JP4567384B2 - 歩行型草刈機及びそれに使用する動力伝達ユニット - Google Patents

歩行型草刈機及びそれに使用する動力伝達ユニット Download PDF

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本発明は、歩行型草刈機及びそれに使用する動力伝達ユニットに関する。更に詳しくは、複輪駆動式の歩行型草刈機において、輪を駆動する駆動力伝達機構部の構造を従動側の輪の車軸の位置が変動しても支障なく伝達できるようにし、かつ構造をシンプルにしてメンテナンスをしやすくすると共に軽量化及び低コスト化を図った歩行型草刈機及びそれに使用する動力伝達ユニットに関する。
また、上記機能性を有すると共に、例えば動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある駆動輪でない走行輪を有する歩行型草刈機に装着することにより、本来は駆動輪でない走行輪を駆動できるようにして走行を安定させることができるようにした動力伝達ユニットに関する。
歩行型草刈機は、凹凸が多かったり柔らかい地面での作業が多くなるために、作業性を向上させる上では複輪駆動式とするのが好ましい。
例えば特許文献1に開示されているような小型の歩行型草刈機、すなわち前輪と後輪を一箇所ずつ配し、草刈装置側には刈高を維持するための補助輪を有する草刈機も、比較的軽量で取り扱いが容易ではあるが、上記のような不安定な地面での作業において作業機の走行を安定させるために、後輪だけでなく前輪も駆動する構造となっている。
上記特許文献1に記載された歩行型草刈機においては、動力の取出軸の回転は、中継軸を挟んで二系統の無端チェーンを介して前輪の車軸に伝えられる構造となっている。
なお、歩行型草刈機には、特許文献2に記載されたような前輪を駆動しない後輪駆動型のものもある。
特開平10−191747号公報 特開平8−322361号公報
特許文献1に開示されている歩行型草刈機で前輪を駆動するために採用されている無端チェーンを使用した動力伝達機構では、回転軸に固着されたスプロケットが介在するため伝達方向が回転軸と直角方向に限定されてしまう。このため、上記草刈機のように、動力の取出軸と前輪の車軸の位置が進行方向において左右にずれている場合、単系統の無端チェーンで伝達することは困難で、複数の系統の無端チェーンで伝達しなければならない。
従って、構造が複雑になり、重量も重くなっていた。
更には、特許文献1記載の歩行型草刈機では、無端チェーンを使用した動力伝達機構を製造時につくり込むようになっており、このような動力伝達機構では、例えば特許文献2に開示されている草刈機のような駆動輪でない走行輪を有する自走式作業機に、その走行輪を駆動する機能を付与するために後で組み込むことはできなかった。
(本発明の目的)
本発明は、複輪駆動式の歩行型草刈機において、輪を駆動する駆動力伝達機構部の構造を従動側の輪の車軸の位置が変動しても支障なく伝達できるようにし、かつ構造をシンプルにしてメンテナンスをしやすくすると共に軽量化及び低コスト化を図った歩行型草刈機及びそれに使用する動力伝達ユニットを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記機能性を有すると共に、例えば動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある駆動輪でない走行輪を有する歩行型草刈機に装着することにより、本来は駆動輪でない走行輪を駆動できるようにして走行を安定させることができる動力伝達ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
原動機の動力取出軸の回転をミッションケース内のギヤ及びチェーンにより後輪の車軸に伝えることにより駆動される後輪と、
上下方向に回動可能に軸支されているフォークの先部に車軸によって回転可能に取り付けてある前輪を備え、
上記後輪の車軸を動力取出軸として、その回転をシャフトドライブ方式の動力伝達ユニットにより上記前輪の車軸に伝えて当該前輪を駆動する歩行型草刈機であって、
上記動力伝達ユニットは、
上記後輪の車軸に取り付けられるギヤ装置と、
上記前輪の車軸に取り付けられるギヤ装置と、
これらのギヤ装置をつないで連動させるドライブシャフトを含み、
上記後輪側に取り付けられる上記ギヤ装置は、ハウジングを有し、
上記前輪側に取り付けられる上記ギヤ装置は、ハウジングを有し、
上記後輪側に取り付けられる上記ギヤ装置の上記ハウジングは、上記ミッションケースに固着されており、上記前輪側に取り付けられる上記ギヤ装置の上記ハウジングは、上記フォークに固定されている、
歩行型草刈機である。
第2の発明にあっては、
動力伝達ユニットは、
輪の車軸方向と交差方向に設けられ、ギヤによって輪の車軸の回転が伝えられる中継回転軸と、
輪の車軸方向と交差方向に設けられ、ギヤによって輪の車軸に回転を伝える中継回転軸と、
両中継回転軸を自在継手を介在させて連結するドライブシャフトと、
を備えている、
第1の発明に係る歩行型草刈機である。
第3の発明にあっては、
原動機の動力取出軸の回転をミッションケース内のギヤ及びチェーンにより後輪の車軸に伝えることにより駆動される後輪と、
上下方向に回動可能に軸支されているフォークの先部に車軸によって回転可能に取り付けてある前輪を備え、
上記後輪の車軸を動力取出軸として、その回転を上記前輪の車軸に伝えて当該前輪を駆動する歩行型草刈機の動力伝達ユニットであって、
上記動力伝達ユニットは、
上記後輪の車軸に取り付けられるギヤ装置と、
上記前輪の車軸に取り付けられるギヤ装置と、
これらのギヤ装置をつないで連動させるドライブシャフトを含み、
上記後輪側に取り付けられる上記ギヤ装置は、ハウジングを有し、
上記前輪側に取り付けられる上記ギヤ装置は、ハウジングを有し、
上記後輪側に取り付けられる上記ギヤ装置の上記ハウジングは、上記ミッションケースに固着されるものであり、上記前輪側に取り付けられる上記ギヤ装置の上記ハウジングは、上記フォークに固定されるものである、
歩行型草刈機に使用する動力伝達ユニットである。
第4の発明にあっては、
動力伝達ユニットは、
後輪の車軸方向と交差方向に設けられ、ギヤによって後輪の車軸の回転が伝えられる中継回転軸と、
前輪の車軸方向と交差方向に設けられ、ギヤによって前輪の車軸に回転を伝える中継回転軸と、
両中継回転軸を自在継手を介在させて連結するドライブシャフトと、
を備えている、
第3の発明に係る歩行型草刈機に使用する動力伝達ユニットである。
車軸と中継回転軸の方向の角度は特に限定されるものではなく、直角である場合もあるし、鋭角または鈍角で設けられる場合もある。
自在継手が設けられる数は特に限定されるものではなく、一箇所に設けられる場合もあるし複数箇所に設けられる場合もある。
(作用)
本発明に係る歩行型草刈機及び動力伝達ユニットの作用を説明する。なお、ここでは、本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を助けるためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
歩行型草刈機が原動機(6)の駆動により走行すると、輪(5)の車軸(50)の回転がギヤ装置(80)のギヤ(803,805)によって中継回転軸(804)に伝えられる。
輪(5)側の中継回転軸(804)が回転すると、ドライブシャフト(82)が回転し、輪(4)側の中継回転軸(814)も回転する。
輪(4)側の中継回転軸(814)の回転は、ギヤ装置(81)のギヤ(813,815)によって輪(4)の車軸(41)に伝えられ、輪(4)は輪(5)と同様に回転する。
なお、いうまでもなく上記回転はほぼ同時に伝わる。また、輪(5)と輪(4)の各車軸(50,41)の回転比は、輪(5)と輪(4)の接地面の周速が同じになるように適宜設定される。通常、各輪(4,5)の外径が同じであれば、各車軸(50,41)は等速で回転する。
また、動力伝達ユニット(8)は、動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある駆動輪でない前輪を有する歩行型草刈機に装着して使用する。この場合、輪(5)の車軸(50)と従動側となる輪(4)の車軸(41)間に取り付ける。そして、上記と同様に歩行型草刈機が走行すると、本来は駆動輪でない輪(4)を駆動できる。
(a)本発明に係る歩行型草刈機は、ドライブシャフトを使用した動力伝達構造を有し、無端チェーンを使用した構造と比較してシンプルであるのでメンテナンスがしやすい。また、構造がシンプルなので、軽量につくることができ、低コスト化を図ることができる。
(b)自在継手を備えたドライブシャフトを使用する動力伝達構造を有しているものは、前輪を上下させて刈高を調節する場合、前輪の車軸の位置(高さが)が変動しても支障なく伝達できる。また、前輪の車軸の左右方向の位置の違いにも比較的広い範囲で対応可能であり、設計における自由度も高い。
(c)本発明に係る動力伝達ユニットは、例えば動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある駆動輪でない走行輪を有する歩行型草刈機に装着することにより、本来は駆動輪でない走行輪を駆動できるようにして走行を安定させることができる。
また、例えば製造されている歩行型草刈機の仕様を単輪駆動式のものから複輪駆動式に変更するような場合でも、部品の変更や動力取出軸を新たに設けることなども特に必要なく、単輪駆動式の作業機の製造ラインに動力伝達ユニットの取付工程を単純に組み入れるだけで簡単に変更できる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る歩行型草刈機の実施の形態を示す斜視図、
図2は歩行型草刈機の正面図、
図3は歩行型草刈機の右側面図、
図4は歩行型草刈機の平面図(図3の上面図)、
図5は歩行型草刈機に使用されている動力伝達ユニットの平面視説明図、
図6は後輪側のギヤ装置の取付構造を示す説明図、
図7は前輪側のギヤ装置の取付構造を示す説明図である。
なお、以下の説明において、前後左右の表現は、歩行型草刈機を運転・操作する作業者から見た方向を基準とする。
歩行型草刈機Aは、いわゆる二面刈りの草刈機である。歩行型草刈機Aは、車体フレーム(図では見えないため符号省略)に設けられた主カッターハウジング1を有している。主カッターハウジング1の左側には、副カッターハウジング2が上下方向に揺動できるようにして取り付けてある。
主カッターハウジング1の下側には、水平方向に回転する主カッター3が設けてあり、副カッターハウジング2の下側には、同じく副カッター3aが設けてある。副カッターハウジング2の前部左側には、走行補助輪20が設けてある。
また、主カッター3に伝えられる回転は、連動装置30(図4に図示)によって副カッター3aに伝えられる構造となっている。
車体フレームの前方側には従動輪となる前輪4が設けてあり、後方側には駆動輪となる後輪5が設けてある。前輪4は、フォーク40の先部に車軸41によって回転可能に取り付けてある。車軸41には、後述する動力伝達ユニット8の一端側が取り付けられる。また、フォーク40は車体フレームに上下方向に回動可能に軸支されている。
フォーク40には、ハンドルアーム42の先部が固着されている。ハンドルアーム42の基部は、刈高調整板43に複数設けられた係合凹部44に係合できるようになっている。この構造によれば、ハンドルアーム42を上下方向に操作して前輪4の高さを調整することにより、主カッター3及び副カッター3aによる刈高を段階的に調整できる。
後輪5は、車体フレームの上部後方側にマウントされた原動機6により駆動される。原動機6の動力取出軸(図では見えないため符号省略)の回転はミッションケース60内のギヤ及びチェーン(図では見えないため符号省略)により後輪5の車軸50に伝えられる構造となっている。車軸50には、後述する動力伝達ユニット8の一端側が取り付けられる。
また、符号7はハンドルであり、歩行型草刈機Aの各部を操作する操作具(符号省略)を有している。
(動力伝達ユニット8)
歩行型草刈機Aでは、後輪5の車軸50の回転を、動力伝達ユニット8によって前輪4の車軸41に伝えて前輪4を駆動するものである。
動力伝達ユニット8は、駆動輪である後輪5の車軸50に取り付けられるギヤ装置80と、従動輪である前輪4の車軸41に取り付けられるギヤ装置81と、これらギヤ装置80、81をつないで連動させるドライブシャフト82で構成されている。
後輪5側に取り付けられるギヤ装置80は、ハウジング801を有している。ハウジング801には、駆動側回転軸802が両側を軸支して取り付けてある。駆動側回転軸802は、車軸50に管状のアダプタ51を介しセレーション結合され、一体となって回転するようにしてある。
駆動側回転軸802の先部側(ハウジング801内の右端側)には、駆動側ベベルギヤ803がセレーション結合により取り付けてある。また、ハウジング801には、駆動側回転軸802と軸線方向を直角にして中継回転軸804が軸支されている。中継回転軸804は、長尺に形成されており、前方側へ延長してある。中継回転軸804の後端部(ハウジング801内)には、駆動側ベベルギヤ803と噛み合う従動側ベベルギヤ805がセレーション結合により取り付けてある。ギヤ装置80のハウジング801は、上下二箇所に設けられた取付アングル806及びネジ(符号省略)によりミッションケース60に固着してある。
前輪4側に取り付けられるギヤ装置81は、ハウジング811を有している。ハウジング811には、車軸41が通されて軸支されている。車軸41の先部側(ハウジング811内の左端側)には、従動側ベベルギヤ813がセレーション結合により取り付けてある。なお、符号49はスペーサ具であり(図7参照)、フォーク40にボルトで固定されている。
また、ハウジング811には、車軸41と軸線方向を直角にして中継回転軸814が軸支され、後方へ向け延長されている。
中継回転軸814は、上記した長尺の中継回転軸804と異なり比較的短尺に形成されている。中継回転軸814の前端部(ハウジング811内)には、従動側ベベルギヤ813と噛み合う駆動側ベベルギヤ815がセレーション結合により取り付けてある。
ギヤ装置81のハウジング811は、フォーク40にスペーサ具49を介在させボルト(符号省略)によって固定されている。なお、ハウジング811を、車軸41を中心として回動可能な状態で取り付け、前輪4の高さの調整に伴うドライブシャフト82の角度の変化に追従して回動できるようにすることもできる。
後輪5側に取り付けてあるギヤ装置80の中継回転軸804の先端部(前端部)と、前輪4側に取り付けてあるギヤ装置81の中継回転軸814の先端部(後端部)の間には、自在継手83、84を介してドライブシャフト82が取り付けてある。
後輪5と前輪4の直径はほぼ同じであり、後輪5の車軸50と前輪4の車軸41の接地面からの高さは本質的に同じに設定されているが、ギヤ装置80、81の取付位置が前側の車軸41に設けられたギヤ装置81の方がやや左側にずれているため、中継回転軸804とドライブシャフト82及び中継回転軸814の軸線は直線にはなっていない。
なお、セレーションによる結合は、スプライン等の同様の作用を有する他の結合構造によっても代替できる(これについては、後述する動力伝達ユニット8aの場合も同様である)。そして、この構造と、ドライブシャフト82及び自在継手83、84の自由な角度で動力を伝える作用とが相まって、車軸50の軸端部から車軸41の軸端部に支障なく回転を伝えることができる。
更に、上記セレーション結合された部分を、回転軸等の軸線方向に一定範囲で摺動可能とすることにより、走行や調整に伴う駆動側回転軸802と車軸41の相対的な位置の変動に、より広く対応することができる。
なお、ドライブシャフト82は、後輪5と前輪4の位置関係によっては必ずしも必要ではなく、シャフトドライブ方式であれば、中継回転軸804、814を直結あるいは自在継手を介し連結した構造とすることもできる。
また、図示はしていないが、自在継手83、84をグリースを内部に充填したブーツで密封したり、全体を屈曲または変形可能なカバー(例えば合成樹脂製)で覆うこともできる。
(作用)
本実施例に係る歩行型草刈機Aの作用を説明する。なお、草刈作業の具体的な方法については、ここでは説明を省略する。
歩行型草刈機Aが原動機6の駆動により走行すると、駆動輪である後輪5の車軸50の回転は動力伝達ユニット8のギヤ装置80により中継回転軸804に伝えられる。
中継回転軸804が回転すると、ドライブシャフト82が回転し、前輪4側の中継回転軸814も回転する。
中継回転軸814の回転は、ギヤ装置81によって前輪4の車軸41に伝えられ、前輪4は後輪5と同様に回転する。なお、いうまでもなく上記回転はほぼ同時に伝わる。
歩行型草刈機Aに使用されている動力伝達ユニット8は、他の歩行型草刈機等、動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある駆動輪でない走行輪(空転する構造の走行輪)を有する各種自走式作業機の駆動輪の車軸と従動側となる走行輪の車軸間に取り付けて、本来は駆動輪でない走行輪を駆動して、走行安定性に優れた歩行型草刈機に改造できる。
例えば、動力伝達ユニットが後付け可能な状態にある単輪駆動式の作業車に動力伝達ユニット8を取り付ける場合の具体的な手順は次のとおりである。
(1)ギヤ装置80の駆動側回転軸802をアダプタ51にセレーション結合し、取付アングル806及びネジによりハウジング801をミッションケース60に固着する。
(2)車軸41にギヤ装置81のハウジング811を嵌め入れ、車軸41の先端部に従動側ベベルギヤ813をセレーション結合により取り付ける。そして、ハウジング811をフォーク40に固定する。
図8は動力伝達ユニットの他の実施の形態を示す平面視説明図である。
動力伝達ユニット8aは、後輪5の車軸50に取り付けられるギヤ装置80aと、前輪4の車軸41に取り付けられるギヤ装置81aと、これらギヤ装置80a、81aをつないで連動させるドライブシャフト82aで構成されている。
ギヤ装置80aは、ハウジング801aを有している。ハウジング801aには、駆動側回転軸802aが基側を軸支して取り付けてある。駆動側回転軸802aの先端部は、後述する中継回転軸804aの軸支部の手前まで設けてある。駆動側回転軸802aは、車軸50に固着してある管状のアダプタ51を介しセレーション結合され、一体となって回転するようにしてある。駆動側回転軸802aの先部側には、駆動側ベベルギヤ803aがセレーション結合により取り付けてある。駆動側ベベルギヤ803aは、ハウジング801aとの間に介在させた軸受807により軸支されている。
また、ハウジング801aには、駆動側回転軸802aと軸線方向を直角にし、駆動側回転軸802a先端部の右側に位置させて中継回転軸804aが軸支されている。中継回転軸804aは、長尺に形成されており、前方側へ延長してある。中継回転軸804aの後端部はハウジング801aの後部まで延長され、後端部には駆動側ベベルギヤ803aと噛み合う従動側ベベルギヤ805aがセレーション結合により取り付けてある。従動側ベベルギヤ805aは、ハウジング801aとの間に介在させた軸受807により軸支されている。
ギヤ装置80aのハウジング801aは、ボルト(符号省略)によりミッションケース60に固着してある。
ギヤ装置81aは、ハウジング811aを有している。ハウジング811aには、車軸41が通されて基部側が軸支されている。車軸41の先端部は、後述する中継回転軸814aの軸支部の手前まで設けてある。車軸41の先部側には、従動側ベベルギヤ813aがセレーション結合により取り付けてある。従動側ベベルギヤ813aは、ハウジング811aとの間に介在させた軸受807により軸支されている。
また、ハウジング811aには、車軸41と軸線方向を直角にして中継回転軸814aが軸支され、後方へ向け延長されている。中継回転軸814aの先部側は車軸41の先端部の右側を通り、ハウジング811aの前部まで延長されて軸支されている。
中継回転軸814aは、上記した長尺の中継回転軸804aと異なり比較的短尺に形成されている。中継回転軸814aのうちハウジング811a内の後端部には、従動側ベベルギヤ813aと噛み合う駆動側ベベルギヤ815aがセレーション結合により取り付けてある。駆動側ベベルギヤ815aは、ハウジング811aとの間に介在させた軸受807aにより軸支されている。
ギヤ装置81aのハウジング811aは、フォーク40にボルト(符号省略)によって固定されている。なお、ハウジング811aを、車軸41を中心として回動可能な状態で取り付け、前輪4の高さの調整に伴うドライブシャフト82aの角度の変化に追従して回動できるようにすることもできる。
ギヤ装置80aの中継回転軸804aの先端部(前端部)と、ギヤ装置81aの中継回転軸814aの先端部(後端部)の間には、自在継手83a、84aを介してドライブシャフト82aが取り付けてある。
動力伝達ユニット8aは、前記動力伝達ユニット8とほぼ同様にして取り付けられると共に、ほぼ同様に作用する。なお、各ベベルギヤ803a、805a、813a、815aは、動力伝達ユニット8の各ベベルギヤ803、805、813、815より大きく高強度のものを採用しており、しかもそれぞれが軸受807で軸支してあるので、衝撃や振動に対してより強く、耐久性に優れている。また、各ベベルギヤ803、805、813、815は共通のものが使用され、これによるコストダウンが図られている。
動力伝達ユニット8aは、車軸50の軸端部から車軸41の軸端部に支障なく回転を伝えることができる点、セレーション結合された部分を回転軸等の軸線方向に一定範囲で摺動可能とすることにより走行や調整に伴う駆動側回転軸802aと車軸41の相対的な位置の変動に、より広く対応することができる点、シャフトドライブ方式であれば中継回転軸804a、814aを直結あるいは自在継手を介し連結した構造とすることができる点、自在継手83a、84aをグリースを内部に充填したブーツで密封したり、全体を屈曲または変形可能なカバー(例えば合成樹脂製)で覆うことができる点については、上記動力伝達ユニット8と同様である。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る歩行型草刈機の実施の形態を示す斜視図。 歩行型草刈機の正面図。 歩行型草刈機の右側面図。 歩行型草刈機の平面図。 歩行型草刈機に使用されている動力伝達ユニットの平面視説明図。 後輪側のギヤ装置の取付構造を示す説明図。 前輪側のギヤ装置の取付構造を示す説明図。 動力伝達ユニットの他の実施の形態を示す平面視説明図。
A 歩行型草刈機
1 主カッターハウジング
2 副カッターハウジング
20 走行補助輪
3 主カッター
3a 副カッター
30 連動装置
4 前輪
40 フォーク
41 車軸
42 ハンドルアーム
43 刈高調整板
44 係合凹部
49 スペーサ具
5 後輪
50 車軸
6 原動機
60 ミッションケース
7 ハンドル
8 動力伝達ユニット
80 ギヤ装置
801 ハウジング
802 駆動側回転軸
803 駆動側ベベルギヤ
804 中継回転軸
805 従動側ベベルギヤ
806 取付アングル
81 ギヤ装置
811 ハウジング
813 従動側ベベルギヤ
814 中継回転軸
815 駆動側ベベルギヤ
82 ドライブシャフト
83、84 自在継手
8a 動力伝達ユニット
80a ギヤ装置
801a ハウジング
802a 駆動側回転軸
803a 駆動側ベベルギヤ
804a 中継回転軸
805a 従動側ベベルギヤ
807 軸受
81a ギヤ装置
811a ハウジング
813a 従動側ベベルギヤ
814a 中継回転軸
815a 駆動側ベベルギヤ
82a ドライブシャフト
83a、84a 自在継手

Claims (4)

  1. 原動機(6)の動力取出軸の回転をミッションケース(60)内のギヤ及びチェーンにより後輪(5)の車軸(50)に伝えることにより駆動される後輪(5)と、
    上下方向に回動可能に軸支されているフォーク(40)の先部に車軸(41)によって回転可能に取り付けてある前輪(4)を備え、
    上記後輪(5)の車軸(50)を動力取出軸として、その回転をシャフトドライブ方式の動力伝達ユニット(8)により上記前輪(4)の車軸(41)に伝えて当該前輪(4)を駆動する歩行型草刈機であって、
    上記動力伝達ユニット(8)は、
    上記後輪(5)の車軸(50)に取り付けられるギヤ装置(80)と、
    上記前輪(4)の車軸(41)に取り付けられるギヤ装置(81)と、
    これらのギヤ装置(80)(81)をつないで連動させるドライブシャフト(82)を含み、
    上記後輪(5)側に取り付けられる上記ギヤ装置(80)は、ハウジング(801)を有し、
    上記前輪(4)側に取り付けられる上記ギヤ装置(81)は、ハウジング(811)を有し、
    上記後輪(5)側に取り付けられる上記ギヤ装置(80)の上記ハウジング(801)は、上記ミッションケース(60)に固着されており、上記前輪(4)側に取り付けられる上記ギヤ装置(81)の上記ハウジング(811)は、上記フォーク(40)に固定されている、
    歩行型草刈機。
  2. 動力伝達ユニット(8)は、
    輪(5)の車軸(50)方向と交差方向に設けられ、ギヤ(803,805)によって輪(5)の車軸(50)の回転が伝えられる中継回転軸(804)と、
    輪(4)の車軸(41)方向と交差方向に設けられ、ギヤ(813,815)によって輪(4)の車軸(41)に回転を伝える中継回転軸(814)と、
    両中継回転軸(804,814)を自在継手(83,84)を介在させて連結するドライブシャフト(82)と、
    を備えている、
    請求項1記載の歩行型草刈機。
  3. 原動機(6)の動力取出軸の回転をミッションケース(60)内のギヤ及びチェーンにより後輪(5)の車軸(50)に伝えることにより駆動される後輪(5)と、
    上下方向に回動可能に軸支されているフォーク(40)の先部に車軸(41)によって回転可能に取り付けてある前輪(4)を備え、
    上記後輪(5)の車軸(50)を動力取出軸として、その回転を上記前輪(4)の車軸(41)に伝えて当該前輪(4)を駆動する歩行型草刈機の動力伝達ユニット(8)であって、
    上記動力伝達ユニット(8)は、
    上記後輪(5)の車軸(50)に取り付けられるギヤ装置(80)と、
    上記前輪(4)の車軸(41)に取り付けられるギヤ装置(81)と、
    これらのギヤ装置(80)(81)をつないで連動させるドライブシャフト(82)を含み、
    上記後輪(5)側に取り付けられる上記ギヤ装置(80)は、ハウジング(801)を有し、
    上記前輪(4)側に取り付けられる上記ギヤ装置(81)は、ハウジング(811)を有し、
    上記後輪(5)側に取り付けられる上記ギヤ装置(80)の上記ハウジング(801)は、上記ミッションケース(60)に固着されるものであり、上記前輪(4)側に取り付けられる上記ギヤ装置(81)の上記ハウジング(811)は、上記フォーク(40)に固定されるものである、
    歩行型草刈機に使用する動力伝達ユニット。
  4. 動力伝達ユニット(8)は、
    後輪(5)の車軸(50)方向と交差方向に設けられ、ギヤ(803,805)によって後輪(5)の車軸(50)の回転が伝えられる中継回転軸(804)と、
    前輪(4)の車軸(41)方向と交差方向に設けられ、ギヤ(813,815)によって前輪(4)の車軸(41)に回転を伝える中継回転軸(814)と、
    両中継回転軸(804,814)を自在継手(83,84)を介在させて連結するドライブシャフト(82)と、
    を備えている、
    請求項3記載の歩行型草刈機に使用する動力伝達ユニット。
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