JP4570031B2 - 真贋判別可能な包装体 - Google Patents
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図1は真贋判別用両面粘着シートの第1の実施形態を説明する断面図である。図中、1は支持体、2は脆質層、3はホログラム形成層、4は反射層、5はホログラム形成層3と反射層4から構成される光回折構造体、6および7は粘着剤層、8および9は剥離シート、10aは真贋判別用両面粘着シートをそれぞれ示している。
図1に示すように、第1の実施形態の真贋判別用両面粘着シート10aの層構成は、支持体1の一方の面上の少なくとも一部に脆質層2と、少なくとも一部にコヒーレント光を照射することで再生される光学的な情報を含む光回折構造体5と、粘着剤層6とが順に積層され、前記支持体1の他方の面上に粘着剤層7が設けられているものである。このような真贋判別用両面粘着シート10aは、通常は粘着剤層6の表面に剥離シート8が、粘着剤層7の表面に剥離シート9が設けられている。
また、原画像のフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録した微小区域が原画像の異なる複数種類にすることで、ホログラムを再生する際のコヒーレント光の照射角度等を変えることが可能になり、解析がより困難になる上、真正性の確認のためには、異なる原画像のフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録した複数種類の微小区域からの再生像をすべて確認する必要があり、さらに信頼性を高めることができる。
なお、微小光学単位区域の大きさは、正方形であれば一辺の長さ、長方形であれば長辺の長さ、円であれば直径、楕円であれば長径等で表し、その他の形状であれば、差し渡し寸法の最大値で示すものとする。
また、微小光学単位区域の大きさは、レーザー光L(コヒーレント光)の径よりも充分小さい方が好ましく、その理由は、ホログラムの再生のためにレーザー光L(コヒーレント光)を照射した際に、微小光学単位区域4内のすべてのホログラム、およびすべての回折格子の再生が可能になるからである。
微小光学単位区域の大きさは、その中に、少なくとも二以上の微小区域が形成できる限り、小さくすることができるが、量産に支障がなく、再生された像の観察のしやすい点から、10μm以上であることが好ましい。
このような透明型反射層となる薄膜の具体的な材質としては(以下、材質名の右にカッコ書きで屈折率:nを付記する)、
Sb2 S3 (n=3.0)、
Fe2O3(n=2.7)、TiO2(n=2.6)、CdS(n=2.6)、
CeO2(n=2.3)、ZnS(n=2.3)、PbCl2 (n=2.3)、
CdO(n=2.2)、Sb2O3(n=2.0)、WO3 (n=2.0)、
SiO(n=2.0)、Bi2O3 (n=2.5)、In2O3 (n=2.0)、
PbO(n=2.6)、Ta2O5 (n=2.4)、ZnO(n=2.1)、
ZrO2(n=2.0)、Cd2O3 (n=1.8)、Al2O3 (n=1.6)、
CaO ・SiO2(n=1.8)などが挙げられる。
上記薄膜はその屈折率がホログラム形成層3の屈折率よりも0.3以上大きいことが好ましく、より好ましくは0.5以上大きいことである。
上記透明型反射層となる薄膜の膜厚は1000nm以下の厚みであればよく、通常は20〜60nmが好ましい。前記薄膜の膜厚が1000nmを越えてしまうと薄膜内部での上記の如き多重反射が良好に生じなくなってしまう、また膜厚が10nm以下になると安定した製膜が困難になる。
図2は本発明の真贋判別用両面粘着シートの第2の実施形態を説明する断面図である。第2の実施形態に係る真贋判別用両面粘着シート10bは、第1の実施形態の真贋判別用両面粘着シート10aの脆質層2を、支持体1から見て光回折構造体5の反射層4の外側に積層するようにしたもので、他の構成は第1の実施形態のものと同様である。
図3(a)は本発明の真贋判別用両面粘着シートを用いて包装体を封緘した状態の一例を示す図、図3(b)は同図(a)のA−A断面矢視図である。
図中、10は真贋判別用両面粘着シート10a、10b何れかの構成からなる真贋判別用両面粘着シート、20は包装体、21はシール部、22は開口部、30は内容物である。
本実施形態の例に示す包装体20は、包装体となる基材シートを二つ折りにして周縁二辺にシール部21を設けてなり、前記周縁二辺をシールすることにより開口部22を有する袋状の包装体を得る。
次いで、真贋判別用両面粘着シート10の一方の側の剥離シートを剥がし、前記開口部の一方の側に真贋判別用両面粘着シートを貼付する。この状態において真贋判別用両面粘着シートの他方には剥離シートが付いている。
従って、未封緘状態の包装体20に貼付された真贋判別用両面粘着シート10を剥ぎ取って他の包装体に流用することも不可能である。
次に真贋判別用両面粘着シートによる真贋判別方法の実施形態について説明する。上記第1実施形態の真贋判別用両面粘着シート10aまたは第2実施形態の真贋判別用両面粘着シート10bの何れかを包装体20の開口部22に設け、内容物30(真正証明対象)を当該包装体に入れ、これを封緘する。
その後、当該包装体20の外側から前記真贋判別用両面粘着シートの光回折構造体5の所定箇所にコヒーレント光であるレーザー光Lを照射する(図3(b)矢印L参照)。 光回折構造体5の所定箇所にレーザー光Lを照射することで再生する光学的情報が形成されているので、光学的情報が再生される。仮に当該包装体20が開封された場合は、光回折構造体が破壊されているので、レーザー光Lを照射しても何らの光学的な情報も得られない。
本発明の実施例について図1を参照して説明する。支持体1(材質:ポリエチレンテレフタレート、厚さ:約50μm)の一方の面上に、脆質接着剤(材質(主成分):アクリル系樹脂、(充填剤):ポリエステル、)をグラビアリバース方法で塗布し脆質層2を形成した。
なお、脆質接着剤塗布後の膜厚は約0.5〜1.5μmである。前記脆質層の上に、別途製造した光回折構造体5のホログラム形成層3側を接着した。
以上のようにして、両面に剥離シート8、9の形成された真贋判別用両面粘着シート10aが得られた。
また、上記包装体20の開口部を開封した状態で、包装体20の外側からレーザー光Lを照射した結果、所定の光学的な情報を目視で確認することはできなかった。
本発明の第2の実施例について図2を参照して説明する。支持体1(材質:ポリエチレンテレフタラート、厚さ:約50μm)の一方の面上に、別途製造した光回折構造体5のホログラム形成層3側を設ける。
以上のようにして、両面に剥離シート8、9の形成された真贋判別用両面粘着シート10bが得られた。
また、上記包装体20の開口部を開封した状態で、包装体20の外側からレーザー光Lを照射した結果、所定の光学的な情報を目視で確認することはできなかった。
本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば以下のようなものが挙げられる。
2 ・・・ 脆質層
3 ・・・ ホログラム形成層
4 ・・・ 反射層
5 ・・・ 光回折構造体
6、7 ・・・ 粘着剤層
8、9 ・・・ 剥離シート
10、10a、10b ・・・ 真贋判別用両面粘着シート
20 ・・・ 包装体
21 ・・・ シール部
22 ・・・ 開口部
30 ・・・ 内容物
L ・・・ レーザー光
Claims (2)
- 支持体の一方の面上の少なくとも一部に脆質層と、少なくとも一部にコヒーレント光を照射することで再生される情報を含む光回折構造体と、粘着剤層とが順に積層され、前記支持体の他方の面上に粘着剤層が設けられている真贋判別用両面粘着シートであって、前記情報は、一辺の長さが10μm以上であって、0.3mm以下の正方形または円形である微小光学単位区域を配列した光学構造体を有し、同一の微小光学単位区域内に、原画像のフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録した微小区域を複数種類配列している真贋判別用両面粘着シートを、二つ折りにして周縁二辺をシールしたポリカーボネートからなる包装体の開口部内に設けたことを特徴とする真贋判別可能な包装体。
- 支持体の一方の面上の少なくとも一部にコヒーレント光を照射することで再生される情報を含む光回折構造体と、少なくとも一部に脆質層と、粘着剤層とが順に積層され、前記支持体の他方の面上に粘着剤層が設けられている真贋判別用両面粘着シートであって、前記情報は、一辺の長さが10μm以上であって、0.3mm以下の正方形または円形である微小光学単位区域を配列した光学構造体を有し、同一の微小光学単位区域内に、原画像のフーリエ変換像の位相情報を多値化して深さとして記録した微小区域を複数種類配列している真贋判別用両面粘着シートを、二つ折りにして周縁二辺をシールしたポリカーボネートからなる包装体の開口部内に設けたことを特徴とする真贋判別可能な包装体。
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