JP4572526B2 - 車輪独立懸架装置 - Google Patents
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Description
つまり、1組の相互に車両上下方向へ相対変位可能なガイド部材より成る案内手段を、当該案内手段の上端が下端よりも車両後方に位置するよう後傾配置して設ける。
この案内手段は更に、上記1組のガイド部材が少なくとも車幅方向の相対位置を拘束されるような構成とする。
そして、上記1組のガイド部材のうち一方のガイド部材を少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
車輪を回転自在に支持するアクスル部材を他方のガイド部材に連結する。
また、車両前後方向に延在して前記車体と前記アクスル部材とを連結し当該アクスル部材をトー方向に拘束するトレーリングメンバを、前記アクスル部材に連結される端部が上下動していないノーマル状態において当該アクスル部材に連結される端部を撓ませて車体下方に配置した板バネで構成すると共に、当該板バネの前部を、前記車体に、前後方向に回動可能なシャックルを介して連結する一方、当該板バネの後部を、アクスル部材に連結し、前記板バネのうち、当該板バネの前部及び後部の相互間を前記車体に対して連結しないようにすることで、トレーリングメンバをサスペンションスプリングとしても機能させるよう構成する。
そして、前記トレーリングメンバの、少なくとも一方の端部に設けられた前記シャックルの回動により、トレーリングメンバがアクスル部材に対し、または、車体に対し車両前後方向へ変位可能な連結構造とするものである。
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないため、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという前記した従来装置の問題を解消することができる。
図1は、本発明の一実施例になる車輪独立懸架装置の要部を車両側面から見て示し、これを本実施例においては、後輪用の独立懸架装置として用いるのに有用な以下の構成となす。
シリンダ2およびロッド4はシリンダ2の軸線方向に相対変位可能であるが、シリンダ2の軸線を横切る面内における全ての方向における相対位置を拘束され、本発明におけるガイド部材を構成する。
ロッド4は、ピストン3の両側においてシリンダ2内に画成された液封シリンダ室5,6を貫通し、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出させる。
ピストン3がシリンダ2に対し相対的に図2の上方へ変位するストローク時は、シリンダ室5内の作動液が弾性弁体10を押しのけつつ連通孔8を経てシリンダ室6に流入し、この時の作動液の流動抵抗で振動減衰機能が得られ、逆にピストン3がシリンダ2に対し相対的に図2の下方へ変位するストローク時は、シリンダ室6内の作動液が弾性弁体9を押しのけつつ連通孔7を経てシリンダ室5に流入し、この時の作動液の流動抵抗で振動減衰機能が得られる。
この姿勢でショックアブソーバ1は、シリンダ2の両端部から突出するロッド4の両端をそれぞれ車体11に結合して車両前後方向および車幅方向に拘束し、他方でシリンダ2には、ブラケット12を介してアクスル部材13を結合する。
アクスル部材13は、後輪(図示せず)を回転自在に支持するためのもので、後輪の回転中心をOで例示した。
図3に示す実施例では、ショックアブソーバ1を2個のシリンダ2a,2bと、これらシリンダ内に摺動自在に嵌合した2個のピストン3a,3bと、これらピストンに固設した2個のロッド4a,4bとで構成する。
ロッド4aを対応するシリンダ2aの一端部より抜き差し可能に突出させ、ロッド4bを対応するシリンダ2bの一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダ2a,2bの他端部同士を同軸に結合させる。
なお各ピストン3a,3bには、図2につき前述したピストン連通孔7,8および弾性弁体9,10より成る振動減衰弁と同様な振動減衰弁を設けることは言うまでもない。
図3のショックアブソーバ1も図1に示すと同様の姿勢で配置し、ロッド4aの突出先端およびロッド4bの突出先端をそれぞれ車体11に結合して実用することができる。
そして、ロッド4aを対応するシリンダ2aの一端部より抜き差し可能に突出させ、ロッド4bを対応するシリンダ2bの一端部より抜き差し可能に突出させるが、これらシリンダ2a,2b同士を、それぞれのロッド4a,4bが相互逆向きに指向するよう横並びにして結合する。
なお各ピストン3a,3bには、図2につき前述したピストン連通孔7,8および弾性弁体9,10より成る振動減衰弁と同様な振動減衰弁を設けることは言うまでもない。
図4のショックアブソーバ1も図1に示すと同様の姿勢で配置し、ロッド4aの突出先端およびロッド4bの突出先端をそれぞれ車体11に結合して実用することができる。
図5の参考例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
板バネ14の前端はブラケット15を介して車体11に剛結合し、板バネ14の後端はシャックル16を介してアクスル部材13に連結し、かくして板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
かように、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバを板バネ14で構成する場合、トレーリングメンバ(板バネ14)にサスペンションスプリングの機能をも持たせることができる。
この板バネ14を、前端においては2個のシャックル17,18を介して車体11に連結し、後端においてはピン19を介してアクスル部材13に連結する。
この板バネ14を、前端においては1個のシャックル20を介して車体11に連結し、後端においてはブラケット21を介してアクスル部材13に剛結合する。
この板バネ14を、前端においてはピン22を介して車体11に連結し、後端においては2個のシャックル23,24を介してアクスル部材13に連結する。
リンク25の前端は1個のシャックルを介して車体11に連結し、リンク25の後端はピン27を介してアクスル部材13に連結し、かくしてリンク25によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
かように、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバをリンク25で構成する場合、トレーリングメンバ(リンク25)にサスペンションスプリングの機能を持たせることができないため、リンク25と車体11との間にサスペンションスプリング機能を有するコイルスプリング28を架設する。
リンク25の前端を、車幅方向に横置きしたトーションバー29の外端に結合し、該トーションバー29の内端を車体11に結合する。
そして、リンク25の後端を1個のシャックル30を介してアクスル部材13に連結し、リンク25によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
本例では、アクスル部材13の上下動によりリンク25がトーションバー29の外端に回転力を伝達し、この回転力を受けてトーションバー29が、車体11に結合されている内端を固定端として捻られることによりサスペンションスプリングの機能を果たすため、図9におけるようなコイルスプリング28が不要である。
図11(a)は、アクスル部材13が上下動していないノーマル時の状態を示し、この状態からアクスル部材13(後輪)がαで示す上方へバウンドするとき、板バネ14の後端とアクスル部材13との間における連結ピン19は図11(b)に示すように、車両後方へ変位しつつ上昇する。
かかる連結ピン19の変位に伴う板バネ14の後方変位を、シャックル17,18が矢印γで示す方向へ回動することにより吸収することができ、シャックル17,18は、板バネ14および車体11間の連結構造を車両前後方向へ変位可能な連結構造として、アクスル部材13(後輪)の上記バウンドが妨げられることのないよう機能する。
かかる連結ピン19の変位に伴う板バネ14の前方変位を、シャックル17,18が矢印δで示す方向へ回動することにより吸収して、アクスル部材13(後輪)の上記リバウンドを可能ならしめる。
本実体構成例では、図2につき前述したショックアブソーバ1を図1につき前述したと同様に、シリンダ2およびロッド4の相対変位方向が車両上下方向となるよう、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置する。
該ショックアブソーバ1はアクスル部材13の案内手段を成し、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の上端をブラケット31を介して車体11に結合し、ロッド4の下端を図13および図14に示すようにブラケット32を介して車体11に結合する。
かように車両上下方向に変位可能なシリンダ2には、ブラケット12(図13および図14参照)を介してアクスル部材13を結合し、このアクスル部材13には後輪(図示せず)を回転自在に支持して、後輪を上下方向に変位可能にするが、車幅方向に拘束する。
これがため本実体構成例では、図5につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
車両前後方向に延在されたかかる板バネ14の前端はブラケット15を介して車体11に剛結合し、板バネ14の後端はシャックル16を介してアクスル部材13に連結し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
また、トレーリングメンバ(板バネ14)は後述するごとく、サスペンションスプリングとしても機能させる。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ショックアブソーバ1により案内されて図1にα,βで示すショックアブソーバ軸線方向に例えば一点鎖線位置や破線位置に上下動し、同時にショックアブソーバ1により上下方向のストローク振動を減衰される。
この間、板バネ14はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
板バネ14は更に、自己のバネ作用下にアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドを行わせ、サスペンションスプリングとして所定の緩衝機能をも果たす。
しかしこの時シャックル16が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドが板バネ14によって妨げられることはない。
該ショックアブソーバ1を成すロッド4を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に連結し、
ショックアブソーバ1を成すシリンダ2にアクスル部材13(後輪)を連結した構成になるから、
上下方向に延在するショックアブソーバ1が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
ショックアブソーバ1を図3や図4のように2個のシリンダ2a,2bおよび2本のロッド4a,4bを有する構成にする場合よりも強度上有利である。
なお図12〜図14の実体構成例では、シリンダ2両端部から突出する1本のロッド4の両端を共に車体11に結合したから、車体11に対するショックアブソーバ1の取り付け剛性が高くなるが、この取り付け剛性の要求程度によっては、ロッド4の一端のみを車体に結合するようにしてもよいことは言うまでもない。
この場合ショックアブソーバ1は、ロッドがシリンダの一端部のみから突出する一般的なショックアブソーバでよいことは勿論である。
本実体構成例でも、図2につき前述したショックアブソーバ1を図12〜図14におけると同様、車両上下方向に延在させて、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置し、
シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の上端をブラケット31を介して車体11に結合し、ロッド4の下端を図16および図17に示すようにブラケット32を介して車体11に結合する。
かように車両上下方向に変位可能なシリンダ2には、ブラケット12を介してアクスル部材13を結合し、このアクスル部材13には後輪(図示せず)を回転自在に支持して、後輪を上下方向に変位可能にするが、車幅方向に拘束する。
これがため本実体構成例では、図6につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
車両前後方向に延在されたかかる板バネ14の前端はシャックル17,18を介して車体11に連結し、板バネ14の後端はピン17を介してアクスル部材13に連結し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
しかし本実体構成例では、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における車両前後方向変位を、シャックル17,18が、図11につき前述した回動γ,δにより吸収する点が、図12〜図14に示す実態構成例と異なる。
本実体構成例でも、図2につき前述したショックアブソーバ1を図12〜図14および図15〜図17におけると同様、車両上下方向に延在させて、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置する。
しかし本実体構成例では、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の両端間を橋絡するブラケット33をロッド4の両端に固着し、この橋絡ブラケット33にアクスル部材13を固設する。
そして、シリンダ2をブラケット34を介して車体11に結合する。
つまり前記各実体構成例とは逆に、シリンダ2を車体11に結合して固定し、ロッド4をアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドに伴ってこれと共に上下動させるようになすが、ロッド4をアクスル部材13(後輪)と共に車両の前後方向および車幅方向に拘束する。
車両前後方向に延在されるかかる板バネ14の前端はシャックル20を介して車体11に連結し、板バネ14の後端はブラケット21を介して橋絡ブラケット33の下端に剛結合し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ショックアブソーバ1のシリンダ2によりロッド4および橋絡ブラケット33を介し案内されてショックアブソーバ1の軸線方向に上下動し、同時に上下方向のストローク振動をショックアブソーバ1により減衰される。
この間、板バネ14はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
板バネ14は更に、自己のバネ作用下にアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドを行わせ、サスペンションスプリングとして所定の緩衝機能をも果たす。
しかしこの時シャックル20が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドが板バネ14によって妨げられることはない。
該ショックアブソーバ1を成すシリンダ2を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に結合し、
ショックアブソーバ1を成すロッド4に橋絡ブラケット33を介してアクスル部材13(後輪)を連結した構成になるから、
上下方向に延在するショックアブソーバ1が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
ショックアブソーバ1を図3や図4のように2個のシリンダ2a,2bおよび2本のロッド4a,4bを有する構成にする場合よりも強度上有利である。
なお図18〜図20の実体構成例では、シリンダ2両端部から突出する1本のロッド4の両端を共に橋絡ブラケット33を介してアクスル部材13に結合したから、ショックアブソーバ1に対するアクスル部材13の取り付け剛性が高くなるが、この取り付け剛性の要求程度によっては、ロッド4の一端のみにアクスル部材13を結合するようにしてもよいことは言うまでもない。
この場合ショックアブソーバ1は、ロッド4がシリンダ2の一端部のみから突出する一般的なショックアブソーバでよいことは勿論である。
図21の実体構成例では、アクスル部材13(後輪)用の案内手段をガイドロッド41およびスライド部材42により構成する。
ガイドロッド41は、前記したショックアブソーバ1と同様、上下方向に延在するよう、ただし、アンチダイブ性向上のために後傾させて配置し、ガイドロッド41の上下両端をそれぞれ車体11に結合して、車両前後方向および車幅方向に拘束する。
なお、ガイドロッド41は上下両端を車体11に結合するのが取り付け強度上有利であるが、要求される取り付け強度によってはガイドロッド41の上下一端のみを車体11に結合してもよい。
アクスル部材13はガイドロッド41の軸線周りでトー方向に回動可能であり、アクスル部材13を該トー方向に拘束する必要がある。
これがため参考例では、図10につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとしてリンク25を設け、これをアクスル部材13から車両前方に延在させる。
該横置きトーションバー29の内端はアーム43を介してショックアブソーバ44のロッド44aに連結し、横置きトーションバー29の両端間中程を車体11に回転自在に支持する。
なおショックアブソーバ44は、ロッド44aがシリンダ44bの一端部のみから抜き差し可能に突出する一般的なショックアブソーバとし、シリンダ44bを車体11に連結する。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ガイドロッド41によりスライド部材42を介し案内されて、図21にα,βで示すガイドロッド41の軸線方向に上下動する。
この間、リンク25はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
リンク25は更に、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドに伴って横置きトーションバー29の軸線周りに回動し、該横置きトーションバー29の捻りおよびアーム43を介してショックアブソーバ44をストロークさせる。
しかしこの時シャックル30が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドがリンク25によって妨げられることはない。
ガイドロッド41を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に連結し、
スライド部材42にアクスル部材13を連結した構成になるから、
上下方向に延在する案内手段(ガイドロッド41およびスライド部材42)が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
なお、リンク25を前記した板バネ14に置換してこれにサスペンションスプリングの機能を持たせてもサスペンションスプリングを省略し得ることは言うまでもない。
この場合、横置きトーションバー29は捻りバネ作用を持たないロッドでよいこと勿論である。
2,2a,2b シリンダ(ガイド部材)
3,3a,3b ピストン
4,4a,4b ロッド(ガイド部材)
11 車体
12 ブラケット
13 アクスル部材
14 板バネ(トレーリングメンバ)
15,21 ブラケット
16,17,18,20,23,24,26,30 シャックル
19,22,27 ピン
25 リンク(トレーリングメンバ)
28 コイルスプリング(サスペンションスプリング)
29 トーションバー
31,32 ブラケット
33 橋絡ブラケット
34 ブラケット
41 ガイドロッド(案内手段)
42 スライド部材(案内手段)
43 アーム
44 ショックアブソーバ
Claims (11)
- 1組の相互に車両上下方向へ相対変位可能なガイド部材より成る案内手段を、当該案内手段の上端が下端よりも車両後方に位置するよう後傾配置して設けると共に、前記1組のガイド部材が少なくとも車幅方向の相対位置を拘束されるよう前記案内手段を構成し、
前記1組のガイド部材のうち一方のガイド部材を少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
車輪を回転自在に支持するアクスル部材を他方のガイド部材に連結し、
車両前後方向に延在して前記車体と前記アクスル部材とを連結し当該アクスル部材をトー方向に拘束するトレーリングメンバを、前記アクスル部材に連結される端部が上下動していないノーマル状態において当該アクスル部材に連結される端部を撓ませて車体下方に配置した板バネで構成すると共に、当該板バネの前部を、前記車体に、前後方向に回動可能なシャックルを介して連結する一方、当該板バネの後部を、アクスル部材に連結し、前記板バネのうち、当該板バネの前部及び後部の相互間を前記車体に対して連結しないようにすることで、
前記トレーリングメンバをサスペンションスプリングとしても機能させるよう構成し、
前記トレーリングメンバの、少なくとも一方の端部に設けられた前記シャックルの回動により、トレーリングメンバがアクスル部材に対し、または、車体に対し車両前後方向へ変位可能な連結構造としたことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項1に記載の車輪独立懸架装置において、
前記1組のガイド部材を、シリンダと、該シリンダによりガイドされてシリンダ端部より抜き差し可能に突出するロッドとで構成し、
該ロッドを少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
前記シリンダに前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項2に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ロッドを、前記シリンダの両端部より突出させ、該シリンダ両端部から突出したロッド部分の双方を車体に連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項1に記載の車輪独立懸架装置において、
前記1組のガイド部材を、シリンダと、該シリンダによりガイドされてシリンダ端部より抜き差し可能に突出するロッドとで構成し、
前記シリンダを少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
前記ロッドに前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項4に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ロッドを、前記シリンダの両端部より突出させ、該シリンダ両端部から突出したロッド部分の双方に対し前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ1個とし、ロッドをシリンダに貫通させてロッドの両端部をシリンダの両端部より抜き差し可能に突出させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ2個とし、一方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、他方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダの他端部同士を同軸に結合させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ2個とし、一方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、他方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダ同士を、それぞれのロッドが相互逆向きに指向するよう横並びにして結合させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車輪独立懸架装置において、
前記案内手段が、前記1組のガイド部材の相対変位に係わる振動を減衰させるショックアブソーバの機能を持つよう構成したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車輪独立懸架装置において、
前記案内手段を成す1組のガイド部材の相対変位に応動して、該相対変位に係わる振動を減衰させるショックアブソーバを設け、前記案内手段が、前記アクスル部材のバウンド、リバウンド時におけるガイド機能のみを果たすよう構成したことを特徴とする車輪独立懸架装置。 - 請求項10に記載の車輪独立懸架装置において、
前記ショックアブソーバが、流体の置換流動抵抗または電気エネルギーへの変換抵抗により振動減衰機能を果たすものであることを特徴とする車輪独立懸架装置。
Priority Applications (6)
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