JP4567858B2 - 建物ユニットおよびユニット式建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の柱および複数の梁を含む立体構造のフレームを有し、前記複数の梁を含んで構成される水平面部を備えた建物ユニット、およびこの建物ユニットを備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、工場で製造した直方体状の建物ユニットを、建築現場で複数組み合わせて建築されるユニット式建物が利用されている。
ここで、建物ユニットは、四隅に立設される柱と、これらの柱の上端間、下端間を連結する梁とを備えた直方体状のフレームを有し、工場でこのフレームに天井面材、床面材、外壁材および間仕切壁を予め取り付けておき、これを建築現場に輸送して建物が構成される。
このようなユニット式建物によれば、工場で建物ユニットを製造する際に、従来建築現場で行っていた作業がほとんど工場で行われることとなり、建築現場での作業が著しく軽減され、高品質の建物を短期間で建築できるという効果がある。
【0003】
このようなユニット式建物において、外壁面に形成される開口部は、風雨を防ぐため、また、防犯の観点から、該開口部を覆う雨戸やシャッタ等が設けられるが、近年、開口部の側部に戸袋等を設ける必要がなく、開口部の幅方向寸法を十分に確保できるという観点から、開口部を覆う部材としてシャッタが採用されることが多くなってきた。
ここで開口部を覆うシャッタとしては、例えば、特開平10−131644号公報に示されるように、開口部上部外壁面上に巻き取られたシャッタを収納するシャッタボックスを設け、開口部の幅方向両端に沿ってシャッタを案内するレールが設けられたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなシャッタは、開口部上部外壁面上にシャッタを巻き取り収納するためのシャッタボックスを設けなければならないので、開口部の高さ方向寸法を十分に確保することができない、という問題がある。特に、上階にバルコニ等が設置された部分の開口部については、バルコニにより直接雨水が開口部内に侵入する可能性も少ないので、シャッタボックスを庇として兼用する必要もなく、このような状況において、開口部の高さ寸法をとって十分な採光を確保できる構造が要望されている。
また、従来のユニット工法では、外壁面上にシャッタが取り付けられていたため、トラック等による輸送時、紐掛け等の邪魔となり、シャッタの取り付けを建築現場で行わなければならず、建築現場作業の繁雑化を招くという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、複数の柱および複数の梁を含む立体構造のフレームを有し、複数の梁の含んで構成される水平面部を備えた建物ユニット、およびこの建物ユニットを含んで構成されるユニット式建物において、開口部の採光を十分に確保することができ、かつ建築現場における作業を軽減することのできる建物ユニット、およびユニット式建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の建物ユニットは、図面の符号を参照して説明すれば、複数の柱332、352、812および複数の梁333、353、813を含む立体構造のフレーム331、351、811を有し、前記複数の梁を含んで構成される水平面部34、36、83を備えた建物ユニット33、35、81であって、前記水平面部の少なくとも一部には、シャッタを収納するシャッタ収納空間34A、36A、83Aが形成されている。また、フレーム331、351の側面から突出形成されるとともに、水平面部34、36の一部を構成する張出面部33D、35Cを備え、シャッタ収納空間は、この張出面部に形成されている。さらに、上述したシャッタ収納空間を含む張出面部の屋外側には、片持ち支持の構造物73を支持する受け部346、360が設けられている。また、シャッタ収納空間および受け部の間には、該受け部の倒れを防止する補強部345、359が形成されている。
【0007】
ここで、複数の柱および複数の梁を含む立体構造のフレームとしては、例えば、四隅に立設される柱と、この柱の上端間、下端間を連結する梁とを備えたフレームを採用することができるが、要するに、梁等の水平構造部材を含んで水平面部を構成できるフレームを有していれば、種々の形状の建物ユニットに本発明を適用することができる。
また、水平面部は、建物ユニットの上面側に形成されるものであっても、下面側に形成されるものであってもよく、建物ユニットの上面側にシャッタ収納空間が形成されている場合、該建物ユニットに形成された開口部を覆うシャッタを収納することができる。一方、建物ユニットの下面側にシャッタ収納空間が形成されている場合、該建物ユニットの下階側に配置された開口部を覆うシャッタを収納することができる。
【0008】
このような本発明によれば、建物ユニットを構成する水平面部内のシャッタ収納空間にシャッタが収納されるので、開口部52上部外壁面上に別途シャッタ収納用のシャッタボックスを設ける必要がなくなる。これにより、その分開口部の高さ寸法を従来よりも多く採ることができるので、開口部の十分な採光を確保することができる。
【0009】
また、建物ユニットの構造部材である梁を含んだ水平面部内にシャッタが収納されるため、輸送時、建物ユニットに紐掛け等をしても、シャッタが邪魔になることはない。従って、工場で建物ユニットの組立に際して、同時にシャッタの取付を済ませることができ、建築現場における作業の大幅な軽減が図られる。
さらに、建物ユニットの上面側の水平面部にシャッタが収納されていれば、その下の同じ建物ユニット内に形成される開口部の両端に設けられるシャッタ案内用のレールも工場で同時に取り付けることができるので、建築現場における作業を一層軽減できる。
【0010】
以上において、上述した建物ユニットとしては、内部空間が外壁材82を含む隔壁によって、一方が室内空間、他方が屋外空間として区画された、いわゆるインナーバルコニユニット81が考えられ、この場合、シャッタ収納空間83Aは、この隔壁の屋外側で、かつ該隔壁に沿って形成されているのが好ましい。
すなわち、インナーバルコニユニットのように、ユニット内部の空間が室内空間および屋外空間として区画されている場合、室内空間から屋外空間に出るための開口部が形成されるため、両空間を区画する隔壁に沿ってシャッタ収納空間が形成されていれば、この開口部を覆うシャッタを収納する収納空間として好適である。
【0011】
また、建物ユニットとしては、フレーム331、351の側面から突出形成されるとともに、水平面部34、36の一部を構成する張出面部33D、35Cを備えており、この場合、シャッタ収納空間は、この張出面部に形成されていることが必要である。このような張出面部は、バルコニ床面6等の屋外床面として使用されるため、シャッタ収納空間が張出面部内に形成されていれば、前記と同様に、屋外空間に出るための開口部を覆うシャッタを収納する収納空間として好適である。
【0012】
さらに、上述したシャッタ収納空間を含む張出面部の屋外側には、片持ち支持の構造物73を支持する受け部346、360が設けられていることが必要である。このように、張出面部の外側に受け部が設けられていることにより、片持ち支持の屋外床面を屋外側に拡張させることができるため、バルコニ床面等の屋外床面を一層広く形成することができる。
【0013】
そして、上述した受け部が設けられている場合、シャッタ収納空間および受け部の間には、該受け部の倒れを防止する補強部345、359が形成されていることが必要である。ここで、補強部は、具体的には、受け部が設けられる張出面部の屋外側端部に配置される梁342、356と、水平面部内のシャッタ収納空間を区画するために、張出面部内部にこの梁と平行に架設される中間架設材344、358との間に、複数の鋼製小梁345、359を架設することにより構成することができる。このように、張出面部に補強部が形成されていることにより、片持ち支持の構造物が接合された受け部の倒れを防止することができるため、該構造物を張出面部で十分な支持強度により保持することができる。
【0014】
また、本発明のユニット式建物1は、複数の柱および複数の梁を含む立体構造のフレームを有し、前記複数の梁を含んで構成される水平面部を備え、この水平面部の少なくとも一部には、シャッタを収納するシャッタ収納空間が形成された、上述した本発明の建物ユニット33、35を有することを特徴とする。このようなユニット式建物によれば、上述したように、工場で予めシャッタ収納空間にシャッタを取り付けておくことにより、建物ユニットの設置とともに、シャッタ取り付けを済ませられるため、建築現場における作業を大幅に軽減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係るユニット式建物1が示され、このユニット式建物1は、コンクリート製の基礎2上に設置される建物本体3と、この建物本体3の上部に形成される屋根4とを備えている。
【0016】
前記屋根4は、屋上を物干し等の空間として利用できる陸屋根として構成され、後述する建物ユニット31、33、35の平面形状を有する平板状の屋根パネル41を複数配列して構成される。屋根パネル41は、図示を略したが、パネル形状に応じて鋼材を組み合わせたフレームと、このフレーム上に取り付けられるALC等の面材とを備える。
【0017】
この屋根4の中央部分には、傾斜面上に複数の太陽電池パネル42が配列されている。この太陽電池パネル42は、図示しない立体構造の鋼製フレーム上に、野地板、防水シート、さらに傾斜面に沿った複数本のレールが取り付けられ、複数本のレールに跨るように取り付けられている。
また、この太陽電池パネル42が取り付けられた傾斜面の下部空間は、収納空間として利用することができるとともに、屋根4の陸屋根部分に昇るためのペントハウスとしての役割も有し、扉43から出入り可能な陸屋根部分の外周端縁には、手摺44が設けられている。
【0018】
前記建物本体3は、一部の外壁面3Bが他の外壁面3Aよりも室内側に後退した凹部5を有し、平面視略凹形状の居室空間を有するものである。
この凹部5の1階部分には、基礎2と連続するコンクリート製の犬走21が形成され、2階部分には、屋外床面としてのバルコニ床面6が形成されている。
犬走21上には、所定のピッチでポーチ柱51が設けられ、各ポーチ柱51は、2階部分のバルコニ床面6の先端部分を支承している。
【0019】
バルコニ床面6の屋外側先端部分6Aは、他の外壁面3Aよりも若干外側に突出し、バルコニ床面6の外周端縁に沿って手摺62が設けられている。
凹部5の上部は、外壁面3Aに沿って端縁が形成された屋根4によって覆われていて、バルコニ床面6上にも、1階部分のポーチ柱51と同様のピッチでポーチ柱61が設けられ、各ポーチ柱61は、屋根4の先端部分を支承している。
【0020】
また、凹部5の外壁面3Bには、採光のために、1階部分に開口部52、2階部分に開口部63が形成され、これらの開口部52、63は、凹部5の幅方向全体に形成されているとともに、バルコニ床面6の下面側近傍、屋根4の下面側近傍まで達する高さ寸法を有している。従って、この凹部5の外壁面3Bは、大部分が開口部52、63から構成された採光性に優れた壁面として構成される。
【0021】
このような形状の建物本体3は、直方体状の通常の建物ユニット31と、凹部5を構成する平面視略L字形状のL形ユニット33、および建物ユニット31とは、短辺方向の寸法が異なる異形ユニット35とを立体的に組み合わせることにより構成される。
建物ユニット31は、図2に示すように、直方体状のフレーム311を有し、このフレーム311は、四隅に立設される柱312と、各柱312の上端間を連結する上梁313と、各柱312の下端間を連結する下梁314とを備えている。尚、本実施形態では、建物ユニット31を構成する柱312としては角形鋼管が用いられ、上梁313、下梁314としては、開口側を室内側に向けたコ字形断面の溝形鋼が用いられている。
【0022】
そして、建物ユニット31の長辺方向に延びる一対の上梁313間には、複数本の天井小梁315が架設され、天井小梁315の下面には、図示しない天井材が取り付けられる。また、建物ユニット31の長辺方向に延びる一対の下梁314間には、複数の床根太316が架設され、床根太316の上面には、図示しない床面材が敷設される。さらに、この建物ユニット31には、ユニット式建物1の間取り等に応じて、間仕切壁や外壁材が取り付けられたり、キッチン等の設備機器が取り付けられる。
【0023】
L形ユニット33は、平面長方形の1つの角隅部を矩形状に切り欠いた平面視L字形状の形を基本構成とし、図3に示すように、建物本体3の構造を負担する基部33Aと、この基部33Aの側面に突設される拡張部33Bと、L形ユニットの床部分および天井部分に水平方向に突設される床張出部33Cおよび天井張出部33Dとを備えている。
【0024】
基部33Aは、直方体状のフレーム331を有し、四隅に立設される柱332と、各柱332の上端間、下端間を連結する梁333とを備え、拡張部33Bが接続される基部33Aの中間部分には、上下の梁333間に跨るように、すなわち梁333勝ちで中間柱334が設けられている。
また、中間柱334が設けられる部分における一対の長辺方向の梁333間には、中間梁334Aが架設されている。そして、この基部33Aが建物本体3の構造を負担する部分であることから、柱332、334、梁333、334Aの材料としては、前記建物ユニット31の柱312、梁313、314と同様の断面形状の鋼材が採用されている。
尚、基部33Aの上面は、該上面に配置される4本の梁333を含んだ水平面部34を構成している。
【0025】
拡張部33Bは、基部33Aの短辺側面に沿って、長辺側面から突出するように設けられる箱状のフレーム335を有する。
このフレーム335は、基部33Aの短辺方向の梁333に沿って延びる2本の水平架設材336と、中間柱334の取り付け部分の長辺方向の梁333の側面から垂直に突出する2本の水平架設材337と、水平架設材336、337の先端部分を連結する2本の水平架設材338と、2本の水平架設材336、または2本の水平架設材337を上下に連結する垂直架設材339とを備えている。
【0026】
ここで、拡張部33Bの内部空間は、基部33A内に形成される居室空間と連続する空間として利用されることから、水平架設材336、337、338の材料としては、基部33Aの梁333と同様の高さ寸法の鋼材が採用される。
一方、拡張部33Bが建物本体3の基本的構造を負担するものではないことから、垂直架設材339の材料としては、基部33Aの柱332よりも断面形状の小さな鋼材が採用され、この鋼材の断面形状は、上下に連なる拡張部33Bの荷重に応じて設定される。
【0027】
床張出部33Cおよび天井張出部33Dは、バルコニ床面を構成する水平支持部材として構成され、L形ユニット33が上下に組み合わされることにより、バルコニ床面6が形成される。尚、図3から判るように、床張出部33Cよりも天井張出部33Dの方が強固なフレームとして構成され、バルコニ床面6の構造上の支持は、主として天井張出部33Dが負担する。
【0028】
床張出部33Cは、拡張部33Bの側面から突出し、該拡張部33Bの水平架設材338の延出方向に沿って延びる水平枠部材340と、基部33Aの短辺方向の梁333に沿って延び、先端部分で水平枠部材340と接合される水平枠部材341とを備えた矩形枠状に構成されている。尚、水平枠部材340、341は、上述したようにバルコニ床面6の構造を主として負担するものではないので、基部33Aの梁333よりも断面形状の小さいものが採用されている。
この床張出部33Cは、L形ユニット33が1階部分で使用される場合、犬走21のコンクリート打設の際に、コンクリート内に埋設される。一方、L形ユニット33が2階部分で使用される場合、水平枠部材340、341で囲まれた部分に防水構造が形成され、バルコニ床面6の防水面とされる。
【0029】
天井張出部33Dは、基部33Aの凹部5に臨む側面から突出形成され、該基部33A上面の水平面部34の一部として構成される張出面部であり、床張出部33Cの平面形状と略同様の平面形状に構成される。
この天井張出部33Dは、床張出部33Cと同様に、外周枠を構成する水平枠部材342、343を備え、その内側には、水平枠部材343と、拡張部33Bの水平架設材337との間に中間架設材344が設けられている。
そして、この中間架設材344および水平枠部材342の間には、断面コ字形状の補強部としての鋼製小梁345が複数本架設されている。一方、中間架設材344および基部33Aの間の空間は、後述するシャッタ収納空間34Aとされる。
【0030】
また、水平枠部材342の外側側面には、バルコニ床面6の屋外側先端部分6Aを構成する片持ち支持構造のバルコニ拡張部73(後述)を支持する受け部としてのブラケット346が複数設けられている。
このような天井張出部33Dは、バルコニ床面6を構造的に支持しなければならないので、水平枠部材342、343の材料としては、基部33Aの梁333と同様の断面形状の鋼材が用いられる。
鋼製小梁345の断面形状、およびその本数は、後述する片持ち支持のバルコニ拡張部73の重量に基づいて適宜設定される。
【0031】
上述した床張出部33Cの水平枠部材340と、天井張出部33Dの水平枠部材343との間には、上下に延びる垂直部材347が設けられ、この垂直部材347は、隣接する異形ユニット35に設けられる垂直部材361(後述)と組み合わされて凹部5の先端部分に立設されるポーチ柱51を構成する。
尚、バルコニ床面6や屋根4の被覆部分の構造負担を、主としてL形ユニット33の天井張出部33Dで行うことから、この垂直部材347は、バルコニ床面6等を支承する補足的な部材であり、従って、その断面形状も基部33Aを構成する柱312の断面形状よりも小さなものとなっている。
【0032】
異形ユニット35は、上述したL形ユニット33の基部33Aの短辺方向寸法と同じ寸法の短辺方向寸法を有する基部35Aと、この基部35Aの凹部5に臨む側面に突設される床張出部35B、および天井張出部35Cとを備えている。
基部35Aは、柱352、梁353を組み合わせた直方体状のフレーム351を有し、柱352、梁353の材料としては、L形ユニット33の基部33Aと同様の柱、梁部材が採用され、L形ユニット33の場合と同様に、基部35Aの上面が、4本の梁353を含む水平面部36を構成している。
【0033】
床張出部35B、および天井張出部35Cも、L形ユニット33の床張出部33C、天井張出部35Dと略同様の構造および材料で構成され、床張出部35Bは、水平枠部材354、355を備える。
天井張出部35Cは、L形ユニット33と同様に、基部35Aのフレーム351の凹部5側側面から突出形成され、該基部35Aの水平面部36の一部として構成される張出面部である。
【0034】
この天井張出部35Cは、L形ユニット33と同様に、水平枠部材356、357、中間架設材358、鋼製小梁359、ブラケット360を備え、さらに床張出部35Bおよび天井張出部35Cの間には、幅方向端部に2本の垂直部材361が架設され、この垂直部材361も、L形ユニット33の垂直部材347と同じ断面形状とされている。
【0035】
上述したL形ユニット33を上下に組み合わせると、図5に示すように、下階側のL形ユニット33の天井張出部33Dと上階側のL形ユニット33の床張出部33Cが組み合わされて、バルコニ床面6が形成され、床張出部33Cで囲まれた空間は、バルコニ床面6の防水構造が形成され、天井張出部33Dに形成されたシャッタ収納空間34Aの内部には、シャッタ71が収納される。
【0036】
シャッタ71は、シャッタボックス711と、シャッタボックス711内部に巻回されて収納される複数のスラットを巻回方向につなぎ合わせたシャッタ本体712と、下階側の開口部52を構成するアルミサッシ521の幅方向端部に設けられ、シャッタ本体712のスラットを案内するレール713とを備えて構成される。
また、シャッタボックス711は、シャッタ本体712とともに、L形ユニット33の基部33Aを構成する梁333の側面にボルト、ナット等の固定部材で固定され、シャッタボックス711の下面は、天井張出部33Dの下面側に取り付けられる軒天材72により覆われ、シャッタ本体712の引出用の端部のみが露出するような構成とされる。
【0037】
さらに、天井張出部33Dの屋外側先端部分に設けられるブラケット346には、片持ち支持構造のバルコニ拡張部73が接続されている。
バルコニ拡張部73は、断面コ字形の鋼材を組み合わせた矩形状のフレーム731と、このフレーム731の上面に設けられ、床張出部33C内部に形成された防水構造と連続する勾配付き床板732と、フレーム731の屋外側端面に設けられる外壁材733と、室内側端面に設けられる接合プレート734とを備えて構成される。
そして、バルコニ拡張部73の床板732の屋外側端縁には、手摺62が立設されている。また、バルコニ拡張部73の室内側端部上面には、揚重機による揚重に際して、ブラケット74およびIボルト75を取り付けるための横架材735が設けられている。
【0038】
接合プレート734は、天井張出部33Dのブラケット346と接合される部分であり、複数の孔が形成された厚板から構成されている。ブラケット346は、図3および図5では図示を略したが、箱状金物の底面部分外側略中央に突設されるピンと、このピンの回りに形成される複数の孔とを備え、各孔の内側部分には、裏ナットが溶接されている。
【0039】
そして、ブラケット346のピンが接合プレート734の中央部分の孔に挿入され、他の部分は、接合プレート734の裏面側からボルトが挿入され、ブラケット346の裏ナットとボルトを螺合させることにより、天井張出部33Dの屋外側端縁にバルコニ拡張部73が接合固定される。
尚、図示を略したが、異形ユニット35の上下の接続構造、シャッタ71の収納構造、およびバルコニ拡張部73の接続構造も、図5に示されるL形ユニット33の接続構造と同様である。
【0040】
次に、このような建物ユニット33、35を備えたユニット式建物1の建築手順について説明する。
(1) 工場において、通常の建物ユニット31と同様に、L形ユニット33および異形ユニット35の組立を行う。具体的には、まず基部33Aの柱332および梁333を溶接接合してフレーム331の外形を構成した後、中間柱334を上下の梁333間に架設して溶接接合し、次に、基部33Aの側面に拡張部33Bを溶接等により接合し、最後に床張出部33Cおよび天井張出部33Dを取り付ける。
【0041】
(2) L形ユニット33の骨組みが完成したら、アルミサッシ521を取り付けるとともに、シャッタ収納空間34A内にシャッタ71を取り付け、さらにアルミサッシ521の両端にレール713を取り付け、外壁材、内壁材等を取り付けてL形ユニットを完成させる。尚、異形ユニット35も略同様の手順で組み立てられる。
【0042】
(3) 完成した建物ユニット31、L形ユニット33、異形ユニット35をトラック等の輸送手段で輸送し、建築現場に搬入したら、揚重機等を用いて、1階部分の建物ユニット31、33、35を基礎2上の所定位置に配置する。隣接する建物ユニット31、33、35間の接続は、各ユニット31、33、35の角隅部分の柱312、332、352が密集する部分にシアプレート(図示略)を跨って配置して行う。
【0043】
(4) 同様に2階部分の建物ユニット31、33、35を1階部分の建物ユニット31、33、35上に載置し、シアプレートを介して上下階の建物ユニット31、33、35の上下の柱312、332、352同士をボルト、ナットで締結する。
(5) さらに、2階部分の建物ユニット31、33、35上に屋根パネル41を載置し、各屋根パネル41と、2階部分の建物ユニット31、33、35とをボルト、ナットにより締結する。
【0044】
(6) 最後に、予め工場で製造されたバルコニ拡張部73を揚重機を用いて、2階部分につり上げ、バルコニ拡張部73の接合プレート734と、天井張出部33D、35Cのブラケット346、360とをボルトにより締結して、ユニット式建物1が完成する。
【0045】
前述のような実施形態によれば、次のような効果がある。
L形ユニット33、異形ユニット35を構成する水平面部34、36のシャッタ収納空間34A、36Aにシャッタ71が収納されているため、開口部52上部外壁面上にシャッタボックスを別途設ける必要がない。これにより、開口部52の高さ寸法を従来よりも大きくすることができるので、開口部52の十分な採光を確保することができる。
【0046】
また、水平面部34、36内にシャッタ71が収納され、シャッタ71が水平面部34、36を構成する梁333、353、水平枠部材342、343、356、357等に囲まれた状態となるため、輸送時、L形ユニット33、異形ユニット35に紐掛け等をしても、シャッタ71が邪魔になることがない。従って、工場でL形ユニット33、異形ユニット35の組立に際して、同時にシャッタ71の取付を済ませることができ、建築現場における作業を大幅に軽減することができる。
【0047】
さらに、シャッタ収納空間34、36がL形ユニット33、異形ユニット35の上面側の天井張出部33D、35Cに形成され、このシャッタ収納空間34、36にシャッタ71が収納されているため、同一ユニット33、35内に形成される開口部52の両端に設けられるシャッタ案内用のレール713も工場で同時に取り付けることができ、建築現場における作業を一層軽減できる。
【0048】
そして、L形ユニット33および異形ユニット35が張出面部となる天井張出部33D、35Cを備え、シャッタ収納空間34A、36Aがこの天井張出部33D、35Cに形成され、この張出面部が屋外空間に設けられるバルコニ床面6として使用されるため、室内空間から屋外空間へでる開口部52を覆うシャッタ71の収納空間として好適である。
【0049】
また、張出面部となる天井張出部33D、35Cの屋外側に片持ち支持構造のバルコニ拡張部73を支持する受け部となるブラケット346、360が設けられているため、バルコニ床面6を屋外側に拡張させることができ、バルコニ床面6を広く形成して、使い勝手のよい屋外空間を形成できる。
【0050】
さらに、張出面部となる天井張出部33D、35Cに補強部となる複数の鋼製小梁345、359が設けられているため、ブラケット346、360に片持ち支持のバルコニ拡張部73が接続されても、ブラケット346、360の倒れを防止することができ、バルコニ拡張部73を天井張出部33D、35Cで十分な支持強度により保持することができる。
【0051】
そして、このようなユニット式建物1によれば、L形ユニット33、異形ユニット35に予めシャッタ71を取り付けておくことができるため、建築現場における作業を大幅に軽減することができる。
【0052】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、L形ユニット33、35の基部33A、35Aから屋外側に突出する張出面部となる天井張出部33D、35Cにシャッタ収納空間34A、36Aを設けていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、図6に示すように、内部が外壁材82によって区画され、外壁材82の左側部分を室内空間とし、右側部分を屋外空間としたいわゆるインナーバルコニユニット81に本発明を採用してもよい。
【0053】
前記インナーバルコニユニット81は、通常の建物ユニットと同様のフレーム811を有し、このフレーム811は、通常の建物ユニットに使用される柱部材、梁部材からなる柱812、上梁813、下梁814を備える。そして、互いに対向する一対の短辺上梁813、下梁814間には、ALC等の外壁材82を支持するための中間梁815が架設されている。
【0054】
このようなインナーバルコニユニット81において、4本の上梁813を含む水平面部83を想定し、この一部にシャッタ収納空間83Aを形成してもよい。
尚、シャッタ収納空間83Aは、前記外壁材82に沿って屋外側に形成され、外壁材82支持用の中間梁815と、この中間梁815から屋外側にオフセットしたオフセット梁816とにより区画された空間として構成することができる。
このようなインナーバルコニユニット81にシャッタ収納空間83Aを形成しても、前記実施形態で説明した効果と同様の効果を享受することができる。
【0055】
また、前記実施形態では、屋内外間を連通する開口部52を覆うシャッタ71を収納する空間としてL形ユニット33、異形ユニット35にシャッタ収納空間34A、36Aを形成していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、専ら室内に設けられる防火用シャッタの収納空間として本発明を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、L形ユニット33および異形ユニット35の天井張出部33D、35Cにシャッタ収納空間34A、36Aが形成されていたが、これに限られない。すなわち、建物ユニットの床面部分にシャッタ収納空間を形成し、収納されたシャッタを下階側の建物ユニットに形成された開口部を覆う部材として使用してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、建物ユニットを構成する水平面部内のシャッタ収納空間にシャッタが収納されるので、開口部上部外壁面上に別途シャッタ収納用のシャッタボックスを設ける必要がなくなる。これにより、その分開口部の高さ寸法を従来よりも多く採ることができるので、開口部の十分な採光を確保することができる。また、建物ユニットの構造部材である梁を含んだ水平面部内にシャッタが収納されるため、輸送時、建物ユニットに紐掛け等をしても、シャッタが邪魔になることはない。従って、工場で建物ユニットの組立に際して、同時にシャッタの取付を済ませることができ、建築現場における作業の大幅な軽減が図られる。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、ユニット内部の空間が室内空間および屋外空間として区画されている場合、室内空間から屋外空間に出るための開口部が形成されるため、両空間を区画する隔壁に沿ってシャッタ収納空間が形成されていれば、この開口部を覆うシャッタを収納する収納空間として好適である。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、張出面部がバルコニ床面等の屋外床面として使用されるため、シャッタ収納空間が張出面部内に形成されていれば、前記と同様に、屋外空間に出るための開口部を覆うシャッタを収納する収納空間として好適である。
【0059】
請求項4記載の発明によれば、張出面部の外側に受け部が設けられていることにより、片持ち支持の屋外床面を屋外側に拡張させることができるため、バルコニ床面等の屋外床面を一層広く形成することができる、という効果がある。
請求項5記載の発明によれば、張出面部に補強部が形成されていることにより、片持ち支持の構造物が接合された受け部の倒れを防止することができるため、該構造物を張出面部で十分な支持強度により保持することができる、という効果がある。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、上述したように、工場で予めシャッタ収納空間にシャッタを取り付けておくことにより、建物ユニットの設置とともに、シャッタ取り付けを済ませられるため、建築現場における作業を大幅に軽減できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るユニット式建物の概要斜視図である。
【図2】前記実施形態における建物ユニットの構造を表す概要斜視図である。
【図3】前記実施形態におけるL形ユニットの構造を表す概要斜視図である。
【図4】前記実施形態における異形ユニットの構造を表す概要斜視図である。
【図5】前記実施形態におけるL形ユニットを上下に組み合わせた構造を表す垂直断面図である。
【図6】前記実施形態の変形となる建物ユニットの構造を表す概要斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
33D、35C 天井張出部(張出面部)
34、36、83 水平面部
34A、36A、83A シャッタ収納空間
82 外壁材
331、351、811 フレーム
332、352、812 柱
333、353、813、814 梁
346、360 ブラケット(受け部)
345、359 鋼製小梁(補強部)
Claims (3)
- 複数の柱および複数の梁を含む立体構造のフレームを有し、前記複数の梁を含んで構成される水平面部を備えた建物ユニットであって、
前記水平面部の少なくとも一部には、シャッタを収納するシャッタ収納空間が形成されており、
前記フレームの側面から突出形成されるとともに、前記水平面部の一部を構成する張出面部を備え、前記シャッタ収納空間は、この張出面部に形成されており、
前記シャッタ収納空間を含む張出面部の屋外側には、片持ち支持の構造物を支持する受け部が設けられており、且つ、
前記シャッタ収納空間および受け部の間には、該受け部の倒れを防止する補強部が形成されている
ことを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載の建物ユニットにおいて、内部空間が外壁材を含む隔壁によって、一方が室内空間、他方が屋外空間として区画され、前記シャッタ収納空間は、この隔壁に沿って形成されていることを特徴とする建物ユニット。
- 請求項1または請求項2に記載の建物ユニットを有することを特徴とするユニット式建物。
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