JP2009247376A - ベルトループの供給装置 - Google Patents

ベルトループの供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009247376A
JP2009247376A JP2008094926A JP2008094926A JP2009247376A JP 2009247376 A JP2009247376 A JP 2009247376A JP 2008094926 A JP2008094926 A JP 2008094926A JP 2008094926 A JP2008094926 A JP 2008094926A JP 2009247376 A JP2009247376 A JP 2009247376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape material
belt loop
image
tape
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008094926A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yamamoto
勇二 山本
Yutaka Tsukada
豊 塚田
Tasuke Isaku
太介 伊作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2008094926A priority Critical patent/JP2009247376A/ja
Publication of JP2009247376A publication Critical patent/JP2009247376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】より好適にベルトループを供給可能なベルトループの供給装置を提供する。
【解決手段】ベルトループの供給装置1は、テープ材Tに光を照射する光源11と、テープ材Tの厚み方向からテープ材Tを撮像するイメージセンサ素子13aと、イメージセンサが撮像したテープ材Tの画像データからテープ材Tの段部を検出する制御装置20と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ベルトループ形成用のテープ材をミシンに供給するベルトループの供給装置に関する。
被縫製物に対してベルトループを形成するテープ材を縫い付けるミシンにおいて、テープ材を供給するベルトループの供給装置が従来より知られている(例えば特許文献1)。なお、ベルトループとはズボンやスカート等の腰部に設けられてベルトを挿通可能なループである。ベルトループを形成するテープ材は長い扁平なテープ状の布であり、ベルトループ形成の際には、上述のように連続したテープ材から所定の長さを切り取り、当該切り取られたテープ材を縫い付ける。
図8は、テープ材T1の構成を示す説明図である。テープ材T1を形成する布は複数の布が連続するよう縫合されており、テープ材T1を形成する布と布との縫い合わせ部は、図8に示すように、一方の布の終端部の外縁を他方の布が覆うように縫合されている。このため、縫い合わせ部はテープ材T1の他の部分に比べて厚みを増した段部となり、段部を他の部分と共にベルトループに用いると、ベルトループを形成するテープ材の厚みが均一でなくなり、美しくないばかりでなく、ベルトループの内径が統一されないので品質上の問題となる。よって、段部はベルトループ形成には用いられず、後述するベルトループの供給装置によって切除、廃棄される。
図9は、従来技術によるベルトループの供給装置の一例を示す説明図である。図10は、従来技術によるベルトループの段部検出装置の一例を示す説明図である。
ベルトループの供給装置100は、テープ材T1を支持するテープ送り出し台101と、テープ送り出し台101の上方に設けられてその回転運動によってテープ材T1を送り出すローラー102と、送り出されたテープ材T1を支持するガイド部材103と、送り出されたテープ材T1を把持する把持具104と、送り出されたテープ材T1を切断する可動メス105と、送り出しに伴って移動するテープ材の段部を検出する段部検出部110と、を備えている。
ローラー102が回転すると、ローラー102の下方においてローラー102の外周部に当接するテープ材T1はローラー102の回転に引きずられて矢印B方向に送り出される。送り出されたテープ材T1はガイド部材103に支持され、所定の長さが送り出された時点でローラー102が停止する。その後、把持具104が送り出されたテープ材T1を把持し、可動メス105がテープ材T1を所定の長さに切断する。切断されたテープ材T1は把持具104によってベルトループ縫い付けミシン120に運ばれる。
また、ローラー102によって送り出されるテープ材T1の段部は段部検出部110によって検出される。段部検出部110は、上下動可能に設けられてテープ材T1の上面部と摺接する検知子111と、一端の下面部が検知子111と当接して軸113を支点として回動可能に設けられた検知レバー112と、検知レバー112の他端に設けられたギア部112aと噛合して回転し、その回転を検出するポテンショメータ114と、検知レバー112を上方へと引っ張るよう付勢するバネ115と、を備えている。
検知子111がテープ材T1の段部と摺接すると、段部の厚みによって検知子111は上方へと移動する。検知子111の上方への移動に伴い、検知レバー112の一端が上方へと回動し、これに伴って他端が下方へと回動する。このとき、検知レバー112の他端に設けられたギア部112aと噛合しているポテンショメータ114は検知レバー112の他端の回動に伴うギア部112aの移動によって回転する。ポテンショメータ114の回転が検出されると、ベルトループの供給装置に設けられてベルトループの各部を制御する制御装置(図示略)はテープ材T1の段部が検出されたことをオペレータに通知するよう動作する。
特開平10−300456号公報
しかしながら、従来のベルトループの供給装置100では、ポテンショメータ114の回転の検出によりテープ材T1の段部を検出している。このため、例えばテープ材に用いられている布の厚さが薄いために段部と他の部分との間のテープ材T1の段差が小さい場合等において、検知部111の移動に伴う検知レバー112の回動量が小さいためにポテンショメータ114が段部を検出したと判別するほど回転せず、段部が適切に検出されないことがあった。また、テープ材T1を形成する布が柔らかい素材である場合には、バネ115によって付勢された検知レバー112及び検知部111によってテープ材T1が下方へと押圧されることで段部が収縮してしまい、検知レバー112が回動しないために段部と検知されなくなるおそれがあった。段部が適切に検出されなかった場合、テープ材T1の段部と他の部分とが区別されないままベルトループ形成のために縫い付けられてしまい、当該段部を含むテープ材T1が縫い付けられた縫製物は商品としての品質を有しなくなる。つまり、従来のベルトループの供給装置100における段部の検出は不安定であり、段部を含むテープ材T1を用いた縫製物が出来上がった場合は商品として通用する品質とならないことから結果としてミシンの生産効率低下に繋がるといった問題点があった。
また、従来のベルトループの供給装置100では、検知子111が段部と当接した際に検知子111とテープ送り出し台101との間に当該段部が挟まってつまりが生じ、テープ材T1が送り出されなくなることがあった。この場合、当該つまりを解消するための作業をオペレータが手動で行わなくてはならず、オペレータがわずらわしい作業を強いられるといった問題点があった。加えて、当該作業中はベルトループの縫い付けが中断されてしまい、ミシンの生産効率が一層低下するといった問題点があった。
さらに、上述のつまりが発生することで、ローラー102を駆動する駆動部に負荷がかかり、ベルトループの供給装置の故障の原因となることがあるといった問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、より好適にベルトループを供給可能なベルトループの供給装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、連続したベルトループ形成用のテープ材を順次搬送すると共に所定長さに切断してミシンに供給するベルトループの供給装置において、前記テープ材に光を照射する光源と、光照射された前記テープ材を撮像する平面状に配置された複数の受光素子を有するイメージセンサと、を備え、前記イメージセンサを搬送されるテープ材の幅方向又は厚み方向の少なくとも一方から撮像する配置とし、前記イメージセンサが撮像したテープ材の画像から前記テープ材に形成された段部を検出する段部検出手段を備えることを特徴とする。
なお「テープ材の幅方向又は厚み方向」とは、長い扁平なテープ状のテープ材を形成する連続した複数の布の縫い合わせにおいて、一方の布の終端部が他方の布の始端部に覆いかぶさるように縫い合わせられているために生じる段部と、段部以外の部分との布の幅又は厚みの差が視覚的に明確に識別可能な方向をいう。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のベルトループの供給装置において、前記段部検出手段によって前記テープ材に形成された段部が検出された場合に、前記テープ材に形成された段部が検出されたことをオペレータに報知する第1の報知手段を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載のベルトループの供給装置において、前記イメージセンサが撮像したテープ材の画像から前記テープ材の有無を検出するテープ材有無検出手段を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のベルトループの供給装置において、前記テープ材有無検出手段によって前記テープ材が無いことが検出された場合に、前記テープ材がないことをオペレータに報知する第2の報知手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、段部検出手段はイメージセンサが撮像した画像からテープ材の段部を検出する。つまり、イメージセンサが撮像した画像に段部が写った場合に、段部検出手段は段部を検出する。このとき、イメージセンサが撮像した画像に写ったテープ材について、段部検出手段がテープ材の段部として検出するテープ材の幅又は厚さ、あるいは段部ではないテープ材の他の部分のテープ材の幅又は厚さの基準値をあらかじめ定めておくことにより、段部検出手段は好適に段部を検出することが可能となる。つまり、従来のベルトループの供給装置において布が薄いためにテープ材の段部と他の部分との段差が小さく、ポテンショメータが回転しないために段部が検出されないといったことがなくなり、ベルトループの供給装置における段部の検出は極めて好適で安定したものとなる。よって、ベルトループの供給装置の信頼性が大幅に向上する。加えて、段部の検出が不安定であるために段部を含むテープ材を用いた縫製物が出来、当該縫製物が商品として通用する品質とならないことから結果としてミシンの生産効率低下に繋がるといった問題点を解決でき、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率が大幅に上昇する。
また、従来のベルトループの供給装置のように検知子とテープ材とが当接する必要がない。よって、検知子にテープ材がつまることがなくなる。よって、テープ材のつまりを解消する際にオペレータがわずらわしい作業を強いられるといった問題点や、当該つまりを解消する作業中はベルトループの縫い付けが中断されてしまい、ミシンの生産効率が低下するといった問題点を解消でき、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率がより一層向上する。加えて、従来技術のようにバネによって付勢された検知レバー及び検知子がテープ材を押圧することで段部が収縮してしまい、検知レバーが回動しないために段部と検知されないといった検知漏れの可能性もなくなる。よって、段部の検出精度が大幅に上昇し、ベルトループの供給装置の信頼性が大幅に向上する。
請求項2記載の発明によれば、段部検出手段によってテープ材の段部が検出された場合には、テープ材の段部が検出されたことが第1の報知手段によってオペレータに報知される。これによって、オペレータは段部を適切に切除、廃棄する操作を行うことが可能となる。よって、ベルトループの供給装置の信頼性がより一層向上する。
また、万が一テープ材の段部ではない他の部分が誤って段部として検出されても、第1の報知手段による報知を受けたオペレータは誤って段部と検出されたテープ材の部分をベルトループの縫い付けに用いるよう操作することで当該他の部分が誤って切除、廃棄されないようにすることができる。つまり、第1の報知手段による報知によって、オペレータは段部検出手段によって段部として検出されたテープ材が段部であることを改めて確認した上でベルトループの縫い付け作業を進行することが可能となる。よって、テープ材を無駄にすることがなくなり、ベルトループの供給装置の信頼性がより一層向上する。
請求項3に記載の発明によれば、テープ材有無検出手段はイメージセンサによって撮像されたテープ材の画像からテープ材の有無を検出する。つまり、テープ材が送り出されることで使い尽くされてなくなっていないかどうかを検出する。また、テープ材がなくなることによってテープ材の送り出しがない時間が長時間に渡ると、ベルトループの縫い付け作業が停止し、生産効率が低下する。よって、テープ材が使い尽くされてなくなった場合であってもテープ材有無検出手段によってテープ材がなくなったことが検出されるので、その旨を報知する仕組みを設ける等の措置により、速やかにテープ材を補給してテープ材の送り出しを再開することが可能となる。よって、テープ材がなくなったことに伴うベルトループの縫い付け作業の効率低下を最小限に抑えることが可能となる。よって、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率がより一層向上する。
請求項4に記載の発明によれば、テープ材有無検出手段によってテープ材が無いことが検出された場合には、テープ材が無いことが第2の報知手段によってオペレータに報知される。よって、テープ材が使い尽くされてなくなった場合であってもテープ材有無検出手段によってテープ材がなくなったことが検出されるので、その旨を報知する仕組みを設ける等の措置により、速やかにテープ材を補給してテープ材の送り出しを再開することが可能となる。よって、テープ材がなくなったことに伴うベルトループの縫い付け作業の効率低下を最小限に抑えることが可能となる。よって、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率がより一層向上する。
(本発明によるベルトループの供給装置の全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明によるベルトループの供給装置1は、ミシン、特にベルトループを縫い付けるミシンに対して、連続したベルトループ形成用のテープ材Tを順次搬送すると共に所定長さに切断してミシンに供給するベルトループの供給装置である。
図1は本発明によるベルトループの供給装置1を示す説明図である。
ベルトループの供給装置1は、その外周部がテープ材Tの上面部と当接するよう設けられてその回転運動によりテープ材Tを送り出すローラー2と、ローラー2の下方に設けられて送り出されるテープ材Tの経路となるテープ送り出し台3と、送り出されたテープ材Tを下方から支持するガイド部材4と、送り出されたテープ材Tを把持する把持具5と、送り出されたテープ材Tを切断する可動メス6と、送り出しに伴って移動するテープ材Tをテープ材Tの厚み方向から撮像する検出部10と、検出部10が撮像したテープ材Tの画像からテープ材Tの段部の検出及びテープ材Tの移動の検出を行うと共にベルトループの制御装置の各部を制御する制御装置20(図3参照)を備えている。
ローラー2は、その外周部がテープ材Tの上面部と当接するよう設けられてその回転運動によりテープ材Tを送り出す。ローラー2は、モータ2a(図3参照)によって回転し、当該モータは制御装置によって回転を制御される。つまり、制御装置の制御によってローラー2は回転し、テープ材Tは図1に示す矢印Aの方向へと送り出される。
なお、テープ材Tの送り出された部分の長さは制御装置20によって算出される。当該長さの算出の詳細は後述する。
テープ送り出し台3は、ローラー2の下方に設けられて、ローラー2の外周部とテープ送り出し台3との上面部とでテープ材Tを挟みこむように位置する土台部である。テープ材Tはテープ送り出し台3の上面に置かれ、テープ材Tがローラー2の回転によって送り出される際には、テープ材Tはテープ送り出し台3の上面を滑るように移動する。
ガイド部材4は、テープ送り出し台3に対してテープ材が送り出される側においてミシンフレームに固定されて設けられて、送り出されたテープ材Tの下面部と当接することでテープ材Tを支持する。
把持具5は、テープ材Tがあらかじめ定められたベルトループを形成するためのテープ材Tの長さだけ送り出されると、送り出されたテープ材Tの所定位置を把持する。また、可動メス6によって切断されたテープ材Tをミシン30へと搬送する。
可動メス6は、把持具5に把持されたテープ材Tを切断する。可動メス6は上下動可能に設けられていて、上昇位置にある際はローラー2によって送り出されるテープ材Tの上方であって、テープ送り出し台3と把持具5との間に位置するよう設けられている。つまり、ローラー2によって送り出されたテープ材Tが把持具5によって把持された後、可動メスが下降することでテープ材Tを切断する。切断されたテープ材Tは把持具5によってミシン30へと搬送される。
ミシン30は、把持具5によって搬送されたテープ材Tの長手方向の両端を被縫製物Cの所定位置(例えばズボンやスカートの腰部)に対して上方から押し付ける布押え31,31と、テープ材Tの長手方向の両端を被縫製物Cに縫い付けるミシン針32,32と、を備えている。把持具5によって搬送されたテープ材Tは、布押え32,32によって被縫製物Cに対して押さえつけられることで位置が保持される。また、布押え32,32によって保持されたテープ材Tはミシン針32,32によって被縫製物Cに縫い付けられる。かようにして被縫製物Cにベルトループが形成される。
(テープ材)
次に、テープ材Tについて詳細に説明する。図2はテープ材Tの構成を示す説明図である。図2(a)はテープ材Tの一方の布Taの終端と他方の布Tbの始端が縫い合わされる前の状態を示す斜視図であり、図2(b)はテープ材Tの一方の布Taの終端と他方の布Tbの始端が縫い合わされた後の状態を示す斜視図である。
テープ材Tは、扁平なテープ状に加工された複数の布が逐次直列に縫い合わされることで連続したテープ状に形成されている。また、図2(a),(b)に示すように、テープ材Tは、一方の布Taの終端の外周部を他方の布Tbの始端が覆うように縫い合わされている。なお、ベルトループの供給装置1によってテープ材Tが送り出されるときの方向は矢印Dの方向である。つまり、テープ材Tはテープ材Tを形成する複数の布が逐次直列に連結するようそれぞれ縫い合わされている箇所において他の部分よりもテープ材の幅及び厚みが大きくなる部分(段部)が形成されている。
(検出部)
次に、検出部10について詳細に説明する。図3は検出部10及び制御装置20の構成を示すブロック図である。図4は検出部10とテープ材Tとの位置関係を示す説明図である。図4(a)は検出部10とテープ材Tとの位置関係を上方から見た説明図、図4(b)はイメージセンサ素子13aの受光範囲Wと光源11の照射した光が反射する範囲S、ならびにテープ材Tとの位置関係を示す説明図である。図4(c)はイメージセンサ素子13aに結像されるテープ材Tの画像イメージの一例を示す説明図である。
検出部10は、テープ材Tの送り出し方向に対してローラー2よりも手前側であって、送り出されるテープ材Tの進行方向に対してほぼ平行であってテープ材Tの側方に位置するよう設けられて、検出部10の側方を通過するテープ材Tの側面の画像を撮像する。検出部10は少なくとも、テープ材Tの側方に対してテープ材Tの進行方向に対して斜めに光を照射する光源11と、光源11が照射してテープ材Tに反射した光を集束するレンズ12と、レンズ12によって集束される光により形成される画像イメージを撮像するイメージ処理センサ13と、を備えている。
光源11は、テープ材Tの側方に対してテープ材Tの進行方向に対して斜めに光を照射する。このとき「テープ材Tの進行方向に対して斜め」とは、図4(a)に示すように、光源11から照射された光がテープ材Tによって反射し、当該反射した光が後述するレンズ12によって集束されてイメージ処理センサ13のイメージセンサ素子13aによって受光されるよう調整された角度をいう。また、光源11の照射した光がすべて反射してイメージ処理センサ13のイメージセンサ素子13aに受光された場合、図4(b)に示すように、イメージセンサ素子13aの受光範囲Wを全て覆い、かつ受光範囲Wよりも広い範囲Sとなるように調整されている。
レンズ12は、光源11が照射してテープ材Tに反射した光をイメージ処理センサ13のイメージセンサ素子13aに集束する。
イメージ処理センサ13は、レンズ12により集束されたテープ材Tに反射した光により結像した画像のイメージ(画像イメージ)を撮像し、画像データを生成する。すなわち、イメージ処理センサ13には、イメージセンサ素子13aが設けられており、レンズ12によって集束された光はイメージセンサ素子13aによって受光され、画像データに変換される。
イメージセンサ素子13aは平面状に配置された複数の受光素子を有するイメージセンサであり、当該複数の受光素子による光強度の検知によって画像データを生成する。また、実施の形態で用いられているイメージセンサ素子13aは画素数が上下方向(縦方向)30画素、送り出されるテープ材Tの進行方向にほぼ平行な方向(横方向)に30画素の縦横900画素、色調は白黒64階調のイメージセンサである。また、イメージセンサ素子13aは、図4(b)に示すように、送り出されるテープ材Tの側面を十分に撮像可能な範囲をカバーするよう設けられている。
レンズ12によって集束された光がイメージセンサ素子13aに捉えられると、図4(c)に示すように、テープ材Tによって光が反射した部分に対応した画素部分Iaでは当該反射した光が認識され、他の画素部分Ibでは光が反射されない、あるいは著しく弱いため受光強度は低くなる。つまり、後の処理で低強度の光を除去する(例えば画像データを二値化する)ことでテープ材Tによって反射した光、即ち画素部分Iaがテープ材Tの側面の形状となって現れ、テープ材Tの側面を撮像した画像データIとして生成される。当該画像データの生成は所定時間(例えば、1/7080秒)ごとに行われ、生成された画像データは制御装置20へ出力される。
(制御装置)
次に、制御装置20について詳細に説明する。図3に示すように、制御装置20は、ベルトループの供給装置1の動作における各種の処理を行うCPU21と、CPU21が行う処理において一時的にプログラム及びデータを格納するRAM22と、CPU21が実行する各種のプログラム及びデータを書き換え不能に記憶するROM23と、CPU21が実行する各種のプログラム及びデータならびに検出部10から出力された画像データを記憶する書き換え可能な記憶装置であるEEPROM24と、CPU21の制御に従ってモータ2aの駆動制御を行うモータ制御部25と、CPU21の制御に従って点灯するLED等の発光素子であって、点灯することでテープ材の移動が行われていないことをオペレータに知らせる異常発生警告灯26と、ベルトループの供給装置1の各種情報が表示されると共にオペレータによるベルトループの供給装置1の各種設定入力が可能なタッチパネルディスプレイ27と、を備えている。
CPU21は、ベルトループの供給装置の動作における各種の処理を行う。このとき、CPU21はROM23又はEEPROM24から各種の処理を行うためのソフトウェアを呼び出して実行する。処理の際に発生した各種の一時的なデータ及びパラメータはRAM22に格納され、必要に応じて呼び出される。
なお、把持具5によるテープ材の把持、可動メス6の上下動、把持具5による切断されたテープ材Tの搬送といった各種の動作制御はCPU21が当該動作に対応したソフトウェアを実行することで行われる。
また、CPU21は、検出部10から出力された画像データをEEPROM24に記憶させる。よってEEPROM24は「記憶手段」として機能する。また、このとき記憶される画像データはCPU21によって二値化処理され、画像イメージにおける明部と暗部とのコントラストが明確となっている。
モータ制御部25はCPU21の制御に従ってモータ2aの駆動制御を行う。すなわち、モータ2aの駆動制御を行うことでローラー2の回転運動の制御を行い、テープ材Tの送り出しに関する制御を行う。
異常発生警告灯26はLED等の発光素子であり、CPU21の命令に応じて点灯する。なお、異常発生警告灯26が点灯するのはテープ材Tの移動が行われていないとCPU21が判別した場合である。テープ材Tの移動が行われているかどうかの判別の仕組みについては後述する。
タッチパネルディスプレイ27は、ベルトループの供給装置1の各種情報が表示されると共にオペレータによるベルトループの供給装置1の各種設定入力を可能とする。
例えば、CPU21がテープ材Tの段部を検出した場合にはその旨をオペレータに通知する画面がタッチパネルディスプレイ27に表示される。また、当該段部を廃棄するかどうかを選択するボタンが当該画面に併せて表示される。オペレータは当該ボタンに対する入力によって、段部と検出された部分を廃棄するかどうかを選択することができる。
(テープ材の段部を検出する仕組み)
次に、検出部10及び制御装置20がテープ材Tの段部を検出する仕組みについて詳細に説明する。
図5はイメージセンサ素子13aに結像される画像イメージにおける段部を含まないテープ材Tと段部を含むテープ材Tとを比較するための説明図である。図5(a)は段部を含まないテープ材Tの側面の画像イメージの一例を示す説明図、図5(b)は段部を含むテープ材Tの側面の画像イメージの一例を示す説明図である。なお、これらの画像はいずれも制御装置20により二値化処理されて余分なノイズは除去される。
イメージセンサ素子13aに段部を含まないテープ材Tの側面に照射された光が受光された場合、図5(a)のように、受光部分L1の形状は水平方向に長い平坦な帯となる。一方、イメージセンサ素子13aに段部を含むテープ材Tの側面に照射された光を受光した場合、図5(b)のように、受光部分L2において段部の上下方向の厚みH1は、他の部分の上下方向の厚みH2よりも大きくなる。つまり、図5(b)のように段部を含む受光部分の面積は、図5(a)のように段部を含まない画像に比べてL2a、L2b分だけ大きくなる。そのため、イメージセンサ素子13aの全画素数に対するテープ材Tの受光部分の画素数の割合は、段部を含むテープ材Tからの光を受光した場合と段部を含まない光を受光した場合とでは、段部を含むテープ材Tからの光を受光した場合の方が多くなる。従って、CPU21は、テープ材Tの側面に照射された光を受光した受光部分の画素数を数えて全画素数に対する割合を算出し、算出した割合があらかじめ定められた閾値を超えた場合に、その画像にテープ材Tの段部が含まれていると判定し、テープ材の段部を検出したとみなす。上述の場合、L2a,L2bを含む図5(b)の画像は段部として検出され、図5(a)の場合は段部として検出されない。
上述のように段部が検出されると、CPU21はモータ制御部25を介してモータ2aの駆動を一時停止させる。即ち、ローラー2によるテープ材Tの送り出し動作を一時停止させる。また、CPU21は段部を検出した旨をオペレータに報知する報知画面をタッチパネルディスプレイ27に表示させる。また、当該段部を廃棄するかどうかを選択するボタンが当該画面に併せて表示させる。このとき、オペレータによって廃棄する旨が入力されると、CPU21は当該段部を切除するようベルトループの供給装置1の各部を制御する。具体的には、モータ制御部25を介してモータ2aを駆動制御し、ローラー2を回転させて当該段部を可動メス6よりもガイド部材4側へ送り出す。その後、可動メス6を下降させ、可動メス6よりもガイド部材4側に送り出された部分すなわち段部を含むテープ材Tを切断する。当該切断された段部を含むテープ材Tはミシン30へ搬送されず、下方へ落ちることで廃棄される。なお、廃棄しない旨の入力が為された場合は、当該段部として検出された部分を他の部分と同様にベルトループを形成するテープ材Tとして使用する。つまり、CPU21は当該段部と検出された部分を切断、排除することなくモータ2aの駆動を再開する。これによって、万が一段部でない部分が段部であると誤検出された場合に、当該誤検出された部分を廃棄してしまわず、ベルトループを形成するテープ材として利用することができる。
なお、上述の画像からCPU21が段部の検出を行う処理は、CPU21が当該処理のためのソフトウェアをROM23又はEEPROM24から呼び出し、実行することで行われる。また、段部を含む画像判別するための閾値はタッチパネルディスプレイ27から段部として検出されるテープ材の厚さを設定入力することで任意に変更可能である。
よって、検出部10のイメージセンサ素子13aによって生成された画像データからテープ材Tの段部を検出する制御装置20のCPU21は「段部検出手段」として機能する。また、テープ材Tの段部が検出された旨を報知する報知画面を表示するタッチパネルディスプレイ27は「第1の報知手段」として機能する。
また、テープ材Tが使い尽くされてなくなった場合の検出も可能となる。
テープ材Tがすべて送り出された場合、光源11から照射された光はテープ材Tに反射することがないのでイメージセンサ素子13aに検知されることがなくなる。よって、この場合の画像はテープ材Tの形状が写らない全面に暗い画像となり、イメージセンサ素子13aには、テープ材Tが受光された画素数が0となる。よって、上述CPU21はテープ材Tが受光された画素数が所定の有無判別値(例えば、5個)以下の場合に、テープ材Tが無いものと判別し、タッチパネルディスプレイ27にその旨を示す画面を表示させる。また、テープ材送り出し再開を指示するためのボタンを併せて当該画面に表示される。このとき、オペレータが新たなテープ材Tが補充した後にテープ材送り出し再開の指示を入力することで再びモータ2aが駆動されてテープ材Tの送り出しが行われる。また、テープ材Tがある場合は、イメージセンサ素子13aによりテープ材Tによって反射された光の画像イメージが撮像されるので、テープ材Tが受光された画素数が上述の有無判別値を越えるため、CPU21がこれを判定することによりテープ材が有ることが検出される。よって、検出部10のイメージセンサ素子13aによって生成された画像データからテープ材Tの有無を検出する制御装置20のCPU21は「テープ材有無検出手段」として機能する。また、テープ材Tが無い旨を示す通知画面を表示するタッチパネルディスプレイ27は「第2の報知手段」として機能する。
(ベルトループの供給装置の動作)
次に、ベルトループの供給装置1の動作手順について詳細に説明する。図6はベルトループの供給装置1の動作手順を示すフロー図である。図7は段部検出処理の手順を示すサブフロー図である。
まず、タッチパネルディスプレイ27を介して、オペレータによって各種設定入力が行われる(ステップS1)。ここで入力される各種設定とは、ベルトループを形成するためのテープ材Tの長さの設定、テープ材の厚さ、テープ材の段部の厚さ、イメージセンサ素子13aの全画素数等である。ステップS1における各種設定入力が完了すると、制御装置20のCPU21はモータ制御部25を介してモータ2aを駆動制御し(ステップS2)、ローラー2を回転させてテープ材Tを送り出す。テープ材Tの送り出しに伴い、検出部10によってテープ材Tの側面の画像イメージに対する撮像信号がイメージセンサ13aの各画素に対応して制御装置20に出力される(ステップS3)。出力された撮像信号の値は、イメージセンサ13aの各画素対応させて画像データとして制御装置20のEEPROM24に記憶される(ステップS4)。
また、ステップS3にて出力され、ステップS4にて記憶された画像データから、テープ材Tにおいて段部の有無を判定する処理である段部検出処理(ステップS5)が行われる。段部検出処理については後述する。
その後、ステップS1にて設定されたベルトループを形成するためのテープ材Tの長さだけテープ材Tが送り出されるまでステップS2〜S5を繰り返す(ステップS6:NO)。ベルトループを形成するためのテープ材Tの長さだけテープ材Tが送り出されると(ステップS6:YES)、制御装置20のCPU21は、モータ駆動を一時停止させ、把持具5によって送り出されたテープ材Tを把持して可動メス6を下降させてテープ材Tを切断する(ステップS7)。
なお、ステップS6におけるベルトループを形成するためのテープ材Tの長さだけテープ材Tが送り出されたか否かの判定は、ローラー2を回転させるモータ2aの回転角度をエンコーダ(不図示)で検出し、ローラー2の回転量からテープ材Tの送り出し量即ち移動量を算出することにより行われる。
その後、切断されたテープ材Tをミシン30に搬送する(ステップS8)。搬送されたテープ材Tはミシン30によって被縫製物Cに縫い付けられる。その後、全てのベルトループの縫い付けが終了するまでステップS2〜S9を繰り返し(ステップS8:NO)、全てのベルトループの縫い付けが終了すると(ステップS8:YES)ベルトループの供給装置の動作は終了する。
(段部検出処理)
次に、ステップS5の段部検出処理について詳細に説明する。制御装置20のCPU21は、ステップS1において設定されたテープ材の厚さ、テープ材の段部の厚さ、イメージセンサ素子13aの全画素数から段部を検出するための閾値を算出し、算出された閾値から、上述のように画像イメージの受光部分に段部が含まれるかどうか判別し、段部を検出する(ステップS21)。なお、この閾値は、上述したようにイメージセンサ13aの全画素数に対するテープ材Tを受光した画素数の占める割合が設定される。具体的には、段部のないテープ材Tが受光する画素数の占める割合より若干多い割合を設定する。ステップS21において、段部を検出しなかった場合は(ステップS21:NO)、段部検出処理を終了する。段部を検出した場合は(ステップS21:YES)、CPU21はモータ制御部25を介してモータ2aを停止させる(ステップS22)と共に、段部が検出された旨を示す通知画面及び当該段部を廃棄するかどうかを選択するボタンをタッチパネルディスプレイに表示させる(ステップS23)。このとき、オペレータによって当該段部の廃棄が選択されなかった場合は(ステップS24:NO)、CPU21はモータ2aを再び駆動させて(ステップS25)段部検出処理を終了する。一方、オペレータによって当該段部の廃棄が選択された場合は(ステップS24:YES)、CPU21はモータ2aを再び駆動させて(ステップS26)当該段部が全て可動メス6よりもガイド部材4側に送り出されるまでテープ材Tを送り出す(ステップS27:NO)。当該段部が全て可動メス6よりもガイド部材4側に送り出されると(ステップS27:YES)、CPU21は可動メス6を下降させて当該段部を含むテープ材Tを切断する(ステップS28)。切断されたテープ材Tはミシン30に搬送されることはなく、廃棄される。その後、ステップS2の処理へ戻る。
(本発明によるベルトループの供給装置の作用効果)
上述の実施の形態によれば、制御装置20のCPU21はイメージセンサ素子13aが撮像した画像からテープ材Tの段部を検出する。つまり、イメージセンサ素子13aに段部の画像が写った場合に、CPU21は当該段部を検出する。このとき、タッチパネルディスプレイ27からの設定入力により、段部として検出されるテープ材の厚さをあらかじめ設定することにより、段部検出手段は好適に段部を検出することが可能となる。つまり、従来のベルトループの供給装置において布が薄いためにテープ材の段部と他の部分との段差が小さく、ポテンショメータが回転しないために段部が検出されないといったことがなくなり、ベルトループの供給装置1におけるテープ材Tの段部の検出は極めて好適で安定したものとなる。よって、ベルトループの供給装置の信頼性が大幅に向上する。加えて、段部の検出が不安定であるために段部を含むテープ材を用いた縫製物が出来、当該縫製物が商品として通用する品質とならないことから結果としてミシンの生産効率低下に繋がるといった問題点を解決でき、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率が大幅に上昇する。
また、従来のベルトループの供給装置のように検知子とテープ材とが当接する必要がない。よって、検知子にテープ材がつまることがなくなる。よって、テープ材のつまりを解消する際にオペレータがわずらわしい作業を強いられるといった問題点や、当該つまりを解消する作業中はベルトループの縫い付けが中断されてしまい、ミシンの生産効率が低下するといった問題点を解消でき、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率がより一層向上する。加えて、従来技術のようにバネによって付勢された検知レバー及び検知子がテープ材を押圧することで段部が収縮してしまい、検知レバーが回動しないために段部と検知されないといった検知漏れの可能性もなくなる。よって、段部の検出精度が大幅に上昇し、ベルトループの供給装置の信頼性が大幅に向上する。
さらに、制御装置20のCPU21によってテープ材の段部が検出された場合には、テープ材の段部が検出されたことを通知画面がタッチパネルディスプレイ27に表示されることによってオペレータに報知される。これによって、オペレータは段部を適切に切除、廃棄する操作を行うことが可能となる。よって、ベルトループの供給装置の信頼性がより一層向上する。
さらに、万が一テープ材の段部ではない部分が誤って段部として検出されても、タッチパネルディスプレイ27による報知を受けたオペレータは、通知画面と併せて表示されるボタン、即ち当該段部として検出された部分を廃棄するかどうかを選択する旨のボタンによって誤って段部と検出されたテープ材の他の部分が誤って切断、廃棄されないようにすることができる。つまり、タッチパネルディスプレイ27による報知によって、オペレータはCPU21によって段部として検出されたテープ材Tの部分が段部であるかどうかを改めて確認した上でベルトループの縫い付け作業を進行することが可能となる。よって、テープ材Tを無駄にすることがなくなり、ベルトループの供給装置の信頼性がより一層向上する。
さらに、制御装置20のCPU21はEEPROM24に記憶されたテープ材Tの画像からテープ材Tの有無を検出する。つまり、テープ材Tが送り出されることで使い尽くされてなくなっていないかどうかを検出する。さらに、テープ材Tがなくなったと検出された場合、タッチパネルディスプレイ27によってその旨を示す通知画面が表示される。よって、テープ材Tが使い尽くされてなくなった場合であっても、速やかにテープ材Tを補給してテープ材Tの送り出しを再開することが可能となる。よって、テープ材がなくなったことに伴うベルトループの縫い付け作業の効率低下を最小限に抑えることが可能となる。よって、ベルトループの供給装置を用いたミシンの生産効率がより一層向上する。
(その他)
なお、検出部10のレンズ12にズームレンズを用いるようにしてもよい。これによって、テープ材Tと検出部10との焦点距離及び集束の度合いを変更することができ、テープ材Tの太さ(テープ材Tの送り出し方向にほぼ直交する水平方向の幅)が変わったり、テープ材Tの幅(テープ材Tの送り出し方向にほぼ直交する垂直方向の幅)が変わったりした場合に、光源11から反射した光を集束させる最適なズーム調整を行うことが可能となる。
また、検出部10の配置は上述の実施の形態の配置に限らず、テープ材の段部と段部以外の部分との布の幅又は厚みの差を好適に撮像可能な位置であればよい。例えば、送り出されるテープ材Tの上方の近傍位置に検出部を配置してテープ材の幅方向からテープ材を撮像して段部における幅の膨らみから段部を検出するようにしてもよい。また、検出部10の構成をテープ送り出し台3に組み込むように設置することで、送り出されるテープ材Tの下方の近傍位置から画像を撮像可能にしてもよい。
また、上記実施の形態では、段部を検出する閾値としてイメージセンサ13aの全画素数に対するテープ材Tの受光部分の占める割合を設定し、その割合の相違から段部を判別しているが、単にテープ材Tの受光部分の画素数を設定し、その画素数から段部を判別しても良い。
また、上述の実施の形態の検出部10は、光源11から照射された光のうちテープ材Tによって反射した光をレンズ12で集束してイメージセンサ素子13aが受光する仕組みとなっているが、光の明暗によってテープ材の形状を認識可能であれば検出部は他の方法でテープ材の撮像を行ってもよい。例えば、テープ材を挟んで光源とイメージセンサとを対向する位置に配置し、光源の光がイメージセンサに受光されるよう照射する。この場合、テープ材によって光源の光が遮られた部分が影となって光を検知できない暗部となり、テープ材の陰にならない部分は光を検知できる明部となる。つまり、暗部がテープ材の形状を示す画像イメージの画像データがイメージセンサによって生成される。かような方法で検出部はテープ材を撮像してもよい。
また、上述の実施の形態のベルトループの供給装置1において、テープ送り出し台3の上方において回動可能に設けられて、回動の先端部がテープ材Tの上方からテープ材Tを下方に付勢するテープガイド部材を設けてもよい。つまり、ローラー2に送り出される際にテープ送り出し台3の上面部を滑るように移動するテープ材Tが何らかの理由により上下にばたつくのを防ぐ目的で上述のようなテープガイド部材を設けてもよい。
本発明によるベルトループの供給装置を示す説明図である。 テープ材の構成を示す説明図である。図2(a)はテープ材の一方の布の終端と他方の布の始端が縫い合わされる前の状態を示す斜視図であり、図2(b)はテープ材の一方の布の終端と他方の布の始端が縫い合わされた後の状態を示す斜視図である。 検出部及び制御装置の構成を示すブロック図である。 検出部とテープ材との位置関係を示す説明図である。図4(a)は検出部とテープ材との位置関係を上方から見た説明図、図4(b)はイメージセンサ素子の受光範囲と光源の照射した光が反射する範囲、ならびにテープ材との位置関係を示す説明図である。図4(c)はイメージセンサ素子に結像される画像イメージの一例を示す説明図である。 イメージセンサ素子に結像される画像イメージにおける段部を含まないテープ材Tと段部を含むテープ材Tとを比較するための説明図である。図5(a)は段部を含まないテープ材の側面の画像イメージの一例を示す説明図、図5(b)は段部を含むテープ材の側面の画像イメージの一例を示す説明図である。 ベルトループの供給装置1の動作手順を示すフロー図である。 段部検出処理の手順を示すサブフロー図である。 テープ材の構成を示す説明図である。 従来技術によるベルトループの供給装置の一例を示す説明図である。 従来技術によるベルトループの段部検出装置の一例を示す説明図である。
符号の説明
2 ローラー
10 検出部
11 光源
12 レンズ
13 イメージ処理センサ
20 制御装置
21 CPU
24 EEPROM
26 異常発生警告灯
27 タッチパネルディスプレイ

Claims (4)

  1. 連続したベルトループ形成用のテープ材を順次搬送すると共に所定長さに切断してミシンに供給するベルトループの供給装置において、
    前記テープ材に光を照射する光源と、
    光が照射された前記テープ材を撮像する平面状に配置された複数の受光素子を有するイメージセンサと、を備え、
    前記イメージセンサを搬送されるテープ材の幅方向又は厚み方向の少なくとも一方から撮像する配置とし、
    前記イメージセンサが撮像したテープ材の画像から前記テープ材に形成された段部を検出する段部検出手段を備えることを特徴とするベルトループの供給装置。
  2. 前記段部検出手段によって前記テープ材に形成された段部が検出された場合に、前記テープ材に形成された段部が検出されたことをオペレータに報知する第1の報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のベルトループの供給装置。
  3. 前記イメージセンサが撮像したテープ材の画像から前記テープ材の有無を検出するテープ材有無検出手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のベルトループの供給装置。
  4. 前記テープ材有無検出手段によって前記テープ材が無いことが検出された場合に、前記テープ材がないことをオペレータに報知する第2の報知手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のベルトループの供給装置。
JP2008094926A 2008-04-01 2008-04-01 ベルトループの供給装置 Pending JP2009247376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094926A JP2009247376A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 ベルトループの供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008094926A JP2009247376A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 ベルトループの供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009247376A true JP2009247376A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41308647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008094926A Pending JP2009247376A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 ベルトループの供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009247376A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051629A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 Juki株式会社 テープ送り出し装置、およびテープ縫い付け装置
JP2013078475A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Juki Corp テープ送り出し装置、及びテープ縫い付け装置
CN104611844A (zh) * 2015-02-15 2015-05-13 广东溢达纺织有限公司 一种织物带环口叠缝装置
CN107620165A (zh) * 2017-10-18 2018-01-23 杰克缝纫机股份有限公司 一种缝纫机的智能过坎识别调节系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051629A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 Juki株式会社 テープ送り出し装置、およびテープ縫い付け装置
JP2013078475A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Juki Corp テープ送り出し装置、及びテープ縫い付け装置
CN103842275A (zh) * 2011-10-04 2014-06-04 Juki株式会社 布带送出装置、以及布带缝制装置
CN103842275B (zh) * 2011-10-04 2016-06-01 Juki株式会社 布带送出装置、以及布带缝制装置
CN104611844A (zh) * 2015-02-15 2015-05-13 广东溢达纺织有限公司 一种织物带环口叠缝装置
CN107620165A (zh) * 2017-10-18 2018-01-23 杰克缝纫机股份有限公司 一种缝纫机的智能过坎识别调节系统
CN107620165B (zh) * 2017-10-18 2020-11-03 杰克缝纫机股份有限公司 一种缝纫机的智能过坎识别调节系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101482729B1 (ko) 단추공급장치
CN107034592B (zh) 缝纫机
JP2009247376A (ja) ベルトループの供給装置
EP2581482B1 (en) Cloth edge position detecting device and sewing machine
US20100186646A1 (en) Stitch quality monitoring system
US20130321877A1 (en) Image reading apparatus and cutting apparatus
JP7338946B2 (ja) ミシン
JP7454916B2 (ja) ミシン
JP4913569B2 (ja) ミシン
JP4566883B2 (ja) 平判カッターのジャミング防止装置並びにジャミング防止方法
JP7137297B2 (ja) ミシン
CN109554839B (zh) 缝纫机
CN109281076B (zh) 缝纫机
JP2009247608A (ja) ベルトループ用テープ供給装置
JP2019146748A (ja) ミシン、縫製不良判定装置
JP5174546B2 (ja) ボタン認識機構およびボタン供給装置
JP2016165323A (ja) 自動縫製装置及び自動縫製方法
CN109281075B (zh) 缝纫机
CN109281074B (zh) 缝纫机
JP5824982B2 (ja) 光ファイバの巻取装置および巻取方法
JP2010099339A (ja) ミシン
JP2006347584A (ja) 個数検査装置
CN113046931B (zh) 曲折缝缝纫机
JP4099294B2 (ja) リードフレーム検査装置
JP2006275972A (ja) 帯状体表面の検査方法