JP4566883B2 - 平判カッターのジャミング防止装置並びにジャミング防止方法 - Google Patents

平判カッターのジャミング防止装置並びにジャミング防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、規定された縦横の寸法通りの平判シートを、巻取りロールから連続して裁断し、所定枚数宛に山積みする平判カッターに関し、詳しくは、この種平判カッターにおけるジャミング防止装置とジャミング防止方法に関する。
従来から、抄紙機等で製造した巻取りロールがセットされ長尺シートを連続して繰り出すアンリールスタンド、繰り出される長尺シートのテンションが適正テンションになるようアンリールスタンドの繰り出し部のトルクを調整するブレーキ機構を備えたシートテンションコントロール装置、長尺シート両端の耳部を裁断すると共に該長尺シートを幅方向に分割するスリッター装置、幅方向に分割された長尺シートをボトムロールとニップロールでニップしながら引張ってターニングナイフ装置に送り込むドローロール装置、二枚のナイフにより長尺シートを送り方向に対し規定寸法に裁断するターニングナイフ装置(ロータリーカッター装置)、規定寸法に裁断されたシート(平判シート)をレイボーイまで搬送する紙送りコンベア装置、紙送りコンベア装置で搬送された平判シートを所定枚数宛に山積みするレイボーイなどを具備してなる平判カッターが知られている(例えば、非特許文献1の第370頁〜第381頁参照)。
また、この種の平判カッターでは、前記紙送りコンベア装置が、平判シート搬送方向に対し上流側に高速コンベアを、下流側に低速コンベアを配備し、平判シートが高速コンベアから低速コンベアへ乗り移る際に、前方(下流側)の平判シートの後端領域の上に、後方(上流側)の平判シートの前端領域を重ね(オーバーラップさせ)、該オーバーラップ状態で前方と後方の平判シートを低速コンベアにてレイボーイまで搬送して、レイボーイにおける積み重ね作業を容易に行い得るよう構成されている。
前記低速コンベアにおける搬送方向に対し上流側の端部、すなわち、低速コンベア上にある前方の平判シートの後端領域上に、高速コンベアから乗り移って来る後方の平判シートの前端領域が重なるオーバーラップ開始部分には、前方の平判シートの後端領域が浮き上がることを防止する吸引装置が備えられ、前方の平判シートの後端領域が浮き上がってその紙尻に後方の平判シートがぶつかり前後のシート同士が所定の形態でオーバーラップせずに絡み合ってしまう現象(所謂ジャミング現象)が生じることを防止している。
紙パルプ技術協会 1992年1月発行「紙パルプ技術便覧」
上記したような従来のジャミング防止機構を備えた平判カッターでは、高速コンベアにおける平判シートの搬送速度、高速コンベアと低速コンベアの搬送速度比、吸引装置による吸引開始、停止のタイミングなどの各条件が、当初の設定通りに実行されていればジャミングは生じない。しかし、実際には、稼動中に前記した各条件の何れかに誤差が生じ、高速コンベアから低速コンベアへ乗り移った平判シートの後端領域を吸引装置で吸引するタイミングがずれて、ジャミングが発生するという問題がある。
よって、従来においては、高速コンベアと低速コンベアの間における平判シートの流れを作業員が観察して、低速コンベアへ乗り移った平判シートの後端領域が適時に吸引されているかを監視していたが、平判シートの搬送速度が高速である場合、吸引のタイミングにずれが生じているか否かを人間の目で判断することは極めて難しく、結果としてジャミングの発生防止までには至っていなかった。
また、ジャミングが生じた場合は平判カッターの稼動を一時停止し、長尺シートの繰り出し速度や平判シートの搬送速度を再調整して、吸引装置による吸引のタイミングを設定し直しており、その分だけ作業の遅れにつながると共に、搬送経路途中にある平判シートは取り除かなければならないので、紙資源が無駄になるなどの問題があった。
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その主たる目的とする処は、高速コンベアから低速コンベアへ乗り移った平判シートの後端領域が、吸引装置で適時に吸引されているか否かを適確に判定し得るようにすることである。さらに本発明は、その判定結果に基づいて、吸引のタイミングを容易に修正し得るようにして、ジャミングを防止することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る平判シートのジャミング防止装置は、規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターに装備され、
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引装置で吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する装置であって、
前記吸引装置による吸引開始時、吸引停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近(該低速コンベヤの所定位置又は該低速コンベヤの近辺を含む)に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする(請求項1)。
尚、本発明において、前方の平判シートとは、高速コンベアから低速コンベアを経てレイボーイに至る搬送経路上において下流側に位置する平判シートを言い、後方の平判シートとは、同搬送経路上において上流側に位置する平判シートを言う。
また、本発明において、平判シートの後端領域とは、同搬送経路上にある平判シートの後端縁(紙尻と称す場合もある)を含むシート後半側の部分を言い、平判シートの前端領域とは、同搬送経路上にある平判シートの前端縁を含むシート前半側の部分を言う。
吸引タイミング検出手段としては、近接スイッチやレーザー式光電管などの各種センサーをあげることができる。
撮影手段としては例えばCCDカメラをあげることができ、画像表示手段としては、パーソナルコンピュータなどを介してCCDカメラと接続されるCRTモニター、LCDモニターなどの画像表示装置をあげることができる。
吸引タイミング調整手段としては、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時を手動操作で所望時間早めたり遅くすることができる制御装置をあげることができる。
基準位置は、低速コンベアに乗り移った平判シートを吸引装置で吸引するときに、該平判シートが低速コンベア上で所定の位置にあるか否かを判定するための基準となるもので、該判定の基準となり得る位置であれば、低速コンベア上及び低速コンベア付近のどの位置にあっても良いが、精度良く判定を行うには、低速コンベアにおける搬送方向上流端側、例えば低速コンベア上流端のロールなどを基準とすることが好ましい。
このような構成によれば、低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を吸引する際に、該平判シートが基準位置からどの程度ずれているかが、画像表示手段に表示される。よって、作業者は、その画像表示手段を見ながら吸引タイミング調整手段を操作して、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時の内のいずれか一方又は双方を再調整し、前方の平判シートの後端領域を吸引するタイミングを修正することができる。この修正作業は、平判カッターの稼動を停止することなく行うことができる。
前述の構成に加えて、前記撮影手段で撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの後端縁等の所定部位との離間値を算出する画像解析手段と、
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段をさらに備え、
該良否判定手段により、前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成することが好ましい(請求項2)。
画像解析手段、良否判定手段は、中央演算処理装置(CPU)、記憶装置(メモリー)、ソフトウエアなどを格納したパーソナルコンピュータ内に構成することができる。
このような構成とした場合、低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を吸引する際に、該平判シートの後端縁等の所定部位が基準位置からどの程度ずれているかが画像解析手段で離間値として数値化され、該離間値が許容範囲内にあるか、許容範囲から外れているかが良否判定手段で自動的に判定される。基準位置からの離間値を算出する平判シートの所定部位は、後端領域を吸引するので、平判シートの後端縁であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
前記離間値が許容範囲から外れる、すなわち、低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を吸引するタイミングが大きくずれていてジャミングが発生する虞れがあるとの判定結果が出た時は、作業者が吸引タイミング調整手段を操作する等して、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時のいずれか一方又は双方を再調整し、前記離間値を許容範囲内に収めることで、前方の平判シートの後端領域を吸引するタイミングを修正することができる。よって、吸引装置による吸引タイミングの修正作業を容易に行うことができる。
前述の構成に加えて、前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定(不良判定)がなされた時に、該判定結果を不良発生として報知する報知手段をさらに備えていることが好ましい(請求項3)。
報知手段は、前記不良判定がなされた時に音を発生するブザーや、点滅光を発生するランプ、又は、前記したパーソナルコンピュータや画像表示手段の画面上にメッセージなどを表示するソフトウエアで構成することができる。
この場合、前記離間値が許容範囲から外れた際に、報知手段がこれを自動的に報知するので、作業者による監視作業が大幅に軽減される。
また、本発明に係る平判シートのジャミング防止装置は、請求項2の構成に加えて、前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記許容範囲を外れる程度を算出して修正データとして数値化する修正データ数値化手段を備えると共に、前記吸引タイミング調整手段が、前記修正データ数値化手段による修正データに基づいて、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整する機構を備え、
該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整するよう構成したことを特徴とする(請求項4)。
このような構成とした場合、低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を吸引する際に、該平判シートの後端縁等の所定部位が基準位置からどの程度ずれているかが画像解析手段で離間値として数値化され、該離間値が許容範囲内にあるか、許容範囲から外れているかが良否判定手段で自動的に判定される。さらに、許容範囲から外れている時は、修正データ数値化手段がその程度を修正データとして数値化し、該修正データに基づいて、吸引タイミング調整手段が、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時のいずれか一方又は双方を修正する。よって、吸引装置による吸引タイミングの修正作業を自動で行うことができる。
前記修正データとこれに基づく吸引タイミング調整手段による自動調整作業は、低速コンベアによる平判シートの搬送速度を基準とし、低速コンベア上の前方の平判シートの後端領域を吸引する際の該平判シートの所定部位(後端縁等)の基準位置からのずれの程度に合わせて、吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時を所定時間早くする又は遅くすることで実現できる。
例えば、低速コンベアによる平判シートの搬送速度がAm/秒であって、吸引装置による吸引開始時に、平判シートの後端縁が基準位置から搬送方向下流側にBcmオーバーしていた場合、吸引装置による吸引開始時をC秒早くすれば良い。このような一定の関係を、平判シートの搬送速度毎に数値化して修正データの算出基準とし、吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時を自動制御装置(吸引タイミング調整手段)で自動的に制御すれば良い。
前記吸引タイミング検出手段で検出されるタイミングは、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時、及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一つであれば良いが、検出の容易性やその後の修正作業の容易性などを考慮すると、吸引開始時であることが好ましい。また、基準位置からの離間状況を撮影又は算出する平判シートの所定部位は、後端領域を吸引するので、平判シートの後端縁であることが好ましい(請求項5)。
この場合、請求項1に係る発明では、前記吸引装置による吸引開始時を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートと、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
前記吸引装置による吸引開始時を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時を、前記吸引タイミング調整手段で調整できるよう構成したものとなる。
また、請求項4に係る発明では、前記吸引装置による吸引開始時を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートと、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの後端縁との離間値を算出する画像解析手段と、
該離間値が、予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段と、
該良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記許容範囲を外れる程度を算出して修正データとして数値化する修正データ数値化手段と、
該修正データ数値化手段による修正データに基づいて、前記吸引装置による吸引開始時を自動調整する吸引タイミング調整手段を備え、
該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時を自動調整するよう構成したものとなる。
本発明における前記吸引装置の一例として、前記低速コンベアの下方に設けた吸引口と、該吸引口を開閉する開閉手段と、該開閉手段を適時に開動、閉動させる駆動機構を備えた吸引装置をあげることができる。また、前記吸引タイミング検出手段の一例として、前記開閉手段の位置、又は前記駆動機構の構成部材の位置を検出する検出器、例えばレーザー式光電管をあげることができる(請求項6、7)。
このような構成の吸引装置、吸引タイミング検出手段を用いた場合、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時等を高精度で検出することができるので好ましい。
但し、本発明において、吸引装置、吸引タイミング検出手段は上記構成に限定されるものではなく、平判カッターに搭載される各種構成の吸引装置や、該吸引装置による吸引開始時、吸引停止時を検出することができる公知の検出手段(例えば近接センサーなど)を用いることができる。
本発明に係る平判シートのジャミング防止方法は、規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターにおいて、
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する方法であって、
前記吸引の開始時、停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出し、
該検出時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影してその画像を表示し、
前記表示された画像の前記離間状況に基づいて、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする(請求項8)。
前記ジャミング防止方法において、前記撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの所定部位との離間値を算出し、
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定し、
前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することが好ましい(請求項9)。
本発明に係る平判カッターのジャミング防止装置、ジャミング防止方法は以上説明したように構成したので、平判カッターにおける平判シートの搬送途中でのジャミングを防止して、平判シートの連続裁断とその山積みに係る作業効率を向上させると共に、紙資源の無駄を省いて低コストでの製造を可能にするなど、多くの効果を奏する。
また、撮影手段等で撮影した画像を画像表示手段等に表示して利用する場合は、吸引装置等による吸引タイミングのずれ度合いを画像で適確に認識し、これを見ながら、該吸引タイミングのずれを、平判カッターの稼動を停止することなく、容易に修正することができる。
また、吸引装置等による吸引タイミングのずれ度合いを良否判定手段等で判定する場合、作業者による判定が不要になるので、ジャミング発生防止のための監視作業を軽減しながら、精度良く良否判定を行えるようになる。
また、不良発生を報知手段等で報知する場合、ジャミング発生防止のための監視作業を大幅に軽減することができる。
また、修正データ数値化手段等と吸引タイミング調整手段等を備えた場合、ジャミング発生防止のための監視作業、不良発生の場合の修正作業が自動化されるので、平判カッターによる平判シートの連続裁断とその山積みに係る作業効率、省力化を大幅に向上、促進し得るなど、多くの効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施形態例について述べる。
図1〜図10は、請求項2に係る平判カッターのジャミング防止装置の一例(実施形態1)を示す。
本発明に係る平判カッターの全体構造は従来周知の平判カッターと同様のため詳述しないが、図1に概略を示すように、巻取りロールaから長尺シートbを連続して繰り出すアンリールスタンドc、長尺シートbのテンションが適正テンションになるようアンリールスタンドcの繰り出し部のトルクを調整するシートテンションコントロール装置d、長尺シートb両端の耳部を裁断すると共に該長尺シートbを幅方向に分割するスリッター装置e、幅方向に分割された長尺シートb’をボトムロールとニップロールでニップしながら引張ってターニングナイフ装置に送り込むドローロール装置f、二枚のナイフにより長尺シートb’を送り方向に対し規定寸法に裁断するターニングナイフ装置(ロータリーカッター装置)g、規定寸法に裁断された平判シートsをレイボーイiまで搬送する紙送りコンベア装置h、紙送りコンベア装置hで搬送された平判シートsを所定枚数宛に山積みするレイボーイiなどを備えている。
紙送りコンベア装置hは、図2に示すように、平判シートsの搬送方向に対し上流側に高速コンベア1を、下流側に低速コンベア2を配備し、平判シートsが高速コンベア1から低速コンベア2へ乗り移る際に、前方の平判シート(図2中のs2に対するs1、s3に対するs2参照)の後端領域の上に、後方の平判シート(同図中のs1に対するs2、s2に対するs3参照)の前端領域をオーバーラップさせ、このオーバーラップ状態のままで前方と後方の平判シート(同図中のs1とs2参照)を低速コンベア2にてレイボーイiまで搬送して、レイボーイiにおける積み重ね作業を容易に行い得るよう構成されている。
高速コンベア1、低速コンベア2は、搬送速度を調整することができるベルトコンベアからなり、前記したオーバーラップ状態が発生するよう、夫々のコンベアおける搬送速度が所定速度に設定されている。
低速コンベア2における搬送方向下流側の部分の上方には、前記オーバーラップ状態を維持したままでの後方の平判シート(同図中のs2参照)の搬送を補助する押えコンベア3が設置されている。
また、低速コンベア2における搬送方向上流側の端部xの下方、すなわち、低速コンベア2上における、前方の平判シート(図2中のs2参照)の後端領域上に、高速コンベア1から乗り移って来る後方の平判シート(同図中のs3参照)の前端領域が重なるオーバーラップ開始部分xの下方には、該前方の平判シートs2の後端領域が浮き上がることを防止する吸引装置4が設置されている。
低速コンベア2は、吸引装置4による吸引効果を得るために、図3に示すような、所定径の通孔を備えた多孔ベルト5からなる。
吸引装置4は、図4に示すように、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分xの下方に設置される吸引ボックス6を有し、該吸引ボックス6は、低速コンベア2の幅方向全長にわたる長さを備えている。吸引ボックス6の上面には、長さ方向にわたり所定間隔毎に、スリット状の吸引口6aが複数形成されると共に、これら吸引口6aを開閉する内部吸引口(不図示)を有する回転体7が、夫々の吸引口6a毎に吸引ボックス6内に組み込まれており、別途設けた開閉駆動機構8により回転体7が回転されることにより、前記内部吸引口の回転(移動)によって吸引口6aが開閉する。すなわち、吸引口6aと前記内部吸引口の位置が一致した時に吸引口6aが開き、吸引口6aと前記内部吸引口の位置が不一致となり回転体7の蓋部分が吸引口6aに一致した時に閉じる構造となっている。また、吸引ボックス6の内部は、吸引ダクト6bを介して不図示の吸引ポンプと接続しており、開閉駆動機構8の適時な作動による回転体7の回転により吸引口6aが所定時間開くことで、前記オーバーラップ開始部分xにおいて、前方の平判シートs2の後端領域が低速コンベア2の多孔ベルト5に、所定のタイミングで吸着されるよう構成されている。これにより、前方の平判シートs2の後端領域が浮き上がることでその紙尻に後方の平判シートs3がぶつかり、前後のシート同士が所定の形態でオーバーラップせずに絡み合ってしまうジャミング現象の発生を防止している。
開閉駆動機構8は、吸引ボックス6と平行に摺動しカム機構8aを介して回転体7を回転させる摺動軸8bと、該摺動軸8bを適時に摺動させる駆動源としてのモータ8cと、モータ8cの回転を摺動軸8bの直線運動に変えるリンク機構8dを備えており、後述する吸引タイミング調整手段15の操作によりモータ8cの駆動タイミングを調整して、吸引口6aを開閉させるタイミング、すなわち、吸引装置4による吸引開始時と吸引停止時を、各々、任意のタイミングに調整し得るよう構成されている。
さらに本例の平判カッターは、この吸引装置4に加え、吸引タイミング検出手段10、撮影手段11、画像表示手段12、画像解析手段13、良否判定手段14、吸引タイミング調整手段15、撮影制御手段16、報知手段17などからなるジャミング防止装置jを備え(図7参照)、これにより、前記ジャミング現象の発生をより確実に防止し得るようになっている。
吸引タイミング検出手段10は、吸引装置4による吸引開始時を検出する手段で、前述した開閉駆動機構8における摺動軸8bの所定部位としての先端8b’を検出して検出信号を発するレーザー式の光電管で構成されている。
そして、摺動軸8bが後退位置(モータ8c寄りの位置)にあって、回転体7により各吸引口6aが閉じられている状態では、光電管10の投光部から発射されたレーザー光が遮られず、この状態では光電管10から検出信号が発せられない一方、摺動軸8bが摺動するに伴い回転体7が回転して各吸引口6aが開くと、摺動軸先端8b’によりレーザー光が遮られ光電管10の受光部でこれを受光し、吸引装置4による吸引開始時を検出して、検出信号を発するようになっている(図5参照)。光電管10から発せられた検出信号は、コントローラ10’を介して制御部20に送られるよう構成されている。
尚、吸引タイミング検出手段10は、摺動軸8bの先端8b’の位置を検出する近接センサー10で構成することもできる(図6参照)。
撮影手段11は、前記オーバーラップ開始部分xにおける上流側端部x’の上方に設置されたCCDカメラからなり、該CCDカメラ11により、吸引装置4による吸引が開始されたことを光電管10が検出した時に、低速コンベア2上の前方の平判シート(図2中のs2参照)の後端縁(紙尻)s’と、低速コンベア2上に設定された基準位置tとの離間状況を、画像データとして撮影するようになっている。CCDカメラ11で撮影された画像は、画像データとして制御部20に取り込まれると共に、画像表示手段12に送られて画像として表示される。
本例では、基準位置tを、低速コンベア2における上流端側のロール2’に設定してある。
画像表示手段12は、制御部20を介して送られる前記画像データを画像として表示するCRTモニターなどの画像表示装置で構成される。
制御部20はパーソナルコンピュータで構成されており、光電管10が検出信号を発した時(吸引装置4による吸引開始時)にCCDカメラ11に撮影を行わせる撮影制御手段16、CCDカメラ11で撮影された画像データを解析して吸引装置4が吸引を開始した時の基準位置tと前方の平判シートs2の後端縁s’との離間値nを算出する画像解析手段13、画像解析手段13で算出された離間値nが予め設定された許容範囲n’の中にあるか否かを判定する良否判定手段14、良否判定手段14により離間値nが許容範囲n’を外れるとの判定(不良判定)がなされた時に、画像表示手段12の画面上に「不良発生」のメッセージを表示して不良発生を報知する報知手段17を備えている。
吸引タイミング調整手段15は、吸引装置4による吸引開始時、吸引停止時を所望時間早めたり遅くすることができる制御装置、具体的には、開閉駆動機構8のモータ8cの駆動開始時、駆動停止時を、作業者の操作で任意に調整することができる制御装置で構成されている。
このような構成になる本例のジャミング防止装置の作動について説明する。
まず、アンリールスタンドcからの長尺ロールbの繰り出し速度、高速コンベア1に至るまでの平判シートsの搬送速度、高速コンベア1から低速コンベア2へ平判シートsが乗り移るタイミングなどに合わせて、吸引装置4による吸引開始、停止のタイミングが適正に行われるよう、制御装置15でモータ8cの作動タイミングを予め設定する。
この初期設定の状態においては、高速コンベア1から低速コンベア2に乗り移った前方の平判シート(図2中のs2参照)の後端領域が、吸引装置4で吸引された紙尻s’の浮き上がりが防止され、該平判シートs2の後端領域上に、高速コンベア1から乗り移って来る後方の平判シート(同図中のs3参照)の前端領域が重なり、図8に示すような平判シートs1〜s3のオーバーラップ状態が連続して発生する。このオーバーラップ状態を維持しながら、低速コンベア2と補助コンベア3で各平判シートをレイボーイiに送り、レイボーイiにおいて積み重ね作業が行われる。
またこの時、吸引装置4で吸引が開始される度に、CCDカメラ11による撮影が行われ、その画像データが制御部20に送られ、画像表示装置12に表示される。
制御部20では、画像解析手段13がその画像を解析して、図9に示すように、基準位置tの位置を解析する(101)と共に、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置を解析し(102)、これら解析データに基いて基準位置tと紙尻s’の離間値nを算出する(103)。この離間値nは良否判定手段14に送られ、該良否判定手段14により、この離間値nが許容範囲n’の中にあるか否かを判定する(104)。離間値nが許容範囲n’の中にある時(図10(イ)参照)は良判定が下され(105)、次の画像データ入力に伴い前記した101〜104の処理が繰り返し行われる。
前述した長尺ロールbの繰り出し速度、平判シートsの搬送速度などに変化が生じ、前記した離間値nが許容範囲n’を外れた場合(図10(ロ)参照)は、良否判定手段14により不良判定がなされ(106)、不良表示の指令を報知手段17に送る(107)と共に、次の画像データ入力に伴い前記101〜104の処理が繰り返し行われる。
報知手段17は、良否判定手段14から不良表示の指令を受けると、画像表示装置12の画面上に「不良発生」のメッセージを表示する。
画像表示装置12の画面上に「不良発生」のメッセージが表示された時は、作業者が制御装置15を操作して、離間値nが許容範囲n’内に収まる、すなわち、画像表示装置12の画面上から「不良発生」のメッセージが消えるまで、吸引装置4による吸引開始時を所定時間早める又は遅くして、ジャミングの発生を未然に防止する。
請求項1に係る平判カッターのジャミング防止装置の一例(実施形態2)として、図1〜図10で説明した前述の構成において、画像解析手段13、良否判定手段14、報知手段17を不要とした実施形態をあげることができる。
この場合、画像表示装置12に表示されたCCDカメラ11からの画像に基づき、作業者が制御装置15を操作して、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置が許容範囲n’内に収まるよう、吸引装置4による吸引開始時を所定時間早める又は遅くして、ジャミングの発生を未然に防止する。
またこの場合、作業者は、画像表示装置12に表示された画像を見ながら、吸引装置4による吸引開始時を調整するので、図10中に示すように、画像表示装置12の画面上に、前述した基準位置tと許容範囲n’が認識できるよう、これらを示すライン12a、12bを表示することが好ましい。これらライン12a、12bは、画像表示装置12の画面上に予め形成することもできるし、CCDカメラ11で撮影された画像データ上に形成することもできる。
請求項4に係る平判カッターのジャミング防止装置の一例(実施形態3)として、図1〜図10で説明した前述の構成において、良否判定手段14以下の処理を行う修正データ数値化手段19を備えるものとし、且つ、吸引タイミング調整手段15を以下のように変更した実施形態をあげることができる(図11参照)。
すなわち、この例においては、CCDカメラ11で撮影された画像データを画像解析手段13で解析して、基準位置tと、前記前方の平判シートの後端縁s’との離間値nを算出すると共に、該離間値nが、予め設定された許容範囲n’の中にあるか否かを良否判定手段14で判定し、該許容範囲n’を外れた時に、その程度(n−n’)を算出して修正データrとして数値化処理を行う修正データ数値化手段19を備えて構成される。
また、この例では、前述した吸引タイミング調整手段15に代えて又はこれに加えて、吸引装置4による吸引開始時、吸引停止時を所望時間早めたり遅くする調整作業を自動的に行うことができる自動制御装置、具体的には、開閉駆動機構8のモータ8cの駆動開始時、駆動停止時を、前記修正データrに基づく制御部20からの指令で自動的に調整することができる自動制御装置(吸引タイミング調整手段)15’を備えている。
また、制御部20が、修正データ数値化手段19で算出された修正データrを前記自動制御装置15’に送って、該自動制御装置15’に前記制御を行わせる修正データ転送手段18を備えている。
この例の場合、前記した例と同様に、吸引装置4で吸引が開始される度に、CCDカメラ11による前述の撮影が行われ、その画像データが制御部20に送られる。
そして、制御部20では、画像解析手段13がその画像を解析して、図12に示すように、基準位置tの位置を解析する(111)と共に、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置を解析し(112)、これら解析データに基いて基準位置tと紙尻s’の離間値nを算出し(113)、さらに、良否判定手段14でこの離間値nが許容範囲n’の中にあるか否かを判定し(114)、離間値nが許容範囲n’の中にある時(図10(イ)参照)は良判定が下され(115)、次の画像データ入力に伴い前記した111〜114の処理が繰り返し行われる。
離間値nが許容範囲n’を外れた場合(図10(ロ)参照)は、修正データ数値化手段19により、離間値nが許容範囲n’を外れる程度(n−n’)を算出して修正データrとして数値化し(116)、その修正データrを自動制御装置15’に送る(117)。
自動制御装置15’は、修正データrが送られてくると、その修正データrに基づき、吸引装置4による吸引開始時、吸引停止時(開閉駆動機構8のモータ8cの駆動開始時、駆動停止時)を所定時間早める又は遅くする。
尚、この例においては、制御部20と自動制御装置15’により、吸引装置4による吸引開始時、吸引停止時の調整を自動的に行うので、画像表示装置12は必ずしも必要では無い。
以上、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明したが、本発明に係る平判カッターのジャミング防止装置は前述した構成に限定されるものではなく、各請求項に記載された技術的思想の範疇において、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明に係る平判カッターの一例を示す概略図。 図1における紙送りコンベア装置の一例を示す概略側面図。 図2における低速コンベアの平面図。 (イ)図2における吸引装置の拡大斜視図、(ロ)同吸引装置のモータ、リンク機構、摺動軸の関係を示す拡大側面図。 吸引タイミング検出手段の一例で(イ)は斜視図、(ロ)は平面図を示す。 吸引タイミング検出手段の他例で(イ)は斜視図、(ロ)は平面図を示す。 本発明に係るジャミング防止装置の一例の概略を示す模式図。 紙送りコンベア装置における平判シート同士のオーバーラップ状態を示す模式図。 本発明に係るジャミング防止装置の制御部での処理工程の一例を示すフローチャート図。 画像表示手段の画面上に表示される画像の一例を示す模式図で、(イ)は基準位置tと紙尻s’の離間値nが許容範囲n’の中にある時、(ロ)は基準位置tと紙尻s’の離間値nが許容範囲n’から外れる時を表す。 本発明に係るジャミング防止装置の他例の概略を示す模式図。 図11に係るジャミング防止装置の制御部での処理工程の一例を示すフローチャート図。
符号の説明
1:高速コンベア
2:低速コンベア
4:吸引装置
6a:吸引口
7:回転体(開閉手段)
8:駆動機構
10:レーザー式光電管(吸引タイミング検出手段)
11:CCDカメラ(撮影手段)
12:画像表示装置(画像表示手段)
13:画像解析手段
14:良否判定手段
15:制御装置(吸引タイミング調整手段)
15’:自動制御装置(吸引タイミング調整手段)
16:撮影制御手段
17:報知手段
19:修正データ数値化手段
20:制御部
j:ジャミング防止装置
s,s1〜s3:平判シート
s’:平判シートの後端縁(紙尻)位置
t:基準位置
n:離間値
n’:許容範囲値

Claims (9)

  1. 規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターに装備され、
    前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引装置で吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する装置であって、
    前記吸引装置による吸引開始時、吸引停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
    該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
    該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
    前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
    前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする平判カッターのジャミング防止装置。
  2. 前記撮影手段で撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの所定部位との離間値を算出する画像解析手段と、
    前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段をさらに備え、
    該良否判定手段により、前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  3. 前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、該判定結果を不良発生として報知する報知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  4. 前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記許容範囲を外れる程度を算出して修正データとして数値化する修正データ数値化手段を備えると共に、
    前記吸引タイミング調整手段が、前記修正データ数値化手段による修正データに基づいて、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整する機構を備え、
    該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整するよう構成したことを特徴とする請求項2に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  5. 前記吸引タイミング検出手段で検出されるタイミングが、前記吸引装置による吸引開始時であり、前記基準位置からの離間状況を撮影又は算出する平判シートの所定部位が、平判シートの後端縁であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  6. 前記吸引装置が、前記低速コンベアの下方に設けた吸引口と、該吸引口を開閉する開閉手段と、該開閉手段を適時に開動、閉動させる駆動機構を備え、
    前記吸引タイミング検出手段が、前記開閉手段の位置、又は前記駆動機構の構成部材の位置を検出する検出器を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  7. 前記検出器はレーザー式光電管で構成されていることを特徴とする請求項6に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
  8. 規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターにおいて、
    前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する方法であって、
    前記吸引の開始時、停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出し、
    該検出時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影してその画像を表示し、
    前記表示された画像の前記離間状況に基づいて、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする平判カッターのジャミング防止方法。
  9. 前記撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの所定部位との離間値を算出し、
    前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定し、
    前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引の開始時及び停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項8に記載された平判カッターのジャミング防止方法。
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