JP4572541B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、トレンチゲート構造を有する半導体装置の製造方法に関する。
トレンチゲート構造を有する半導体装置の一つに、トレンチゲート型MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)がある。図13は、従来のnチャネル型のトレンチゲート型MOSFETの構成を示す断面図である。図13に示すように、トレンチ109は、nドリフト層101の上のpウェル領域104を貫通してnドリフト層101に達している。ゲート電極111は、ゲート絶縁膜110を介してトレンチ109内に埋め込まれている。また、外周の耐圧構造部ではフィールド酸化膜103が、pウェル領域104の上に選択的に設けられている。
図13に示す構成のトレンチゲート型MOSFETは、つぎのようにして作製される。まず、高比抵抗のn型半導体基板の表面上に、選択的に開口したフィールド酸化膜103を形成する。このフィールド酸化膜103をマスクとして、p型不純物のイオン注入をおこなう。そして、ドライブ熱処理をおこなって、基板表面層にpウェル領域104を形成する。n型半導体基板の、pウェル領域104の下の層は、nドリフト層101となる。ついで、トレンチエッチングをおこなって、pウェル領域104の表面からnドリフト層101に達するトレンチ109を形成する。そして、トレンチ109の内側にゲート絶縁膜110を介してゲート電極111を埋め込む。
ついで、隣り合うトレンチ109,109の間のpウェル領域104の表面層に、n+ソース領域105とp+コンタクト領域107を形成する。そして、n+ソース領域105とp+コンタクト領域107の表面に共通に接触するソース電極113を形成する。その際、酸化膜112により、ソース電極113をゲート電極111から絶縁する。また、図13に示す断面とは異なる断面において、ゲート電極111に接触する金属ゲート電極を設ける。
最後に、基板裏面に設けられたn+ドレイン領域102に接触するドレイン電極114を形成する。なお、MOSFET以外のトレンチゲート型半導体装置として、トレンチゲート型IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)がある。トレンチゲート型IGBTでは、図13に示す構成において、p型半導体層がn+ドレイン領域102の裏面に設けられている。
トレンチゲート型MOSFETでは、ソース−ドレイン間耐圧は、ウェル領域(図13では、pウェル領域104)からnドリフト層101へのトレンチの突き出し量によって決まる。また、しきい値電圧は、ウェル領域(図13では、pウェル領域104)の深さ方向の濃度変化とソース拡散量に依存する。つまり、ソース−ドレイン間耐圧やしきい値電圧は、トレンチの深さとウェル領域の深さによって決まる。したがって、電気的特性のばらつきを抑えるためには、ウエハ面内およびロット間において、トレンチの深さとウェル領域の深さを所定の範囲内におさめる必要がある。これは、トレンチゲート型IGBTにおいても同様である。
近時のようにデバイスの微細化が進み、それに伴ってトレンチが浅くなると、トレンチの深さとウェル領域の深さのばらつきに対するマージンが小さくなる。そのため、ウェル領域を形成する際のイオン打ち込み条件や拡散時の温度制御の管理、およびトレンチエッチング時の深さのばらつきの管理を、より一層高精度におこなわなくてはならない。そこで、半導体基板の上面に、パターニングした絶縁膜を配置し、半導体基板の上面における絶縁膜の開口部から選択エピタキシャル成長させてゲートトレンチ形成領域の周囲にエピタキシャル層を形成し、ゲートトレンチ内でのエピタキシャル層の側面にゲート絶縁膜を形成し、ゲートトレンチ内にゲート電極材料膜を形成する方法が公知である(たとえば、特許文献1参照。)。
また、デバイスが微細化すると、フィールド酸化膜と基板表面の段差によって、マスク歪みによる誤差が生じる。この誤差を小さくする、あるいはなくすため、LOCOS(ローカル・オキシデーション・オブ・シリコン)構造やトレンチアイソレーション構造による素子分離が実施されている。
LOCOS構造は、図14に示すように、半導体基板121の表面に選択的にLOCOS酸化膜123を形成したものである。また、トレンチアイソレーション構造では、図15に示すように、半導体基板121に形成したトレンチ内に酸化膜133が埋め込まれている。トレンチアイソレーション構造を作製する方法として、半導体基板上に絶縁膜を形成し、絶縁膜に開口部を形成して基板表面の一部を露出させ、この露出部分を成長核に用いたエピタキシャル成長によって、開口部を半導体層で充填する方法が公知である(たとえば、特許文献2参照。)。
特開2003−31585号公報 特開2001−15591号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法は、トレンチ底部のゲート絶縁膜を厚くすることによる信頼性の向上を図るものであり、トレンチの深さのばらつきやウェル領域の深さのばらつきについては考慮されていない。また、基板表面の段差によるマスク歪みの低減とはまったく関係がない。一方、上記特許文献2の方法は、トレンチゲート型半導体装置を製造する方法とは無関係である。したがって、トレンチゲート型半導体装置を製造するにあたって、トレンチの深さのばらつきやウェル領域の深さのばらつきを低減することはできない。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、トレンチアイソレーションによる素子分離構造と、深さのばらつきの小さいウェル領域と、深さのばらつきの小さいトレンチを形成することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の半導体基板の表面上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の、少なくともトレンチアイソレーションによる素子分離構造を形成する領域とトレンチゲート構造を形成する領域を残して前記絶縁膜を除去することにより、前記半導体基板の表面の一部を露出させる工程と、前記絶縁膜の除去により露出した前記半導体基板の表面を成長核として第2導電型の半導体を、前記絶縁膜の表面よりも下の高さまでエピタキシャル成長させた後、該第2導電型の半導体の上に第1導電型の半導体を、前記絶縁膜の表面よりも上になるまでエピタキシャル成長させる工程と、エピタキシャル成長した前記第1導電型の半導体の、前記絶縁膜の表面よりも上の部分を除去する工程と、前記絶縁膜の、トレンチゲート構造を形成する領域を除去して、トレンチを形成する工程と、前記トレンチに対して等方性エッチングをおこなって、トレンチの角部を丸めるとともに、トレンチの底部が、前記半導体基板よりなる第1導電型の半導体層と、エピタキシャル成長した前記第2導電型の半導体との境界よりも下になるように、トレンチを深くする工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、第1導電型の半導体基板の上に、第2導電型の半導体上に第1導電型の半導体を有する積層体が絶縁膜の厚さと同じ深さに形成されるので、第2導電型の半導体よりなるウェル領域の深さのウエハ面内ばらつきやロット間ばらつきが、ばらつきの小さい絶縁膜の膜厚のばらつきと同じになる。また、第1導電型の半導体基板の上に形成された絶縁膜を除去することによりトレンチが形成され、さらに、第2導電型の半導体よりなるウェル領域から第1導電型の半導体基板よりなるドリフト層へのトレンチの突き出し量が等方性エッチング工程によって決まるので、従来のトレンチ形成工程とウェル領域の拡散工程によりトレンチの突き出し量が決まるのに比べて、ソース−ドレイン間の耐圧の制御性がよくなる。また、第2導電型の半導体よりなるウェル領域の濃度分布がエピタキシャル成長時の濃度管理により決まり、その上の第1導電型の半導体よりなるソース領域もエピタキシャル成長により形成されるので、しきい値電圧の制御性がさらによくなる。また、トレンチアイソレーションによる素子分離構造が形成される。
本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、ウェル領域の深さのウエハ面内ばらつきやロット間ばらつき、およびトレンチの深さのウエハ面内ばらつきやロット間ばらつきが小さくなるので、ソース−ドレイン間耐圧のばらつきおよびしきい値電圧のばらつきを低減することができる。また、トレンチの幅に関係なく、トレンチの幅のウエハ面内でのばらつきを低減することができる。したがって、トレンチゲート構造を有する半導体装置の良品率や信頼性が向上するという効果を奏する。また、6インチサイズのトレンチゲート型IGBTなどの大面積の素子を作製することができる。また、トレンチアイソレーションによる素子分離構造を形成することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。特に限定しないが、以下の実施の形態では、nチャネル型のトレンチゲート型MOSFETを例にして説明する。以下の説明および添付図面において、nまたはpを冠記した層や領域は、それぞれ電子または正孔がキャリアであることを意味する。また、nやpに付す+または-は、それぞれ比較的高不純物濃度または比較的低不純物濃度であることを表す。なお、すべての図面において同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
まず、実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの構造について説明する。図1は、そのトレンチゲート型MOSFETの構成を示す断面図である。n+ドレイン領域2は、ドレイン電極14に接してドレイン電極14上に設けられている。nドリフト層1は、n+ドレイン領域2に接してn+ドレイン領域2上に設けられている。素子分離領域となる酸化膜(以下、素子分離酸化膜とする)3,3は、nドリフト層1に接してnドリフト層1上に、互いに離れて設けられている。pウェル領域4は、nドリフト層1に接してnドリフト層1上に設けられており、隣り合う素子分離酸化膜3,3の間の素子形成領域を埋めている。
トレンチ9は、隣り合う素子分離酸化膜3,3の間に設けられており、pウェル領域4を貫通してnドリフト層1に達している。トレンチ9は、その内面に沿って設けられたゲート絶縁膜10を介して、ゲート電極11で埋められている。ゲート電極11は、図には現れていない金属ゲート電極に接続している。この金属ゲート電極は、図1に示す断面とは異なる面(表面端部)に設けられている。n+ソース領域5およびp+コンタクト領域7は、pウェル領域4に接してpウェル領域4上に設けられている。
+ソース領域5およびp+コンタクト領域7の上面は、素子分離酸化膜3の上面よりも少し低くなっている。n+ソース領域5は、ゲート絶縁膜10に接して設けられている。ソース電極13は、n+ソース領域5およびp+コンタクト領域7に接して、n+ソース領域5、p+コンタクト領域7、ゲート電極11および素子分離酸化膜3上に設けられている。ソース電極13は、トレンチ9内においてゲート電極11上に設けられた酸化膜(以下、層間酸化膜とする)12によりゲート電極11から絶縁されている。
ここで、素子分離酸化膜3の厚さは、チャネル長さとソース領域深さの和に等しい。ソース領域深さとは、n+ソース領域5とソース電極13との境界から、n+ソース領域5とpウェル領域4との境界までの長さである。また、チャネル長さとは、pウェル領域4とn+ソース領域5との境界から、pウェル領域4とnドリフト層1との境界までの長さである。
つぎに、図1に示す構成のトレンチゲート型MOSFETの実施の形態1にかかる製造方法について説明する。まず、図2に示すように、n+ドレイン領域2となるn型半導体層上に、nドリフト層1となるn型半導体層をエピタキシャル成長させたnエピタキシャル基板を用意する。そして、このエピタキシャル基板の表面、すなわちnドリフト層1の表面に、チャネル長さとソース領域深さを足した寸法に等しい厚さの素子分離酸化膜3を形成する。素子分離酸化膜3は、熱酸化膜でもよいし、高温熱CVD酸化膜(HTO)でもよい。
ついで、図3に示すように、図示しないマスクを用いて異方性エッチングをおこない、少なくともトレンチアイソレーションによる素子分離構造を形成する領域とトレンチゲート構造を形成する領域以外の素子分離酸化膜3を除去し、その素子分離酸化膜3を除去した部分のnドリフト層1を露出させる。つづいて、露出したnドリフト層1の表面を成長核として、pウェル領域4となるp型半導体層をエピタキシャル成長させ、素子分離酸化膜3を除去した部分をチャネル長さに等しい厚さのpウェル領域4で埋める。さらに、pウェル領域4の上に、n+ソース領域5となるn型半導体層を、その表面が素子分離酸化膜3の表面よりも上になるまでエピタキシャル成長させる。
ついで、図4に示すように、素子分離酸化膜3をストッパ膜として化学的機械研磨(CMP)をおこない、素子分離酸化膜3の表面とn+ソース領域5の表面とを面一にする。その後、素子分離酸化膜3およびn+ソース領域5の表面上に、窒化膜6を形成する。そして、図示しないマスクを用いて窒化膜6の、p+コンタクト領域7の形成領域を開口する。残った窒化膜6をマスクとしてトレンチエッチングをおこない、n+ソース領域5を貫通してpウェル領域4に達する深さのトレンチ9を形成する。
ついで、窒化膜6を除去し、p+コンタクト領域7となるp型半導体層を、その表面が素子分離酸化膜3の表面よりも上になるまでエピタキシャル成長させる。そして、素子分離酸化膜3をストッパ膜として化学的機械研磨(CMP)をおこない、素子分離酸化膜3の表面とp+コンタクト領域7の表面とを面一にする。この段階で、p+コンタクト領域7およびn+ソース領域5の表面は平坦になる。ついで、素子分離酸化膜3の、トレンチアイソレーションによる素子分離領域をレジスト8で覆って保護する。そして、素子分離酸化膜3の、レジスト8で保護されていない部分を、フッ酸などの溶液を用いて除去し、トレンチゲート構造を形成するためのトレンチ9を形成する。ここまでの工程を示したのが図5である。
ついで、図6に示すように、レジスト8を除去した後、ケミカルドライエッチング(CDE)による等方性エッチングをおこない、さらに犠牲酸化をおこなった後に犠牲酸化膜を除去する。これにより、トレンチ9の角部が丸まるとともに、トレンチ9の内面にできたダメージ層が薄く削られ、結晶品質が改善される。その際、トレンチ9の下方向へのエッチング量を、後に形成するゲート絶縁膜10の厚さ以上とし、後にトレンチ9内に埋め込まれるゲート電極11がn+ソース領域5とpウェル領域4とnドリフト層1の3つの半導体層にまたがるようにする。
ついで、図7に示すように、全面にゲート絶縁膜10を形成する。その際、素子分離酸化膜3の表面とn+ソース領域5の表面との段差を広げないために、ゲート絶縁膜10を、熱酸化により形成するのではなく、高温熱CVD酸化膜(HTO)を堆積させることにより形成するのがよい。ついで、トレンチ9をゲート電極11で埋め込む。その際、ゲート電極11を、たとえばn型ドープされたポリシリコンをCVD(化学気相成長)法で堆積させることにより形成するのがよい。また、ゲート電極11は、トレンチ9を完全に埋め尽くしているのが望ましい。その後、ゲート電極11の表面がn+ソース領域5とpウェル領域4との境界よりも上で、かつn+ソース領域5よりも下になるように、ゲート電極11をエッチバックして、MOS構造部を形成する。
ついで、図8に示すように、全面に層間酸化膜12を形成する。そして、層間酸化膜12をエッチバックして、n+ソース領域5の表面とp+コンタクト領域7の表面を露出させる。その後、図1に示すように、n+ソース領域5およびp+コンタクト領域7に接触するようにソース電極13を形成する。また、表面の異なる部分においてゲート電極11に接触する金属ゲート電極を形成する。ソース電極13は、層間酸化膜12により、ゲート電極11および金属ゲート電極から絶縁される。最後に、基板裏面、すなわちn+ドレイン領域2の露出面にドレイン電極14を形成して、トレンチMOSFETが完成する。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる製造方法は、実施の形態1の製造方法において、p+コンタクト領域7をイオン打ち込みと拡散により形成するものである。まず、図2に示すように、実施の形態1と同様にして、n+ドレイン領域2とnドリフト層1とからなるnエピタキシャル基板の表面に素子分離酸化膜3を形成する。素子分離酸化膜3の厚さは、実施の形態1と同じである。
ついで、図3に示すように、実施の形態1と同様にして、素子分離酸化膜3の一部を除去し、そこに露出したnドリフト層1の表面からチャネル長さに等しい厚さのpウェル領域4をエピタキシャル成長させる。さらに、pウェル領域4の上にn+ソース領域5を、素子分離酸化膜3よりも上になるまでエピタキシャル成長させる。
ついで、図9に示すように、素子分離酸化膜3をストッパ膜とした化学的機械研磨(CMP)により素子分離酸化膜3の表面とn+ソース領域5の表面とを面一にした後、n+ソース領域5の表面にスクリーン酸化膜15を形成する。そして、図示しないマスクを用いてn+ソース領域5の一部に対してp型不純物のイオン打ち込みと拡散をおこない、n+ソース領域5よりも深いp+コンタクト領域7を形成する。
ついで、スクリーン酸化膜15を除去した後、図5に示すように、素子分離酸化膜3の、トレンチアイソレーションによる素子分離領域をレジスト8で覆って保護する。そして、素子分離酸化膜3の、レジスト8で保護されていない部分を、フッ酸などの溶液を用いて除去し、トレンチゲート構造を形成するためのトレンチ9を形成する。これ以降は、実施の形態1の図6〜図8に示すプロセスと同じである。この実施の形態2では、p+コンタクト領域7のイオン打ち込みと拡散をn+ソース領域5の一部に対して行っている。このため、n+ソース領域5とpウェル領域4のプロファイルが、前記のイオン打ち込みと拡散によって変わる可能性がある。そこで、更にn+ソース領域5とpウェル領域4のプロファイルを変えずにp+コンタクト領域7を形成する製造方法を実施の形態3として次に説明する。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる製造方法は、実施の形態2の製造方法において、p+コンタクト領域7をトレンチ9形成後にイオン打ち込みにより形成するものである。即ち、実施の形態2では、n+ソース領域5の一部に対してp型不純物のイオン打ち込みと拡散を行っているが、実施の形態3では、図10に示すように、n+ソース領域5の一部にトレンチ9(トレンチはn+ソース領域5を貫通、非貫通のどちらでもよい)を形成し、このトレンチ9からpウェル領域4にp型不純物のイオン打ち込みを行う。その後、p型不純物の活性化のためのアニールを行うが、実施の形態2のような拡散は行わない。このようにすることで、p+コンタクト領域7を形成する際にn+ソース領域5とpウェル領域4のプロファイルへの影響を防ぐことができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる製造方法は、実施の形態1の製造方法において、n+ソース領域5とp+コンタクト領域7をイオン打ち込みと拡散により形成するものである。まず、図2に示すように、実施の形態1と同様にして、n+ドレイン領域2とnドリフト層1とからなるnエピタキシャル基板の表面に素子分離酸化膜3を形成する。素子分離酸化膜3の厚さは、実施の形態1と同じである。
ついで、図11に示すように、図示しないマスクを用いて異方性エッチングをおこない、少なくともトレンチアイソレーションによる素子分離構造を形成する領域とトレンチゲート構造を形成する領域以外の素子分離酸化膜3を除去し、その素子分離酸化膜3を除去した部分のnドリフト層1を露出させる。つづいて、露出したnドリフト層1の表面を成長核として、pウェル領域4となるp型半導体層を、その表面が素子分離酸化膜3の表面よりも上になるまでエピタキシャル成長させる。
ついで、図12に示すように、素子分離酸化膜3をストッパ膜とした化学的機械研磨(CMP)により素子分離酸化膜3の表面とpウェル領域4の表面とを面一にする。その後、pウェル領域4の表面にスクリーン酸化膜15を形成する。そして、図示しないマスクを用いてpウェル領域4に対してn型不純物のイオン打ち込みとp型不純物のイオン打ち込みを選択的におこない、拡散をおこなって、n+ソース領域5と、n+ソース領域5よりも深いp+コンタクト領域7を形成する。
ついで、スクリーン酸化膜15を除去した後、図5に示すように、素子分離酸化膜3の、トレンチアイソレーションによる素子分離領域をレジスト8で覆って保護する。そして、素子分離酸化膜3の、レジスト8で保護されていない部分を、フッ酸などの溶液を用いて除去し、トレンチゲート構造を形成するためのトレンチ9を形成する。これ以降は、実施の形態1の図6〜図8に示すプロセスと同じである。なお、n+ソース領域5とp+コンタクト領域7を、ゲート電極11のエッチバック後や、層間酸化膜12のエッチバック後に形成してもよい。
以上説明したように、実施の形態によれば、nドリフト層1の上に、pウェル領域4およびn+ソース領域5が素子分離酸化膜3の厚さと同じ厚さに形成されるので、pウェル領域4の深さのウエハ面内ばらつきやロット間ばらつきが、ばらつきの小さい絶縁膜3の膜厚のばらつきと同じになる。また、nドリフト層1上に形成された素子分離酸化膜3の一部を除去することによりトレンチ9が形成され、さらに、pウェル領域4からnドリフト層1へのトレンチ9の突き出し量が等方性エッチング工程によって決まるので、従来のトレンチ形成工程とウェル領域の拡散工程によりトレンチの突き出し量が決まるのに比べて、ソース−ドレイン間の耐圧の制御性がよくなる。
また、実施の形態によれば、pウェル領域4の濃度分布がエピタキシャル成長時の濃度管理により決まり、その上のn+ソース領域5もエピタキシャル成長により形成されるので、しきい値電圧の制御性がよくなる。また、素子分離酸化膜3により、トレンチアイソレーションによる素子分離構造が形成される。したがって、トレンチゲート型MOSFETの良品率や信頼性が向上するという効果を奏する。
以上において、本発明は、上述した各実施の形態に限らず、種々変更可能である。また、本発明は、nチャネル型のトレンチゲート型MOSFETの製造に限らず、pチャネル型のトレンチゲート型MOSFETや、nチャネル型またはpチャネル型のトレンチゲート型IGBTなど、トレンチゲート構造を有する半導体素子の製造に適用可能である。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、トレンチゲート構造を有する半導体装置の製造に有用であり、特に、電気的特性のばらつきの小さいトレンチゲート型MOSFETやトレンチゲート型IGBTなどの製造に適している。
本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にしたがって作製されるトレンチゲート型MOSFETの製造途中の構成を示す断面図である。 従来のトレンチゲート型MOSFETの構成を示す断面図である。 LOCOS酸化膜による素子分離構造を示す断面図である。 トレンチアイソレーションによる素子分離構造を示す断面図である。
符号の説明
1 第1導電型の半導体基板(nドリフト層)
2 第1導電型の半導体基板(n+ドレイン領域)
3 素子分離酸化膜
4 第2導電型の半導体(pウェル領域)
5 第1導電型の半導体(n+ソース領域)
9 トレンチ

Claims (1)

  1. 第1導電型の半導体基板の表面上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の、少なくともトレンチアイソレーションによる素子分離構造を形成する領域とトレンチゲート構造を形成する領域を残して前記絶縁膜を除去することにより、前記半導体基板の表面の一部を露出させる工程と、
    前記絶縁膜の除去により露出した前記半導体基板の表面を成長核として第2導電型の半導体を、前記絶縁膜の表面よりも下の高さまでエピタキシャル成長させた後、該第2導電型の半導体の上に第1導電型の半導体を、前記絶縁膜の表面よりも上になるまでエピタキシャル成長させる工程と、
    エピタキシャル成長した前記第1導電型の半導体の、前記絶縁膜の表面よりも上の部分を除去する工程と、
    前記絶縁膜の、トレンチゲート構造を形成する領域を除去して、トレンチを形成する工程と、
    前記トレンチに対して等方性エッチングをおこなって、トレンチの角部を丸めるとともに、トレンチの底部が、前記半導体基板よりなる第1導電型の半導体層と、エピタキシャル成長した前記第2導電型の半導体との境界よりも下になるように、トレンチを深くする工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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