JP4572452B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器等に用いられる、電動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動送風機を内包する電気機器の中には、吸込側の風を利用して仕事をするばかりでなく、吐出側の風を利用して仕事をするものが増えてきている。
【0003】
このような中、吐出側の風を利用する電気機器に使用される送風機としては、吸込用の回転ファンから出される吐出風を、固定子及び、回転子側へ流さず回転ファンを覆うようにして取り付けられたファンケースの外周部に設けられた複数個の風穴から排出し、その風を吐出風として利用し仕事をさせ、固定子及び、回転子の冷却には、新たに別の回転ファンを吸込用の回転ファンを取り付けた軸とは逆の側に、取り付けられたものが一般的である。
【0004】
ここで、吐出風を利用して仕事をするタイプの電動送風機の性能向上としては、吐出風の風量を如何に増やすかという面と、如何にして固定子及び回転子の冷却を行うかにかかっている。
【0005】
以下に、従来の吐出風を利用するタイプの電動送風機について図を参照にしながら詳細に説明する。図2は、従来の吐出風利用タイプ電動送風機の半断面図を表している。従来の電動送風機においては、図2に示すように、固定子1及び回転子2が取り付けられた一対のブラケット3、4において、回転子2の出力軸5をブラケット3、4からそれぞれ長手方向に延長し、その出力軸5の一方には吸込用回転ファン6及び、冷却用回転ファン7を取り付け、その吸込用回転ファン6と固定子1及び回転子2との間を仕切るようにしてエアガイド8を取り付け回転ファンを覆うように外周部に複数個の穴を設けたファンケース9が取り付けられている。
【0006】
また、冷却用回転ファン7の方には、冷却用の風が、効率よく固定子1、回転子2のそれぞれの巻線に当たるようにするため、冷却用回転ファン7の外周を囲みブラケット4との間でも空気の漏れがなくなるように、略相似形とした冷却ファン用ファンケース10が取り付けられている。
【0007】
上記のようにしてなる、電動送風機において、送風性能を向上させるためには、吸込用回転ファン6から突出される出力風を増加させながら、固定子1と回転子2を冷却用回転ファン7の風により効率よく冷却する必要があるため、電動機自身の回転数を増加させるのが最も効果的となる。
【0008】
しかしながら、上記のような方法では、出力風の増加及び、冷却効果の増加は見込めるのであるが、それに伴い騒音の増加、特に冷却用回転ファン7から発生される騒音が格段に増加してしまうため、電動機の回転数の増加には、限界が存在するといった課題を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来例の課題点を鑑み、電動送風機の騒音を増加させないために、低い回転数で運転しても、出力風を増加させると共に、固定子、回転子も十分に冷却できるようにすることにより、送風性能を格段に向上させ、かつ電動送風機を小型化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題点を解決するために、本発明の電動送風機は、吸込用回転ファンと背中合わせになるような形で、冷却用回転ファンとして、吸込用とは逆方向回転となる回転ファンを設け、ファン部分と、固定子及び、回転子部分とを仕切るように取り付けられたエアガイドを、冷却用回転ファン形状にあわせ、略円錐形状とする。
【0011】
上記構成によれば、固定子及び、回転子の冷却には、吸込用回転ファンと背中合わせに取り付けられた回転ファンの吸込力により行われるため、低い回転数であっても、十分な風が吸い込まれることとなり、冷却に対し大きな効果が発生される。
【0012】
また、出力風においても、吸込用回転ファンから吐出される風が、出力風となることはもとより、冷却用回転ファンから吐出される風も、吸込用回転ファンから吐出される風と共にファンケースに設けられた複数個の風穴から排出されるため、低い回転数であっても、十分な出力風を得ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、一対のブラケットにより固定された固定子と、固定子の中に設けられ一方がブラケットから長手方向に延びた出力軸を有する回転子と、その出力軸に取り付けられた回転ファンと、前記固定子及び、回転子と前記回転ファンとの間を仕切るように取り付けられたエアガイドと、前記回転ファン及びエアガイドを覆うように取り付けられた外周部に複数個の風穴の開いたファンケースから構成された電動送風機において、吸気口が電動送風機の外側を向き外気を吸引する送風用回転ファンと、吸気口が電動送風機の内側を向き送風機内の空気を吸引する冷却用回転ファンとを近接に配置させ、各々の回転ファンから排出される風が共通のファンケース外周部の風穴から排出されることを特徴とする電動送風機であり、固定子及び回転子を十分に冷却すると共に、出力風を十分に吐出することができるという作用を有する。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンを、高圧力型の遠心ファンとしたことを特徴とする電動送風機であり、固定子及び回転子を冷却するために必要な十分な風を得ることができるという作用を有する。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンと固定子及び回転子との間に取り付けられるエアガイドの形状を、冷却用回転ファンの形状にあわせ、略円錐形状としたことを特徴とする電動送風機であり、エアガイドと冷却用回転ファンを組み立てた際の回転軸方向高さを低くすることができるという作用を有する。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンと固定子及び回転子との間に取り付けられるエアガイドの中心部に、粉塵侵入防止用のフィルターを設けたことを特徴とする電動送風機であり、ファンケース内への粉塵侵入を防止できるという作用を有する。
【0017】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例における電動送風機の半断面図を示している。
【0019】
本発明の電動送風機においては、従来の電動送風機と同様に図1に示すように、固定子1及び回転子2が取り付けられた一対のブラケット3、4において回転子2の出力軸5をブラケット3の方からのみ長手方向に延長し、その出力軸5に冷却用回転ファン7を吸込口が固定子1及び、回転子2の取り付けられた方向に向く形で取り付け、その冷却用回転ファン7と背中合わせになるような形で、吸込用冷却ファン6を吸い込む口が冷却用回転ファン7とは、逆の向きになるように取り付け、それら2つの回転ファン6、7と固定子1及び回転子2との間を仕切るようにして、冷却用回転ファン7の形状に合わせ、略円錐形状のエアガイド8を取り付け、それら2枚の回転ファン6、7を覆うように外周部に複数個の穴を設けたファンケース9が取り付けられている。
【0020】
上記のようにしてなる、本発明の一実施例における電動送風機においては、固定子1及び、回転子2の冷却は、略円錐形状のエアガイド8の中心部に設けられた開口部から固定子1及び、回転子2側の空気を冷却用回転ファン7が吸い込むことにより行うため、低い回転数であっても十分な風が吸い込まれることとなり、冷却に対して大きな効果が発生される。
【0021】
また、出力風においても、吸込用回転ファン6から吐出される風が、出力風となることはもとより、冷却用回転ファン7から吐出される風も、吸込用回転ファン6から吐出される風と共にファンケース9に設けられた複数個の風穴から排出されるため、低い回転数であっても、十分な出力風を得ることが可能となる。そして、従来の電動送風機に設けられている冷却風を排出する風穴を特別設ける必要もなくなる。
【0022】
さらに、エアガイド8中央部にフィルター(図示せず)を設けることで、ファンケース内への粉塵の浸入を防止できる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、電動機の回転数を増加させることなく固定子及び、回転子を十分に冷却すると共に、出力風を十分に吐出することが可能であるため、低騒音で、高出力な吐出風を使用するタイプの電動送風機を提供することができる。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、エアガイドと冷却用回転ファンを組み立てた際の回転軸方向高さを低くできるため、電動送風機の小型化をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電動送風機の半断面図
【図2】従来の電動送風機の半断面図
【符号の説明】
1 固定子
2 回転子
3、4 ブラケット
5 出力軸
6 吸込用回転ファン
7 冷却用回転ファン
8 エアガイド
9 ファンケース
10 冷却ファン用ファンケース
Claims (4)
- 一対のブラケットにより固定された固定子と、固定子の中に設けられ一方がブラケットから長手方向に延びた出力軸を有する回転子と、その出力軸に取り付けられた回転ファンと、前記固定子及び、回転子と前記回転ファンとの間を仕切るように取り付けられたエアガイドと、前記回転ファン及びエアガイドを覆うように取り付けられた外周部に複数個の風穴の開いたファンケースから構成された電動送風機において、吸気口が電動送風機の外側を向き外気を吸引する送風用回転ファンと、吸気口が電動送風機の内側を向き送風機内の空気を吸引する冷却用回転ファンとを近接に配置させ、各々の回転ファンから排出される風が共通のファンケース外周部の風穴から排出されることを特徴とする電動送風機。
- 請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンを、高圧力型の遠心ファンとしたことを特徴とする電動送風機。
- 請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンと固定子及び回転子との間に取り付けられるエアガイドの形状を、冷却用回転ファンの形状にあわせ、略円錐形状としたことを特徴とする電動送風機。
- 請求項1記載の電動送風機において、冷却用回転ファンと固定子及び回転子との間に取り付けられるエアガイドの中心部に、粉塵侵入防止用のフィルターを設けたことを特徴とする電動送風機。
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- 2000-07-13 JP JP2000212342A patent/JP4572452B2/ja not_active Expired - Fee Related
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