JP4572526B2 - 車輪独立懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪を個別に懸架する独立懸架装置、特に、車両床下スペースの節約を可能にする車輪独立懸架装置に関するものである。
車輪独立懸架装置としては従来、例えば特許文献1に記載のごとく、車輪を回転自在に支持したアクスル部材を、車両前後方向に延在するトレーリングメンバ(特許文献1ではスイングアーム)によりトー方向に拘束し、車幅方向に車体床下まで延在する上下各1本のラテラルリンク(特許文献1ではアッパーリンクおよびロアーリンク)により車幅方向に拘束して、車両上下方向にバウンド、リバウンドし得るよう支持した構成のものが提案されている。
特開平10−076826号公報
しかし、上記のものに代表される従来の独立懸架装置にあっては何れも、アクスル部材から車幅方向内方へ車体床下まで延在するラテラルリンクを用いてアクスル部材を車幅方向に拘束する構成を踏襲するため、以下の問題を生ずる。
つまり、車幅方向内方へ車体床下まで延在するラテラルリンクはアクスル部材(車輪)のバウンド、リバウンド時に、車体側取り付け点を枢支点として上下方向に揺動するものであり、この揺動のためのスペースを車体床下に確保する必要があり、これによる車体床下の車室内への張り出し分だけ車室内空間が犠牲になって、ゆとりのある乗員空間を確保し難くなるという問題を生ずる。
本発明は、上記の問題がとりもなおさず、アクスル部材を車幅方向に拘束するに際しアクスル部材から車幅方向内方へ延在するラテラルリンクを用いることに起因するとの事実認識に基づき、アクスル部材から車幅方向内方へ延在する部材を必要としない独立懸架装置を提案し、これにより上記の問題を解消することを目的とする。
この目的のため本発明による車輪独立懸架装置は、請求項1に記載のごとくに構成する。
つまり、1組の相互に車両上下方向へ相対変位可能なガイド部材より成る案内手段を、当該案内手段の上端下端よりも車両後方に位置するよう後傾配置して設ける。
この案内手段は更に、上記1組のガイド部材が少なくとも車幅方向の相対位置を拘束されるような構成とする。
そして、上記1組のガイド部材のうち一方のガイド部材を少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
車輪を回転自在に支持するアクスル部材を他方のガイド部材に連結する。
また、車両前後方向に延在して前記車体と前記アクスル部材とを連結し当該アクスル部材をトー方向に拘束するトレーリングメンバを、前記アクスル部材に連結される端部が上下動していないノーマル状態において当該アクスル部材に連結される端部を撓ませて車体下方に配置した板バネで構成すると共に、当該板バネの部を前記車体、前後方向に回動可能なシャックルを介して連結する一方、当該板バネの後部を、アクスル部材に連結し、前記板バネのうち、当該板バネの前部及び後部の相互間を前記車体に対して連結しないようにすることで、トレーリングメンバをサスペンションスプリングとしても機能させるよう構成する。
そして、前記トレーリングメンバの、少なくとも一方の端部に設けられた前記シャックルの回動により、トレーリングメンバがアクスル部材に対し、または、車体に対し車両前後方向へ変位可能な連結構造とするものである。
かかる本発明の構成によれば、案内手段が、アクスル部材から車幅方向内方へ延在する部材を要することなくアクスル部材を、車幅方向に拘束して上下動可能に案内し得ることから、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないため、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという前記した従来装置の問題を解消することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になる車輪独立懸架装置の要部を車両側面から見て示し、これを本実施例においては、後輪用の独立懸架装置として用いるのに有用な以下の構成となす。
図において1は、本発明における案内手段を成すショックアブソーバを示し、このショックアブソーバ1を図2に明示するごとく、シリンダ2と、これに摺動自在に嵌合したピストン3と、このピストン3に結合したロッド4とで構成する。
シリンダ2およびロッド4はシリンダ2の軸線方向に相対変位可能であるが、シリンダ2の軸線を横切る面内における全ての方向における相対位置を拘束され、本発明におけるガイド部材を構成する。
ロッド4は、ピストン3の両側においてシリンダ2内に画成された液封シリンダ室5,6を貫通し、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出させる。
ピストン3には連通孔7,8を穿設し、これらピストン連通孔7,8をピストン3の相互に逆の側から塞ぐ弾性弁体9,10を設け、これらで、以下のように作動する振動減衰弁を構成する。
ピストン3がシリンダ2に対し相対的に図2の上方へ変位するストローク時は、シリンダ室5内の作動液が弾性弁体10を押しのけつつ連通孔8を経てシリンダ室6に流入し、この時の作動液の流動抵抗で振動減衰機能が得られ、逆にピストン3がシリンダ2に対し相対的に図2の下方へ変位するストローク時は、シリンダ室6内の作動液が弾性弁体9を押しのけつつ連通孔7を経てシリンダ室5に流入し、この時の作動液の流動抵抗で振動減衰機能が得られる。
かかるショックアブソーバ1を図1に示すごとく、シリンダ2およびロッド4の相対変位方向が車両上下方向となるよう配置して設けるが、車両制動時のノーズダイブ現象(車両前方が車高低下する現象)を緩和するアンチダイブ性が得られる後輪変位を惹起するようショックアブソーバ1は、上端が下端よりも車両後方に位置するよう後傾させる。
この姿勢でショックアブソーバ1は、シリンダ2の両端部から突出するロッド4の両端をそれぞれ車体11に結合して車両前後方向および車幅方向に拘束し、他方でシリンダ2には、ブラケット12を介してアクスル部材13を結合する。
アクスル部材13は、後輪(図示せず)を回転自在に支持するためのもので、後輪の回転中心をOで例示した。
アクスル部材13の案内手段を構成するショックアブソーバ1は、図2に示す構成のほか、図3または図4に示すような構成にしてもよい。
図3に示す実施例では、ショックアブソーバ1を2個のシリンダ2a,2bと、これらシリンダ内に摺動自在に嵌合した2個のピストン3a,3bと、これらピストンに固設した2個のロッド4a,4bとで構成する。
ロッド4aを対応するシリンダ2aの一端部より抜き差し可能に突出させ、ロッド4bを対応するシリンダ2bの一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダ2a,2bの他端部同士を同軸に結合させる。
なお各ピストン3a,3bには、図2につき前述したピストン連通孔7,8および弾性弁体9,10より成る振動減衰弁と同様な振動減衰弁を設けることは言うまでもない。
図3のショックアブソーバ1も図1に示すと同様の姿勢で配置し、ロッド4aの突出先端およびロッド4bの突出先端をそれぞれ車体11に結合して実用することができる。
図4に示す実施例でも、ショックアブソーバ1を2個のシリンダ2a,2bと、これらシリンダ内に摺動自在に嵌合した2個のピストン3a,3bと、これらピストンに固設した2個のロッド4a,4bとで構成する。
そして、ロッド4aを対応するシリンダ2aの一端部より抜き差し可能に突出させ、ロッド4bを対応するシリンダ2bの一端部より抜き差し可能に突出させるが、これらシリンダ2a,2b同士を、それぞれのロッド4a,4bが相互逆向きに指向するよう横並びにして結合する。
なお各ピストン3a,3bには、図2につき前述したピストン連通孔7,8および弾性弁体9,10より成る振動減衰弁と同様な振動減衰弁を設けることは言うまでもない。
図4のショックアブソーバ1も図1に示すと同様の姿勢で配置し、ロッド4aの突出先端およびロッド4bの突出先端をそれぞれ車体11に結合して実用することができる。
アクスル部材13をトー方向に拘束する構成は、図5〜図10に例示するようなものとすることができる。
図5の参考例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
板バネ14の前端はブラケット15を介して車体11に剛結合し、板バネ14の後端はシャックル16を介してアクスル部材13に連結し、かくして板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
かように、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバを板バネ14で構成する場合、トレーリングメンバ(板バネ14)にサスペンションスプリングの機能をも持たせることができる。
図6の例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして、同様に車両前後方向に延在するようアクスル部材13および車体11間に架設した板バネ14を用いるが
この板バネ14を、前端においては2個のシャックル17,18を介して車体11に連結し、後端においてはピン19を介してアクスル部材13に連結する。
図7の例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして、同様に車両前後方向に延在するようアクスル部材13および車体11間に架設した板バネ14を用いるが
この板バネ14を、前端においては1個のシャックル20を介して車体11に連結し、後端においてはブラケット21を介してアクスル部材13に剛結合する。
図8の参考例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして、同様に車両前後方向に延在するようアクスル部材13および車体11間に架設した板バネ14を用いるが
この板バネ14を、前端においてはピン22を介して車体11に連結し、後端においては2個のシャックル23,24を介してアクスル部材13に連結する。
参考例として、図9の例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとしてリンク25を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
リンク25の前端は1個のシャックルを介して車体11に連結し、リンク25の後端はピン27を介してアクスル部材13に連結し、かくしてリンク25によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
かように、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバをリンク25で構成する場合、トレーリングメンバ(リンク25)にサスペンションスプリングの機能を持たせることができないため、リンク25と車体11との間にサスペンションスプリング機能を有するコイルスプリング28を架設する。
図10の参考例では、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして、同様に車両前後方向に延在するようアクスル部材13および車体11間に架設したリンク25を用いるが、
リンク25の前端を、車幅方向に横置きしたトーションバー29の外端に結合し、該トーションバー29の内端を車体11に結合する。
そして、リンク25の後端を1個のシャックル30を介してアクスル部材13に連結し、リンク25によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
本例では、アクスル部材13の上下動によりリンク25がトーションバー29の外端に回転力を伝達し、この回転力を受けてトーションバー29が、車体11に結合されている内端を固定端として捻られることによりサスペンションスプリングの機能を果たすため、図9におけるようなコイルスプリング28が不要である。
上記各実施例におけるシャックルの作用を、図6の構成例につき図11を参照しつつ以下に説明する。
図11(a)は、アクスル部材13が上下動していないノーマル時の状態を示し、この状態からアクスル部材13(後輪)がαで示す上方へバウンドするとき、板バネ14の後端とアクスル部材13との間における連結ピン19は図11(b)に示すように、車両後方へ変位しつつ上昇する。
かかる連結ピン19の変位に伴う板バネ14の後方変位を、シャックル17,18が矢印γで示す方向へ回動することにより吸収することができ、シャックル17,18は、板バネ14および車体11間の連結構造を車両前後方向へ変位可能な連結構造として、アクスル部材13(後輪)の上記バウンドが妨げられることのないよう機能する。
逆にアクスル部材13(後輪)が、図11(a)に示すノーマル状態からβで示す下方へリバウンドするときは、板バネ14の後端とアクスル部材13との間における連結ピン19が図11(c)に示すように、車両前方へ変位しつつ下降する。
かかる連結ピン19の変位に伴う板バネ14の前方変位を、シャックル17,18が矢印δで示す方向へ回動することにより吸収して、アクスル部材13(後輪)の上記リバウンドを可能ならしめる。
図12〜図14は、図1および図5の組み合わせに成る独立懸架装置を、前輪駆動車の後輪に適用した実体構成例を示す。
本実体構成例では、図2につき前述したショックアブソーバ1を図1につき前述したと同様に、シリンダ2およびロッド4の相対変位方向が車両上下方向となるよう、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置する。
該ショックアブソーバ1はアクスル部材13の案内手段を成し、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の上端をブラケット31を介して車体11に結合し、ロッド4の下端を図13および図14に示すようにブラケット32を介して車体11に結合する。
かくて、ショックアブソーバ1(シリンダ2およびロッド4)は車体11に対し車両前後方向および車幅方向に拘束され、シリンダ2はロッド4に対しロッド4の軸線方向(車両上下方向)に相対変位することができる。
かように車両上下方向に変位可能なシリンダ2には、ブラケット12(図13および図14参照)を介してアクスル部材13を結合し、このアクスル部材13には後輪(図示せず)を回転自在に支持して、後輪を上下方向に変位可能にするが、車幅方向に拘束する。
アクスル部材13はショックアブソーバ1の軸線周りでトー方向に回動可能であり、アクスル部材13を該トー方向に拘束する必要がある。
これがため本実体構成例では、図5につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
車両前後方向に延在されたかかる板バネ14の前端はブラケット15を介して車体11に剛結合し、板バネ14の後端はシャックル16を介してアクスル部材13に連結し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
また、トレーリングメンバ(板バネ14)は後述するごとく、サスペンションスプリングとしても機能させる。
本実体構成例になる独立懸架装置の作用を次に説明する。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ショックアブソーバ1により案内されて図1にα,βで示すショックアブソーバ軸線方向に例えば一点鎖線位置や破線位置に上下動し、同時にショックアブソーバ1により上下方向のストローク振動を減衰される。
この間、板バネ14はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
板バネ14は更に、自己のバネ作用下にアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドを行わせ、サスペンションスプリングとして所定の緩衝機能をも果たす。
一方でアクスル部材13(後輪)は、そのバウンド、リバウンド時、図11につき前述したごとく車両前後方向の変位を伴って上下動し、板バネ14に対して干渉しようとする。
しかしこの時シャックル16が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドが板バネ14によって妨げられることはない。
ところで本実体構成例になる独立懸架装置によれば、アクスル部材13(後輪)の案内手段を成すショックアブソーバ1を、そのストローク方向が車両の上下方向となるよう配置して設け、
該ショックアブソーバ1を成すロッド4を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に連結し、
ショックアブソーバ1を成すシリンダ2にアクスル部材13(後輪)を連結した構成になるから、
上下方向に延在するショックアブソーバ1が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
また、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束するための、車幅方向内方へ延在する部材が必要でないということは、それだけ部品点数の減少によりコスト上、および重量の点でも有利になることを意味する。
ところで本実体構成例になる独立懸架装置によれば、アクスル部材13(後輪)の上記案内を司るショックアブソーバ1を、図2に明示するごとく1個のシリンダ2と、これに貫通させてシリンダ両端部から突出する1本のロッド4とを有する構成としたから、
ショックアブソーバ1を図3や図4のように2個のシリンダ2a,2bおよび2本のロッド4a,4bを有する構成にする場合よりも強度上有利である。
なお図12〜図14の実体構成例では、シリンダ2両端部から突出する1本のロッド4の両端を共に車体11に結合したから、車体11に対するショックアブソーバ1の取り付け剛性が高くなるが、この取り付け剛性の要求程度によっては、ロッド4の一端のみを車体に結合するようにしてもよいことは言うまでもない。
この場合ショックアブソーバ1は、ロッドがシリンダの一端部のみから突出する一般的なショックアブソーバでよいことは勿論である。
図15〜図17は、図1および図6の組み合わせに成る独立懸架装置を、前輪駆動車の後輪に適用した実体構成例を示す。
本実体構成例でも、図2につき前述したショックアブソーバ1を図12〜図14におけると同様、車両上下方向に延在させて、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置し、
シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の上端をブラケット31を介して車体11に結合し、ロッド4の下端を図16および図17に示すようにブラケット32を介して車体11に結合する。
ショックアブソーバ1(シリンダ2およびロッド4)は車体11に対し前後方向および車幅方向に拘束され、シリンダ2はロッド4に対し軸線方向(車両上下方向)に相対変位することができる。
かように車両上下方向に変位可能なシリンダ2には、ブラケット12を介してアクスル部材13を結合し、このアクスル部材13には後輪(図示せず)を回転自在に支持して、後輪を上下方向に変位可能にするが、車幅方向に拘束する。
アクスル部材13はショックアブソーバ1の軸線周りでトー方向に回動可能であり、アクスル部材13を該トー方向に拘束する必要がある。
これがため本実体構成例では、図6につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向においてアクスル部材13および車体11間に延在させる。
車両前後方向に延在されたかかる板バネ14の前端はシャックル17,18を介して車体11に連結し、板バネ14の後端はピン17を介してアクスル部材13に連結し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
本実体構成例になる独立懸架装置も、図12〜図14に示す実態構成例と同様に作用して、同様の作用効果を達成することができる。
しかし本実体構成例では、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における車両前後方向変位を、シャックル17,18が、図11につき前述した回動γ,δにより吸収する点が、図12〜図14に示す実態構成例と異なる。
図18〜図20は、前輪駆動車の後輪に適用した更に他の実体構成例を示す。
本実体構成例でも、図2につき前述したショックアブソーバ1を図12〜図14および図15〜図17におけると同様、車両上下方向に延在させて、また、アンチダイブ性の確保のため後傾させて配置する。
しかし本実体構成例では、シリンダ2の両端部から抜き差し可能に突出するロッド4の両端間を橋絡するブラケット33をロッド4の両端に固着し、この橋絡ブラケット33にアクスル部材13を固設する。
そして、シリンダ2をブラケット34を介して車体11に結合する。
かくてショックアブソーバ1(シリンダ2およびロッド4)は車体11に対し前後方向および車幅方向に拘束され、ロッド4はシリンダ2に対しロッド4の軸線方向(車両上下方向)に相対変位することができる。
つまり前記各実体構成例とは逆に、シリンダ2を車体11に結合して固定し、ロッド4をアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドに伴ってこれと共に上下動させるようになすが、ロッド4をアクスル部材13(後輪)と共に車両の前後方向および車幅方向に拘束する。
アクスル部材13(後輪)をトー方向に拘束するため本実体構成例では、図7につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を設け、これを車両前後方向において橋絡ブラケット33の下端と車体11との間に延在させる。
車両前後方向に延在されるかかる板バネ14の前端はシャックル20を介して車体11に連結し、板バネ14の後端はブラケット21を介して橋絡ブラケット33の下端に剛結合し、かかる板バネ14によりアクスル部材13をトー方向に拘束する。
本実体構成例になる独立懸架装置の作用を次に説明する。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ショックアブソーバ1のシリンダ2によりロッド4および橋絡ブラケット33を介し案内されてショックアブソーバ1の軸線方向に上下動し、同時に上下方向のストローク振動をショックアブソーバ1により減衰される。
この間、板バネ14はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
板バネ14は更に、自己のバネ作用下にアクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドを行わせ、サスペンションスプリングとして所定の緩衝機能をも果たす。
一方でアクスル部材13(後輪)は、そのバウンド、リバウンド時、図11につき前述したごとく車両前後方向の変位を伴って上下動し、板バネ14に対して干渉しようとする。
しかしこの時シャックル20が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドが板バネ14によって妨げられることはない。
ところで本実体構成例になる独立懸架装置によれば、アクスル部材13(後輪)の案内手段を成すショックアブソーバ1を、そのストローク方向が車両の上下方向となるよう配置して設け、
該ショックアブソーバ1を成すシリンダ2を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に結合し、
ショックアブソーバ1を成すロッド4に橋絡ブラケット33を介してアクスル部材13(後輪)を連結した構成になるから、
上下方向に延在するショックアブソーバ1が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
また、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束するための、車幅方向内方へ延在する部材が必要でないということは、それだけ部品点数の減少によりコスト上、および重量の点でも有利になることを意味する。
ところで本実体構成例になる独立懸架装置によれば、アクスル部材13(後輪)の上記案内を司るショックアブソーバ1を、図2に明示するごとく1個のシリンダ2と、これに貫通させてシリンダ2の両端部から突出する1本のロッド4とを有する構成としたから、
ショックアブソーバ1を図3や図4のように2個のシリンダ2a,2bおよび2本のロッド4a,4bを有する構成にする場合よりも強度上有利である。
なお図18〜図20の実体構成例では、シリンダ2両端部から突出する1本のロッド4の両端を共に橋絡ブラケット33を介してアクスル部材13に結合したから、ショックアブソーバ1に対するアクスル部材13の取り付け剛性が高くなるが、この取り付け剛性の要求程度によっては、ロッド4の一端のみにアクスル部材13を結合するようにしてもよいことは言うまでもない。
この場合ショックアブソーバ1は、ロッド4がシリンダ2の一端部のみから突出する一般的なショックアブソーバでよいことは勿論である。
なお上記した何れの実体構成例においても、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとして板バネ14を用いたから、これが前記したように、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドを緩衝下に行わせるサスペンションスプリングの用もなし、サスペンションスプリングを省略することができて、コスト上および軽量化の点で大いに有利である。
また上記した何れの実体構成例においても、アクスル部材13(後輪)を上下方向に案内する案内手段としてショックアブソーバ1を用いたから、この点でも部品点数の減少を図り得てコスト上および軽量化の点で有利であるだけでなく、アクスル部材13(後輪)用の案内手段を設置するスペースと、ショックアブソーバの設置スペースとを個別に用意する必要がなくて、独立懸架装置の省スペース化と、設計の容易化とを実現することができる。
さりとて、アクスル部材13(後輪)用の案内手段と、ショックアブソーバとを共通化する必要は必ずしもなく、これらを参考例として、図21に示すように別個のものとして構成することもできる。
図21の実体構成例では、アクスル部材13(後輪)用の案内手段をガイドロッド41およびスライド部材42により構成する。
ガイドロッド41は、前記したショックアブソーバ1と同様、上下方向に延在するよう、ただし、アンチダイブ性向上のために後傾させて配置し、ガイドロッド41の上下両端をそれぞれ車体11に結合して、車両前後方向および車幅方向に拘束する。
なお、ガイドロッド41は上下両端を車体11に結合するのが取り付け強度上有利であるが、要求される取り付け強度によってはガイドロッド41の上下一端のみを車体11に結合してもよい。
スライド部材42はガイドロッド41上に摺動自在に嵌合して、ガイドロッド41に対しその軸線方向に相対変位可能とし、このスライド部材42にアクスル部材13を結合する。
アクスル部材13はガイドロッド41の軸線周りでトー方向に回動可能であり、アクスル部材13を該トー方向に拘束する必要がある。
これがため参考例では、図10につき前述したと同様、アクスル部材13をトー方向に拘束するトレーリングメンバとしてリンク25を設け、これをアクスル部材13から車両前方に延在させる。
車両前後方向に延在されるかかる縦置きリンク25の後端を1個のシャックル30を介してアクスル部材13に連結し、リンク25の前端を、車幅方向に横置きしたトーションバー29の外端に結合して、リンク25によりアクスル部材13をトー方向に拘束するようになす。
該横置きトーションバー29の内端はアーム43を介してショックアブソーバ44のロッド44aに連結し、横置きトーションバー29の両端間中程を車体11に回転自在に支持する。
なおショックアブソーバ44は、ロッド44aがシリンダ44bの一端部のみから抜き差し可能に突出する一般的なショックアブソーバとし、シリンダ44bを車体11に連結する。
参考例になる独立懸架装置の作用を次に説明する。
アクスル部材13(後輪)は、バウンド、リバウンド時、ガイドロッド41によりスライド部材42を介し案内されて、図21にα,βで示すガイドロッド41の軸線方向に上下動する。
この間、リンク25はアクスル部材13(後輪)のトー方向位置を拘束し、無用な後輪のトー角の変化を防止する。
リンク25は更に、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドに伴って横置きトーションバー29の軸線周りに回動し、該横置きトーションバー29の捻りおよびアーム43を介してショックアブソーバ44をストロークさせる。
この間ショックアブソーバ44は、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド方向のストローク振動を減衰させ、一方で横置きトーションバー29は、上記捻れにより生起されるバネ作用でサスペンションスプリングの用をなし、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンドに対して所定の緩衝機能をも果たす。
アクスル部材13(後輪)は、そのバウンド、リバウンド時、図11につき前述したごとく車両前後方向の変位を伴って上下動し、リンク25に対して干渉しようとする。
しかしこの時シャックル30が、図11につき前述したシャックル17,18と同様に機能(回動)して、アクスル部材13(後輪)のバウンド、リバウンド時における前後方向変位を吸収し得るため、アクスル部材13(後輪)の前後方向変位を伴ったバウンド、リバウンドがリンク25によって妨げられることはない。
ところで参考例になる独立懸架装置によれば、アクスル部材13(後輪)の案内手段を成すガイドロッド41およびスライド部材42を、スライド部材42のストローク方向が車両の上下方向となるよう配置して設け、
ガイドロッド41を、車両前後方向および車幅方向に拘束して車体11に連結し、
スライド部材42にアクスル部材13を連結した構成になるから、
上下方向に延在する案内手段(ガイドロッド41およびスライド部材42)が、それ単独でアクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束し、従来のようにアクスル部材13から車幅方向内方へ延在する部材を要することなく、アクスル部材13(後輪)を車幅方向に拘束して上下動可能に案内することとなり、
車幅方向内方へ延在する部材の揺動スペースを車体床下に確保する必要がなくて、車体床下が車室内へ張り出すこともないので、車室内空間が犠牲になって十分な乗員空間を確保し難くなるという従来装置の前記した問題を解消することができる。
なお、参考例のようにアクスル部材13(後輪)の案内手段をガイドロッド41およびスライド部材42により構成する場合、この案内手段を前記した実体構成例のようにショックアブソーバ1により構成する場合に較べ、案内手段の直径が小さくなってこれをアクスル部材13の近くの限られたスペースにも容易に配置することができると共に、案内手段の強度を比較的自由に高めることができて設計の自由度が高い。
また、アクスル部材13(後輪)の上下動をショックアブソーバ44に伝達する伝動系に横置きトーションバー29を用い、これがサスペンションスプリングとしても機能するようにした構成故に、サスペンションスプリングを省略し得て部品点数の減少とその設置スペースの節約とを実現することができる。
なお、リンク25を前記した板バネ14に置換してこれにサスペンションスプリングの機能を持たせてもサスペンションスプリングを省略し得ることは言うまでもない。
この場合、横置きトーションバー29は捻りバネ作用を持たないロッドでよいこと勿論である。
また参考例において用いるショックアブソーバ44は、図21に示したように液体を作動媒体とする型式のものに限られず、電気的な負荷をかけて振動を減衰するような電気式のショックアブソーバでもよいし、その他どのような型式のショックアブソーバも採用可能である。
なお、上記いずれの実体構成例においても、前輪駆動車の後輪用に好適な独立懸架装置として構成したが、同様な考え方により前輪用の独立懸架装置として構成し得ること勿論である。
本発明の一実施例になる独立懸架装置の要部を示す概念図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材用の上下案内手段を成すショックアブソーバを示す概略断面図である。 同アクスル部材用の上下案内手段を成すショックアブソーバの他の例を示す概略断面図である。 同アクスル部材用の上下案内手段を成すショックアブソーバの更に他の例を示す概略断面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の参考例 としての第1例を示す概略側面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の第2例を示す概略側面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の第3例を示す概略側面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の参考例 としての第4例を示す概略側面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の参考例としての第5例を示す概略側面図である。 図1の独立懸架装置におけるアクスル部材をトー方向に拘束する構成の参考 例としての第6例を示す概略側面図である。 図6の構成で用いたシャックルの作用説明図で、 (a)は、ノーマル時の状態を示すシャックルの作用説明図、 (b)は、バウンド時の状態を示すシャックルの作用説明図、 (c)は、リバウンド時の状態を示すシャックルの作用説明図である。 図1の構成と、図5の構成との組み合わせになる独立懸架装置の実体構成例を、車両外側方から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両下側から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両内側方から見て示す斜視図である。 図1の構成と、図6の構成との組み合わせになる独立懸架装置の実体構成例を、車両外側方から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両下側から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両内側方から見て示す斜視図である。 本発明による独立懸架装置の更に他の実体構成例を、車両外側方から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両下側から見て示す斜視図である。 同実体構成例を、車両内側方から見て示す斜視図である。 本発明による独立懸架装置の更に別の参考例を、車両側方から見て示す概略 側面図である。
符号の説明
1 ショックアブソーバ(案内手段)
2,2a,2b シリンダ(ガイド部材)
3,3a,3b ピストン
4,4a,4b ロッド(ガイド部材)
11 車体
12 ブラケット
13 アクスル部材
14 板バネ(トレーリングメンバ)
15,21 ブラケット
16,17,18,20,23,24,26,30 シャックル
19,22,27 ピン
25 リンク(トレーリングメンバ)
28 コイルスプリング(サスペンションスプリング)
29 トーションバー
31,32 ブラケット
33 橋絡ブラケット
34 ブラケット
41 ガイドロッド(案内手段)
42 スライド部材(案内手段)
43 アーム
44 ショックアブソーバ

Claims (11)

  1. 1組の相互に車両上下方向へ相対変位可能なガイド部材より成る案内手段を、当該案内手段の上端下端よりも車両後方に位置するよう後傾配置して設けると共に、前記1組のガイド部材が少なくとも車幅方向の相対位置を拘束されるよう前記案内手段を構成し、
    前記1組のガイド部材のうち一方のガイド部材を少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
    車輪を回転自在に支持するアクスル部材を他方のガイド部材に連結し、
    車両前後方向に延在して前記車体と前記アクスル部材とを連結し当該アクスル部材をトー方向に拘束するトレーリングメンバを、前記アクスル部材に連結される端部が上下動していないノーマル状態において当該アクスル部材に連結される端部を撓ませて車体下方に配置した板バネで構成すると共に、当該板バネの部を前記車体、前後方向に回動可能なシャックルを介して連結する一方、当該板バネの後部を、アクスル部材に連結し、前記板バネのうち、当該板バネの前部及び後部の相互間を前記車体に対して連結しないようにすることで、
    前記トレーリングメンバをサスペンションスプリングとしても機能させるよう構成し、
    前記トレーリングメンバの、少なくとも一方の端部に設けられた前記シャックルの回動により、トレーリングメンバがアクスル部材に対し、または、車体に対し車両前後方向へ変位可能な連結構造としたことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  2. 請求項1に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記1組のガイド部材を、シリンダと、該シリンダによりガイドされてシリンダ端部より抜き差し可能に突出するロッドとで構成し、
    該ロッドを少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
    前記シリンダに前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  3. 請求項2に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ロッドを、前記シリンダの両端部より突出させ、該シリンダ両端部から突出したロッド部分の双方を車体に連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  4. 請求項1に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記1組のガイド部材を、シリンダと、該シリンダによりガイドされてシリンダ端部より抜き差し可能に突出するロッドとで構成し、
    前記シリンダを少なくとも車幅方向に拘束して車体に連結し、
    前記ロッドに前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  5. 請求項4に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ロッドを、前記シリンダの両端部より突出させ、該シリンダ両端部から突出したロッド部分の双方に対し前記アクスル部材を連結したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  6. 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ1個とし、ロッドをシリンダに貫通させてロッドの両端部をシリンダの両端部より抜き差し可能に突出させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  7. 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ2個とし、一方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、他方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダの他端部同士を同軸に結合させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  8. 請求項3または5に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ロッドおよびシリンダをそれぞれ2個とし、一方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、他方のロッドを対応するシリンダの両端部に代えて一端部より抜き差し可能に突出させ、これらシリンダ同士を、それぞれのロッドが相互逆向きに指向するよう横並びにして結合させたことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記案内手段が、前記1組のガイド部材の相対変位に係わる振動を減衰させるショックアブソーバの機能を持つよう構成したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記案内手段を成す1組のガイド部材の相対変位に応動して、該相対変位に係わる振動を減衰させるショックアブソーバを設け、前記案内手段が、前記アクスル部材のバウンド、リバウンド時におけるガイド機能のみを果たすよう構成したことを特徴とする車輪独立懸架装置。
  11. 請求項10に記載の車輪独立懸架装置において、
    前記ショックアブソーバが、流体の置換流動抵抗または電気エネルギーへの変換抵抗により振動減衰機能を果たすものであることを特徴とする車輪独立懸架装置。
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