JP4572231B2 - システム、プログラムおよびメール仲介方法 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、メールサーバに仲介させて携帯装置やPC(パーソナルコンピュータ)どうしの間でメールの送受信を行うメーリングシステムにおける、メールサーバ、メール受信装置、メールサーバプログラム、メール受信プログラム、メール仲介方法、およびメール受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して電子メールを送受信するシステムが世界的に広く普及してきている。この電子メールを送受信する装置としては、例えばPCや携帯電話等が多用されている。このシステムでは、通常は電子メールの送信側の装置と受信側の装置との間にメールサーバが介在し、送信側の装置から送信された電子メールは一旦メールサーバに格納されメールサーバから受信側の装置に送信される。
【0003】
通常、各装置はその装置に固有のメールアドレスを有し、そのメールアドレスはその装置が加入しているシステムのメールサーバで管理されている。各装置のユーザは、例えば迷惑メールの受信拒否対策等の観点から自分の装置のメールアドレスを変更する必要を生じることがあり、このメールシステムは装置のメールアドレスを変更することができるように構成されている。
【0004】
ここで、従来は、自分の装置のメールアドレスを変更したユーザは、自分の装置に向けて電子メールを送信して来る可能性のある、友人やビジネスの相手等の関係者の装置に向けて、自分の装置のメールアドレスを変更したこと、およびその変更後の新たなメールアドレスを通知し、その関係者にメールアドレスを変更したことを認識してもらう必要があり、この作業は、通常はかなりの労力を有する作業である。また、その通知を受け取った側でも、様々な相手から新たなメールアドレスが通知される度にその新たなメールアドレスをアドレス帳にきちんと登録し、あるいはそのアドレス帳をきちんと書き替えておく必要があり、このメールアドレスの管理はかなり厄介なものとなっている。
【0005】
この厄介さを緩和するために、特許文献1,2には、メールアドレスの変更通知を受信したときに、その受信側装置のアドレス帳を、その変更後の新たなメールアドレスに自動的に書き替えることが提案されている。また、特許文献3には、電話帳をデータベースで集中的に管理しておき、電話番号が変更されたときにデータベース装置から各個人電話機に通知し、各個人電話機においてもその個人電話機に記憶された電話帳を通知された電話番号に自動的に変更することが提案されている。
【特許文献1】
特開平6−139164号公報
【特許文献2】
特開2001−356984号公報
【特許文献3】
特開2000−196771号公報
上記の特許文献1〜3に開示された技術によれば、受信側の負担はある程度緩和される。
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1〜3に開示された技術は、メールアドレスを変更した場合に変更した旨を関係者に通知する必要があることから、メールアドレス変更の通知メールの数が大量となり、ネットワークのトラフィック負荷が増大するおそれがある。
【0007】
また、通常のメールシステムでは、特許文献3に開示されたような、アドレス帳を集中管理しておいてメールアドレスの変更を通知するようなシステムは採用されておらず、仮にそのようなシステムを採用したとしても、メールアドレスを変更しようとしているユーザは、その集中管理されている自分のアドレス帳を精査してそのアドレス帳に新たなメールアドレスを通知したくない相手が含まれていないかどうか吟味する必要があり、メールアドレス変更の通知のみが自動的に行なわれたとしても労力は大して軽減されない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、利用者にとってメールアドレスの変更の際の労力が大幅に緩和され、かつネットワークのトラフィックも軽減されるメールシステムの構築に好適なメールサーバ、メール受信装置、メールサーバプログラム、メール受信プログラム、メール仲介方法、およびメール受信方法を提供することを目的とする。
【発明の開示】
上記目的を達成する本発明のメールサーバは、
利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けるアドレス変更受付部と、
利用者装置のメールアドレスの履歴を管理するアドレス履歴管理部と、
送信元装置からの、宛先装置に向けたメールを受信するメール受信部と、
受信したメールに、送信元装置のメールアドレスの履歴を付してその履歴が付されたメールを宛先装置に送信するメール送信部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明のメールサーバによれば、メールアドレスの履歴が付されたメールが宛先装置に送信されるため、宛先装置では、送信元装置のメールアドレスが変更されていたときにその変更後の新たなメールアドレスを知ることができる。また、メールの送信側では、メールアドレス変更以外の用件を書き込んだメールを送信すればメールアドレス変更も同時に通知されるため、メールアドレスを変更したことを通知するという意識は持たずに済み、メールアドレス変更の労力が大幅に緩和され、さらにネットワークのトラフィックの増大も抑えられる。
【0010】
ここで、上記本発明のメールサーバにおいて、上記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、その利用者装置の最初のメールアドレス、およびその後のすべての変更されたメールアドレスを管理するものであり、上記メール送信部は、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理部により管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスのすべての履歴を付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信するものであることが好ましい。
【0011】
この場合、メールアドレスを何回変更しても、久しぶりにメールを送信する相手にも自分の、その相手が知っているかなり古いメールアドレスと最近のメールアドレスとが対応づけられて通知される。
【0012】
あるいは、上記本発明のメールサーバにおいて、上記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理するものであり、上記メール送信部は、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理部に管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスの履歴のうち、上記所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴まで付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信するものであってもよい。
【0013】
ここで、上記の「所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理する」とは、宛先装置に送信するメールに付されるメールアドレスの履歴が「所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴」(例えば過去2回の変更分まで遡ったメールアドレスの履歴、すなわち、現在のメールアドレスと、1回変更前のメールアドレスと、さらにもう1回変更前(現在からすると2回変更前)のメールアドレスとからなるメールアドレスの履歴)である場合に、最低限その所定の変更回数分のメールアドレス(ここでの例では過去2回の変更分まで遡ったメールアドレス)まで管理してもよく、あるいはそれ以上の変更回数分(ここでの例では過去3回以上)のメールアドレスあるいは過去全ての変更分のメールアドレスを管理してもよいことを意味している。
【0014】
あまりにも古いメールアドレスは相手に通知すること自体が不要であることも多く、宛先装置に送信するメールに付される履歴を所定の変更回数分のメールアドレスに制限することにより、多少なりとも送信データ量を下げることができる。
【0015】
また、上記目的を達成する本発明のメール受信装置は、
少なくとも一部の利用者装置のメールアドレス一覧を管理するアドレス帳管理部と、
送信元装置のメールアドレスの履歴が付されたメールを受信するメール受信部と、
メール受信部で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスと、アドレス帳管理部に管理されているメールアドレスとを照合することにより、そのメールの送信元装置を認識する送信元認識部と、
送信元認識部が、メール受信部で受信したメールの送信元装置を、その送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、その旨をユーザに通知するユーザ通知部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
ここで、上記ユーザ通知部は文章や図形の表示によりユーザに通知するものであってもよく、あるいはメロディ等の音声によってユーザ通知するものであってもよく、これら双方の組合せであってもよい。
【0017】
また、上記の「少なくとも一部の利用者装置のメールアドレス一覧」は、このシステムに加入している装置全てのメールアドレス一覧である必要はなく、その装置が利用する予定の一部の利用者装置のメールアドレス一覧でよいことを意味している。
【0018】
ここでは、メールアドレス変更を意識する必要のないメールアドレス変更通知以外の用件のメールにメールアドレスの履歴が付されて送信されてくるため、単にそのメールを開いて読むだけではメールアドレスの変更に気づかないことも考えられる。ここでは、上記のユーザ通知部を備えることにより、メールアドレスが変更されていることをそのメール受信装置のユーザに印象づけることができる。
【0019】
ここで、上記本発明のメール受信装置において、上記送信元認識部は、メール受信部で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスについて、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序で、アドレス帳管理部に管理されているメールアドレスと照合するものであることが好ましい。
【0020】
受信メールの数全体からすると送信側のメールアドレスが変更されていない受信メールが圧倒的に多く、送信側のメールアドレスが変更されているケースは少なく、メールアドレスが複数回変更されているケースはさらに少ない。したがって、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序でメールアドレスを照合することで、その照合に要する時間が短縮化される可能性が高まる。
【0021】
また、上記本発明のメール受信装置において、送信元認識部により送信元装置が認識されたことを受けてその送信元装置に応じた受信処理を行なう受信処理部をさらに備えることが好ましい。
【0022】
通常、メール受信装置として利用可能な携帯電話等では、その受信メールの送信者(送信側のメールアドレス)に応じて、その送信者の氏名やニックネームを表示したりその送信者に応じたメロディを流すなど、その送信者に応じた受信処理を設定することができるようになっている機種が存在する。
【0023】
本発明のメール受信装置では、アドレス帳に更新前のメールアドレスが登録されていてもそのメールの送信者を特定することができるため、メール送信者に応じた受信処理を設定する機能を備えると、その機能が従来よりもさらに有効に作用することになる。
【0024】
さらに、上記本発明のメール受信装置において、送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合にアドレス帳管理部により管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに自動更新する自動更新モードをユーザによる設定および解除の操作を受けてそれぞれ設定および解除する自動更新モード設定部をさらに備え、
上記アドレス帳管理部は、自動更新モードが設定されている場合に、送信元認識部がメール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識したことを受けて、アドレス帳管理部が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスを、ユーザによる操作を待たずに、その送信元装置の現在のメールアドレスに更新するものであることが好ましい。
【0025】
このような自動更新モードを備えることによりメール受信装置のユーザのアドレス帳管理の負担が軽減される。
【0026】
ただし、この場合に、上記アドレス帳管理部は、自動更新モードにおいて自動更新したメールアドレスを、ユーザによるキャンセル操作を受けて、更新前のメールアドレスに戻すものであることが好ましい。
【0027】
このように、自動更新されたメールアドレスをユーザ操作により更新前のメールアドレスに戻すように構成しておくと、送信元メールアドレス(Fromヘッダ)を詐称した迷惑メールによって勝手に自動更新されたままとなってしまう事態を防止することができる。
【0028】
また、上記の自動更新モードを有する受信装置の場合において、上記アドレス帳管理部は、自動更新モードが未設定であって、送信元認識部がメール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、ユーザによる更新操作を受けて、アドレス帳管理部が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに更新するものであることが好ましい。
【0029】
このような自動更新モードを選択すると、アドレス帳がユーザによる確認を経た後に更新されるため、迷惑メール等によるアドレス帳の改ざんを一層有効に防止することができる。
【0030】
さらに本発明のメール受信装置において、上記ユーザ通知部は、送信元認識部がメール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識したことを、そのメールの受信時、ユーザ操作によるそのメールの開封時、および、ユーザ操作による、アドレス帳管理部により管理されているその送信元装置のメールアドレスの表示時のうちの少なくとも1つの時点で通知するものであることが好ましい。
【0031】
ユーザはこれらの時点でメールあるいはメールアドレスを意識するため、その意識される時点で通知することによりユーザの注意を喚起することができる。
【0032】
また上記目的を達成する本発明のメールサーバプログラムは、
プログラムの実行機能とデータ送受信機能とを有する情報処理装置内で実行され、その情報処理装置を、
利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けるアドレス変更受付部と、
利用者装置のメールアドレスの履歴を管理するアドレス履歴管理部と、
送信元装置からの、宛先装置に向けたメールを受信するメール受信部と、
受信したメールに、送信元装置のメールアドレスの履歴を付してその履歴が付されたメールを宛先装置に送信するメール送信部とを備えたメールサーバとして動作させることを特徴とする。
【0033】
ここで、上記メールサーバプログラムにおいて、上記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、その利用者装置の最初のメールアドレス、およびその後のすべての変更されたメールアドレスを管理するものであり、上記メール送信部は、宛先装置に送信するメールに上記アドレス履歴管理部により管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスのすべての履歴を付して、その履歴が付されたメールをその宛先装置に送信するものであることが好ましい。
【0034】
あるいは、上記本発明のメールサーバプログラムにおいて、上記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理するものであり、上記メール送信部は、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理部に管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスの履歴のうち、上記所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴まで付して、その履歴が付されたメールをその宛先装置に送信するものであってもよい。
【0035】
また、上記目的を達成する本発明のメール受信プログラムは、
プログラムの実行機能とデータ受信機能とを有する情報処理装置内で実行され、その情報処理装置を、
少なくとも一部の利用者装置のメールアドレス一覧を管理するアドレス帳管理部と、
送信元装置のメールアドレスの履歴が付されたメールを受信するメール受信部と、
メール受信部で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスと、アドレス帳管理部に管理されているメールアドレスとを照合することにより、そのメールの送信元装置を認識する送信元認識部と、
送信元認識部が、メール受信部で受信したメールの送信元装置を、その送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、その旨をユーザに通知するユーザ通知部とを備えたメール受信装置として動作させることを特徴とする。
【0036】
ここで、上記本発明のメール受信プログラムが、上記送信元認識部は、メール受信部で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスについて、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序で、アドレス帳管理部に管理されているメールアドレスと照合するものであることが好ましい。
【0037】
また、上記本発明のメール受信プログラムが、上記情報処理装置を、送信元認識部により送信元装置が認識されたことを受けてその送信元装置に応じた受信処理を行なう受信処理部をさらに備えたメール受信装置として動作させるものであることが好ましい。
【0038】
また、上記本発明のメール受信プログラムにおいて、上記情報処理装置を、送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合にアドレス帳管理部により管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに自動更新する自動更新モードをユーザによる設定および解除の操作を受けてそれぞれ設定および解除する自動更新モード設定部をさらに備え、
上記アドレス帳管理部は、自動更新モードが設定されている場合に、送信元認識部がメール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識したことを受けて、アドレス帳管理部が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスを、ユーザによる操作を待たずに、その送信元装置の現在のメールアドレスに更新するものであることが好ましく、この場合に、上記アドレス帳管理部は、自動更新モードにおいて自動更新したメールアドレスを、ユーザによるキャンセル操作を受けて、更新前のメールアドレスに戻すものであることがさらに好ましい。
【0039】
あるいは、上記本発明のメール受信プログラムにおいて、上記アドレス帳管理部は、自動更新モードが未設定であって、送信元認識部がメール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、ユーザによる更新操作を受けて、アドレス帳管理部が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに更新するものであることも好ましい態様である。
【0040】
さらに、上記本発明のメール受信プログラムにおいて、上記ユーザ通知部は、送信元認識部が上記メール受信部で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識したことを、そのメールの受信時、ユーザ操作によるそのメールの開封時、および、ユーザ操作による、アドレス帳管理部により管理されているその送信元装置のメールアドレスの表示時のうちの少なくとも1つの時点で通知するものであることが好ましい。
【0041】
また、上記目的を達成する本発明のメール仲介方法は、
利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けて利用者装置のメールアドレスの履歴を管理するアドレス履歴管理ステップと、
送信元装置からの、宛先装置に向けたメールを受信するメール受信ステップと、
受信したメールに、送信元装置のメールアドレスの履歴を付してその履歴が付されたメールを宛先装置に送信するメール送信ステップとを有することを特徴とする。
【0042】
ここで、上記本発明のメール仲介方法において、上記アドレス履歴管理ステップは、利用者装置のメールアドレスの履歴を、その利用者装置の最初のメールアドレス、およびその後のすべての変更されたメールアドレスを管理するステップであり、上記メール送信ステップは、宛先装置に送信するメールにアドレス履歴管理ステップにおいて管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスのすべての履歴を付して、その履歴が付されたメールをその宛先装置に送信するステップであることが好ましい。
【0043】
あるいは、上記本発明のメール仲介方法において、上記アドレス履歴管理ステップは、利用者装置のメールアドレスの履歴を、所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理するステップであり、上記メール送信ステップは、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理ステップにおいて管理されているそのメールの送信元装置のメールアドレスの履歴のうち、上記所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴まで付して、その履歴が付されたメールをその宛先装置に送信するステップであってもよい。
【0044】
また上記目的を達成する本発明のメール受信方法は、
少なくとも一部の利用者装置のメールアドレス一覧を管理するアドレス帳管理ステップと、
送信元装置のメールアドレスの履歴が付されたメールを受信するメール受信ステップと、
メール受信ステップで受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスと、アドレス帳管理ステップにおいて管理されているメールアドレスとを照合することにより、そのメールの送信元装置を認識する送信元認識ステップと、
送信元認識ステップにおいて、メール受信ステップで受信したメールの送信元装置が、その送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合に、その旨をユーザに通知するユーザ通知ステップとを有することを特徴とする。
【0045】
ここで、上記本発明のメール受信方法において、上記送信元認識ステップは、メール受信ステップで受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスについて、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序で、アドレス帳管理ステップにおいて管理されているメールアドレスと照合するステップであることが好ましい。
【0046】
また、上記本発明のメール受信方法は、上記送信元認識ステップにより送信元装置が認識されたことを受けてその送信元装置に応じた受信処理を行なう受信処理ステップをさらに有するものであることが好ましい。
【0047】
また、上記本発明のメール受信方法において、送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合にアドレス帳管理ステップにおいて管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに自動更新する自動更新モードをユーザによる設定および解除の操作を受けてそれぞれ設定および解除する自動更新モード設定ステップをさらに有し、
上記アドレス帳管理ステップは、自動更新モードが設定されている場合に、送信元認識ステップによりメール受信ステップで受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識されたことを受けて、アドレス帳管理ステップが管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスを、ユーザによる操作を待たずに、その送信元装置の現在のメールアドレスに更新するステップであることが好ましく、この場合に、上記アドレス帳管理ステップは、上記自動更新モードにおいて自動更新したメールアドレスを、ユーザによるキャンセル操作を受けて、更新前のメールアドレスに戻すステップであることがさらに好ましい。
【0048】
さらに、上記本発明のメール受信方法において、上記アドレス帳管理ステップは、自動更新モードが未設定であって、送信元認識ステップにおいて上記メール受信ステップで受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合に、ユーザによる更新操作を受けて、アドレス帳管理ステップが管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに更新するステップであることも好ましい態様である。
【0049】
さらに、上記本発明のメール受信方法において、上記ユーザ通知ステップは、送信元認識ステップにおいてメール受信ステップで受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識されたことを、そのメールの受信時、ユーザ操作によるそのメールの開封時、および、ユーザ操作による、アドレス帳管理ステップにおいて管理されているその送信元装置のメールアドレスの表示時のうちの少なくとも1つの時点で通知するステップであることが好ましい。
【発明の効果】
【0050】
以上のとおり、本発明によれば、メールアドレスの変更の労力が緩和され、かつネットワークトラフィックも軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0052】
図1は、本発明の一実施形態が適用されるメールシステムの概要を示す模式図である。
【0053】
ここには、2台の携帯電話機10,20と、鉄塔31の上に立てられたアンテナ30と、メールサーバ40とが示されており、ここでは、メールサーバ40を介在させて2台の携帯電話機10,20間でメールの送受信が行なわれる。
【0054】
携帯電話機10,20には、パワーキー11,21、操作ボタン12,22、およびLCD表示画面13,23を備えており、電話としての送受話機能や電子メールの送受信機能を有する。
【0055】
ここでは、2台の携帯電話機10,20のうちの一方の携帯電話機10を、今回のメールを送信するメール送信装置、もう一方の携帯電話機20をメール受信装置として説明する。
【0056】
尚、このメールシステムを構成している、メールの送受信を行なう装置は多数存在するが、ここでは代表的に2台のみ示されている。
【0057】
また、メールサーバは、コンピュータ40で構成されており、CPU(中央処理装置),RAM(ランダムアクセスメモリ),ハードディスク,通信用ボード等が内蔵された本体部41、本体部41からの指示により表示画面42a上に画像を表示する表示装置42、コンピュータ40に利用者の指示を入力するためのキーボード43、表示画面42a上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を与えるマウス44を備えている。
【0058】
本体部41は、さらに外観上、CD50やDVD(図示せず)が装填されるCD/DVD装填口41aを有しており、その内部には、そのCD/DVD装填口41aから装填されたCD50やDVDをドライブしてアクセスするCD/DVDドライブが内蔵されている。
【0059】
図2は、図1に外観を示す携帯電話機10,20の回路ブロック図である。2台の携帯電話機10,20はいずれも同一の構成を有する。ここでは代表的にメール受信装置として説明する携帯電話機20について説明する。
【0060】
携帯電話機20は、無線通信を行なう無線部24と、その無線部24で受信した信号をベースバンド信号に変換する処理や後述するアプリケーション部28との間で信号の送受信を行なうベースバンド部25と、図1にも示す、電源をオン、オフするためのパワーキー21と、電池電圧を昇圧して回路各部に電力を供する電源用LSI26と、RTC(リアルタイムクロック)27とを備えている。また、この携帯電話機20には、CPUや、アプリケーションプログラムが格納されたメモリ等を内蔵しアプリケーションプログラムを実行するアプリケーション部28と、アプリケーションプログラムの処理結果のデータ等を記憶するSDRAM29と、さらに図1にも示すLCD表示画面23と操作キー22とを備えている。
【0061】
図3は、図1に外観を示した、メールサーバとして動作するコンピュータのハードウェア構成図である。
【0062】
図3のハードウェア構成図には、CPU41b、RAM41c、ハードディスクコントローラ41d、CD/DVDドライブ41e、マウスコントローラ41f、キーボードコントローラ41g、ディスプレイコントローラ41h、および通信用ボード41iが示されており、それらはバス41jで相互に接続されている。
【0063】
CD/DVDドライブ41eは、図1を参照して説明したように、CD/DVD装填口41aから装填されたCD50やDVD(図示せず)をアクセスするものである。通信用ボード41iは、図1に示す2台の携帯電話機10,20間で送受信された電子メールの仲介のためのメールの送受信を行なう。
【0064】
また、図3には、ハードディスクコントローラ41dによりアクセスされるハードディスク45、マウスコントローラ41fにより制御されるマウス44、キーボードコントローラ41gにより制御されるキーボード43、およびディスプレイコントローラ41hにより制御されるも表示装置42も示されている。
【0065】
図4は、メールサーバの機能を示した機能ブロック図である。ここで説明する機能は、図1,図3に示すコンピュータ40内で後述するメールサーバプログラム420(図6参照)が実行されることにより実現する機能である。
【0066】
この図4に示すメールサーバ400には、アドレス変更受付部411、アドレス履歴管理部412、メール受信部413、およびメール送信部414が備えられている。
【0067】
ここで、アドレス変更受付部411は、利用者装置(図1に示す例では2台の携帯電話機10,20)のメールアドレスの変更を受け付ける機能を有し、アドレス履歴管理部412は、利用者装置のメールアドレスの履歴を管理する機能を有する。また、メール受信部413は、送信元装置からの、宛先装置に向けたメールを受信する機能を有し、メール送信部414は、その受信したメールに、送信元装置のメールアドレスの履歴を付してその履歴が付されたメールを宛先装置に送信する機能を有する。ここではアドレス履歴管理部412は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、その利用者装置の最初のメールアドレス、およびその後のすべての変更されたメールアドレスを管理するものであり、メール送信部414は、宛先装置に送信するメールにアドレス履歴管理部412により管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスのすべての履歴を付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信するものである。
【0068】
ただし、アドレス履歴管理部412は、利用者装置のメールアドレスの履歴を、所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理する構成とし、メール送信部414を、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理部412に管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスの履歴のうち、その所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴まで付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信する構成を採用してもよい。
【0069】
尚、このメールサーバ400の、より具体的な機能例については後述する。
【0070】
図5は、図1に示す2台の携帯電話機それぞれ(ここでは携帯電話機20とする)のメール受信装置としての機能を示した機能ブロック図である。
【0071】
ここで説明するメール受信装置200は、図1,図2に示す携帯電話機20におけるアプリケーション部28(図2参照)で、後述するメール受信プログラム220(図7参照)が実行されることにより、その携帯電話機20内に実現する機能である。
【0072】
この図5に示すメール受信装置200には、ユーザ操作部211と、自動更新モード設定部212と、アドレス帳管理部213と、メール受信部214と、送信元認識部215と、受信処理部216と、ユーザ通知部217とが備えられている。
【0073】
ユーザ操作部211は、ハードウェアは、図1,図2に示す携帯電話機20の操作キー22がこれに対応し、ユーザ操作に応じてこのメール受信装置200に後述する各種の指示を入力するためのものである。
【0074】
自動更新モード設定部212については少し後で説明する。
【0075】
アドレス帳管理部213は、このメール受信装置200のユーザの考えに基づいてそのメール受信装置200内に作成されている、利用者装置のメールアドレス一覧を管理する機能を有する。
【0076】
メール受信部214は、図4に示すメールサーバ400のメール送信部414から送信されてきた、送信元装置のメールアドレスの履歴が付されたメールを受信するものである。
【0077】
メール受信部214によりメールアドレスの履歴が付されたメールが受信されると、送信元認識部215により、メール受信部214で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスと、アドレス帳管理部213に管理されているメールアドレスとが照合され、そのメールの送信元装置が認識される。ここで、送信元認識部215では、その照合にあたり、メール受信部214で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスについて、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序で、アドレス帳管理部213に管理されているメールアドレスとの照合が行なわれる。メールアドレスが変更されていないことの方が多く、この方が全体として照合の処理が短時間で済むからである。
【0078】
また、受信処理部216では、送信元認識部215により送信元装置が認識されたことを受けて、その送信元装置に応じた受信処理が行なわれる。この送信元装置に応じた受信処理とは、例えばアドレス帳にメールアドレスと対応づけてそのメールアドレスの利用者の氏名やニックネームが登録されていた場合に受信時にその氏名やニックネームを表示したり、アドレス帳にメールアドレスに特定の音が対応づけている場合に、受信時にその音声を出力する処理等をいう。この送信装置に応じた受信処理自体は既に公知の機能であり、これ以上の詳細説明は省略する。
【0079】
また、ユーザ通知部217は、送信元認識部215が、メール受信部214で受信したメールの送信元装置を、その送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、過去のメールアドレスに基づいて認識した旨をユーザに通知するものである。本実施形態では、この通知は、表示画面23(図1,図2参照)に「アドレス更新情報あります」のフレーズを表示することにより行なわれる(図12参照)。このほか、このような文字による表示ではなく、図案によって表示してもよく、音声で通知してもよい。本実施形態では、このユーザ通知部217は、送信元認識部215がメール受信部214で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合に、過去のメールアドレスに基づいて認識した旨を、そのメールの受信時、ユーザ操作によるそのメールの開封時、および、ユーザ操作による、アドレス帳管理部213により管理されているその送信元装置のメールアドレスの表示時に通知する。
【0080】
また、自動更新モード設定部212は、送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合にアドレス帳管理部により管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに自動更新する自動更新モードを、ユーザによる、ユーザ操作部211からの設定および解除の操作を受けてそれぞれ設定および解除するものである。
【0081】
この自動更新モードが設定されている場合、アドレス帳管理部213は、送信元認識部215がメール受信部214で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識したことを受けて、そのアドレス帳管理部213が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスを、ユーザによる操作を待たずに、その送信元装置の現在のメールアドレスに更新する。
【0082】
さらに、このアドレス帳管理部213は、自動更新モードにおいて自動更新したメールアドレスを、ユーザによるユーザ操作部211からのキャンセル操作を受けて、更新前のメールアドレスに戻す機能を有する。この機能は、送信元メールアドレスを詐称した迷惑メールによる不正書替えの防止に役立つ。
【0083】
一方、自動更新モードが未設定であって、送信元認識部215がメール受信部214で受信したメールの送信元装置をその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識した場合には、アドレス帳管理部213は、ユーザ操作部211における、ユーザによる更新操作を受けて、アドレス帳管理部213が管理しているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに更新する。
【0084】
この図5に示すメール受信装置200の具体例については後述する。
【0085】
図6は、図1,図3に示すメールサーバ40内で実行されるメールサーバプログラムの概要を示した図である。
【0086】
この図6に示すメールサーバプログラム420は、図1,図3に示すコンピュータ40を、図4を参照して説明したメールサーバ400として動作させるプログラムであって、アドレス変更受付部421、アドレス履歴管理部422、メール受信部423、およびメール送信部424を有する。これらアドレス変更受付部421、アドレス履歴管理部422、メール受信部423、およびメール送信部424は、図1,図3に示すコンピュータ40に、図4に示すメールサーバ400を構成する、それぞれアドレス変更受付部411、アドレス履歴管理部412、メール受信部413、およびメール送信部414としての各機能を与えるプログラム部品であり、これら各プログラム部品が図1,図3に示すコンピュータ40内で実行されたときの作用は、図4に示すメールサーバ400としての各機能ブロックの機能と同一であり、ここでは重複説明は省略する。
【0087】
図7は、図1,図2に示す携帯電話機20のアプリケーション部28(図2参照)で実行され、その携帯電話機20に、図5を参照して説明したメール受信装置200としての機能を与えるメール受信プログラムの概要を示す図である。
【0088】
この図7に示すメール受信プログラム220は、ユーザ操作部221、自動更新モード設定部222、アドレス帳管理部223、メール受信部224、送信元認識部225、受信処理部226、およびユーザ通知部227の各プログラム部品から構成されている。
【0089】
これらの各プログラム部品であるユーザ操作部221、自動更新モード設定部222、アドレス帳管理部223、メール受信部224、送信元認識部225、受信処理部226、およびユーザ通知部227は、図1,図2に示す携帯電話機20内で実行されたときに、その携帯電話機20に、図5を参照して説明した対応する各機能ブロック、すなわち、ユーザ操作部211、自動更新モード設定部212、アドレス帳管理部213、メール受信部214、送信元認識部215、受信処理部216、およびユーザ通知部217の各機能を与えるプログラム部品である。これら各プログラム部品が図1,図2に示す携帯電話機20内で実行されたときの作用は、図5に示すメール受信装置200の各機能ブロックの機能と同一であり、ここでは重複説明は省略する。
【0090】
図8は、図1,図に示すコンピュータを用いて実施されるメール仲介方法の概要を示すフローチャートである。
【0091】
この図8に示すメール仲介方法は、アドレス履歴管理ステップa1、メール受信ステップa2、およびメール送信ステップa3を有する。
【0092】
アドレス履歴管理ステップa1は、利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けて利用者装置のメールアドレスの履歴を管理するステップであり、図4に示すメールサーバ400のアドレス変更受付部411とアドレス履歴管理部412との複合に対応する。
【0093】
また、メール受信ステップa2は、送信元装置からの、宛先装置に向けたメールを受信するステップであり、図4に示すメール受信部413に相当する。また、メール送信ステップa3は、受信したメールに、送信元装置のメールアドレスの履歴を付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信するステップであり、図4に示すメール送信部414に相当する。
【0094】
ここで、本実施形態では、アドレス履歴管理ステップa1においては、利用者装置のメールアドレスの履歴が、その利用者装置の最初のメールアドレス、およびその後のすべての変更されたメールアドレスが管理され、メール送信ステップa3では、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理ステップa1において管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスのすべての履歴が付されて、その履歴が付されたメールがその宛先装置に送信される。
【0095】
ただし、アドレス履歴管理ステップa1を、利用者装置のメールアドレスの履歴を、所定の変更回数以上の変更回数まで遡ったメールアドレスまで管理するステップとし、メール送信ステップa3を、宛先装置に送信するメールに、アドレス履歴管理ステップa1において管理されている、そのメールの送信元装置のメールアドレスの履歴のうち、その所定の変更回数分遡ったメールアドレスの履歴まで付して、その履歴が付されたメールを宛先装置に送信するステップとして構成してもよい。
【0096】
本実施形態では、普段はアドレス履歴管理ステップa1によりメールアドレスの変更受付けやメールアドレスの管理が行なわれており、装置からメールが送信されてくるとそのメールを受信し(ステップa2)、送信元装置のメールアドレスの履歴を付してその履歴を付したメールを宛先装置に送信する(ステップa3)。
【0097】
図9は、図1,図2に示す携帯電話機を用いて実施されるメール受信方法の概要を示すフローチャートである。
【0098】
この図9に示すメール受信方法は、アドレス帳管理ステップb1、自動更新モード設定ステップb2、メール受信ステップb3、送信元認識ステップb4、受信処理ステップb5、およびユーザ通知ステップb6を有する。
【0099】
アドレス帳管理ステップb1では、その携帯電話でメールのやりとりをしようとする利用者装置のメールアドレス一覧が管理される。
【0100】
自動更新モード設定ステップb2は、送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合にアドレス帳管理ステップb1において管理されているその送信元装置の過去のメールアドレスをその送信元装置の現在のメールアドレスに自動更新する自動更新モードをユーザによる設定および解除の操作を受けてそれぞれ設定および解除するステップであり、メール受信ステップb3は、送信元装置のメールアドレスの履歴が付されたメールを受信するステップである。また、送信元認識ステップb4は、メール受信ステップb3で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスと、アドレス帳管理ステップb1において管理されているメールアドレスとを照合することにより、そのメールの送信元装置を認識するステップである。この送信元認識ステップb4では、メール受信ステップb3で受信されたメールに付された履歴に記録されたメールアドレスが、現在のメールアドレスから過去のメールアドレスに遡る順序で、アドレス帳管理ステップb1において管理されているメールアドレスと照合される。
【0101】
また受信処理ステップb5では、送信元認識ステップb4により送信元装置が認識されたことを受けて、その送信元装置に応じた受信処理が行なわれる。
【0102】
さらに、ユーザ通知ステップb6では、送信元認識ステップb4において、メール受信ステップb3で受信したメールの送信元装置が、その送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合に、過去のメールアドレスに基づいて認識された旨をユーザに通知するユーザ通知ステップである。
【0103】
ここで、このユーザ通知ステップb6では、送信元認識ステップb4においてメール受信ステップb3で受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識されたことが、そのメールの受信時、ユーザ操作によるそのメールの開封時、および、ユーザ操作による、アドレス帳管理ステップb1において管理されているその送信元装置のメールアドレスの表示時に通知される。
【0104】
また、アドレス帳管理ステップb1では、自動更新モードが設定されている場合に、送信元認識ステップb4によりメール受信ステップb3で受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識されたことを受けて、そのアドレス帳管理ステップb1において管理されている送信元装置の過去のメールアドレスが、ユーザによる操作を待たずに、送信元装置の現在のメールアドレスに更新される。またこのアドレス帳管理ステップb1では、自動更新モードにおいて自動更新したメールアドレスが、ユーザによるキャンセル操作を受けて、更新前のメールアドレスに戻される。
【0105】
さらに、このアドレス帳管理ステップb1では、自動更新モードが未設定であって、送信元認識ステップb4においてメール受信部214で受信したメールの送信元装置がその送信元装置の過去のメールアドレスに基づいて認識された場合に、ユーザによる更新操作を受けて、アドレス帳管理ステップb1において管理されている送信元装置の過去のメールアドレスがその送信元装置の現在のメールアドレスに更新される。
【0106】
以下では、本発明についての、より具体的な実施形態を説明する。
【0107】
図10は、メール送信側装置とメールサーバの処理を示す図である。
【0108】
ここで、この図10に示すメール送信側装置は、例えば図1に示す2台の携帯電話機10,20のうちの1台の携帯電話機10であり、この図10に示すメールサーバは、図1に示すコンピュータ40である。
【0109】
メール送信側装置は、そのメール送信側装置に固有の、「装置固有アドレス」を有し、またそのメール送信側装置は、現在、「ABC@fujiyama.co.jp」というメールアドレスを有している。ここで、メール送信側装置のユーザにより、2004年7月1日に、そのメールアドレス「ABC@fujiyama.co.jp」を「DEF@fujiyama.com」に変更するためのメールアドレス変更操作が行なわれたものとする(ステップ111)。このメールアドレスの変更の情報は、Webサイ上でメールサーバに伝えられる。メールサーバ上ではそのメール送信側装置の「装置固有アドレス」に、これまで使われていた最新のメールアドレス「ABC@fujiyama.co.jp」と、過去(2003年1月1日)に1回変更された、その「ABC@fujiyama.co.jp」よりも1回前のメールアドレス「XYZ@fujiyama.co.jp」とが対応づけられて、そのメール送信側装置のメールアドレスの履歴が管理されており(ステップ431)、メール送信側装置からそのメールアドレスを、「ABC@fujiyama.co.jp」を「DEF@fujiyama.com」への変更する旨の情報を受け取ると、今度は、それまで管理していた履歴情報に代わり、「装置固有アドレス」に、最新のメールアドレス「DEF@fujiyama.com」と、「履歴1(2004年7月1日):ABC@fujiyama.co.jp」と、「履歴2(2003年1月1日):XYZ@fujiyama.co.jp」とが対応づけられて管理され(ステップ432)、Webサイト上で、メール送信側装置に向けて、メールアドレスの、「DEF@fujiyama.com」への変更が完了した旨を通知し、メール送信側装置ではそのメールアドレスの変更の完了が確認される(ステップ112)。これにより、メール送信側装置のメールアドレスは「DEF@fujiyama.com」となり、これ以降、メール送信側装置では、そのメール送信側装置のメールアドレスとして「DEF@fujiyama.com」が用いられる。
【0110】
その後、そのメール送信側装置でメールが作成されて送信操作が行なわれたものとする(ステップ113)。そのメールには、そのメール送信側装置の装置固有アドレスが付されており、さらにFromヘッダ(メール送信元のメールアドレスが記録されるヘッダ)に「DEF@fujiyama.com」が書き込まれてメールサーバに送られる。
【0111】
メールサーバでは、その送信メールを受け付けて、そのメールの送信元の装置固有アドレスを認識し(ステップ433)、その装置固有アドレスとメールサーバ内の登録情報との照合により、そのメールサーバ内の登録情報中から、Fromヘッダ:DEF@fujiyama.comと同一のメールアドレスを抽出し(ステップ434)、ステップ433で受信したメールにメールアドレスの変更履歴が記録された拡張ヘッダを付加する処理が行なわれる(ステップ435)。ここに示す例では、この拡張ヘッダ付加処理では、拡張ヘッダとして、From(履歴1)ヘッダ:ABC@fujiyama.co.jpとFrom(履歴2)ヘッダ:XYZ@fujiyama.co.jpが付加される。
【0112】
このような拡張ヘッダ付加処理(ステップ435)を行なった後、ステップ433で受け付けて上記の拡張ヘッダが付加された送信メールが、そのメールの宛先に送信される(ステップ436)。この宛先に送信されるメールにはFromヘッダ:DEF@fujiyama.comとFrom(履歴1)ヘッダ:ABC@fujiyama.co.jpとFrom(履歴2)ヘッダ:XYZ@fujiyama.co.jpが付されている。
【0113】
図11は、メールサーバから送信されてきたメールを受信したときのメール受信側装置の処理を示す図である。この図11に示すメール受信側装置は、例えば図1に示す2台の携帯電話機10,20のうちの1台の携帯電話機20である。
【0114】
メール受信側装置では、図8のステップ436に示す、Fromヘッダ,From(履歴1)ヘッダ、および(履歴2)ヘッダが付されたメールの受信処理が行なわれ、先ずは、Fromヘッダと、そのメール受信側装置の電話帳(相手の電話番号とともにメールアドレスも一緒に登録されている)との照合処理が行なわれる(ステップ231)。ここでの照合処理では、Fromヘッダ:DEF@fujiyama.comと同一のメールアドレスがその電話帳に登録されているか否かが調べられる。電話帳内にそのメールアドレス「DEF@fujiyama.com」が存在していた時は、From(履歴1)ヘッダおよびFrom(履歴2)ヘッダについての照合処理は不要であり、直接にステップ238に移行する。ステップ238では、ユーザによりあらかじめ設定されているメール受信操作を行なうための処理が行なわれる。ここでは、そのメールアドレスに対応づけられたメール受信動作、例えばそのメールアドレスと相手側ユーザの名前とが対応づけられているときにそのユーザの名前を表示したり、特定のメロディが対応づけられているときにそのメロディを発音する処理等をいう。
【0115】
ステップ232において電話帳にFromヘッダ:DEF@fujiyama.comと一致するメールアドレスが登録されていない旨判定されると、今度はFrom(履歴1)ヘッダ:ABC@fujiyama.co.jpについて、電話帳に登録されているメールアドレスとの照合処理が行なわれ、一致したときには(ステップ234)、上述したステップ238に進むとともに、さらに後述するステップ239に進む。
【0116】
From(履歴1)ヘッダ:ABC@fujiyama.co.jpについても電話帳に一致するメールアドレスが見つからなかったときは(ステップ234)、さらにFrom(履歴2)ヘッダ:XYZ@fujiyama.co.jpについて同様にして照合処理が行なわれる(ステップ235)。一致する(ステップ236)と上述のステップ238に進むとともに、さらに、以下に説明するステップ239に進み、それでもなお、電話帳に一致したメールアドレスが存在しないときは(ステップ236)、電話帳に登録が無いときのメール受信動作処理が行なわれる(ステップ237)。
【0117】
ステップ239では、ステップ238におけるメール受信動作処理が終了した後、電話帳に過去のメールアドレス(ここに示す例ではFrom(履歴1)ヘッダ:ABC@fujiyama.co.jpあるいはFrom(履歴2)ヘッダ:XYZ@fujiyama.co.jp)と一致したことを表わしメールアドレスの更新を促すメッセージ画面が表示される。
【0118】
図12は、そのメッセージ画面を示す図である。
【0119】
ここでは図12(A)に示すように、受信メールがあることに加え「アドレス更新情報あります」のメッセージが表示され、所定時間後に、図12(B)に示すように通常の待ち受け画面に戻る。
【0120】
図13は、メールアドレスを自動で更新するか否かの設定画面を示す図である。
【0121】
待受画面からのメニュー操作により「アドレス自動更新機能」を起動すると、この図13に示す画面が開き、メールアドレスの自動更新モードの設定や解除を行なうことができる。
【0122】
図11に戻って説明を続ける。
【0123】
ステップ240では、メールアドレスの自動更新モードが設定されてるか否かが判定され、自動更新モードが設定されてるときは、ユーザ操作を待たずに、電話帳の、それまで登録されていたメールアドレスABC@fujiyama.co.jpから新たなメールアドレスDEF@fujiyama.comへの更新処理が行なわれる(ステップ241)。
【0124】
自動更新モードが設定されていないときはメールアドレスを手動で更新することができる。この処理については後述する。
【0125】
図14は、自動更新されたメールアドレスの取消時の処理を表わすフローチャート、図15はそのときの表示画面を示す図である。
【0126】
ここでは、待受画面からのメニュー操作、あるいは、図12(A)の画面が表示されているときの決定ボタンを押すことにより、自動更新モードにおいて自動更新された電話帳詳細が表示され(図14ステップ251、図15(A))、サブメニュー起動操作を受けて図15(B)の画面が表示されて更新取消/承認のいずれの処理が選択され、取消処理が選択されたときは(図14ステップ252)メールアドレスの更新を取り消して更新前のメールアドレスに戻される(図14ステップ253、図15(C))。
【0127】
ここで、図15(A)等にある「送信元」「ソウシンモト」は、今回の送信元として登録されている具体的な氏名やニックネーム等であるが、ここでは、「送信元」「ソウシンモト」という名称で代表させている。以下に説明する各図についても同様である。
【0128】
このように、ここでは自動更新モードによるメールアドレスの自動更新の後も更新前のメールアドレスを記憶しておき、更新を取り消すことができるように構成されている。こうすることにより、自動更新モードにおいてもメールアドレスの更新をユーザがコントロールすることができ、迷惑メールによるメールアドレスの改ざん等を防ぐことができる。
【0129】
図16は、メールアドレスの自動更新モードが設定されていないとき(手動更新モードが設定されているとき)のメールアドレスの更新処理および取消処理を示すフローチャートである。
【0130】
手動更新モードが設定されている場合は、電話帳に登録されたメールアドレスが古いメールアドレスであることが分かっても新しいメールアドレスに自動的には更新されない。そこでここでは、更新に関する電話帳詳細を表示し(ステップ261)、更新実行操作が行なわれると(ステップ262)、メールアドレスの更新処理が実行され(ステップ263)、一方、一旦更新した後における取消し操作が行なわれると、その一旦更新したメールアドレスの更新が取り消されて更新前のメールアドレスに戻される(ステップ264)。
【0131】
このように、この実施形態では、自動更新モードの場合と同様、メールアドレスが手動で更新された場合も、更新前のメールアドレスが記憶されており、更新取消操作に応じて更新が取り消される。こうすることにより、ユーザがうっかり更新してしまったときも容易に元に戻すことができる。
【0132】
図17は、図16に示すフローチャートに対応する、手動更新モードが設定されているときの電話帳詳細画面を示す図である。
【0133】
図17(A)の電話帳詳細画面は手動更新モードが設定されているときの待受画面からのメニュー操作、あるいは、手動更新モードが設定されていて、メール受信により図12(A)の画面が表示されているときの決定ボタンを押す操作により表示される。この図17(A)の電話帳詳細では、更新前のメールアドレスABC@fujiyama.co.jpが表示されている。
【0134】
そこでサブメニューを起動し「アドレス情報更新」を選択すると(図17(B))、新たなメールアドレスDEF@fujiyama.comに更新される(図17(C))。
【0135】
メールアドレスを一旦更新した後に電話帳詳細を表示して、図15(B)に示す画面から「更新の取消し」を選択すると、一旦更新されたメールアドレス(ここに示す例ではDEF@fujiyama.com)が更新前のメールアドレス(ここに示す例ではABC@fujiyama.co.jp)に戻される。
【0136】
図18は、受信メール開封時における受信メールの一覧画面を示す図である。この図18も、図16に示すフローチャートに対応している。
【0137】
図18(A)の受信メール一覧画面は、受信メール開封操作により表示され、その中の1つ(ここではDEF@fujiyama.com)を選択してサブメニュー操作を行なうと図18(B)の画面が表示され、その画面上で「アドレス情報更新」を選択すると、それまでの「DEF@fujiyama.com」という表示が「送信元」(前述したとおり特定の送信元が分かるような氏名やニックネーム)に変更される。このことは、電話帳において、更新前は「送信元」という名称と「ABC@fujiyama.co.jp」というメールアドレスとが対応づけられて登録されていたところ、今回の更新により、「ABC@fujiyama.co.jp」が「DEF@fujiyama.com」に更新され、その結果「DEF@fujiyama.com」が「送信元」と対応づけられたことになり、画面上には、その「送信元」が表示されたことを意味している。
【0138】
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。
【0139】
図19は、上記の実施形態における受信メール一覧画面を示す図、図20は、その変形例を示す図である。
【0140】
図19に示す例では、図18の説明と同様、電話帳には「送信元」と「ABC@fujiyama.co.jp」とが対応づけられており、図19(A)に示すように今回の受信メールの送信元アドレスである「DEF@fujiyama.com」は「送信元」とは対応づけられていない。図19(A)は今回の受信メールを含め、3回の受信メールがあったことを表わしており、今回の受信メールの送信元アドレスは「DEF@fujiyama.com」であって、その前の2回の受信メールの送信元アドレスは「ABC@fujiyama.co.jp」であることを表わしている。ここで「ABC@fujiyama.co.jp」は電話帳で「送信元」と対応づけられているため、画面上には「ABC@fujiyama.co.jp」に代わり「送信元」が表示されている。
【0141】
ここでサブメニューを開いて、「アドレス情報更新」を選択すると(図19(B))、今度は「DEF@fujiyama.com」が「送信元」と対応づけられる結果、「ABC@fujiyama.co.jp」は「送信元」と対応づけられなくなり、画面上、「DEF@fujiyama.com」に代わり「送信元」が表示されるとともに、「ABC@fujiyama.co.jp」については「送信元」との対応づけが解かれたため、今度は「ABC@fujiyama.co.jp」のまま表示されることになり、ユーザに奇異な印象を与えかねない。
【0142】
図20は、これを改良したものである。すなわち、図20(A),(B)は図19(A),()と同様であるが、図20(C)は、「ABC@fujiyama.co.jp」を「DEF@fujiyama.com」に更新した結果、更新前のメールアドレス「ABC@fujiyama.co.jp」と「送信元」との対応づけを解消することなく、更新後のメールアドレス「DEF@fujiyama.com」も「送信元」に対応づけられたことを意味している。このように更新前後の双方のメールアドレスを同一の「送信元」に対応づけることにより、図19を参照して説明した奇異な印象を与えることを防止することができる。
【0143】
尚、ここでは、メール送信装置、メール受信装置として携帯電話機を例に説明したが、パーソナルコンピュータ等をメール送信装置、メール受信装置として用いてもよく、本発明は携帯電話機を用いるものに限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】 本発明の一実施形態が適用されるメールシステムの概要を示す模式図である。
【図2】 図1に外観を示す携帯電話機の回路ブロック図である。
【図3】 図1に外観を示した、メールサーバとして動作するコンピュータのハードウェア構成図である。
【図4】 メールサーバの機能を示した機能ブロック図である。
【図5】 図1に示す携帯電話機のメール受信装置としての機能を示した機能ブロック図である。
【図6】 図1,図3に示すコンピュータ内で実行されるメールサーバプログラムの概要を示した図である。
【図7】 図1,図3に示す携帯電話機のアプリケーション部で実行され、その携帯電話機に図5を参照して説明したメール受信装置としての機能を与えるメール受信プログラムの概要を示す図である。
【図8】 図1,図2に示すコンピュータを用いて実施されるメール仲介方法の概要を示すフローチャートである。
【図9】 図1,図2に示す携帯電話を用いて実施されるメール受信方法の概要を示すフローチャートである。
【図10】 メール送信側装置とメールサーバの処理を示す図である。
【図11】 メールサーバから送信されてきたメールを受信したときのメール受信側装置の処理を示す図である。
【図12】 メッセージ画面を示す図である。
【図13】 メールアドレスを自動で更新するか否かの設定画面を示す図である。
【図14】 自動更新されたメールアドレスの取消時の処理を表わすフローチャートである。
【図15】 そのときの表示画面を示す図である。
【図16】 メールアドレスの自動更新モードが設定されていないとき(自動更新モードが設定されているとき)のメールアドレスの更新処理および取消処理を示すフローチャートである。
【図17】 図16に示すフローチャートに対応する、手動更新モードが設定されているときの電話帳詳細画面を示す図である。
【図18】 受信メールの一覧画面を示す図である。
【図19】 上記の実施形態における受信メール一覧画面を示す図である。
【図20】 変形例を示す図である。

Claims (5)

  1. 利用者装置から送信されるメールを仲介するシステムであって、
    利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けるアドレス変更受付部と、
    前記変更を受け付けた利用者装置のメールアドレスの変更前のアドレスと変更後のアドレスとを含むアドレス履歴を管理するアドレス履歴管理部と、
    メールの送信元である利用者装置からの、宛先装置に向けたメールを受信するメール受信部と、
    前記受信したメール送信元である利用者装置についての前記アドレス履歴を前記アドレス履歴管理部から取得し、その取得したアドレス履歴を前記受信したメールに付して該履歴が付されたメールを宛先装置に送信するメール送信部と
    を備えたことを特徴とするシステム
  2. 前記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスに関する前記アドレス履歴において、その利用者装置の最新のメールアドレスと、その最新のメールアドレス以前の過去の複数のメールアドレスとを管理するものであり、
    前記メール送信部は、宛先装置に送信するメールに前記アドレス履歴管理部により管理されている該メールの送信元である利用者装置についての前記アドレス履歴に示される複数のメールアドレスを付して、該履歴が付されたメールを該宛先装置に送信するものであることを特徴とする請求項1記載のシステム
  3. 前記アドレス履歴管理部は、利用者装置のメールアドレスに関する前記アドレス履歴において前記過去の複数のメールアドレスをその変更された順を保持して管理するものであり、
    前記メール送信部は、前記複数のメールアドレスを前記変更された順を保持して前記受信したメールに付して、該履歴が付されたメールを該宛先装置に送信するものであることを特徴とする請求項記載のシステム
  4. 利用者装置から送信されるメールを仲介するシステムにおいて実行されるプログラムであって、
    利用者装置のメールアドレスの変更を受け付けるアドレス変更受付部と、
    前記変更を受け付けた利用者装置のメールアドレスの変更前のアドレスと変更後のアドレスとを含むアドレス履歴を管理するアドレス履歴管理部と、
    メールの送信元である利用者装置からの、宛先装置に向けたメールを受信する受信部と、
    前記受信したメールの送信元である利用者装置についての前記アドレス履歴を前記アドレス履歴管理部から取得し、その取得したアドレス履歴を前記受信したメールに付して、該履歴が付されたメールを宛先装置に送信するメール送信部
    として情報処理装置を動作させることを特徴とするプログラム。
  5. 利用者装置から送信されるメールを仲介するシステムにおいて実行される方法であって、
    利用者装置のメールアドレスの変更を受け、
    前記変更を受け付けた利用者装置のメールアドレスの変更前のアドレスと変更後のアドレスとを含むアドレス履歴を管理し、
    メールの送信元である利用者装置からの、宛先装置に向けたメールを受信し、
    前記受信したメールの送信元である利用者装置についての前記アドレス履歴を取得し、
    その取得したアドレス履歴を前記受信したメールに付して、該履歴が付されたメールを宛先装置に送信する
    ことを特徴とするメール仲介方法。
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