JP2001015591A - 半導体装置の製造方法・半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法・半導体装置

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JP2001015591A
JP2001015591A JP11187053A JP18705399A JP2001015591A JP 2001015591 A JP2001015591 A JP 2001015591A JP 11187053 A JP11187053 A JP 11187053A JP 18705399 A JP18705399 A JP 18705399A JP 2001015591 A JP2001015591 A JP 2001015591A
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semiconductor layer
semiconductor
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Kyoichi Suguro
恭一 須黒
Kiyotaka Miyano
清孝 宮野
Ichiro Mizushima
一郎 水島
Yoshitaka Tsunashima
祥隆 綱島
Takayuki Hiraoka
孝之 平岡
Tsunetoshi Arikado
経敏 有門
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ファセットのないSTI素子分離構造を形成す
ること。 【解決手段】エピタキシャル成長によって、素子を形成
するためのエピタキシャル層3をシリコン基板1上に選
択成長させる際に、素子分離絶縁膜である熱酸化膜2上
にはみだすように形成することによって、ファセットの
発生を防止する。この後、不要なエピタキシャル層3を
CMPにより除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子分離工程に特
徴がある半導体装置の製造方法および素子分離構造に特
徴がある半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高め
ること、つまり、素子の微細化により実現できる。
【0003】素子の微細化は、例えばMOSトランジス
タの場合であれば、ゲート長の短縮化およびソース・ド
レイン拡散層の薄層化により実現できる。
【0004】浅いソース・ドレイン拡散層を形成する方
法としては、低加速イオン注入法が広く用いられてい
る。この方法により0.1μm以下の浅いソース・ドレ
イン拡散層を形成できる。
【0005】しかし、このように低加速イオン注入法で
形成されるソース・ドレイン拡散層は、シート抵抗が1
00Ω/□以上という高い値になるため、このままでは
微細化による高加速化は期待できない。
【0006】そこで、ロジックLSIのように高速性を
要求されるデバイスでは、ソース・ドレイン拡散層およ
びゲート電極(不純物がドープされた多結晶シリコン
膜)の表面にシリサイド膜を自己整合的に形成するとい
うサリサイド技術が用いられている。
【0007】デュアルゲートのMOSトランジスタ(同
一基板に形成されたnチャネルおよびpチャネルのMO
Sトランジスタであって、nチャネルMOSトランジス
タのゲート電極としてn型不純物がドープされた多結晶
シリコン膜、pチャネルMOSトランジスタのゲート電
極としてp型不純物がドープされた多結晶シリコン膜を
用いたもの)を形成する場合には、サリサイド技術は単
にゲート電極の抵抗化を図るだけではなく、工程数の削
減化を図ることもできる。
【0008】その理由は、ソース・ドレイン拡散層を形
成するためのイオン注入工程において、ゲート電極(多
結晶シリコン膜)に所定の導電型の不純物をドープでき
るからである。
【0009】これに対して、ポリサイドゲート電極(不
純物がドープされた多結晶シリコン膜上にWシリサイド
膜等の金属シリサイド膜を積層させたゲート電極)を用
いてデュアルゲートのMOSトランジスタを形成する場
合には、ソース・ドレイン拡散層を形成するためのイオ
ン注入工程において、多結晶シリコン膜は金属シリサイ
ド膜でマスクされるので、多結晶シリコン膜に所定の導
電型の不純物をドープすることはできない。
【0010】したがって、ソース・ドレイン拡散層の形
成前に、多結晶シリコン膜にあらかじめ所定の導電型の
不純物をドープする必要がある。すなわち、ソース・ド
レイン拡散層を形成するためのイオン注入工程と、多結
晶シリコン膜に所定の導電型の不純物をドープするため
のイオン注入工程とが別々の工程となり、工程数が増加
する。
【0011】具体的には、サリサイド技術の場合より
も、フォトリソグラフィ工程が2回、イオン注入工程が
2回、レジスト除去工程が2回それぞれ増加する。
【0012】一方、DRAM等のメモリLSIのように
素子を高密度に集積形成することが要求されるデバイス
においては、SAC(Self-Aligned Contact)構造を採
用することが必須である。
【0013】SAC構造を形成する工程には、一方のソ
ース・ドレイン拡散層(通常はソースとして用いられる
方)上の層間絶縁膜をRIE法にてエッチングし、上記
ソース・ドレイン拡散層に対してのコンタクトホールを
形成する工程がある。
【0014】このとき、コンタクトホールに合わせずれ
が起きても、ゲート電極(多結晶シリコン膜)の表面が
露出しないようにする必要がある。そのために、ゲート
電極上にエッチングストッパ膜としてシリコン窒化膜を
あらかじめ形成しておく。
【0015】このようなシリコン窒化膜があると、ソー
ス・ドレイン拡散層を形成する際のイオン注入工程にお
いて、ゲート電極に不純物が注入されなくなる。したが
って、メモリLSIには、ロジックLSIで用いられて
いるサリサイド技術を用いることができない。
【0016】ところで、メモリLSIでは、従来から、
不純物がドープされた多結晶シリコン膜からなるゲート
電極(多結晶シリコンゲート電極)が広く用いられ、ま
た低抵抗化の必要性からポリサイドゲート電極も用いら
れている。
【0017】さらに低抵抗のゲート電極が必要な場合に
は、不純物がドープされた多結晶シリコン膜、バリアメ
タル膜、W膜等の金属膜を順次積層してなるポリメタル
ゲート電極が用いられる。ポリメタルゲート電極は、ポ
リサイドゲート電極よりも抵抗が低いことから、より薄
い膜厚で所望のシート抵抗を実現できる。
【0018】しかしながら、ポリメタルゲート電極には
以下のような問題がある。ロジックLSIでは上述した
デュアルゲート構造が用いられる。そのため、ポリサイ
ドゲート電極の場合と同様に、ロジックLSIでポリメ
タルゲート電極を用いると、ポリメタルゲート電極の多
結晶シリコン膜に不純物をイオン注入する工程と、ソー
ス・ドレイン拡散層を形成するためにシリコン基板に不
純物をイオン注入する工程をそれぞれ別々の工程で行な
う必要が生じる。したがって、工程数が増大し、生産コ
ストが上昇する。
【0019】ところで、ロジックICとDRAMを混載
させたLSIにおいて、DRAMのソース・ドレイン拡
散層の表面にシリサイド膜を形成すると、メモリセルの
pn接合リーク電流が大きくなり、データの保持特性が
悪くなる。また、DRAMでは、上述したようにSAC
構造が必要であることから、Wポリサイド電極が用いら
れる。
【0020】一方、ロジックICでは、低電圧でできる
だけ多くの電流を流すために、MOSトランジスタのし
きい値電圧を低くする必要がある。そのためには、nチ
ャネルMOSトランジスタのゲート電極の多結晶シリコ
ン膜にはPやAsなどのn型不純物をドープしてn-
とし、pチャネルMOSトランジスタのそれにはBF 2
等のp型不純物をドープしてP+ 型とする必要がある。
【0021】トランジスタの高性能化は、ソース・ドレ
イン・ゲートを低抵抗化するだけでは不十分であり、ト
ランジスタの特性ばらつきを小さくすることも非常に重
要である。特性ばらつきの大きな原因の1つとしてしき
い値電圧のばらつきがある。
【0022】ゲートの加工寸法(ゲート長)に対して、
MOSトランジスタのしきい値電圧を測定すると、短チ
ャネル領域でしきい値電圧の大きな低下が起こる。例え
ば、基板不純物濃度:5×1017cm-3、ゲート酸化膜
厚:4.0nm、ゲート幅(w):10μm、ソース・
ドレイン拡散層の不純物濃度:5×1017cm-3、ソー
ス・ドレイン拡散層の接合深さ(xj ):0.15μm
のnチャネルMOSトランジスタについて、しきい値電
圧のチャネル長依存性を調べたところ、チャネル長が
0.2μm以下になると、しきい値電圧が急激に低下す
ることが分かった。
【0023】チャネルのコンダクタンスはゲート長が短
いほど高いため、LSI回路ではよりゲート長の短いM
OSトランジスタを採用したい。ところが、ゲート長が
10〜15nm変化しただけでしきい値電圧が50mV
以上変化するため、このようなゲート長の短いMOSト
ランジスタを採用すると、加工寸法のばらつき、ゲート
酸化膜の膜厚のばらつき、ソース・ドレイン拡散層の不
純物濃度分布のばらつきなどの影響によって、しきい値
電圧のばらつきが起こり易くなる。これはLSIの歩留
り低下の大きな原因になる。
【0024】加工寸法のばらつきの次にしきい値電圧の
ばらつきに大きく影響するのが、素子領域端部における
素子分離絶縁膜の形状である。素子と素子の間の分離が
0.3μm程度以下の高集積回路では、シリコン基板に
0.2〜0.3μmの深さまでトレンチ(素子分離溝)
を堀り、それを埋め込むように酸化膜をCVD法を用い
て基板全面に堆積し、トレンチ外の余剰な酸化膜を化学
的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishin
g)で除去することで素子分離を行うというSTI(Sha
llow Trench Isolation)が一般に用いられている。
【0025】従来、TEOS/オゾン系のCVD−Si
2 膜による埋込みが行われてきおり、図24(a)に
示すように、シリコン基板91に形成したトレンチ(素
子分離溝)のアスペクト比が1〜1.5程度の場合に
は、ボイドを招くことなく酸化膜92でトレンチを埋め
込むことが可能である。
【0026】しかし、素子の微細化に伴いトレンチのア
スペクト比が1.5よりも高くなると、トレンチ内を隙
間なく酸化膜で埋め込むことが困難になり、図24
(b)に示すように、酸化膜92の中央部にボイド
(す)93が生じ、不完全な埋込み形状となる。
【0027】ボイド93が生じると、その隙間に水分が
吸収されやすいために吸湿性が高くなり、素子特性が劣
化する。さらに、ボイド93のできかたや吸湿の度合い
にはばらつきがあるので、ボイド93は素子特性のばら
つきを招く原因となる。
【0028】これを解決するために、HDPプラズマT
EOSを用いた埋め込みが提案されている。しかし、ア
スペクト比が2〜2.5を超えると、酸化膜の埋込みが
不完全になり、この場合にも図24(b)に示したよう
なボイド93が生じる。
【0029】基板バイアスを印加し、堆積した酸化膜を
エッチングしながら酸化膜92の成膜を行うと、酸化膜
92の込み形状はよくなるが、図25に示すように、ト
レンチ底部の基板表面に結晶欠陥94が生じ、素子特性
が劣化する。さらに、結晶欠陥94の程度にはばらつき
があるので、結晶欠陥94は素子特性のばらつきを招く
原因となる。
【0030】また、図24および図25で説明したST
Iの場合、酸化膜(堆積絶縁膜)92のエッチング速度
が速いため、LSIの製造工程にある複数回の希フッ酸
または希釈した弗化アンモンなどによるウエットエッチ
ング処理で、トレンチ上部のエッジに図26に示すよう
なディヴォット95が生じる。
【0031】この場合、ディヴォット95にゲート電極
が食い込み、ここに見かけ上しきい値電圧の低いトラン
ジスタ(コーナトランジスタ)が形成される。ディヴォ
ット95の深さや形状は、パターン依存性があるため、
コーナトランジスタのしきい値電圧はゲート幅により大
きくばらつき、これは本来のMOSトランジスタのしき
い値電圧のばらつきを招く原因となる。さらに、コーナ
トランジスタが存在すると、図27に示すようにハンプ
が生じ、素子特性が劣化する。また、ディヴォット95
の深さや形状はウェハ面内で不均一であるため、素子特
性のばらつきをさらに大きくする。
【0032】このような問題を解決するために、図28
に示すように、素子領域と素子分離領域との界面に熱酸
化膜96を挟む方法が行われるが、熱酸化膜96を介在
させた場合においても程度は軽くなるが、酸化膜92の
エッチング速度が大きいために、図28に示すように、
トレンチ上部において酸化膜92,96の後退が起こ
り、しきい値電圧のばらつきが問題になる。
【0033】また、図29に示すように、シリコン基板
91上に酸化膜92を先に形成し、次に素子領域に対応
した領域の酸化膜92をエッチングにより除去し、次に
エッチングによって現れた基板表面(Si)を成長核に
用いたエピタキシャル成長によって、素子領域にシリコ
ン層97を選択成長させる方法が提案されている。しか
し、この方法では、ファセット98(斜めの結晶面)が
形成され、ファセット98の部分にゲート電極が食い込
み、図26に示したディヴォット95のある構造の場合
と同様な問題が生じる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、高集積回
路ではSTIと呼ばれる素子分離が行われているが、素
子の微細化に伴いトレンチ(素子分離溝)のアスペクト
比が高くなると、トレンチ内に良好な埋込み形状の絶縁
膜を形成することが困難になり、その結果として素子特
性がばらつくという問題があった。
【0035】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、素子特性のばらつきを
抑制できる、STIによる素子分離が可能となる半導体
装置の製造方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、素子特性のばらつきが抑制されたMOS型
素子を有する半導体装置を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】[構成]上記目的を達成
するために、本発明(請求項1)に係る半導体装置の製
造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前
記絶縁膜に開口部を形成し、前記半導体基板の表面の一
部を露出させる工程と、この露出された部分を成長核に
用いたエピタキシャル成長によって、前記開口部を充填
し、かつ前記絶縁膜上にはみだす厚さの半導体層を形成
する工程と、前記開口部外の前記半導体層を除去する工
程とを有している。
【0037】また、本発明(請求項2)に係る他の半導
体装置の製造方法は、半導体基板上に単結晶絶縁膜を形
成する工程と、前記単結晶絶縁膜上に非単結晶絶縁膜を
形成する工程と、前記非単結晶絶縁膜に開口部を形成
し、前記単結晶絶縁膜の表面の一部を露出させる工程
と、この露出された部分を成長核に用いたエピタキシャ
ル成長によって、前記開口部を充填し、かつ前記非単結
晶絶縁膜上にはみだす厚さの半導体層を形成する工程
と、前記開口部外の前記半導体層を除去する工程とを有
している。
【0038】また、本発明(請求項9)に係る他の半導
体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する
工程と、前記絶縁膜に開口部を形成し、前記半導体基板
の表面の一部を露出させる工程と、この露出された部分
を成長核に用いたエピタキシャル成長によって、前記開
口部内に前記開口部の開口面に達しない厚さの半導体層
を形成する工程と、不活性ガス雰囲気中で前記半導体層
を加熱する工程とを有している。
【0039】また、本発明(請求項11)に係る半導体
装置は、基板の半導体領域に埋め込まれ、かつ上部が前
記半導体領域の表面よりも上に突出した素子分離絶縁膜
と、素子分離絶縁膜によって素子分離された半導体層
と、この半導体層に形成されたMOS型素子とを備え、
前記基板に対する前記素子分離絶縁膜の上面位置が、前
記基板に対する前記半導体層の上面位置よりも、前記M
OS型素子のゲート絶縁膜の膜厚の3倍以上高いもので
ある。
【0040】また、本発明(請求項12)に係る他の半
導体装置は、基板の半導体領域に埋め込まれ、かつ上部
が前記半導体領域の表面よりも上に突出した素子分離絶
縁膜と、素子分離絶縁膜によって素子分離された半導体
層と、この半導体層に形成されたMOS型素子とを備
え、前記基板に対する前記半導体層の上面位置が、前記
基板に対する前記素子分離絶縁膜の上面位置よりも、1
0nm以上高いものである。
【0041】[作用]本発明(請求項1,2)に係る半
導体装置の製造方法によれば、エピタキシャル成長させ
て半導体層によって開口部を充填しているので、ばらつ
きの原因となるボイドの発生を防止できる。さらに上記
半導体層を開口部外の絶縁膜上にはみだすように形成し
ているので、素子特性のばらつきの原因となるファセッ
トが生じない。したがって、素子特性のばらつきを抑制
できる、STIによる素子分離が可能となる。
【0042】また、本発明(請求項9)に係る半導体装
置の製造方法によれば、エピタキシャル成長させた半導
体層によって開口部を充填しているので、ばらつきの原
因となるボイドの発生を防止できる。ここで、上記半導
体層はその上面が開口部の開口面よりも低くなるように
形成しているので、ファセットは生じるが、その後の加
熱処理によって半導体層の表面は平坦になり、素子特性
のばらつきの原因となるファセットは消滅する。したが
って、素子特性のばらつきを抑制できる、STIによる
素子分離が可能となる。
【0043】また、本発明に係る半導体装置の如く、素
子分離絶縁膜の上面位置とMOS型素子が形成された半
導体層(素子領域の半導体層)の上面位置との差を規定
すると、実施の形態の項で詳説するように、素子特性、
特にしきい値電圧のばらつきを効果的に抑制できるよう
になる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0045】(第1の実施形態)図1および図2は、本
発明の第1の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を
示す工程断面図である。
【0046】まず、図1(a)に示すように、単結晶の
シリコン基板1上に素子分離絶縁膜としての熱酸化膜2
を形成する。熱酸化膜2を形成するための熱酸化は、9
00℃以上の雰囲気、通常は水蒸気/酸素雰囲気で行わ
れ、これにより密度が高く、フッ酸や弗化アンモンに対
するエッチング速度が遅い熱酸化膜2が得られる。より
エッチング速度の遅い酸化膜2は、10気圧以上の高圧
酸化性雰囲気下で熱酸化を行うことで得られる。
【0047】次に図1(b)に示すように、フォトリソ
グラフィおよび異方性エッチングを用いて、素子形成領
域に対応した部分の熱酸化膜2を選択的に除去し、熱酸
化膜2に開口部を開口する。
【0048】ここで、フォトレジストの露光には例えば
KrFまたはArFエキシマレーザーを用い、異方性エ
ッチングには例えば反応性イオンエッチング(RIE:
Reactive Ion Etching)を用いる。
【0049】次に開口部底面の基板表面の炭素やフッ素
からなる汚染層を酸化し、希釈したフッ酸または弗化ア
ンモンにより、開口部底面の基板表面の自然酸化膜の除
去を行う。この後、水素を含むガス雰囲気中での熱処理
により、開口部底面の基板表面の自然酸化膜の除去をさ
らに行う。
【0050】次に図1(c)に示すように、露出した基
板表面を成長核(シード)に用いてシリコン基板1上に
エピタキシャル層3を選択成長させる。エピタキシャル
層3は熱酸化膜2よりも厚く、かつ熱酸化膜2上にはみ
だすように選択成長させる。
【0051】エピタキシャル層3は、シリコン層、シリ
コンゲルマニウム層(ゲルマニウムがシリコンに対して
10〜90%の濃度範囲で固溶した合金膜)、またはゲ
ルマニウム層である。
【0052】シリコンのソースガスとしてはジクロルシ
ランを通常用いる。また、残留水蒸気分圧および酸素分
圧が10-9Torr以下の成膜装置を用いる場合には、
モノシラン、ジシランまたはトリシランを用いても良
い。
【0053】ゲルマニウムのソースガスとしては、ゲル
マン(GeH4 )または四弗化ゲルマン(GeF4 )を
用いる。シリコンゲルマ膜の形成は、いずれのソースガ
スの組み合わせも可能で、通常、モノシランとゲルマン
との組合せが用いられる。
【0054】選択成長を確実に行うためにHClを添加
しても良い。エピタキシャル成長温度は700℃から1
100℃までの範囲内で、使用するガスの種類と堆積す
る膜厚、膜質により所望の条件下で成膜すれば良い。
【0055】次に図2(d)に示すように、CMPまた
は機械的研磨(MP:Mechanical Polishing)により、
熱酸化膜2の開口部の外部の余剰なエピタキシャル層3
を除去し、表面を平坦化する。
【0056】次に図2(e)に示すように、素子形成領
域に残ったエピタキシャル層3の表面を10−50nm
程度エッチングして、図2(d)の工程でエピタキシャ
ル層3の表面に形成された結晶損傷層を除去する。この
結果、エピタキシャル層3の表面は熱酸化膜2の表面よ
りも下に位置するようになる。
【0057】上記エッチングは、エピタキシャル層3が
シリコン層およびシリコンゲルマニウム層の場合、例え
ば硝酸に10%以下のフッ酸を混合させた液を酢酸また
は純水で希釈した液を使用したウエットエッチングであ
る。
【0058】また、ゲルマニウム層の場合には、硝酸に
10%以下のフッ酸を混合させた液を酢酸または純水で
希釈した液を用いたウエットエッチング、または硫酸
(必要があれば加熱または水で希釈するなりして、エッ
チング速度を制御する。)を用いたウエットエッチング
である。
【0059】最後に、水素を含む雰囲気中での熱処理に
よって、エピタキシャル層3の表面を原子層レベルで平
坦化するとともに、熱酸化膜2とエピタキシャル層3と
の界面の歪みを緩和し、界面準位密度を5×1010cm
-2程度以下に低減する。この後は、従来と同様に、エピ
タキシャル層3に所望の半導体素子、例えばMOSトラ
ンジスタを形成する工程が続く。
【0060】以上述べたように本実施形態によれば、エ
ピタキシャル層3によって開口部を充填しているので、
ばらつきの原因となるボイドの発生を防止でき、さらに
エピタキシャル層3を開口部外の熱酸化膜2上にはみだ
すように形成しているので、ばらつきの原因となるファ
セットの発生も防止できる。したがって、本実施形態に
よれば、素子の微細化を進めても、素子特性のばらつき
を効果的に抑制できる素子分離構造を実現できるように
なる。
【0061】なお、本実施形態では、エピタキシャル層
3の表面が熱酸化膜2の表面よりも下に位置するように
したが、逆に熱酸化膜2の表面のほうが低くても良く、
あるいは両者が同じ高さであっても良い。要は、エピタ
キシャル層3を熱酸化膜2よりも厚く、かつ熱酸化膜2
上にはみだすように選択成長させた後、余剰なエピタキ
シャル層3を除去すれば、特性ばらつきの原因となるボ
イドおよびファセットを防止できるので、最終的な素子
分離構造は適宜選択すれば良い。
【0062】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を示す工程断
面図である。なお、図1および図2と対応する部分には
図1および図2と同一符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0063】まず、図1(a)〜図1(c)に示した工
程を行う。
【0064】次に図3(a)に示すように、表面を平坦
にするために全面にシリコン膜4を形成する。シリコン
膜4の代わりにシリコンゲルマニウム膜、またはゲルマ
ニウム膜を形成しても良い。
【0065】次に図3(b)に示すように、熱酸化膜2
の開口部の外部のシリコン膜4およびエピタキシャル層
3をCMPまたはMPによって除去し、表面を平坦にす
る。ここで、エピタキシャル層3の厚さは熱酸化膜2の
開口部の寸法の違いや密度の違いによって変わるという
パターン依存性を持っているが、シリコン膜4によって
表面が平坦になっているので、パターン依存性が改善さ
れ、CMP等後の表面の平坦性は十分に高くなる。この
後の工程は、第1の実施形態の図2(e)の工程以降と
同じである。
【0066】(第3の実施形態)図4および図5は、本
発明の第3の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を
示す工程断面図である。本実施形態は第1の実施形態を
SOI基板に適用した例である。
【0067】まず、図4(a)に示すように、単結晶の
シリコン基板11上に、CeO2 、YSZ(Yttrium St
abilized Zirconia)、CaF2 またはダイヤモンドな
どの絶縁物からなる単結晶絶縁膜12を形成した後、単
結晶絶縁膜12上に素子分離絶縁膜としての酸化膜13
を形成する。
【0068】酸化膜13は900℃以上の酸化性雰囲気
で熱酸化により形成するか、あるいは堆積形成した後に
900℃以上の過熱を行うことによって形成する。この
ような方法により、フッ酸や弗化アンモンに対するエッ
チング速度の遅い酸化膜13が得られる。さらにエッチ
ング速度の遅い酸化膜13を得るためには、10気圧以
上の高圧酸化性雰囲気下で熱酸化を行うと良い。
【0069】次に図4(b)に示すように、フォトリソ
グラフィおよび異方性エッチングを用いて、素子形成領
域に対応した領域の酸化膜13を選択的に除去し、酸化
膜13に開口部を開口する。フォトレジストの露光には
例えばKrFまたはArFエキシマレーザーを用い、異
方性エッチングには例えばRIEを用いる。
【0070】次に単結晶絶縁膜12の表面の炭素やフッ
素からなる汚染層を酸化し、希釈したフッ酸または弗化
アンモンにより、開口部底面の単結晶絶縁膜12の表面
の自然酸化膜の除去を行い、続いて水素を含むガス雰囲
気中での熱処理により、開口部底面の単結晶絶縁膜12
の表面の自然酸化膜の除去をさらに行う。
【0071】次に図4(c)に示すように、露出した単
結晶絶縁膜12の表面を成長核(シード)に用いてエピ
タキシャル層14を選択成長させる。エピタキシャル層
14は酸化膜13よりも厚く、かつ酸化膜13上にはみ
だすように選択成長させる。
【0072】エピタキシャル層14は、シリコン層、シ
リコンゲルマニウム層(ゲルマニウムがシリコンに対し
て10−90%の濃度範囲で固溶した合金膜)、または
ゲルマニウム層である。
【0073】シリコンのソースガスとしてはジクロルシ
ランを通常用いる。また、残留水蒸気分圧および酸素分
圧が10-9Torr以下の成膜装置を用いる場合には、
モノシラン、ジシランまたはトリシランを用いても良
い。
【0074】ゲルマニウムのソースガスとしては、ゲル
マン(GeH4 )または四弗化ゲルマン(GeF4 )を
用いる。シリコンゲルマ膜の形成は、いずれのソースガ
スの組み合わせも可能で、通常、モノシランとゲルマン
との組合せが用いられる。
【0075】選択成長を確実に行うためにHClを添加
しても良い。エピタキシャル成長温度は700℃から1
100℃までの範囲内で、使用するガスの種類と堆積す
る膜厚、膜質により所望の条件下で成膜すれば良い。
【0076】次に図5(d)に示すように、CMPまた
はMPにより、酸化膜13の開口部の外部の余剰なエピ
タキシャル層14を除去し、表面を平坦化する。
【0077】次に図5(e)に示すように、素子形成領
域に残ったエピタキシャル層14の表面を10〜50n
m程度エッチングして、図5(d)の工程でエピタキシ
ャル層14の表面に生じた結晶損傷層を除去する。この
結果、エピタキシャル層14の表面は酸化膜13の表面
よりも下に位置するようになる。
【0078】上記エッチングは、エピタキシャル層14
がシリコン層およびシリコンゲルマニウム層の場合、例
えば硝酸に10%以下のフッ酸を混合させた液を酢酸ま
たは純水で希釈した液を使用したウエットエッチングで
ある。
【0079】また、ゲルマニウムの場合には、硝酸に1
0%以下のフッ酸を混合させた液を酢酸または純水で希
釈した液を用いたウエットエッチング、または硫酸(必
要があれば加熱または水で希釈するなりして、エッチン
グ速度を制御する。)を用いたウエットエッチングであ
る。
【0080】最期に、水素を含む雰囲気中での熱処理に
よって、エピタキシャル層14の表面を原子層レベルで
平坦化するとともに、酸化膜13とエピタキシャル層1
4との界面の歪みを緩和し、界面準位密度を5×1010
cm-2程度以下に低減して、素子分離構造が完成する。
この後は、従来と同様に、エピタキシャル層14に所望
の半導体素子、例えばMOSトランジスタを形成する工
程が続く。
【0081】なお、図4(c)の工程で、エピタキシャ
ル層13の厚さのパターン依存性を改善するために、第
2の実施形態と同様に、全面にシリコン膜等を形成して
も良い。
【0082】本実施形態でも、同様に第1の実施形態
と、ばらつきの原因となるボイド、ファセットの発生を
防止でき、したがって素子の微細化を進めても、素子特
性のばらつきを効果的に抑制できる素子分離構造を実現
できるようになる。さらに、本実施形態によれば、従来
よりもSOI基板における素子分離を容易に行えるよう
になる。
【0083】(第4の実施形態)図6〜図9は本発明の
第4の実施形態に係るMOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図である。
【0084】まず、図6(a)に示すように、単結晶の
シリコン基板21上に熱酸化により厚さ200〜300
nm程度の熱酸化膜22を形成する。熱酸化後に、N
O、N 2 O、NH3 または窒素ラジカルなどを用いて、
熱酸化膜22の表面から少なくとも10〜20nm程度
の深さの領域をSiNO膜などに変えても良い。
【0085】次に同図(a)に示すように、第1の実施
形態と同様に、フォトリソグラフィおよび異方性エッチ
ングを用いて、素子形成領域に対応した領域の熱酸化膜
22を選択的に除去し、次に熱酸化膜22よりも厚く、
かつ熱酸化膜22上にはみだすようにエピタキシャル層
23を選択成長させ、次に第2の実施形態と同様に、エ
ピタキシャル層23の厚さのパターン依存性を改善する
ために、シリコン膜24を全面に形成する。
【0086】エピタキシャル層23は、シリコン層、シ
リコンゲルマニウム層、またはゲルマニウム層である。
シリコン膜24の代わりにシリコンゲルマニウム膜、ま
たはゲルマニウム膜を形成しても良い。
【0087】次に図6(b)に示すように、熱酸化膜2
2の開口部の外部のシリコン膜24およびエピタキシャ
ル層23をCMPまたはMPによって除去し、表面を平
坦にする。
【0088】この後、エピタキシャル層23の表面の結
晶性を改善するために、800℃以上の温度、好ましく
は900℃以上の温度の水素雰囲気中で熱処理を行う。
このような熱処理によって、Si原子が表面で移動して
原子レベルで平坦化され、結晶性が改善される。
【0089】以上述べた方法を用いると、0.15μm
以下の分離幅で容易に素子領域(エピタキシャル層2
3)と素子分離領域(熱酸化膜22)を形成できる(従
来方法では0.18μm程度が限界)。
【0090】この後は、MOSトランジスタの製造工程
であり、まず、図6(c)に示すように、エピタキシャ
ル層23上に厚さ3〜10nm程度の熱酸化膜25を形
成する。
【0091】次に図7(d)に示すように、熱酸化膜2
5上にゲート電極と同じパターンのダミーゲート膜26
を形成する。ダミーゲート膜26にはシリコン窒化膜と
アモルファスシリコン膜との積層膜(SiN/a−Si
膜)を用い、これを異方性エッチングにより加工するこ
とでダミーゲート膜26を形成する。
【0092】ここで、ダミーゲート膜26の上層の膜は
シリコン窒化膜に限定されるものではなく、後工程(図
7(f))の層間絶縁膜30の研磨による平坦化工程に
おいて、層間絶縁膜30よりも研磨速度が遅くなる膜を
使用すれば良い。
【0093】また、ダミーゲート膜26の下層の膜はア
モルファスシリコン膜に限定されるものではなく、熱酸
化膜25よりもエッチング速度の速い膜を使用すれば良
い。具体的には、多結晶シリコン膜等のSi系の膜であ
れば良い。
【0094】次に同図(d)に示すように、熱酸化膜2
5およびダミーゲート膜26をマスクにして、イオン注
入、プラズマドーピング、または気相拡散などの不純物
導入法を用いて、基板表面に不純物を導入してソース・
ドレイン領域のエクステンション領域(LDD)27を
形成する。
【0095】上記不純物の電気的な活性化は、100℃
/sec以上の昇温速度が可能なRTA(Rapid Therma
l Annealing)を用いて、800〜1000℃、30秒
以下の熱処理によって行う。
【0096】次に図7(e)に示すように、厚さ5〜3
0nm程度のシリコン窒化膜またはシリコン窒化酸化膜
からなるゲート側壁絶縁膜28をいわゆる側壁残しによ
り形成する。後工程のダミーゲート膜26の除去工程時
に、ゲート側壁絶縁膜28が横方向に後退しないよう
に、ゲート側壁絶縁膜28とダミーゲート膜26との間
に厚さ10nm以下の酸化膜が介在していることが望ま
しい。
【0097】次に同図(e)に示すように、イオン注
入、プラズマドーピングまたは気相拡散などの不純物導
入法を用いて、基板表面に不純物を導入してソース・ド
レイン領域の深い領域29を形成する。上記不純物の電
気的な活性化は100℃/sec以上の昇温速度が可能
なRTAを用いて、800〜900℃、30秒以下の熱
処理によって行なう。
【0098】活性化した不純物の濃度を高めるために、
電子ビームや紫外領域の波長を有するレーザー、水銀ラ
ンプまたはキセノランプを用いて、1000℃以上、1
秒以下の熱処理を行なっても良い。図7(d)の工程に
おける不純物の電気的な活性化を本工程で行っても良
い。
【0099】この後、同図(e)に示すように、ダミー
ゲート膜26よりも厚い層間絶縁膜30をCVD法によ
り全面に堆積する。ここでは、層間絶縁膜30として、
ダミーゲート膜26の上部の膜であるシリコン窒化膜よ
りも研磨速度を十分に速くできるSiO2 膜を用いる。
【0100】次に図7(f)に示すように、ダミーゲー
ト膜26の表面が露出するまで、層間絶縁膜30をCM
Pにより研磨して表面を平坦にする。
【0101】次に図8(g)に示すように、等方性エッ
チングと異方性エッチングを組み合わせたエッチングに
よりダミーゲート膜26を除去した後、熱酸化膜25を
エピタキシャル層23に結晶欠陥を形成しないようにエ
ッチングにより除去して、開口部31を形成する。
【0102】次に図8(h)に示すように、開口部51
の底面にB、Ga、In、P、AsまたはSbのイオン
32を注入して、チャネル不純物ドーピング層33を形
成する。
【0103】このイオン注入は低温で行うことが好まし
い。具体的には、基板温度を−60℃以下、望ましくは
−100℃以下になるようにシリコン基板21を冷却し
ながらイオン注入を行なう。
【0104】このような低温でイオン注入を行うと、原
子空孔の集合化を抑制できるため、熱処理により結晶欠
陥を完全に回復できる。注入角度はシリコン基板21の
表面に対して垂直または垂線から5°以内であることが
好ましい。
【0105】上記不純物の活性化のための熱処理は、一
度熱処理室を真空に引くか、またはNもしくはArなど
の不活性ガスを十分に流して、酸素、水蒸気、二酸化炭
素などの酸化剤が熱処理室内に混入しない状態で熱処理
を開始することが望ましい。図8(i)に熱処理後の断
面図を示す。
【0106】この後、過酸化水素水、オゾン水を含む水
溶液によるウエット処理、または酸素ラジカルもしくは
オゾンを用によるドライ処理により、開口部31の底面
のエピタキシャル層3の表面に厚さ1nm以下の図示し
ない酸化膜を形成する。
【0107】次に図4(j)に示すように、開口部31
の表面(底面および側面)を覆うように、Ta2 5
TiO2 、BSTOまたはCeO2 などSiO2 よりも
比誘電率の高い絶縁材料からなる、厚さ1〜20nm程
度のゲート絶縁膜34を形成する。
【0108】ゲート絶縁膜34の膜厚が20nmを超え
ると、開口部31内に占めるゲート絶縁膜34の割合が
大きくなりすぎて、ゲート抵抗が大きくなったり、ある
いはゲート電圧によるチャネル部のキャリアの制御、す
なわちしきい値電圧の制御が困難になる。
【0109】ゲート絶縁膜34をCVD法で形成する場
合、不均一成長を防止するために、ゲート絶縁膜34の
形成前に、自然酸化膜やケミカルオキサイド膜等の表面
酸化膜を除去し、次に酸素を1−2原子層分吸着させる
か、もしくはSi−O結合層を形成すると良い。この
後、CVD法でTa2 5 、TiO2 、BSTOまたは
CeO2 などの高誘電率絶縁物からなるゲート絶縁膜3
4を形成する。また、厚さ2〜3nm程度のSiOx
y 膜を堆積したり、あるいは上記図示しない酸化膜の表
面を500℃以下の温度で窒素ラジカルなどを用いて窒
化しても良い。
【0110】また、1nm以下のSiOx y 層上に上
記Ta2 5 、TiO2 などの高誘電率絶縁膜を形成し
ても良い。
【0111】次に同図(j)に示すように、ゲートの仕
事関数を決定する金属導電性を有する導電性薄膜、例え
ば厚さ10nm以下のTiN膜35をゲート絶縁膜34
上に形成する。
【0112】このとき、TiN膜35の結晶粒径が30
nm以下になるように、TiNの組成、堆積温度、圧力
などの成膜条件を設定する。本実施形態では、300℃
以下の温度でTiとNの比率が1:1よりもNが過剰に
なるように、ArとNの分圧比を制御してTiN膜をス
パッタ法により形成し、このTiN膜に30%以下の酸
素を添加することによってTiN膜35を形成する。
【0113】添加する酸素の濃度を1%から10%にす
ることにより、TiN膜35の結晶粒径を10nm以下
にすることが可能となる。酸素濃度をこれ以上に増加さ
せると、電気導電率が低下して金属的な伝導を示さなく
なるためそれ未満にすることが必要である。
【0114】また酸素以外にTiN膜にB(ボロン)や
C(カーボン)を添加して、結晶粒径を無添加のTiN
膜よりも小さくすることが可能であり、10−30%の
BやCの添加によりアモルファスにすることができる。
【0115】BやCの添加は、TiNをスパッタする際
にBやCを含む化合物ガス、例えばボロン水素化物また
はカーボン水素化物、B弗化物またはC弗化物を用いる
か、スパッタターゲットとしてBまたはCを含むTiタ
ーゲットをArとNの混合ガス中で化成スパッタする
か、BまたはCを含むTiNターゲットをArでスパッ
タすることにより可能である。TiNにO、B、Cなど
の不純物を添加し、TiNの組成を制御することによ
り、仕事関数を4.5eV以下に設定することが可能で
ある。
【0116】また、TiCl4 とNH3 を用いたCVD
法を用いて600℃以下の温度でTiとNの比率が1:
1よりもNが過剰になるように成膜しても良い。600
℃よりも高い温度にすると、TiN膜の表面の凹凸が著
しく大きくなり、その上に低抵抗金属膜を均一に形成す
ることができなくなる。
【0117】また、スパッタ法で形成したTiN膜と同
様に30%以下の酸素を添加する方法を用いて微結晶化
しても良い。添加する酸素の濃度は望ましくは1〜10
%の範囲であり、このような酸素量により結晶粒径を3
0nm以下にすることが可能となる。膜厚を10nm程
度以下にすれば、結晶粒径を10nm以下に制御するこ
とが可能である。
【0118】また、ジメチルアミノチタン(Ti{N
(CH3 2 4 やジメチルアミノチタン(Ti{N
(CH3 2 4 を水素を含む雰囲気中で熱分解または
プラズマを用いてTiN膜およびTiCN膜を形成して
も良い。
【0119】ゲート電極の比抵抗が50μΩ・cm以上
でも良い場合には、ゲート電極すべてをTiN膜で形成
しても良い。この場合には、膜厚が50nm以上のTi
N膜を形成する必要があるため、柱状または針状結晶で
配向性のある膜またはアモルファス膜であることが必要
である。
【0120】TiN以外の電極材料としては、例えばT
a窒化物、Nb窒化物、Zr窒化物、Hf窒化物などの
金属窒化物、あるいは金属炭化物、金属硼化物、金属−
Si窒化物、金属−Si炭化物、金属炭素窒化物などが
ある。
【0121】望ましくは、これらの電極材料からなる、
ゲートの仕事関数を決定する金属導電性を有する導電性
薄膜とゲート絶縁膜34との熱的な安定性のためには、
導電率を50%以上低下させない範囲内で酸素を添加す
ることが有効である。また、これらの電極材料はTa酸
化物、Ti酸化物、Zr酸化物、Hf酸化物、Ce酸化
物との界面の熱的な安定性も優れている。
【0122】最後に、図9(k)に示すように、開口部
36内にゲート電極36を埋込み形成してMOSトラン
ジスタが完成する。ゲート電極36の1つの形成方法と
しては、スパッタ法によりAl膜を全面に形成し、リフ
ローにより開口部31内をAl膜で充填し、開口部31
外の余剰なAl膜、ゲート絶縁膜34およびTiN膜3
5をCMPまたはMPにより除去する方法がある。他の
方法としては、CVD法によりW膜など比抵抗が低い金
属膜を開口部31内を充填するように全面に堆積した
後、開口部31外の余剰な上記金属膜、ゲート絶縁膜3
4およびTiN膜35をCMPまたはMP用により除去
する方法がある。
【0123】ソース・ドレイン領域を低抵抗化する必要
がある場合には、図7(d)の工程と図7(e)の工程
との間に、CoSi2 層またはTiSi2 層などの金属
シリサイド層をソース・ドレイン領域の表面に形成する
工程を追加すると良い。
【0124】ここで、ソース・ドレイン領域29の深さ
が100nm以下の場合には、ソース・ドレイン領域2
9上にシリコン層、シリコンゲルマニウム層またはシリ
コンゲルマニウム炭素層をエピタキシャル成長させ、金
属シリサイド層で侵食されるエピタキシャル層23を、
ソース・ドレイン領域29とエピタキシャル23との界
面(pn接合界面)から5nm以上遠ざけることが好ま
しい。
【0125】本実施形態では、ダマシンゲート型のMO
Sトランジスタの製造方法について説明したが、通常の
MOSトランジスタを製造するには、図7(d)の工程
でダミーゲート膜26の代わりに、通常のn型もしくは
p型のポリシリコン膜、シリサイド膜/金属膜の積層
膜、またはシリサイド膜/n型もしくはp型のポリシリ
コン膜の積層膜からなるゲート電極を形成すれば良い。
ゲート電極上に酸化膜よりもエッチング速度の遅い窒化
膜などを積層しても良い。
【0126】図10は、本発明の方法および従来の方法
で形成したMOSトランジスタのしきい値電圧Vthのゲ
ート長依存性を示す。本発明の方法で形成したMOSト
ランジスタは、ファセット等による、素子分離領域と素
子領域との境界における素子分離絶縁膜の後退がないも
のである。また、素子領域のSi表面は素子分離絶縁膜
表面より15nm下方に後退させている。 従来の方
法で形成したMOSトランジスタは、ファセット等によ
る、素子分離領域と素子領域との境界における素子分離
絶縁膜の後退があるものである。
【0127】図から、本発明の方法の形成したMOSト
ランジスタのしきい値電圧Vthのばらつきは30mV以
下で小さいが、従来の方法の形成したMOSトランジス
タののそれは50〜100mV程度で大きいことが分か
る。従来の方法でしきい値電圧Vthのばらつきが大きく
なる理由は、従来の方法では素子分離絶縁膜の後退が生
じ、その量がばらつきを持つためである。
【0128】(第5の実施形態)図11および図12
は、本発明の第5の実施形態に係る素子分離構造の形成
方法を示す工程断面図である。
【0129】まず、図11(a)に示すように、単結晶
のシリコン基板41の表面に厚さ200nm程度の酸化
膜42を熱酸化により形成し、次に酸化膜42上に厚さ
50nm程度のシリコン窒化膜43をCVD法により形
成する。シリコン基板41の導電型はp型、面方位は
(100)である。
【0130】ここでは、酸化膜42の膜厚を200nm
としたが400nmでも良く、その場合には例えば10
00℃でシリコン基板41を酸化する。また、シリコン
窒化膜43の膜厚を50nmとしたが15nmでも良
く、その場合には例えばSiCl2 2 とNH3 を用い
た減圧CVD法で形成する。
【0131】次に図11(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィとRIEを用いてシリコン窒化膜43、酸化
膜42を加工して、素子形成領域に対応した領域にシリ
コン基板41に達する開口部44を形成する。ここで、
シリコン窒化膜43はフォトレジストをマスクにしてエ
ッチングし、酸化膜42は上記フォトレジストを剥離
し、フォトレジストのパターンが転写されたシリコン窒
化膜43をマスクにしてエッチングする。なお、フォト
レジストをマスクにしてシリコン窒化膜43および酸化
膜42をエッチングしても良い。
【0132】次にエピタキシャル成長の前処理として、
CF4 と酸素の混合ガスを用いたCDE(Chemical Dry
Etching)法にて基板表面を10nmほどエッチングす
ることによって、RIEにより基板表面に生じたダメー
ジ層を除去した後、希弗酸を用いたウエット処理により
基板表面の自然酸化膜を除去する。CDEはO2 を用い
たRIEで置き換えることもできる。
【0133】次に図11(c)に示すように、露出した
基板表面を成長核(シード)に用いてエピタキシャル層
45を選択成長させる。エピタキシャル層45は、開口
部44を充填し、シリコン窒化膜43上にはみだすよう
に選択成長させる。エピタキシャル層45は、第1の実
施形態と同様に、シリコン層、シリコンゲルマニウム
層、またはゲルマニウム層である。シリコン層の場合に
は、例えばSiH4 とH 2 との混合ガスを用いたり、S
iH2 Cl2 とH2 の混合ガス、あるいはこれらにHC
lを添加したガスを用いる。
【0134】次に図12(d)に示すように、開口部4
4の外部の余剰なエピタキシャル層45を、Siに対す
るSiNの研磨レートが十分に遅い条件のCMPにより
除去し、表面を平坦にする。砥粒には例えばセリアを用
いる。
【0135】次に図12(e)に示すように、熱酸化に
より150nm程度の厚さの酸化層46を形成する。こ
のとき、酸化層46とエピタキシャル層45との界面の
位置は、シリコン窒化膜43の表面の位置よりもおよそ
75nmだけ下方になる。
【0136】次に図12(f)に示すように、酸化層4
6をRIEにより選択的に除去した後、シリコン窒化膜
43を燐酸液を用いたウエットエッチングにより選択的
に除去する。この結果、素子形成領域のエピタキシャル
層45の表面の位置は素子分離領域の酸化膜42の表面
の位置よりも25nmだけ下方になる。ここでは、酸化
層46をRIEにて除去したが、BHFあるいはDHF
溶液を用いたウエットエッチングにより除去しても良
い。この後は、従来と同様に、エピタキシャル層45に
所望の半導体素子を形成する工程が続く。
【0137】本実施形態でも、第1の実施形態と同様
に、ボイドやファセットの発生を防止でき、第1の実施
形態と同様の効果が得られる。
【0138】(第6の実施形態)図13は、本発明の第
6の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を示す工程
断面図である。なお、図11および図12と対応する部
分には図11および図12と同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0139】まず、第5の実施形態の図11(a)〜図
12(d)に示した工程を行う。
【0140】次に図13(a)に示すように、熱酸化に
よって50nm程度の厚さの酸化層46を形成する。こ
のとき、酸化膜42とシリコン窒化膜43との界面の位
置は、酸化層46とエピタキシャル層45との界面の位
置よりもおよそ25nmだけ下方になる。シリコン窒化
膜43の膜厚を15nmとした場合には、例えば900
℃で10nm程度の熱酸化をする。
【0141】最期に、図13(b)に示すように、酸化
層46をRIEにより選択的に除去して素子分離構造が
完成する。この後に、第1の実施形態と同様に、表面を
原子レベルで平坦化するための熱処理を行っても良い。
素子形成領域のエピタキシャル層45の表面の位置は素
子分離領域のシリコン窒化膜43の表面の位置よりも2
5nmだけ下方になる。10nm程の熱酸化した場合に
は、10nm程度だけ下方になる。
【0142】(第7の実施形態)図14は、本発明の第
7の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を示す工程
断面図である。なお、図11および図12と対応する部
分には図11および図12と同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。
【0143】まず、第5の実施形態の図11(a)〜図
11(b)に示した工程(RIEにより生じたダメージ
層の除去、自然酸化膜の除去を含む)を行う。
【0144】次に図14(a)に示すように、露出した
基板表面を成長核(シード)に用いて、シリコン窒化膜
43上にはみださないように、エピタキシャル層45を
選択成長させる。したがって、開口部44内にはファセ
ットが生じることになる。また、ここでは、エピタキシ
ャル層45の表面をシリコン酸化膜42の表面よりも少
しだけ高くなるように選択成長を行う。
【0145】次に図14(b)に示すように、10To
rr程度の減圧H2 雰囲気中での1000℃、5分程度
のアニールによりエピタキシャル層45を流動させ、エ
ピタキシャル層45の表面を平坦にする。この結果、フ
ァセットは消滅する。また、エピタキシャル層45の表
面はシリコン酸化膜42の表面よりも低くなる。
【0146】最後に、図14(c)に示すように、シリ
コン窒化膜43を燐酸によるウエットエッチングにより
選択的に除去して、素子分離構造が完成する。
【0147】(第8の実施形態)図15は、本発明の第
8の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断
面図である。なお、図11および図12と対応する部分
には図11および図12と同一符号を付し、詳細な説明
は省略する。
【0148】まず、第5の実施形態の図11(a)〜図
12(d)までの工程を行う。
【0149】次に図15(a)に示すように、シリコン
窒化膜43を熱燐酸処理あるいはフッ酸グリセロール処
理などによるエッチングによりプルバック(pull bac
k)し、エピタキシャル層45の周囲のシリコン窒化膜
43を除去し、開口部47を形成する。
【0150】次に図15(b)に示すように、エピタキ
シャル層45の表面から150nm程度の深さまでの領
域を熱酸化して酸化層46を形成する。この結果、酸化
層46とエピタキシャル層45との界面の位置は、シリ
コン窒化膜42の表面の位置よりもおよそ75nmだけ
下方になる。
【0151】このとき、酸化種が開口部47を通って酸
化膜42とエピタキシャル層45との界面に拡散し、そ
の界面を熱酸化することで、良好な素子分離特性を得る
ことができる。また、この熱酸化によってCMPにより
劣化したエピタキシャル45の結晶性が回復する。
【0152】最期に、図15(c)に示すように、酸化
層46をRIEにより選択的に除去した後、シリコン窒
化膜43を燐酸によるウエットりエッチングにより選択
的に除去して、素子分離構造が完成する。素子形成領域
のエピタキシャル層45の表面の位置は素子分離領域の
酸化膜42の表面の位置よりも25nmだけ下方にな
る。
【0153】(第9の実施形態)図16および図17
は、本発明の第9の実施形態に係る素子分離構造の形成
方法を示す工程断面図である。なお、図11および図1
2と対応する部分には図11および図12と同一符号を
付し、詳細な説明は省略する。
【0154】まず、図16(a)に示すように、第5の
実施形態と同様に、シリコン基板41上に厚さ200n
m程度の酸化膜42、厚さ10nm程度のシリコン窒化
膜43を順次形成する。次に同図(a)に示すように、
シリコン窒化膜43上に厚さ50nm程度のSiO2
48、厚さ50nm程度のシリコン窒化膜49をCVD
法により順次形成する。
【0155】次に図16(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィとRIEを用いて酸化膜42、シリコン窒化
膜43、SiO2 膜48およびシリコン窒化膜49を加
工して、シリコン基板41に達する開口部44を形成す
る。
【0156】次にエピタキシャル成長の前処理として、
RIEにより基板表面に生じたダメージ層をO2 −RI
Eにより除去した後、希弗酸を用いたウエット処理によ
り基板表面の自然酸化膜を除去する。
【0157】次に図16(c)に示すように、露出した
基板表面を成長核(シード)に用いてエピタキシャル層
45を選択成長させる。エピタキシャル層45は、開口
部44を充填し、シリコン窒化膜49上にはみだすよう
に選択成長させる。
【0158】次に図16(d)に示すように、開口部4
4の外部の余剰なエピタキシャル層45を、Siに対す
るSiNの研磨レートが十分に遅い条件のCMPにより
除去し、表面を平坦にする。
【0159】次に図17(e)に示すように、エピタキ
シャル層45の表面から150nm程度の深さまでの領
域を熱酸化して酸化層46を形成する。このとき、CM
Pにより劣化したエピタキシャル45の結晶性が回復す
る。
【0160】次に図17(f)に示すように、燐酸を用
いたウエットエッチングによりシリコン窒化膜49を除
去し、続いてフッ酸を用いたウエットエッチングにより
酸化層46およびSiO2 膜48を除去する。
【0161】この後、エピタキシャル層43を再び熱酸
化し、酸化膜42とエピタキシャル層45との界面を改
質する。これにより、良好な素子分離特性を得ることが
できる。このような界面改質が可能となる理由は、シリ
コン窒化膜43の膜厚が10nm程度と薄いからであ
る。
【0162】最期に、図17(g)に示すように、上記
再酸化で形成された図示しないSiO2 膜、シリコン窒
化膜43を順次ウエットエッチングにより除去して、素
子分離構造が完成する。
【0163】(第10の実施形態)図18は、本発明の
第10の実施形態に係る素子分離構造の形成方法を示す
工程断面図である。
【0164】まず、第5の実施形態の図11(a)〜図
11(b)の工程を行う。
【0165】次に図18(a)に示すように、CVD法
により厚さ5nmのシリコン窒化膜を全面に形成した
後、CHF3 ガスを用いたRIEにより上記シリコン窒
化膜をエッチバックし、開口部44の側壁にシリコン窒
化膜50を形成する。
【0166】次にエピタキシャル成長の前処理として、
CF4 と酸素の混合ガスを用いたCDE法にて基板表面
を10nmほどエッチングすることによって、RIEに
より基板表面に生じたダメージ層を除去する。この後、
希弗酸を用いたウエット処理により基板表面の自然酸化
膜を除去する。
【0167】次に図18(b)に示すように、開口部4
4内にエピタキシャル層45内に埋め込み形成する。こ
の工程は、第5の実施形態の図11(c)の工程(エピ
タキシャル層45の選択成長)〜図12(d)の工程
(CMPによる余剰なエピタキシャル45の除去)と同
じである。ここで、開口部44の側壁にはシリコン窒化
膜50が形成されているので、ピタキシャル層45の選
択成長の際にファセットは生じない。この後の工程は、
第5の実施形態の図12(e)の工程以降と同様である
(図18(c),図18(d))。
【0168】このようにして得られた素子領域のエピタ
キシャル43にゲート酸化膜の膜厚が4nmのMOSト
ランジスタを作成し、その電流電圧特性を調べたとこ
ろ、ハンプは観察されず、良好なトランジスタ特性が得
られた。また、ウェハ面内に100個のMOSトランジ
スタを作成し、これらを評価したところ、異常なリーク
電流は観察されなかった。さらに、素子分離領域端部に
は結晶欠陥の発生は認められなかった。これは応力の集
中がないためと思われる。
【0169】(第11の実施形態)図19は、本発明の
第11の実施形態に係るMOSトランジスタを説明する
ための断面図である。これはチャネル幅方向に平行な面
の断面図である。
【0170】図中、61は素子領域のシリコン層(基板
表面の半導体領域の半導体層)、62は素子分離絶縁膜
(シリコン酸化膜)、63はゲート酸化膜、64はゲー
ト電極、PSiは基板(不図示)に対するシリコン層61
の上面位置、Pins.は基板に対する素子分離絶縁膜62
の上面位置をそれぞれ示している。シリコン層61は、
例えば第1〜第10の実施形態のいずれかの方法で形成
したものである。基板は通常のシリコン基板、SOI基
板のいずれでも良い。
【0171】本実施形態が従来と異なる点は、上面位置
ins.を基準にした上面位置PSiの高さ(段差量)δが
ゲート酸化膜63の膜厚toxの3倍以上50nm以下
(3t ox≦δ≦50nm)に設定されていることにあ
る。
【0172】3tox≦δ≦50nmに設定した理由は、
後述するように、デバイス特性の特性変動、特にしきい
電圧Vthの変動を従来よりも小さくできるからである。
これにより製造プロセスに対しマージンを与えることが
可能となる。また、素子形成領域のコーナ部における酸
化膜厚が大きくなるため、段差量δの変動がコーナトラ
ンジスタ(corner)に与える影響が緩和される。
【0173】図20は、図19のMOSトランジスタを
改良したMOSトランジスタを示している。このMOS
トランジスタでは、ディヴォットを防止するために、素
子分離絶縁膜62が素子分離領域を越えてシリコン層6
1上にも形成されている。前記シリコン層61上におけ
る素子分離絶縁膜62のチャネル幅方向の寸法65はゲ
ート酸化膜63の膜厚以上であり、その分ゲート電極6
4のチャネル幅方向の寸法が小さくなっている。
【0174】図21に、段差量δとしきい電圧Vthとの
関係を三次元デバイスシミュレータにより解析した結果
を示す。段差量δ≦0のMOSトランジスタは、本実施
形態のそれとは異なり、上面位置Pins.が上面位置PSi
と同じか、または上面位置P Siよりも低いタイプのもの
である。
【0175】図21には、シミュレーション条件も示し
てある。その他の条件は以下の通りである。すなわち、
寸法65はゲート酸化膜63の膜厚と同じである。ま
た、シリコン層61のp型不純物濃度(以下、基板濃度
という。)は6.6×1017cm-3、ゲート酸化膜63
の膜厚は6nm、ゲート電極64は7.0×1019cm
-3の濃度の燐を含むポリシリコン膜、素子分離絶縁膜6
2の埋め込まれた部分の膜厚(トレンチの深さ)は30
0nm、ゲート酸化膜63および素子分離絶縁膜62は
TEOS膜(比誘電率:3.9)である。
【0176】図21から、20nm≦δの領域におい
て、しきい電圧Vthの段差量δに対する変動が小さくな
っていることが分かる。これは、この領域ではコーナー
トランジスタの影響によるしきい電圧Vthの低下の影響
を効果的に回避できるからであると考えられる。段差量
δをゲート酸化膜63の膜厚toxに置き換えると、上記
不等式は3tox≦δとなる。
【0177】また、図21から、30nmを越える範囲
ではしきい電圧Vthの段差量δに対する変動がさらに小
さくなっていることが分かる。ただし、段差量δが大き
すぎると露光焦点がぼけたり、あるいは素子領域の開口
部の側壁に不要なゲートポリシリコンが残り、ショート
を起こす場合がある。このようなプロセス上の観点か
ら、段差量δの上限は100nmが好ましく、50nm
以下がより好ましい。
【0178】なお、段差量δ≦0の構造の場合には、後
述するように、段差量δ≦50nm以下であることが好
ましい。
【0179】本実施形態によれば、20〜30nmの段
差量δを選択することにより、プロセスばらつきに伴っ
て変わる段差量δがσ値で10nm程度ばらついたとし
ても、デバイスの特性であるしきい電圧Vthに与える影
響、すなわちしきい電圧Vthのばらつきを50mV以下
に抑制することが可能である。
【0180】また、しきい電圧Vthの制御性を改善でき
ることから、オフリーク電流および飽和電流のばらつき
を改善できる。
【0181】また、本素子を実現するために、新たなプ
ロセスを追加する必要が無い。制御すべきプロセスパラ
メータは段差量δのみである。より詳細には、素子分離
に用いる絶縁膜のCMP量等である。したがって、プロ
セスにかかるコストは従来のまま歩留まりを上げること
が可能であり、製造コストの削減化を図れる。
【0182】なお、本実施形態では、ゲート酸化膜の膜
厚が6nmの場合について説明したが、6nmよりも薄
い場合でも、段差量δを3tox〜50nmの範囲に設定
することにより、しきい電圧Vthのばらつきを小さくで
きる。段差量δの標準偏差σが10nmより大きくなる
ような大きなばらつきを持つような場合については、こ
れを補償するために、σだけ段差量の設定値をシフト
し、σ+3tox 〜σ+50nm等とすれば良い。
【0183】図21に示した傾向は素子分離溝の深さに
は依存しないので、素子分離溝の深さの値は任意であ
る。
【0184】図22に、接合深さXj の異なるMOSト
ランジスタについて、それらの段差量δとしきい電圧V
thとの関係を調べた結果を示す。図から、図21に示し
た傾向は接合深さXj に依存しないことが分かる。した
がって、接合深さXj の値は任意である。
【0185】図23に、基板濃度Nsub の異なるMOS
トランジスタについて、それらの段差量δとしきい電圧
thとの関係を調べた結果を示す。図から、図21に示
した傾向は基板濃度Nsub に依存しないことが分かる。
基板濃度の値が本実施形態と異なる場合、あるいは基板
濃度に分布がある場合には、段差量δを3tox 〜50n
mの範囲に設定することにより、しきい電圧Vthのばら
つきを小さくできる。
【0186】さらに、図23から、段差量δ≦0nmの
場合、すなわち上面位置PSiが上面位置Pins.よりも高
い場合でも、段差量δの標準偏差をδ/10程度にコン
トロールすれば、段差量δ≦10nmの範囲においてし
きい電圧Vthのばらつきを50mV以下にすることも可
能である。
【0187】段差量が負となるような構造、すなわちゲ
ート電極が素子領域を囲むような構造においては、段差
量の増加によって縦方向に延びたゲートがコーナー部の
空乏化に寄与のあるうちはしきい電圧Vthの急激な低下
として観測されるが、基板濃度と酸化膜厚等できまる一
定値を超えれば、それは縦方向のトランジスタをオンす
るだけでコーナー部に影響をもたらさない。偏差をしき
い電圧Vthのばらつきが小さくなることが分かる。その
理由は以下のように考えられる。
【0188】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、トランジ
スタの高性能化を図るために、しきい電圧のばらつきを
抑制する場合について説明したが、このばらつきの抑制
技術と従来技術で述べた低抵抗化の技術を適宜組み合わ
せても良い。これにより、トランジスタのさらなる高性
能化を図ることが可能となる。
【0189】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0190】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、素
子特性のばらつきの原因となるボイドおよびファセット
の発生を防止できるので、素子特性のばらつきを効果的
に抑制できるようになる。
【0191】また、本発明によれば、素子分離絶縁膜の
上面位置とMOS型素子が形成された半導体層(素子領
域の半導体層)の上面位置との差を所定値にすることに
よって、素子特性のばらつきを効果的に抑制できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る素子分離構造の
形成方法を示す工程断面図
【図2】図1に続く同素子分離構造の形成方法を示す工
程断面図
【図3】本発明の第2の実施形態に係る素子分離構造の
形成方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第3の実施形態に係る素子分離構造の
形成方法を示す工程断面図
【図5】図4に続く同素子分離構造の形成方法を示す工
程断面図
【図6】本発明の第4の実施形態に係るMOSトランジ
スタの製造方法を示す工程断面図
【図7】図6に続く同MOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図
【図8】図7に続く同MOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図
【図9】図8に続く同MOSトランジスタの製造方法を
示す工程断面図
【図10】本発明の方法および従来の方法で形成したM
OSトランジスタのしきい値電圧Vthのゲート長依存性
を示す図
【図11】本発明の第5の実施形態に係る素子分離構造
の形成方法を示す工程断面図
【図12】図11に続く同素子分離構造の形成方法を示
す工程断面図
【図13】本発明の第6の実施形態に係る素子分離構造
の形成方法を示す工程断面図
【図14】本発明の第7の実施形態に係る素子分離構造
の形成方法を示す工程断面図
【図15】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を示す工程断面図
【図16】本発明の第9の実施形態に係る素子分離構造
の形成方法を示す工程断面図
【図17】図16に続く同素子分離構造の形成方法を示
す工程断面図
【図18】発明の第10の実施形態に係る素子分離構造
の形成方法を示す工程断面図
【図19】本発明の第11の実施形態に係るMOSトラ
ンジスタを説明するための断面図
【図20】図19のMOSトランジスタを改良したMO
Sトランジスタを示す断面図
【図21】段差量δとしきい電圧Vthとの関係を三次元
デバイスシミュレータにより解析した結果を示す図
【図22】接合深さXj の異なるMOSトランジスタに
ついて、それらの段差量δとしきい電圧Vthとの関係を
調べた結果を示す図
【図23】基板濃度Nsub の異なるMOSトランジスタ
について、それらの段差量δとしきい電圧Vthとの関係
を調べた結果を示す図
【図24】従来のSTIによる素子分離方法の問題点を
説明するための断面図
【図25】従来の他のSTIによる素子分離方法の問題
点を説明するための断面図
【図26】図24,図25の従来の素子分離方法で生じ
るディヴォットを示す断面図
【図27】ディヴォットにより生じる問題点を説明する
ためのドレイン電流のゲート電圧依存性を示す特性図
【図28】従来の他のSTIによる素子分離方法の問題
点を説明するための断面図
【図29】従来の他のSTIによる素子分離方法の問題
点を説明するための断面図
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…熱酸化膜 3…エピタキシャル層 4…シリコン膜 11…シリコン基板 12…単結晶絶縁膜 13…酸化膜(素子分離絶縁膜) 14…エピタキシャル層 21…シリコン基板 22…熱酸化膜 23…エピタキシャル層 24…シリコン膜 25…熱酸化膜 26…ダミーゲート膜 27…ソース・ドレイン領域(エクステンション領域) 28…ゲート側壁絶縁膜 29…ソース・ドレイン領域 30…層間絶縁膜 31…開口部 32…イオン 33…チャネル不純物ドーピング層 34…ゲート絶縁膜 35…TiN膜 36…ゲート電極 41…シリコン基板 42…熱酸化膜 43…シリコン窒化膜 44…開口部 45…エピタキシャル層 46…酸化層 47…開口部 48…SiO2 膜 49,50…シリコン窒化膜 61…シリコン層 62…シリコン酸化膜(素子分離絶縁膜) 63…ゲート酸化膜 64…ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 綱島 祥隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 平岡 孝之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 有門 経敏 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F032 AA10 AA82 CA05 CA17 DA02 DA23 DA24 DA25 DA33 DA53 DA74 DA78 5F040 DA06 DC01 EC01 EC02 EC03 EC04 EC07 EC13 ED03 EF02 EK00 FA01 FA02 FB02 FB05 FC10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に開口部を形成し、前記半導体基板の表面の
    一部を露出させる工程と、 この露出された部分を成長核に用いたエピタキシャル成
    長によって、前記開口部を充填し、かつ前記絶縁膜上に
    はみだす厚さの半導体層を形成する工程と、 前記開口部外の前記半導体層を除去する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体基板上に単結晶絶縁膜を形成する工
    程と、 前記単結晶絶縁膜上に非単結晶絶縁膜を形成する工程
    と、 前記非単結晶絶縁膜に開口部を形成し、前記単結晶絶縁
    膜の表面の一部を露出させる工程と、 この露出された部分を成長核に用いたエピタキシャル成
    長によって、前記開口部を充填し、かつ前記非単結晶絶
    縁膜上にはみだす厚さの半導体層を形成する工程と、 前記開口部外の前記半導体層を除去する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記開口部内の前記半導体層の上面を前記
    開口部の開口面よりも低くする工程をさらに有すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記開口部内の前記半導体層を選択的にエ
    ッチングするか、または前記開口部内の前記半導体層の
    上部を酸化し、この酸化した部分を選択的に除去するこ
    とによって、前記開口部内の前記半導体層の上面を前記
    開口部の開口面よりも低くすることを特徴とする請求項
    3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記開口部内の前記半導体層の表面を前記
    開口部の開口面よりも低くする工程の後、不活性ガス雰
    囲気中で前記半導体層を加熱する工程をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記開口部外の前記半導体層を化学的機械
    的研磨または機械的研磨によって除去することを特徴と
    する請求項1、請求項2または請求項3に記載の半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記半導体層を形成する工程の後に全面に
    半導体膜を形成し、前記開口部外の前記半導体層を除去
    する工程の際に、前記半導体膜も除去することを特徴と
    する請求項1、請求項2または請求項3に記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記絶縁膜は、シリコン酸化膜と、このシ
    リコン膜上に形成されたシリコン窒化膜との積層膜であ
    り、かつ前記開口部の側壁にシリコン窒化膜を形成した
    後、前記半導体層としてシリコン層を形成することを特
    徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の半
    導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に開口部を形成し、前記半導体基板の表面の
    一部を露出させる工程と、 この露出された部分を成長核に用いたエピタキシャル成
    長によって、前記開口部内に前記開口部の開口面に達し
    ない厚さの半導体層を形成する工程と、 不活性ガス雰囲気中で前記半導体層を加熱する工程とを
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記不活性ガス雰囲気は、水素を含む雰
    囲気であることを特徴とする請求項1、請求項2および
    請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】基板の半導体領域に埋め込まれ、かつ上
    部が前記半導体領域の表面よりも上に突出した素子分離
    絶縁膜と、 素子分離絶縁膜によって素子分離された前記半導体領域
    の半導体層と、 この半導体層に形成されたMOS型素子とを具備してな
    り、 前記基板に対する前記素子分離絶縁膜の上面位置が、前
    記基板に対する前記半導体層の上面位置よりも、前記M
    OS型素子のゲート絶縁膜の膜厚の3倍以上高いことを
    特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】基板の半導体領域に埋め込まれ、かつ上
    部が前記半導体領域の表面よりも上に突出した素子分離
    絶縁膜と、 素子分離絶縁膜によって素子分離された前記半導体領域
    の半導体層と、 この半導体層に形成されたMOS型素子とを具備してな
    り、 前記基板に対する前記半導体層の上面位置が、前記基板
    に対する前記素子分離絶縁膜の上面位置よりも、10n
    m以上高いことを特徴とする半導体装置。
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