JP4925454B2 - 重送検知装置 - Google Patents

重送検知装置

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Description

本発明は、重送検知装置に関し、特に、光センサを用いて搬送される用紙の重送を検知する重送検知装置に関する。
光センサを使った重送検知装置が知られている。このような重送検知装置では、用紙が重送したときに用紙を透過する光の透過光量が低下することを利用して重送の発生を検知する。このとき、例えば、複数のサンプル範囲において規定のサンプル数だけ受光センサによる受光光量をサンプリングする重送検出装置であって、複数のサンプル範囲を奇数に設定し、重送を検出したサンプル範囲が過半数のときに重送と判断する重送検出装置が提案されている。また、用紙の先端側のサンプル範囲から連続して重送検出結果が得られたときに重送と判断する重送検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−63872号公報
上述の特許文献に記載された技術では、例えば、複数のサンプル範囲を奇数に設定し、重送を検出したサンプル範囲が過半数のときに重送と判断する場合は、奇数のサンプル範囲のすべてにおいてサンプリングした後にしか重送の判定をすることができず、重送の判定タイミングが遅れる可能性がある。例えば丁合機において重送の判定が遅れた場合、重送と判定される間での間に多くの用紙が給紙トレイから送り出されて重ね合わされる可能性が高くなる。重送によっていったん用紙の搬送が停止すると、このように途中まで重ね合わされた用紙束は、1枚1枚給紙トレイに戻すか廃棄する必要があり、生産性の低下または用紙の無駄に繋がることになる。
また、積載された状態から送り出された用紙は、一般的に先頭付近が上下方向にばたつきやすくなる傾向がある。このため、用紙の先端付近における用紙の透過光量もこのばたつきにより変動するおそれがあり、用紙の先端側のサンプル範囲から連続して重送検出結果が得られたときに重送と判断する場合においても、用紙の先端付近において重送の発生を正確に検知することが困難になる可能性がある。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、迅速且つ正確な重送検知を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の重送検知装置は、搬送される用紙に光を照射して用紙を透過した透過光量を検知する光センサと、検知された用紙の透過光量を利用して、搬送される用紙に重送が発生したか否かを判定する重送判定部と、を備える。光センサは、用紙が搬送される間に複数回にわたって用紙の透過光量を検知することにより、用紙搬送方向と平行に被検知箇所をずらしながら複数箇所にわたって用紙の透過光量を順次検知し、重送判定部は、第1所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第1判定を実施し、第1所定数の検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、第1判定において、第1所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、当該第1所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第1所定数よりも少ない第2所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第2判定を実施し、第2所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定する。
この態様によれば、用紙の搬送方向上流側において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する検知箇所の数を多くすることにより、用紙のばたつきによる重送の検知精度の低下を抑制することができる。一方、用紙の搬送方向逆方向側において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する検知箇所の数を少なくすることにより、多くの箇所を検知することなく重送判定することが可能となり、迅速な重送検知が可能となる。
重送判定部は、第2判定において、第2所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、その第2所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第2所定数よりも少ない第3所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第3判定を実施し、第3所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定してもよい。
この態様によれば、第1判定、第2判定、および第3判定と進むにしたがって、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する検知箇所の数を徐々に少なくすることができる。このため、用紙の被検知箇所の位置に応じた数において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定することができ、より精度が高く迅速な重送検知が可能となる。
重送判定部は、第2判定において、第2所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、その第2所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第2所定数よりも少ない第4所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第4判定を、用紙搬送方向と逆方向に第4所定数の被検知箇所をずらしながら順次実施し、第4所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったときに、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、第4判定を所定回数実施しても、第4所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと各々の第4判定で判定された場合、搬送される用紙に重送が発生していないと判定してもよい。
この態様によれば、例えば、用紙の先端が別のローラに挟持されて用紙のばたつきが低減してからは、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する検知箇所の数を少なくすることで、迅速な重送検知を実行することなどが可能になる。
本発明によれば、迅速且つ正確な重送検知を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る給紙装置10を模式的に表した全体構成図である。給紙装置10は、給紙機構12、光センサ22、電子制御部28、およびコントロールパネル30を有する。
給紙機構12は、積載された用紙を収容する用紙収容部において、装置右上部に設けられる。用紙収容部には給紙台(図示せず)が設けられており、この給紙台の上に積載された用紙が載置される。給紙台は昇降可能に構成されている。用紙収容部の上部には用紙高さセンサ(図示せず)が設けられており、積載された用紙の最上位の用紙が所定の高さに位置するよう、給紙台の昇降が制御される。給紙機構12は、積載された用紙の最上位の用紙よりもわずかに上方に配置される。
給紙機構12は、エア給紙機構14および一対の搬送ローラ16を有する。エア給紙機構14は、複数の給紙ベルトおよび2本のローラを有する。複数の給紙ベルトの各々は、同一の幅および同一の周の長さを有し、軸方向に均等間隔に並ぶよう2本のローラの外周に装着される。給紙機構12は、ローラの軸方向が装置前後方向を向き、且つ2本のローラが左右方向に水平に並ぶように配置される。このローラの一方は搬送モータ20によって駆動される。
エア給紙機構14には、エア吸引機構も設けられている。エア吸引機構はファンを有し、ファンが作動することによって給紙ベルト下面からエアを吸引するためのエアフローが形成される。このエアフローの流路には蓋部が設けられており、この蓋部は、給紙ソレノイド18の作動および作動停止に応じてエアフローの流路に設けられた開口部を閉鎖および開放する。
給紙ソレノイド18が作動したときには、エアフローの流路に設けられた開口部が閉鎖されて給紙ベルトの下面からエアを吸引する強いエアフローが形成され、積載された用紙の最上位の用紙が給紙ベルトの下面に吸着される。給紙ベルトの下面に吸着された用紙は給紙ベルトの駆動に伴い装置右方向へ送り出される。一対の搬送ローラ16はエア給紙機構14の用紙搬送方向下流側(以下「下流側」という)に、鉛直方向に並ぶよう配置されている。一対の搬送ローラ16の一方もまた、搬送モータ20によって駆動される。エア給紙機構14によって送り出された用紙は、一対の搬送ローラ16によって挟持され、さらに装置右方向へと搬送される。
給紙ソレノイド18の作動が停止したときには、エアフローの流路に設けられた開口部が開放され、給紙ベルトの下面からエアを吸引するエアフローが、用紙が給紙ベルトの下面に吸着できない程度に弱められる。このため、給紙ソレノイド18の作動が停止したときには、積載された用紙の最上位の用紙の送り出しが停止する。なお、エア給紙機構14に代えて、ローラ表面の摩擦力によって積載された用紙の最上位の用紙を送り出す、いわゆるフリクション式の給紙機構が採用されてもよい。
エア給紙機構14と搬送ローラ16との間には光センサ22が設けられている。光センサ22は、発光素子24および受光素子26を有する。発光素子24は、エア給紙機構14と搬送ローラ16との間の用紙搬送路の上方に配置され、用紙搬送路に向けて赤外線による光を照射する。受光素子26は、エア給紙機構14と搬送ローラ16との間の用紙搬送路の下方に配置され、発光素子24によって照射された光を受光し、受光した光の強度に応じた信号を出力する。
給紙ソレノイド18、搬送モータ20、および光センサ22は、電子制御部28に接続されている。電子制御部28は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMなどを有する。電子制御部28は、給紙ソレノイド18への電力の供給および供給停止を切り換えて給紙ソレノイド18をオン、オフさせることにより、積載された用紙の最上位の用紙の送り出しを制御する。また、電子制御部28は、給紙機構12へ駆動信号を供給することで搬送モータ20の作動を制御し、エア給紙機構14の給紙ベルト、および一対の搬送ローラ16の駆動を制御する。なお、このとき電子制御部28は、搬送モータ20から回転速度を示すパルス信号を受信する。また、電子制御部28は、発光素子24のオン、オフを制御し、さらに受光素子26から信号を受信し、受信した信号を利用して発光素子24によって照射される光の照射光量および搬送される用紙の透過光量を検知する。また、コントロールパネル30も電子制御部28に接続されている。
図2は、本実施形態に係る給紙装置10の機能ブロック図である。なお、図2において電子制御部28は、CPU、ROM、RAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
電子制御部28は、搬送制御部40、重送判定部44、表示制御部46、および記憶部48を有する。搬送制御部40は、給紙ソレノイド18のオン、オフ、および搬送モータ20の作動を制御することにより、積載された用紙からの給紙を制御する。重送判定部44は、光センサ22によって検知された用紙の透過光量を利用して、搬送される用紙に、複数の用紙が重なり合って搬送される重送が発生しているか否かを判定する。このように光センサ22および電子制御部28は、搬送される用紙に重送が発生したか否かを判定する重送検知装置として機能する。表示制御部46は、コントロールパネル30に設けられたディスプレイ32に情報を表示させる。記憶部48はハードディスクやフラッシュメモリなど、電源の供給を停止しても記憶内容を保持する記憶装置によって構成される。
図3は、本実施形態に係る給紙装置10における用紙送り出し手順を示すフローチャートである。ユーザによってスタートボタンが押されると(S10)、給紙機構12は、エア給紙機構14および搬送ローラ16を作動させて、積載された用紙から最上位の用紙を送り出す用紙送り出し処理を開始する(S12)。用紙送り出し処理が開始されると、重送判定部44は、第1〜第5区間の透過光量サンプリング処理する(S14)。
ここで、各区間における透過光量サンプリング処理について説明する。重送判定部44は、まず光センサ22の検知結果を利用して、例えば受光素子26が受光した光量が発光素子24による照射光量から所定の光量低下したか否かを判定することにより、用紙の先端が光センサ22の検知箇所を通過したか否かを判定する。このため、光センサ22は搬送される用紙の先端を検知する用紙搬送センサとしても機能する。
用紙の先端が光センサ22の検知箇所を通過したと判定した場合、重送判定部44は、用紙の先端が光センサ22の検知箇所を通過した後、搬送モータ20から最初にパルス信号を受信した時点をサンプリング基準時に設定する。次に重送判定部44は、サンプリング基準時から、パルス信号の4間隔分を単位区間として検知区間を区切る。具体的には、サンプリング基準時のパルス信号を1回目のパルス信号として、1回目のパルス信号を受信してから5回目のパルス信号を受信するまでの間に、搬送される用紙において光センサ22の被検知箇所を通過する部分を第1区間とする。以下、kを自然数として、(4k−3)回目のパルス信号を受信してから(4k+1)回目のパルス信号を受信するまでの間に、搬送される用紙において光センサ22の被検知箇所を通過する部分を第k区間とする。
光センサ22は、各々の区間において、最初のパルス信号を1回目とした場合に、3回目のパルス信号を受信してから4回目のパルス信号を受信するまでの間に、用紙搬送方向の逆方向に被検知箇所をずらしながら均等な時間間隔で5回にわたって用紙の透過光量を順次検知する。また、光センサ22は、4回目のパルス信号を受信してから5回目のパルス信号を受信するまでの間においても、用紙搬送方向の逆方向に被検知箇所をずらしながら均等な時間間隔で5回にわたって用紙の透過光量を順次検知する。重送判定部44は、こうして検知された10箇所の透過光量をサンプル値として取得する。重送判定部44は、取得した10個のサンプル値のうち、最大値と最小値を除いた8個の平均値を平均透過光量LAVEとして算出する。
重送判定部44は、第1〜第5区間における上述の透過光量サンプリング処理が終了した時点で、図4に示すように第1〜第5区間の5つの区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったか否かを判定する第1判定を実施する(S16)。ここで、基準透過光量LTHRは、透過光量がこの値を下回った場合に重送が発生した可能性が高いものとして実験的に得た値であり、予め記憶部48に格納されている。
第1〜第5区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったと判定された場合(S16のY)、重送判定部44は重送が発生したと判定し、搬送制御部40はその用紙の送り出しを停止させる(S18)。また、表示制御部46は、警告メッセージをディスプレイ32に表示して重送が発生したことをユーザに報知する(S20)。このとき表示制御部46は、重送した用紙の除去方法を図解して示すガイド画面をディスプレイ32に表示してもよい。警告メッセージがディスプレイ32に表示されると、本フローチャートにおける処理は一旦終了する。重送した用紙がユーザによって除去され、再びスタートボタンが押された場合、搬送すべき残りの枚数について、S30から処理を再開する。
第1〜第5区間の少なくとも1つの区間において、平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHR以上と判定された場合(S16のN)、重送判定部44は、第6区間の透過光量サンプリング処理を実施し(S22)、図4に示すように第3〜第6区間の4つの区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったか否かを判定する第2判定を実施する(S24)。第3〜第6区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったと判定された場合(S24のY)、重送判定部44は、搬送される用紙に重送が発生したと判定する。この場合、搬送制御部40は用紙の送り出しを停止させ(S18)、表示制御部46は、警告メッセージをディスプレイ32に表示する(S20)。
第3〜第6区間の少なくとも1つの区間において、平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHR以上と判定された場合(S24のN)、重送判定部44は、nを5に設定し(S26)、第n+2区間、すなわち第7区間の透過光量サンプリング処理を実施した後(S28)、図4に示すように、第n〜第n+2区間、すなわち第5〜第7区間の3つの区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったか否かを判定する第3判定を実施する(S30)。
用紙の先頭付近が光センサ22によって検知されるとき、用紙はエア給紙機構14によって搬送されているが搬送ローラ16に挟持されていない状態となっている。このため、用紙の先頭は上下方向にばたつきやすい状態となり、光センサ22による検知結果も用紙の先頭のばたつきに応じて変動するおそれがある。したがって、用紙の先頭付近では、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を多くすることが望ましい。しかし、一旦用紙の先頭が搬送ローラ16に挟持されて搬送が進むと、用紙の上下方向のばたつきも抑制されるため、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を少なくしても充分に精度のよい重送検知が可能と考えられる。
このため、本実施形態に係る給紙装置10は、このように、搬送される用紙の重送を検知する場合、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を、判定対象となる区間を用紙搬送方向と逆方向にずらしながら、徐々に小さい値にする。これにより、用紙の先頭付近では、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を多くすることにより重送の検知精度の低下を抑制することができる。また、用紙の先頭付近から用紙搬送方向の逆方向側の部分では、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を少なくすることにより、迅速な重送判定が可能となる。
第n〜第n+2区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったと判定された場合(S30のY)、重送判定部44は、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、搬送制御部40は用紙の送り出しを停止させ(S18)、表示制御部46は警告メッセージをディスプレイ32に表示する(S20)。
第n〜第n+2区間の少なくとも1つの区間において、平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHR以上と判定された場合(S30のN)、重送判定部44は、第n+2区間は最終区間か否かを判定する(S32)。用紙は、用紙サイズに応じて設定できる区間数が限られる。記憶部48には、搬送される用紙の用紙サイズと、設定すべき区間数とが対応付けて格納されている。搬送される用紙の用紙サイズは、ユーザによってコントロールパネルを使って入力され取得されてもよく、用紙が積載される給紙台に設けられた用紙サイズセンサによって検知され取得されてもよい。重送判定部44は、このように記憶部48に格納された用紙サイズと設定すべき区間数とを参照することにより、搬送される用紙に設定すべき区間数を取得し、n+2が取得した区間数に達したか否かを判定することにより、第n+2区間が最終区間か否かを判定する。
第n+2区間は最終区間でないと判定された場合(S32のN)、重送判定部44は、nをインクリメントし(S34)、S28の処理を再度開始する。このように、重送判定部44は、第3判定において、3つの区間のうち少なくとも1つの被検知箇所において平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHR以上であったと判定された場合、重送は発生していないと判定する。重送判定部44は、次に、図4に示すように、3つの区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったか否かを判定する第3判定を、判定対象となる3つの区間を用紙搬送方向と逆方向にずらしながら順次実施する。この第3判定において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったとき(S30のY)、重送判定部44は、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、搬送制御部40は用紙の送り出しを停止させ(S18)、表示制御部46は警告メッセージをディスプレイ32に表示する(S20)。
第n+2区間は最終区間と判定された場合(S32のY)、搬送制御部40は、搬送される用紙が、積載された用紙から送り出すべき最後の用紙か否かを判定する(S36)。搬送制御部40は、ユーザにより入力された搬送合計枚数から減算され、搬送すべき残りの用紙の枚数を示すカウンタの値がゼロか否かを判定することにより、重送が発生していないと判定された用紙が搬送すべき最後の用紙か否かを判定する。最後の用紙でない場合(S36のN)、S12に戻って次の用紙に対する処理を開始し、最後の用紙の場合(S36のY)、本フローチャートにおける処理を終了する。
なお、重送判定部44は、S24において第2判定を実施すると、判定対象となる4つの区間を用紙搬送方向と逆方向にずらしながら第2判定を順次実施してもよい。また、第5〜第7区間の3つの区間の少なくとも1つの区間において、平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHR以上と判定された場合、重送判定部44は、第8区間の透過光量サンプリング処理を実施し、第3判定において判定の対象とする区間数よりも少ない2つの区間である第7および第8区間において連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回ったか否かを判定する第4判定を実施してもよい。この場合、重送判定部44は、第4判定を実施すると、判定対象となる2つの区間を用紙搬送方向と逆方向にずらしながら第4判定を順次実施してもよい。このように、判定の対象とする区間数を減じる工程は、1回以上のいずれの回数であってもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、複数枚の用紙から成る用紙束の各々の用紙について、基準透過光量LTHRが設定される。基準透過光量LTHRの設定はユーザがコントロールパネル30に入力することにより行われ、その結果、複数枚の用紙の送り出し順に対応付けて、その送り出し順の用紙の基準透過光量LTHRが電子制御部28に格納される。ユーザによってスタートボタンが押されると、重送判定部44は、算出した平均透過光量LAVEが、その用紙が送り出された順に対応付けられた基準透過光量LTHR以上か否かを判定することにより、重送が発生したか否かを判定する。用紙束を構成する枚数分の搬送が終了すると、重送判定部44は、次に送り出される用紙の送り出し順を1にリセットし、算出した平均透過光量LAVEが、その用紙が送り出された順に対応付けられた基準透過光量LTHR以上か否かを判定して重送の発生を判定する工程をさらに繰り返す。こうして重送判定部44は、ユーザに入力された用紙束のセット数の搬送が終了するまで上述の処理を繰り返す。これにより、例えば異なる画像が記録された用紙が重なり合って構成された用紙束についても、重送を正確に検出することが可能となる。
ある別の変形例では、重送判定部44は、第1判定を複数回(例えば2回)実施する。また、重送判定部44は、第2判定を複数回(例えば2回)実施する。これによって、用紙がばたつくことにより、光センサ22による検出結果に影響が与えられる範囲が広い場合に、そのような範囲において、連続して平均透過光量LAVEが基準透過光量LTHRを下回るか否かを判定する区間数を多くして重送判定を実施することができる。
本実施形態に係る給紙装置を模式的に表した全体構成図である。 本実施形態に係る給紙装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る給紙装置における用紙送り出し手順を示すフローチャートである。 各判定において判定の対象となる区間を示す図である。
符号の説明
10 給紙装置、 12 給紙機構、 14 エア給紙機構、 16 搬送ローラ、 18 給紙ソレノイド、 20 搬送モータ、 22 光センサ、 24 発光素子、 26 受光素子、 28 電子制御部、 30 コントロールパネル、 32 ディスプレイ、 40 搬送制御部、 44 重送判定部、 46 表示制御部、 48 記憶部。

Claims (3)

  1. 搬送される用紙に光を照射して用紙を透過した透過光量を検知する光センサと、
    検知された用紙の透過光量を利用して、搬送される用紙に重送が発生したか否かを判定する重送判定部と、
    を備え、
    前記光センサは、用紙が搬送される間に複数回にわたって用紙の透過光量を検知することにより、用紙搬送方向と平行に被検知箇所をずらしながら複数箇所にわたって用紙の透過光量を順次検知し、
    前記重送判定部は、
    第1所定数の検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第1判定を実施し、第1所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、
    第1判定において、第1所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、当該第1所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第1所定数よりも少ない第2所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第2判定を実施し、第2所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定することを特徴とする重送検知装置。
  2. 前記重送判定部は、第2判定において、第2所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、その第2所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第2所定数よりも少ない第3所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第3判定を実施し、第3所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったと判定された場合に、搬送される用紙に重送が発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の重送検知装置。
  3. 前記重送判定部は、第2判定において、第2所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと判定された場合、その第2所定数の被検知箇所より用紙搬送方向の逆方向側の被検知箇所を含む、第2所定数よりも少ない第4所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったか否かを判定する第4判定を、用紙搬送方向と逆方向に第4所定数の被検知箇所をずらしながら順次実施し、第4所定数の被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が連続して所定の閾値を下回ったときに、搬送される用紙に重送が発生したと判定し、第4判定を所定回数実施しても、第4所定数の被検知箇所のうち少なくとも1つの被検知箇所において、検知された用紙の透過光量が所定の閾値以上であったと各々の第4判定で判定された場合、搬送される用紙に重送が発生していないと判定することを特徴とする請求項1に記載の重送検知装置。
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