JP4572058B2 - ブロック共重合体及びその熱収縮性フィルム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、低温高収縮性及び高収縮応力性のバランスに優れたビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなるブロック共重合体及びそれを延伸してなる熱収縮性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スチレン−ブタジエンブロック共重合体及び重合体組成物は、比較的透明で耐衝撃性が良好なため、シート、フィルム、射出成形品等の材料として広く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。特に、特定の条件で延伸することにより得られる熱収縮性フィルムは、耐破断性、収縮特性及び剛性に優れ、包装材料として好適である(例えば、特許文献2参照)。熱収縮性フィルムには様々な物性が求められるが、共重合体を構成するスチレンとブタジエンの質量比及び共重合体の分子構造を変えたり、ポリスチレン系重合体を混合したりすることにより種々のフィルム物性を有する共重合体が得られることが知られている。また延伸温度、延伸速度等の延伸条件を変えることによってもフィルム物性を制御することができる。
【0003】
【特許文献1】
特許2633270号公報
【特許文献2】
特開昭60−223813号公報
【0004】
熱収縮性フィルムの主要な用途の一つとして、ペットボトル飲料のラベルとしての需要が多くなっているが、ペットボトルは近年、コストダウンのために薄肉化する傾向にあり、そのために熱収縮性フィルムにも新たな物性が求められるようになってきた。まず、薄肉ボトルは耐熱性に劣るために比較的低温でラベルを装着する必要がある。そのために、低温でも高い熱収縮性を持つフィルムが求められるようになっている。一方で薄肉ボトルは、自動販売機の取り出し口など、ボトルの落下時において瞬間的に大きな応力がかかることによりボトルが大きく変形し、それによってラベルが破れる可能性がある。そのために収縮応力の高いフィルムが求められることになる。さらに、内容物の熱による劣化防止や、ラベル装着ラインの高速化のためにも低温高収縮性が必要である。
【0005】
これまでに、スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体、スチレン−ブチルアクリレート共重合体などの混合物からなる多層フィルム(例えば、特許文献3参照。)、ポリスチレン系樹脂を含む少なくとも1層からなる熱収縮性フィルム(例えば、特許文献4参照。)など、低温高収縮性を有するフィルムが開発されている。またビニル芳香族炭化水素系の多層フィルム(例えば、特許文献5参照。)の他、ビニル芳香族炭化水素と不飽和カルボン酸誘導体の共重合体系(例えば、特許文献6参照。)など、高収縮応力を有するフィルムが開発されている。
【0006】
【特許文献3】
特許3001158号公報
【特許文献4】
特開2000−233444号公報
【特許文献5】
特許1802566号公報
【特許文献6】
特許1637082号公報
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】
熱収縮性フィルムの物性としては、低温高収縮性、高収縮応力性、耐自然収縮性、伸び、剛性、フィルムインパクト強度、ミシン目切れ性、印刷特性等、多様な物性をすべて満足することが求められているが、その中で特に低温高収縮性と高収縮応力性とを両立させるのが困難であった。すなわち低温高収縮性を向上させる目的で共役ジエンの割合を増やすと、収縮応力が低下してしまう。このため、低温高収縮性と高収縮応力性の両方を有し、且つフィルムとしての優れた諸性能を兼ね備えたフィルムはまだ開発されていないのが現状であり、これらの物性バランスに優れるブロック共重合体及びその熱収縮性フィルムが望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を克服すべく鋭意検討をすすめた結果、ブロック共重合体の構造、特にビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの共重合ブロックの質量割合と、ブロック中のビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの組成について鋭意研究を行った結果、従来の技術により製造されたブロック共重合体に比べ、低温での加熱収縮性と、収縮応力の高さの両方に優れるブロック共重合体が得られることを新たに見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明はビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなり下記(1)〜(8)であることを特徴とするブロック共重合体に関する。
(1)重量平均分子量が50000〜300000である。
(2)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が70/30〜95/5である。
(3)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が90/10〜100/0である重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が30〜70質量部である。
(4)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が25〜60質量部である。
(5)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が0/100〜60/40である重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が5〜10質量部未満である。
ここで(3)、(4)、(5)合わせて100質量部である。
(6)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10であるランダム共重合体ブロックを少なくとも1個有する。
(7)ブロック共重合体のビカット軟化点が75〜90℃である。
(8)動的粘弾性測定で得られる損失正接値が65〜95℃の温度範囲に少なくとも一つの極大値を持ち、かつ下記(a)及び(b)の条件を満足する。
(a)該極大値をとる最小の温度から10℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の60%以下である。
(b)該極大値をとる最小の温度から30℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の20%以下である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いられるビニル芳香族炭化水素としてはスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等があるが、特に一般的なものとしてはスチレンが挙げられる。
【0011】
共役ジエンとしては 1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等であるが、特に一般的なものとしては1,3−ブタジエン、イソプレンが挙げられる。
【0012】
本発明のブロック共重合体のビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの質量比は70/30〜95/5、好ましくは75/25〜90/10である。ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンが95/5を超えるとブロック共重合体の耐衝撃性が低下し、70/30未満だとブロック共重合体の熱収縮性が低下して好ましくない。
【0013】
また、ブロック共重合体の重量平均分子量は50000〜300000、好ましくは80000〜250000である。50000未満ではブロック共重合体の熱安定性が低下して好ましくなく、また、300000を超えると加工性が低下し、本発明の特性が得られない。
【0014】
本発明のブロック共重合体に含有される、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が90/10〜100/0である重合体ブロックの総量は30〜70質量部、好ましくは35〜70質量部、更に好ましくは40〜65質量部である。30質量部未満では収縮応力が低下し、70質量部を超えると低温収縮性が低下してしまい好ましくない。
【0015】
本発明のブロック共重合体に含有される、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックの総量は25〜60質量部、好ましくは30〜60質量部、更に好ましくは35〜55質量部である。25質量部未満では低温収縮性が低下し、60質量部を超えると収縮応力または耐衝撃性が低下してしまい好ましくない。
【0016】
本発明のブロック共重合体に含有される、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が0/100〜60/40である重合体ブロックの総量は5〜10質量部未満である。5質量部未満では耐衝撃性が低下し、10質量部以上では熱収縮性と耐自然収縮性が低下してしまい好ましくない。
【0017】
本発明のブロック共重合体は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの重量比が60/40〜90/10であるランダム共重合体ブロックを少なくとも1個有する。ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとがなだらかな濃度勾配を持って結合する、所謂テーパー型の連鎖構造では耐自然収縮性が低下してしまい好ましくない。
【0018】
本発明のブロック共重合体のビカット軟化点は75〜90℃、好ましくは80〜90℃である。ビカット軟化点が75℃未満では収縮応力が低下し、90℃を超えると熱収縮率が低下してしまい好ましくない。
【0019】
また本発明の動的粘弾性測定において得られる損失正接値は、被検材料に正弦的に繰り返す引張方向の応力、及び歪みを与えたときに、その応答として得られる損失弾性率の貯蔵弾性率に対する比の値として表され、それは被検材料中の分子の束縛状態を表しており、損失正接値が大きくなるほど分子の束縛が緩くなり熱収縮性フィルムがその温度において収縮しやすくなることを示している。なお、この動的粘弾性により得られる値は、測定方法や条件により変化するが、本発明においては、厚さ0.1〜0.5mmのシートを、測定温度範囲:室温〜120℃、設定昇温速度:4℃/分、測定周波数:1Hzの条件で固体粘弾性測定したものである。
【0020】
本発明のブロック共重合体は、動的粘弾性測定で得られる損失正接値の温度に対する関係において、損失正接値が65〜95℃の温度範囲内、より好ましくは70〜90℃で少なくとも1つの極大値を持つことが好ましい。65〜95℃の温度範囲に一つの極大値を持たないで、その極大値をとる温度が95℃を超えると、得られる熱収縮性フィルムの低温収縮性が不十分になり、逆に、65〜95℃の温度範囲に一つの極大値を持たないで、その極大値をとる温度が65℃未満の場合、耐自然収縮性が不十分になる場合がある。その極大値をとる最小の温度から10℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の60%以下、好ましくは50%以下であり、該最小温度から30℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の20%以下、好ましくは15%以下である。換言すれば65〜95℃の温度範囲に損失正接値が比較的鋭いピーク形状の極大値を有するブロック共重合体を用いることにより低温収縮性を損なわずに耐自然収縮性が良好な熱収縮性フィルムが得られる。極大値をとる最小の温度から10℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の60%を超えたり、該最小温度から30℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の20%を超えたりすると、耐自然収縮性が損なわれる傾向が見られる。
【0021】
本発明においてブロック共重合体の分子量は、モノマーの全添加量に対する開始剤の濃度により制御できる。
【0022】
本発明によって得られるブロック共重合体は上記の用件が満たされればいかなる形式をとることも許されるが、好ましい例としては下記のような一般式を有するものが挙げられる。
a.A−C−B
b.A−B−C−B
c.A−C−B−A
d.A−C−B−C
e.A−B−C−B−A
f.A−C−B−C−A
g.(A−C−B)n−X
h.(A−C−B−A)n−X
i.(A−C−B−C−B)n−X
【0023】
前記一般式はビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が90/10〜100/0である重合体ブロックA、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックB、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が0/100〜60/40である重合体ブロックCの配列順を示す。一般式中にA、BあるいはCが複数存在しても、分子量、ビニル芳香族炭化水素のブロック率、共役ジエンの質量割合、重合体ブロックのビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの分布状態などはそれぞれ独立していて、同一である必要はない。
【0024】
本発明において各重合体ブロック形成のため仕込モノマー組成は、各重合体ブロックに対応するビニル芳香族炭化水素含有量の範囲内の組成のモノマーが使用される。すなわち、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が90/10〜100/0である重合体ブロックの形成においてはビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの質量比が90/10〜100/0のモノマー、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックの形成においてはビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの質量比が60/40〜90/10のモノマー、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が0/100〜60/40である重合体ブロックの形成においてはビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの質量比が0/100〜60/40のモノマーが使用される。
【0025】
各重合体ブロックの質量割合および組成分布は、主にビニル芳香族炭化水素モノマーおよび共役ジエンモノマーの添加量と添加方法により制御される。前記の動的粘弾性測定における損失正接値の条件を満足させるような形状のピークを得るためには、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックにおいて、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンが均一に分布するような条件で重合させることが好ましい。重合体ブロック中のビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの分布は、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンを共重合させる際のランダム化剤の濃度、またはビニル芳香族炭化水素モノマー及び共役ジエンモノマーの添加速度により制御できる。すなわち、重合系内に連続的に供給する方法や、ランダム化剤の存在下、共重合する方法が使用される。
【0026】
また、本発明におけるブロック共重合体は、本発明で規定する条件を満足するリニア構造のものを多官能カップリング剤によりカップリングさせて得られるラジアル構造のものであっても良い。なお、本発明において用いられる多官能カップリング剤としては、四塩化珪素、エポキシ化大豆油等が挙げられる。
【0027】
次に、本発明のブロック共重合体の製造方法について説明する。
本発明のブロック共重合体は、有機溶媒中有機リチウム化合物を開始剤としてビニル芳香族炭化水素及び共役ジエンのモノマーを重合することにより製造できる。
【0028】
有機溶剤としてはブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、あるいは、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素などが使用できる。
【0029】
有機リチウム化合物は、分子中に1個以上のリチウム原子が結合した化合物であり、例えばエチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムのような単官能有機リチウム化合物、上記記載の多官能有機リチウム化合物等が使用できる。
【0030】
ランダム化剤としては主としてテトラヒドロフラン(THF)が用いられるが、その他のエーテル類やアミン類、チオエーテル類、ホスホルアミド、アルキルベンゼンスルホン酸塩、カリウムまたはナトリウムのアルコキシド等も使用できる。適当なエーテル類としてはTHFの他にジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等が挙げられる。アミン類としては第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンの外、内環状アミン等も使用できる。その他にトリフェニルホスフィン、ヘキサメチルフォスフォルアミド、アルキルベンゼンスルホン酸カリウム又はナトリウム、カリウム又はナトリウムブトキシド等がランダム化剤として用いることが出来る。
【0031】
添加量としては全仕込みモノマー100質量部に対し、0.001〜10質量部が好ましい。添加時期は重合反応の開始前でも良いし、ブロック部の重合前でも良い。また、必要に応じて追加添加することもできる。
【0032】
このようにして得られたブロック共重合体は、水、アルコール、二酸化炭素などの重合停止剤を、活性末端を不活性化させるのに充分な量を添加することにより、不活性化される。得られたブロック共重合体溶液より共重合体を回収する方法としては、▲1▼メタノール等の貧溶媒により析出させる方法、▲2▼加熱ロール等により溶媒を蒸発させて析出させる方法(ドラムドライヤー法)、▲3▼濃縮器により溶媒を濃縮した後にベント式押出機で溶媒を除去する方法、▲4▼溶液を水に分散させ、水蒸気を吹き込んで溶媒を加熱除去して共重合体を回収する方法(スチームストリッピング法)等、任意の方法が使用される。
【0033】
本発明に示したブロック共重合体を各分野で有効に使用するためには、必要に応じて種々の添加剤を配合することが好ましい。添加剤としては、各種安定剤、滑剤、加工助剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、耐候性向上剤、軟化剤、可塑剤、顔料等が挙げられる。
【0034】
安定剤としては2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチルー6−(3−t−ブチルー2−ヒドロキシー5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−エチル]−4,6−ジ−ペンチルフェニルアクリレート、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート等のフェノール系酸化防止剤、2,2−メチレンビル(4,6−ジーt−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、トリスノニルフェニルフォスファイト等の燐系酸化防止剤等が挙げられる。
【0035】
ブロッキング防止剤、帯電防止剤、滑剤としては、例えば、脂肪酸アマイド、エチレンビスステアロアミド、ソルビタンモノステアレート、脂肪族アルコールの飽和脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの添加剤はブロック共重合体に対して5質量%以下の範囲で使用することが望ましい。
【0036】
本発明に示したブロック共重合体組成物にビニル芳香族炭化水素系重合体を配合することが出来る。
ビニル芳香族炭化水素系重合体としては、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ビニル芳香族炭化水素−(メタ)アクリル酸エステル及び/又は(メタ)アクリル酸共重合体が挙げられる。例えば、得られるフィルムの剛性を高めたい場合はポリスチレンを配合することができる。その配合比はブロック共重合体組成物100質量部に対し、好ましくは5〜30質量部、より好ましくは10〜25質量部である。同様にブロッキング性を改良する目的ではハイインパクトポリスチレンを配合することができ、その配合比はブロック共重合体組成物100質量部に対し、好ましくは0.5〜10質量部、より好ましくは1〜5質量部である。加工性や低温延伸性の向上にはビニル芳香族炭化水素−(メタ)アクリル酸エステル及び/又は(メタ)アクリル酸共重合体を併用することができ、その配合比はブロック共重合体組成物100質量部に対し、好ましくは5〜30質量部、より好ましくは10〜25質量部である。
【0037】
その他、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸エステル等を用いることも出来る。
【0038】
本発明の熱収縮フィルムは上記の該ブロック共重合体組成物を用い公知のTダイ法、チューブラ法で押し出したシート、フィルムを一軸、二軸あるいは多軸に延伸することによって出来る。一軸延伸の例としては、押し出されたシートをテンターで押し出し方向と直交する方向に延伸する、押し出されたチューブ状フィルムを円周方向に延伸する方法等が挙げられる。二軸延伸の例としては、押し出されたシートをロールで押し出し方向に延伸した後、テンター等で押し出し方向と直交する方向に延伸する、押し出されたチューブ状フィルムを押し出し方向及び円周方向に同時または別々に延伸する方法が挙げられる。
【0039】
本発明において、シート及びフィルムを製造する場合、延伸温度は60〜120℃が好ましい。60℃未満では延伸時にシートやフィルムが破断してしまい、また、120℃を超える場合は良好な収縮特性が得られず好ましくない。延伸倍率は特に制限は無いが、1.5〜8倍が好ましい。1.5倍未満では熱収縮性が不足してしまい、また、8倍を超える場合は延伸が難しいため好ましくない。フィルムの厚さは、10〜300μmが好適である。
【0040】
本発明の熱収縮性フィルムの用途としては、熱収縮性ラベル、熱収縮性キャップシール等が特に有効であるが、その他、包装フィルム等にも適宜利用する事ができる。
【0041】
以下本発明を実施例により詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例によって限定を受けるものではない。
【0042】
【参考例1〜7】
参考例ではシクロヘキサン溶媒を使用し、n−ブチルリチウムを開始剤、テトラヒドロフランをランダム化剤として、スチレンとブタジエンを共重合し、表1に示すようなブロック共重合体を製造した。
【0043】
【参考例1】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー63.0kgを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液としてn−ブチルリチウムの10質量%シクロヘキサン溶液1590mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。なお、以降の実施例の重合触媒溶液には全てn−ブチルリチウムの10質量%シクロヘキサン溶液を用いた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を80℃に保ちながら、総量72.9kgのスチレンモノマー、及び総量16.2kgのブタジエンを、それぞれ48.6kg/h、10.8kg/hの一定添加速度で両者を同時に添加させ、添加終了後も5分間そのままの状態を保った。
(4)ブタジエンガスが完全に消費された後、反応系の内温を75℃に保ちながら20.2kgのブタジエンを一括添加して引き続きこれを反応させた。
(5)さらに37.8kgのスチレンモノマーを一括添加し、重合を完結させた。
(6)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、ポリブタジエンブロック部とスチレンとブタジエンのランダム共重合体ブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0044】
【参考例2】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー84.0kgを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液1370mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を80℃に保ちながら、総量43.5kgのスチレンモノマー、及び総量10.5kgのブタジエンを、それぞれ52.2kg/h、12.6kg/hの一定添加速度で両者を同時に添加させ、添加終了後も5分間そのままの状態を保った。
(4)ブタジエンガスが完全に消費された後、反応系の内温を70℃に保ちながら19.5kgのブタジエンを一括添加して引き続きこれを反応させた。
(5)さらに52.5kgのスチレンモノマーを一括添加し、重合を完結させた。
(6)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、ポリブタジエンブロック部とスチレンとブタジエンのランダム共重合体ブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0045】
【参考例3】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー8.4kgとを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液1280mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を80℃に保ちながら、総量89.5kgのスチレンモノマー、及び総量19.5kgのブタジエンを、それぞれ59.6kg/h、13.0kg/hの一定添加速度で両者を同時に添加させ、添加終了後も5分間そのままの状態を保った。
(4)ブタジエンガスが完全に消費された後、反応系の内温を75℃に保ちながら19.1kgのブタジエンを一括添加して引き続きこれを反応させた。
(5)さらに73.5kgのスチレンモノマーを一括添加し、重合を完結させた。
(6)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、ポリブタジエンブロック部とスチレンとブタジエンのランダム共重合体ブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0046】
【参考例4】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー73.5kgを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液2300mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を80℃に保ちながら、総量51.9kgのスチレンモノマー、及び総量18.3kgのブタジエンを、それぞれ34.6kg/h、12.2kg/hの一定添加速度で両者を同時に添加させ、添加終了後も5分間そのままの状態を保った。
(4)ブタジエンガスが完全に消費された後、反応系の内温を60℃に保ちながら51.7kgのブタジエンを一括添加して引き続きこれを反応させた。
(5)さらに14.7kgのスチレンモノマーを一括添加し、重合を完結させた。
(6)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、ポリブタジエンブロック部とスチレンとブタジエンのランダム共重合体ブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0047】
【参考例5】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー128.1kgを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液1280mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を40℃に保ちながら、48.3kgのスチレンモノマー、及び33.6kgのブタジエンを一括添加し、重合を完結させた。
(4)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、スチレンとブタジエンのテーパーブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0048】
【参考例6】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー118.2kgとを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液1840mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を60℃に保ちながら、54.0kgのブタジエンを一括添加して引き続きこれを反応させた。
(4)さらに反応系の内温を70℃に保ちながら37.8kgのスチレンモノマーを一括添加して重合を完結させた。
(5)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部とポリブタジエンブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0049】
【参考例7】
(1)反応容器中に重合溶媒490kgとスチレンモノマー35.7kgを仕込み、30℃に保った。
(2)この中に重合触媒溶液1500mLを加えて、スチレンモノマーをアニオン重合させた。
(3)スチレンモノマーが完全に消費された後、反応系の内温を40℃に保ちながら、69.3kgのスチレンモノマー、及び8.9kgのブタジエンを一括添加し、引き続きこれを反応させた。
(4)ブタジエンガスが完全に消費された後、反応系の内温を50℃に保ちながら、69.3kgのスチレンモノマー、及び26.8kgのブタジエンを一括添加し、重合を完結させた。
(5)全ての重合活性末端を水により失活させて、ポリスチレンブロック部、スチレンとブタジエンのテーパーブロック部を持つ重合体を含む重合液を得た。
【0050】
なお、溶液状態にある参考例の各重合体は、重合溶媒を予備濃縮させた後、ベント式押出機にて脱揮処理してペレット状とした。
【0051】
【表1】
【0052】
【実施例1及び2、実験例1、並びに比較例1〜3】
実施例1及び2、実験例1、並びに比較例1〜3として、前記の参考例1〜7で得られた各重合体を単味、または他の参考例との組成物として用い、表2の配合で一旦溶融混練して再度ペレット状の樹脂組成物とした後、後述する試験に供した。
【0053】
フィルムの熱収縮率、収縮応力を同じく表2に示した。なお、フィルムは、まず210℃で厚さ0.3mmのシートに押し出し成形し、その後(株)東洋精機製作所製二軸延伸装置を用い88℃で3.5倍に横一軸延伸する事によって作成した(厚さ約85μm)。表1に示した物性から本発明のブロック共重合体は、低温高収縮性、及び高収縮応力性のバランスに優れる事がわかる。
【0054】
【表2】
【0055】
表1及び表2に示した物性の測定は下記の方法により行った。
(1)動的粘弾性
参考例の各重合体の損失正接値は、以下の手順に従い動的粘弾性法により測定した。
(a)各重合体ペレットを200〜250℃の条件で加熱プレスし、厚さ0.1〜0.5mmのシートを作製した。
(b)このシートから適当な大きさの試験片を切り出し、23℃,50%RH室内に24時間以上保管して養生処理を施した後、下記の装置を用いて該試験片である重合体に固有な貯蔵弾性率、及び損失弾性率を温度を変化させながら測定し、その損失正接値を計算させた。
装置:レオメトリクス社製 固体粘弾性測定装置 RSA2
測定温度範囲:室温〜120℃
設定昇温速度:4℃/分
測定周波数:1Hz
(2)熱収縮率
延伸フィルムを70℃の温水中に10秒間浸漬し、次式より算出した。
熱収縮率(%)={(L1−L2)/ L1 }×100
L1:収縮前の長さ (延伸方向)
L2:収縮後の長さ (延伸方向)
(3)収縮応力
延伸フィルム。を80℃のシリコーンオイル中に浸漬し、(株)東洋精機製作所社製熱収縮応力試験機を使用して得られた収縮力のピーク値を、試料断面積で割って求めた。
(4)分子量
分子量は下記記載のGPC測定条件で測定した。
装置名:SYSTEM−21 Shodex(昭和電工社製)
カラム:PL gel MIXED−Bを3本直列
温度:40℃
検出:示差屈折率
溶媒:テトラヒドロフラン
濃度:2質量%
検量線:標準ポリスチレン(PS)(PL社製)を用いて作成し、分子量はPS換算値で表した。
(5)ブロック共重合体中に含まれるブタジエンの質量分率の測定:
0.1gの該ペレットをクロロホルム約50mLに溶解し、25mLの一塩化ヨウ素四塩化炭素溶液を加えて暗所に1時間放置後、さらに2.5%のヨウ化カリウム溶液75mLを加えた。このとき、過剰の一塩化ヨウ素を20%のアルコール性N/10チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定して、ポリブタジエンの二重結合への付加反応で消費されたヨウ素量を逆算し、ブタジエン濃度を求めた。
(6)ビカット軟化点
JIS K−7206に基づいて5kg荷重にて測定した。
【0056】
【発明の効果】
本発明のブロック共重合体は低温高収縮性、及び高収縮応力性のバランスに優れるため、特徴あるブロック共重合体として産業上有用である。
Claims (5)
- ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンからなり下記(1)〜(8)であることを特徴とするブロック共重合体。
(1)重量平均分子量が50000〜300000である。
(2)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が70/30〜95/5である。
(3)ビニル芳香族炭化水素からなる重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が30〜70質量部である。
(4)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10である重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が25〜60質量部である。
(5)共役ジエンからなる重合体ブロックを少なくとも1個有し、それらのブロックの総量が5〜10質量部未満である。
ここで(3)、(4)、(5)合わせて100質量部である。
(6)ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとの質量比が60/40〜90/10であるランダム共重合体ブロックを少なくとも1個有する。
(7)ブロック共重合体のビカット軟化点が75〜90℃である。
(8)動的粘弾性測定で得られる損失正接値が65〜95℃の温度範囲に少なくとも一つの極大値を持ち、かつ下記(a)及び(b)の条件を満足する。
(a)該極大値をとる最小の温度から10℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の60%以下である。
(b)該極大値をとる最小の温度から30℃低い温度における損失正接の値が最大の極大値の20%以下である。 - 請求項1記載のブロック共重合体を用いたシート。
- 請求項1記載のブロック共重合体を用いたフィルム。
- 請求項1記載のブロック共重合体を用いた熱収縮性フィルム。
- 請求項1記載のブロック共重合体からなる層を少なくとも1層に用いた熱収縮性多層フィルム。
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