JP4566883B2 - 平判カッターのジャミング防止装置並びにジャミング防止方法 - Google Patents
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Description
前記低速コンベアにおける搬送方向に対し上流側の端部、すなわち、低速コンベア上にある前方の平判シートの後端領域上に、高速コンベアから乗り移って来る後方の平判シートの前端領域が重なるオーバーラップ開始部分には、前方の平判シートの後端領域が浮き上がることを防止する吸引装置が備えられ、前方の平判シートの後端領域が浮き上がってその紙尻に後方の平判シートがぶつかり前後のシート同士が所定の形態でオーバーラップせずに絡み合ってしまう現象(所謂ジャミング現象)が生じることを防止している。
よって、従来においては、高速コンベアと低速コンベアの間における平判シートの流れを作業員が観察して、低速コンベアへ乗り移った平判シートの後端領域が適時に吸引されているかを監視していたが、平判シートの搬送速度が高速である場合、吸引のタイミングにずれが生じているか否かを人間の目で判断することは極めて難しく、結果としてジャミングの発生防止までには至っていなかった。
また、ジャミングが生じた場合は平判カッターの稼動を一時停止し、長尺シートの繰り出し速度や平判シートの搬送速度を再調整して、吸引装置による吸引のタイミングを設定し直しており、その分だけ作業の遅れにつながると共に、搬送経路途中にある平判シートは取り除かなければならないので、紙資源が無駄になるなどの問題があった。
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引装置で吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する装置であって、
前記吸引装置による吸引開始時、吸引停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近(該低速コンベヤの所定位置又は該低速コンベヤの近辺を含む)に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする(請求項1)。
また、本発明において、平判シートの後端領域とは、同搬送経路上にある平判シートの後端縁(紙尻と称す場合もある)を含むシート後半側の部分を言い、平判シートの前端領域とは、同搬送経路上にある平判シートの前端縁を含むシート前半側の部分を言う。
撮影手段としては例えばCCDカメラをあげることができ、画像表示手段としては、パーソナルコンピュータなどを介してCCDカメラと接続されるCRTモニター、LCDモニターなどの画像表示装置をあげることができる。
吸引タイミング調整手段としては、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時を手動操作で所望時間早めたり遅くすることができる制御装置をあげることができる。
基準位置は、低速コンベアに乗り移った平判シートを吸引装置で吸引するときに、該平判シートが低速コンベア上で所定の位置にあるか否かを判定するための基準となるもので、該判定の基準となり得る位置であれば、低速コンベア上及び低速コンベア付近のどの位置にあっても良いが、精度良く判定を行うには、低速コンベアにおける搬送方向上流端側、例えば低速コンベア上流端のロールなどを基準とすることが好ましい。
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段をさらに備え、
該良否判定手段により、前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成することが好ましい(請求項2)。
画像解析手段、良否判定手段は、中央演算処理装置(CPU)、記憶装置(メモリー)、ソフトウエアなどを格納したパーソナルコンピュータ内に構成することができる。
前記離間値が許容範囲から外れる、すなわち、低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を吸引するタイミングが大きくずれていてジャミングが発生する虞れがあるとの判定結果が出た時は、作業者が吸引タイミング調整手段を操作する等して、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時のいずれか一方又は双方を再調整し、前記離間値を許容範囲内に収めることで、前方の平判シートの後端領域を吸引するタイミングを修正することができる。よって、吸引装置による吸引タイミングの修正作業を容易に行うことができる。
報知手段は、前記不良判定がなされた時に音を発生するブザーや、点滅光を発生するランプ、又は、前記したパーソナルコンピュータや画像表示手段の画面上にメッセージなどを表示するソフトウエアで構成することができる。
この場合、前記離間値が許容範囲から外れた際に、報知手段がこれを自動的に報知するので、作業者による監視作業が大幅に軽減される。
該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整するよう構成したことを特徴とする(請求項4)。
例えば、低速コンベアによる平判シートの搬送速度がAm/秒であって、吸引装置による吸引開始時に、平判シートの後端縁が基準位置から搬送方向下流側にBcmオーバーしていた場合、吸引装置による吸引開始時をC秒早くすれば良い。このような一定の関係を、平判シートの搬送速度毎に数値化して修正データの算出基準とし、吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時を自動制御装置(吸引タイミング調整手段)で自動的に制御すれば良い。
この場合、請求項1に係る発明では、前記吸引装置による吸引開始時を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートと、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
前記吸引装置による吸引開始時を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時を、前記吸引タイミング調整手段で調整できるよう構成したものとなる。
また、請求項4に係る発明では、前記吸引装置による吸引開始時を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートと、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの後端縁との離間値を算出する画像解析手段と、
該離間値が、予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段と、
該良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記許容範囲を外れる程度を算出して修正データとして数値化する修正データ数値化手段と、
該修正データ数値化手段による修正データに基づいて、前記吸引装置による吸引開始時を自動調整する吸引タイミング調整手段を備え、
該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時を自動調整するよう構成したものとなる。
このような構成の吸引装置、吸引タイミング検出手段を用いた場合、吸引装置による吸引開始時、吸引停止時等を高精度で検出することができるので好ましい。
但し、本発明において、吸引装置、吸引タイミング検出手段は上記構成に限定されるものではなく、平判カッターに搭載される各種構成の吸引装置や、該吸引装置による吸引開始時、吸引停止時を検出することができる公知の検出手段(例えば近接センサーなど)を用いることができる。
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する方法であって、
前記吸引の開始時、停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出し、
該検出時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影してその画像を表示し、
前記表示された画像の前記離間状況に基づいて、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする(請求項8)。
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定し、
前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することが好ましい(請求項9)。
また、撮影手段等で撮影した画像を画像表示手段等に表示して利用する場合は、吸引装置等による吸引タイミングのずれ度合いを画像で適確に認識し、これを見ながら、該吸引タイミングのずれを、平判カッターの稼動を停止することなく、容易に修正することができる。
また、吸引装置等による吸引タイミングのずれ度合いを良否判定手段等で判定する場合、作業者による判定が不要になるので、ジャミング発生防止のための監視作業を軽減しながら、精度良く良否判定を行えるようになる。
また、不良発生を報知手段等で報知する場合、ジャミング発生防止のための監視作業を大幅に軽減することができる。
また、修正データ数値化手段等と吸引タイミング調整手段等を備えた場合、ジャミング発生防止のための監視作業、不良発生の場合の修正作業が自動化されるので、平判カッターによる平判シートの連続裁断とその山積みに係る作業効率、省力化を大幅に向上、促進し得るなど、多くの効果を奏する。
図1〜図10は、請求項2に係る平判カッターのジャミング防止装置の一例(実施形態1)を示す。
本発明に係る平判カッターの全体構造は従来周知の平判カッターと同様のため詳述しないが、図1に概略を示すように、巻取りロールaから長尺シートbを連続して繰り出すアンリールスタンドc、長尺シートbのテンションが適正テンションになるようアンリールスタンドcの繰り出し部のトルクを調整するシートテンションコントロール装置d、長尺シートb両端の耳部を裁断すると共に該長尺シートbを幅方向に分割するスリッター装置e、幅方向に分割された長尺シートb’をボトムロールとニップロールでニップしながら引張ってターニングナイフ装置に送り込むドローロール装置f、二枚のナイフにより長尺シートb’を送り方向に対し規定寸法に裁断するターニングナイフ装置(ロータリーカッター装置)g、規定寸法に裁断された平判シートsをレイボーイiまで搬送する紙送りコンベア装置h、紙送りコンベア装置hで搬送された平判シートsを所定枚数宛に山積みするレイボーイiなどを備えている。
高速コンベア1、低速コンベア2は、搬送速度を調整することができるベルトコンベアからなり、前記したオーバーラップ状態が発生するよう、夫々のコンベアおける搬送速度が所定速度に設定されている。
低速コンベア2における搬送方向下流側の部分の上方には、前記オーバーラップ状態を維持したままでの後方の平判シート(同図中のs2参照)の搬送を補助する押えコンベア3が設置されている。
低速コンベア2は、吸引装置4による吸引効果を得るために、図3に示すような、所定径の通孔を備えた多孔ベルト5からなる。
そして、摺動軸8bが後退位置(モータ8c寄りの位置)にあって、回転体7により各吸引口6aが閉じられている状態では、光電管10の投光部から発射されたレーザー光が遮られず、この状態では光電管10から検出信号が発せられない一方、摺動軸8bが摺動するに伴い回転体7が回転して各吸引口6aが開くと、摺動軸先端8b’によりレーザー光が遮られ光電管10の受光部でこれを受光し、吸引装置4による吸引開始時を検出して、検出信号を発するようになっている(図5参照)。光電管10から発せられた検出信号は、コントローラ10’を介して制御部20に送られるよう構成されている。
尚、吸引タイミング検出手段10は、摺動軸8bの先端8b’の位置を検出する近接センサー10で構成することもできる(図6参照)。
本例では、基準位置tを、低速コンベア2における上流端側のロール2’に設定してある。
画像表示手段12は、制御部20を介して送られる前記画像データを画像として表示するCRTモニターなどの画像表示装置で構成される。
まず、アンリールスタンドcからの長尺ロールbの繰り出し速度、高速コンベア1に至るまでの平判シートsの搬送速度、高速コンベア1から低速コンベア2へ平判シートsが乗り移るタイミングなどに合わせて、吸引装置4による吸引開始、停止のタイミングが適正に行われるよう、制御装置15でモータ8cの作動タイミングを予め設定する。
この初期設定の状態においては、高速コンベア1から低速コンベア2に乗り移った前方の平判シート(図2中のs2参照)の後端領域が、吸引装置4で吸引された紙尻s’の浮き上がりが防止され、該平判シートs2の後端領域上に、高速コンベア1から乗り移って来る後方の平判シート(同図中のs3参照)の前端領域が重なり、図8に示すような平判シートs1〜s3のオーバーラップ状態が連続して発生する。このオーバーラップ状態を維持しながら、低速コンベア2と補助コンベア3で各平判シートをレイボーイiに送り、レイボーイiにおいて積み重ね作業が行われる。
またこの時、吸引装置4で吸引が開始される度に、CCDカメラ11による撮影が行われ、その画像データが制御部20に送られ、画像表示装置12に表示される。
制御部20では、画像解析手段13がその画像を解析して、図9に示すように、基準位置tの位置を解析する(101)と共に、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置を解析し(102)、これら解析データに基いて基準位置tと紙尻s’の離間値nを算出する(103)。この離間値nは良否判定手段14に送られ、該良否判定手段14により、この離間値nが許容範囲n’の中にあるか否かを判定する(104)。離間値nが許容範囲n’の中にある時(図10(イ)参照)は良判定が下され(105)、次の画像データ入力に伴い前記した101〜104の処理が繰り返し行われる。
報知手段17は、良否判定手段14から不良表示の指令を受けると、画像表示装置12の画面上に「不良発生」のメッセージを表示する。
画像表示装置12の画面上に「不良発生」のメッセージが表示された時は、作業者が制御装置15を操作して、離間値nが許容範囲n’内に収まる、すなわち、画像表示装置12の画面上から「不良発生」のメッセージが消えるまで、吸引装置4による吸引開始時を所定時間早める又は遅くして、ジャミングの発生を未然に防止する。
この場合、画像表示装置12に表示されたCCDカメラ11からの画像に基づき、作業者が制御装置15を操作して、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置が許容範囲n’内に収まるよう、吸引装置4による吸引開始時を所定時間早める又は遅くして、ジャミングの発生を未然に防止する。
またこの場合、作業者は、画像表示装置12に表示された画像を見ながら、吸引装置4による吸引開始時を調整するので、図10中に示すように、画像表示装置12の画面上に、前述した基準位置tと許容範囲n’が認識できるよう、これらを示すライン12a、12bを表示することが好ましい。これらライン12a、12bは、画像表示装置12の画面上に予め形成することもできるし、CCDカメラ11で撮影された画像データ上に形成することもできる。
また、制御部20が、修正データ数値化手段19で算出された修正データrを前記自動制御装置15’に送って、該自動制御装置15’に前記制御を行わせる修正データ転送手段18を備えている。
そして、制御部20では、画像解析手段13がその画像を解析して、図12に示すように、基準位置tの位置を解析する(111)と共に、低速コンベア2における前記オーバーラップ開始部分x上にある前方の平判シートの紙尻s’の位置を解析し(112)、これら解析データに基いて基準位置tと紙尻s’の離間値nを算出し(113)、さらに、良否判定手段14でこの離間値nが許容範囲n’の中にあるか否かを判定し(114)、離間値nが許容範囲n’の中にある時(図10(イ)参照)は良判定が下され(115)、次の画像データ入力に伴い前記した111〜114の処理が繰り返し行われる。
離間値nが許容範囲n’を外れた場合(図10(ロ)参照)は、修正データ数値化手段19により、離間値nが許容範囲n’を外れる程度(n−n’)を算出して修正データrとして数値化し(116)、その修正データrを自動制御装置15’に送る(117)。
自動制御装置15’は、修正データrが送られてくると、その修正データrに基づき、吸引装置4による吸引開始時、吸引停止時(開閉駆動機構8のモータ8cの駆動開始時、駆動停止時)を所定時間早める又は遅くする。
2:低速コンベア
4:吸引装置
6a:吸引口
7:回転体(開閉手段)
8:駆動機構
10:レーザー式光電管(吸引タイミング検出手段)
11:CCDカメラ(撮影手段)
12:画像表示装置(画像表示手段)
13:画像解析手段
14:良否判定手段
15:制御装置(吸引タイミング調整手段)
15’:自動制御装置(吸引タイミング調整手段)
16:撮影制御手段
17:報知手段
19:修正データ数値化手段
20:制御部
j:ジャミング防止装置
s,s1〜s3:平判シート
s’:平判シートの後端縁(紙尻)位置
t:基準位置
n:離間値
n’:許容範囲値
Claims (9)
- 規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターに装備され、
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引装置で吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する装置であって、
前記吸引装置による吸引開始時、吸引停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出して検出信号を発する吸引タイミング検出手段と、
該吸引タイミング検出手段から前記検出信号が発せられた時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影する撮影手段と、
該撮影手段で撮影された画像を表示する画像表示手段と、
前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を調整する吸引タイミング調整手段を備え、
前記画像表示手段に表示された前記離間状況に基づいて、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする平判カッターのジャミング防止装置。 - 前記撮影手段で撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの所定部位との離間値を算出する画像解析手段と、
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定する良否判定手段をさらに備え、
該良否判定手段により、前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引装置による吸引開始時及び吸引停止時の少なくとも一方を、前記吸引タイミング調整手段の操作で調整できるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載された平判カッターのジャミング防止装置。 - 前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、該判定結果を不良発生として報知する報知手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
- 前記良否判定手段により前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記許容範囲を外れる程度を算出して修正データとして数値化する修正データ数値化手段を備えると共に、
前記吸引タイミング調整手段が、前記修正データ数値化手段による修正データに基づいて、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整する機構を備え、
該吸引タイミング調整手段により、前記吸引装置による吸引開始時又は吸引停止時の少なくとも一方を自動調整するよう構成したことを特徴とする請求項2に記載された平判カッターのジャミング防止装置。 - 前記吸引タイミング検出手段で検出されるタイミングが、前記吸引装置による吸引開始時であり、前記基準位置からの離間状況を撮影又は算出する平判シートの所定部位が、平判シートの後端縁であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
- 前記吸引装置が、前記低速コンベアの下方に設けた吸引口と、該吸引口を開閉する開閉手段と、該開閉手段を適時に開動、閉動させる駆動機構を備え、
前記吸引タイミング検出手段が、前記開閉手段の位置、又は前記駆動機構の構成部材の位置を検出する検出器を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載された平判カッターのジャミング防止装置。 - 前記検出器はレーザー式光電管で構成されていることを特徴とする請求項6に記載された平判カッターのジャミング防止装置。
- 規定された寸法の平判シートを巻取りロールから連続して裁断し、該平判シートがその搬送途中で高速コンベアから低速コンベアに順次乗り移り、該低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域の上に、該低速コンベアに次に乗り移って来る後方の平判シートの前端領域をオーバーラップさせ、さらにレイボーイに送って所定枚数宛に山積みする平判カッターにおいて、
前記低速コンベアに乗り移った前方の平判シートの後端領域を下方から吸引して、該低速コンベアに乗り移って来る後方の平判シートとのジャミングを防止する方法であって、
前記吸引の開始時、停止時及びこれらの中間の所定の時点の内の少なくとも一時点を検出し、
該検出時に、前記低速コンベア上に乗り移った平判シートの所定部位と、該低速コンベア付近に設定された基準位置との離間状況を撮影してその画像を表示し、
前記表示された画像の前記離間状況に基づいて、前記吸引の開始時又は停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする平判カッターのジャミング防止方法。 - 前記撮影された画像データを解析して、前記基準位置と、前記撮影した平判シートの所定部位との離間値を算出し、
前記離間値が予め設定された許容範囲の中にあるか否かを判定し、
前記離間値が前記許容範囲を外れるとの判定がなされた時に、前記吸引の開始時及び停止時の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項8に記載された平判カッターのジャミング防止方法。
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