャリッジベルト34は駆動モータ31とベルトプーリ3
5にかけられている。センサ37は、スケール部33の
スリット孔を認識可能な位置で記録装置のフレーム36
に固定される。センサアンプ38は、アナログ信号の波
形整形回路である。計数回路39はパルス時間間隔の計
測回路である。計数回路39には、被観測パルスを計数
するための計数パルスが入力されている。
【0009】図21の従来例の動作を説明する。キャリ
ッジ32を左右方向に移動せしめるために、駆動モータ
31が回転すると、回転に伴って、センサ37はスケー
ル部33のスリットの有無情報を読み取る。センサ37
のアナログ出力信号は、センサアンプ38でデジタル信
号に変換されて、計数回路39に伝達される。計数回路
39では、入力されたセンサアンプ出力信号のパルス間
隔を計数パルスを用いて計数する。計数結果が大きいほ
ど、パルス時間間隔が長く、キャリッジ32の速度が遅
いことがわかる。逆に計数結果が小さいほどキャリッジ
32の速度が速いことがわかる。なお、計数パルスは被
計数パルスに比べて充分に速いことが計数精度の向上の
ために望ましい。さらに、センサアンプ出力信号のパル
スの数そのものも計数する。計数結果が大きいほど、キ
ャリッジ32の移動距離が長く、計数結果が小さいほど
移動距離が短い。
ッジ32を左右方向に移動せしめるために、駆動モータ
31が回転すると、回転に伴って、センサ37はスケー
ル部33のスリットの有無情報を読み取る。センサ37
のアナログ出力信号は、センサアンプ38でデジタル信
号に変換されて、計数回路39に伝達される。計数回路
39では、入力されたセンサアンプ出力信号のパルス間
隔を計数パルスを用いて計数する。計数結果が大きいほ
ど、パルス時間間隔が長く、キャリッジ32の速度が遅
いことがわかる。逆に計数結果が小さいほどキャリッジ
32の速度が速いことがわかる。なお、計数パルスは被
計数パルスに比べて充分に速いことが計数精度の向上の
ために望ましい。さらに、センサアンプ出力信号のパル
スの数そのものも計数する。計数結果が大きいほど、キ
ャリッジ32の移動距離が長く、計数結果が小さいほど
移動距離が短い。
【0010】さらにまた、図22は、磁気式リニアエン
コーダを用いた他の構成の従来例の記録装置を示す断面
図である。図22において、印字(記録)ヘッド51は
キャリッジ52に搭載されている。キャリッジ52はキ
ャリッジ軸53に支持されており、このキャリッジ軸5
3に沿って移動する。また磁気ヘッド54はキャリッジ
52に搭載されて固定されている。このため、印字ヘッ
ド51、キャリッジ52、磁気ヘッド54は一体となっ
て移動する。磁気式リニアエンコーダのスケール部55
はキャリッジ軸53と平行に配置され、スケール部55
の着磁部56と磁気ヘッドは対向して配置されている。
また、印字ヘッド51と向き合う位置に印字用紙57が
配置される。
コーダを用いた他の構成の従来例の記録装置を示す断面
図である。図22において、印字(記録)ヘッド51は
キャリッジ52に搭載されている。キャリッジ52はキ
ャリッジ軸53に支持されており、このキャリッジ軸5
3に沿って移動する。また磁気ヘッド54はキャリッジ
52に搭載されて固定されている。このため、印字ヘッ
ド51、キャリッジ52、磁気ヘッド54は一体となっ
て移動する。磁気式リニアエンコーダのスケール部55
はキャリッジ軸53と平行に配置され、スケール部55
の着磁部56と磁気ヘッドは対向して配置されている。
また、印字ヘッド51と向き合う位置に印字用紙57が
配置される。
【0011】以上の構成で印字を行う場合、キャリッジ
52をキャリッジ軸53の軸方向に移動して主走査を行
い、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部
に着磁した磁気を磁気ヘッド54で検出して得られたタ
イミング信号に同期させて印字ヘッド51により印字用
紙57に印字を行う。一行の印字が終了したら印字用紙
57をキャリッジ軸53と直角に移動して副走査を行
い、次行に印字を行う。
52をキャリッジ軸53の軸方向に移動して主走査を行
い、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部
に着磁した磁気を磁気ヘッド54で検出して得られたタ
イミング信号に同期させて印字ヘッド51により印字用
紙57に印字を行う。一行の印字が終了したら印字用紙
57をキャリッジ軸53と直角に移動して副走査を行
い、次行に印字を行う。
【0012】一般に、記録装置では、種々の印字用紙厚
に対応するために、紙間調節を行う必要があるが、この
ためには印字用紙の搬送経路をずらすか、印字ヘッドを
ずらす必要がある。印字ヘッドをずらす場合、本来印字
ヘッドだけをずらせば良いのであるが、キャリッジ上で
印字ヘッドをずらす機構を設けるとキャリッジの重量が
増加し、操作性も良くない等の理由からキャリッジごと
ずらす方法がとられている。通常キャリッジはキャリッ
ジ軸に支持されており、キャリッジ軸に沿って移動する
のであるが、キャリッジをずらす方法としてはキャリッ
ジ軸をずらしてキャリッジをずらす方法とキャリッジ軸
を中心としてキャリッジを回転させてずらす方法があ
る。
に対応するために、紙間調節を行う必要があるが、この
ためには印字用紙の搬送経路をずらすか、印字ヘッドを
ずらす必要がある。印字ヘッドをずらす場合、本来印字
ヘッドだけをずらせば良いのであるが、キャリッジ上で
印字ヘッドをずらす機構を設けるとキャリッジの重量が
増加し、操作性も良くない等の理由からキャリッジごと
ずらす方法がとられている。通常キャリッジはキャリッ
ジ軸に支持されており、キャリッジ軸に沿って移動する
のであるが、キャリッジをずらす方法としてはキャリッ
ジ軸をずらしてキャリッジをずらす方法とキャリッジ軸
を中心としてキャリッジを回転させてずらす方法があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学式
に比べ、有利な点の多い磁気式エンコーダではあるが、
磁気式エンコーダにおいて、検出部がスケール部の情報
を確実に検出するためには、前記検出部と前記スケール
部との間の距離(ギャップ)を厳しく管理する必要があ
り、そのために記録装置本体に対する前記スケール部の
取付け位置及び取付け方法には技術を要するという問題
があった。
に比べ、有利な点の多い磁気式エンコーダではあるが、
磁気式エンコーダにおいて、検出部がスケール部の情報
を確実に検出するためには、前記検出部と前記スケール
部との間の距離(ギャップ)を厳しく管理する必要があ
り、そのために記録装置本体に対する前記スケール部の
取付け位置及び取付け方法には技術を要するという問題
があった。
【0014】また、記録装置において、厚さの異なる記
録紙を使用した場合においても、キャリッジに搭載され
た印字ヘッドと前記厚さの異なる記録紙表面との距離を
一定に保つ目的として、前記キャリッジをキャリッジ軸
を中心に回転させる方法あるいは前記キャリッジ軸を前
記記録紙に対して前後に移動させる方法等がとられる場
合があり、その際、エンコーダのスケール部が前記キャ
リッジ軸上に設置されていない場合、前記スケール部と
前記検出部との距離が一定に保たれず、前記検出部が前
記スケール部の情報を確実に検出できないという問題が
あった。
録紙を使用した場合においても、キャリッジに搭載され
た印字ヘッドと前記厚さの異なる記録紙表面との距離を
一定に保つ目的として、前記キャリッジをキャリッジ軸
を中心に回転させる方法あるいは前記キャリッジ軸を前
記記録紙に対して前後に移動させる方法等がとられる場
合があり、その際、エンコーダのスケール部が前記キャ
リッジ軸上に設置されていない場合、前記スケール部と
前記検出部との距離が一定に保たれず、前記検出部が前
記スケール部の情報を確実に検出できないという問題が
あった。
【0015】また、図19で示す磁気式リニアエンコー
ダのスケール部は、前述したように、キャリッジの移動
方向に着磁されているので、リードスクリューと磁気式
リニアエンコーダのスケール部の機械的な組み合わせは
不可能であった。
ダのスケール部は、前述したように、キャリッジの移動
方向に着磁されているので、リードスクリューと磁気式
リニアエンコーダのスケール部の機械的な組み合わせは
不可能であった。
【0016】また、キャリッジは横走査という往復運動
を行うことから、その重量は軽いことが駆動モータの駆
動力の制約、移動中における速度制御や目標位置に対す
る収束制御などの動作制御の容易さおよび電力消費の節
減の観点から望ましい。
を行うことから、その重量は軽いことが駆動モータの駆
動力の制約、移動中における速度制御や目標位置に対す
る収束制御などの動作制御の容易さおよび電力消費の節
減の観点から望ましい。
【0017】しかるに、前述の図20で示す従来例にお
いては、センサをキャリッジに固定することによるキャ
リッジ重量の増加を伴う。さらに、電気的特性の向上の
要求によりセンサアンプをセンサ近傍に配置することを
実施する場合には、なおさらキャリッジの重量が増加す
るなどの欠点がある。
いては、センサをキャリッジに固定することによるキャ
リッジ重量の増加を伴う。さらに、電気的特性の向上の
要求によりセンサアンプをセンサ近傍に配置することを
実施する場合には、なおさらキャリッジの重量が増加す
るなどの欠点がある。
【0018】また、図21に示す従来例においては、キ
ャリッジの往復運動を認識するのに、駆動モータの軸の
回転運動を認識することで代用している。駆動モータと
キャリッジとはベルトなどを介して結合されており、必
ずしも正確にキャリッジの運動を認識しているとは限ら
ないという欠点がある。
ャリッジの往復運動を認識するのに、駆動モータの軸の
回転運動を認識することで代用している。駆動モータと
キャリッジとはベルトなどを介して結合されており、必
ずしも正確にキャリッジの運動を認識しているとは限ら
ないという欠点がある。
【0019】また、図22で示す従来例においては、種
々の印字用紙厚に対応するように紙間調節を行うため
に、キャリッジ軸を中心としてキャリッジを回転させて
ずらすと、図23に示すように、磁気式リニアエンコー
ダのスケール部55の着磁部56と磁気ヘッド54の位
置関係がずれてしまい、検出レベル信号が小さくなっ
て、S/N比が悪化するという欠点があった。また回転
させない場合でも、部品製造時及び組み立て時の誤差や
ガタによって同様に磁気式リニアエンコーダのスケール
部55と磁気ヘッド54の位置関係がずれてしまうとい
う欠点が生じていた。
々の印字用紙厚に対応するように紙間調節を行うため
に、キャリッジ軸を中心としてキャリッジを回転させて
ずらすと、図23に示すように、磁気式リニアエンコー
ダのスケール部55の着磁部56と磁気ヘッド54の位
置関係がずれてしまい、検出レベル信号が小さくなっ
て、S/N比が悪化するという欠点があった。また回転
させない場合でも、部品製造時及び組み立て時の誤差や
ガタによって同様に磁気式リニアエンコーダのスケール
部55と磁気ヘッド54の位置関係がずれてしまうとい
う欠点が生じていた。
【0020】したがって、本発明の主要な目的は、記録
装置に磁気式リニアエンコーダを用いる際の前述の諸問
題を解決した記録装置を提供することにある。なお、具
体的な目的を以下に述べる。
装置に磁気式リニアエンコーダを用いる際の前述の諸問
題を解決した記録装置を提供することにある。なお、具
体的な目的を以下に述べる。
【0021】本発明の第1の目的は、磁気式リニアエン
コーダのスケール部をリードスクリューに組み込むこと
により、コンパクトで廉価な記録装置を提供することに
ある。
コーダのスケール部をリードスクリューに組み込むこと
により、コンパクトで廉価な記録装置を提供することに
ある。
【0022】本発明の第2の目的は、磁気式リニアエン
コーダのスケール部を可撓性を有するように糸状に加工
成形して、この糸状のスケールを固定したセンサに対し
て移動するように構成して、キャリッジの重量の低減を
可能にする記録装置を提供することにある。
コーダのスケール部を可撓性を有するように糸状に加工
成形して、この糸状のスケールを固定したセンサに対し
て移動するように構成して、キャリッジの重量の低減を
可能にする記録装置を提供することにある。
【0023】本発明の第3の目的は、磁気式リニアエン
コーダのスケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より
も広くして、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着
磁部と磁気ヘッドの検出素子、例えばMR素子の相対位
置関係がずれた場合でも検出信号のレベルの悪化を防ぐ
ことができる記録装置を提供することにある。
コーダのスケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より
も広くして、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着
磁部と磁気ヘッドの検出素子、例えばMR素子の相対位
置関係がずれた場合でも検出信号のレベルの悪化を防ぐ
ことができる記録装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前述の第1の目的を達成
するために、本発明は、記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジをリードスクリューで駆動して移動させることにより
印字を行う記録装置であって、該キャリッジの位置及び
速度検出を行うためのスケール部と検出部とから構成さ
れる磁気式リニアエンコーダを有する記録装置におい
て、前記リードスクリューが磁性体で形成されるととも
に、前記リードスクリューの螺旋溝に磁気式リニアエン
コーダのスケール部を設け、該スケール部の着磁部を螺
旋溝の底部に設けることを特徴とする記録装置を採用す
るものである。
するために、本発明は、記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジをリードスクリューで駆動して移動させることにより
印字を行う記録装置であって、該キャリッジの位置及び
速度検出を行うためのスケール部と検出部とから構成さ
れる磁気式リニアエンコーダを有する記録装置におい
て、前記リードスクリューが磁性体で形成されるととも
に、前記リードスクリューの螺旋溝に磁気式リニアエン
コーダのスケール部を設け、該スケール部の着磁部を螺
旋溝の底部に設けることを特徴とする記録装置を採用す
るものである。
【0025】また、本発明は、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジをリードスクリューで駆動して移動させること
により印字を行う記録装置であって、該キャリッジの位
置及び速度検出を行うためのスケール部と検出部とから
構成される磁気式リニアエンコーダを有する記録装置に
おいて、前記リードスクリューの螺旋溝に着磁部を持つ
磁気式リニアエンコーダのスケール部を組み込んだこと
を特徴とする記録装置を採用するものである。
ャリッジをリードスクリューで駆動して移動させること
により印字を行う記録装置であって、該キャリッジの位
置及び速度検出を行うためのスケール部と検出部とから
構成される磁気式リニアエンコーダを有する記録装置に
おいて、前記リードスクリューの螺旋溝に着磁部を持つ
磁気式リニアエンコーダのスケール部を組み込んだこと
を特徴とする記録装置を採用するものである。
【0026】また、第2の目的を達成するために、本発
明は、スケール部と検出部とから構成される磁気式リニ
アエンコーダを用いる記録装置において、スケール部が
可撓性を有するように糸状に加工成形され、プラテンロ
ーラの周囲に張りつけられ、検出部がスケール部に対向
して配置されていることを特徴とする記録装置を採用す
るものである。
明は、スケール部と検出部とから構成される磁気式リニ
アエンコーダを用いる記録装置において、スケール部が
可撓性を有するように糸状に加工成形され、プラテンロ
ーラの周囲に張りつけられ、検出部がスケール部に対向
して配置されていることを特徴とする記録装置を採用す
るものである。
【0027】また、第3の目的を達成するために、本発
明は、記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイドシャフ
トに沿って移動させることにより印字を行う記録装置に
あって、キャリッジに磁気ヘッドを固定し該磁気ヘッド
に対向して磁気式リニアエンコーダのスケール部を配置
し、かつ印字位置制御部を行う記録装置において、磁気
式リニアエンコーダのスケール部の着磁部の幅を磁気ヘ
ッドの幅より広くし、印字位置制御がキャリッジをキャ
リッジ軸を回転中心にして回動することによって行わ
れ、前記着磁部は断面が円弧状であるスケール部に着磁
されたものであることを特徴とする記録装置を採用する
ものである。
明は、記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイドシャフ
トに沿って移動させることにより印字を行う記録装置に
あって、キャリッジに磁気ヘッドを固定し該磁気ヘッド
に対向して磁気式リニアエンコーダのスケール部を配置
し、かつ印字位置制御部を行う記録装置において、磁気
式リニアエンコーダのスケール部の着磁部の幅を磁気ヘ
ッドの幅より広くし、印字位置制御がキャリッジをキャ
リッジ軸を回転中心にして回動することによって行わ
れ、前記着磁部は断面が円弧状であるスケール部に着磁
されたものであることを特徴とする記録装置を採用する
ものである。
【0028】また、本発明は、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジをガイドシャフトに沿って移動させることによ
り印字を行う記録装置にあって、キャリッジに磁気ヘッ
ドを固定し該磁気ヘッドに対向して磁気式リニアエンコ
ーダのスケール部を配置し、かつ印字位置制御部を行う
記録装置において、磁気式リニアエンコーダのスケール
部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くし、印字位置
制御がキャリッジをキャリッジ軸を回転中心にして回動
することによって行われ、前記着磁部が磁気ヘッドと共
に回動されることを特徴とする記録装置を採用するもの
である。
ャリッジをガイドシャフトに沿って移動させることによ
り印字を行う記録装置にあって、キャリッジに磁気ヘッ
ドを固定し該磁気ヘッドに対向して磁気式リニアエンコ
ーダのスケール部を配置し、かつ印字位置制御部を行う
記録装置において、磁気式リニアエンコーダのスケール
部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くし、印字位置
制御がキャリッジをキャリッジ軸を回転中心にして回動
することによって行われ、前記着磁部が磁気ヘッドと共
に回動されることを特徴とする記録装置を採用するもの
である。
【0029】さらにまた、本発明は、記録ヘッドを搭載
したキャリッジをガイドシャフトに沿って移動させるこ
とにより印字を行う記録装置にあって、キャリッジに磁
気ヘッドを固定し該磁気ヘッドに対向して磁気式リニア
エンコーダのスケール部を配置し、かつ印字位置制御部
を行う記録装置において、磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くし、印
字位置制御がキャリッジを印字用紙に対して垂直に移動
させることによって行われ、前記着磁部が板状のスケー
ル部に着磁されたものであることを特徴とする記録装置
を採用するものである。
したキャリッジをガイドシャフトに沿って移動させるこ
とにより印字を行う記録装置にあって、キャリッジに磁
気ヘッドを固定し該磁気ヘッドに対向して磁気式リニア
エンコーダのスケール部を配置し、かつ印字位置制御部
を行う記録装置において、磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くし、印
字位置制御がキャリッジを印字用紙に対して垂直に移動
させることによって行われ、前記着磁部が板状のスケー
ル部に着磁されたものであることを特徴とする記録装置
を採用するものである。
【0030】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の好ましい実施
例を説明する。なお、予め、本発明に用いるのに適した
磁気式リニアエンコーダのスケール部の材料、形状、着
磁方向等について概説する。スケール部の磁石材料とし
ては、Fe−Cr−Co磁石が好ましい。この磁石はア
ルニコ磁石と同等の磁気特性を持ち、しかも永久磁石の
硬くて脆い弱点を克服した材料であり、0.1mmの線
材や板材が圧延や引抜きなどで容易に量産できるもので
ある。この磁石材料は、スパッタリング、蒸着、CVD
等の成膜法で作られる薄膜として形成されるか、または
焼結や通常の合金方法で作られる合金物として形成され
る。また、形状としては、断面が円や長方形(正方形)
等の任意の形状の線材や板材であるが、前述の磁石材料
を用いることにより安価にかつ容易に得られる。また、
着磁方向としては、ピッチを細かくするためには(細か
いピッチは例えばカラープリントのようにモノクロプリ
ントより高精度なドット制御が要求される場合に必要と
なる)垂直磁化させることが好ましい。本発明で用いる
のに適した磁気式リニアエンコーダのスケール部の材
料、形状、着磁方向等は以上説明した通りであるが、本
発明は、特に特許請求の範囲に限定してない限り、これ
らのスケール部の材料、形状、着磁方向等に限定される
ものではない。また、本発明に用いるのに適した磁気検
出ヘッドとしては、鉄・ニッケル合金製の磁気抵抗素子
であるMR素子が好ましいが、やはり本発明はこのMR
素子に限定されるものではない。なお、本明細書では,
本発明の実施例の関連技術または周辺技術となる参考例
も合わせて説明する。
例を説明する。なお、予め、本発明に用いるのに適した
磁気式リニアエンコーダのスケール部の材料、形状、着
磁方向等について概説する。スケール部の磁石材料とし
ては、Fe−Cr−Co磁石が好ましい。この磁石はア
ルニコ磁石と同等の磁気特性を持ち、しかも永久磁石の
硬くて脆い弱点を克服した材料であり、0.1mmの線
材や板材が圧延や引抜きなどで容易に量産できるもので
ある。この磁石材料は、スパッタリング、蒸着、CVD
等の成膜法で作られる薄膜として形成されるか、または
焼結や通常の合金方法で作られる合金物として形成され
る。また、形状としては、断面が円や長方形(正方形)
等の任意の形状の線材や板材であるが、前述の磁石材料
を用いることにより安価にかつ容易に得られる。また、
着磁方向としては、ピッチを細かくするためには(細か
いピッチは例えばカラープリントのようにモノクロプリ
ントより高精度なドット制御が要求される場合に必要と
なる)垂直磁化させることが好ましい。本発明で用いる
のに適した磁気式リニアエンコーダのスケール部の材
料、形状、着磁方向等は以上説明した通りであるが、本
発明は、特に特許請求の範囲に限定してない限り、これ
らのスケール部の材料、形状、着磁方向等に限定される
ものではない。また、本発明に用いるのに適した磁気検
出ヘッドとしては、鉄・ニッケル合金製の磁気抵抗素子
であるMR素子が好ましいが、やはり本発明はこのMR
素子に限定されるものではない。なお、本明細書では,
本発明の実施例の関連技術または周辺技術となる参考例
も合わせて説明する。
【0031】(第1参考例) 図1〜図3は、本発明の第1参考例を示す図であり、図
1は第1参考例の記録装置の要部の斜視図であり、図2
は、図1の線A−Aで切断したときの横断面図であり、
図3は、図2の円Bの拡大図である。
1は第1参考例の記録装置の要部の斜視図であり、図2
は、図1の線A−Aで切断したときの横断面図であり、
図3は、図2の円Bの拡大図である。
【0032】図1において、符号1は、記録媒体である
記録紙を示し、2は記録紙1を搬送する紙送りローラを
示し、3は紙送りローラ2に対向して設けられたガイド
シャフトを示し、4はガイドシャフト3に設置された磁
気式リニアエンコーダのスケール部を示し、5はガイド
シャフト3に沿って移動するキャリッジを示し、6はキ
ャリッジ5上に搭載され、記録紙1に記録を行う記録ヘ
ッドを示し、7はガイドシャフト3を中心に回動可能に
取付けられた、キャリッジ5の姿勢を保持するサポート
シャフトを示す。
記録紙を示し、2は記録紙1を搬送する紙送りローラを
示し、3は紙送りローラ2に対向して設けられたガイド
シャフトを示し、4はガイドシャフト3に設置された磁
気式リニアエンコーダのスケール部を示し、5はガイド
シャフト3に沿って移動するキャリッジを示し、6はキ
ャリッジ5上に搭載され、記録紙1に記録を行う記録ヘ
ッドを示し、7はガイドシャフト3を中心に回動可能に
取付けられた、キャリッジ5の姿勢を保持するサポート
シャフトを示す。
【0033】この構成において、記録紙1は紙送りロー
ラ2が矢印2aの方向に回転することにより所定の位置
まで搬送され、その後記録ヘッド6による記録が一行行
われるごとに、矢印1aの方向に所定量搬送される。紙
送りローラ2と対向する位置に設けられたガイドシャフ
ト3には、微少ピッチ着磁を行った磁性材料から成る磁
気式リニアエンコーダのスケール部4が設置され、ガイ
ドシャフト3に沿ってキャリッジ5が矢印5aの方向に
移動し、前記キャリッジ5の位置及び速度に合わせてキ
ャリッジ5上に搭載された記録ヘッド6により記録紙1
に記録が行われる。このとき、キャリッジ5の位置及び
速度検出は、前記キャリッジ5上に設置された磁気式リ
ニアエンコーダの検出部(図1には図示せず)が磁気式
リニアエンコーダのスケール部4の情報を検出すること
により行われる。
ラ2が矢印2aの方向に回転することにより所定の位置
まで搬送され、その後記録ヘッド6による記録が一行行
われるごとに、矢印1aの方向に所定量搬送される。紙
送りローラ2と対向する位置に設けられたガイドシャフ
ト3には、微少ピッチ着磁を行った磁性材料から成る磁
気式リニアエンコーダのスケール部4が設置され、ガイ
ドシャフト3に沿ってキャリッジ5が矢印5aの方向に
移動し、前記キャリッジ5の位置及び速度に合わせてキ
ャリッジ5上に搭載された記録ヘッド6により記録紙1
に記録が行われる。このとき、キャリッジ5の位置及び
速度検出は、前記キャリッジ5上に設置された磁気式リ
ニアエンコーダの検出部(図1には図示せず)が磁気式
リニアエンコーダのスケール部4の情報を検出すること
により行われる。
【0034】次に、図2及び図3を参照して磁気式リニ
アエンコーダの細部を説明する。図2において、符号1
〜7で示す部品は図1と同一のものを示し、符号8は磁
気式リニアエンコーダのスケール部4に対向してキャリ
ッジ上に設置された磁気式リニアエンコーダの検出部を
示し、この検出部は強磁性体磁気抵抗素子、即ちMR素
子からなっている。
アエンコーダの細部を説明する。図2において、符号1
〜7で示す部品は図1と同一のものを示し、符号8は磁
気式リニアエンコーダのスケール部4に対向してキャリ
ッジ上に設置された磁気式リニアエンコーダの検出部を
示し、この検出部は強磁性体磁気抵抗素子、即ちMR素
子からなっている。
【0035】図3において、磁気式リニアエンコーダの
スケール部4の形状は、例えば厚さ10〜300ミクロ
ンの帯状であり、ガイドシャフト3に接着剤(図示せ
ず)あるいは両面接着テープ(図示せず)等により固定
されている。キャリッジ5がガイドシャフト3に沿って
移動する際、キャリッジ5が磁気式リニアエンコーダの
スケール部4を傷付けないために、キャリッジ5には切
欠き部5bが設けられている。磁気式リニアエンコーダ
の検出部8は、磁気式リニアエンコーダのスケール部4
と所定の距離を保つようにキャリッジ上に設置されてい
る。磁気式リニアエンコーダの検出部8からの出力信号
はリード線(図示せず)あるいはフレキシブル基板(図
示せず)等を介して外部に取り出されるようになってい
る。
スケール部4の形状は、例えば厚さ10〜300ミクロ
ンの帯状であり、ガイドシャフト3に接着剤(図示せ
ず)あるいは両面接着テープ(図示せず)等により固定
されている。キャリッジ5がガイドシャフト3に沿って
移動する際、キャリッジ5が磁気式リニアエンコーダの
スケール部4を傷付けないために、キャリッジ5には切
欠き部5bが設けられている。磁気式リニアエンコーダ
の検出部8は、磁気式リニアエンコーダのスケール部4
と所定の距離を保つようにキャリッジ上に設置されてい
る。磁気式リニアエンコーダの検出部8からの出力信号
はリード線(図示せず)あるいはフレキシブル基板(図
示せず)等を介して外部に取り出されるようになってい
る。
【0036】以上述べたように、上記の構成を採ること
により、磁気式リニアエンコーダのスケール部がガイド
シャフトの一部に設置されているために組み立てが簡便
になると共に同スケール部設置のための余分なスペース
を設ける必要がなく、装置の小型化が実現されることが
わかる。さらに、磁気式リニアエンコーダの検出部がキ
ャリッジ上に設置されているために同検出部とスケール
部との間にギャップの精度が出しやすくなり、その結果
磁気式リニアエンコーダの検出精度が向上し、記録装置
としては高品位な記録が実現される。また、磁気式リニ
アエンコーダの記録装置への組み込み性が簡便な点と、
容易に磁気式リニアエンコーダのスケール部と検出部と
の間のギャップの精度が出せることにより、その結果と
して廉価な記録装置が得られる。
により、磁気式リニアエンコーダのスケール部がガイド
シャフトの一部に設置されているために組み立てが簡便
になると共に同スケール部設置のための余分なスペース
を設ける必要がなく、装置の小型化が実現されることが
わかる。さらに、磁気式リニアエンコーダの検出部がキ
ャリッジ上に設置されているために同検出部とスケール
部との間にギャップの精度が出しやすくなり、その結果
磁気式リニアエンコーダの検出精度が向上し、記録装置
としては高品位な記録が実現される。また、磁気式リニ
アエンコーダの記録装置への組み込み性が簡便な点と、
容易に磁気式リニアエンコーダのスケール部と検出部と
の間のギャップの精度が出せることにより、その結果と
して廉価な記録装置が得られる。
【0037】(第2参考例) 図4は第2参考例を示す図3と同様な横断面図である。
図4において、スケール部41がガイドシャフト3に設
けられているが、このスケール部41は図3に示す第1
実施例のスケール部4とは形状が異なったものである。
このスケール部41は図4に示すように板状であり、ガ
イドシャフト3に確実に設置するためにガイドシャフト
3には溝3bが設けられている。そして、スケール部4
1はガイドシャフト3に対して接着剤(図示せず)、両
面接着テープ(図示せず)あるいはビス(図示せず)等
により固定される。スケール部41とガイドシャフト3
に設けられた溝3b以外はすべて第1参考例と同一構成
となっている。この構成を採ることにより、第2参考例
は第1参考例と同等の効果を得ることができる。
図4において、スケール部41がガイドシャフト3に設
けられているが、このスケール部41は図3に示す第1
実施例のスケール部4とは形状が異なったものである。
このスケール部41は図4に示すように板状であり、ガ
イドシャフト3に確実に設置するためにガイドシャフト
3には溝3bが設けられている。そして、スケール部4
1はガイドシャフト3に対して接着剤(図示せず)、両
面接着テープ(図示せず)あるいはビス(図示せず)等
により固定される。スケール部41とガイドシャフト3
に設けられた溝3b以外はすべて第1参考例と同一構成
となっている。この構成を採ることにより、第2参考例
は第1参考例と同等の効果を得ることができる。
【0038】(第3参考例) 図5は第3参考例を示す図3と同様な横断面図である。
図5において、スケール部42がガイドシャフト3に設
けられているが、前述のスケール部41と同様に第1参
考例のスケール部4とは形状が異なったものである。こ
のスケール部42は図5に示すように棒状であり、この
スケール部42をガイドシャフト3に設置するためにガ
イドシャフト3には溝3bが設けられている。このスケ
ール部42はガイドシャフト3に対して接着剤(図示せ
ず)等により固定されている。スケール部42とガイド
シャフト3に設けられた溝3b以外はすべて第1参考例
と同一の構成となっている。この構成を採ることによ
り、第1参考例と同等の効果を得ることができる。
図5において、スケール部42がガイドシャフト3に設
けられているが、前述のスケール部41と同様に第1参
考例のスケール部4とは形状が異なったものである。こ
のスケール部42は図5に示すように棒状であり、この
スケール部42をガイドシャフト3に設置するためにガ
イドシャフト3には溝3bが設けられている。このスケ
ール部42はガイドシャフト3に対して接着剤(図示せ
ず)等により固定されている。スケール部42とガイド
シャフト3に設けられた溝3b以外はすべて第1参考例
と同一の構成となっている。この構成を採ることによ
り、第1参考例と同等の効果を得ることができる。
【0039】(第4参考例) 図6は第4参考例を示す図3と同様な横断面図である。
この第4参考例を図1及び図6を用いて説明する。図1
において、記録紙1と記録ヘッド6との間の距離は所定
の距離に保たれており、記録紙1の種類の違いによる厚
さの変化に起因して記録紙1と記録ヘッド6との間の距
離が変化する。この距離の変化を補正するために、記録
装置の中には図1に示すように、矢印3aの方向にガイ
ドシャフト3を平行移動させるものがある。またサポー
トシャフト7を偏心軸にして、このサポートシャフト7
を矢印7aの方向に回転させることにより、キャリッジ
5の後部位置を変位させ、その結果、図6に示すよう
に、キャリッジ5をガイドシャフト3を中心に矢印5c
の方向に回動させ、結果的に記録紙1と記録ヘッド6と
の間に距離の調整を行っている記録装置がある。これら
の記録装置に対しても第1〜第3参考例の構成を採るこ
とにより、第1参考例と同等な効果を得ることができ
る。
この第4参考例を図1及び図6を用いて説明する。図1
において、記録紙1と記録ヘッド6との間の距離は所定
の距離に保たれており、記録紙1の種類の違いによる厚
さの変化に起因して記録紙1と記録ヘッド6との間の距
離が変化する。この距離の変化を補正するために、記録
装置の中には図1に示すように、矢印3aの方向にガイ
ドシャフト3を平行移動させるものがある。またサポー
トシャフト7を偏心軸にして、このサポートシャフト7
を矢印7aの方向に回転させることにより、キャリッジ
5の後部位置を変位させ、その結果、図6に示すよう
に、キャリッジ5をガイドシャフト3を中心に矢印5c
の方向に回動させ、結果的に記録紙1と記録ヘッド6と
の間に距離の調整を行っている記録装置がある。これら
の記録装置に対しても第1〜第3参考例の構成を採るこ
とにより、第1参考例と同等な効果を得ることができ
る。
【0040】(第5参考例) 図7は本発明の第5参考例を示す断面図である。なお、
図7に示す第5参考例と図8、図9と関連して以下に説
明する第1実施例、第2実施例は、リードスクリューと
磁気式リニアエンコーダのスケール部を組み合わせた構
成に関するものである。
図7に示す第5参考例と図8、図9と関連して以下に説
明する第1実施例、第2実施例は、リードスクリューと
磁気式リニアエンコーダのスケール部を組み合わせた構
成に関するものである。
【0041】図7において、キャリッジ駆動用の螺旋溝
23aを持つリードスクリュー23が示されている。こ
のリードスクリュー23は磁性体で形成されており、そ
の螺旋溝23aに沿って着磁された着磁部105があ
る。キャリッジ(図示せず)に取付けられた磁気ヘッド
の検出部、即ちMR素子102aがこの着磁部105に
対向して配置されている。リードスクリュー23は回転
されてキャリッジを水平方向に往復移動可能に駆動する
が、このキャリッジの往復移動中、磁気ヘッドのMR素
子102aは常に着磁部105と対向した位置にくる。
23aを持つリードスクリュー23が示されている。こ
のリードスクリュー23は磁性体で形成されており、そ
の螺旋溝23aに沿って着磁された着磁部105があ
る。キャリッジ(図示せず)に取付けられた磁気ヘッド
の検出部、即ちMR素子102aがこの着磁部105に
対向して配置されている。リードスクリュー23は回転
されてキャリッジを水平方向に往復移動可能に駆動する
が、このキャリッジの往復移動中、磁気ヘッドのMR素
子102aは常に着磁部105と対向した位置にくる。
【0042】以上のように、この参考例では、磁性体か
らなるリードスクリュー23の螺旋溝23aに沿って磁
気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部を設けたの
で、単独でスケール部を設ける必要がなく、部品点数を
少なくすることができ、装置の小型化が可能になり、ま
た磁気ヘッド102とスケール部の着磁部105との位
置の調整作業がなくなり、コストダウンが可能になる。
らなるリードスクリュー23の螺旋溝23aに沿って磁
気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部を設けたの
で、単独でスケール部を設ける必要がなく、部品点数を
少なくすることができ、装置の小型化が可能になり、ま
た磁気ヘッド102とスケール部の着磁部105との位
置の調整作業がなくなり、コストダウンが可能になる。
【0043】(第1実施例) 図8は本発明の第1実施例を示す断面図である。第5参
考例では、リードスクリュー本体23の螺旋溝23aに
沿って外周に着磁部105が設けられたが、この実施例
ではリードスクリュー本体23の螺旋溝23aの底部に
着磁した着磁部105を設けている。
考例では、リードスクリュー本体23の螺旋溝23aに
沿って外周に着磁部105が設けられたが、この実施例
ではリードスクリュー本体23の螺旋溝23aの底部に
着磁した着磁部105を設けている。
【0044】以上のように、この実施例では、リードス
クリュー23の螺旋溝の底部に着磁部を設けたので、外
部からの埃や塵等による傷が防止され、着磁部のメモリ
効果が失われないようになっている。
クリュー23の螺旋溝の底部に着磁部を設けたので、外
部からの埃や塵等による傷が防止され、着磁部のメモリ
効果が失われないようになっている。
【0045】(第2実施例) 図9は、本発明の第2実施例を示す断面図である。この
実施例では、リードスクリュー23自体は通常の材料で
形成し、磁性体で形成した磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁部105をリードスクリュー23の螺旋
溝23aに組み込んでいる。このスケール部105は組
み込んだ後に着磁してもよく、また組み込み前に着磁し
てもよい。またスケール部105の形状は、棒状、帯状
等の任意の形状でよく、また、スケール部は、螺旋溝の
一部を占めるような寸法、または後述するようにこの螺
旋溝がキャリッジを駆動するのに用いられない場合には
螺旋溝全体を占めるような寸法のいずれでもよい。
実施例では、リードスクリュー23自体は通常の材料で
形成し、磁性体で形成した磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁部105をリードスクリュー23の螺旋
溝23aに組み込んでいる。このスケール部105は組
み込んだ後に着磁してもよく、また組み込み前に着磁し
てもよい。またスケール部105の形状は、棒状、帯状
等の任意の形状でよく、また、スケール部は、螺旋溝の
一部を占めるような寸法、または後述するようにこの螺
旋溝がキャリッジを駆動するのに用いられない場合には
螺旋溝全体を占めるような寸法のいずれでもよい。
【0046】前述の第5参考例および第1、第2実施例
の説明は、1条の螺旋溝23aがリードスクリュー23
に形成されている場合に関するものであるが、螺旋溝2
3aの数は1条に限られず、加工コストを低減するため
に(例えば転造により加工する)例えば6条のような任
意の適当な数でよい。このように複数の螺旋溝23aが
形成される場合には、スケール部は、キャリッジ駆動用
螺旋溝の底部に組み込まれるか、他の螺旋溝の底部また
は全体に組み込まれる。なお、スケール部の着磁方向
は、微少ピッチが可能な垂直磁化が好ましいが、これに
限定されるものではなく、水平方向のものでもよい。
の説明は、1条の螺旋溝23aがリードスクリュー23
に形成されている場合に関するものであるが、螺旋溝2
3aの数は1条に限られず、加工コストを低減するため
に(例えば転造により加工する)例えば6条のような任
意の適当な数でよい。このように複数の螺旋溝23aが
形成される場合には、スケール部は、キャリッジ駆動用
螺旋溝の底部に組み込まれるか、他の螺旋溝の底部また
は全体に組み込まれる。なお、スケール部の着磁方向
は、微少ピッチが可能な垂直磁化が好ましいが、これに
限定されるものではなく、水平方向のものでもよい。
【0047】(第6参考例) 図10は本発明の第6参考例を示す構成図である。な
お、この第6参考例および以下に図11及び図12に関
連して説明する第7参考例及び第3実施例は、特に図2
0及び図21で説明した従来例の欠点を解消しようと意
図したものである。
お、この第6参考例および以下に図11及び図12に関
連して説明する第7参考例及び第3実施例は、特に図2
0及び図21で説明した従来例の欠点を解消しようと意
図したものである。
【0048】第6参考例では、スケール部は糸状に加工
成形され、その一端をキャリッジに固定し、他端を巻取
りプーリで巻き取るように構成している。以下に詳細に
説明する。
成形され、その一端をキャリッジに固定し、他端を巻取
りプーリで巻き取るように構成している。以下に詳細に
説明する。
【0049】スケール部33は磁性体を含む材料から構
成されており、糸状に成形されており、N極とS極が等
間隔で出現するように着磁されている。スケール部33
の一端はキャリッジ32に固定されており、キャリッジ
32はキャリッジベルト34に固定されている。キャリ
ッジベルト34は、駆動モータ31とベルトプーリ35
にかけられている。スケール部33の他端は、巻取りプ
ーリ47に固定されている。巻取りプーリ47はベルト
プーリ35の軸に固定されることなく回転する。巻取り
プーリ47とベルトプーリ35とはバネ46を介して弾
性的に接続されている。この結果、スケール部33は、
キャリッジ32の動きにかかわらず、たるむことなく、
巻取りプーリ47に巻き取られる。センサ、即ち磁気ヘ
ッド37はキャリッジ32の動作を妨げないでかつスケ
ール部33の情報を読み取ることができるような位置で
記録装置のフレームに固定される。センサアンプ38と
計数回路39は従来の記録装置で用いられていたものと
同様なものである。
成されており、糸状に成形されており、N極とS極が等
間隔で出現するように着磁されている。スケール部33
の一端はキャリッジ32に固定されており、キャリッジ
32はキャリッジベルト34に固定されている。キャリ
ッジベルト34は、駆動モータ31とベルトプーリ35
にかけられている。スケール部33の他端は、巻取りプ
ーリ47に固定されている。巻取りプーリ47はベルト
プーリ35の軸に固定されることなく回転する。巻取り
プーリ47とベルトプーリ35とはバネ46を介して弾
性的に接続されている。この結果、スケール部33は、
キャリッジ32の動きにかかわらず、たるむことなく、
巻取りプーリ47に巻き取られる。センサ、即ち磁気ヘ
ッド37はキャリッジ32の動作を妨げないでかつスケ
ール部33の情報を読み取ることができるような位置で
記録装置のフレームに固定される。センサアンプ38と
計数回路39は従来の記録装置で用いられていたものと
同様なものである。
【0050】次に、この参考例の動作を説明すると、キ
ャリッジ32が左方向に移動すると、スケール部33は
巻取りプーリ47から引き出され、また逆に右方向に移
動すると、スケール部33は巻き取られる。センサ37
は、スケール部33の移動に伴って着磁情報を読み取
る。読み取った着磁情報は、従来と同様に処理され、キ
ャリッジ32の移動速度と移動位置が検出される。
ャリッジ32が左方向に移動すると、スケール部33は
巻取りプーリ47から引き出され、また逆に右方向に移
動すると、スケール部33は巻き取られる。センサ37
は、スケール部33の移動に伴って着磁情報を読み取
る。読み取った着磁情報は、従来と同様に処理され、キ
ャリッジ32の移動速度と移動位置が検出される。
【0051】この参考例では、センサをキャリッジから
取り外しているので、キャリッジの重量の低減効果があ
る。また、センサ信号のための電気回路をキャリッジか
ら取り外したことによって、電気回路規模の縮小要求な
どの設計上の制約を緩和する効果、キャリッジ移動中の
回路の動作状態の計測作業の容易化効果、電気回路間の
接続のための信号線の省略によるコスト低減および組み
立て工数低減効果などの多くの効果がある。また、図2
1の従来例のようなセンサ固定方式における動作の間接
観測という欠点もなく、対象物を触接観測できることに
より、制御特性が向上する効果もある。
取り外しているので、キャリッジの重量の低減効果があ
る。また、センサ信号のための電気回路をキャリッジか
ら取り外したことによって、電気回路規模の縮小要求な
どの設計上の制約を緩和する効果、キャリッジ移動中の
回路の動作状態の計測作業の容易化効果、電気回路間の
接続のための信号線の省略によるコスト低減および組み
立て工数低減効果などの多くの効果がある。また、図2
1の従来例のようなセンサ固定方式における動作の間接
観測という欠点もなく、対象物を触接観測できることに
より、制御特性が向上する効果もある。
【0052】(第7参考例) 図11は本発明の第7参考例を示す構成図である。この
参考例では、スケール部はテープ状または糸状に加工成
形され、キャリッジ駆動ベルトに張りつけられて固定さ
れる。センサ、即ち磁気ヘッドは記録装置のフレームに
固定されように構成されている。以下に詳細に説明す
る。
参考例では、スケール部はテープ状または糸状に加工成
形され、キャリッジ駆動ベルトに張りつけられて固定さ
れる。センサ、即ち磁気ヘッドは記録装置のフレームに
固定されように構成されている。以下に詳細に説明す
る。
【0053】スケール部33は磁性体を含んだ材料から
構成されており、かつ糸状またはテープ状に成形されて
おり、かつN極とS極が等間隔で出現するように着磁さ
れている。キャリッジ32はキャリッジベルト34の固
定されている。キャリッジベルト34は駆動モータ31
とベルトプーリ5にかけられている。糸状に成形された
スケール部33は、キャリッジベルト34に張りつけて
固定されている。センサ37はキャリッジ32の動作を
妨げず、かつスケール部33の情報を読み取ることがで
きる位置で記録装置のフレームに固定されている。セン
サアンプ38、計数回路39は、従来と同様なものであ
る。
構成されており、かつ糸状またはテープ状に成形されて
おり、かつN極とS極が等間隔で出現するように着磁さ
れている。キャリッジ32はキャリッジベルト34の固
定されている。キャリッジベルト34は駆動モータ31
とベルトプーリ5にかけられている。糸状に成形された
スケール部33は、キャリッジベルト34に張りつけて
固定されている。センサ37はキャリッジ32の動作を
妨げず、かつスケール部33の情報を読み取ることがで
きる位置で記録装置のフレームに固定されている。セン
サアンプ38、計数回路39は、従来と同様なものであ
る。
【0054】次に、この参考例の動作を説明する。キャ
リッジ32が左方向に移動すると、スケール部33はキ
ャリッジ32を駆動するキャリッジベルト34の動きと
まったく同じに動く。センサ37はスケール部33の動
きに伴って着磁情報を読み取る。読み取った情報は、従
来と同様に処理され、キャリッジ32の移動速度と移動
位置が検出される。
リッジ32が左方向に移動すると、スケール部33はキ
ャリッジ32を駆動するキャリッジベルト34の動きと
まったく同じに動く。センサ37はスケール部33の動
きに伴って着磁情報を読み取る。読み取った情報は、従
来と同様に処理され、キャリッジ32の移動速度と移動
位置が検出される。
【0055】この参考例では、第6参考例におけるすべ
ての効果を備えている。さらに、第6参考例において必
要とされたスケールの巻取り機構も不要となる。したが
って、キャリッジベルトの張りつけ工数が増えているも
のの、総じて、部品コスト低減、組み立て工数低減効果
などでは第6参考例を上回る効果が期待できる。
ての効果を備えている。さらに、第6参考例において必
要とされたスケールの巻取り機構も不要となる。したが
って、キャリッジベルトの張りつけ工数が増えているも
のの、総じて、部品コスト低減、組み立て工数低減効果
などでは第6参考例を上回る効果が期待できる。
【0056】(第3実施例) 図12は、本発明の第3実施例を示す構成図である。こ
の実施例では、スケール部を糸状またはテープ状に加工
成形し、プラテンローラに張りつけように構成されてい
る。以下に詳細に説明する。
の実施例では、スケール部を糸状またはテープ状に加工
成形し、プラテンローラに張りつけように構成されてい
る。以下に詳細に説明する。
【0057】スケール部33は磁性体を含んだ材料から
構成されており、かつ糸状またはテープ状に成形されて
おり、プラテンローラ45の外周を一周する長さを有し
ており、かつN極とS極が等間隔で出現するように着磁
されている。スケール部33は、プラテンローラ45の
外周を一周するように巻付けられて固定されている。セ
ンサ37はプラテンローラ45の動作を妨げず、かつス
ケール部33の情報を読み取ることができる位置で記録
装置のフレームに固定されている。センサアンプ38、
計数回路39は、従来と同様なものである。
構成されており、かつ糸状またはテープ状に成形されて
おり、プラテンローラ45の外周を一周する長さを有し
ており、かつN極とS極が等間隔で出現するように着磁
されている。スケール部33は、プラテンローラ45の
外周を一周するように巻付けられて固定されている。セ
ンサ37はプラテンローラ45の動作を妨げず、かつス
ケール部33の情報を読み取ることができる位置で記録
装置のフレームに固定されている。センサアンプ38、
計数回路39は、従来と同様なものである。
【0058】次に、この実施例の動作を説明する。プラ
テンローラ45が回転すると、センサ37はスケール部
33の動きに伴って着磁情報を読み取る。読み取った情
報は、従来と同様に処理され、プラテンローラ45の移
動速度と移動位置が検出される。
テンローラ45が回転すると、センサ37はスケール部
33の動きに伴って着磁情報を読み取る。読み取った情
報は、従来と同様に処理され、プラテンローラ45の移
動速度と移動位置が検出される。
【0059】この実施例では、プラテンローラによって
送られる記録紙の紙送り長さの計測の正確さが向上す
る。即ち、従来では、プラテンローラの駆動モータには
ステップモータが用いられており、このため、ステップ
モータの駆動パルス数から換算して記録紙の紙送り長さ
は間接的に求められていたが、この実施例ではスケール
部をプラテンローラの外周に巻付けて、これをセンサに
よって読み取っているので一層正確に計測できるもので
ある。また、従来、紙送り用ステップモータの脱調現象
があったが、この回避には開ループ制御だけでは不十分
であった。この実施例では、駆動対象であるプラテンロ
ーラから回転情報を得るために、閉ループ制御が可能と
なり、前記脱調現象の回避が比較的容易になる。
送られる記録紙の紙送り長さの計測の正確さが向上す
る。即ち、従来では、プラテンローラの駆動モータには
ステップモータが用いられており、このため、ステップ
モータの駆動パルス数から換算して記録紙の紙送り長さ
は間接的に求められていたが、この実施例ではスケール
部をプラテンローラの外周に巻付けて、これをセンサに
よって読み取っているので一層正確に計測できるもので
ある。また、従来、紙送り用ステップモータの脱調現象
があったが、この回避には開ループ制御だけでは不十分
であった。この実施例では、駆動対象であるプラテンロ
ーラから回転情報を得るために、閉ループ制御が可能と
なり、前記脱調現象の回避が比較的容易になる。
【0060】(第4実施例) 図13、図14は本発明の第4実施例の構成を示す断面
図である。なお、この第4実施例および以下に図14〜
図18に関連して説明する第5、第6実施例は、特に図
22及び図23で説明した従来例の欠点を解消しようと
意図したものである。
図である。なお、この第4実施例および以下に図14〜
図18に関連して説明する第5、第6実施例は、特に図
22及び図23で説明した従来例の欠点を解消しようと
意図したものである。
【0061】図13において、印字ヘッド51の印字面
は印字用紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャ
リッジ52に搭載されている。キャリッジ52はキャリ
ッジ軸(ガイドシャフト)53に支持されており、この
キャリッジ軸53に沿って移動する。また磁気ヘッド5
4はキャリッジ52に搭載されて固定されている。この
ため、印字ヘッド51、キャリッジ52、磁気ヘッド5
4は一体となって移動する。磁気式リニアエンコーダの
スケール部55はキャリッジ軸53と平行に配置され、
スケール部55の着磁部56と磁気ヘッドは対向して配
置されている。
は印字用紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャ
リッジ52に搭載されている。キャリッジ52はキャリ
ッジ軸(ガイドシャフト)53に支持されており、この
キャリッジ軸53に沿って移動する。また磁気ヘッド5
4はキャリッジ52に搭載されて固定されている。この
ため、印字ヘッド51、キャリッジ52、磁気ヘッド5
4は一体となって移動する。磁気式リニアエンコーダの
スケール部55はキャリッジ軸53と平行に配置され、
スケール部55の着磁部56と磁気ヘッドは対向して配
置されている。
【0062】紙間調整のため、キャリッジ軸53を回転
中心としてキャリッジ52を回転させると、キャリッジ
52上の印字ヘッド51の印字面と印字用紙57との距
離が変化する。図13で示す状態からキャリッジ52を
時計方向に回転させると、印字ヘッド51と印字用紙5
7との間隔が広がり、より厚い印字用紙に適した状態に
なり(図14)、逆に反時計方向に回転させると、印字
ヘッド51と印字用紙57との間隔は狭まり、より薄い
印字用紙に適した状態になる。
中心としてキャリッジ52を回転させると、キャリッジ
52上の印字ヘッド51の印字面と印字用紙57との距
離が変化する。図13で示す状態からキャリッジ52を
時計方向に回転させると、印字ヘッド51と印字用紙5
7との間隔が広がり、より厚い印字用紙に適した状態に
なり(図14)、逆に反時計方向に回転させると、印字
ヘッド51と印字用紙57との間隔は狭まり、より薄い
印字用紙に適した状態になる。
【0063】図13に示す状態から図14に示す状態に
するとき、キャリッジ52の回転に伴って、キャリッジ
52に固定された磁気ヘッド54も回転するので、磁気
ヘッド54と磁気式リニアエンコーダのスケール部55
の相対位置関係がずれる。しかし、本発明の実施例のよ
うに、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁
部56の幅が磁気ヘッド54の幅よりも広くなっている
ので、互いの位置関係がずれてもなお磁気ヘッド54が
磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部56
に対向しているので、検出信号レベルの減少を防ぐこと
ができる。また、部品の製造誤差や組み立て誤差やガタ
のある場合でも前述と同様な理由で検出信号レベルの減
少を防ぐことができる。
するとき、キャリッジ52の回転に伴って、キャリッジ
52に固定された磁気ヘッド54も回転するので、磁気
ヘッド54と磁気式リニアエンコーダのスケール部55
の相対位置関係がずれる。しかし、本発明の実施例のよ
うに、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁
部56の幅が磁気ヘッド54の幅よりも広くなっている
ので、互いの位置関係がずれてもなお磁気ヘッド54が
磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部56
に対向しているので、検出信号レベルの減少を防ぐこと
ができる。また、部品の製造誤差や組み立て誤差やガタ
のある場合でも前述と同様な理由で検出信号レベルの減
少を防ぐことができる。
【0064】(第5実施例) 図15、図16は第5実施例の構成を示す断面図であ
る。図15において、印字ヘッド51の印字面は印字用
紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャリッジ5
2に搭載されている。キャリッジ52はキャリッジ軸5
3に支持されており、このキャリッジ軸53に沿って移
動する。また磁気式リニアエンコーダのスケール部55
はキャリッジ軸53と平行に配置されている。磁気式リ
ニアエンコーダのスケール部55の断面形状は円形にな
っており、スケール部55の外周には磁気ヘッド54を
保持する保持リング58がはめらている。磁気ヘッド5
4はこの保持リング58に固定され、さらに磁気ヘッド
54の反対側はキャリッジ52に固定されている。
る。図15において、印字ヘッド51の印字面は印字用
紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャリッジ5
2に搭載されている。キャリッジ52はキャリッジ軸5
3に支持されており、このキャリッジ軸53に沿って移
動する。また磁気式リニアエンコーダのスケール部55
はキャリッジ軸53と平行に配置されている。磁気式リ
ニアエンコーダのスケール部55の断面形状は円形にな
っており、スケール部55の外周には磁気ヘッド54を
保持する保持リング58がはめらている。磁気ヘッド5
4はこの保持リング58に固定され、さらに磁気ヘッド
54の反対側はキャリッジ52に固定されている。
【0065】キャリッジ軸53を回転中心としてキャリ
ッジ52を時計方向に回転すると、図15に示す状態か
ら図16に示す状態になる。この状態では、印字ヘッド
51と印字用紙57との間隔が広がっており、より厚い
印字用紙に対応している。この場合、キャリッジ52の
回転に伴い、キャリッジ52に固定された磁気ヘッド5
4も回転するが、磁気ヘッド54とスケール部55とが
保持リング58で一体となっているため、キャリッジ5
2を回転させると、磁気ヘッド54とスケール部55が
キャリッジ軸53を回転中心として一体となって円周方
向に移動する。このため、磁気式リニアエンコーダのス
ケール部55の両端を保持する機構はスケール部55を
円周方向に移動可能なように構成する必要がある。さら
に、キャリッジ52の回転に伴いスケール部55の着磁
部56がスケール部の中心軸を回転中心として磁気ヘッ
ド54に対して回転追従するように構成する必要があ
る。この場合、機構が複雑になり、誤差やガタも発生す
る。
ッジ52を時計方向に回転すると、図15に示す状態か
ら図16に示す状態になる。この状態では、印字ヘッド
51と印字用紙57との間隔が広がっており、より厚い
印字用紙に対応している。この場合、キャリッジ52の
回転に伴い、キャリッジ52に固定された磁気ヘッド5
4も回転するが、磁気ヘッド54とスケール部55とが
保持リング58で一体となっているため、キャリッジ5
2を回転させると、磁気ヘッド54とスケール部55が
キャリッジ軸53を回転中心として一体となって円周方
向に移動する。このため、磁気式リニアエンコーダのス
ケール部55の両端を保持する機構はスケール部55を
円周方向に移動可能なように構成する必要がある。さら
に、キャリッジ52の回転に伴いスケール部55の着磁
部56がスケール部の中心軸を回転中心として磁気ヘッ
ド54に対して回転追従するように構成する必要があ
る。この場合、機構が複雑になり、誤差やガタも発生す
る。
【0066】また、簡便のために磁気式リニアエンコー
ダのスケール部55をたわみ易いものにしてスケール部
55の両端を固定し、たわみを利用することも可能であ
る。この場合、キャリッジ52の回転に伴い、キャリッ
ジ52に固定された磁気ヘッド54も回転するので、磁
気ヘッド54とスケール部55の相対位置関係がずれ
る。即ち、磁気ヘッド54はスケール部55の中心軸を
回転中心としてスケール部55の円周方向に反時計方向
に回転した状態となり、回転前に対向していたスケール
部の着磁部56から外れるが、本発明では、磁気式リニ
アエンコーダのスケール部55の着磁部56が磁気ヘッ
ド54の幅より広くなっているので、互いの位置関係が
ずれてもなお磁気ヘッド54がスケール部55の着磁部
56に対向しているので、検出信号レベルの減少を防ぐ
ことができる。また、部品の製造誤差や組み立て誤差や
ガタのある場合でも、同様な理由により、検出信号レベ
ルの減少を防ぐことができる。
ダのスケール部55をたわみ易いものにしてスケール部
55の両端を固定し、たわみを利用することも可能であ
る。この場合、キャリッジ52の回転に伴い、キャリッ
ジ52に固定された磁気ヘッド54も回転するので、磁
気ヘッド54とスケール部55の相対位置関係がずれ
る。即ち、磁気ヘッド54はスケール部55の中心軸を
回転中心としてスケール部55の円周方向に反時計方向
に回転した状態となり、回転前に対向していたスケール
部の着磁部56から外れるが、本発明では、磁気式リニ
アエンコーダのスケール部55の着磁部56が磁気ヘッ
ド54の幅より広くなっているので、互いの位置関係が
ずれてもなお磁気ヘッド54がスケール部55の着磁部
56に対向しているので、検出信号レベルの減少を防ぐ
ことができる。また、部品の製造誤差や組み立て誤差や
ガタのある場合でも、同様な理由により、検出信号レベ
ルの減少を防ぐことができる。
【0067】(第6実施例) 図17、図18は第6実施例の構成を示す断面図であ
る。図17において、印字ヘッド51の印字面は印字用
紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャリッジ5
2に搭載されている。キャリッジ52はキャリッジ軸5
3に支持されており、このキャリッジ軸53に沿って移
動する。また磁気ヘッド54はキャリッジ52に搭載さ
れて固定されている。磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部55はキャリッジ軸53と平行に配置され、スケー
ル部55の着磁部56と磁気ヘッド54とを対向させて
ある。紙間調整のため、キャリッジ52をキャリッジ軸
53と共に上下に移動すると、キャリッジ52上の印字
ヘッド51の印字面と印字用紙57との距離が変化す
る。
る。図17において、印字ヘッド51の印字面は印字用
紙57と平行に位置し、印字ヘッド51はキャリッジ5
2に搭載されている。キャリッジ52はキャリッジ軸5
3に支持されており、このキャリッジ軸53に沿って移
動する。また磁気ヘッド54はキャリッジ52に搭載さ
れて固定されている。磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部55はキャリッジ軸53と平行に配置され、スケー
ル部55の着磁部56と磁気ヘッド54とを対向させて
ある。紙間調整のため、キャリッジ52をキャリッジ軸
53と共に上下に移動すると、キャリッジ52上の印字
ヘッド51の印字面と印字用紙57との距離が変化す
る。
【0068】キャリッジ52をキャリッジ軸53と共に
上方に移動すると、図17で示す状態から図18で示す
状態になる。この状態では、印字ヘッド51と印字用紙
57との間隔が広がっており、より厚い印字用紙に対応
している。この場合、キャリッジ52の移動に伴い、キ
ャリッジ52に固定された磁気ヘッド54も移動するの
で、磁気ヘッド54と磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部55の相対位置関係がずれる。しかし、本発明で
は、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部
56が磁気ヘッド54の幅より広くなっているので、互
いの位置関係がずれてもなお磁気ヘッド54がスケール
部55の着磁部56に対向しているので、検出信号レベ
ルの減少を防ぐことができる。また、部品の製造誤差や
組み立て誤差やガタのある場合でも、同様な理由によ
り、検出信号レベルの減少を防ぐことができる。
上方に移動すると、図17で示す状態から図18で示す
状態になる。この状態では、印字ヘッド51と印字用紙
57との間隔が広がっており、より厚い印字用紙に対応
している。この場合、キャリッジ52の移動に伴い、キ
ャリッジ52に固定された磁気ヘッド54も移動するの
で、磁気ヘッド54と磁気式リニアエンコーダのスケー
ル部55の相対位置関係がずれる。しかし、本発明で
は、磁気式リニアエンコーダのスケール部55の着磁部
56が磁気ヘッド54の幅より広くなっているので、互
いの位置関係がずれてもなお磁気ヘッド54がスケール
部55の着磁部56に対向しているので、検出信号レベ
ルの減少を防ぐことができる。また、部品の製造誤差や
組み立て誤差やガタのある場合でも、同様な理由によ
り、検出信号レベルの減少を防ぐことができる。
【0069】
【発明の効果】また、本発明によれば、磁性体からなる
リードスクリューの螺旋溝の底部にまたは螺旋溝内に磁
気式リードスクリューのスケール部を設けたので、単独
のスケール部を設ける必要がないため記録装置の部品点
数を少なくでき、記録装置の小型化が可能になり、また
磁気ヘッドとスケール部との位置の調整作業がなくな
り、コストダウンが可能になる。
リードスクリューの螺旋溝の底部にまたは螺旋溝内に磁
気式リードスクリューのスケール部を設けたので、単独
のスケール部を設ける必要がないため記録装置の部品点
数を少なくでき、記録装置の小型化が可能になり、また
磁気ヘッドとスケール部との位置の調整作業がなくな
り、コストダウンが可能になる。
【0070】また、リードスクリューの螺旋溝に着磁し
たり、スケール部をリードスクリューの螺旋溝に組み込
むことにより、外部からの埃や塵等による傷が防止で
き、メモリ効果が失われない。さらにキャリッジの駆動
と磁気式リニアエンコーダの読取りが一体となって行わ
れるので、印字精度が高くなる効果もある。
たり、スケール部をリードスクリューの螺旋溝に組み込
むことにより、外部からの埃や塵等による傷が防止で
き、メモリ効果が失われない。さらにキャリッジの駆動
と磁気式リニアエンコーダの読取りが一体となって行わ
れるので、印字精度が高くなる効果もある。
【0071】また、本発明によれば、スケール部を糸状
またはテープ状の可撓性形状に形成し、プラテンの外周
に巻付けることによって、記録紙の紙送り長さの速度や
位置の計測もでき、またステップモータの閉ループ制御
も行うことができる。
またはテープ状の可撓性形状に形成し、プラテンの外周
に巻付けることによって、記録紙の紙送り長さの速度や
位置の計測もでき、またステップモータの閉ループ制御
も行うことができる。
【0072】さらにまた、磁気式リニアエンコーダのス
ケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くしたの
で、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部と磁
気検出素子の相対位置関係がすれても、検出信号レベル
の悪化を防ぐことができる。
ケール部の着磁部の幅を磁気ヘッドの幅より広くしたの
で、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部と磁
気検出素子の相対位置関係がすれても、検出信号レベル
の悪化を防ぐことができる。
【図1】図1は第1参考例の記録装置の要部の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図2は、図1の線A−Aで切断したときの横断
面図である。
面図である。
【図3】図3は、図2の円Bの拡大図である。
【図4】図4は、第2参考例の横断面図である。
【図5】図5は、第3参考例の横断面図である。
【図6】図6は、第4参考例の横断面図である。
【図7】図7は、第5参考例の断面図である。
【図8】図8は、第1実施例の断面図である。
【図9】図9は、第2実施例の断面図である。
【図10】図10は、本発明の第6参考例を示す構成図
である。
である。
【図11】図11は、本発明の第7参考例を示す構成図
である。
である。
【図12】図12は、本発明の第3実施例を示す構成図
である。
である。
【図13】図13は、本発明の第4実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図14】図14は、本発明の第4実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図15】図15は、本発明の第5実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図16】図16は、本発明の第5実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図17】図17は、本発明の第6実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図18】図18は、本発明の第6実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図19】図19は、記録装置に用いられる従来例の磁
気式リニアエンコーダの断面図である。
気式リニアエンコーダの断面図である。
【図20】図20は、記録装置に用いられる従来例の磁
気式リニアエンコーダの構成図である。
気式リニアエンコーダの構成図である。
【図21】図21は、記録装置に用いられる従来例の磁
気式リニアエンコーダの構成図である。
気式リニアエンコーダの構成図である。
【図22】図22は、記録装置に用いられる従来例の磁
気式リニアエンコーダの断面図である。
気式リニアエンコーダの断面図である。
【図23】図23は、記録装置に用いられる従来例の磁
気式リニアエンコーダの断面図である。
気式リニアエンコーダの断面図である。
1 記録紙 2 紙送りローラ 3 ガイドシャフト 4 磁気式リニアエンコーダのスケール部 5 キャリッジ 6 記録ヘッド 7 サポートシャフト 8 磁気式リニアエンコーダの検出部 41 磁気式リニアエンコーダのスケール部 42 磁気式リニアエンコーダのスケール部 23 リードスクリュー 23 螺旋溝 102 磁気ヘッド 102a MR素子 105 着磁部 31 駆動モータ 32 キャリッジ 33 スケール部 34 キャリッジベルト 35 ベルトプーリ 37 センサ 38 センサアンプ 39 計数回路 47 巻取りプーリ 45 プラテンローラ 51 印字ヘッド 52 キャリッジ 53 キャリッジ軸 54 磁気ヘッド 55 スケール部 56 着磁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 成夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 綿谷 雅文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 冠木 義明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岩上 伸明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 田崎 重充 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 平井 雄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−193864(JP,A) 特開 昭62−226007(JP,A) 特開 昭59−188477(JP,A) 特開 昭60−44380(JP,A) 特開 昭61−294314(JP,A) 特開 昭61−92874(JP,A) 実開 平2−21512(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/18 G01D 5/56
Claims (6)
- 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジをリー
ドスクリューで駆動して移動させることにより印字を行
う記録装置であって、該キャリッジの位置及び速度検出
を行うためのスケール部と検出部とから構成される磁気
式リニアエンコーダを有する記録装置において、前記リ
ードスクリューが磁性体で形成されるとともに、前記リ
ードスクリューの螺旋溝に磁気式リニアエンコーダのス
ケール部を設け、該スケール部の着磁部を螺旋溝の底部
に設けることを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 記録ヘッドを搭載したキャリッジをリー
ドスクリューで駆動して移動させることにより印字を行
う記録装置であって、該キャリッジの位置及び速度検出
を行うためのスケール部と検出部とから構成される磁気
式リニアエンコーダを有する記録装置において、前記リ
ードスクリューの螺旋溝に着磁部を持つ磁気式リニアエ
ンコーダのスケール部を組み込んだことを特徴とする記
録装置。 - 【請求項3】 スケール部と検出部とから構成される磁
気式リニアエンコーダを用いる記録装置において、スケ
ール部が可撓性を有するように糸状に加工成形され、プ
ラテンローラの周囲に張りつけられ、検出部がスケール
部に対向して配置されていることを特徴とする記録装
置。 - 【請求項4】 記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイ
ドシャフトに沿って移動させることにより印字を行う記
録装置にあって、キャリッジに磁気ヘッドを固定し該磁
気ヘッドに対向して磁気式リニアエンコーダのスケール
部を配置し、かつ印字位置制御部を行う記録装置におい
て、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部の幅
を磁気ヘッドの幅より広くし、印字位置制御がキャリッ
ジをキャリッジ軸を回転中心にして回動することによっ
て行われ、前記着磁部は断面が円弧状であるスケール部
に着磁されたものであることを特徴とする記録装置。 - 【請求項5】 記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイ
ドシャフトに沿って移動させることにより印字を行う記
録装置にあって、キャリッジに磁気ヘッドを固定し該磁
気ヘッドに対向して磁気式リニアエンコーダのスケール
部を配置し、かつ印字位置制御部を行う記録装置におい
て、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部の幅
を磁気ヘッドの幅より広くし、印字位置制御がキャリッ
ジをキャリッジ軸を回転中心にして回動することによっ
て行われ、前記着磁部が磁気ヘッドと共に回動されるこ
とを特徴とする記録装置。 - 【請求項6】 記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイ
ドシャフトに沿って移動させることにより印字を行う記
録装置にあって、キャリッジに磁気ヘッドを固定し該磁
気ヘッドに対向して磁気式リニアエンコーダのスケール
部を配置し、かつ印字位置制御部を行う記録装置におい
て、磁気式リニアエンコーダのスケール部の着磁部の幅
を磁気ヘッドの幅より広くし、印字位置制御がキャリッ
ジを印字用紙に対して垂直に移動させることによって行
われ、前記着磁部が板状のスケール部に着磁されたもの
であることを特徴とする記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4129954A JP3025579B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 記録装置 |
US08/050,569 US5434602A (en) | 1992-04-23 | 1993-04-21 | Recording apparatus with magnetic linear encoder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4129954A JP3025579B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05301409A JPH05301409A (ja) | 1993-11-16 |
JP3025579B2 true JP3025579B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=15022545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4129954A Expired - Fee Related JP3025579B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025579B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4929935B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2012-05-09 | ヤマハ株式会社 | 磁気スケール体 |
CN100437035C (zh) * | 2007-01-19 | 2008-11-26 | 哈尔滨工程大学 | 水下二维拉绳测速仪 |
CN110435302B (zh) * | 2019-07-24 | 2024-09-13 | 苏州奥泰智能装备有限公司 | 一种快速打印的手持打印机 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP4129954A patent/JP3025579B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05301409A (ja) | 1993-11-16 |
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